JPH03229059A - 自動変速機の油圧回路 - Google Patents

自動変速機の油圧回路

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JPH03229059A
JPH03229059A JP2023454A JP2345490A JPH03229059A JP H03229059 A JPH03229059 A JP H03229059A JP 2023454 A JP2023454 A JP 2023454A JP 2345490 A JP2345490 A JP 2345490A JP H03229059 A JPH03229059 A JP H03229059A
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JP
Japan
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pressure
accumulator
control valve
reverse clutch
flow rate
Prior art date
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Application number
JP2023454A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Mishima
英彦 三島
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 J産業上の利用分野) 本発明は自動変速機の油圧回路に関し、とくにWJ擦要
素締結時の油圧供給をコントロールする構5aに関する
ものである。
:従来の技術] 一般に自動変速機は、油圧により作動されて変速機構の
動力伝達経路を切替える各種のクラッチ、ブレーキ等の
摩擦要素を備えるとともに、これら摩擦要素に対して油
圧の給排を行なう油圧回路を備えている。そして、セレ
クト操作と運転状態に応じたl1IIID信号とによっ
て油圧の給排かコントロールさね、摩i要素の締結、解
放が行なわれることにより、前進、後進等のレンジの変
更および自動変速が行なわれるようになっている。
ごのような自動変速機において、例えば特開昭62−8
3535号公報に示されるように、低速段または中速段
で締結される摩1要素に対する油圧供給用の回路に、回
路中の絞り要素をバイパスするバイパス通路とこの通路
を開閉する開閉手段とを設け、油温等に応じた制御信号
により、低油温時におけるNレンジからDレンジへのセ
レクト時、あるいは高速走行時における自動変速時に上
記バイパス通路を開くようにした油圧制御装置は知られ
ている。この装置は、作動油の粘性が高いことに起因し
て摩擦要素締結の応答遅れが生じる傾向のある低油温時
におけるセレクト時、あるいは、摩擦要素がドリフトオ
ンボールを有する場合にドリフトオンボールの閉作動の
遅れが生じる傾向のある高速走行中の変速時に、バイパ
ス通路を通して摩擦要素に作動油を供給することにより
、作動油の流量を増大させ、摩擦要素締結完了までの応
答時間を畑縮するようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記のような従来のIIによると、特定状況
下において作動油の流量が増大されt;ときに、応答時
間は短縮されるものの、摩擦要素が急激に締結されてシ
ョックが増大するという問題か残されていた。
なお、この種の自動変速機の油圧回路において、@擦要
素に対する油圧供給用の回路にアキュムレータを設け、
このアキュムレータにより、IIW要素に作用する圧力
をいったん所定の棚片に保持してから最終的な締結圧ま
て高めるように圧力変化を調整することにより、ショッ
ク緩和を図るようにしたものは一般に知られている。し
かしこのようにアキュムレータを設けたものでも、その
背圧等の設定が一定であったため、作動油の流量が変え
られたときは、上記棚片に保持される期間からずれた時
期に摩m要素が急激に締結されてしまい、ショック緩和
作用が充分に得られなくなる。
本発明はこのような事情に鑑み、摩擦要素に供給する作
動油の流量を制mすることによって摩擦要素締結の応答
時間を調整することができるようにし、しかも、上記流
量が変えられたときにも有効に変速ショックを緩和する
ことができる自動変速機の油圧回路を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段〕 本発明は上記のような目的を達成するため、自動変速機
の変速機構に組込まれた油圧作動式の摩擦要素に対する
油圧供給用の回路に、パイロット子を受(ブて上記摩擦
要素への供給流量を制御する流量制御バルブと、上記摩
擦要素の締結時に摩擦要素に作用する圧力の変化を調整
するアキュムレータと、上記FfL量制逓バルブの制御
l]量に対応して上記アキュムレータの背圧を制御する
背圧制御手段とを設けたものである。
σ作用] 上記構成によると、上記流量制御バルブによる流−制御
により運転状態等に応じて*m要素締結の応答時間が調
整されるとともに、上記流―制御バルブの制御量に対応
した背圧制御手段による背圧制御により、作動油の流量
に応じたショック緩和作用が得られるようにアキュムレ
ータの作動が調整される。
〔実施例: 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例についての自動変速機全体の
構成を示している。この図において、エンジンの出力軸
1にトルクコンバータ2が連結され、このトルクコンバ
ータ2の出力側に多段式の変速機構10が配設されてい
る。上記トルクコンバータ2は、エンジンの出力軸1に
固定されたポンプ3と、タービン4と、一方向クラッチ
6を介して固定軸7上に設けられたステータ5とを備え
ている。またトルクコンバータ2には、その入力側と出
力側とを直結するロックアツプクラッチ8が設けられて
いる。
上記変速機構10は、基端が上記エンジンの出力軸1に
固定されて先端がオイルポンプ11に連結されたオイル
ポンプ駆動用中実軸12を備えるとともに、この中実軸
12の外方に、基端が上記トルクコンバータ2のタービ
ン4に連結された中空のタービン軸13を備え、このタ
ービン軸13上には、ラビニョ型の遊星歯車装置14が
設けられている。この遊星歯車装置14は、小径サンギ
ヤ15、大径サンギヤ16、ロングピニオンギヤ17、
ショートピニオンギヤ18およびリングギヤ19からな
っている。この遊星歯車装置14に対して、次のような
各種の摩擦要素が組込まれている。
上記タービン軸13と上記小径サンギヤ15との間には
、フォワードクラッチ20とコーストクラッチ21とが
並列に配置されている。上記フォワードクラッチ20は
、第1のワンウェイクラッチ22を介してタービン軸1
3から小径サンギヤ15への動力伝達を断続するもので
あり、また上記コーストクラッチ21は、タービン軸1
3と小径サンギヤ15との間で相互の動力伝達を断続す
るものである。上記コーストクラッチ21の半径方向外
方には、上記大径サンギヤ16に連結されたブレーキド
ラム23aとこのブレーキドラム23aに掛けられ1ニ
ブレーキバンド23bとを有する2−4ブレーキ23が
配置されており、この24ブレーキ23か締結されると
大径サンギヤ16が固定されるようになっている。この
2−4ブレーキ23の側方には、上記ブレーキドラム2
3aを介して大径サンギヤ16とタービン軸13との間
の動力伝達を断続する後進走行用のリバースクラッチ2
4が配置されている。また、遊星歯車装置14のキャリ
ヤ28と変速機構10のケースとの間には、上2キャリ
ヤ28とケースとを係脱するロー・リバースブレーキ2
5が配Hされるとともに、これと並列に第2のワンウェ
イクラッチ26が配置されている。
上記キャリヤ28とターじ゛ン軸13との間には、これ
らの間の動力伝達を断続する3−4クラツチ27が配置
されている。また、この3−4クラツチ27の側方には
、リングギヤ19に連結されたアウトプットキヤ29が
配置されており、このギヤ29はアウトプットシャフト
29aに取付けられている。
この変速機構10は、それ自体で前進4段、後進1段の
変速段を有し、クラッチ20.21.24.27および
ブレーキ23.25を適宜作動させることにより所要の
変速段を得ることができるものである。ここで、各変速
段とクラッチ、ブレーキの作動との関係を第1表に示す
上記変速機構10の各種摩擦要素(クラッチ20.21
.24.27およびブレーキ23.25)とロックアツ
プクラッチ8は、油圧制御回路40から供給される油圧
によって作動されるようになっている。この油圧制御回
路40は、後述のレンジ選択用のマニュアルバルブ(第
2図参照)、変速用ソレノイドバルブ41〜43によっ
てコントロールされる複数の変速用シフトバルブ(図示
省略)、ロックアツプ用ソレノイドバルブ44によって
コントロールされるロックアツプ用シフトバルブ〈図示
省略ン等を備え、これらによって上記各種1[要素およ
びロックアツプクラッチ8に対する油圧の給排が行なわ
れるようになっている。
ま1:、この油圧制御回路40において、特定のItI
擦要素に対する油圧供給用の回路50には、パイロット
圧を受けて上記摩擦要素への供給流凹を制御する流量υ
I11バルブ51と、上記rIl擦要素の締結時に摩擦
要素に作用する圧力の変化を調整するアキコムレータ5
2と、上記流量制御バルブ51の制御量に対応して上記
アキュムレータ52の背圧を制御llする背圧制御手段
としてのアキュムレータコントロールバルブ53とが設
番ブられている。
当実施例では後に詳述するように、リバースクラッチ2
4に対する油圧供給用の回路50に、上記流量制御バル
ブ51、アキュムレータ52およびアキュムレータコン
トロールバルブ53が設けられている。そして、上記流
量制御バルブ51およびアキュムレータコントロールバ
ルブ53は共通のデユーティソレノイドバルブ54によ
ってコントロールされるようになっている。
上記各変速用ソレノイドバルブ41〜43、ロックアツ
プ用ソレノイドバルブ44およびデユーティソレノイド
バルブ54はコントロールユニツ1− (ECU)70
によって11111される。このコント・ロールユニッ
ト70は、トルクコンバータ2のタービン回転数を検出
するタービン回転数センサ71、エンジンのスロットル
開度を検出するスロットル開度センサ72、油圧制御回
路40内の油温を検出する油温センサ73、自動変速機
のレンジを検出するインヒビタスイッチ74等からの信
号を受ける。そして、運転状態に応じてソレノイドバル
ブ41〜44に制御信号を出力することにより変速制御
およびロックアツプ制−を行なう一方、リバースクラッ
チ綿結時に、デユーティソレノイドバルブ54にデユー
ティ信号を出力することにより、流―制御バルブ51お
よびアキュムレータコントロールバルブ53の制御を行
なうようになっている。
第2図はリバースクラッチ24の具体構造を示す。上記
リバースクラッチ24は、タービン軸(この図では省略
)に連結されたドラム31の内方に、2−4ブレーキド
ラム23aに結合されたクラッチハブ32を備え、上記
ドラム31とクラッチハブ32とには複数のクラッチ板
33.34がそれぞれスプライン結合により支持されて
いる。
さらに上記ドラム31の内部には各クラッチ板33.3
4を軸方向に押圧して牽擦接触させるピストン35が嵌
合されている。このピストン35とドラム31との間に
は油圧室36が形成されており、この油圧室36に対す
る作動油の給排によりピストン35が移動してクラッチ
板33.34が押圧あるいは押圧解除され、リバースク
ラッチ24の締結、解放が行なわれるようになっている
上記ピストン35はばね部材37によって油圧室36を
縮小する方向に付勢されている。
上記ピストン35の外周近傍部には、上記油圧室36に
開口して軸方向に貫通するオイル通路38か形成されて
いる。このオイル通路38は、油圧室36に開口する側
が大径でテーパ状に形成され、クラッチ板側が小径に形
成されており、このオイル通路38にはドリフトオンボ
ール39が収容されている。このドリフトオンボール3
9は、クラッチ解放時に油圧室36からの油圧の排出を
確実にしてクラッチ解放不良を防止するためのものであ
り、油圧と遠心力に応じて上記オイル通路38を開閉す
るようになっている。すなわち、上2油圧至36に油圧
が供給されるとその油圧上昇に応じたピストン35の移
動によりリバースクラッチ24が締結状態に作動される
が、この際、上記ドリフトオンボール39は油圧を受け
てオイル通路38の小径部分を閉じ、油圧の上昇を確保
する。一方、ピストン35に作用する油圧室36内の油
圧が抜かれてリバースクラッチ24が解放状態とされる
ときには、上記ドリフトオンボール39が遠心力でオイ
ル通路38のテーバ部に沿って小径部分を開くように作
動することにより、油圧室36内の外周側の作動油をオ
イル通路38を通して排出させ、油圧室36内の油圧の
低下を確保する。
第3図は、油圧ill I11回路40の中で、リバー
スクラッチ24に対する油圧供給用の回路50とこれに
関連する回路とを示している。この図において、オイル
ポンプ11からメインライン60に吐出された作動油の
圧力(ライン圧)はプレッシャレギュレータバルブ61
により調圧され、このプレッシャレギュレータバルブ6
1に対する制御圧が図外のスロットルバルブ等でコント
ロールされることにより、エンジントルクにマツチした
ライン圧が得られるようになっている。このメインライ
ン60のライン圧はマニュアルバルブ62の入カボート
に導入されている。このマニュアルバルブ62は、セレ
クト操作に応じてP、R,N、D。
2.1の各レンジの選択を行なうもので、セレクト操作
に連動したスプール(図示省略)の移動により、入力ボ
ートに複数の出力ポートが選択的に連通されるようにな
っており、Rレンジでは特定出力ポートが入力ボートに
連通される。
リバースクラッチ24に対する回路50は、マニュアル
バルブ62の上記特定出力ポートから導出されてリバー
スクラッチ24に至るリバースクラッチライン55を備
え、このリバースクラッチライン55に、流量制御バル
ブ51とチエツクバルブ56とが並列に設けられている
。そして、マニュアルバルブ62がRレンジとなったと
きは、メインライン60からマニュアルバルブ62を介
してリバースクラッチライン55に送られる油圧が流量
制御バルブを通ってリバースクラッチ24に供給され、
また、Rレンジ以外のレンジに切換わったときは、上記
特定出力ポートがドレン側に通じた状態で、リバースク
ラッチ24の油圧がチエツクバルブ56を通して排出さ
れる。
上記流量制御バルブ51は、作動油の流通路を絞るとと
もに、その絞り部分の通路面積(絞り度)を三段階に変
化させる構造となっている。すなわち、上記流量制御バ
ルブ51は、バルブケース内に収容されたスプール51
aと、バルブケースの軸方向2箇所に設けられてリバー
スクラッチライン55のマニュアルバルブ側およびリバ
ースクラッチ側にそれぞれ通じるボート51b、51c
と、図のケース左端側に形成されたパイロットボート5
1dと、スプール51aを図の左側に付勢するスプリン
グ51eとを備え、スプール51aには、ケースとの間
に隙間を有する2つの絞り用のランド51f、51qが
設けられている。この両ランドのうちの右側のランド5
1fは比較的大径とされ、左側のランド51Qは比較的
小径とされている。そして、上記スプール51aが左端
位置(図の上側に示す位置)にあるときは、ボート51
b。
51 Cの間に大経のランド51fが位置してこの部分
の通路面積か最も小さくされる第1の状態となり、スプ
ール51aが中間位置にあるときは、ボート51b、5
1cの間に小径のランド51Qが位置してこの部分の通
路面積が第1の状態よりも大きくされる第2の状態とな
り、スプール51aが右端位置(図の下側に示す位置)
にあるときは、両ランド51f、51Qがボート51b
、510間の部分からずれて通路面積が最も大きくされ
る第3の状態となる。
上記流量制御バルブ51とリバースクラッチ24との間
のリバースクラッチライン55にはアキュムレータ52
が接続されている。このアキュムレータ52は、蓄圧u
52aを拡縮するピストン52bを備え、背圧導入ボー
ト52C1,:JS人される背圧とスプリング52dと
によって上記ピストン52bが蓄圧至52aを縮小する
方向に付勢されている。
上記アキュムレータ52の背圧導入ボート52Cには、
背圧供給うイン57を介してアキュムレータコントロー
ルバルブ53が接続されている。
このアキュムレータコントロールバルブ53は、スプー
ル53aと、メインライン6oから分岐したうイン60
aに通じるボート53bと、ドレンボート53cと、上
記背圧供給うイン57に通じるボート53dと、背圧供
給ライン57からオリフィスを介して導いた圧力をスプ
ール53aの一端側に作用せるボート53eと、パイロ
ット圧をスプール53aの他端側に作用させるパイロッ
トボート53fと、スプール53aを一端側に向けて付
勢するスプリング530とを備えている。そして、スプ
ール53aの移動に応じてボート53dとボート53b
およびドレンボート53cとの連通割合が変化し、ボー
ト53eに導かれる圧力とパイロット圧およびスプリン
グ力がバランスする位置までスプール53gが移動する
ことにより、アキュムレータ52に供給される背圧が調
整され、パイロット圧の変化に応じて上記背圧が変化す
るようになっている。
上記流量制御バルブ51のパイロツ1へボート51dは
、ソレノイドレデューシングバルブ58を介してライン
60aに接続されたパイロットライン59に通じ、また
アキュムレータコントロールバルブ53のパイロットポ
ート53fは、パイロットライン58から分岐したライ
ン58aに通じている。上記パイロットライン58には
デユーティソレノイドバルブ54が接続されており、こ
のデユーティソレノイドバルブ54により、コントロー
ルユニット70からのデユーティ信号に応じたデユーテ
ィソレノイド圧がパイロット圧として与えられる。この
デユーティソレノイド圧が、流量制御バルブ51のパイ
ロットポート51dに導かれるとともに、アキュムレー
タコントロールバルブ53のパイロットポート53fに
も導かれている。そして、上記流量制御バルブ51は、
デユーティソレノイド圧が低圧、中圧、高圧に切換えら
れるのに対応して前記の第1.第2.第3の状態に切換
えられ、アキュムレータコントロールバルブ53はデユ
ーティソレノイド圧か高くなるにつれてアキュムレータ
52の背圧を高くするように制御される。
第4図は、コントロールユニット70によるデユーアイ
ソレノイドバルブ54のvIllの具体例をフローチャ
ートで示している。
この制御においては、ステップs1で、インヒどタスイ
ッチ74からの信号に基づいてRレンジか否かを調べ、
Rレンジとなるまで待つ。セレクト操作によってRレン
ジとなったときは、ステップS2で、セレクト操作時点
からの時間tが所定時間10以内で、かつスロットル開
度センサ72で検出されたスロットル開度TVOが設定
値α以上という条件にあるか否かを判定することにより
、セレクト操作時やその直後にアクセルペダルが踏込ま
れた状態(以下、クイックスタート状態という)にある
か否かを調べる。そして、クイックスタート状態と判定
したときは、ステップS3でデユーアイソレノイド圧を
高圧に設定する。
ステップS2でクイックスタート状態でないと判定した
ときは、タービン回転数センサ71で検出されるタービ
ン回転数と油温センサ73で検出される油温とに応じ、
デユーティソレノイド圧を低圧、中圧、高圧のいずれか
に設定する。このターごン回転数と油温とに応じたデユ
ーティソレノイド圧の設定は、例えば第5図に示すよう
に、常温での低回転数域では低圧、常温での中回転数域
と低温での低、中回転数域では中圧、常温ないし低温の
高回転域と極低温の低、中、高回転数域では高圧とされ
、このようなタービン回転数および油温とデユーティソ
レノイド圧との関係が予めマツプとしてメモリに記憶さ
れ、このマツプから読み出される。
上記ステップS3もしくはステップs4に続いてステッ
プS5では、設定されたデユーティソレノイド圧に応じ
たデユーティ信号をデユーティソレノイドバルブ54に
出力する。
以上のような当実施例の装置によると、Rレンジへのセ
レクト操作が行なわれたときに、上記フローチャートに
示すような処理でデユーティソレノイド圧が調整され、
このデユーティソレノイド圧を受ける流量1iIJII
lバルブ51でリバースクラッチ24への供給流量が制
御されることにより、セレクト時のタービン回転数、油
温、アクセル操作状態等に応じ、リバースクラッチ24
の締結完了までの応答時間が適切に調整される。
つまり、第6図のように、セレクト時のタービン回転数
が高くなるほど、遠心力の影響によるドリフトオンボー
ル39の閉作動遅れなどに起因して上記応答時間が増大
し、また第7図のように、油温か低くなるほど、作動油
の粘性が高くなることに起因して上記応答時間が増大す
る傾向がある。
このタービン回転数に応じた応答時間の特性および油温
に応じた応答時間の特性は、第6図および第7図におい
てそれぞれ、流量制御バルブ51が前記の第1の状態の
ときに実線、第2の状態のときに破線、第3の状態のと
きに一点鎖線のようになり、上記供給流量が増加するほ
ど応答時間が短くなる。従って、通常のセレクト操作時
(クイックスタート状態以外のとき)には第5図のよう
にデユーティソレノイド圧を設定しておくことにより、
それに応じた流ω制御バルブ51の作動によって^回転
側や低油温側で上記供給流量が多くされ、リバースクラ
ッチ締結の応答性が改善される。
また、セレクト操作時にアクセルペダルが踏込まれてク
イックスタート状態となったときは、エンジン負荷の増
大に起因してリバースクラッチ24の締結に要する時間
が延び、摩擦熱による温度上昇が生じ易くなるが、この
場合もデユーティソレノイド圧が高くされて上記供給流
量が多くされることにより、応答時間が短縮され、リバ
ースクラッチ24の′a度上昇が抑制される。
一方、上記デユーティソレノイド圧がアキュムレータコ
ントロールバルブ53にも与えられることにより、上記
流量制御バルブ51による流−制御に対応してアキュム
レータ52の背圧が制御され、リバースクラッチ締結時
のリバースクラッチ圧の変化も適切にコントロールされ
る。つまり、第8図に示すように、リバースクラッチ2
4に加わるリバースクラッチ圧は、セレクト操作に応じ
た油圧供給が開始されてから、アキュムレータ52の作
用でいったん棚片に保持された後に最終的な締結圧にま
で高められ、上記の棚片に保持されている間に次第に締
結か進行することによりショックが緩和される。この場
合に、リバースクラッチ24への供給流量を少なくする
ようにデユーティソレノイド圧が低圧とされているとき
は、それに応じてアキュムレータ52の背圧が低くされ
ることにより、リバースクラッチ圧の変化は第8図中の
実線のようになって、このときのショック緩和に適した
棚片が与えられる。また、上記供給流量が増加したとき
に、アキュムレータ52の背圧が変えられなければ、棚
片が保持されている期間に締結が充分進行せずにこの期
間からずれて急速に締結が行なわれてしまうという事態
を招くか、当実施例では、流量制御に対応した背圧制御
により、デユーティソレノイド圧が中圧、高圧となるに
応じてリバースクラッチ圧の変化が第8図中の破線、−
点鎖線のように変えられ、流ω増加に対応して上記棚片
が高められる。従って、上記供給流饅が変化しても、棚
片が保持されている期間に締結が進行するようにリバー
スクラッチ圧の変化が調整され、アキュムレータ52に
よるショック緩和作用が有効に発揮されることとなる。
なお、上記実施例では、流量制御バルブ51が三段階に
流量変更可能な構造となっているが、これ以外の複数段
限もしくは無段階に流量変更可能な構造としてもよい。
その他の各部の具体的構造も、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で設計変更して差支えない。また、上記実施例で
はリバースクラッチ24に対する油圧供給用回路に本発
明を適用しているが、他の摩擦要素、例えばフォワード
クラッチ等に対する油圧供給用回路に適用してもよい。
(発明の効果) 以上のように本発明は、摩擦要素に対する油圧供給用の
回路に、流量制御バルブと、アキュムレータと、上記流
量制御バルブの制御急に対応して上記アキュムレータの
背圧を制御する背圧制御手段とを設けているため、上記
流量制御バルブによる流量制御によって摩擦要素締結の
応答時間等を適切に調整することかできるとともに、こ
の流量制御によって摩擦要素への供給流量が変えられた
ときにも、アキュムレータの機能を有効に発揮させて充
分にショックを緩和することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における自動変速機全体の概
略図、第2図は摩擦要素の一例としてのリバースクラッ
チの構造を示す断面図、第3図は上記リバースクラッチ
に対する油圧供給用の回路とこれに関連する回路を示す
油圧回路図、第4図はセレクト時の制御の一例を示すフ
ローチャート、第5図はタービン回転数および油温に応
じたデユーティソレノイド圧の設定例を示す図表、第6
図はタービン回転数とリバースクラッチ締結の応答時間
との関係を示す図、第7図は油温と上記応答時間との関
係を示す図、第8図はリバースクラッチ締結時のリバー
スクラッチ圧の変化を示す図である。 10・・・変速m構、24・・・リバースクラッチ(摩
擦要素)、40・・・油圧制御回路、50・・・リバー
スクラッチに対する油圧供給用の回路、51・・・流量
制御バルブ、52・・・アキュムレータ、53・・・ア
↓ュムレータコントロールバルブ(背圧11J m手段
)、54・・・デユーティソレノイドバルブ、70・・
・コントロールユニット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、自動変速機の変速機構に組込まれた油圧作動式の摩
    擦要素に対する油圧供給用の回路に、パイロット圧を受
    けて上記摩擦要素への供給流量を制御する流量制御バル
    ブと、上記摩擦要素の締結時に摩擦要素に作用する圧力
    の変化を調整するアキュムレータと、上記流量制御バル
    ブの制御量に対応して上記アキュムレータの背圧を制御
    する背圧制御手段とを設けたことを特徴とする自動変速
    機の油圧回路。
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