JPH03231935A - 有機高分子成型物の処理方法 - Google Patents

有機高分子成型物の処理方法

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JPH03231935A
JPH03231935A JP4942890A JP4942890A JPH03231935A JP H03231935 A JPH03231935 A JP H03231935A JP 4942890 A JP4942890 A JP 4942890A JP 4942890 A JP4942890 A JP 4942890A JP H03231935 A JPH03231935 A JP H03231935A
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metal
molded article
film
resin plate
organic polymer
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JP4942890A
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Masatoshi Takei
武居 正俊
Shoichi Nagai
永井 昭一
Yukio Kobayashi
幸男 小林
Michiharu Uenishi
理玄 上西
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、有機高分子成型物の表面に金属及び/又は金
属酸化物の被膜を形成する方法に関する。
[従来の技術] 有機高分子材料の表面に金属及び/又は金属の酸化物の
被膜を形成させる方法は従来から数多く知られている。
例えば化学鍍金法、真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンブレーティング法、バインダーを使用した塗布法等
があげられる。また、金属アルコキシドから、金属及び
/又は金属酸化物被膜を形成させる方法としては、いわ
ゆるゾル/ゲル法が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術における化学鍍金法は、プロセスが長く処理コ
ストも高い。真空蒸着法は特殊な装置を必要とし、大面
積の成型物、例えば板状物等への処理が困難であるばか
りでなく、有機高分子成型物との密着性にも問題がある
スパッタリング法やイオンブレーティング法は、−船釣
に高分子化合物との密着性は真空蒸着法よりは優れてい
るが、装置面での制約があり、大面積の板状物等への適
用は困難であった。
また、いわゆるゾル/ゲル法は、金属のアルコキシド等
を基材に付着させた後、全体を少なくとも500℃以上
に加熱することにより金属及び/又は金属酸化物(多く
は金属酸化物)を得ていたが、このような条件下では一
般の有機高分子化合物は分解又は変性してしまうという
問題があった。このように従来公知の方法では、大面積
の有機高分子成型物の表面へ、短時間で金属及び/又は
金属酸化物被膜を形成させることは極めて困難であった
[課題を解決するための手段] 本発明の目的は、大面積の有機高分子成型物の表面に、
短時間で金属及び/又は金属酸化物の被膜を形成する方
法を提供することにある。
即ち本発明は、有機高分子成型物の表面に金属の塩類又
は金属のアルコキシド若しくはその部分加水分解物を付
着させ、ついで該付着面を500℃以上の高熱流体に短
時間接触させて金属及び/又は金属酸化物の被膜を形成
させることを特徴とする有機高分子成型物の処理方法に
関する。
〔作 用〕
本発明の特徴は、有機高分子成型物をほとんど又は全く
変形させずにその表面に短時間で金属及び/又は金属酸
化物の被膜を形成させることにあり、有機高分子成型物
と、金属の塩類や金属アルコキシド若しくはその加水分
解物とをそれぞれ変更して組合わせることにより、極め
て多種多様な金属及び/又は金属酸化物被膜を有する有
機高分子成型物が得られる。
本発明で使用する有機高分子成型物は、例えばポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル系、ポリ
塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ尿素系、ポ
リイミド系、ポリアセタール系、ポリビニルアルコール
系、ポリ酢酸ビニル系、メラミン系、ポリカーボネート
系、ポリアルキル(メタ)アクリレート系、ポリオレフ
ィン系、ポリウレタン系、ポリフルオロエチレン系、ポ
リスルホン系、ポリスチレン系、ポリアクリレート系エ
ポキシ系等の合成高分子、セルロースアセテート系等の
半合成高分子、セルロース、蛋白質などの天然高分子等
からなるフィルム、シート、板、繊維等の成型物があげ
られる。これらは単独で用いても良いし複合したものを
用いてもよい。なお、本発明で使用しつる有機高分子成
型物は上述の例に限定されるものではない。
例えば透明有機高分子成型物上に、透明な導電性金属被
膜を形成する場合には、有機高分子としては、その可視
光線透過率(測定方法、JIS−7105に準拠)が3
5%以上であるようなものが好ましく、これらは、染料
、顔料等で着色されていてもよい。
本発明で使用する金属の塩類としては、例えば硝酸銀、
塩化銀、臭化銀、酢酸銀、シアン化銀、塩化第1銅、塩
化第2銅、硫酸銅、酢酸銅、塩化ニッケル、硫酸ニッケ
ル、塩化第1錫、塩化第2錫、4塩化チタン、3塩化チ
タン、塩化パラジウム、硝酸アルミニウム、リン酸アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、塩化カドミウム、硝酸カ
ドミウム、塩化クロム、硝酸クロム、硫酸クロム、塩化
第2鉄、クエン酸第2鉄、硝酸第2鉄、シラ酸第2鉄、
硫酸第2鉄、塩化第1鉄、硫酸第1鉄、塩化鉛、酢酸鉛
、硝酸鉛、硫酸鉛、塩化マンガン、硫酸マンガン、塩化
ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、塩化トリウム、
硝酸トリウム、酢酸ウラニル、硝酸ウラニル、塩化亜鉛
、硫酸亜鉛、硝酸ジルコニウム、アセチルアセトン金属
塩(アルミニウム、クロム、コバルト、銅、鉄、ニッケ
ル、亜鉛、インジウム、錫、チタン)、ナフテン酸金属
塩(銅、ニッケル、亜鉛、モリブデン、鉄、ジルコニウ
ム、鉛、バナジウム)オクチル酸金属塩(インジウム、
錫、マンガン、鉄、ニッケル、亜鉛、鉛)等が挙げられ
る。
特に、透明な導電性被膜を形成する場合には、金属の塩
類としては、インジウム化合物、錫化合物及び亜鉛化合
物からなる群より選ばれた一種以」二を用いるのが好ま
しい。また、インジウム化合物や錫化合物を用いて高導
電性の被膜を得たい場合には、ドーパントを添加するこ
とが好ましい。
インジウム化合物としては、例えばアセチルアセトン金
属塩、カプリル酸インジウム、2−エチルヘキサン酸イ
ンジウム、塩化インジウム、硫酸インジウム、硝酸イン
ジウム等が挙げられる。
ドーパントとじては、アセチルアセトン錫、カブワル酸
銀、塩化第一錫、塩化第二錫、ジーn−ブトキシ錫等が
挙げられる。
また、錫化合物としては、例えばアセチルアセトン錫、
カプリル酸銀、塩化第一銅、塩化第銅、ジーn−ブトキ
シ錫、テトラ−1−アミロキシ錫等が挙げら、t′する
。これらの化合物のドーパントとしては、例えばトリエ
トキシアンチモン、トリーn−ブトキシアンチモン、二
塩化アンチモンなどが挙げられる。
亜鉛化合物としては、例えば2−エチルヘキサン酸亜鉛
、ナフテン酸、カプリル酸亜鉛、デカン酸亜鉛等が挙げ
られる。
また、金属のアルコキシドとしては、テトラエトキシシ
ラン、トリエトキシシラン、トリエトキシアンチモン、
モロ−ブトキシ錫、テトラエトキシ錫、ペンタエトキシ
タンタル、ペンタn−ブトキシタンタル、ペンタエトキ
シニオブ、テトラエトキシゲルマニウム、トリエトキシ
アンチモン、トリイソプロピルアルミニウム、テトライ
ソプロピルチタン、テトライソプロピルバナジウム、ト
リエトキシ鉄、テトライソブトキシジルコニウム、テト
ラブトキシ錫、ペンタエトキシタングステン等があげら
れる。なお、本発明の方法においては、金属のアルコキ
シドそのものを使用するよりも、その部分加水分解物を
使用することが、概して好ましい。
こわらは、通常適当な溶媒に溶解して単独又は混合して
使用するが、金属の塩類の溶媒としては、水、水/アル
コール混合溶媒、有機溶媒等が使用でき、金属アルコキ
シド若しくはその部分加水分解物の溶媒としてはアルコ
ール等の有機溶媒が使用でき、場合によっては他の溶媒
を添加してもよい。なお、アルコジシランを用いる場合
には、通常加水分解してヒドロキシシラン又はそのオリ
ゴマーを得て用いるが、その場合には通常水を加える。
この場合の水の使用量としては、アルコキシシラン1モ
ルに対して1〜IOモルの範囲で使用することが好まし
い。また触媒として少量の塩酸を加えてもよい。
本発明で用いることのできる有機溶媒の具体例としては
、メタノール、エタノール、プロパツール等のアルコー
ル類の他に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブなどのセロソルブ類:エチレングリコー
ル、プロピレンゲリコール、ジエチレングリコール、グ
リセリンなどのポリアルコール類;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどのエステル類;アセトン、メチル
エチルケトン、アセチルアセトンなどのケトン類;N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドとこれらの混
合物である。
溶媒中に溶解する金属の塩類や金属のアルコキシド若し
くはその部分加水分解物の濃度は、目的とする性能、形
成する膜厚等によっても異なり、−・概には規定できな
いが、通常0.5重量%〜30重量%の範囲で用いるの
が好ましい。ただし、アルコキシシランの場合には、1
〜55重量%の濃度で用いることが好ましい。なお、こ
れらの溶液に少量の酸化剤や還元剤を添加してもよい。
金属の塩類又は金属のアルコキシド若しくはその部分加
水分解物を溶解した溶液を有機高分子成型物表面に付着
させる方法は、従来公知の方法、例えば浸漬法、刷毛塗
り法、ロールコータ−法、印刷法、スピナー法、スプレ
ー法などが使用てきる。有機高分子成型物の表面へ金属
の塩類等の溶液を付着させ、次いで溶媒を揮散させ、表
面に金属の塩類又は金属のアルコキシド若しくはその部
分加水分解物の付着層を形成させる。
この層の厚さは使用する化合物の種類によっても異なる
が、以降の熱処理工程で著しい亀裂が入りたり剥離を生
じさせないためには、10μm以下、好ましくは5μm
以下とする。層の厚さの下限は、目的とする機能によっ
ても異なるが通常0.0旧μI以上である。
有機高分子成型物の表面に金属の塩類等を付着させた後
、溶媒を取り除くため、室温あるいはそれ以−トの温度
で乾燥させ、金属の塩類等の付着層を形成する。溶媒を
除去するための温度は、有機高分子成型物に影響を与え
ないような温度を適宜設定すればよい。
このようにして、金属の塩類又は金属のアルコキシド若
しくはその部分加水分解物の付着層を表 0 而に形成した有機高分子成型物は、次いでこの付着面を
500℃以上の高熱流体に短時間接触させて付着層に含
まれる有機物等を分解させて金属及び/又は金属酸化物
の被膜を形成する。
本発明で使用する500℃以上の高熱流体とは、例えば
天然ガス、プロパンガス、アセチレンガス、石油、アル
コール等を燃料として得られる火焔や空気、窒素等を高
温に加熱した気体等をいうが、本発明の効果を充分に発
揮させるためには火焔を用いることが好ましい。火焔を
用いる場合にはいわゆる還元炎と酸化炎とがあるが、目
的とする機能によって使い分ければよい。
火焔との接触効果をより顕著にするために、金属の塩類
等の中にあらかじめ還元剤又は酸化剤を共存させておい
てもよい。火焔又は加熱気体を有機高分子化合物表面に
接触させる時間は、付着化合物や有機高分子の種類によ
っても異なるが、熱によって顕著な変形を生じないこと
が必要であり、このような見地からは、1回の接触時間
として同一筒所へ5秒以下が好ましい。火焔又は加熱1 気体の温度は500℃以−にが適当である。500℃未
満の場合には、化合物によっては酸化剤や還元剤を共存
させても、金属や金属酸化物に変化し難いか又は変化す
るのに要する時間が長くなりやすいので適当ではない。
なお、高温加熱流体として例えば不活性ガス等を用いる
場合には、金属塩や金属アルコキシド層に還元剤又は酸
化剤を共存させることが好ましい。
金属の塩類等の付着面を高熱流体に短時間に接触させる
理由は、合成高分子材料の熱伝導率が金属の塩類等より
も大+11に小さいため、成型物表面に付着した金属の
塩類等の層のみに高熱処理効果の影響が及び、高熱によ
って付着層中に含まれる有機物等が短時間に分解し、緻
密な金属膜や金属酸化物の被膜が形成される。この際、
高熱流体の還元作用が強い場合には、金属成分の多い被
膜となり易く、酸化作用が弱い場合には金属酸化物の多
い被膜となり易い。しかし、化合物によっては、熱によ
って必ず一定の化合物(例えば酸化 2 物)となる場合もある。
このようにして形成された金属及び/又は金属酸化物被
膜と有機高分子成型物との密着性は、加熱流体との接触
方法(特に時間)や被膜の厚み等によって異なるものの
、一般のいわゆるプレコート処理等を行わなくても、多
くの種類の高分子に対して良好な密着性を示す場合が多
い。
この理由は必ずしも明確ではないが熱処理時に、金属の
塩類又は金属アルコキシド若しくはその部分加水分解物
が金属及び/又は金属酸化物に変化する際に、高分子成
型物の表面自体も熱によって活性化されているためと推
定される。
得られた処理物はそのままで各種用途に使用しうるが、
場合によってはトップコート処理等の後処理を行フても
よい。
また、金属の塩類等が付着した合成高分子成型物の表面
を、例えば火焔部へ接触させながら連続的に移動させる
方法を採用することによって、均で大量に、かつ大型の
有機高分子成型物の表面改質が可能となる。
[発明の効果コ 本発明によって得られた金属及び/又は金属酸化物被膜
は、使用する金属化合物の種類によって導電性、制電性
、光の選択透過性、磁性、熱反射性、電磁波遮蔽性、高
硬度、エレクトロミック性、接触機能、耐摩耗性などの
諸機能を有しておりこれらの機能を有機高分子成型物に
付与することが可能となる。
例えば、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛等の透明性
に優れた無機質の導電性被膜を形成した場合には、低温
度においても電気抵抗値が変化しない、制電性材料、電
磁波シールド材料、タッチスイッチ用材料が得られる。
また、銀や銀の含有量が大きい導電性被膜を形成した場
合には、低湿度においても電気抵抗値の変化がない制電
性材料や電磁波シールド材料が得られる。更に酸化硅素
被膜を形成した場合には表面硬度が大巾に向上するとと
もに、例えばプラスチックの欠点とされていた、たばこ
等の火による表面変形あるいは耐着火等が改善される。
 4 また、本発明の方法は、常圧下での処理であり大面積の
板状物やフィルム状物への適用が容易であり、]r′、
業的にも極めて有利である。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって説明する。
本実施例に示した表面硬度および耐熱性の測定は、次の
方法を用いた。
表面硬度;鉛筆硬度を測定 (JIS、 K5400に準拠) 耐熱性:タバコに着火し、着火部分とプラスデック基材
面に触れさせ て、基材面が変化するまでの時 間を測定する。
実施例1 テトラエトキシシラン178g、エタノール260g、
イオン交換水165g、塩酸2.1gの割合で調合し、
調合液を調製した。この調合液を、25℃の温度で24
時間放置し、重合を行なった。この調合液に、基材との
接着性を向トさせるためにアセトンを100g加えて塗
付液を得た。
5 次いで、2mmの透明なアクリル樹脂板(アクリライト
し、商品名、三菱レイヨン■製)をこの塗付液中に浸漬
し、引き上げ、80℃で30秒間乾燥させた。
次いで、第1図に示した装置を用いて樹脂板の高熱表面
処理を行なった。すなわち、プラスチック基板■の両面
に、塗付膜■および■を付着させた基材を、天然ガス管
■から配送されたカスに着火した火焔(酸化炎)■に直
接触ねる位置に配置し、この基材をX軸方向に搬送させ
た。
火焔部へ直接触れる際の温度を650℃、基材の搬送速
度を18m/minに設定して処理を行なった。
この高熱表面処理を、塗付膜■および■の両面へ逐次実
施し、緻密な被膜をアクリル樹脂板上へ形成した。この
被膜は、赤外吸収スペクトル及びxPSで解析したとこ
ろ、酸化硅素が主成分であった。
この樹脂板上への塗付工程と、高熱流体への接触工程を
3回繰り返し、両面にそれぞれ酸化硅素膜を0.8μm
の厚さで形成したアクリル樹脂板を 6 得た。
このようにして得たアクリル樹脂板と、表面改質前のア
クリル樹脂板の性状を第1表に示した。
第  1  表 本実施例で被膜を形成したアクリル樹脂板は、表面硬度
、耐熱性とも優れた性状を有しており、熱変形もなく、
透明性も優ね、また、基板との密着性も優れており、テ
ープ剥離テストでの酸化硅素被膜の剥離は全く認めらね
なかった。
実施例2 1mm厚の透明なポリカーボネート樹脂板(ダイオヤラ
イトP、商品名、三菱レイヨン■製)を、実hh例1と
同一・の塗付液中に浸消し、引き上げ、80℃で30秒
間乾燥させた。
次いで、実施例1と同じ装置および条件で、高熱表面処
理を行ない、両面にそれぞれ酸化硅素を主体とする膜を
0.4μmの厚さで形成したポリカーボネート樹脂板を
得た。
このようにして得たポリカーボネート樹脂板と、表面改
質前のポリカーボネート樹脂板の性状を第2表に示した
第  2  表 本実施例のポリカーボネート樹脂板は、表面硬度、耐熱
性とも優れた性状を有していた。また、透明性も優れ、
熱による変形も認められなかった。
実施例3 アセチルアセトンインジウム50g、アセチルアセトン
錫5gを、キシレン500gに溶解し、塗付液を調製し
た。
次いで、厚さ2IIl111、光線透過率92%のアク
リル樹脂板(アクリライトL、商品名、三菱レイヨン■
製)をこの塗イ]液に浸漬し、引き上げ、80℃で5分
間乾燥させた。
次いで、第1図に示した装置を用いて実施例1ど同様に
して高熱表面処理を行なった。たたし、火焔部へ直接触
れる際の温度を650℃、樹脂板の搬送速度をIOm/
minに設定した。
この高熱処理を両付着膜面へ行ない、透明でかつ導電性
に優れた被膜をアクリル樹脂板−トヘ形成した。この被
膜を赤外吸収スペクトル及びXPSで解析したところ、
酸化インジウムと酸化錫の混合物が主成分であった。
この基材上への塗付工程と、高熱流体への接触工程を2
回縁り返し、両面にそれぞれ0.05μmの厚さで導電
性被膜を形成したアクリル樹脂基材を 9 得た。
このようにして得たアクリル樹脂板と表面改質前のアク
リル樹脂板の性状を第3表に示した。
第  3  表 本実施例で表面被膜を形成したアクリル樹脂板は、表面
か透明導電性機能を有しており、優れたものであった。
また、被膜と基板の密着性も優れており、テープ剥離テ
ストでの被膜の剥離は全く認められなかった。
実施例4 2−エチルヘキサン酸第−錫50gおよびトリーn−ブ
トキシアンチモン2.5gを、ブタノール250gとア
セトン250gの混合溶媒中へ溶解し、 0 塗イq液を調製した。
厚さ1mm、光線透過率87%の透明なポリカーボネー
ト板(ダイヤライトP、商品名、三菱レイヨン■製〉を
用いて、前記塗付液中に浸漬し、引き上げ、80℃で3
0秒間乾燥させた。
次いで、実施例1と同じ装置を用いて同様にして高熱表
面処理を行なった。
処理条件は次の通りである。
火焔処理:天然ガス、(酸化焔) 接触温度=750℃ 搬送速度: 20m/min 接触回数=3回 形成膜厚:0.08μm 本実施例によって得たポリカーボネート樹脂板と表面改
質前のポリカーボネート樹脂板の性状を第4表に示した
。なお、形成された被膜を赤外吸収スペクトル及びXP
Sで解析したところ、酸化錫と酸化アンチモンの混合物
が主成分であった。
1 第 表 本実施例のポリカーボネート樹脂板は、表面が透明導電
性機能を有しており、優れたものであった。また、基板
と被膜との密着性も優れており、テープ剥離テストでの
被膜の剥離は全く認められなかった。
実施例5 2−エチルヘキサン酸第鉛30g、リノール酸30g及
びベンゼン40gからなる塗付液を調製した。
厚さ1mmのポリエチレンテレフタレート樹脂板を、こ
の塗付液中に浸漬し、引き上げ、80℃の温度で10分
間乾燥させた。
次いで、実施例1と同じ装置を用いて同様にし 2 て高熱表面処理を行なった。
処理条件は次の通りであった。
火焔処理:天然ガス、(酸化焔) 接触温度:550℃ 搬送速度: 18m/n+in 接触回数=3回 形成膜厚:0.1 μm 本実施例によって得たポリエステル樹脂板と表面改質前
のポリエステル樹脂板の性状を第5表にンバした。なお
、形成された被膜を赤外吸収スペクトル及びXPSで解
析したところ、酸化亜鉛が主成分であった。
第  5  表 なお、本実施例のポリエステル樹脂基材は、熱変形もな
く優れた性状を有していた。
実施例6 硝酸銀5gを水5gとエチルセロソルブ50gとの混合
溶媒中へ溶解させ、塗付液を調製した。
厚さ2mmのアクリル樹脂板(アクリライトし、商品名
、三菱レイヨン■製)をこの塗付液に浸漬し、引き+げ
、80℃で10分間乾燥させた。
次いで、実施例1と同じ装置を用いて同様にして高熱表
面処理を行なった。
処理条件は次の通りであった。
火焔処理コ天然ガス、(酸化焔) 接触温度=650℃ 搬送速度: 15m/min 接触回数:3回 形成膜厚:0.5μm なお、形成された被膜を赤外吸収スペクトル及びXPS
で解析したところの化合物は、銀と酸化銀との混合物で
ありだ。
本実施例によって得た。アクリル樹脂板は、 4 10Ω/口の表面電気抵抗値を有していた。また基板と
の密着性も優れており、テープ剥離テストでの膜の剥離
は全く認められなかった。
実施例7 酢酸i!Ogを水50g、アセトンIOg、エチルセロ
ソルブ20gの混合溶媒中へ溶解させ、塗付液を調製し
た。
厚さ1mm、光線透過率87%の透明なポリカーボネー
ト樹脂板(ダイヤライトP、商品名、三菱レイヨン■製
)を用いて、11「記塗付液中に浸漬し、引き1−げ、
80℃で10分間乾燥させた。
次いで、実施例1と同じ装置を用いて同様にして高熱表
面処理を行ない、 0.1μmの厚さを有する導電性膜
を、ポリカーボネート樹脂板の両面へ形成させた。この
導電性膜は赤外吸収スペクトル及びXPSの解析により
銀と酸化銀の混合物であることが確認された。
本実施例によって得たポリカーボネート樹脂板は、5X
 10’Ω/口の表面電気抵抗値を有していた。また、
基板との密着性も優れており、チー 5 プ剥離テストでの膜の剥離は全く認められなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法の一態様例を示す模式%式% ■・・・ガス配管 ■・・・火焔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)有機高分子成型物の表面に金属の塩類又は金属のア
    ルコキシド若しくはその部分加水分解物を付着させ、つ
    いで該付着面を500℃以上の高熱流体に短時間接触さ
    せて金属及び/又は金属酸化物の被膜を形成させること
    を特徴とする有機高分子成型物の処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06295307A (ja) * 1993-04-08 1994-10-21 Fuji Soken Media Create:Kk 資金集中システム
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