JPH0322187Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は複写機、プリンター、フアクシミリ等
の画像形成装置に原稿または用紙を供給する自動
給紙装置に関するものである。。

従来技術 一般の自動原稿送り装置（Automatic
Document Feeder以下ADFと略す）の場合、複
写機等に原稿を受け渡す箇所ではローラまたはベ
ルトが介在して原稿を容易に搬送し受け渡しが比
較的安定してなされるものであつた。

しかし各種複写機に利用できる汎用性を考慮し
たADFにおいては原稿の受け渡し箇所に、ある
程度の空間を介在させることで各種複写機等のそ
れぞれの原稿受入れ位置および形状等に適用でき
るようにしている。

しかるに第２図のａに示すように複写機０１の
原稿受入口０２に先端が若干上方にカールした原
稿０３が水平方向に送り出されてきたときは、原
稿受入口０２で原稿先端部が引つ掛かり紙詰りを
起す可能性がある。

また原稿先端がカールしていなくても原稿受入
口で若干の風圧等により浮揚して紙詰りを起す危
険性は多分にあり安定しない。

そこで原稿等を斜め上方から下方に送り出すよ
うにした例（特開昭54−66138号公報、特開昭59
−190146号公報等）がある。

解決しようとする課題 しかし上記従来例はいずれも原稿を案内して送
り出す部分が自動給紙装置（文書自動給紙装置ま
たは原稿セパレータユニット等）内に内蔵されて
原稿が送り出される開口が装置ケーシングに形成
されている。

したがつて複写機側の原稿受入口近傍が該自動
給紙装置を配設するに十分なスペースを有してい
る場合は問題ないが、かかるスペースを有しない
ときは配設することができず、適用できる複写機
が限定され、汎用性に欠ける欠点がある。

本考案はかかる点に鑑みなされたもので、その
目的とする処は、多種類の複写機等に適用でき、
常に安定して原稿等を複写機等に供給することが
できる自動給紙装置を供する点にある。

問題を解決するための手段および作用 上記目的を達成するために、本考案は各種画像
形成装置を原稿または用紙を供給することが可能
な汎用性を有する自動給紙装置において、同自動
給紙装置の本体より斜め下方に向けて突出して原
稿等を斜め下方向に案内する案内部材を備えたも
のであり、同突出した案内部材により画像形成装
置の水平な受入れ部に斜め上方より下方に原稿等
を送り出すことができる。

案内部材が自動給紙装置の本体より斜め下方に
突出して設けられているので、複写機等の原稿受
入口近傍が自動給紙装置本体を配設するに必要な
スペースを有していなくとも、突出した案内部材
の先端原稿排出部が複写機等の原稿受入口近傍に
臨ませることができる僅かなスペースがあれば容
易に利用できるので、多種類の複写機等に適用す
ることができ汎用性に富む。

なお先端がカールした原稿に対しても送り出し
方向に角度をもたせているのでそのカール量は吸
収され、紙詰りを生じる可能性を低くすることが
できる。。

実施例 以下第１図に示す本考案に係る一実施例につい
て説明する。

１は複写機本体であり、その頂面１ａにおい
て、原稿載置台たるプラテンガラス２が張設され
その上方に原稿押え用のプラテンカバー３が位置
している。

そしてプラテンガラス２とプラテンカバー３と
の間に右方原稿受入口４から挿入された原稿５が
搬送ロール１８によつて搬送されて所定のプラテ
ンガラス２上に載置され露光に供される。

複写機１の右方に配置されたものが汎用性を有
するADF６である。

７が用紙セツトトレーであり原稿送り出し方向
に向い上方へ傾斜されるように設置されていて、
同用紙セツトトレー７の先端部には切欠きが設け
られ、その下方に位置するバキユームマニホール
ド８とその両側に設けられた移送ロール９に架渡
された有孔ベルト１０とによつて積載された原稿
の最下層原稿を吸引搬送することができるように
なつている。

バキユームマニホールド８の下面からは吸入ダ
クト１１がのび、吸引フアン１２に通じている。

また１３はエア吹付け装置であつて用紙セツト
トレー７上に積層された原稿の先端部に向けて空
気を吹き付け積層された原稿はこの吹出しにより
浮遊状態に持上げられる。

この浮遊状態において、吸引フアン１２を稼動
させるとともに移送ロール９を回転させると積層
状の原稿５の内最下層の原稿のみが有孔ベルト１
０に吸引され、移送ロール９の回転に伴ない左方
に移送される。

そして移送された原稿５は搬送ロール１４に至
り同搬送ロール１４によつて継続して搬送される
が以後斜め下方に指向して形成された用紙ガイド
１５，１６によつて水平方向に対しほぼ30度の角
度で搬送され、次いで送り出しロール１７によつ
て斜め搬送状態で前記複写機１の原稿受入口４に
送り出される。

用紙ガイド１５，１６は、ADF６の本体より
鳥の嘴の如くに斜め下方に突出して形成されてお
り、ADF６の本体は複写機１の隣りに配置され
て用紙ガイド１５，１６が複写機１の頂面１ａの
上方に突出して、その先端を複写機１の原稿受入
口４に近づけかつ原稿受入口４に先端出口を向け
ている。

該複写機１は原稿受入口４の頂面１ａが狭く、
ADF本体をこの頂面１ａに配設することができ
ず、したがつて従来のADFは利用できなかつた
が、本考案のADF６は原稿を送り出す用紙ガイ
ド１５，１６がADF６本体から突出しているの
で、狭い頂面１ａにもかかわらず用紙ガイド１
５，１６のみを原稿受入口４に近づけ原稿を原稿
受入口４に送り出すことができる。

本実施例で適用した複写機１の頂面１ａは狭い
ながらもある程度の面積を有しているが、さらに
面積が小さい場合でも本考案のADF６は利用す
ことができ、多種類の複写機等に適用可能で極め
て汎用性に富んでいる。

また本実施例では用紙セツトトレー７上の積層
原稿を下層から順次複写機１に送り出すことがで
き、しかも送り出し箇所においては斜め上方より
下方に向けて原稿は送り出される。

よつて送り出された原稿は複写機１側の原稿受
入口４の近傍手前側で複写機１の頂面１ａに接触
し、以後同頂面１ａに押しつけられる形で原稿受
入口４に至るので、確実にプラテンガラス２上ま
で挿入されていく。

たとえ原稿の先端部が上方にカールしているよ
うなときでも、斜め方向に送り出されるので第２
図ｂに示すようにカール量が吸収されてスムーズ
に原稿受入口に挿入され、紙詰りを生じることは
ない。

もし原稿が水平方向に送り出され原稿受入口４
に挿入されるとすると前記の如く第２図ａに示す
ように全カール量が原稿受入口への挿入に影響す
るのでカール量の大きい場合は紙詰りを生じるこ
とになる。

したがつて斜め下方に原稿を送り出すことによ
つてカール量が吸収され、確実に複写機１側に原
稿を引き渡すことができるものである。

本実施例ではADF６の原稿積層部が傾斜を有
するものであつたが当然水平に積層されるもので
もよい。

また水平方向に対する原稿の送り出し角度は小
さすぎると原稿先端のカール量の吸収が少なくな
り紙詰りを生じ易くなるとともに逆に角度が大き
すぎると、原稿の先端が複写機１の頂面に衝突す
る衝撃が大きく搬送力を失うとともに、原稿先端
部を座屈させ紙詰りの原因を作ることになるので
適当な角度とする必要があるが通常30度前後が最
適である。

考案の効果 本考案は、案内部材が自動給紙装置の本体より
斜め下方に突出して設けられているので、複写機
等の原稿受入口近傍が狭い場合でも適用可能で、
多種類の複写機等に利用でき極めて汎用性に富ん
でいる。

また本考案は自動原稿送り装置から原稿等を斜
め下方に送り出すことによつて同原稿を確実に画
像形成装置に供給することができる。

特に原稿カール量を吸収できるのでカールが原
因の紙詰りを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る実施例の自動原稿送り装
置および複写機の概略図、第２図は原稿の送り出
される様子を示す図である。 １……複写機、２……プラテンガラス、３……
プラテンカバー、４……原稿受入口、５……原
稿、６……自動原稿送り装置（ADF）、７……用
紙セツトトレー、８……バキユームマニホール
ド、９……移送ロール、１０……有孔ベルト、１
１……吸入ダクト、１２……吸引フアン、１３…
…エア吹付け装置、１４……搬送ロール、１５，
１６……用紙ガイド、１７……送り出しロール、
１８……搬送ロール。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 各種画像形成装置１に原稿または用紙を供給す
   ることが可能な汎用性を有する自動給紙装置６に
   おいて、 同自動給紙装置の本体より斜め下方に向けて突
   出して原稿等５を斜め下方向に案内する案内部材
   １５，１６を備え、 同案内部材１５，１６により画像形成装置１の
   水平な受入れ部４に斜め上方より下方に向けて原
   稿等５を送り出すことを特徴とする自動給紙装
   置。