JPH0322368B2 - - Google Patents

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JPH0322368B2
JPH0322368B2 JP7889182A JP7889182A JPH0322368B2 JP H0322368 B2 JPH0322368 B2 JP H0322368B2 JP 7889182 A JP7889182 A JP 7889182A JP 7889182 A JP7889182 A JP 7889182A JP H0322368 B2 JPH0322368 B2 JP H0322368B2
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ethyl
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acid
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Hiroaki Munakata
Makio Kobayashi
Kazuo Azuma
Shigeru Sato
Makoto Tsurufuji
Shingo Matsumura
Hiroshi Enomoto
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Mitsubishi Kasei Corp
Nippon Shinyaku Co Ltd
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Mitsubishi Kasei Corp
Nippon Shinyaku Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は免疫抑制薬剤に関する。 すなわち、本発明の要旨は、一般式() 〔式中、R1,R2およびZは同一又は異なつて
水素原子または低級アルキル基を表わし、R1
たはR2のうち少なくとも1つは低級アルキル基
を表わす。〕 で示されるグルタミンの誘導体またはその無毒性
塩を有効成分とする免疫抑制薬剤に存する。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明に係わる免疫抑制薬剤の有効成分として
用いられる化合物は、前記一般式()で示され
るものまたはその無毒性塩である。このような化
合物としては、例えば一般式() 〔式中、R1およびR2は一般式()における
と同義とする。〕 で示されるグルタミンの誘導体またはその無毒性
塩、および一般式() 〔式中、R1およびR2は一般式()における
と同義とし、Yは低級アルキル基を表わす。〕 で示されるグルタミンの誘導体またはその無毒性
塩がある。 一般式()及び()において、R1,R2
び基Yのための低級アルキル基は1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基であり、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−プ
ロピル基、sec−プロピル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基である。 一般式()において、グルタミン部分はL
−,DL−およびD−体の何れでもよい。 一般式()で示されるグルタミン誘導体とし
ては、例えば以下に示すようなものが挙げられ
る。 N−4−(1−エトキシカルボニル−n−プロ
ピル)フエニル−L−グルタミン N−4−(1−エトキシカルボニル−1−メチ
ル−エチル)フエニル−L−グルタミン N−4−(1−エトキシカルボニル−エチル)
フエニル−L−グルタミン N−4−(1−カルボキシ−n−プロピル)−フ
エニル−L−グルタミン なお、以上の構造式中では、簡便のためグルタ
ミン酸残基
【式】を 「Glu」と省略した。 また、以下においては、簡便のためそれぞれの
化合物を頭記の番号で、例えば「化合物(1)」とい
うように示すことがある。 これらのグルタミン誘導体の無毒性塩として
は、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム等
のアルカリ金属、アルカリ土類金属等の無機塩基
との塩:プロカイン、N,N′−ジベンジルエチ
レンジアミン等の有機塩基との塩:塩酸塩、硫酸
塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ギ酸塩等の酸付
加塩等の薬剤として許容され得る塩が挙げられ
る。 以下に、本発明に係わる一般式()で示され
る化合物の製造法について説明する。製造法の説
明は、便宜のため、一般式()で示される化合
物(以下「本発明のカルボン酸」という。)およ
び一般式()で示される化合物(以下「本発明
のエステル」という。)に分けて行う。 本発明のカルボン酸は種々の合成法により製造
することができる。例えば本発明のエステルよ
り、通常のエステル加水分解法によつて容易に得
ることができる。 また本発明のエステルは、常法によつて製造す
ることができる。 例えば本発明のエステルはアミノ基を保護した
グルタミン酸無水物を一般式() 〔式中、R1,R2およびYは一般式()にお
けると同義とする。〕 で示されるアニリン誘導体と反応させ、次いで反
応生成物よりアミノ基の保護基を除去することに
よつて得ることができる。 また、本発明のエステルの製造法として例えば
α−カルボキシル基およびα−アミノ基を保護さ
れたグルタミン酸を、活性化剤の存在下で一般式
()で示されるアニリン誘導体と反応させるか、
α−カルボン酸基およびα−アミノ基を保護され
たグルタミン酸のγ−カルボキシル基の活性誘導
体を前記アニリン誘導体と反応させ、次いで、反
応生成物よりアミノ基、カルボキシル基の保護基
を除去させることによつて得ることができる。 活性化剤或いは、反応性誘導体として通常のペ
プチド合成の際に使用し得るものを用いることが
できる。例えばジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤、混
合酸無水物、活性エステル等の反応性誘導体があ
げられる。 アミノ基の保護基としては後に穏和な条件で除
去しうる基で通常のペプチド合成に使用される
基、例えば臭化水素または接触還元で除去しうる
ベンジルオキシカルボニル基、ヒドラジンで除去
しうるフタリル基、弱い酸性条件で除去し得る
tert−ブトキシカルボニル基、ホルミル基等が挙
げられる。 カルボキシル基の保護基としては接触還元によ
つて除去されるベンジルおよびその誘導体のエス
テル、アルカリに安定で酸加水分解によつて除去
される第三ブチル−エステル等が挙げられる。 N−4−(1−エトキシカルボニル−n−プロ
ピル)フエニル−L−グルタミンの製造について
合成法の例を下記に示した。 原料の前記一般式()で示されるアニリン誘
導体は種々の合成ルートにより合成する事が出来
るが、下記に合成ルートの例を示し参考に供す
る。 上記(1)法の原料となるジエチル2−アルキル−
2−(4−ニトロフエニル)マロネートは、2−
アルキルマロネートをN,N−ジメチルホルムア
ミド中で強い塩基例えば水素化ナトリウム等を作
用させ、次にp−ハロニトロベンゼンを作用させ
て得ることができる。 エステルの加水分解は、水あるいはアルコール
(メタノール、エタノール等)あるいはそれらの
混合溶媒中で水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウム等を作用させて行うことができる。 α−アルキル−4−ニトロフエニル酢酸は、ジ
エチル2−アルキル−2−(4−ニトロフエニル)
マロネートを過剰の水酸化ナトリウムあるいは水
酸化カリウム等と共に水あるいはアルコール(メ
タノール、エタノール等)あるいはそれらの混合
溶媒中で加熱することによつて、あるいは2−ア
ルキル−2−(4−ニトロフエニル)マロン酸を
適当な溶媒例えばアルコール(メタノール、エタ
ノール等)、ベンゼン、トルエン中で塩酸、硫酸、
p−トルエンスルホン酸と加熱することによつて
得ることができる。 エステル化は、塩酸、硫酸或は、p−トルエン
スルホン酸の存在下エタノールと加熱することに
より得ることができる。 ニトロ基の還元は、パラジウムまたはパラジウ
ム黒を用いて接触水添を行うか、又は鉄粉/
NH4Clによる還元等が適用される。 また、上記(2)法の原料となるエチル2−メチル
−2−ニトロフエニルプロピオネートは、ニトロ
フエニル酢酸エチルをN,N−ジメチルホルムア
ミド中強い塩基例えば水素化ナトリウム等を作用
させ、次いで過剰のヨウ化メチルを作用させて得
ることができる。 ニトロ基の還元はパラジウムまたはパラジウム
黒を用いた接触水添か、或いは鉄粉/NH4Clに
よる還元等が適用される。 これらの方法で得られた目的のグルタミン誘導
体は、有機化学の常法に従い、再結晶、イオン交
換処理、クロマトグラフイー処理、活性炭処理等
で精製することができる。 このようにして得られる化合物は、免疫反応に
起因する各種疾患の治療および予防に使用する本
発明の免疫抑制薬剤の有効成分として用いられ
る。 本発明の免疫抑制薬剤は、経口的にあるいは非
経口的(例えば筋肉内、皮下、静脈内、肛門部)
に、そのままあるいは種々の投与単位形態で、投
与することができる。 固形製剤としては錠剤、糖衣錠、フイルム錠、
硬質又は軟質ゼラチンカプセル、トローチ、丸
薬、顆粒剤、細粒剤、散剤等に、半固形製剤とし
ては座剤、貼布剤、軟膏等に、また液状製剤とし
ては注射剤、シロツプ剤、吸入剤、乳剤、懸濁剤
等の剤型に製剤化される。 固形製剤の添加剤としては、賦形剤(例えば乳
糖、デンプン類、マンニトール、リン酸水素カル
シウムなど)、結合剤(例えばセルロース誘導体、
ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ゼラチン、アラビアゴム、結晶セルロースな
ど)、崩壊剤(例えばカルボキシメチルセルロー
ス、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロースなど)、滑沢流動化剤(例えばステ
アリン酸マグネシウム、タルク、軽質無水ケイ
酸、合成ケイ酸アルミニウムなど)、溶解遅延剤
(例えばパラフインなど)、皮膜剤〔例えばポリビ
ニルアセタールジエチルアミノアセテート、HA
(登録商標)、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、及びそのフタレート、オイドラギツト
(Rohm and Haas)、シエラツク、白糖、沈降炭
酸カルシウム、タルク、リン酸水素カルシウムな
ど〕、さらに可塑剤(例えばヒマシ油)、艶出剤
(例えばカルナバロウ)等が使用される。 座剤の基剤としては、ポリエチレングリコー
ル、各種植物性脂肪や硬化植物油、Witepsol(グ
リセリン脂肪酸エステル、ダイナマイト・ノーベ
ルAG)等が用いられ、これら基剤中に界面活性
剤を混合することができる。 また、軟膏剤の基剤としては、油脂性基剤(例
えば動物、植物からの油脂、ロウ類、ワセリン
等)、水溶性基剤(例えばポリエチレングリコー
ル、セチルアルコール等)又は乳剤性基剤(例え
ば、動物や植物からの油脂若しくは鉱油又は合成
油脂及び水層並びに界面活性剤から成るO/W型
又はW/O型エマルジヨン基剤)等が用いられ
る。 液状製剤とする場合には、蒸留水、エチルアル
コール等の低級脂肪族アルコール類、ポリエチレ
ングリコールやプロピレングリコール等の多価ア
ルコール類、ジメチルアセトアミド等、若しくは
油脂類又はこれらの混合物に溶解、乳化、又は懸
濁させることにより製造される。この時可溶化
剤、乳化剤又は懸濁化剤として各種界面活性剤、
アラビアゴム、ゼラチン、セルロース誘導体等を
目的に応じて使用する事ができ、その他塩化ナト
リウム等の等張化剤、パラオキシ安息香酸誘導体
や逆性セツケン等の保存剤、更には緩衝化剤、局
所麻酔剤等が使用される。 安定性を増すために例えば凍結乾燥粉末として
保存し、用時溶液に再調製することもできる。 以上述べた固形、半固形、液状製剤のいずれ
も、着色料、香料、風味料、甘味料、安定化剤を
含有させてもよい。 これらの製剤は、通常用いられる方法、形態で
持効性の製剤とする事もでき、マイクロカプセル
とすることもできる。 本発明の有効成分の一又は二以上は一般に製剤
中に全組成物の約0.1〜99%、通常0.5〜90%含有
させるのがよい。 本発明の製剤には、本発明に係る有効成分に加
えて他の薬物例えばアセチルサリチル酸、インド
メタシン又はフエニルプタゾンなどの非ステロイ
ド系鎮痛、抗炎症剤等を配合してもよく、または
併用してもよい。 投与方法は経口的に投与するのが最も一般的で
あるが、直腸内投与あるいは組織内投与であつて
もよい。 1日あたりの有効成分投与量は非経口投与の場
合1〜3000mg、経口投与の場合1〜3000mgが一般
的であるが、年令、体重、疾患の種類、症状の程
度等により、前記投与量以下又は以上であつても
よい。多量に投与するときは、1日数回に分割投
与することが推奨される。 本発明の免疫抑制薬剤は、低毒性であり例えば
下記の疾患に用いられる。慢性関節リウマチ、全
身性エリトマテイーデス(SLE)、コラゲン病等
の自己免疫疾患、喘息等のアレルギー性疾患、
癌、細菌感染症等の治療剤として用いることがで
きる。 以下に実施例、試験例および参考例を挙げて、
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要
旨を超えない限り、以下の例により何等の限定も
受けるものではない。 参考例 1 エチル2−(4−アミノフエニル)−n−ブチレ
ート 50%水素化ナトリウム11gをn−ヘキサンにて
洗浄後、100mlのN,N−ジメチルホルムアミド
に懸濁し氷冷下撹拌する。これにジエチルエチル
マロネート37.6g(0.2モル)を滴下し、水素の
発生が止まるまで撹拌し、続いてp−クロルニト
ロベンゼン31.51g(0.2モル)を50mlのN,N−
ジメチルホルムアミドに溶かした溶液を滴下す
る。滴下後、油浴上100℃で9時間加熱した後、
N,N−ジメチルホルムアミドを減圧溜去し、残
査を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を5%塩
酸、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥する。酢酸エチルを減圧溜去し、残査をベンゼ
ン−n−ヘキサン(1対1)の溶媒系でシリカゲ
ルクロマトグラフイーを行いジエチル2−エチル
−2−(4−ニトロフエニル)マロネート48.64g
(0.157モル)を得た(収率79%)。 ジエチル2−エチル−2−(4−ニトロフエニ
ル)マロネート37.18g(0.12モル)を150mlのエ
タノールに溶解し、30.41g(0.76モル)の水酸
化ナトリウムを100mlの水に溶かした溶液を加え、
3時間、油浴上で加熱還流した後、溶媒を減圧溜
去し、残査を水200mlに溶解し300mlのエーテルで
抽出し、エーテル層を捨て水層を濃塩酸で酸性に
してエーテル抽出し、エーテル層を飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。エーテル
を減圧溜去し17.25g(0.083モル)の2−(4−
ニトロフエニル)−n−ブチリツクアシドを得た
(収率69%)。 16.71g(0.08モル)の2−(4−ニトロフエニ
ル)−n−ブチリツクアシドを250mlのエタノール
に溶解し、濃硫酸15mlを加え、3時間半油浴上で
加熱還流した後エタノールを減圧溜去し、飽和重
ソウ水で中和後酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
する。酢酸エチルを減圧溜去した後、ベンゼン−
n−ヘキサン1対1の溶媒系でシリカゲルクロマ
トグラフイーを行い、エチル2−(4−ニトロフ
エニル)−n−ブチレート9.13g(0.0385モル)
を得た(収率48%)。 9.13g(0.0385モル)のエチル2−(4−ニト
ロフエニル)−n−ブチレートを150mlのエタノー
ルに溶かし、パラジウム黒触媒で水素添加し7.51
g(0.0363モル)のエチル2−(4−アミノフエ
ニル)−n−ブチレートを得た(収率94%)。 参考例 2 エチル2−(4−アミノフエニル)プロピオネ
ート 参考例1と同様にしてp−クロルニトロベンゼ
ン25.0g(0.159モル)とメチルマロン酸ジエチ
ル29.08g(0.167モル)から35.28g(0.1196モ
ル)の2−メチル−2−(4−ニトロフエニル)
マロン酸ジエチルを得(収率75%)、これを参考
例1と同様に加水分解、脱炭酸し、エタノール−
硫酸によりエステル化し、パラジウム触媒で還元
し、エチル2−(4−アミノフエニル)プロピオ
ネート7.86g(0.041モル)を得た(収率26%)。 参考例 3 エチル2−(4−アミノフエニル)−2−メチル
プロピオネート 50%水素化ナトリウム10.56g(0.22モル相当)
をn−ヘキサンにて洗浄後、N,N−ジメチルホ
ルムアミド100mlに懸濁し、氷冷下撹拌する。4
−ニトロフエニル酢酸エチル20.9g(0.1モル)
を100mlのN,N−ジメチルホルムアミドに溶か
した溶液を滴下し30分間撹拌する。次いで、ヨウ
化メチル13.7ml(0.22モル)を滴下し、氷冷下1
時間、室温にて2時間撹拌する。N,N−ジメチ
ルホルムアミドを減圧溜去し、酢酸エチルで抽出
し、5%塩酸、飽和食塩水で洗浄後酢酸エチル層
を硫酸ナトリウムで乾燥する。酢酸エチルを減圧
溜去し、2−メチル−2−(4−ニトロフエニル)
プロピオン酸エチル20.33g(0.086モル)を得た
(収率86%)。 得られたエステル20.33gを120mlのエタノール
に溶かし0.3gのパラジウム黒触媒で水素添加し
た後、パラジウムを過し、エタノールを減圧溜
去し、残査を5%塩酸に溶かし、酢酸エチルで洗
浄した後、水層を炭酸ソーダで中和し、酢酸エチ
ルで抽出し、酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾
燥する。酢酸エチルを減圧溜去後、クロロホルム
を溶媒としてシリカゲルクロマトグラフイーを行
い、エチル2−(4−アミノフエニル)−2−メチ
ルプロピオネート8.31g(0.04モル)を得た(収
率47%)。 実施例 1 N−4−(1−エトキシカルボニル−n−プロ
ピル)フエニル−L−グルタミン:化合物(1) テトラヒドロフラン150mlにN−カルボベンゾ
キシ−L−グルタミン酸α−ベンジルエステル
13.23g(0.0357モル)とトリエチルアミン5ml
を加え、氷冷下撹拌し、クロル炭酸イソブチル
4.7mlを滴下し、氷冷下30分、撹拌する。これに
7.38g(0.0357モル)のエチル2−(4−アミノ
フエニル)ブチレートを10mlのテトラヒドロフラ
ンに溶かした溶液を滴下し、氷冷下1時間、室温
にて18時間撹拌する。テトラヒドロフランを減圧
溜去し、残査を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル
層を飽和重ソウ水、5%塩酸、飽和食塩水で洗浄
した後、硫酸ナトリウムで乾燥する。酢酸エチル
を減圧溜去し、残査を酢酸エチル−n−ヘキサン
にて再結晶して中間体12.99g(0.0232モル)を
得た(収率65%)。 中間体12.99gをエタノール200mlに溶解し、パ
ラジウム黒0.3gを加え、水素添加した後、パラ
ジウムを過し、エタノールを減圧溜去し、残査
をエタノール−水から再結晶化して、N−4−
(1−エトキシカルボニル−n−プロピル)フエ
ニル−L−グルタミン4.59g(0.0136モル)を得
た(収率38%)。 融点 156.8〜157.0℃ 元素分析 C17H24N2O5として C H N 計算値 60.70 7.19 8.33 分析値 60.42 7.07 8.45 〔α〕27°/D =+25.0゜(2N−HCl) 実施例 2 N−4−(1−エトキシカルボニル−1−メチ
ル−エチル)フエニル−L−グルタミン:化合
物(2) 実施例1と同様にして、N−カルボベンゾキシ
−L−グルタミン酸α−ベンジルエステル5.91g
(0.0159モル)とエチル2−メチル−2−(4−ア
ミノフエニル)プロピオネート3.3g(0.0159モ
ル)から中間体4.84g(0.0086モル)を得(収率
54%)、これを実施例1と同様にパラジウム黒触
媒で水素添加することにより、N−4−(1−エ
トキシカルボニル−1−メチル−エチル)フエニ
ル−L−グルタミン1.05g(0.0031モル)を得た
(収率36%)。 融点 146.6〜148.5℃ 元素分析 C17H24N2O5として C H N 計算値 60.70 7.19 8.33 分析値 60.40 6.60 8.59 〔α〕27°/D =+25.7゜(2N−HCl) 実施例 3 N−4−(1−エトキシカルボニルエチル)フ
エニル−L−グルタミン:化合物(3) 実施例1と同様にしてN−カルボベンゾキシ−
L−グルタミン酸α−ベンジルエステル7.13g
(0.0192モル)とエチル2−(4−アミノフエニ
ル)プロピオネート塩酸塩4.4g(0.0192モル)
から中間体7.88g(0.0144モル)を得た(収率75
%)。これを実施例1と同様にパラジウム黒触媒
で水素添加することによりN−4−(1−エトキ
シカルボニルエチル)フエニル−L−グルタミン
2.7g(0.0084モル)を得た(収率44%)。 融点 157.4〜157.9℃ 元素分析 C16H22N2O5として C H N 計算値 59.62 6.88 8.69 分析値 59.31 6.86 8.57 〔α〕27°/D =+27.9゜(2N−HCl) 実施例 4 N−4−(1−カルボキシ−n−プロピル)フ
エニル−L−グルタミン:化合物(4) N−4−(1−エトキシカルボニル−n−プロ
ピル)フエニル−L−グルタミン1.68g(0.005
モル)をメタノール10mlに懸濁し、水酸化ナトリ
ウム0.42gを水20mlに溶かした溶液を加え、室温
にて1時間半撹拌した後、溶媒を約半量減圧溜去
し、5%塩酸にてPH4にし析出した結晶を過
し、冷水にて水洗後減圧乾燥してN−4−(1−
カルボキシ−n−プロピル)フエニルグルタミン
1.16g(0.0038モル)を得た(収率75%)。 融点 166.5〜167.0℃ 元素分析 C15H20N2O5として C H N 計算値 58.43 6.54 9.09 分析値 57.67 6.33 9.00 〔α〕27°/D =+24.0゜(2N−HCl) 試験例1 急性毒性 薬物を3%“ツイーン80”水溶液に懸濁し、マ
ウス(ddY20〜25g)に経口及び腹腔内に表1に
示される用量を投与した。投与後7日目の薬物処
理したマウスの死亡数は表1に示される。
【表】 試験例2 遅延型アレルギーに及ぼす影響 マウス(ddY25〜30g)の右後肢掌内に1×
107/40μになるように調整した羊赤血球40μ
を注入し、薬物は羊赤血球投与日も含めて連日4
日間腹腔内あるいは経口により投与した。 羊赤血球投与日から3日目に左後肢掌内に5×
108/40μになるように調整した羊赤血球40μ
を投与した。 24時間後右後肢掌及び左後肢掌の厚さを測定し
た。浮腫を左後肢掌の厚さと右後肢掌の厚さの差
として表わした。結果を表2に示す。 薬物投与群の浮腫を生理食塩水投与群(対照)
のそれと比較して%対照として結果を表2に示し
た。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 〔式中、R1,R2およびZは同一又は異なる水
    素原子または低級アルキル基を表わし、R1また
    はR2のうち少なくとも1つは低級アルキル基を
    表わす。〕 で示されるグルタミンの誘導体またはその無毒性
    塩を有効成分とする免疫抑制薬剤。
JP7889182A 1982-05-11 1982-05-11 免疫抑制薬剤 Granted JPS58194813A (ja)

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JP7889182A JPS58194813A (ja) 1982-05-11 1982-05-11 免疫抑制薬剤

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