JPH03232739A - リン酸カルシウム系結晶化ガラス - Google Patents

リン酸カルシウム系結晶化ガラス

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JPH03232739A
JPH03232739A JP2820690A JP2820690A JPH03232739A JP H03232739 A JPH03232739 A JP H03232739A JP 2820690 A JP2820690 A JP 2820690A JP 2820690 A JP2820690 A JP 2820690A JP H03232739 A JPH03232739 A JP H03232739A
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JP
Japan
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glass
oxide
terms
mol
crystallized glass
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JP2820690A
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Tsuneo Manabe
恒夫 真鍋
Hiroshi Usui
寛 臼井
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、リン酸カルシウム系結晶化ガラス、特に、歯
科材料に好適に使用することができるリン酸カルシウム
系結晶化ガラスに関するものである。
[従来の技術] 従来、リン酸カルシウム系結晶化ガラスからなる歯科材
料は知られている。歯科材料は、口中で長時間の使用に
耐えるだけの機械的強度と化学的耐久性を持つと同時に
、外観的に天然歯に酷似した高度な透明性を持たなけれ
ばならない。
リン酸カルシウムの二成分だけでは特に化学的耐久性に
問題があるためさらにAI□03などを添加する試みが
なされている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、リン酸カルシウム系においては、外観的
に透明感が高(、機械的強度の高い結晶化ガラスが得ら
れる組成では化学的耐久性が低くなる傾向があった。逆
に化学的耐久性の高い結晶化ガラスが得られる組成では
透明感が低く強度が低くなる傾向があった。そのため歯
科材料として、審美的に特に高い透明感が必要とされる
場合には、化学的耐久性が充分満足し得るものとはなり
難かった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、歯科材料に応用したときに充分な審美性を与
える高い透明感を有し、かつ機械的強度と化学的耐久性
にも擾れた結晶化ガラスを得ることを目的として種々研
究、検討した結果、リン酸カルシウム系ガラスに酸化イ
ンジウムを添加した組成のガラスを結晶化することによ
り前記目的を達し得ることを見出した。
かくして、本発明はリンの酸化物をP2O5換算で45
〜70モル%、カルシウムの酸化物をCaO換算で20
〜50モル%、インジウムの酸化物をIn2O3換算で
0.1〜20モル%含有するリン酸カルシウム系結晶化
ガラスを提供するものである。
本発明において、リンの酸化物はP2O5に換算して4
5〜70モル%とする必要がある。P2O5が45モル
%未満の場合は、結晶化時、結晶粒子間に微小なりラッ
クが発生して機械的強度が低くなり、しかも透明性の低
い結晶化ガラスとなるので不適当である。逆に、P2O
5が70モル%を越える場合は、化学的耐久性の低い結
晶化ガラスとなるため不適当である。
またカルシウムの酸化物は、CaOに換算して20〜5
0モル%とする必要がある。CaOが20モル%未満の
場合は、化学的耐久性の低い結晶化ガラスとなるので不
適当である。逆に、CaOが50モル%を越える場合は
、結晶化時、結晶粒子間に微小なりラックが発生して機
械的強度が低くしかも透明性の低い結晶化ガラスとなる
ので不適当である。
インジウムの酸化物はIn2O3に換算して0.1〜2
0モル%とする必要がある。IngOaが0.1モル未
満の場合は、化学的耐久性の低い結晶化ガラスになるの
で不適当である。逆にIn2O3が20モル%を越える
場合は、ガラス製造時に失透を生じ、均質なガラスが得
られないので結晶化ガラスも不均質で強度の低いものに
なるので不適当である。
そしてこれらの範囲のうち、P2O,が50〜60モル
%、CaOが30〜48モル%、InaOaが2〜lO
モル%を採用する場合には、透明性9機械的強度、化学
的耐久性が共に最も効果的に向上し得るので特に好まし
い。
本発明の結晶化ガラスの製造に際し、用いられる原料と
しては次の物質が挙げられる。
ノン原料としては、例えば正リン酸等のリン酸類、ある
いはこれらリン酸類のアンモニウム塩等が用いられる。
また、リン酸カルシウム。
ノン酸水素カルシウム等のリン酸類のカルシウム塩も他
のカルシウム化合物、リン化合物と混合して用いること
ができる。
カルシウム及びインジウム原料としては、例えば酸化物
や炭酸塩が代表的であるが、その池水酸化物、シュウ酸
塩、酢酸塩等の無機塩や有機塩を適宜用い得る。
本発明の結晶化ガラスを製造するにあたっては、まず、
上記に示したような原料から均質なガラスを製造する。
このようなガラスは、例えば、諸原料を所定量秤量して
混合し、これを200〜900℃で1〜10時間程時間
酸した後、白金坩堝中で900〜1500℃にて5分〜
10時間加熱溶融することにより、好ましく製造するこ
とができる。
か(して得られたガラスは、冷却固化時あるいは同化後
、適宜成形した後、熱処理を加えて結晶化させ、結晶化
ガラスとする。結晶化処理は、−旦室温付近まで冷却し
たガラスを再度結晶化温度まで加熱しても良いし、ガラ
ス溶液をガラス軟化点以下の結晶化温度まで冷却し、そ
のまま結晶化を行なわせても良い。
本発明の結晶化ガラスは、歯冠修復材料のような歯科材
料に特に好適に使用することができる。本発明の結晶化
ガラスの組成の融液は、通常の金属歯冠と同様に、精密
に鋳造成形することが可能である。結晶化ガラス歯冠は
次のような方法で好ましく製造することができる。
上記の結晶化ガラス組成の融/?!(−旦固化したガラ
スを再溶融しても良い)を、常法により作製したワック
スパターンを埋没した後でワックスパターンを焼却除去
した鋳型内に鋳造して成形する。このとき、遠心鋳造機
、真空加圧鋳造機、力0圧鋳造機等が好適に使用できる
次に、この成形体を埋没材と共に、あるいは埋没材から
取り出して500〜900℃で5分〜100時間保持し
て結晶化を行ない、結晶化ガラス歯冠を得る。この時、
埋没材と共に結晶化した方が寸法変化や変形が少なくな
るので好ましい。埋没材から取り出して結晶化する場合
は、透明なガラス状態の時に、鋳造欠陥の有無の確認や
、形状の修正を行なった後に結晶化し得る利点がある。
また、結晶化の時にアルミナ粉末や、前記埋没材のよう
な結晶化温度でガラスと反応しない物質中に埋め込むこ
とによって変形を抑えることができる。
更に本発明においてはAt 、Ce 、Laの酸化物の
うち少なくとも一種を、それぞれA1.03゜Ce2O
3,LaaOxに換算して1〜15モル%含有させるこ
とにより一層化学的耐久性の向上、透明感の向上を図る
ことができる。上記酸化物が1モル%に満たない場合は
添加剤の効果が発現されず逆に15モルを越える場合は
、結晶化ガラスの強度がかえって低下してしまう虞れが
あるので何れも好ましくない。AI 、Ce 、Laの
原料としては酸化物を用いるのが好ましいが、他に水酸
化物や硫酸塩等の加熱焼成することにより酸化物になり
得る化合物も使用できる。
更に、本発明においては、Ni 、Fe 、Co 、R
h 。
Ru、Pd等の金属単体もしくは化合物から選ばれた一
種以上を金属元素として合計0.001〜1.0モル%
含有させることによって結晶化ガラスを一層天然歯に酷
似した色調にすることができる。これらの原料としては
、金属単体の他、酸化物及びガラス溶融時に酸化物にな
りつる化合物、例えば水酸化物、硫化物、ハロゲン化物
炭酸塩および有機酸塩等を使用することができる。
更に本発明では、Li 、Na 、Hの酸化物のうち少
なくとも一種を、Li2O、Na2O、K2Oに20に
換算して0.01〜15モル%添加することができる。
これにより結晶化ガラスの機械的強度が向上する。
この酸化物の添加量が0.01%に満たない場合は添加
剤の効果が十分発現されない虞れがあり、逆に15モル
%を越える場合は、結晶化ガラスの化学的耐久性が低下
する虞れがあるので好ましくない。Li 、Na 、に
の原料としては、酸化物の他に例えば単体、水酸化物、
炭酸塩、硝酸塩。
硫酸塩、ハロゲン化物や有機酸塩等を適宜使用すること
ができる。
[実施例] 実施例1〜12 ガラス生成時に第−表の組成になるように原料を計40
0g秤量し、よく混合した。これを400℃で5時間焼
成して乾燥させた後、白金坩堝に入れ1300℃で2時
間溶融した。その後、ステンレス板上に流し出してガラ
スを得た。
このガラスを再溶融し、通常の歯科用金属鋳造法と同様
な方法で2 mm中X25mmの円柱状に成形した。そ
の後鋳型中で730℃で16時間熱処理を行い結晶化し
た。そして、冷却後鋳型をこわして円柱状の結晶化ガラ
スを取り出した。
この結晶化ガラスを5本ずつ用いて曲げ強度を測定した
。またこの結晶化ガラスを80℃のイオン交換水中に7
2時間浸漬し、その重量減少を測定した。結果を外観と
共に表1に示した。
表 1 [発明の効果] 本発明の結晶化ガラスは、高い機械的強度と、高い化学
的耐久性を有し、かつ、適度な透光性を有するものであ
る。本発明の結晶化ガラスは歯冠修復材料に特に好適に
使用できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リンの酸化物をP_2O_5換算で45〜70モ
    ル%、カルシウムの酸化物をCaO換算で20〜50モ
    ル%、インジウムの酸化物をIn_2O_3換算で0.
    1〜20モル%含有するリン酸カルシウム系結晶化ガラ
    ス。
  2. (2)Al、Ce、Laの酸化物から選ばれる少なくと
    も1種を、それぞれAl_2O_3、Ce_2O_3、
    La_2O_3に換算して1〜15モル%含有する請求
    項1のリン酸カルシウム系結晶化ガラス。
  3. (3)Ni、Fe、Co、Rh、Ru、Pdの金属単体
    または化合物から選ばれる少なくとも1種を金属元素と
    して0.001〜1.0モル%含有する請求項1または
    2のリン酸カルシウム系結晶化ガラス。
  4. (4)Li、Na、Kの酸化物から選ばれる少なくとも
    1種を、それぞれLi_2O、Na_2O、K_2Oに
    換算して0.01〜15モル%含有する請求項1〜3い
    ずれか1のリン酸カルシウム系結晶化ガラス。
  5. (5)請求項1〜4いずれか1のリン酸カルシウム系結
    晶化ガラスからなる歯科材料。
JP2820690A 1990-02-09 1990-02-09 リン酸カルシウム系結晶化ガラス Pending JPH03232739A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105694880A (zh) * 2016-04-15 2016-06-22 中南大学 一种稀土荧光粉用镁铟磷酸盐基质材料及其制备方法

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