JPH03235242A - 回転磁気ヘッドドラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ビデオテープレコーダ（以下ＶＴＲという）
の磁気ヘッドがテープから離脱する際に発生する騒音を
低減する回転磁気ヘッドドラムに関するものである。

［従来の技術］ ＶＴＲは家庭用、業務用を問わず広く使用されているも
のである。すなわちＶＴＲは、映像を入力し、録画を行
い再生させて映像出力する機器である。そしてＶＴＲの
一つの方式としてヘリカルスキャン方式がある。このヘ
リカルスキャン方式というのは、シリンダに対してテー
プがななめに巻き付いて走行する方式をいう。

ところで、このヘリカルスキャン方式のＶＴＲのシリン
ダにおいては、回転磁気ヘッドが磁気テープとの接触を
絶つ瞬間に生ずる衝撃によりテープ振動が励起され、テ
ープ上縁がシリンダ表面を叩くことによって騒音が発生
し、録画時の音質等に影響を及ぼす。

以下に上記騒音原因を図面を用いて説明する。

第２図は、従来の回転磁気ヘッドドラムのテープ離脱点
近傍をシリンダ軸方向からみた部分概略図である。

第２図において、１は回転シリンダで、固定シリンダ２
との間に磁気ヘッド６が配置されており、回転シリンダ
１と共に矢印Ａで示す方向に回転する。磁気テープ４は
ガイドピン３によりシリンダ外周面にらせん状に巻き付
けられており、ヘッド６はテープ４の上縁から離脱する
。５はジッタを低減するためにヘッド離脱点近傍に配置
された突起である。

第２図（ｂ）はヘッド離脱時の各部の位置関係をシリン
ダ側面からみた部分図を、また第２図（Ｃ）はそのとき
のシリンダの一部断面図である。

［発明が解決しようとする課題］ このような従来のＶＴＲ装置において、テープ４を走行
させ録画または再生を行う場合、第２図（ａ）に示すよ
うに、シリンダ回転によりテープ・シリンダ間に生ずる
負圧、およびテープ自身の面外曲げ剛性により突起５通
過後もテープ４がシリンダ表面に沿おうとする変形を示
し、テープ４がシリンダ表面との間にわずかな隙間を保
ち、密着していない領域Ｂを生ずる。そのため、ヘッド
６がテープ４から離脱するときに生ずる衝撃によりテー
プ４の振動が励起されると、テープ４がシリンダ１に密
着していない領域Ｂにおいてテープ上縁部Ｃとシリンダ
表面が衝突を起すことにより騒音が発生し、録画時の音
質等に影響を及ぼすという課題があった。

本発明は、前記従来技術の課題を解決するため、磁気ヘ
ッドがテープから離脱する際に発生する騒音を低減また
は騒音の発生を防止した回転磁気ヘッドドラムを提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するため、本発明は下記の構成からなる
。すなわち本発明の回転磁気ヘッドドラムは、ヘリカル
スキャン方式のビデオテープレコーダにおいて、回転磁
気ヘッド組立体の固定側ドラムのテープ離脱部に複数個
の突起を設けたことを特徴とする。

［作用］ 前記した本発明の構成によれば、磁気ヘッドがシリンダ
から離脱する近傍において複数個の突起を設けることに
より、その部分で発生する騒音を低減することができる
。すなわち、ヘッド離脱点近傍のテープとシリンダが密
着していない領域をな（すとともに、局所的なテンショ
ン増加を図ることができ、その部分においてテープとシ
リンダの衝突により発生していた騒音を低減または防止
することが可能となる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すものである。

すなわち、第１図の７が新たに設けた第２の突起であり
、ジッター防止のために設けられた突起５よりガイドボ
ストよりに位置する。

上記第２の突起７により、ヘッド離脱後のテープ４がシ
リンダ表面との間に従来よりも距離を保つことになり、
その部分において発生していたテープ４とシリンダ表面
の衝突を防ぐことができる。

また、第１図（Ｃ）に示すように、突起７を設けること
によりテープ上縁部Ｃのテンションが上がり、ヘッド離
脱点においてはへラドタッチを良好にすることとなり、
第２の突起７を設はテープ４をシリンダ表面から押し離
すことによるヘッドタッチの悪化は生じない。テンショ
ンの増加および突起７を設けたことによるテープ支持部
分の増加は、テープ４のシリンダ・ガイドポスト間スパ
ンの固有振動数を上げることとなり、減衰を早くするこ
とができる。

以上の理由により、テープ振動により発生する騒音の低
減が可能となる。

本発明の上記実施例においては、好ましい態様として突
起の数を２個としたが、複数個であればいくつでも差し
支えない。また突起の高さはとくに限定されるものでは
ないが、たとえば１つ目のものが５０μｍの場合、２つ
目は１００μｍ程度が好ましい。また突起を形成する材
料もとくに限定されるものではないが、たとえばアルミ
ニウムなどを使用することができる。

以上本発明の一実施例によれば、テープ離脱点において
、従来のジッター防止用の突起よりもガイドボストより
に第２の突起を設けることにより、テープ振動に起因す
る騒音の低減を図ることができる。

［発明の効果コ 以上説明した通り本発明によれば、磁気ヘッドがシリン
ダから離脱する近傍において複数個の突起を設けること
により、その部分で発生する騒音を低減することができ
るという効果を達成することができる。すなわち、ヘッ
ド離脱点近傍のテープとシリンダが密着していない領域
をなくすとともに、局所的なテンション増加を図ること
ができ、その部分においてテープとシリンダの衝突によ
り発生していた騒音を低減または防止することが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（Ｃ）は本発明の一実施例の部分拡大図
、第２図は従来例の部分拡大図を示す。それぞれの図に
おいて（ａ）はシリンダ軸方向から見た場合、（ｂ）は
シリンダ側面から見た場合、（Ｃ）は離脱点におけるシ
リンダ断面の一部分を示す。 １・・・回転シリンダ、２・・・固定シリンダ、３・・
・ガイドポスト、４・・・テープ、５・・・突起、６・
・・磁気ヘッド、７・・・第２突起。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヘリカルスキャン方式のビデオテープレコーダに
   おいて、回転磁気ヘッド組立体の固定側ドラムのテープ
   離脱部に複数個の突起を設けたことを特徴とする回転磁
   気ヘッドドラム。