JPH03223321A - 酸素透過性材料 - Google Patents

酸素透過性材料

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JPH03223321A
JPH03223321A JP2017864A JP1786490A JPH03223321A JP H03223321 A JPH03223321 A JP H03223321A JP 2017864 A JP2017864 A JP 2017864A JP 1786490 A JP1786490 A JP 1786490A JP H03223321 A JPH03223321 A JP H03223321A
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copolymer
monomers
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Tsuneo Hogi
恒夫 保木
Kunio Fukuda
福田 邦雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な酸素透過性材料に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、硬質でありながら弾力
性に富み割れにくく、かつ酸素透過性、光学的特性及び
その他の機械的特性に優れ、ハードコンタクトレンズ材
料として好適な材料に関するものである。
従来の技術 ハードコンタクトレンズは、眼に装用した際に角膜へ十
分な量の酸素を供給することが必要であり、最近では睡
眠の際にも外す必要がなく、−週間程度連続して装用し
うる高酸素透過性コンタクトレンズに対する要望が強く
、その開発研究が積極的になされている。
従来、酸素透過性ハードコンタクトレンズの材料として
は、例えばシロキサニル(メタ)アクリレート単量体を
主体とし、さらに望ましい加工性や機械的性質を付与す
るために、アルキル(メタ)アクリレート単量体やフル
オロアルキル(メタ)アクリレート単量体を含有させた
重合体などが知られている(特公昭52−33502号
公報、特公昭62−8769号公報、特公昭62−36
646号公報、特公昭62−61928号公報)。
しかしながら、このようなハードコンタクトレンズ材料
においては、酸素透過性を高めようとして、該シロキサ
ニル(メタ)アクリレート単量体単位の含有量を多くす
ると、それに反比例して硬度、曲げ強さ、衝撃強さなど
の機械的性質が低下するのを免れない上、涙液などによ
る汚れも付着しやすくなるなどの問題が生じ、これまで
酸素透過性の高い実用的なハードコンタクトレンズは得
られていないのが実状である。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような事情のもとで、酸素透過性が高く
、硬質でありながら弾力性に富み割れにくく、かつ曲げ
強さや衝撃強さなどの機械的性質及び光学的特性に優れ
る上、涙液中のタンパク質や脂質などに汚れにくい耐汚
れ付着性を有し、ハトコンタクトレンズ材料として好適
な酸素透過性材料を提供することを目的としてなされた
ものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記の好ましい性質を有する酸素透過性
材料を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定構造を有
する一官能性有機シロキサン巣量体と含フツ素単量体と
を所定の比率で使用し、これらの単量体と所定量の特定
構造を有する二官能性有機シロキサン単量体と場合によ
り用いられる共重合可能な他の単量体との混合物を重合
させて得られる共重合体から成る材料により、その目的
を達成しうろことを見い出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)一般式 (式中のR1及びR2はそれぞれ水素原子又はメチル基
、Qは1〜5の整数、mは1〜3の整数である) で表わされる一宮能性有機シロキサン単量体と、(B)
一般式 %式%() (式中のR3は水素原子又はメチル基、R4はフルオロ
アルキル基である) で表わされる含フツ素単量体とを重量比81 : 19
ないし95:5の割合で含有し、かつ全単量体の重量に
基づき、(C)一般式 %式%() (式中のR5及びR6はそれぞれ水素原子又はメチル基
、罰、x2、X3、X4、X5及びX’l;lれぞれ同
−又は異なるメチル基又はトリメチルシロキサニル基、
p及びqはそれぞれ同−又は異なる1〜5の整数、nは
0又は1−10の整数である)で表わされる二官能性有
機シロキサン単量体0.1〜lO重量%又はこれらに共
重合可能な他の単量体の少なくとも1種をさらに加えた
単量体混合物を重合させて得られる共重合体から成る酸
素透過性材料を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の酸素透過性材料として用いられる共重合体にお
いては、(A)単量体成分として、前記−般式(I)で
表わされる一官能性有機シロキサン単量体が用いられる
。該一般式(I)におけるR1及びR2は、それぞれ水
素原子又はメチル基であって、それらは同一であっても
よいし、たがいに異なっていてもよく、Qは1〜5の整
数、mは1〜3の整数である。Qが5より大きくなると
得られる共重合体は軟らかくなりすぎて、レンズ加工が
困難となる傾向がみられる。R1はメチル基であるもの
の方が硬度が高く、耐加水分解性、耐熱性に優れるため
好ましく、またQは3であるものが化学的に安定で、得
られる共重合体の物性バランスが良いので好ましい。さ
らに、mは1よりは3の方が酸素透過性が高くなるので
好ましく、R2が水素原子でmが2のものは得られる共
重合体の硬度が高く、寸法安定性が良くなるので好まし
い。
このような単量体としては、例えばトリス(トリメチル
シロキン)シリルプロピルメタクリレート、ビス(トリ
メチルシロキシ)メチルンリルブロビルメタクリレート
、トリス(トリメチルシロキン)シリルエチルメタクリ
レート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルブチルメ
タクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルヘ
プチルメタクリレート、ビス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタクリレート及びこれらのアクリレート
などが挙げられるが、これらの中でトリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピルメタクリレートが酸素透過性
及び硬度の物性バランスが良く、好適である。前記単量
体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
該共重合体においては、(B)成分として前記−般式(
I[)で表わされる含フツ素単量体が用いられる。一般
式(n)におけるR3は水素原子又はメチル基であるが
、このR3がメチル基であるものは、得られる共重合体
の硬度が高く、かつ耐加水分解性及び耐熱性が良好であ
るので好ましい。また R4は完全にフッ素化されたア
ルキル基、部分的にフッ素化されたアルキル基のいずれ
でもよく、好ましいのはフッ素原子3〜21個を有する
炭素数2〜lOのフルオロアルキル基である。この炭素
数がlOより大きいものは共重合体が軟らかくなりすぎ
てレンズ加工が困難になるおそれがあるし、フッ素原子
数が3未満のものでは汚れ付着の防止効果が十分に発揮
されなくなる傾向がある。さらに、該R4は直鎖状であ
ってもよいし、分校鎖状であってもよいが、ラジカル重
合しやすい点から直鎖状のものが好ましく、特に炭素数
2〜5で、トリフルオロメチル基を末端に有するものと
、酸素透過性、硬度、耐汚れ付着性に優れた共重合体に
なるので好適である。
このような単量体としては、例えば2.2.2− トリ
フルオロエチルメタクリレート、2.2.3.3−テト
ラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3.
3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート、IH−ヘ
キサフルオロイソプロピルメタクリレート、2.2.3
.4.4.4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート、
2.2.3.3.4.4.5.5−オクタフルオロベン
チルメタクリレート及びこれらに対応するアクリレート
が挙げられるが、これらの中で2.2.2− フルオロ
エチルメタクリレート、2,2.3.3−テトラフルオ
ロプロピルメタクリレート、2.2.3.3.3−ペン
タフルオロプロピルメタクリレート、lH−へキサフル
オロイソプロピルメタクリレートが、酸素透過性、硬度
のバランスに優れており好ましい。前記単量体は1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、(C)単量体成分として、前記一般式(nI)で
表わされる二官能性有機シロキサン単量体が用いられる
。一般式(I[[)におけるRs及びR6は、それぞれ
水素原子又はメチル基であって、それらは同一であって
もよいし、たがいに異なっていてもよいが、両方ともメ
チル基の方が、得られる共重合体は硬度が高く、かつ耐
加水分解性及び耐熱性に優れており好ましい。Xlない
しx6は、それぞれメチル基又はトリメチルシロキサニ
ル基であって、それらは同一であってもよいし、たがい
に異なっていてもよいが、トリメチルシロキサニル基の
方か、得られる共重合体の酸素透過性及び硬度が高くな
るので有利である。p及びqは、それぞれ1〜5の整数
であって、それらは同一であってもよいし、たがいに異
なっていてもよいが、p又はqが5を超えると得られる
共重合体が軟らかくなりすぎる傾向がみられる。p及び
qが共に3であるものが化学的に安定で得られる共重合
体の物性バランスが良好であるので好ましい。また、m
は0又は1−10の整数であり、nが大きいほど得られ
る共重合体は酸素透過係数が高くなるものの、10を超
えると軟らかくなりすぎ、かつ脂質に対して汚れやすく
なる上、該単量体と他の単量体との相溶性が低下し、共
重合しにくくなる。したがって、nが6以下、特に0の
ものが物性バランスがよく、好適である。
このような単量体としては、例えば1.3−ビス(3−
メタクリロキンプロピル)−1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン、l、3−ビス(3−メタクリロキシ
プロピル)テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキ
サン、l、5−ビス(3−メタクリロキシプロピル)−
Ll、3,3,5.5−ヘキサメチルトリシロキサン、
1.3−ビス(2−メタクリロキシエチル)−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、1.7−ビス(3
−メタクリロキシプロピル)−1,7−テトラキス(ト
リメチルシロキシ)−3,5−テトラメチルテトラシロ
キサン及びこれらのに対応するアクリレートなどが挙げ
られる。
これらの単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
本発明における共重合体は、前記(A)単量体成分と(
B)単量体成分とを重量比81 : 19ないし95:
5の割合で含有し、かつ全単量体の重量に基づき(C)
単量体混合物1−10重量%及び(D)少なくとも1種
の共重合可能な単量体を含有する単量体混合物を重合さ
せることによって得られる。該(A)単量体成分の使用
量が、(A)単量体成分と(B)単量体成分との合計量
に基づき81重量%未満では、得られる共重合体は酸素
透過性及び衝撃強さが不十分であるし、95重量%を超
えると該共重合体は耐汚れ付着性が低下するとともに、
軟らかくなる傾向がみられる。また、該(C)成分の使
用量が全単量体の重量に基づき0.1重量%未満では得
られる共重合体は弾力性に劣り、曲げ強さや衝撃強さか
不十分であるし、10重量%を超えるとその量の割には
共重合体の弾力性を向上させる効果はあまり認められず
、むしろ共重合体が軟らかくなる傾向がみられる。この
(C)単量体成分の使用量は酸素透過性、硬度、曲げ強
さ、衝撃強さ、耐汚れ付着性などの物性バランスの点か
ら、3〜7重量%の範囲で選ぶのがよい。
該共重合体においては、場合により(D)成分として、
前記の(Aバ(B)、(C)の各単量体と共重合可能な
他の単量体、少なくとも1種を用いることができる。こ
の共重合可能な他の単量体としては、例えば共重合体の
親水性を高めて水濡れ性を向上させる単量体、硬度を高
め加工性をよくする単量体、架橋度を増して寸法安定性
をよくする単量体などが挙げられる。親水性を高める単
量体としては、例えはアクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸などの共重合性不飽和カルボン酸、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリ
セロールメタクリレート、ポリエチレングリコールメタ
クリレートなどのアクリル酸やメタクリル酸のヒドロキ
シアルキルエステル及びN、N’−ジメチルアクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、N−ビニルピロリド
ンなどが挙げられる。これらの単量体は1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、その使用
量は本発明材料の使用目的に応じて適宜選ばれるが、該
材料をコンタクトレンズに使用する場合には、涙液によ
る水濡れ性をよくして、装用時の異物感を少なくし、か
つ装用中のレンズの乾燥を防ぐために、全単量体の重量
に基づき、通常5〜15重量%の範囲で選ばれる。この
量が5重量%未満では水濡れ性の向上効果が十分に発揮
されない咳、15重量%を超えると含水性が増し、柔軟
性が大きくなりすぎる傾向がみられる。
また、硬度を高める単量体としては、例えばメチルメタ
クリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、イソプロピルメタクリレート
、ンクロヘキンルメタクリレート、シクロヘキノルアク
リレートなどのアクリル酸やメタクリル酸のアルキルエ
ステル及びイタコン酸やクロトン酸のアルキルエステル
、メチレン、グリ/ジルメタクリレート、グリシジルア
クリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、
テトラヒドロフルフリルアクリレートなどが挙げられる
。これらの単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよく、その使用量は、本発明材料の
使用目的に応じて適宜選ばれるが、通常全単量体の重量
に基づき0.1〜20重量%の範囲で選ばれる。この量
が0.1重量%未満では硬度の向上効果が十分に発揮さ
れないし、20重量%を超えると酸素透過性、弾力性、
耐汚れ付着性などが低下する傾向がみられ、好ましくな
い。
一方、架橋度を増す単量体としては、例えばエチレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、トリエチレングリフールジメタクリレー
ト、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリス
リトールテトラメタクリレート、ビスフェノールAジメ
タクリレート及びこれらに対応するアクリレート、ビニ
ルメタクリレート、アリルメタクリレート、アリルアク
リレートなどが挙げられる。これらの単量体は1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、そ
の使用量は、本発明材料の使用目的に応じて適宜選ばれ
るが、通常全単量体の重量に基づき0.1〜20重量%
の範囲で選ばれる。
この量が0.1重量%未満では架橋度を高める効果が十
分に発揮されないし、20重量%を超えると酸素透過性
や耐汚れ付着性などが低下するとともに、硬くなるもの
の、もろくなる傾向がみられ好ましくない。
なお、本発明材料をコンタクトレンズに応用する場合に
は、前記の硬度を高める単量体と架橋度を増す単量体と
の合計使用量は、全単量体の重量に基づき0.1〜20
重量%の範囲で選ぶことが好ましい。
本発明材料に用いられる共重合体としては、前記(A)
単量体成分60〜75重量%と、(B)単量体成分4〜
14重量%と(C)単量体成分0.1〜10重量%と(
D)共重合性不飽和カルボン酸5〜15重量%及び場合
により用いられる少なくとも1種の共重合可能な他の単
量体0.1〜20重量%との単量体混合物を重合させて
得られる共重合体が機械的特性、光学的特性、酸素透過
性、耐汚れ付着性のバランスに優れ好ましく、特に前記
(D、)単量体成分として、全単量体の重量に基づき、
共重合性不飽和カルボン酸5〜15重量%、硬度を高め
る単量体0〜10重量%及び架橋度を増す単量体0.1
−10重量%の組合せを用いて得られる共重合体が好適
である。
本発明における共重合体は、前記単量体混合物を当該技
術分野において、通常用いられている重合方法、例えは
ラジカル重合開始剤を使用して、室温ないし120°C
程度の温度で所定時間加熱する方法、光増感剤及び場合
によりラジカル重合開始剤を用いて、室温ないし60°
C程度の温度で所定時間紫外線を照射する方法などによ
り、重合させることによって製造することができる。ま
た、重合を適当な容器中で行い、平板状、ブロック状、
角柱状、丸棒状、円盤状などの形状を有する共重合体を
得ることができる。
この際、用いられるラジカル重合開始剤としては、例え
ばベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ドなどのパーオキサイド類、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどのアゾ化合物
などが挙げられる。
これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよく、その使用量は単量体の種類や混合比率
、重合温度、重合容器などにより異なるが、通常単量体
混合物100重量部当り、0.01〜1重量部の範囲で
選ばれる。
本発明の酸素透過性材料からコンタクトレンズを製造す
る方法については特に制限はなく、通常の方法によって
製造することができる。例えば単量体混合物をコンタク
トレンズの形状に対応した型の中に入れ、重合させて直
接コンタクトレンズ形状に成形したのち、これに必要に
応じ機械加工により仕上げ処理を施す方法、前記したよ
うな種々の形状の共重合体を、切削加工、研磨加工など
により、所望形状のコンタクトレンズに加工する方法な
どによって製造することができる。
また、本発明材料には、所望により着色剤、紫外線吸収
剤なとの添加剤を含有させることができる。
発明の効果 本発明の酸素透過性材料は、特定構造を有するー官能性
有機シロキサン単量体と含フツ素単量体と二官能性有機
シロキサン単量体と場合により用いられる共重合可能な
他の単量体との混合物を重合させて得られる共重合体か
ら成るものであって、酸素透過性が高く、硬質でありな
がら弾力性に富み割れにくく、かつ曲げ強さや衝撃強さ
などの機械的性質及び光学的特定に優れる上、涙液中の
タンパク質や脂質などに汚れにくい耐汚れ付着性を有し
、例えばハードコンタクトレンズ材料として好適に用い
られる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、各物性は次のようにして求めた。
(1)酸素透過係数 理化精機工業株式会社製の気体透過率測定装置に−31
5−Nを用いた。試料片は直径10mm、厚さ0.3r
rntrの円盤状のものを測定に供し、得られたチャー
ト上の直線の傾きから、酸素透過係数を計算によって求
めた。測定は25℃の恒温室内、試料片セット場所35
°Cで実施した。
(2)ビッカース硬度 株式会社明石製作所製の軽荷重微少硬度計MVK−1S
を用いた。試料片は直径12.7mm、厚さ約4rtr
mの円盤状のものの測定面を鏡面ができるまで研磨して
から測定に供した。測定は25℃の恒温室内で実施され
た。
(3)接触角 協和界面科学株式会社製、contact Angle
 MeterC:A−Aを用いた。試料片は直径12.
7朋、厚さ約4trnrrの円盤状のものを測定の前に
鏡面研磨を施し界面活性剤を使って表面の汚れを落とし
たのち、生理食塩水中に24時間浸せきしてから測定に
供した。
測定は試料片を純水中に静置し、シリンジにより直径1
.5〜2.0mmの気泡を試料片下面に接触させ、その
気泡と試料片が形成する角度を読み取り、計算によって
接触角を求めた。
(4)曲げ強度 株式会社今田製作所製の万能引張圧縮試験機5V−50
を用いた。試料片は直径112−7rn、厚さ2.0t
trrnの円盤状の表面を研磨したキズなどの欠陥のな
いものを使用した。
測定は試料片を垂直面に対し5°だけ傾くように、上向
きに固定しくつかみ厚さ511II)、上方から歪速度
5 cm/minの条件で圧縮し、破断したときの最大
荷重を曲げ強度とした。なお、測定は250Cの恒温室
内で実施した。
(5)落球衝撃強度 JIS 7211を参考に50%破壊高さを求めた。試
験片は直径12,7酊、厚さ2.0mmの円板形とし、
4.479の鋼球を重錘として使用して測定した。なお
、測定は25°Cの恒温室内で実施した。
(6)耐汚れ性 切削研磨により機械加工したコンタクトレンズを、「日
コ・し誌」第24巻、第277〜283ページに記載の
方法に従い、リゾチウム0.5重量%溶液及びレシチン
1重量%溶液に浸せきし、染色法により付着汚れの有無
を判定した。また、汚れをクリーナーで洗浄したのち、
汚れの洗浄され程度を評価した。
実施例1 トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリ
レート(以下、SiMAと略す)69重量部、2.2.
2−1−リフルオロエチルメタクリレート(以下、3F
Mと略す)13重量部、■、3−ビス(3−メタクリロ
キンプロピル)−1,1,3,3−テトラジメチルシロ
キサン(以下、SiDMAと略す)4重量部、メタクリ
ル酸(以下、MAAと略す)10重量部、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート(以下4EDMAと略す
)4重量部及びα、α′−アゾビスイソブチロニトリル
(以下AIBNと略す) 0.01重量部をビーカーに
入れ、マグ不チックスターラーにて1時間かきまぜ均一
に混合した。次いで、この混合物を洗浄・乾燥したポリ
プロピレン製試験管に充てんし、減圧にして脱気したの
ち、栓をした。これを循環式恒温水槽に入れ、55℃で
16時間、65°Cで24時間重合し、さらに循環熱風
乾燥基中にて、90°Cで72時間、110°Cで5時
間重合したのち、ポリプロピレン製容器から抜き出し、
120°Cで真空乾燥した。次いで、この共重合体を切
削研磨による機械加工を実施して硬質コンタクトレンズ
を作製しtこ。
このようにして得られたコンタクトレンズは、曲げ強さ
に優れ、弾力性があり、白色家ウサギの眼に連続装用さ
せたところ、角膜表面においてなんらの異常も認められ
ず、組織学的所見においても、対照眼との間に形態的に
有意な変化は全く認められず、極めて良好な装用性を示
した。
まI;、膜凝汚れ試験を実施したところ、タンパク質の
付着が少なく、汚れが少ないことが認められ、しかも僅
かに付着する汚れも容易に洗浄されるなど、耐汚れ性に
優れていた。
さらに、円板状の試験片で物性を測定した結果、酸素透
過係数は130X 10−” (cm”/ 5ec) 
(+JO,/ mQxm+++Hg) 、ビッカース硬
度は5.0、接触角はけ56°、曲げ強度は25U?、
落球衝撃強度(H5,)は76−8cmであった。
比較例1 SiMAを65重量部、3FMを16重量部、SiDM
Aを5重量部、MAAを10重量部、4EDMAを4重
量部とした以外は、実施例1と同様の方法で共重合体を
得た。このものの酸素透過係数は68X10−”で、ビ
ッカース硬度6,2、接触角57°、曲げ強度は33k
g、落球衝撃強度は45.6cmであった。
実施例2〜4、比較例2.3 各モノマーの使用比率を表に示すように変更した以外は
、実施例1と同様の方法で共重合体を得た。この共重合
体の物性測定結果を線表に示す。
この表から、本発明に係わる共重合体は、酸素透過性に
優れ、かつ硬度が機械加工に適する範囲にあって加工性
に優れる上、曲げ強度や落球衝撃強度に優れていること
が明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR^1及びR^2はそれぞれ水素原子又はメチ
    ル基、lは1〜5の整数、mは1〜3の整数である) で表わされる一官能性有機シロキサン単量体と、(B)
    一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR^3は水素原子又はメチル基、R^4はフル
    オロアルキル基である) で表わされる含フッ素単量体とを重量比81:19ない
    し95:5の割合で含有し、かつ全単量体の重量に基づ
    き、(C)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR^5及びR^6はそれぞれ水素原子又はメチ
    ル基、X^1、X^2、X^3、X^4、X^5及びX
    ^6はそれぞれ同一又は異なるメチル基又はトリメチル
    シロキサニル基、p及びqはそれぞれ同一又は異なる1
    〜5の整数、nは0又は1〜10の整数である) で表わされる二官能性有機シロキサン単量体0.1〜1
    0重量%又はこれらに共重合可能な他の単量体の少なく
    とも1種をさらに加えた単量体混合物を重合させて得ら
    れる共重合体から成る@酸素透過性材料。@ 2 単量体混合物が、(A)成分60〜75重量%と(
    B)成分4〜14重量%と(C)成分0.1〜10重量
    %と(D)共重合性不飽和カルボン酸5〜15重量%及
    び場合により用いられる少なくとも1種の共重合可能な
    他の単量体0.1〜20重量%とから成るものである請
    求項1記載の酸素透過性材料。
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