JPH03228870A - 繊維強化セラミックス - Google Patents

繊維強化セラミックス

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JPH03228870A
JPH03228870A JP2019863A JP1986390A JPH03228870A JP H03228870 A JPH03228870 A JP H03228870A JP 2019863 A JP2019863 A JP 2019863A JP 1986390 A JP1986390 A JP 1986390A JP H03228870 A JPH03228870 A JP H03228870A
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tic
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Katsura Hayashi
桂 林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ウィスカー等の繊維状物質を含有するセラミ
ックスに関し、より詳細には高靭性に優れた特に工具用
として適したセラミックスに関する。
(従来技術) アルミナ(以下、Al2O,と称する)質焼結体は耐摩
耗性に優れる反面、靭性に劣るという欠点から従来から
各種の提案がなされている。
その1つに炭化珪素(以下、SiCと称する)ウィスカ
ーに代表される繊維状物質を配合することにより靭性を
改善することが特開昭61−286271号や特開昭6
2−41776号等により従来より行われている。
これらはいずれもA 1 z O3を主体とし、SiC
ウィスカーを添加し、ホットプレス等により焼成したも
のである。
このようなSiCウィスカーを含有する繊維強化セラミ
ックスはSiC自体の硬度が高く、熱伝導性が良いため
、切削工具として用いた場合、部の超耐熱合金の切削(
インコネル718の荒切削)では優れた切削特性を示す
また、繊維状物質としてSiCウィスカー以外に炭化チ
タン(以下、TiCと称する)ウィスカーを用いること
も提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、SiCは鉄、特に酸化鉄と容易に反応す
るため、A1□0zSiCウィスカー系工具は多くの場
合、他のA 1 z 03を主体とする工具に比較して
摩耗量が多くなる傾向にある。例えば5US304を切
削した場合、従来のAl2O3系工具であれば、十分切
削可能な条件であってもSiCウィスカーを含有する工
具では象、激に摩耗が進行し、切削不可能となる。
また鋳鉄の切削においてもA1□03系工具よりも摩耗
量が大きいことが確認されている。
また、A1□O,−Tic系工具では靭性が不足する傾
向にあり、切削中過大な負荷が生じた場合に欠損しやす
いという欠点がある。
強化材料としてSiCやTiCウィスカーを用いる代わ
りに、A1□03の一部または全部を針状A1□03に
置換し、これにTiCを混合することにより、高い靭性
と抗折強度を有し、且つ鉄系材料の切削にも充分適用可
能な繊維強化セラミックスが得られることを知見した。
 3− さらに、本発明者等は上記A1.203  T i C
系セラミックスにおいて、最適な焼結助剤を見出すこと
によって従来のAl2O3SiCウィスカー添加系より
もより優れた靭性等の機械的特性を有する材料を得た。
即ち、本発明は実質的にTiCを20〜70重量%の割
合で含有し、残部がA l z O3と焼結助剤および
不可避不純物からなるもので、焼結体中にアスペクト比
1.5以上の針状のAlzChが5体積%以上の割合で
存在することを特徴とし、焼結助剤として周期律表第1
[a族酸化物を選択しこれを0.01乃至8重量%の割
合で添加することを特徴とするものである。
以下、本発明を詳述する。
本発明の繊維強化セラミックスにおける大きな特徴は、
主成分としてA l 203およびTiCを含有し、さ
らに焼結助剤と不可避不純物を含有するものでA1□o
3成分の一部または全部が針状粒子から構成される点に
ある。この針状Al2O3の配合によりA 1203自
体の有する耐摩耗性、鉄との非反応性を維持しつつ、焼
結体の靭性を大きく改善するとともにTiCの配合によ
りA1□03の粒成長を抑制し、焼結体の強度を高める
ことができる。 本発明のセラミックスによれば、Ti
C成分を20〜70重景%、重量30乃至50重量%の
割合で分散含有させ、針状のA1□03としてアスペク
ト比1.5以上の粒子を焼結体中5体積%以上、特に2
0体積%以上存在させる。
ここで、TiC0量を上記の範囲に限定した理由は、そ
の量が20重量を下回るとA I z O2の粒成長を
抑制する効果が弱くなり、針状のA I 203が球状
となり、70重量%を越えると焼結性が低下し、且つ破
壊靭性、抗折強度も低下するからである。また、針状A
 1 z O3の量を5体積%以上に限定したのは5体
積%未満では焼結体の靭性の向上が望めないからである
また、本発明によれば、上記のAl2O3−T iC系
材料における焼結性を改善するために焼結助剤を配合す
る。用いる焼結助剤としては周期律表第ma族酸酸化物
ら選ばれる少なくとも1種が挙げられ、具体的にはYb
、Nd、Er、Ce、、Sm、Y、Gd、DyおよびL
aが挙げられる。これらの焼結助剤は全量中0.01乃
至8重量%、特に1乃至5重量%の割合で含有される。
上記助剤の量が0.01重量%未満では焼結性が悪く緻
密な材料が得られず、針状A 1 z O3添加系にお
ける靭性の改善がされない。また、8重量%を越えても
焼結体中にボイドが発生し望ましくない。
本発明の繊維強化セラミックスの製造に際しては、原料
として針状のA1□03あるいは焼成により針状A l
 202を生成しうる成分と、TiC粉末を用い、これ
に焼結助剤を添加混合する。
本発明において用いられる針状A I 203はそれ自
体、単結晶あるいは多結晶からなるもので、その平均径
が2μm以下、特に0.2乃至0.7μmが好ましく、
また長径/短径で表わされるアスペクト比の平均が3〜
100、特に10乃至30のものが用いられる。平均径
が2μm以下では焼結時の粒成長が過度にならず、高い
抗折強度を維持できるのに対し、平均径が2μmより大
きいと焼結時の結晶粒子の粒成長が著しく、粒子径のコ
ントロールが難しくなり、強度が低下し靭性にばらつき
が生じる。また切削工具として用いた際に逃げ面の境界
摩耗が大きくなる傾向にある。
一方、アスペクト比の平均が3より小さいと繊維強化の
効果が少なくなり靭性が低下し、100より大きいと原
料の取扱が雛しく、均一に分散できないために靭性が低
下する傾向にある。なお、この場合でも一部を粉砕しな
がら混合すれば問題なく使用できる。
なお、上記の針状A 1 z O3は例えば特願平1−
308619号に記載の製法に基づき容易に作製するこ
とができ、この製法に従えば針状A+2(hの代わりに
針状のホウ酸アルミニウムを用いても焼成により針状A
 1202が生成されるため、問題はないが、この場合
ホウ酸アルミニウムの分解により酸化硼素が生成され、
酸化硼素は焼結体の特性を劣化させる傾向にあるため、
焼結体中の硼素量が5重量%を越えないように注意する
ことが必要である。
 7− 一方、TiC成分としてはその大きさおよび形状は任意
に選択できるが、粒成長抑制効果を大きくするためには
平均粒径3μm以下がよい。
なお、本発明によれば、TiC成分とA I 202成
分との混合において、針状A 1 t O3は焼成によ
りそのアスペクト比が小さくなる傾向にあるため、焼結
体中に存在させようとする量より若干多めの量で混合す
ることが望ましい。
上記の各原料の混合物は、所望の成形手段、例えば金型
プレス、冷間静水圧プレス、押出し成形等により成形後
焼成する。
焼成は普通焼成、ホットプレス法、熱間静水圧焼成法等
が適用される。焼成は1450乃至1850°Cの温度
でAr、He等の不活性ガスもしくはカーボン等の存在
する還元性雰囲気およびそれらの加圧もしくは減圧雰囲
気で2.0乃至6.0時間行えばよく、特に高密度の焼
結体を得るために、普通焼成、ホットプレス法によって
対理論密度比96%以上の焼結体を作成し、さらに熱間
静水圧焼成により500〜2000気圧、1450〜1
8− 800°Cで焼成すればよい。
以下、本発明を次の例で説明する。
(実施例1) 平均粒径1μm以下、純度99.9%以上のA I z
O3粉末と、平均粒径1μm以下のTiC粉末および焼
結助剤粉末を秤量後、アトリッションミルで12時間混
合粉砕した。この混合粉末にアスペクト比が10乃至3
0の針状A1.Oaを所定量添加し、ナイロンポット中
にナイロンボールとともに密封し、回転ミルで12時間
混合を行った。混合後のスラリーを乾燥してホットプレ
ス用原料とした。
この原料をカーボン型に充填し、1700°Cで1時間
、300 Kg/cm2の圧力でホットプレス焼成して
、JISに基づく抗折試験片を作成した。
得られた各試料を研磨してJIS1601に基づく3点
曲げ抗折強度、ビッカース硬度、また鏡面状態にポリッ
シングして1M法でKlcを測定した。なお、焼結体中
のアスペクト比1.5以上のAI□03粒子は電子顕微
鏡写真からの面分析により求めた。
結果は第1表に示す。
(以下余白) 第1表によれば、焼結助剤として周期律表第■a族酸酸
化物適量添加した試料No、 1〜8はいずれも針状A
1□o3を含まない試料No、20よりも優れた特性を
示している。焼結助剤の添加量が少ない試料No、 9
や多い試料No、14では焼結体にボイドが生じ抗折強
度、硬度共に低下した。焼結体中のアスペクト比1.5
以上のAl2O3が少ない試料No、 21は破壊靭性
の向上が僅かである。また、炭化チタンの添加量が少な
い試料No、25では硬度が低く、多すぎる試料No、
30では焼結性が低下して緻密な焼結体が得られなかっ
た。
さらにマトリックス中の助剤として従来から用いられて
いるMgO、SiO2、CaOを用いた試料Nα31.
32.33では焼結が不十分でボイドが確認され、特性
値も満足しうるちのでなかった。
これらの従来例に対し、本発明品はいずれも優れた抗折
強度と靭性を有し、具体的には抗折強度55 Kg/m
m”以上、靭性5.5 MPam””以上のボイドのな
い緻密なセラミックスであった。
 3− (実施例2) 第1表中、No、 1.23の組成と、比較用としてN
o、20を用いてRNGN1204形状の工具を作成し
た。
コレラの工具試験片を用いてインコネル718(溶体化
処理品)を切り込み2mm、送り0.3mm/rev 
、切削速度300m/minで5分間切削したところ、
試料No、 1.23の工具は比較品試料No、20よ
り境界摩耗部分のチッピングが少なく安定した切削が可
能であった。またフランク摩耗も少なかった。このよう
に本発明品は比較例に対し優れた耐摩耗性を示した。
(発明の効果) 以上詳述した通り、本発明によれば、A1□o3TiC
系セラミックス中に針状A1゜03を含有させることに
より、従来から用いられていたAl2O3−TiC系や
A1.03−3iC系系に比較して優れた耐摩耗性と強
度が得られ、あらゆる被削材に対応しうる工具用材料と
して、あるいはその他の機械部品用として繊維強化セラ
ミックスの用−14− 途を拡大することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  炭化チタンを20〜70重量%、焼結助剤として周期
    律表第IIIa族酸化物のうち少なくとも1種を0.0
    1乃至8重量%の割合で含有し、残部が酸化アルミニウ
    ムと不可避不純物からなる焼結体であって、該焼結体中
    にアスペクト比1.5以上の酸化アルミニウムが5体積
    %以上の割合で存在することを特徴とする繊維強化セラ
    ミックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113651628A (zh) * 2021-06-23 2021-11-16 重庆科技学院 采用热压与热等静压制备硼酸铝晶须增强非金属基复合材料的方法
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