JPH03233841A - 偏向ヨーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー陰極線管に取付けて使用する偏向ヨー
クに係り、特にコンバーゼンス補正手段を備える偏向ヨ
ークに関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭６３−１４３７２７号公報に記載
のように、偏向ヨークの電子銃側にＥ字形およびコ字形
の磁性体を配置し、上記各磁性体に垂直偏向電流が通電
される垂直補助コイルを巻装し、各種のミスコンバーゼ
ンスを補正するものであった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、垂直補助コイルを巻装する磁性体の形
状がリング状でないため、水平偏向磁界をシールドする
作用が弱く、水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルを漏
洩磁界の少ないくら形に形成した場合に、コンバーセン
ス性能の向上とバレル形の画像歪（以下バレル形歪と呼
ぶ）の低減の両立が難しい点については配慮されていな
かった。

また、上記従来技術は、センタ電子ビームの形成する横
線ラスタとサイド電子ビームの形成する横線ラスク間で
生じる交差状ミスコンバーゼンスを補正するものではな
かった。

本発明の目的は、コンバーゼンス性能の向上とバレル形
歪の低減の両立を図ることのできる偏向ヨークを提供す
ることにある。

本発明の他の目的は、センタ電子ビームの形成する横線
ラスタとサイド電子ビームの形成する横線ラスク間で生
じる交差状ミスコンバーゼンスを補正する手段を備えた
偏向ヨークおよびコンバーゼンス装置を提供することに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の偏向ヨークは、水
平偏向コイル、垂直偏向コイルおよび主磁気コアより成
る主偏向ヨークの電子銃側に近接して、内側に複数の突
起部を有するリング状の副磁気コアを主偏向ヨークに一
体化して配置し、上記副磁気コアに垂直偏向コイルと接
続した補助垂直偏向コイルを巻装したものである。

上記他の目的を達成するために１本発明の偏向ヨークお
よびコンバーセンス装置は、一次側コイルを水平偏向コ
イルに接続し、二次側コイルを上記副磁気コアに巻装し
たコンバーゼンスコイルに接続した上記一次側コイルお
よび二次側コイルより構成する可変トランスを備えたも
のである。

〔作用〕

リング状の副磁気コアは、主偏向ヨークの電子銃側の水
平偏向磁界をシールドすることにより弱め、補助垂直偏
向コイルは補正磁界の発生により主偏向ヨークの電子銃
側の垂直偏向磁界を強めるように作用し、水平偏向コイ
ルおよび垂直偏向コイルをくら形に形成した偏向ヨーク
におけるコンバーゼンス性能の向上とバレル形歪の低減
の両立を容易にする。

一方、可変トランスは、一次側コイルに水平偏向コイル
を接続して水平偏向電流を供給することにより、コンバ
ーゼンスコイルを接続した二次側コイルに水平偏向電流
とほぼ相似の電流を発生し、この結果コンバーゼンスコ
イルの生じる補正磁界により、センタ電子ビームの形成
する横線ラスタとサイド電子ビームの形成する横線ラス
ク間の交差状ミスコンバーゼンスを補正する。

〔実施例〕 以下１本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、本発明の第１の実施
例を示し、それぞれ側面図、背面図、要部正面図である
。上記各回において、１は偏向ヨーク、２は水平偏向コ
イル、３は垂直偏向コイル、４は磁性体から成る主磁気
コア、５はセパレータ、６は磁性体から成り８個の突起
部を有するリング状の副磁気コア、７は垂直偏向コイル
３に接続される補助垂直偏向コイルである。水平偏向コ
イル２および垂直偏向コイル３はくら形に形成されてい
る。また、水平偏向コイル２の電子銃側８には、副磁気
コア６を近接して配置し、補助垂直偏向コイル７は上記
副磁気コア６の突起部６ａ、６ｂ。

６ｃ、６ｄ、６ｅ、６ｆに巻装したコイル７ａ。

７ｂ、７ｃ、７ｄ、７ｅ、７ｆより構成している。

第２図には、垂直偏向コイル３と補助垂直偏向コイル７
ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ、７ｅ、７ｆの接続図を示す。同
図に示すように接続して垂直偏向電流■９を補助垂直偏
向コイル７に供給することにより、第１図（ｃ）に示す
ように副磁気コア６の内側に垂直偏向磁界と同方向でビ
ンクツション形の補正磁界２１ａを発生する。なお、左
右側の補助垂直偏向コイル７ａ、７ｂの巻数と対角側の
補助垂直偏向コイル７ｃ、７ｄ、７ｅ、７ｆの巻数の比
率を変化することにより、補正磁界２１ａの形状を容易
に調整できる。

一方、水平偏向コイル２、垂直偏向コイル３および主磁
気コア４より成る主偏向ヨーク１ａのみの構成では、第
３図に示すようなサイド電子ビーム２３Ｒ，２３Ｂの形
成するラスタ２４Ｒ，２４Ｂ間のミスコンバーゼンスつ
いては、偏向コイル２．３がくら形であることに起因し
て、同図に示すような向きのミスコンバーゼンスｍ　ｌ
、ｍ　ｔ＋　ｍ　１の総和は正の値となる。これに対し
て１本実施例のように補助垂直偏向コイル７を備えるこ
とにより、偏向ヨークｌの電子銃側８の垂直偏向磁界を
強め、第３図に示すようなミスコンバーゼンスｍ　１．
　ｍ　ｔ　を変化し、ｍｌ、ｍｔ　、ｍｓの総和を減少
させることができる。同時に上下部横線ラスタ２４には
第４図に示すようなバレル形歪を生じる。同図の２２は
蛍光面を示す。一方、副磁気コア４のシールド効果によ
って水平偏向磁界を偏向ヨーク１の電子銃側８で弱め、
第３図に示すようなミスコンバーゼンスｍｆｉ、ｍ、３
　を変化し、ｍｌ。

ｍｚ　、ｍｓの総和を低減することができる。このため
、補助垂直偏向コイル７で発生する補正磁界２１ａを弱
めてもｍ　Ｌ　ｒ　ｍ　ｌ　１　ｍ　Ｂの総和を０にで
き、同時に上下部横線ラスタ２４のバレル形歪を低減す
ることができる。

したがって、リング状の副磁気コア６を用いずに補助垂
直偏向コイル７だけによって第３図に示すようなミスコ
ンバーゼンスｍ１．ｍｘ　ｇ　ｍｚの総和をほぼＯとし
てコンバーゼンス性能を向上する従来方法に比べて、上
下部横線ラスタのバレル形歪の低減を図ることができる
という利点がある。

また、本実施例では、第２図に示すように上側に設置し
た補助垂直偏向コイル７ｃ、７ｄと下側に設置した補助
垂直偏向コイル７ｅ、７ｆに流れる電流の比率を調整す
る作用をする可変抵抗器１０ａを接続している０例えば
、端子９ａと端子９ｂ間の抵抗値を端子９ｂと端子９０
間の抵抗値よりも小さくするように可変抵抗器１０ａを
調整すると、補助垂直偏向コイル７の発生する磁界２工
ａは第５図のように変形し、第６図に示すような製造誤
差に起因して生じるサイド電子ビーム２３Ｒ，２３Ｂの
形成する縦線ラスタ２４Ｒ，２４Ｂ間の交差状ミスコン
バーゼンスを補正する効果がある。なお、第２図におい
て１９ａ、１９ｂは電流制限用の抵抗器、ｌｏｂは可変
抵抗器である。

第７図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、本発明の第２の実施
例を示し、それぞれ側面図、背面図、要部正面図である
。同図において第１図と同じ働きをするものには、同じ
番号を付している６本実施例では、６極磁界２１ｂを発
生するコンバーゼンスコイル１１とこれに補正電流を供
給するための可変トランスエ２を備えた点が、第１の実
施例に対して異なる。同図において、２０は可変トラン
ス１２を保持するための端子板である。

コンバーゼンスコイル１１は、第７図（Ｃ）に示すよう
に、副磁気コア４の左右側突起部６ａ、６ｂに巻装した
コイルｌｌａ、ｌｌｂと副磁気コア４の対角側突起部６
ｃ、６ｄ、６ｅ、６ｆに巻装したコイルｌｉｅ、ｌｉｄ
、ｌｌｅ、ｌｌｆより構成している。また、コイルｌｌ
ａ、ｌｌｂの巻数とコイルｌｌｃ、ｌｌｄ、ｌｌｅ、ｌ
ｌｆの巻数の比は、約５対９になるように巻装している
。

このため、第７図（ｃ）に示すようにコンバーゼンスコ
イル１１は、センタ電子ビーム２３Ｇとサイド電子ビー
ム２３Ｒ，２３Ｂに対して互いに逆向きに作用する６極
磁界２１ｂを発生する。

一方、可変トランス１２は、第８図に示すようにネジ状
に形成した磁心１４の移動可能軸１３に対して、同軸状
に一次側コイル１５と二次側コイル１６を巻装している
。１７ａ、１７ｂはそれぞれコイルボビンである。また
、一次側コイル１５は移動可能軸１３の方向に２組に分
割した第１ｆｆｌのコイル１５ａおよび第２組のコイル
１５ｂより楕或し、第１組のコイル１５ａと第２組のコ
イル１５ｂの電流方向が逆になるように形成しているす
なわち、第を組のコイル１５ａと第２組のコイル１５ｂ
は互いに負の相互インダクタンスを生じる。

第９図は、コンバーゼンスコイルｌｌａ、１１ｂ、ｌｉ
ｅ、ｌｌｄ、ｌｉｅ、ｌｌｆおよび可変トランス１２の
接続図を示している。水平偏向コイル２は、可変インダ
クタ２７と接続され、さらに直列に可変トランス１２の
一次側コイル１５ａ。

１５ｂと接続されている。このため、可変トランス１２
の一次側コイル１５ａ、１５ｂには水平偏向電流■□が
供給される。また、可変トランス１２の二次側コイル１
６とコンバーゼンスコイル１１ａ、ｌｌｂ、ｌｌｃ、ｌ
ｌｄ、ｌｌｅ、ｌｌｆを接続しているため、可変トラン
ス１２の作用により、可変トランス１２の二次側コイル
↓６とコンバーゼンスコイル１１には水平偏向電流Ｉ８
にほぼ相似した補正電流エイ、を供給することができる
。また、可変トランス１２の磁心１４を移動することに
より、補正電流工、（１を変化することができる。磁心
（４を可変トランス１２の中央部に位置させると補正電
流■８□はほぼＯとなり、中央部からある範囲で移動さ
せるにつれて補正電流■９、を大きくでき、移動方向を
反転することで補正電流Ｉｓｔの極性を変化できる。こ
こで、コンバーゼンスコイル１１とこれに補正電流ＩＨ
Ｌを供給する手段の可変トランス１２とで、コンバーゼ
ンス装置１８を構成している。

したがって、第７図（ｃ）に示すようにコンバーゼンス
コイル１１によって水平偏向と同期して強さの変化する
６極磁界２１ｂを形成し、センタ電子ビーム２３Ｇとサ
イド電子ビーム２３Ｒ，２３Ｂで逆方向の偏向力２５を
発生することにより、第１０図に示すような製造誤差に
起因するセンタ電子ビーム２３Ｇの形成する横線ラスタ
２４Ｇとサイド電子ビーム２３Ｒ，２３Ｂの形成する横
線ラスタ２４Ｒ，２４Ｂ間の交差状ミスコンバーゼンス
を補正することができる。なお、第７図（ｃ）には電子
ビームを蛍光面上右側に水平偏向する時の６極磁界２１
ｂを示している。

第１１図は１本発明にかかわる可変トランス１２の他の
実施例を示し、第８図と同じ働きをするものには、同じ
番号を付している０本実施例では、一次側コイル１５ａ
、１５ｂおよび二次側コイル１６を磁心１４の移動可能
１１１１３の方向に分割して１個のコイルボビン１７に
巻装している点と、可変トランス１２の外周部に磁性体
片２６を付加している点が第８図と異なる１本実施例の
ように、一次側コイル１５ａ、１５ｂと二次側コイル１
６を移動可能軸１３の方向に隔てて構成した場合におい
ても、外周部に磁性体片２６を備えることにより、一次
側コイルＬ５ａ、１５ｂと二次側コイル１６の磁気的結
合を高め、可変トランスの二次側出力を増大することが
できる。

第１２図は、本発明にかかわる副磁気コア６の他の実施
例を示し、第７図（ｃ）と同じ働きをするものには、同
じ番号を付している。また同図には、コンバーゼンスコ
イル１１の発生する補正磁界２１ｂの例を示す６本実施
例における副磁気コア“６は、６個の突起部６ａ、６ｂ
、６ｃ、６ｄ、６ｅ。

６ｆを有するリング状に形成されている点に特徴がある
。この場合、第７図（ｃ）に比べて対角側突起部６ｃ、
６ｄ、６ｅ、６ｆに巻装した補助垂直偏向コイル７ｃ、
７ｄ、７ｅ、７ｆおよびコンバーゼンスコイル１１　ｃ
、　１１　ｄ、　１１　ｅ、　１１　ｆの作る磁界のビ
ンクツション形状が強められるので、各コイルの巻数を
減少することで第７図（ｃ）とほぼ同等の補正磁界を形
成することができる。

なお、以上の説明では可変トランス１２の一次側コイル
１５を互いに負の相互インダクタンスを生じるように２
組のコイル１５ａ、１５ｂで構成し、二次側コイル１６
を↓組のコイルで構成したが、一次側コイル１５と二次
側コイル１６を上記と逆のＩｌｌ！戒にしても良く、こ
の場合も二次側コイル↓６に接続したコンバーゼンスコ
イル１↓の補正量を可変トランス１２を用いて調整する
ことができる。また、可変トランスを備えたコンバーゼ
ンス装置であれば、可変トランスに接続したコンバーゼ
ンスコイルの構成およびコンバーゼンスコイルによって
補正されるミスコンバーゼンスは、本実施例に限られる
ものでない。さらに、可変トランスに任意の電子部品を
接続して構成しても、本発明に含まれる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、以上説明したように構成されているの
で以下に記載されるような効果を奏する。

偏向ヨークの電子銃側に近接して内側に複数の突起部を
有するリング状の副磁気コアを備え、副磁気コアの突起
部に補助垂直偏向コイルを巻装することにより、コンバ
ーゼンス性能の向上とバレル形歪の低減を両立すること
ができる。

また、水平偏向に伴い垂直方向に電子ビームを偏向する
コンバーゼンスコイルを副磁気コアに巻装し、コンバー
ゼンスコイルを可変トランスを介して水平偏向コイルに
接続することにより、センタ電子ビームの形成する横線
ラスタとサイド電子ビームの形成する横線ラスタ間の交
差状ミスコンバーゼンスを補正できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は本発明の第１の実施例
を示す図で、同図（ａ）は側面図、同図（ｂ）は背面図
、同図（ｃ）は要部正面図、第２図は本発明にかかわる
接続図、第３図は蛍光面上のミスコンバーゼンスを示す
パターン図、第４図は蛍光面上の画像歪を示すパターン
図、第５図は本発明の詳細な説明する要部正面図、第６
図は蛍光面上の縦線ラスタのミスコンバーゼンスを示す
パターン図。 第７図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は本発明の第２の実施例
を示す図で、同図（ａ）は側面図、同図（ｂ）は背面図
、同図（ｃ）は要部正面図、第８図は本発明にかかわる
可変トランスを示す図、第９図は本発明にかかわる可変
トランスとコンバーゼンスコイルの接続図、第１０図は
蛍光面上の横線ラスタのミスコンバーゼンスを示すパタ
ーン図、第１１図は本発明の他の実施例の可変トランス
を示す図、第１２図は本発明の他の実施例を示す副磁気
コアの要部正面図である。 符号の説明 １．１ａ　・・・偏向ヨーク、 ２　　　・・・水平偏向コイル、 ３　　　・・・垂直偏向コイル、 ４　　　・・・主磁気コア。 ５　　　・・・セパレータ、 ６．６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ、６ｅ、６ｆ、６ｇ、６ｈ
・・・副磁気コア。 ７．７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ、７ｅ、７ｆ・・・補助垂
直偏向コイル、 ８　　　・・・電子銃側、 １０ａ、１０ｂ・・・可変抵抗器、 １１、ｌｌａ、ｌｌｂ、ｌｌｃ、ｌｉｄ、１１１ｆ　　
・・・コンバーゼンスコイル、１２　　・・・可変トラ
ンス、 １３　　・・・移動可能軸、 １４　　・・・磁心、 １５．１５　ａ、１５　ｂ−一次側コイル、１６　　・
・・二次側コイル、 １７．１７　ａ　、１７　ｂ−コイルボビン、１８　　
・・・コンバーゼンス装置。 ２１ａ、２１ｂ−−−磁力線。 ２３Ｒ，２３Ｇ、２３Ｂ・・・電子ビーム。 ２４．２４Ｒ，２４Ｇ、２４Ｂ・・・ラスタ、２５　　
・・・偏向力、 ２６　　・・・磁性体片。 ｌｅ。 第 ■ 図 ７ｄ、７ｅ、７ｆ Ｄｂ 殆３閤 第４図 第６図 １ ２ｚ−一一堂ため ２４、Ｚ４Ｌ、？４Ｂ−−−ラスフ 第 喝 躬 ９ 図 ／／、ｌｅａ、　＋＋ｂ、　Ｉｒｅ　、　Ｉｌｄ、　Ｉ
ｌｅ　、　Ｊｌｆ−−−フ；Ｉｖ’−’ｔ：”；スクイ
１１フ／Ｊ’−コシｔζ−七゛〉入漿１ 菜 １２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インライン配列の多電子ビームを形成するカラー陰
   極線管に使用する偏向ヨークにおいて、水平偏向コイル
   、垂直偏向コイルおよび主磁気コアより成る主偏向ヨー
   クの電子銃側に近接して、複数の突起部を有するリング
   状の副磁気コアと該副磁気コアの突起部に巻装した補助
   垂直偏向コイルを備えたことを特徴とする偏向ヨーク。 ２、偏向ヨークに備えるリング状の上記副磁気コアに、
   ８個又は６個の突起部を形成したことを特徴とする請求
   項１記載の偏向ヨーク。 ３、インライン配列の多電子ビームを形成するカラー陰
   極線管に使用するコンバーゼンス装置において、磁心の
   移動による調整機能を備えた可変トランスを介して水平
   偏向コイルとコンバーゼンスコイルを接続して構成した
   ことを特徴とするコンバーゼンス装置。 ４、偏向ヨークに備えるリング状の副磁気コアの突起部
   にコンバーゼンスコイルを巻装し、水平偏向コイルと上
   記コンバーゼンスコイルを可変トランスを介して接続し
   たことを特徴とする請求項３記載のコンバーゼンス装置
   。 ５、上記コンバーゼンスコイルは、電子ビームの水平偏
   向に伴い、センタ電子ビームとサイド電子ビームを、互
   いに異なる向きの垂直方向に偏向するか又は同じ向きで
   異なる量の垂直方向に偏向するコンバーゼンスコイルで
   あることを特徴とする請求項４記載のコンバーゼンス装
   置。 ６、磁心の移動可能軸に対して同軸状に巻装した一次側
   コイルと二次側コイルを備え、上記一次側コイル又は二
   次側コイルのいずれか一方を複数組のコイルで形成し、
   上記複数組のコイルの少なくとも１組のコイルは他の組
   のコイルに対して移動可能軸方向に位置をずらせて配置
   するとともにも互いに負の相互インダクタンスを生じる
   ように接続して構成することを特徴とする可変トランス
   。 ７、可変トランスの一次側コイル又は二次側コイルのい
   ずれか一方のコイルをネジ状に形成した磁心を内面に挿
   入する第１の円筒状コイルボビンに巻装し、第１の円筒
   状コイルボビンを内面に挿入する第２の円筒状コイルボ
   ビンに他方のコイルを中心軸方向に複数組に分割して巻
   装したことを特徴とする請求項６記載の可変トランス。