JPH03226243A - 電動機の磁性楔及びその製造方法 - Google Patents

電動機の磁性楔及びその製造方法

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JPH03226243A
JPH03226243A JP8236990A JP8236990A JPH03226243A JP H03226243 A JPH03226243 A JP H03226243A JP 8236990 A JP8236990 A JP 8236990A JP 8236990 A JP8236990 A JP 8236990A JP H03226243 A JPH03226243 A JP H03226243A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic material
slot
coil
wedge
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JP8236990A
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English (en)
Inventor
Tadayuki Sato
忠幸 佐藤
Sadayoshi Hibino
日々野 定良
Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Yasuhiro Hata
秦 康博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明は非磁性薄材に磁性材層を設けて成る電動機の磁
性楔及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来より、電動機の磁性楔は、電動機のコイルを収納す
るスロットに挿入されて、そのスロット内部からのコイ
ルの飛び出しを防止するという楔本来の機能に加えて、
そのスロット開口部での鉄心の磁気的不平衡を是正し、
エアギャップの磁束歪みを少なくして、電動機の効率、
力率の改善、並びに電磁振動音の低減を図るという機能
を得るべく使用されている。
第33図は従来の一般的な磁性楔を用いた電動機の固定
子スロット部分を示している。このものの場合、磁性楔
1はその全体が厚みのある形状に形成されて、電動機の
固定子2のコイル3が収納されたスロット4の開口部5
内側の部分に挿入されている。
しかしながら、電動機の特性がスロット4内に収納され
るコイル3の量に比例して改善されるのに対して、第3
3図の厚みのある磁性楔1では、スロット4内の容積を
狭める量が大きく、従ってスロット4内に収納されるコ
イル3の量が少なくなってしまい、この結果、電動機の
特性改善の効果が現われなくなってしまう。
そこで、更に第34図に示すごとく構成するものが考え
られている。これは実開昭59−18548号公報に示
されたもので、磁性楔6を、一般の検問様の非磁性材か
ら成る薄材7に、フェライト等の磁性材の層8を粉体接
着や薄膜積層材の貼付けで設けることにより、形成して
いる。そしてこの磁性楔6を、上述同様電動機の固定子
2のコイル3が収納されたスロット4の開口部5内側の
部分に、磁性材層8がコイル3側となるように挿入する
ようにしたものである。
このものによれば、磁性楔6がスロット4内の容積を狭
めることがほとんどなく、従ってスロット4内に収納さ
れるコイル3の量を多くし得、電動機の特性改善の効果
を充分に得ることができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のものの場合、磁性楔6の磁性材層
8が、薄材7に粉体接着や薄膜積層材の貼付けによって
のみ設けられていることから、それらの密着強度が低く
、剥離を生じやすいという問題の発生が考えられた。又
、その密着強度の低さのために、磁性材の種類や膜厚の
設定範囲が少なく限られるという問題の発生も考えられ
た。更に、磁性材層8がコイル3側となるように挿入さ
れるために、コイル3の耐電圧特性が低下し、加えて、
その挿入時にコイル3が傷付けられやすいという問題の
発生も考えられた。
加えて、上述のものも、又、先の第33図に示したもの
も、それぞれ磁性楔6,1が構造あるいは形状的に特殊
なものであるため、現行の機械をそのまま使用してそれ
らを自動挿入するというが不可能であり、更に電動機の
定格や種類が相違するごとに、磁性楔6,1について、
磁性材層8の厚みや全体の厚み、磁性材の種類等の異な
るものを多種類用意しなければならないという問題の発
生も考えられた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従っ
てその目的は、電動機の特性改善の効果が充分に得られ
る上に、剥離の問題を生じず、磁性材の種類や膜厚の設
定範囲を多くでき、又、コイルの耐電圧特性を低下させ
ず、挿入時にコイルを傷付けるようなこともない優れた
電動機の磁性楔を提供するにある。
本発明の他の目的は、上述の磁性楔を製造するについて
、楔のスロット内への挿入が現行の機械をそのまま使用
して自動ででき、又、電動機の定格や種類の相違にも容
易に対処し得るほか、製品品質も極力高く得ることので
きる優れた電動機の磁性楔の製造方法を提供するにある
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の電動機の磁性楔は、電動機のコイルを収納する
スロットにそのコイルの飛び出しを防止すべく挿入され
るものにあって、非磁性薄材に磁性材を溶射することに
よる磁性材層を設けて成るところに特徴を有するもので
ある。
この場合、非磁性薄材に凸凹面を形成し、この凸凹面に
磁性材を溶射して成るものであれば、なお良い。
又、非磁性薄材に磁性材より融点の低い材料を溶射し、
その上に磁性材を溶射して成るものであっても良い。
更に、非磁性薄材のスロット挿入時に反コイル側となる
面に磁性材を溶射して成るものであっても良い。
そして、前記非磁性薄材に磁性材の溶射による磁性材層
を設けて成る電動機の磁性楔の製造方法としては、電動
機のコイルを収納したスロットに非磁性薄材を挿入し、
その後に磁性材をスロット開口部を通じて溶射する製造
方法がある。
この場合、電動機のコイルを収納し非磁性薄材を挿入し
たスロットの開口部を除く他の部分を、マスキング治具
によりマスキングし、その後に磁性材を溶射するように
すると良い。
更に、電動機のコイルを収納し非磁性薄材を挿入したス
ロットの開口部を除く他の部分を、マスキング治具と、
これに軸方向移動調節可能に結合されたマスキング補助
治具とによりマスキングし、その後に磁性材を溶射する
ようにすると、なお良い。
(作用) 溶射は、金属をガス溶射、アーク溶射、プラズマ溶射等
の溶射法により加熱溶融し高速度で衝突させて金属層を
形成するもので、この溶射により非磁性薄材に磁性材層
を設けて成る磁性楔によれば、非磁性薄材が薄いのに加
えて、磁性材層も薄く設は得るので、磁性楔がスロット
内の容積を狭めることがほとんどなくなる。又、この場
合、非、磁性薄材に対する磁性材層の密着強度も、溶射
により、大にすることができる。
非磁性薄材の凸凹面に磁性材を溶射して成るものであれ
ば、非磁性薄材に対する磁性材層の密着強度は更に大に
することができる。
非磁性薄材に磁性材より融点の低い材料を溶射したその
上に磁性材を溶射して成るものであれば、非磁性薄材に
対する溶射の熱影響を少なくできる。
そして、非磁性薄材のスロット挿入時に反コイル側とな
る面に磁性材を溶射して成るものであれば、コイルに磁
性材層が接することがなくなる。
電動機のコイルを収納したスロットに非磁性薄材を挿入
した後に、磁性材をスロット開口部を通じて溶射する製
造方法では、非磁性薄材の挿入までを現行電動機の一般
楔の挿入と同形態で行ない得、磁性材層は電動機のそれ
ぞれに合わせて設けることができる。
この磁性材の溶射をするについて、非磁性薄材を挿入し
たスロットの開口部を除く他の部分を、マスキング治具
によりマスキングする製造方法では、鉄心の歯部端面や
コイル表面など磁性材の付着を避けなければならない部
分へのその磁性材の付着を確実に避けることができる。
又、非磁性薄材を挿入したスロットの開口部を除く他の
部分を、マスキング治具と、これに軸方向移動調節可能
に結合されたマスキング補助治具とによりマスキングす
る製造方法では、鉄心の積厚など軸方向の寸法の違うも
のに対しても、磁性材の余分な付着を避ける効果をより
確実に発揮させることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
まず第1図及び第2図に示す第1実施例を説明するに、
第1図において、電動機の例えば固定子鉄心11には、
この場合、半閉形のスロット12を形成しており、この
スロット12にコイル13を収納し、更にその開口部1
4内側の部分に磁性楔15を挿入して、スロット12内
部からのコイル13の飛び出しを防止するようにしてい
る。
上記磁性楔15は、詳細には、第2図に示すように、ポ
リエステルフィルム等の非磁性材の薄材16に、その片
面(図中上面)に位置して、鉄やアモルファス鉄等の磁
性材を溶射することによる磁性材層17を設けて成るも
ので、その磁性材層17が反コイル13側(エアギャッ
プ18側)となるようにして、前記スロット12の開口
部14内側の部分に挿入している。
上記構成のものによれば、磁性楔15が非磁性薄材16
に磁性材を溶射することによる磁性材層17を設けて成
るのであるから、非磁性薄材16が薄いのに加えて、磁
性材層17も薄く設は得、全体として薄くできるもので
あり、従ってそれをスロット12に挿入した状態でも、
スロット12内の容積を狭めることがほとんどなく、ス
ロット12内により多くのコイル13を収納できるから
、電動機の特性改善の効果を充分に得ることができる。
又、この場合、従来の粉体接着や薄膜積層材の貼付けと
違って、磁性材を溶射することにより、非磁性薄材16
に磁性材層17を形成するのであるから、その磁性材層
17の非磁性薄材16に対する密否強度も大にすること
ができ、剥離の問題を生じないようにできる。その上、
その密着強度の大なることから、従来の粉体接着や薄膜
積層材の貼付けのように磁性材の種類や膜厚の設定範囲
が少なく限られるということがなくなり、その設定範囲
を多くすることができる。
更に、上述のように非磁性薄材16のスロット12挿入
時に反コイル13側となる面に磁性材を溶射して磁性材
層17を設けたものの場合には、その磁性材層17がコ
イル13に接することがなくなり、よってコイル13の
耐電圧特性を低下させず、挿入時にコイル13を傷付け
るようなこともなくすことができる。
第3図は本発明の第2実施例を示したもので、上記第1
実施例との相違点のみを述べれば、非磁性薄材16にシ
ョツトブラスト又はエンボス加工を施して凸凹面19を
形成し、この凸凹面19に磁性材を溶射して磁性材層1
7を設けた点にある。
このようにすることによって、磁性材層17の非磁性薄
材16に対する密着強度を更に大にすることかでき、従
って、剥離の問題を更に生じないようにできると共に、
磁性材の種類や膜厚の設定範囲も更に多くすることがで
きる。
第4図は本発明の第3実施例を示したもので、これも第
1実施例との相違点のみを述べれば、非磁性薄材16に
磁性材より融点の低い材料例えばアルミニウム20を溶
射し、その上に磁・柱材を溶射して磁性材層17を設け
た点にある。
このものの場合、非磁性薄材16に対する熱影響を少な
くすることができる。すなわち、磁性材は一般に鉄系の
金属であるため、融点が高く、溶射するときの温度が高
いから、これを非磁性薄材16に直接溶射すると、その
熱影響が非磁性薄材16に大きく及ぶ。これに対して、
アルミニウム20のように磁性材より融点の低い材料は
、その融点の低さのため、溶射するときの温度も低く、
非磁性薄材16に直接溶射しても、その熱影響が非磁性
薄材16に大きく及ぶことはない。よって、上述のごと
く非磁性薄材16に磁性材より融点の低いアルミニウム
20等の材料を溶射したその上に磁性材を溶射するよう
にしたものでは、非磁性薄材16に対する熱影響を少な
くでき、それによって又、それらの密着強度を大にする
ことができる。なお、この場合には、非磁性薄材16の
アルミニウム20が溶射される面、並びにアルミニウム
20の磁性材が溶射される面に、それぞれ先のショツト
ブラスト又はエンボス加工を施して凸凹面19.21を
形成するようにもしており、このようにすることによっ
て、それらの密着強度を一段と大にすることができる。
第5図は本発明の第4実施例を示したもので、これは、
スロット12にスロット絶縁物22を介してコイル13
を収納し、その後、そのスロット12の開口部14内側
の部分であって、更にスロット絶縁物22の両端部内側
の部分に非磁性薄材23を挿入した状態で、磁性材を固
定子鉄心11内方からスロット開口部14を通じて溶射
することにより、非磁性薄材23に磁性材層24を設け
たものである。
このような方法を採ることによって、非磁性薄材23の
挿入までを現行電動機の一般楔の挿入と同形態で行ない
得るものであり、従ってその現行の機械をそのまま使用
しての自動挿入を可能ならしめることができる。又、こ
の場合、磁性材層24を非磁性薄材23の挿入状態での
磁性材の溶射により設は得るから、定格や種類が相違す
る電動機のそれぞれに合わせて、その磁性材層24を最
適の厚さや最適の種類で設けることができ、それらが異
なるものを多種類用意する必要をなくすことができる。
なお、磁性材層24の厚さは、磁性材溶射の量や時間1
回数等を設定することによつて、適宜定めることができ
る。
第6図ないし第10図は本発明の第5実施例を示したも
ので、これは、上述の製造方法を採るものにあって、コ
イル13を収納し更に非磁性薄材23を挿入したスロッ
ト12の開口部14を除く他の部分を、マスキング治具
25によりマスキングし、この状態で、磁性材の溶射を
するようにしたものである。
この場合、マスキング治具25は、第6図に示すように
、軸方向の一方(図中右側)の端部側に段部26を有す
る段付き円筒状のもので、第7図に示すように、その段
部26が固定子鉄心11の軸方向の一方(図中やはり右
側)の端面に当たるまでこの固定子鉄心11内に挿入す
る。マスキング治具25の段部26から軸方向の他方(
図中左側)へは、多数のスリット27を形成しており、
第8図に示すように、このスリット27をそれぞれスロ
ット12の開口部14に合致させ、スリット27間の部
分28を歯部29の端面3oに合致させる。この状態で
磁性材の溶射を行なうことにより、第9図に示すように
、磁性材層24が非磁性薄材23の表面とマスキング治
具25の各スリット27間の部分28の内表面を主とし
た部分とに形成される。従ってこの後、マスキング治具
25を抜取ることにより、第10図に示すように、マス
キング治具25の各スリット27間の部分28の内表面
に形成された磁性材層24を取除くことができ、非磁性
薄材23の表面にのみ磁性材層24を残すことができる
かくして、固定子鉄心11の歯部29の端面30への磁
性材の付着を避けることができるものであり、ほかに、
マスキング治具25の第6図に示す両端部無孔部分31
.32によりコイル13のコイルエンド部分の表面等へ
の磁性材の付着をも避けることができ、製品品質を高く
得ることができる。なお、この場合、抜取ったマスキン
グ治具25からも磁性材層24を取除くことにより、そ
の後のマスキング治具25の使用に備えるもので、この
関係から、マスキング治具25の内表面には、その付着
した磁性材層24の取除きが容易にできるふっ素樹脂コ
ーティング処理等を施しておくと良い。
第11図及び第12図は本発明の第6実施例を示したも
ので、これは、マスキング治具25の段部26のうちの
スリット27の一つに合った部分に凸部33を形成した
もので、この凸部33が第12図に示すようにスロット
12の開口部14の一つに嵌入されることにより、スリ
ット27をそれぞれスロット12の開口部14に合致さ
せ、スリット27間の部分28を歯部29の端面30に
合致させる位置決めを容易且つ確実に行なうことができ
るものであり、従って又、固定子鉄心11の歯部29の
端面30への磁性材の付着を避けるのも、より確実にす
ることができる。
第13図は本発明の第7実施例を示したもので、これは
、非磁性薄材23を、スロット絶縁物22の両端部外側
の部分に挿入位置させ、この状態で、磁性材の溶射をし
磁性材層24を設けたものである。
第14図は本発明の第8実施例を示したもので、これは
、スロット絶縁物22の両端部を重ね合わせ、その上方
から外側にかけて非磁性薄材23を挿入位置させ、この
状態で、磁性材の溶射をし磁性材層24を設けたもので
ある。
第15図は本発明の第9実施例を示したもので、これは
、手直状で厚みをや−大きくした非磁性薄材34を使用
して、これを、スロット絶縁物22の重ね合わせた両端
部上に挿入位置させ、この状態で、磁性材の溶射をし磁
性材層24を設けたものである。
第16図は本発明の第10実施例を示したもので、これ
は、固定子鉄心35に開放形のスロット36を形成し、
このスロット36に型巻コイル37をスロット絶縁物3
8を介して収納し、そしてスロット36の開放部39に
手直状で厚みをや−大きくした非磁性薄材40を両側の
溝41に嵌めて挿入し、この状態で、磁性材の溶射をし
磁性材層24を設けたものである。
第17図は本発明の第11実施例を示したもので、これ
は、マスキング治具25の各スリット27間の部分28
のそれぞれ両側部に、斜面カット部42を設けて、溶射
磁性材が非磁性薄材23に届きやすくなるようにしたも
ので、非磁性薄材23がスロット12のより内部に挿入
位置されるものに適するものである。
第18図は本発明の第12実施例を示したもので、これ
は、上述同様の目的で、マスキング治具25の各スリッ
ト27間の部分28のそれぞれ両側部に、曲面部43を
設けたものである。
第19図は本発明の第13実施例を示したもので、これ
は、上述のスロット12内に挿入された後の非磁性薄材
23に対し磁性材を溶射して磁性材層24を設けるもの
にあって、その磁性材の溶射前に、前述の磁性材より融
点の低い材料例えばアルミニウム20をスロット開口部
14を通じて非磁性薄材23に溶射するようにしたもの
である。
なお、この場合にも、非磁性薄材23のアルミニウム2
0が溶射される面、並びにアルミニウム20の磁性材が
溶射される面に、それぞれ先のショツトブラスト又はエ
ンボス加工を施して凸凹面を形成することにより、それ
らの密着強度を一段と大にすることが可能である。
第20図ないし第24図は本発明の第14実施例を示し
たもので、これは、先のマスキング治具25同様のマス
キング治具44に、マスキング補助治具45を加えて設
けたものである。
この場合、マスキング補助治具45は、内径が、マスキ
ング治具44のスリット46を形成した部分の外径より
若干大なる円筒状を成し、その内面部のはゾ均等間隔を
置いた3箇所にそれぞれスタッドボルト47を突設して
いる。これに対して、マスキング治具44には、上記ス
リット46(スリット46間の部分48)及び段部49
のほかに、軸方向の他端から切込んだような溝50をや
はりはゾ均等間隔を置いた3箇所に形成している。この
構成で、第21図に示すように、マスキング治具44を
、段部49が固定子鉄心11の軸方向の一方(図中右側
)の端面に当たるまでこの固定子鉄心11内に挿入し、
マスキング補助治具45を、マスキング治具44の固定
子鉄心11からの突出部分の外周に嵌合する。このとき
、満50にそれぞれスタッドボルト47を嵌入させて、
マスキング補助治具45を、固定子鉄心11の軸方向の
他方(図中左側)の端面に当たるまで進め、次いで、第
22図に示すように、ナツト51をスタッドボルト47
のそれぞれに螺合し締付ける。
カくシて、マスキング治具44にマスキング補助治具4
5を結合し、これらによって、固定子鉄心11の歯部2
9の端面30並びにコイル13のコイルエンド部分のマ
スキングをするものであり、それらへの磁性材の付着を
避けることができる。
そして特にこの場合、第23図及び第24図に示すよう
に、積厚など軸方向の寸法の違う固定子鉄心52.53
に対しては、マスキング補助治具45を、それらの固定
子鉄心52.53の軸方向の他方(図中左側)の端面に
当たるまで進めて、ナツト51を締付けることにより、
いずれの場合もスロット開口部14からコイル13のコ
イルエンド部分を覗かせることのない完全なマスキング
ができるもので、磁性材の余分な付着を避ける効果をよ
り確実に発揮させることができる。
第25図ないし第29図は本発明の第15実施例を示し
たもので、これは、マスキング治具54に、マスキング
補助治具55を加えて設けたものである。
この場合、マスキング補助治具55は、外径が、マスキ
ング治具54のスリット56を形成した部分の内径より
若干小なる円筒状を成し、その軸方向の一端から切込ん
だような満57をはり均等間隔を置いた3箇所に形成し
ている。これに対して、マスキング治具54には、上記
スリット56(スリット56間の部分58)及び段部5
9を形成するほかに、内面部のやはりはソ均等間隔を置
いた3111所にそれぞれスタッドボルト60を突設し
ている。この構成で、第26図に示すように、マスキン
グ治具54を、段部59が固定子鉄心11の軸方向の一
方の端面に当たるまでこの固定子鉄心11内に挿入し、
マスキング補助治具55を、マスキング治具54の固定
子鉄心11からの突出部分の内周に嵌合する。このとき
、溝57をそれぞれスタッドボルト60を嵌合させて、
マスキング補助治具55を、その軸方向の一端部の位置
が固定子鉄心11の軸方向の他方の端面に合うまで進め
、次いで、第27図に示すように、ナツト61をスタッ
ドボルト60のそれぞれに螺合し締付ける。
かくして、マスキング治具54にマスキング補助治具5
5を結合し、これらによって、固定子鉄心11の歯部2
9の端面30並びにコイル13のコイルエンド部分のマ
スキングをするものであり、上述同様、それらへの磁性
材の付着を避けることができる。そして特にこの場合も
、第28図及び第29図に示すように、積厚など軸方向
の寸法の違う固定子鉄心52.53に対しては、マスキ
ング補助治具55を、その軸方向の一端部の位置がそれ
らの固定子鉄心52.53の軸方向の他方(図中左側)
の端面に合うまで進めて、ナツト61を締付けることに
より、やはり上述同様、いずれの場合もスロット開口部
14からコイル13のコイルエンド部分を覗かせること
のない完全なマスキングができるもので、磁性材の余分
な付着を避ける効果をより確実に発揮させることができ
る。
第30図は本発明の第16実施例を示したもので、これ
は、上述のマスキング補助治具55同様のマスキング補
助治具62に、上述の直状を成す溝57に代えて階段状
を成す溝63を形成したもので、その段の部分でマスキ
ング補助治具62の結合保持がより確実にできるもので
ある。
第31図は本発明の第17実施例を示したもので、これ
は、先の第15実施例構成のものにおいて、スタッドボ
ルト60と溝57とを、マスキング治具54とマスキン
グ補助治具55とについて、逆に設けたものである。
第32図は本発明の第18実施例を示したもので、これ
は、第16実施例構成のものにおいて、スタッドボルト
60と溝63とを、マスキング治具54とマスキング補
助治具62とについて、逆に設けたものである。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にの
み限定されるものではなく、特にマスキング治具とマス
キング補助治具との結合保持には、ボルト、ナツト以外
の保持手段を用いるようにしても良いものであり、又、
非磁性薄材への磁性材の溶射後には、フェス処理をして
磁性材層と非磁性薄材との粘着度を高めるようにしても
良い。
[発明の効果] 本発明は以上説明したとおりのもので、下記の効果を奏
する。
請求項1の電動機の磁性楔においては、非磁性薄材に磁
性材を溶射することによる磁性材層を設けたことにより
、電動機の特性改善の効果が充分に得られる上に、非磁
性薄材に対する磁性材層の密着強度を大にすることがで
きて、剥離の問題を生じず、磁性材の種類や膜厚の設定
範囲を多くすることができる。
請求項2の電動機の磁性楔においては、非磁性薄材に凸
凹面を形成し、この凸凹面に磁性材を溶射したことによ
り、非磁性薄材に対する磁性材層の密着強度を更に大に
することができ、よって剥離の問題も一層生じず、磁性
材の種類や膜厚の設定範囲を更に多くすることができる
請求項3の電動機の磁性楔においては、非磁性薄材に磁
性材より融点の低い材料を溶射し、その上に磁性材を溶
射したことにより、非磁性薄材に対する熱影響を少なく
でき、それによって又、それらの密着強度を大にするこ
とができるから、この場合も、剥離の問題も一層生じず
、磁性材の種類や膜厚の設定範囲を更に多くすることが
できる。
請求項4の電動機の磁性楔においては、非磁性薄材のス
ロット挿入時に反コイル側となる面に磁性材を溶射した
ことにより、コイルの耐電圧特性を低下させず、挿入時
にコイルを傷付けるようなこともなくすことができる。
請求項5の電動機の磁性楔の製造方法においては、電動
機のコイルを収納したスロットに非磁性薄材を挿入し、
その後に磁性材をスロット開口部を通じて溶射すること
により、非磁性薄材に磁性材層を設けるのであるから、
非磁性薄材の挿入について、現行の機械をそのまま使用
しての自動挿入ができ、又、定格や種類が相違する電動
機のそれぞれに合わせて、その磁性材層を最適の厚さや
最適の種類で設けることができる。
請求項6の電動機の磁性楔の製造方法においては、電動
機のコイルを収納し非磁性薄材を挿入したスロットの開
口部を除く他の部分を、マスキング治具によりマスキン
グし、その後に磁性材を溶射するのであるから、鉄心の
歯部端面やコイル表面など磁性材の付着を避けなければ
ならない部分へのその磁性材の付着を避けることができ
る。
請求項7の電動機の磁性楔の製造方法においては、電動
機のコイルを収納し非磁性薄材を挿入したスロットの開
口部を除く他の部分を、マスキング治具と、これに軸方
向移動調節可能に結合されたマスキング補助治具とによ
りマスキングし、その後に磁性材を溶射するのであるか
ら、鉄心の積厚なと軸方向の寸法の違うものに対しても
、磁性材の余分な付着を避ける効果をより確実に発揮さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示した主要部分の断面図
、第2図は同実施例の磁性楔単体の斜視図である。 第3図は本発明の第2実施例を示した磁性楔の一部の拡
大断面図である。 第4図は本発明の第3実施例を示した第3図相当図であ
る。 第5図は本発明の第4実施例を示した第1図相当図であ
る 第6図は本発明の第5実施例を示した全体的分解斜視図
、第7図は同実施例の全体的半部断面図、第8図は同実
施例の主要部分−帯の磁性体溶射前の断面図、第9図は
同部分の磁性体溶射直後の断面図、第10図は同部分の
マスキング治具除去後の断面図である。 第11図は本発明の第6実施例を示したマスキング治具
の一部の拡大斜視図、第12図は同実施例の第8図相当
図である。 第13図は本発明の第7実施例を示した第1図相当図で
ある。 第14図は本発明の第8実施例を示した第1図相当図で
ある。 第15図は本発明の第9実施例を示した第1図相当図で
ある。 第16図は本発明の第10実施例を示した第1図相当図
である。 第17図は本発明の第11実施例を示した第8図相当図
である。 第18図は本発明の第12実施例を示した第8図相当図
である。 第19図は本発明の第13実施例を示した第1図相当図
である。 第20図は本発明の第14実施例を示した第6図相当図
、第21図は同実施例の第7図相当図、122図は同実
施例のマスキング治具とマスキング補助治具との結合保
持部分の断面図、第23図は同実施例の固定子鉄心寸法
が異なるときの第7図相当図、第24図は同実施例の固
定子鉄心寸法が更に異なるときの第7図相当図である。 第25図は本発明の第15実施例を示した第6図相当図
、第26図は同実施例の第7図相当図、第27図は同実
施例の第22図相当図、第28図は同実施例の第23図
相当図、第29図は同実施例の第24図相当図である 第30図は本発明の第16実施例を示したマスキング補
助治具単体の斜視図である。 第31図は本発明の第17実施例を示したマスキング治
具とマスキング補助治具との結合保持状態の斜視図であ
る。 第32図は本発明の第18実施例を示した第31図相当
図である。 第33図は従来のものを示した第1図相当図である。 第34図は異なる従来のものを示した第1図相当図であ
る。 図面中、12はスロット、13はコイル、15は磁性楔
、16は非磁性薄材、17は磁性材層、19は凸凹面、
20はアルミニウム(磁性材より融点の低い材料)、2
3は非磁性薄材、24は磁性材層、25はマスキング治
具、34は非磁性薄材、36はスロット、37はコイル
、40は非磁性薄材、44はマスキング治具、45はマ
スキング補助治具、54はマスキング治具、55はマス
キング補助治具、62はマスキング補助治具を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電動機のコイルを収納するスロットにそのコイルの
    飛び出しを防止すべく挿入されるものであって、非磁性
    薄材に磁性材を溶射することによる磁性材層を設けて成
    ることを特徴とする電動機の磁性楔。 2、非磁性薄材に凸凹面を形成し、この凸凹面に磁性材
    を溶射して成ることを特徴とする請求項1記載の電動機
    の磁性楔。 3、非磁性薄材に磁性材より融点の低い材料を溶射し、
    その上に磁性材を溶射して成ることを特徴とする請求項
    1記載の電動機の磁性楔。 4、非磁性薄材のスロット挿入時に反コイル側となる面
    に磁性材を溶射して成ることを特徴とする請求項1記載
    の電動機の磁性楔。 5、電動機のコイルを収納したスロットに非磁性薄材を
    挿入し、その後に磁性材をスロット開口部を通じて溶射
    することにより、非磁性薄材に磁性材層を設けることを
    特徴とする請求項1記載の電動機の磁性楔の製造方法。 6、電動機のコイルを収納し非磁性薄材を挿入したスロ
    ットの開口部を除く他の部分を、マスキング治具により
    マスキングし、その後に磁性材を溶射することを特徴と
    する請求項5記載の電動機の磁性楔の製造方法。 7、電動機のコイルを収納し非磁性薄材を挿入したスロ
    ットの開口部を除く他の部分を、マスキング治具と、こ
    れに軸方向移動調節可能に結合されたマスキング補助治
    具とによりマスキングし、その後に磁性材を溶射するこ
    とを特徴とする請求項5記載の電動機の磁性楔の製造方
    法。
JP8236990A 1989-12-09 1990-03-29 電動機の磁性楔及びその製造方法 Pending JPH03226243A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5252877A (en) * 1990-06-29 1993-10-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Slot insulating magnetic wedges
US5258681A (en) * 1990-06-29 1993-11-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic slot wedges for dynamo-electric machines
JP2020014283A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 本田技研工業株式会社 回転電機のステータ構造及びこれを備えた車両

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