JPH0323282B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0323282B2
JPH0323282B2 JP60188316A JP18831685A JPH0323282B2 JP H0323282 B2 JPH0323282 B2 JP H0323282B2 JP 60188316 A JP60188316 A JP 60188316A JP 18831685 A JP18831685 A JP 18831685A JP H0323282 B2 JPH0323282 B2 JP H0323282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
chamber
ball
sphere
coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60188316A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6190849A (ja
Inventor
Shumitsuto Uorufugangu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EMU GEUERUKU RIHIARUTO GURINPERU FUABURIIKU FUYURU PURETSUIJONSUERUKUTSUOIKU FUORUMARUSU MOSHUKAU UNTO GURINPERU
Original Assignee
EMU GEUERUKU RIHIARUTO GURINPERU FUABURIIKU FUYURU PURETSUIJONSUERUKUTSUOIKU FUORUMARUSU MOSHUKAU UNTO GURINPERU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EMU GEUERUKU RIHIARUTO GURINPERU FUABURIIKU FUYURU PURETSUIJONSUERUKUTSUOIKU FUORUMARUSU MOSHUKAU UNTO GURINPERU filed Critical EMU GEUERUKU RIHIARUTO GURINPERU FUABURIIKU FUYURU PURETSUIJONSUERUKUTSUOIKU FUORUMARUSU MOSHUKAU UNTO GURINPERU
Publication of JPS6190849A publication Critical patent/JPS6190849A/ja
Publication of JPH0323282B2 publication Critical patent/JPH0323282B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/38Chucks with overload clutches

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (ア) 技術分野 この発明は、ねじ切り工具やドリルなどの回転
工具と、モータ、又は減速機などの駆動軸とを連
結する過負荷防止継手に関する。
このような過負荷防止継手は、円筒形の結合円
筒と、結合円筒を貫くよう同心に挿入された継手
筒体又は継手柱体(以下、簡単のため継手筒体と
いう)とよりなる。結合円筒の内筒面と継手筒体
の外周面は互に接触し、同一回転するが、負荷が
過大になり、伝達回転モーメントがある設定値を
越えると、両者の結合が解除される。
結合円筒と継手筒体との回転状態を結合するも
のは複数個の結合球である。結合球を収容するた
めに、継手筒体の外周面には、結合球の直径より
も浅い内球室を穿つ。結合円筒の内周面には外球
室を穿つてある。外球室に続いて、結合球が、結
合位置から後退した位置で収容されるべき退避室
が設けられる。
バネなどの弾性体があつて、常時、結合球を、
内球室と外球室にまたがる結合位置に押しつけて
いる。
しかし、過大な負荷がかかると、バネの弾性力
に抗して結合球が外方へ押し出され、退避室に入
る。結合球が退避室に入つたので、継手筒体と結
合円筒の結合が解ける。
このような過負荷防止継手は、螺切り工具やド
リルなどの回転工具と駆動軸を連結する継手とし
て必要である。過大な回転モーメントが加わつた
時に螺切り工具などが折れたり、刃がこぼれたり
するのを防ぎ、工具を護る必要があるからであ
る。
簡単のため、継手本体の形状については、以
下、筒体の場合のみ説明するが、継手本体が中身
の充実した柱体の場合であつても、同様に本発明
を適用する事ができる。
(イ) 従来技術とその問題 このような過負荷防止継手は、例えば、ドイツ
特許公報2511148によつて明らかにされている。
この継手の結合円筒には、半径方向に対し斜めの
貫通穴が穿たれている。貫通穴の一部が、結合状
態に於て結合球が嵌入しているべき外球室になつ
ている。また継手筒体の外周面の、前記外球室に
対応する部分には半球形の内球室が形成されてい
る。
さらに、内側が窪んだ形状の円錐面を持つ押圧
リングがあつて、軸方向に結合球を押圧してい
る。円錐面のために結合球は、継手本体の外周面
の内球室に押しつけられている。内球室の形状は
半球形である。結合球はこの結合状態に於て継手
筒体の内球室と結合円筒の内球室とにまたがつて
存在している。従つて継手筒体と結合円筒は結合
され同一速度で回転する。
過負荷がかかつた時、結合円筒の貫通穴の外向
き傾斜面のために結合球は、継手本体の内球室か
ら押し出され、貫通穴の中をより外側へと移動す
る。そして、継手筒体の外周面と、結合円筒の貫
通穴と、押圧リングの円錐面の頂部の狭い部分に
囲まれた空間の中に結合球が退避する。こうなる
と継手筒体と結合円筒の間に回転力は伝達されな
い。非結合状態になる。
しかし、このような過負荷防止継手は、結合球
に対し、安定した退避位置が存在しない、という
欠点があつた。結合球は退避位置にあるが押圧リ
ングの円錐面は極めて狭く、しかも押圧リングに
は球を強く押しつける力が作用している。狭い円
錐頂面によつて結合球を押圧し、退避位置に保持
している。したがつて、過負荷状態になることが
たびたびであれば、押圧リングの狭い円錐頂面は
急速に摩耗する。この過負荷防止継手は、それゆ
え、寿命が短い、という欠点があつた。
さらに、結合円筒の貫通穴の外向き傾斜面によ
つて結合球を、内球室から押し出すので、方向性
がある。
ある方向の回転に対しては、過負荷の時に結合
状態から非結合状態への変化が起り得る。しか
し、反対方向の回転に対しては結合状態を解除す
る事ができない。傾斜面が結合球を内球室へ押圧
するよう作用するからである。単方向性である。
つまり、前記の装置は、双方向性でなく、寿命
が短いという欠点があつた。
イギリス特許明細書1415138には、いまひとつ
の過負荷防止継手が示されている。これも継手本
体の外周面に結合球の半分近くが入りうる3つの
内球室が穿たれ、結合円筒には結合球の一部が入
りうる3つの外球穴が穿たれている。3つの外球
穴は浅い円形の溝でつながれている。外球穴から
接線方向に案内溝が設けてあり、案内溝の終端に
退避室が穿たれている。
皿バネによつて結合球は外球穴へと押えつけら
れている。外球穴は円形溝と接線案内溝の単なる
交差点であるが、球体に対してはいずれの溝が単
独で存在するよりも、実効的により深い穴となる
から、結合球は皿バネの弾性力によつて外球穴に
安定に存在しうる。
これが結合状態である。過大な負荷がかかる
と、皿バネの力よりも、結合円筒と継手本体の間
に存在する回転モーメントの作用の方が大きくな
り、結合球は外球穴から追い出され、案内溝を通
つて結合円筒の退避室の中へひきこもる。
結合球は継手本体の内球室から抜け出ているか
ら、継手本体と結合円筒の結合は解かれる。非結
合状態になる。
しかし、この装置には次の欠点がある。
結合球を過負荷時に接線方向案内溝の中へ入れ
てしまうために、結合円筒と筒手本体の回転速度
の差を利用している。接線方向に筒手本体が回転
モーメントを及ぼしているから、過負荷時に、結
合球が接線方向案内溝に入る。
もしも反対方向に回つていればこのような事は
起らないから、いかなる負荷がかかつても結合状
態のままである。つまり、この過負荷防止継手も
単方向性である。双方向性がない。
いずれの装置も、非結合状態になつた場合、継
手本体と結合円筒とを逆方向に僅か相対回転させ
れば、もとの結合状態にもどる。
本発明者は、これらの過負荷防止継手が単方向
性であるのは、結合球の運動が軸に垂直なほぼ同
一平面上で行われている、ということに起因して
いることに気づいた。同一平面上の運動であるか
ら、結合球を回転モーメントによつて動かすに
は、接線方向の傾斜(穴の壁面、溝)を使わざる
をえない。
そうすると双方向性にすることはできない。こ
のような傾斜を仮に接線的傾斜とよぶ。
(ウ) 発明の目的 長時間の使用によつて部品が摩耗せず長寿命で
あつて、しかもいずれの回転方向に対しても過負
荷防止作用のある双方向性過負荷防止継手を提供
する事が本発明の目的である。
(エ) 発明の構成 このような問題を解決するため、本発明に於て
は、内外球室のいずれか一方を、軸方向に平行な
長溝にし、さらに結合球の直径にほぼひとしい幅
を持ち押圧リングの方に開口しており軸方向に穿
たれた少なくともひとつの退避室を他方の球室に
連通するよう設けている。他方の球室から退避室
へ結合球が進みうるようこの球室は回転方向に関
して対称な傾斜面を持つている。
ドイツ特許公報2511148の過負荷防止継手は、
軸方向に直角な同一平面内に於て、結合円筒に穿
たれた傾斜壁にそつて結合球が移動していただけ
である。結合球の運動は同一平面で内外へ動いて
いるだけであつた。傾斜壁といつても軸に平行だ
からである。
本発明に於ける結合球の運動は、同一平面内の
運動ではない。いずれが内外球室であつてもよい
が、長溝になつているものを長溝球室と呼び、傾
斜面を持つ球室を傾斜球室と呼ぶことにする。
長溝球室が軸方向の長溝として穿たれているか
ら、結合球はまず長溝にそつて軸方向に進み、長
溝球室の端においてこれから離れ、半径方向に動
いて傾斜球室に入りこみ、さらに退避室の区へ押
しこまれるようになつている。
このようにすると、傾斜球室の傾斜が軸方向に
穿たれた退避室に対して傾いていればよいことに
なる。従来例に於て採用された軸方向に平行でか
つ接線方向にも平行な傾斜面はもはや不要であ
る。このような接線方向傾斜面(案内溝)があつ
たから、従来の過負荷防止継手は単方向性だつた
のである。本発明に於ては、傾斜球室の傾斜は回
転方向に対して全く対称であるようにする。従来
例の接線的傾斜面に対し円錐的傾斜面ということ
ができる。傾斜面に立てた法線が中心軸を斜めに
通るからである。
本発明に於ては、傾斜球室に連通する退避室
を、傾斜球室の両側に設ける。このため、左回転
に於ても右回転に於ても、全く同様に過負荷防止
作用がある。押圧リングは軸方向に対し、好まし
くは直角な平面をもつ円環状の板材であるが、こ
れが結合位置に結合球を保持する。過負荷時に
は、押圧リングの弾性力に抗してまず軸方向に結
合球が移動する。これは傾斜球室の回転方向につ
いて対称な円錐的傾斜面の作用による。続いて相
対回転の差によつて、結合球が円周方向に移動
し、退避室に入る。これが非結合状態である。非
結合状態に於て、結合球を退避室へ押しつけてい
るのは、押圧リングの幅の広い平坦面である。従
つて、非結合状態が長く続いても、或はたびたび
繰返されても、押圧リングは殆ど摩減しないし、
たとえ少し摩減したとしてもこれは過負荷防止作
用をそこなうようには働かない。
この点で先程述べたドイツ特許に示された装置
と異なつている。
この発明の過負荷防止継手は、回転駆動源につ
ながれた結合円筒が外側にあり、工具を嵌着固定
すべき継手筒体が内側にあるような継手にも応用
できる。この場合、内側の継手筒体の外周面に軸
方向の長溝となる内球室を設け、外側の結合円筒
の内周面にすでに述べたような円錐的傾斜面を有
する外球室を設ける。
さらに、この発明の過負荷防止継手は、結合円
筒が駆動源につながる駆動筒体を有し、結合円筒
の中に工具を取り付けるべき継手筒体があるよう
な継手にも応用できる。この場合、外側の結合円
筒の内周面に軸方向の長溝である外球室を穿ち、
内側の継手筒体の外周面に傾斜面を有する内球室
を設ける。
両者に於て、内球室、外球室の関係が逆転して
いる。
そこで内外位置関係よりも形状を重視し、内外
球室の内、長溝となつているものを長溝球室、傾
斜面を有するものを傾斜球室と呼ぶことにする。
退避室は、軸に対して直角な同一平面上に存在
する。結合球は退避室に安定に存在する事ができ
る。先に述べたドイツ特許の装置では、非結合状
態になつた後、さらに結合円筒が回転すると、結
合球が次々に現われる内球室の中に戻つてしまう
可能性があり、周期的に衝突を繰返していたが、
本発明ではこのような事はない。
いつたん退避室に入つた結合球の状態は安定
で、駆動側の結合円筒が空滑りすると、結合球は
僅かながらも相手側の周面−継手筒体の外周面又
は結合円筒の内周面−に接触し、弱い摩擦力を受
ける。この摩擦力は結合球を退避室の奥へと押込
む方向に働く。このため結合球は、同一方向の回
転が続くかぎり、退避室から出てこない。
回転方向を逆にすれば、摩擦力の方向が逆にな
るので短時間で結合球が退避室から出て、長溝球
室にほぼ半分が没入する。そして結合状態に復帰
する。
非結合状態の安定性は、退避室にある結合球に
働く摩擦力によつて決まる。この摩擦力の大きさ
は退避室の深さによつて決定される。また押圧リ
ングを押える皿バネの弾圧力を変える事により、
この摩擦力の大きさを変える事ができる。
(オ) 実施例 2つの実施例を図面によつて説明する。
第1の実施例は第1図から第8図に示される。
この過負荷防止継手は、内側の継手筒体1と、こ
れと同心で外側に設けられる結合円筒2とよりな
つている。
継手筒体1は、上端の軸連結筒4に於て軸受な
ど(図示せず)によつて回転自在に支持され、下
端の工具嵌着筒5に、螺切りタツプやドリルなど
回転工具を取付けるようになつている。
継手筒体1の外周面には、軸方向に平行にのび
る長溝が穿たれている。長溝球室6と呼ぶ。この
例では内球室が軸方向の長溝になつている。3つ
の長溝球室が図示されているが、この数は任意で
ある。
長溝球室6に対応して、結合円筒2には、傾斜
球室8が穿たれている。第3図、第4図に示すよ
うに、継手筒体1と結合円筒2とが結合状態にあ
る時、長溝球室6と傾斜球室8の両方に半分ずつ
没入した位置に結合球7が存在する。
結合球7は押圧リング9によつて押上げられて
いる。押圧リング9は皿バネ10によつて弾性力
を受けている。皿バネ10の下端は止め板11に
よつて支持される。止め板11は外筒12の下端
に固結され、外筒12は結合円筒2と上端に於て
結合されている。
結局、結合球7は、皿バネ10によつて常時、
上向きの弾性力を受けていることになる。
皿バネ10の上向きの弾性力と、傾斜球室8
(外球室が傾斜球室になつている)の内向き傾斜
面の作用によつて、結合球7は、内側の長溝球室
6に押しつけられるので、第3図、第4図に示す
結合状態が維持される。負荷が大きくない時はこ
の状態が続く。
負荷が過大になつた時、継手筒体1と結合円筒
2の間の伝達トルクが極めて大きくなる。このた
め、結合球7は結合円筒2の傾斜球室8の傾斜面
13に沿つて下り、皿バネ10の弾圧力に抗して
押圧リング9を押し下げる。
継手筒体1と結合円筒2との間に相対回転が生
じると、結合球7は、傾斜球室8の傾斜面13の
形状に従つて下方へ移動する。また長溝球室の半
円断面の作用で結合球7は外方へ押出される。外
方へ押出された結合球7は傾斜面13に沿つて下
降する。そして、結合球7の内側面が継手筒体1
の外周面に接する位置に至る。これが第5図、第
6図に示す過渡的状態である。
さらに結合球7と継手筒体1外周面との摩擦力
によつて、結合球7は継手筒体1の相対回転方向
にある退避室14a又は14bに没入する。この
状態を非結合状態といい、第7図、第8図によつ
て示す。
結合球7と継手本体1に相対的回転つまり空転
関係がある限り、僅かであるが結合球には、退避
室14a,14b内でより奥へ向う方向の摩擦力
が働く。この摩擦力が非結合状態を安定に保つて
いる。いつたん非結合状態になると、負荷が殆ど
なくなつて軽くなるが、そのまま結合状態に戻る
わけではない。ヒステリシスがある。同一方向の
回転を続ける限り、結合状態には戻らないから安
全である。また、次の球室に当たつて結合球と球
室の壁面が傷つくということもない。
回転方向を逆にして僅かに回すと、すぐに非結
合状態から結合状態に戻る。退避室にある結合球
7が、反対方向に回転する継手筒体1の外周面と
の摩擦力で、傾斜球室8の方へ進み、傾斜面13
に入る。皿バネ10がのび、押圧リング9が上昇
し、結合球7が、最初に現われた、継手本体1の
長溝球室6に入り込む。こうして結合状態に復帰
することになる。
第9図から第16図に示すのは第2の実施例で
ある。第1の実施例と異なるのは、内部を貫通し
ていたひとつの筒体が、前後ふたつの筒体1′,
1″に分離していることである。第9図に於て上
方にある駆動筒体1′には、モータや減速機がつ
ながれる。下方にある筒体1″は工具が挿入固定
されるべき工具挿入筒体である。
駆動筒体1′は結合円筒2と一体になつている。
この実施例は、第1の実施例と部材の構成がほぼ
反対になつている。
結合円筒2の内周面に、軸方向に延びる長溝球
室6が穿たれている。つまり、外球室が長溝にな
つている。
内側の工具挿入筒体の外周面に傾斜球室8が設
けられている。傾斜球室8の傾斜面13は外向き
傾斜面になつている。傾斜球室8の中の結合球7
は、上方の押圧リング9に接触している。押圧リ
ング9は、コイルバネ10′によつて、(第9図に
於て)下方に弾圧されている。コイルバネ10′
の他端は駆動筒体1′に螺着した外筒12によつ
て押えられている。
工具挿入筒体1″にはコイルバネ10′の弾圧力
が伝わる。これに応じて、工具挿入筒体1″のフ
ランジ部は、スラスト軸受、嵌め輪などによつて
結合円筒2に対し回転可能に支承される。
傾斜球室8の両側には、やや上方に退避室14
a,14bがある。これは、押圧リング9の方に
於て開口し、結合球の直径より浅い(半径程度)
の深さをもつている。
第9図〜第12図は、結合状態を示している。
第11図、第12図の拡大断面図で分るように、
結合球7は、ほぼ半分が結合円筒2の長溝球室6
に入つており、残りの半分が、工具挿入筒体1″
の傾斜球室8に入つている。従つて、工具挿入筒
体1″は駆動筒体1′から回転力を受け、同一速度
で一体となつて回転する。
過負荷にあると、結合球7が長溝球室6から押
し出され、第13図、第14図に示す過渡的状態
になる。結合球7は上向きの傾斜面13をさかの
ぼり押圧リング9を押上げる。相対的な回転をし
ているから、結合球は、結合円筒2との摩擦力
で、円周方向に進み退避室14aに嵌入する。こ
れが非結合状態で第15図、第16図に示してい
る。この状態は安定である。退避室14aにある
結合球7は、外側の結合円筒2の内周面との小さ
な摩擦力によつて内奥へ向う力を受けるため、退
避室14aから出てこない。
結合球7と押圧リング9の接触部は広い幅があ
る。押圧リング9は摩耗しにくい。たとえ摩耗が
あつたところで、それはこの装置の機能を減殺し
ないので差支えない。
押圧リング9は結合円筒2に対して、軸方向に
変位できなければならないが、相対回転してはい
けない。このため他の球体を押圧リング9と結合
円筒2の長溝球室6の間に入れている。
(カ) 効果 (1) 螺切り工具やドリルなど回転工具と、モー
タ、モータにつながる減速機の間に用いること
ができ、工具に過負荷がかかつた時にトルクの
伝達を遮断し、工具の折損、急激な摩耗、モー
タ、減速機の損傷などを防ぐことができる。
(2) 作用が双方向的である。すなわち、左廻りに
も右廻りにも過負荷防止作用がある。この点
で、前記2件の従来技術より優れている。
(3) 非結合時に於て、結合球と押圧リングの接触
面が広いので、押圧リングが殆ど摩耗しない。
たとえ摩耗しても機能を損わない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る螺切り工具のた
めの過負荷防止継手の縦断面図。第2図は第1図
中の−断面図。第3図は第2図の内外球室近
傍のみの拡大断面図。結合状態を示す。第4図は
第3図の−断面図。第5図は内外球室近傍の
みの拡大断面図。過渡的状態を示す。第6図は第
5図の−断面図。第7図は内外球室近傍のみ
の拡大断面図。非結合状態を示す。第8図は第7
図の−断面図。第9図は他の実施例に係る過
負荷防止継手の一部縦断正面図。第10図は第9
図のX−X断面図。第11図は第9図の内外球室
の近傍のみの拡大縦断面図(結合状態)。第12
図は第11図の横断面図。第13図は過渡的状態
に於ける内球室近傍の拡大縦断面図。第14図は
第13図の横断面図。第15図は非結合状態に於
ける退避室近傍のみの拡大縦断面図。第16図は
第15図の横断面図。 1……継手筒体、2……結合円筒、3……外周
面、4……軸連結筒、5……工具嵌着筒、6……
長溝球室、7……結合球、8……傾斜球室、9…
…押圧リング、10……皿バネ、11……止め
板、12……外筒、13……傾斜面、14……退
避室、14a……右退避室、14b……左退避
室、15……押圧リングの前端面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円筒形の結合円筒と、結合円筒の中へ同心に
    保持される継手本体とよりなり、結合円筒の外周
    面と継手本体の内周面とに結合球を収容する内外
    球室を有し、この内ひとつの球室の深さは結合球
    の直径より小さく、他方の球室は結合球が退避す
    べき退避室を持ち、結合球は弾性体の作用によつ
    て内外球室の間へ押圧されており、過負荷時には
    弾性体の力に抗して結合球が押圧リングを押して
    退避位置に入るようにした過負荷防止継手に於い
    て、一方の球室が軸方向の長溝になつた長溝球室
    6になつており、他方の球室は押圧リング9の方
    向に開いた円錐的傾斜面13を中央に有し、押圧
    リング9の方に開口し円周方向に穿たれ底面が円
    錐的傾斜面13の中間の高さにあり結合球7の直
    径とほぼ同じ幅を持つ退避室14a,14bを円
    錐的傾斜面13の両側に有する傾斜球室8となつ
    ている事を特徴とする過負荷防止継手。 2 押圧リング9は軸に直角な前端面15を有す
    る事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の過
    負荷防止継手。 3 傾斜球室8の円周方向に穿たれた退避室14
    a,14bの底面は、結合球が長溝球室6から押
    し出され円錐的傾斜面13に沿つて軸方向に移動
    した時の結合球頂面の高さに等しくなるようにし
    た事を特徴とする特許請求の範囲第1項〜第2項
    のいずれかに記載の過負荷防止継手。 4 退避室14a,14bの底が軸に対して垂直
    な同一平面上に存在するようにした事を特徴とす
    る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記
    載の過負荷防止継手。 5 結合円筒2は継手本体1のまわりに回転可能
    に設けられた駆動筒体であつて、この内面に傾斜
    球室8が設けられていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の過負
    荷防止継手。 6 継手本体が駆動筒体1′と工具挿入筒体1
    1″に分割されており、駆動筒体1′は結合円筒2
    と一体に固結されており、結合円筒2の内周面に
    は軸方向に長溝が穿たれた長溝球室6が設けら
    れ、駆動筒体1′の外周面には傾斜球室8を設け
    た事を特徴とする特許請求の範囲第1項〜第4項
    のいずれかに記載の過負荷防止継手。
JP60188316A 1984-10-11 1985-08-27 過負荷防止継手 Granted JPS6190849A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3437269.5 1984-10-11
DE19843437269 DE3437269A1 (de) 1984-10-11 1984-10-11 Ueberlastkupplung, insbesondere fuer gewindeschneidfutter oder dergleichen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6190849A JPS6190849A (ja) 1986-05-09
JPH0323282B2 true JPH0323282B2 (ja) 1991-03-28

Family

ID=6247624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60188316A Granted JPS6190849A (ja) 1984-10-11 1985-08-27 過負荷防止継手

Country Status (4)

Country Link
US (1) US4694944A (ja)
EP (1) EP0177682B1 (ja)
JP (1) JPS6190849A (ja)
DE (1) DE3437269A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE8623878U1 (de) * 1986-09-05 1987-05-14 Girguis, Sobhy Labib, Dipl.-Ing., 5210 Troisdorf Überlastkupplung
SE454454B (sv) * 1986-09-10 1988-05-02 S & L Maskin Ab Momentkoppling spec for tapphallare
DE3716313A1 (de) * 1987-05-15 1988-11-24 F X Marquart Gmbh Ueberlastkupplung fuer einen gewindeschneider
US5174424A (en) * 1988-10-13 1992-12-29 Tapmatic International Corporation (Tic Ag) Arrangement in screw thread cutting apparatus
DE4426305C2 (de) * 1994-07-25 1997-03-06 Hilti Ag Adaptive Rutschkupplung
JP3939393B2 (ja) * 1997-05-08 2007-07-04 サンデン株式会社 動力伝達機構
DE60027380T2 (de) * 1999-10-07 2007-05-10 ITT Mfg. Enterprises, Inc., Wilmington Automatische Abschaltvorrichtung
GB0101859D0 (en) * 2001-01-24 2001-03-07 Lucas Industries Ltd A thermal disconnect device
US20040127294A1 (en) * 2002-12-25 2004-07-01 Takahiro Ohta Power transmission
JP2006200570A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Sanden Corp 電磁クラッチ
EP1702723B1 (en) * 2005-03-18 2014-04-02 Black & Decker, Inc. Power tool torque overload clutch
JP2007327572A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Tsubaki Yamakyu Chain Co トルクリミター
DE102006032273A1 (de) * 2006-07-12 2008-01-24 Mobiletron Electronics Co., Ltd. Elektrisches Handwerkzeug
NO20071963A (no) * 2007-04-17 2008-08-11 Straumekraft As Anordning ved bølgekraftverk
US8636500B2 (en) * 2008-09-26 2014-01-28 Air Products And Chemicals, Inc. Transient operation of oxy/fuel combustion system
GB201110131D0 (en) * 2011-06-16 2011-07-27 Goodrich Actuation Systems Ltd Torque limiter
CN103480922A (zh) * 2013-09-23 2014-01-01 苏州凯欧机械科技有限公司 一种用于不锈钢材料攻丝的新型丝锥夹具
CN104827341A (zh) * 2015-05-19 2015-08-12 深圳比特力机械有限公司 一种压缩过载保护装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5981031A (ja) * 1982-10-27 1984-05-10 Nikken Kosakusho:Kk 回転工具保持具

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2969132A (en) * 1955-12-09 1961-01-24 Harold H Stewart Torque limiting devices
DE1101059B (de) * 1957-02-16 1961-03-02 Kocks Gmbh Friedrich UEberlastungskupplung
GB1049525A (en) * 1962-06-30 1966-11-30 Fisher & Ludlow Ltd A new or improved overload clutch or torque limiting device
GB1093364A (en) * 1963-07-30 1967-11-29 Fishlow Products Ltd A new or improved over-load clutch or torque limiting device
DE1261734B (de) * 1963-10-01 1968-02-22 Kurt Haessner Gewindeschneidfutter
US3319753A (en) * 1964-09-08 1967-05-16 Fisher & Ludlow Ltd Overload clutches
US3702546A (en) * 1970-08-17 1972-11-14 X 4 Corp The Torque limiting adapter
DE2511148C3 (de) * 1975-03-14 1981-08-13 Otto Bilz, Werkzeugfabrik, 7302 Ostfildern Überlastkupplungseinrichtung für Gewindeschneidfutter oder Schnellwechseleinsätze für diese
DE2828809C2 (de) * 1978-06-30 1983-02-10 Chr. Mayr GmbH + Co KG, 8951 Mauerstetten Sicherheitskupplung
US4263996A (en) * 1979-10-01 1981-04-28 Harnischfeger Corporation Readily resettable torque-limiting coupling device
SU846862A2 (ru) * 1979-10-05 1981-07-15 Курганское Проектно-Конструкторскоебюро Предохранительна шарикова муфта
SU929904A1 (ru) * 1980-01-22 1982-05-23 Всесоюзный Научно-Исследовательский И Проектный Институт Организации, Экономики И Технологии Материально-Технического Снабжения Сельского Хозяйства Предохранительна шарикова муфта
DE3023541C1 (de) * 1980-06-24 1981-10-01 Uni-Cardan Ag, 5200 Siegburg UEberlastkupplung

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5981031A (ja) * 1982-10-27 1984-05-10 Nikken Kosakusho:Kk 回転工具保持具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6190849A (ja) 1986-05-09
EP0177682A2 (de) 1986-04-16
DE3437269A1 (de) 1986-04-17
DE3437269C2 (ja) 1989-08-17
EP0177682A3 (en) 1987-08-26
EP0177682B1 (de) 1988-11-17
US4694944A (en) 1987-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0323282B2 (ja)
US5134909A (en) Power driven screwdriver
SU1558308A3 (ru) Соединение валов
JPH034771B2 (ja)
JPS5948886B2 (ja) 摩擦継手装置
WO2009088012A1 (ja) トルクリミッタ
JPH04228934A (ja) 制動機構
US5290203A (en) Constant velocity universal joint having high stress resistance
JPH076550B2 (ja) トルクリミツタ−
GB2172065A (en) Coupling torque limiter
CN109563891B (zh) 改进与支柱放倒速度相关的锁定构件动态特性的单向离合组件和其中的连接构件
EP2072847B1 (en) Universal joint
JP5193875B2 (ja) 動力ナットランナー用トルク応答解放クラッチ
JP7006664B2 (ja) トルク継手構造
JPH0579846B2 (ja)
CN101517249A (zh) 自攻钻孔螺钉
JPS6053220A (ja) トランスミツシヨン連結装置
EP0484420A4 (en) Undercut free constant velocity joint
US4433766A (en) Bi-directional overrunning clutch
JP4619143B2 (ja) ブレーキ付きクラッチ装置
JP2005164036A (ja) シュー保持機能を有した遠心式クラッチ
JPH0436617Y2 (ja)
CN106979256B (zh) 一种高速齿轮轴定向转动控制装置
JPH05215146A (ja) 過負荷のとき解除するクラッチ
JP2002070885A (ja) 過負荷防止装置