JPH0322963A - 松の球果の加工方法と食用化された松の球果 - Google Patents
松の球果の加工方法と食用化された松の球果Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野〕
本発明は、松の球果の加工方法と食用化された松の球果
に関し、詳しくは、松の球果を一般食用或いは滋養食用
として提供できるようにするための加工方法と、その加
工方法により得られた松の球果に関するものである。
に関し、詳しくは、松の球果を一般食用或いは滋養食用
として提供できるようにするための加工方法と、その加
工方法により得られた松の球果に関するものである。
松は、日本に自生している二葉松であるところのアカマ
ツとクロマツ、五葉松であるところのチョウセンマッ、
ヒメコマツ、及びヤクタネゴヨウ(これは屋久島、種子
島にのみ自生)が知られているが、その他、世界中には
約100種の松がある. 松の種子が食用として用いられることは、既に知られて
おり、例えば、上記チゴウセンマツの種子が食用に供し
得ることは古くから知られ、且つ、常用されてきている
。
ツとクロマツ、五葉松であるところのチョウセンマッ、
ヒメコマツ、及びヤクタネゴヨウ(これは屋久島、種子
島にのみ自生)が知られているが、その他、世界中には
約100種の松がある. 松の種子が食用として用いられることは、既に知られて
おり、例えば、上記チゴウセンマツの種子が食用に供し
得ることは古くから知られ、且つ、常用されてきている
。
しかしながら、このチョウセンマツの種子の食用化は、
単に脂肪、蛋白源を摂取することを目的とする食物その
ものとしてであった。
単に脂肪、蛋白源を摂取することを目的とする食物その
ものとしてであった。
本発明者は、松の球果に、最近の自然食品としての価値
、更には内包されている滋養効果を有する蛋白質並びに
ビタミン類、更には、最近解明されつつある抗癌物質や
免疫補強機能(エイズウイルスの増殖を抑える)をもつ
物質が包含されていることに着眼し、本来の食品として
の枠を越えた加工品の製造方法乃至その食品について、
既に、特願昭59−50358号及び特願昭62−25
275号において提案している。
、更には内包されている滋養効果を有する蛋白質並びに
ビタミン類、更には、最近解明されつつある抗癌物質や
免疫補強機能(エイズウイルスの増殖を抑える)をもつ
物質が包含されていることに着眼し、本来の食品として
の枠を越えた加工品の製造方法乃至その食品について、
既に、特願昭59−50358号及び特願昭62−25
275号において提案している。
こうした松の球果の加工方法は、基本的には松の球果を
早い成育状態で採り入れ、これを煮込んで軟化させ、且
つ、酢付けして製造するものである. 即ち、松の球果
の重量が0.5乃至l5グラムの範囲に成長したものを
水に入れて煮込み、これによって軟化した松の球果を酢
に漬けて得るのである. このようにして、上述した滋養乃至医療的有効戒分を残
存させた状態で、苦み或いは渋味がなく、且つ食するに
充分柔らかく、しかも腐敗し難い松の球果を得ることが
できたのである。
早い成育状態で採り入れ、これを煮込んで軟化させ、且
つ、酢付けして製造するものである. 即ち、松の球果
の重量が0.5乃至l5グラムの範囲に成長したものを
水に入れて煮込み、これによって軟化した松の球果を酢
に漬けて得るのである. このようにして、上述した滋養乃至医療的有効戒分を残
存させた状態で、苦み或いは渋味がなく、且つ食するに
充分柔らかく、しかも腐敗し難い松の球果を得ることが
できたのである。
しかし、上述の松の球果の食品化のための製造方法によ
れば、次の問題があった. (1)酢への浸漬によって松の実に或る程度の防腐効果
を持たせることができるが、これを浸漬状態から取り出
した状態に置くと、表面にカビを発生させることが多い
。
れば、次の問題があった. (1)酢への浸漬によって松の実に或る程度の防腐効果
を持たせることができるが、これを浸漬状態から取り出
した状態に置くと、表面にカビを発生させることが多い
。
(2)酢に漬けておくだけであるので、松の球果の表面
のツヤがなく、食品としての見栄えが悪い。
のツヤがなく、食品としての見栄えが悪い。
(3)販売や運搬に際して酢から取り出すと、自然乾燥
によってヒビ割れが出て、見栄えが更に悪くなると共に
ヒビ割れによって内部が空気にさらされ、内部から腐食
される. (課題を解決するための手段〕 本発明にかかる請求項(1)に記載の松の球果の加工方
法は、上記従来技術の課題を解決するべく、次の工程(
A)〜(C)から構成された.即ち、松の球果の重量が
0. 5乃至15グラムの範囲に成長したものを水に
入れて煮込み、これによって軟化した松の球果を酢に漬
けて得る松の球果の加工方法において、次の工程(A)
〜(C)から構成された松の球果の加工方法.(A)前
記酢に漬けた後の松の球果を取り出して水アメに漬け、 CB)水アメに浸漬後に自然流下によって余分な水アメ
を除去し、且つ、 (C)こうして得た松の球果を真空乾燥によって乾燥さ
せる、 という手段を講じてある。
によってヒビ割れが出て、見栄えが更に悪くなると共に
ヒビ割れによって内部が空気にさらされ、内部から腐食
される. (課題を解決するための手段〕 本発明にかかる請求項(1)に記載の松の球果の加工方
法は、上記従来技術の課題を解決するべく、次の工程(
A)〜(C)から構成された.即ち、松の球果の重量が
0. 5乃至15グラムの範囲に成長したものを水に
入れて煮込み、これによって軟化した松の球果を酢に漬
けて得る松の球果の加工方法において、次の工程(A)
〜(C)から構成された松の球果の加工方法.(A)前
記酢に漬けた後の松の球果を取り出して水アメに漬け、 CB)水アメに浸漬後に自然流下によって余分な水アメ
を除去し、且つ、 (C)こうして得た松の球果を真空乾燥によって乾燥さ
せる、 という手段を講じてある。
そして、請求項(2)においては、請求項(1)の前記
工程(C)における真空乾燥を、80”Cで22時間行
う、 という手段を講じた。
工程(C)における真空乾燥を、80”Cで22時間行
う、 という手段を講じた。
本発明にかかる食用化された松の球果ば、請求項(3)
に記載の通り、上記問題解決のために、松の球果の重量
が0.5乃至15グラムの範囲に或長したものを水に入
れて煮込み、これによって軟化した松の球果を酢に漬け
て得る食用化された松の球果であって、前記酢に漬けた
後の松の球果に水アメを浸透被覆させ、真空乾燥によっ
て水アメを被覆してある、 という手段を講じてある。
に記載の通り、上記問題解決のために、松の球果の重量
が0.5乃至15グラムの範囲に或長したものを水に入
れて煮込み、これによって軟化した松の球果を酢に漬け
て得る食用化された松の球果であって、前記酢に漬けた
後の松の球果に水アメを浸透被覆させ、真空乾燥によっ
て水アメを被覆してある、 という手段を講じてある。
また、請求項(4)に記載の通り、
前記水アメに蜂蜜を混入してある、
という手段を講じた.
(作用)
松の球果の重量が0.5乃至15グラムの範囲に或長し
たものを採り入れるのは、この範囲に成長した球果が、
加工するに当たって水分が多くて比較的柔らかいのみな
らず、滋養乃至医療戒分を有効に含んでいるためである
。
たものを採り入れるのは、この範囲に成長した球果が、
加工するに当たって水分が多くて比較的柔らかいのみな
らず、滋養乃至医療戒分を有効に含んでいるためである
。
この松の球果を水に入れて煮込む。これによって食する
に適した柔らかさにしている。
に適した柔らかさにしている。
そして、軟化した松の球果を酢に漬けておく。
この酢漬けによって、中和作用により渋味、にがみを取
り除き、且つ、腐敗し難くする。
り除き、且つ、腐敗し難くする。
そして、本発明の特徴とする松の球果を水アメに漬ける
ことにより、松の球果の表皮近くに水アメを浸透させ、
且つ、比較的粘着性の高い水アメの被膜を形威せしめ、
真空乾燥によって松の球果の表皮を水アメで速やかに乾
燥硬化させて被覆し、その後の自然乾燥によるヒビ割れ
を未然に防止すると同時に水アメによる独特の艶を出す
のである。
ことにより、松の球果の表皮近くに水アメを浸透させ、
且つ、比較的粘着性の高い水アメの被膜を形威せしめ、
真空乾燥によって松の球果の表皮を水アメで速やかに乾
燥硬化させて被覆し、その後の自然乾燥によるヒビ割れ
を未然に防止すると同時に水アメによる独特の艶を出す
のである。
そして、この水アメは、松の球果の表皮部分に僅かに存
在すれば前記目的を達戒できるので、不要な量の水アメ
は自然流下(例えば、笛にあける)させて除く。 また
、多量の水アメは、硬化すると松の球果全体を硬くする
恐れがあり、且つ、松の球果同士を粘着させてしまって
取り扱い上不便であるということからも、余分な量の水
アメは取り除くのである。
在すれば前記目的を達戒できるので、不要な量の水アメ
は自然流下(例えば、笛にあける)させて除く。 また
、多量の水アメは、硬化すると松の球果全体を硬くする
恐れがあり、且つ、松の球果同士を粘着させてしまって
取り扱い上不便であるということからも、余分な量の水
アメは取り除くのである。
以下、本発明にかかる松の球果の加工方法と食用化され
た松の球果の実施例について詳述する。
た松の球果の実施例について詳述する。
実施例−1
松の球果は、五葉松であるチョウセンマツの球果を用い
た。 この松の球果の戒熟度合いとして、その重量が約
0.5グラムの球果を鍋に入れて充分な量の水で、3時
間煮た. この煮込みに食するに充分に柔らかくなった。
た。 この松の球果の戒熟度合いとして、その重量が約
0.5グラムの球果を鍋に入れて充分な量の水で、3時
間煮た. この煮込みに食するに充分に柔らかくなった。
この煮込みから、松の球果の戒熟程度に応して煮込みの
時間を2時間乃至5時間とすることができると共に圧力
鍋を用いて尚一層時間を短縮できることが分かった。
時間を2時間乃至5時間とすることができると共に圧力
鍋を用いて尚一層時間を短縮できることが分かった。
このようにして柔らかくなった松の球果を取り出して充
分水を切る。
分水を切る。
次いで、その松の球果を、酢に漬けた。 この酢は、こ
こでは減塩梅酢を用いた。
こでは減塩梅酢を用いた。
この酢としては、食酢であればよく、洋酢、かす酢や米
酢でもよい. 梅酢は、水1lに対し0.!M乃至11程度での濃度で
用いるとよい。
酢でもよい. 梅酢は、水1lに対し0.!M乃至11程度での濃度で
用いるとよい。
梅酢への浸漬は、1週間程度が好ましいが、10日程度
としてもよい。
としてもよい。
前記減塩梅酢に漬けた後の松の球果を取り出して水アメ
に5分間漬ける。 この水アメは、一般に市販されてい
るものでよい。
に5分間漬ける。 この水アメは、一般に市販されてい
るものでよい。
そして、水アメ浸漬後に承状のもので自然流下によって
余分な水アメを除去する。
余分な水アメを除去する。
次いで、この松の球果を真空乾燥によって乾燥させる。
この真空乾燥は、80″Cで22時間行った。
実施例−2
次に、松の球果の戒熟度合いとして、その重量が約15
グラムに或長した球果を鍋に入れて充分な量の水で、4
時間煮た。
グラムに或長した球果を鍋に入れて充分な量の水で、4
時間煮た。
この際、前記水に消石灰と塩を水1ffiに対して各1
8グラムを混入し、約15グラムまで成長が進んでいる
松の球果の苦み、渋味更にはヤニを出来るだけ消去する
ようにした。
8グラムを混入し、約15グラムまで成長が進んでいる
松の球果の苦み、渋味更にはヤニを出来るだけ消去する
ようにした。
しかる後、食酢に10日間浸漬した。 この酢漬けは、
濃度の低下を防止するべく、途中で酢を入れ変えて行っ
た(所謂二度漬け)。
濃度の低下を防止するべく、途中で酢を入れ変えて行っ
た(所謂二度漬け)。
この後、水アメに蜂蜜を混入したものに前記松の球果を
約10分間浸漬し、且つ、その余剰混合液を自然流下で
除去した。
約10分間浸漬し、且つ、その余剰混合液を自然流下で
除去した。
しかる後、前記松の球果を真空乾燥によって直ちに乾燥
させた。 この真空乾燥は、90”Cで10時間行った
。
させた。 この真空乾燥は、90”Cで10時間行った
。
この乾燥条件は、水分を迅速且つ充分に飛散させること
ができればよい。
ができればよい。
本発明にかかる松の球果の加工方法と、食用化された松
の球果によれば、水アメによる浸透、被膜形或と真空乾
燥による水分除去とによって、防腐剤を用いることなく
従来に比べてカビ発生と腐敗を確実に防止できるのであ
る。
の球果によれば、水アメによる浸透、被膜形或と真空乾
燥による水分除去とによって、防腐剤を用いることなく
従来に比べてカビ発生と腐敗を確実に防止できるのであ
る。
そして、この松の球果の表面を水アメによる被覆でヒビ
割れを防止でき1ら艷を持たせることができて見栄えの
良い商品価値の高い食品を製造できる利点がある。
割れを防止でき1ら艷を持たせることができて見栄えの
良い商品価値の高い食品を製造できる利点がある。
Claims (4)
- (1)松の球果の重量が0.5乃至15グラムの範囲に
成長したものを水に入れて煮込み、これによって軟化し
た松の球果を酢に漬けて得る松の球果の加工方法におい
て、次の工程(A)〜(C)から構成された松の球果の
加工方法。 (A)前記酢に漬けた後の松の球果を取り出して水アメ
に漬け、 (B)水アメに浸漬後に自然流下によって余分な水アメ
を除去し、且つ、 (C)こうして得た松の球果を真空乾燥によって乾燥さ
せる。 - (2)前記工程(C)における真空乾燥を、80℃で2
2時間行うことを特徴とする請求項(1)に記載の松の
球果の加工方法。 - (3)松の球果の重量が0.5乃至15グラムの範囲に
成長したものを水に入れて煮込み、これによって軟化し
た松の球果を酢に漬けて得る食用化された松の球果であ
って、前記酢に漬けた後の松の球果に水アメを浸透被覆
させ、真空乾燥によって水アメを被覆してある食用化さ
せた松の球果。 - (4)前記水アメに蜂蜜を混入してある請求項(3)に
記載の食用化させた松の球果。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036549A JP2812395B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 松の球果の加工方法と食用化された松の球果 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036549A JP2812395B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 松の球果の加工方法と食用化された松の球果 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322963A true JPH0322963A (ja) | 1991-01-31 |
JP2812395B2 JP2812395B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=12472849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1036549A Expired - Fee Related JP2812395B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 松の球果の加工方法と食用化された松の球果 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2812395B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7806170B2 (en) | 2004-08-19 | 2010-10-05 | T. Rad Co., Ltd. | Heat exchanger |
-
1989
- 1989-02-15 JP JP1036549A patent/JP2812395B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7806170B2 (en) | 2004-08-19 | 2010-10-05 | T. Rad Co., Ltd. | Heat exchanger |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2812395B2 (ja) | 1998-10-22 |
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