JPH032308A - 溶銑予備処理方法 - Google Patents
溶銑予備処理方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、溶銑予備処理方法に関する。
［従来の技術］
従来、高炉出銑された溶銑には燐、硫黄、炭素、珪素等
の不純物が不可避的に含有されている。−般に、燐、硫
黄、炭素、珪素等の不純物元素は、鋼の特性を低下させ
る。特に、不純物元素の中でも燐は鋼の靭性を低下させ
るため、製銑、製鋼工程では溶湯を脱燐処理する必要が
ある。したがって、これらの不純物元素を効率良く除去
する方法の開発・が行われている。従来、これらの不純
物を除去する方法として、転炉吹錬が行われている。
の不純物が不可避的に含有されている。−般に、燐、硫
黄、炭素、珪素等の不純物元素は、鋼の特性を低下させ
る。特に、不純物元素の中でも燐は鋼の靭性を低下させ
るため、製銑、製鋼工程では溶湯を脱燐処理する必要が
ある。したがって、これらの不純物元素を効率良く除去
する方法の開発・が行われている。従来、これらの不純
物を除去する方法として、転炉吹錬が行われている。
この転炉吹錬は、転炉に移された溶湯に小塊状の石灰粉
を投入し、ランスにより溶銑に酸素を吹付けて溶銑中の
炭素を燃焼させ、その時発生する熱によって石灰粉を溶
解させ、各々の不純物元素と反応させて不純物元素を除
去するものである。この転炉吹錬で充分に脱不純物元素
、特に脱燐を行うには多量の転炉スラグ、例えば、溶銑
１トン当り８０ ｋｇを必要とする。
を投入し、ランスにより溶銑に酸素を吹付けて溶銑中の
炭素を燃焼させ、その時発生する熱によって石灰粉を溶
解させ、各々の不純物元素と反応させて不純物元素を除
去するものである。この転炉吹錬で充分に脱不純物元素
、特に脱燐を行うには多量の転炉スラグ、例えば、溶銑
１トン当り８０ ｋｇを必要とする。
一方、溶湯を転炉に移す前に溶銑鍋において行う予備処
理を施す溶銑予備処理方法が行われている。溶銑予備処
理方法は、まず高炉から溶銑鍋に溶湯を移す際に、スケ
ールを吹き込んで脱珪を行い、脱硫し、その後、脱燐剤
、例えば、ＣａＯ−ＣａＦ２−ＣａＣＯ３（混合比８５
：５：１０）などの副原料を吹込み又は上置投入して脱
燐を行い、最後に、転炉における吹錬で脱炭を行うもの
である。なお、脱珪は、脱燐反応が珪素の存在下では進
みにくいために予め行う。この吹錬方法は、転炉におい
ては脱炭を行うだけで良いので転炉スラグを使用する必
要がなくなるため、所謂レススラグ吹錬と呼ばれる。こ
の方法により低燐鋼を効率良く得ることができる。
理を施す溶銑予備処理方法が行われている。溶銑予備処
理方法は、まず高炉から溶銑鍋に溶湯を移す際に、スケ
ールを吹き込んで脱珪を行い、脱硫し、その後、脱燐剤
、例えば、ＣａＯ−ＣａＦ２−ＣａＣＯ３（混合比８５
：５：１０）などの副原料を吹込み又は上置投入して脱
燐を行い、最後に、転炉における吹錬で脱炭を行うもの
である。なお、脱珪は、脱燐反応が珪素の存在下では進
みにくいために予め行う。この吹錬方法は、転炉におい
ては脱炭を行うだけで良いので転炉スラグを使用する必
要がなくなるため、所謂レススラグ吹錬と呼ばれる。こ
の方法により低燐鋼を効率良く得ることができる。
現在、通常吹錬と所謂レススラグ吹錬は脱燐の程度で使
い分けている。即ち、低燐鋼を製造する場合はレススラ
グ吹錬、それ以外の場合は転炉吹錬を使用している。
い分けている。即ち、低燐鋼を製造する場合はレススラ
グ吹錬、それ以外の場合は転炉吹錬を使用している。
［発明が解決しようとする課ｍ］
しかしながら、転炉吹錬で多量に使用される転炉スラグ
は、脱燐した後は投棄される。この転炉スラグ中に含有
する鉄分は約１５％であり、溶銑１トンを脱燐するため
に１５ｋｇの鉄分が製品にならないまま投棄される。
は、脱燐した後は投棄される。この転炉スラグ中に含有
する鉄分は約１５％であり、溶銑１トンを脱燐するため
に１５ｋｇの鉄分が製品にならないまま投棄される。
また、レススラグ吹錬においても、副原料として、溶銑
１トン当り石灰１２ｋｇ、及び酸化鉄１４ｋｇが必要と
され、これも脱燐後に投棄される。
１トン当り石灰１２ｋｇ、及び酸化鉄１４ｋｇが必要と
され、これも脱燐後に投棄される。
したがって、転炉吹錬でできる脱燐後の転炉スラグの有
効利用、及びレススラグ吹錬に使用される副原料の削減
が望まれている。
効利用、及びレススラグ吹錬に使用される副原料の削減
が望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、脱燐後
の転炉スラグを有効利用し、副原料量を低減させて効率
良く溶湯中の燐を除去することができる溶銑予備処理方
法を提供することを目的とする。
の転炉スラグを有効利用し、副原料量を低減させて効率
良く溶湯中の燐を除去することができる溶銑予備処理方
法を提供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］
本発明は、溶銑中の不純物を転炉工程前に予め除去する
溶銑予備処理方法において、予備処理されない溶銑を吹
錬したときの転炉スラグを副原料として処理すべき溶銑
に添加することを特徴とする。
溶銑予備処理方法において、予備処理されない溶銑を吹
錬したときの転炉スラグを副原料として処理すべき溶銑
に添加することを特徴とする。
［作 用］
本発明の溶銑予備処理方法によれば、通常吹錬で発生し
た投棄すべき転炉スラグをレススラグ吹錬の溶銑Ｔ−備
処理の副原料として使用している。
た投棄すべき転炉スラグをレススラグ吹錬の溶銑Ｔ−備
処理の副原料として使用している。
このため、脱燐後の転炉スラグを投棄することなく有効
利用することができる。また、脱燐後の転炉スラグ中の
鉄分が溶銑予備処理中に溶銑に溶は込んで溶銑中の鉄分
を増やす。
利用することができる。また、脱燐後の転炉スラグ中の
鉄分が溶銑予備処理中に溶銑に溶は込んで溶銑中の鉄分
を増やす。
さらに、脱燐後の転炉スラグ中には、石灰、及び酸化鉄
が含まれているため、溶銑予備処理に使用する副原料の
投入量を削減することができる。
が含まれているため、溶銑予備処理に使用する副原料の
投入量を削減することができる。
［実施例］
以下、本発明の実施例について図面を参照して具体的に
説明する。
説明する。
第１図は本実施例の工程図である。高炉１から出銑され
た溶銑は溶銑予備処理工程２に供される。
た溶銑は溶銑予備処理工程２に供される。
溶銑予備処理工程２は鋳床脱珪工程２２、脱硫工程２４
、並びに脱燐工程２６からなる。
、並びに脱燐工程２６からなる。
鋳床脱珪工程２２においては、高炉から出銑された溶銑
にスケールなどの脱珪剤を吹き込んで、珪素を含有する
スラグを形成させ、溶銑中の珪素含有量を０．３重量％
から０．１重量％に減少させて後述する脱燐工程２６に
おける脱燐が高効率で進行するようにする。
にスケールなどの脱珪剤を吹き込んで、珪素を含有する
スラグを形成させ、溶銑中の珪素含有量を０．３重量％
から０．１重量％に減少させて後述する脱燐工程２６に
おける脱燐が高効率で進行するようにする。
脱硫工程２４においては、溶銑中に回転翼を浸漬させ、
脱硫剤を添加しつつ回転翼を高速回転させて脱硫スラグ
を形成し、溶銑の硫黄含有量を０．０３重量％から０．
００１重量％に減少させる。
脱硫剤を添加しつつ回転翼を高速回転させて脱硫スラグ
を形成し、溶銑の硫黄含有量を０．０３重量％から０．
００１重量％に減少させる。
脱燐工程２６は、第２図に示すように溶銑鍋３０内の溶
銑３１に窒素ガスをキャリアーガスとして脱燐剤を吹き
込むための第１のランス３２を浸漬させる。さらに、酸
素ガスを溶銑上方から吹き込むための第２のランス３３
の先端を溶銑３１の直上部に位置させる。転炉スラグ３
４を溶銑３１に投入する。なお、この転炉スラグ３４は
、第１図中の転炉吹錬法における吹錬４で脱燐処理に供
給された後のものである。また、転炉スラグ３４は、溶
銑３１の湯面上に上置しないで、噴流させることができ
る程度に粉砕して、第１のランス３２より窒素ガスをキ
ャリアーガスとして脱燐剤と共に吹き込むこともできる
。
銑３１に窒素ガスをキャリアーガスとして脱燐剤を吹き
込むための第１のランス３２を浸漬させる。さらに、酸
素ガスを溶銑上方から吹き込むための第２のランス３３
の先端を溶銑３１の直上部に位置させる。転炉スラグ３
４を溶銑３１に投入する。なお、この転炉スラグ３４は
、第１図中の転炉吹錬法における吹錬４で脱燐処理に供
給された後のものである。また、転炉スラグ３４は、溶
銑３１の湯面上に上置しないで、噴流させることができ
る程度に粉砕して、第１のランス３２より窒素ガスをキ
ャリアーガスとして脱燐剤と共に吹き込むこともできる
。
溶銑３１中に第２のランスがら酸素ガスを吹き込み、溶
銑３１中の炭素を燃焼させて熱を発生させる。第１のラ
ンス３２から溶銑３１中に窒素ガスをキャリアーガスと
して脱燐剤を吹き込んで溶ａ３１と転炉スラグ３４とを
撹拌する。撹拌する際に炭素及び珪素の燃焼で得られた
熱によって転炉スラグ、脱燐剤が溶解して溶銑と混合す
る。混合すると溶銑中の燐が転炉スラグ中のＣａ Ｏ，
及び脱燐剤と反応し、燐酸カルシウムを経て安定な酸化
燐となり脱燐スラグ中に移行される。これによって、溶
銑３１の燐含有量は０．１重量％から０．０１重量％に
低下する。この場合に、酸素との親和力が燐よりも強い
珪素が脱珪工程２２において溶銑３１から既に大部分除
去されているので脱燐反応が進行しやすい。
銑３１中の炭素を燃焼させて熱を発生させる。第１のラ
ンス３２から溶銑３１中に窒素ガスをキャリアーガスと
して脱燐剤を吹き込んで溶ａ３１と転炉スラグ３４とを
撹拌する。撹拌する際に炭素及び珪素の燃焼で得られた
熱によって転炉スラグ、脱燐剤が溶解して溶銑と混合す
る。混合すると溶銑中の燐が転炉スラグ中のＣａ Ｏ，
及び脱燐剤と反応し、燐酸カルシウムを経て安定な酸化
燐となり脱燐スラグ中に移行される。これによって、溶
銑３１の燐含有量は０．１重量％から０．０１重量％に
低下する。この場合に、酸素との親和力が燐よりも強い
珪素が脱珪工程２２において溶銑３１から既に大部分除
去されているので脱燐反応が進行しやすい。
その後、溶銑予備処理が施された予備処理溶銑は脱炭の
ためにスラグレス吹錬に洪されて出鋼される。
ためにスラグレス吹錬に洪されて出鋼される。
このようにして行われた溶銑予備処理方法によって、溶
銑１トン当り約４８ｋｇの脱燐後の転炉スラグ、即ち溶
銑１トン当り約７．２ｋｇの鉄分が有効利用される。し
かも、転炉スラグには石灰や酸化鉄等も含有されている
ので、副原料として使用されていた石灰やスケールの使
用量を減少させることができる。特に、石灰については
、使用せずに鋼の脱燐を達成することができる。
銑１トン当り約４８ｋｇの脱燐後の転炉スラグ、即ち溶
銑１トン当り約７．２ｋｇの鉄分が有効利用される。し
かも、転炉スラグには石灰や酸化鉄等も含有されている
ので、副原料として使用されていた石灰やスケールの使
用量を減少させることができる。特に、石灰については
、使用せずに鋼の脱燐を達成することができる。
［発明の効果コ
以上説明した如く、本発明の溶銑予備処理方法は従来投
棄していた脱燐後の転炉スラグを有効利用して効率良く
溶湯中の燐を除去することができるものである。
棄していた脱燐後の転炉スラグを有効利用して効率良く
溶湯中の燐を除去することができるものである。
第１図は本発明の実施例の工程図、第２図は脱燐工程に
おいて使用される装置の模式図である。 ３０・・・溶銑鍋、３１・・・溶銑、３２・・・第１の
ランス、３３・・・第２のランス、３４・・・転炉スラ
グ、３５・・・脱燐スラグ。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦
おいて使用される装置の模式図である。 ３０・・・溶銑鍋、３１・・・溶銑、３２・・・第１の
ランス、３３・・・第２のランス、３４・・・転炉スラ
グ、３５・・・脱燐スラグ。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦
Claims (1)
- 溶銑中の不純物を転炉工程前に予め除去する溶銑予備処
理方法において、予備処理されない溶銑を吹錬したとき
の転炉スラグを副原料として処理すべき溶銑に添加する
ことを特徴とする溶銑予備処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13609689A JPH032308A (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 溶銑予備処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13609689A JPH032308A (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 溶銑予備処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH032308A true JPH032308A (ja) | 1991-01-08 |
Family
ID=15167170
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13609689A Pending JPH032308A (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 溶銑予備処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH032308A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999064635A1 (de) * | 1998-06-10 | 1999-12-16 | 'holderbank' Financiere Glarus Ag | Verfahren zum entsilizieren von roheisen vor einem frischen zu stahl |
| KR100775240B1 (ko) * | 2001-06-15 | 2007-11-12 | 주식회사 포스코 | 탈류효율향상을 위한 용선의 예비처리방법 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP13609689A patent/JPH032308A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999064635A1 (de) * | 1998-06-10 | 1999-12-16 | 'holderbank' Financiere Glarus Ag | Verfahren zum entsilizieren von roheisen vor einem frischen zu stahl |
| US6261339B1 (en) | 1998-06-10 | 2001-07-17 | “Holderbank” Financiere Glarus AG | Method for desiliconizing pig iron before refining it to steel |
| KR100775240B1 (ko) * | 2001-06-15 | 2007-11-12 | 주식회사 포스코 | 탈류효율향상을 위한 용선의 예비처리방법 |
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