JPH03220254A - ニトリル系重合体組成物、成形品およびその製造法 - Google Patents

ニトリル系重合体組成物、成形品およびその製造法

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JPH03220254A
JPH03220254A JP24415690A JP24415690A JPH03220254A JP H03220254 A JPH03220254 A JP H03220254A JP 24415690 A JP24415690 A JP 24415690A JP 24415690 A JP24415690 A JP 24415690A JP H03220254 A JPH03220254 A JP H03220254A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ニトリル系重合体、組成物、成形品及びその
製造法に関する。さらに詳しくは、熱溶融流動性に優れ
た高ガスバリア性を有する新規なニトリル系共重合体組
成物およびその製造法およびそれからの成形品に関する
〈従来の技術〉 アクリロニトリル又はメタアクリロニトリルの重合単位
を50%以上含有するニトリル樹脂は、ニトリル基特有
の分子間結合に基づいて優れたガスバリヤ−性(ガス不
透過性)を示す。また、ニトリル樹脂は、酸、アルカリ
、有機溶剤などに対する耐薬品性および曲げ弾性率、引
張り強度、耐クリープ性などの機械的物性に優れており
、バランスのとれた樹脂である。これらの多くの有用な
特性の故に、ニトリル樹脂は食品包装用フィルム、シー
ト、容器の素材として広く使用されている。
一方、近年食品保存に関し、酸化防止剤などの添加剤を
一切加えない保存法が進展し、それに伴って食品包装用
素材としてガスバリヤ−性の一層優れた素材の開発が望
まれている技術的には難しい。
例えばアクリロニトリル樹脂のガスバリヤ−性は、一般
に、アクリロニトリル成分の含有量が高くなるほど大き
くなる。反面、このようなアクリロニトリル樹脂は20
0℃を越える温度に加熱されると分子内縮合により環化
して着色、不溶融化を起こすようになり、アクリロニト
リル成分の含有量が85%以上になると、アクリロニト
リル樹脂の熱溶融成形は実質的に困難となる。
特公昭46−25005号公報には、ガスに対して低い
透過性をもつ熱可塑性ニトリル重合体の製造法が開示さ
れている。この方法は(A)アクリロニトリルの如きα
、β−オレフィン性不飽和七ノニトリル少くとも70重
量%と(B)アクリル酸メチルの如きオレフィン性不飽
和カルボン酸エステル30重量%以下との混合物100
重量部を、(C)ブタジェンおよびイソプレンよりなる
群から選択される共役ジエンとオレフィン性不飽和ニト
リルとの共重合体1〜20重量部の存在下で、水性媒体
中、乳化剤およびラジカル重合開始剤の存在下、分子状
酸素の不存在下において、0〜100℃の温度で重合さ
せる方法である。この方法によって製造されるニトリル
重合体は、上記のとおり、共役ジエンとオレフィン性不
飽和ニトリルとの共重合体を含有する。
米国特許第3.7’42.092号明細書には、少くと
も80重量部のメタクリロニトリルと、0〜20重量部
のアクリル酸メチル、メタクリル酸メチルおよびスチレ
ンから選ばれる単量体を、1〜40重量部の予め形成さ
れたジエンゴム、5〜160重量部のシード重合体およ
びラジカル開始剤の存在下で重合させて、耐衝撃性のゴ
ム改質メタクリロニトリルホモ又は共重合体を製造する
方法が開示されている。該シード重合体は、ポリアクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルと20重量%までの他
のモノビニルモノマーとの共重合体、ポリスチレン、ポ
リメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リアクリロニトリル又はアクリロニトリルと他のモノビ
ニルモノマーとの共重合体である。
上記ゴム改質メタクリロニトリルホモ又は共重合体も、
上記の如くジエンゴムを含有することを特徴とする。
米国特許第3.732,336号明細書には、少くとも
80重量部のメタクリロニトリルと0〜20重量部の他
のモノビニルモノマーとを、5〜160重量部のシード
重合体およびラジカル開始剤の存在下で、重合させて、
メタクリロニトリルホモ又は共重合体を乳化製造する方
法が開示されている。該シード重合体としては、上記米
国特許第3.742,092号明細書に記載されたシー
ド重合体と同じ重合体が使用されている。また、上記明
細書には、上記製造法によれば、重合速度が改善される
旨記載されているが、シード重合体が高ニトリル共重合
体でありそしてシェル層が低ニトリル共重合体である重
合体粒子の製造はデータを伴う形で具体的には開示され
ていない。
特開昭61−69814号公報には、アクリロニトリル
系重合体が溶融成形性が低いのはその分子量が高いこと
にあるという認定の下に、分子量を小さくして(還元粘
度1.0以下)溶融成形を可能としたアクリロニトリル
系重合体が提案されている。
また、特開平1−236210号公報には、溶融成形可
能なアクリロニトリル系重合体として、還元粘度が0.
1〜1゜0の範囲にありそしてアセトン可溶部分を5〜
20重量%含有するアクリロニトリル系重合体が開示さ
れている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 上記提案された重合体および製造法は、いずれも重合体
中の不飽和ニトリルの含有量が高い樹脂を特徴とするも
のであり、特公昭46−25005号公報はゴム成分を
加えグラフト重合を行い耐衝撃性を付与することを目的
とし、米国特許第3゜742.092号明細書は、ゴム
成分を加えグラフト重合を行うと共にシード重合体を加
え耐衝撃性の付与と重合速度の改善を目的とし、米国特
許3.732.336号明細書もシード重合体を加え重
合速度の改善を目的としたものである。しかしいづれの
方法も樹脂の組成に対し、熱溶融流動性、ガスバリヤ−
性および機械的物性をバランスよく達成することはでき
ないという問題点がある。特開昭61−69814号公
報、特開平1−236210号公報は、重合体の分子量
を小さくして熱溶融流動性を付与することを目的とした
ものであり、機械的物性の低下が避けられない、問題点
がある。
本発明の目的は、熱溶融流動性に優れ且つ優れた高いガ
スバリヤ−性キal!械的性質を有するニトリル系重合
体組成物およびその製造法を提供することにある。本発
明のさらに他の目的は、フィルム、シート、ボトルある
いは繊維等に溶融成形可能なニトリル系重合体組成物お
よびその製造法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、本発明の上記組成物の特性
を備えたニトリル系成形品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。・ 〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、鋭意研究した結果、ニトリル樹脂に関し
、熱溶融流動性の高い低ニトリル樹脂をマトリックス重
合体とし、熱溶融流動性が低いかまたは熱溶融流動性を
示さないけれどもガスバリア性に優れた高ニトリル樹脂
を微粒子状に分散させ、熱溶融流動性、ガスバリア性お
よび機械的物性のバランスが優れた新規な高ニトリル組
成物および成形品が得られることを見出し、本発明に至
りjこ 。
即ち、本発明の第1は (A)下記式(a) 1 −(CH2−C升−・・・・・ (a)N ここで、R1は水素又はメチル基である、で表わされる
重合単位(a)と下記式(b)−イCH2−C)−・・
・・・ (b)COO1?3 ここで R2は水素又はメチル基であり、そしてR3は
炭素数l〜6のアルキル基である で表わされる重合単位からなり且つこれらの重合単位(
a)と(b)の合計に対し重合単位(a)の割合が50
〜85重量%を占める低ニトリル共重合体の重合体マト
リックス中に、 (B)  上記式(a)の重合単位からなるか又は上記
式(a)の重合単位と上記式(b)の重合単位からなり
且つこれらの重合単位(a)と(b)の合計に対し重合
単位(a)の割合か少なくとも86重量%を占める高ニ
トリル共重合体又は重合単位(a)の単独重合体の微粒
子が実質的に均一に分散してなる、 ことを特徴とするニトリル系重合体組成物および該重合
体組成物から溶融成形された成形品である。
また本発明の第2は、請求項第1項把載のニトリル系重
合体組成物におい、て、重合体マトリックスと高ニトリ
ル共重合体の微粒子との間に中間層が存在し、該中間層
は重合単位(a)と(b)の合計に対する重合単位(a
)の割合が50〜85重量%を占め且つ前記重合体マト
リックスより重合単位(a)の割合が大きいことを特徴
とする。
本発明方法の第1は (A)下記式(a′) a′ CH2=C・・・・・ (a′) N ここで R1は水素又はメチル基である、で表わされる
単量体からなるか又は単量体(a′)と下記式(b′) 2 CH2=C 0OR3 ・ ・ ・・ ・ (b′) ここで、R2は水素又はメチル基であり、モしてR3は
炭素数1〜6のアルキル基である で表わされる単量体を重合して、単量体(a′)と(b
′)成分の合計に対し単量体(a′)成分の割合が少な
くとも86重量%を占める高ニトリル共重合体からなる
コア層重合体を得、そして (B)  該コア重合体の存在下に上記式(a”)&び
(b′)の単量体を重合して、単量体(a′)と(b′
)成分の合計に対し単量体(a′)成分の割合が50〜
85重量%を占める低ニトリル共重合体からなるシェル
層重合体を得、次いで (C)  上記コアシェル型重合体粒子を溶融成形する ことを特徴とする重合体組成物の製造法である。
また本発明方法の第2は、 (A′)請求項第18項記載の製造法において、コア層
重合体を得る重合工程(A)が完結する前に、上記式(
a′)及び(b′)の単量体を連続的に又は分割して添
加し重合することにより、単量体(a′)と(b′)成
分の合計に対し単量体(a′)成分の割合が50〜85
重量%を占め、且つ後記シェル層重合体より重合体(a
′)成分の割合が大きい中間層を有するコア層重合体を
得、そして (B′)該中間層を有するコア層重合体の存在下に上記
式(a′)及び(b′)の単量体を重合して、単量体(
a′)と(b′)成分の合計に対し単量体(a′)成分
の割合が50〜85重量%を占める低ニトリル共重合体
からなるシェル層重合体を得、次いで(C′)上記コア
シェル型多層重合体粒子を溶融成形する ことを特徴とする。
本発明組成物は、低ニトリル共重合体よりなるマトリッ
クスと高ニトリル共重合体よりなる微粒子の2成分のポ
リマー相からなり、海島構造を形成する。組成物はコア
シェル型多層構造の重合体粒子に由来し、得られ、マト
リックスの重合体はシェル層重合体に由来し、また微粒
子の重合体はコア層重合体に由来する。本発明の特徴は
コア層とシェル層の接着性に起因して、組成物中のマト
リックスと微粒子の接着性がよく、延伸成形時の白化、
ハク離などの成形時の問題を生じにくくまた微粒子の分
散性にも優れている。特に中間層を有するコアシェル型
多層粒子はコア層とシェル層の接着性に優れ、中間層が
コア層に近い程コア層の組成に近く、またシェル層に近
い程シェル層の組成に近くなる組成勾配をもつグラデイ
エンドタイプの中間層の場合には接着性はさらに優れる
また熱溶融流動性および機械的物性に関しては組成物中
のマトリックスの組成分子量に大きく依存し、ガスバリ
ア性に関しては組成物中の微粒子の組成に大きく依存す
る。微粒子は特に2軸延伸により平面状に広がった形で
分散していることが好ましい。
上記(a)、(b)の重合単位は上記式(a′)、(b
′)の単量体に由来し単量体(a′)はアクリロニトリ
ル又はメタクリレートリルであり、このうちアクリロニ
トリルが好ましい。単量体(b′)は、アルキルアクリ
レート又はアルキルメタクリレートであり、その例とし
てアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリ
ル酸ヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸アミルおよびメタクリル酸ヘキシル等を挙げる
とかできる。これらのうち、アクリル酸メチルが特に好
ましい。また必要に応じその他の共重合可能な単量体を
5重量%未満使用したものであってもよく、例えば、ス
チレン、酢酸ビニル、アクリルアミド、ビニルエチルエ
ーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の中性単量体、
アクリル酸、メタクリル酸、アリルスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸等の酸性単量体およびこれら単量体のアン
モニウム塩、金属塩なとである。
組成物中の微粒子およびコア層の高ニトリル共重合体は
、上記式(a)の重合単位と上記式(b)の重合単位の
合計に基づき、上記式(a)の重合単位を少なくとも8
6重量%含有する高ニトリル共重合体である。好ましく
は組成物中の微粒子およびコア層の重合体は、同じ基準
に対し、上記式(a)の重合単位を86〜95重量%で
含有する。
さらに好ましくは87〜92重量%である。
組成物中の微粒子およびコア層の高ニトリル共重合体は
ジメチルホルムアミド中、30′Cで測定した還元粘度
が0,5〜50d12/gの範囲にあり、好ましくは1
.0〜40d12.Qである。さらに好ましくは2.0
〜30d12.Qである。またメルトインデックス値が
2g/10分以下であり、好ましくは0.52/10分
以下である。
シェル層は少くとも1層からなり、組成物中のマトリッ
クスおよびシェル層の重合体は、同様に、上記(a)の
重合単位と上記式(b)の重合単位からなる。しかしな
がら、組成物中のマトリックスおよびシェル層の重合体
は、組成物中の微粒子およびコア層の重合体よりも上記
式(a)の重合単位の含量が少なく、重合単位(a)と
(b)の合計に基づいて、重合単位(a)を50〜85
重量%で含有する低ニトリル共重合体である。組成物中
のマトリックスおよびシェル層の重合体は、上記式(a
)の重合単位を、同じ基準に対し、65〜80重量%で
含有するのが好ましく、さらに好ましくは70〜80重
量%で含有する。
組成物中のマトリックスと高ニトリル共重合体の微粒子
又はコア層重合体とシェル層重合体の間に存在する中間
層は重合単位(a)と(b)の合計に対する重合単位(
a)の割合が50〜85重量%を占め且つ前記重合体マ
トリックス又はシェル層重合体より重合単位(a)の割
合が多い。好ましくは重合単位(a)の割合が65〜8
0重量%で含有し、さらに好ましくは70〜80重量%
で含をする。中間層は均一な組成であっても、濃度勾配
を有する組成であっても良いが、好ましくは組成物中の
微粒子又はコア層重合体に近い程重合単位(、)の割合
が大きい。
組成物中の微粒子およびコア層の重合体と組成物中のマ
トリックス、シェル層の重合体および中間層の重合体は
、さらに次の少なくともいずれかの関係を満足するのが
望ましい。
(1)組成物中の微粒子およびコア層の重合体と組成物
中のマトリックス、シェル層の重合体および中間層の重
合体を形成する上記式(、)の重合単位かアクリロニト
リルよりなる重合単位であり、そして上記式(b)の重
合単位がアクリル酸メチルよりなる重合単位である。
(i)  組成物中の微粒子およびコア層の高ニトリル
共重合体が組成物およびコアシェル型粒子の2〜40重
量%、さらに好ましくは5〜20重量%を占める。
(in)  重合体組成物のジメチルホルムアミド中、
30℃で測定した還元粘度が0.3〜5d+2/g、さ
らに好ましくは0.5〜2dl/gの範囲にある。
(1v)重合体組成物の200℃におけるメルトインデ
ックス値が2〜50g/10分以下、さらに好ましくは
3〜25g/10分である。
(v)  組成物中の微粒子およびコア層の重合体の重
合単位(a)の含有量が組成物中のマトリックスおよび
シェル層の重合体の重合単位(a)の含有量よりも少く
とも2重量%、さらに好ましくは少くとも5重量%、最
も好ましくは少なくとも10重量%多い。コア層の平均
粒径は、−次粒子の平均粒径か0.02〜0.8μmの
範囲にあり、好ましくは0.04〜0.2μmの範囲に
ある。
本発明の組成物はシード重合法と一般に云われる方法に
よって製造すφことができる。例えば、上記式(a)の
アクリロニトリル成分及び/又はメタクリロニトリル成
分の割合が、上記式(a)と(b)の重合単位の全量に
対し、86〜100重量%となるよう上記式(a′)か
らなるか又は上記式(a′)と(b′)で表わされる単
量体を水媒体中で乳イし重合して得られる高ニトリル共
重合体をシードとして、次にシェル層の重合を水媒体中
で乳化重合を行なう。
中間層を有するコアシェル型多層粒子を形成する方法は
、まず高ニトリル共重合体よりなるコア層重合体粒子を
重合し、さらに該粒子をシードとしてコア層重合体より
重合単位(a)の割合が少ない低ニトリル共重合体より
なる中間層の重合体をシード重合する。次にこの中間層
を有するコア層重合体粒子をシードとして、中間層の重
合体よりさらに重合単位(a)の割合が少ない低ニトリ
ル共重合体よりなるシェル層の重合体をシート重合して
得られる。中間層の重合単位(a)の割合がコア層に近
い程大きく組成勾配を有するコアシェル型多層粒子を形
成する方法は、前記の中間層の重合体をシード重合する
際、コア層重合体を得る重合工程が完結する前の未反応
の単量体が存在するところへ単量体(a′)成分の割合
が未反応の単量体より少ない単量体を連続的に又は分割
して添加しシード重合する。次にこの中間層を有するコ
ア層重合体粒子をシードとして、中間層の重合体よりさ
らに重合単位(a)の割合が少ない低ニトリル共重合体
よりなるシェル層の重合体をシード重合して得られる。
中間層の厚み、含有量又は組成勾配をコントロルする方
法は、中間層の重合工程における重合量を制御したり、
コア層重合工程の未反応単量体の存在するところへ、さ
らに単量体を連続的に添加する際の添加速度または添加
時間を制御することで行える。単量体の供給は一括添加
、分割添加、連続添加など採用できるが、連続添加がシ
ード重合を有効に実施する為に好ましい。
乳化剤としては公知のアニオン性乳化剤、カチオン性乳
化剤、ノニオン性乳化剤を適宜選択して使用できる。乳
化剤濃度はシード重合では重要であり、重合系内で約0
1〜約2重量%を形成する。乳化剤は、多過ぎても少な
過ぎても好ましくない。多過ぎると新しいポリマー粒子
を生成し、シード重合の効率を低下させる。逆に少な過
ぎると乳化安定性が低下し凝集の原因となる。乳化剤は
連続的に添加するのが好ましい。重合開始剤としては公
知の重合開始剤を使用することができる分子量調節剤と
してはメルカプタン類等を使用できる。コア層の重合で
は分子量調節剤は使用しても使用しなくてもよく、シェ
ル層の重合では適宜濃度で使用するのが好ましい。乳化
重合後得られたポリマーエマルジョンは常法により未反
応モノマー除去、凝固、水洗、脱水、乾燥し、必要に応
じて各種安定剤、顔料等を加えて溶融押出して例えはペ
レット状に加工した本発明の組成物を得ることかできる
、又粉末を直接成形できる。
本発明の重合体組成物は、上記の如く、本発明方法のコ
アシェル型多層の重合体粒子から得るのが好ましい。そ
の他例えば別々に製造した高ニトリル共重合体のエマル
ジョンと該低ニトリル共重合体のエマルジョンを混合し
、前とと同様に処理して製造することもできるが、成形
後延伸すると白化、破断などが生じやすい。
本発明により得られる組成物は、公知の成形法例えば押
出成形、射出成形、ブロー成形、インフレーション成形
等により容易に溶融成形できる。
例えばフィルム、ンート、容器等の1次成形品に加工で
きる。ざらに加熱して1軸延伸、同時2軸延伸、逐時2
軸延伸、圧縮成形、真空成形、カレンダー加工、ヒート
セット等の2次成形も可能である。その際公知の成形機
を使用することができる。また目的に応じて艶消し剤、
着色剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤等を成形加工の際添
加しても何ら差し支えない。
本発明の溶融成形された成形品は高二l−IJル共共合
合体島成分とし低ニトリル共重合体を海成分とする海島
2相構造を有している。高ニトリル共重合体は、延伸等
により低ニトリル重合体の重合体マトリンラス中に高ニ
トリル共重合体を一方向に長く伸び形、あるいは平面状
に広がった形で分散して有しているのが良好なガスバリ
ヤ性を示す上で好ましく、特に成形品が延伸フィルム又
は延伸ボトルである場合には、特に好ましい。
延伸する際の延伸温度は高二l−IJJル重合体が変形
されやすい温度が適し、低くても高いニトリル共重合体
のガラス転移点より高い温度を必要とする。低ニトリル
共重合体が延伸されやすい延伸温度であっても高二l−
IJJル重合体が延伸されにくいような低延伸温度の場
合にはフィルムの白化、破断などの問題が生じるが、適
正な延伸条件ではほぼ透明なフィルムが得られる。
本発明の成型品は同一組成の従来法による均一共重合体
と比較して曲げ強度、及びフィルムの引張り伸度に優れ
、その他強度、耐衝撃性などの機械物性、透明性、耐熱
性、耐薬品性にも優れたものである。すなわち、本発明
の組成物は溶融成形性、熟成形性、延伸性など加工性が
良好であり、食品包装フィルム、及び容器や薬品、化粧
品用途の容器として用いることができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を説明する。実施例中の「部
」及び「%」はいずれも重量基準による。
なお、還元粘度、転化率、ポリマー組成比、メルトイン
デックス(以下MIと略記)、シードポリマーの含有量
、エマルジョン粒子粒径、酸素透過量、曲げ物性、フィ
ルム物性は次の方法に従い測定した。
・還元粘度:試料を充分乾燥させたのち、N−Nジメチ
ルホルムアミド(以下DMF 七略記)に0.4Vdl
になるように溶解し30℃でその溶液粘度を測定し17
8P/Cの計算より求める。
・転化率:重合によって得られたエマルジョンを、1m
(2サンプリングし、これを水で10倍に希釈したもの
20μQをバイアル ビンにつめ、120℃で気化させヘッ ドスペースガスをガスクロマトグラフ (G C−9,A、島津製作所製)にうちこみ残存上ツ
マ−より算出する。
転化率は全仕込モノマー量に対するボ リマー転化率を表わす。
・ポリマー組成比:試料を充分乾燥させたのち、ジメチ
ルスルホキシド及び重ジメチル スルホキシドに溶解しIR及びIH NMRにて求める。
・MI :ASTM−D1238に準じる。条件は温度
200℃1荷重12.5kg、オリフィス径2.1mm
uにて測定した。
・シードポリマーの含有量:下記装置及び条件を用いて
測定したGPC曲線より分子量 分布曲線を求め高分子量と低分子量の 2山に分離した場合は、高分子量側の 全体に対する面積比で表わす。また2 山に分離しない場合はシードポリマー 及び全ポリマーの転化率から計算によ り求める。
装置:液体クロマトグラフMODEL590(WATE
R5) カラム:KD’−800P、KD−80M、KD−80
2(昭和電工、5hodex) 溶媒: DMF(0,01N−L i B r)流速:
 l m+2/min 温度=50℃ 試料ろ過二0.5μ−PTFE  F I LTER(
MI LL  I  PORE) 注入量;0.1mQ 検出器:示差屈折率検出器R−401(WATER3) ・平均粒径:堀場製作所製、超遠心式自動粒度分布測定
装置CAPA−700形にて回 転数7000rpmで測定した。
・酸素透過量:試料(粉末)を充分乾燥させた後、溶融
押出し機を用いて170℃で押出 し、ペレタイザーでペレット化を行っ た。このチップを180℃で溶融成形 し、シートを作成する。このンート成 形物を二軸延伸し測定フィルムを得た。
このフィルムを用い酸素透過量をモダ ーンコントロール(Mo d、e r n  Cont
rals−)社製0X−TRAN100型酸素透過度測
定器を用いて 30’C!、100%RHの条件下で測定した。
・曲げ物性:射出成形した試料片を用い曲げ弾性率、曲
げ強度をASTM−D790に 準じて測定を行った。
・フィルム物性=2軸延伸フィルムの縦横各方向の引張
強度、引張伸度をASTM−D 638に準して測定を行った。
[実施例11 [コア層の重合] 下記成分からなる混合物をステンレス製反応器に仕込み
、反応器内を窒素で充分置換した後、撹拌下60℃で1
時間、重合を行った。
水                        
147.65部アクリロニトリル          
30.0部アクリル酸メチル          3.
3部過硫酸ナトリウム          0.04部
エチレンジアミン四酢酸−カリウム  0,04部車モ
ノゲンY −1000,64部 (* 第一工業製薬社製、天然アルコール硫酸エステル
塩) このときの転化率、ポリマーの還元粘度等の物性を測定
した。
結果は表−1に示した。
[シード重合] ここに下記成分からなる混合物を、3時間かけて連続的
に滴下した(中間層の重合)。
水                        
 82.05部アクリロニトリル          
50部アクリル酸メチル          16゜6
7部n−ドデシルメルカプタン       2.5部
過硫酸ナトリウム          0.02部エチ
レンジアミン四酢酸−カリウム   0.02部モノゲ
ンY −1000,36部 滴下を終了した後、60℃でさらに4時間重合を行った
(シェル層の重合)。得られたエマルジョンの転化率等
の物性は表−1に示した。このエマルジョンより残存上
ツマ−を除去し、そしてこのエマルジョンを硫酸アルミ
ニウムを用い塩析(@固)させて、ポリマー粉、末を得
た。
次いで、このポリマー粉末を充分乾燥させた後、溶融押
出機を用い、170℃でストランド状に押出し、ペレタ
イザーでペレット化を行った。このポリマー(重合体組
成物)の物性を表−1に示しtこ 。
[実施例2] [コア層の重合] 実施例1[コア層の重合]の成分にn−ドデシルメルカ
プタン0.5部を追加したものを、実施例1 [コア層
の重合1と同様に行った。このポリマーの物性を表−1
に示した。
[シード重合] n−ドデシルメルカプタンを2.0部にする以外は実施
例1 [シード重合]と同様の操作を行いポリマーのチ
ップを得た。このポリマーの物性を表1にホした。
[実施例3] [コア層の重合] 実施例1 [コア層の重合1と同様に重合を実施した。
このポリマーの物性を表−1に示した。
[シード重合] ユニにアクリロニトリル55.3−M、アクリル酸メチ
ル11.4部とする以外は実施例1 [シード重合1と
同様の操作を行い重合をし、ポリマーのチップを得た。
このポリマーの物性を表−1に示した。
F実施例4] [シードポリマーの重合] シードポリマー重合の時間を8時間とする他は実施例1
 [コア層の重合]と同様に行い一旦エマルジョンを取
り出す。このポリマーの物性は表1に示した。
[シード重合] 実施例1の[シード重合1と同様の混合物にさきのシー
ドエマルジョンを40.4部加え実施例1と同様の操作
を行い、ポリマーのチップを得た。
このポリマーの物性は表−1に示した。
[実施例5] [コア層の重合] モノマーの仕込みを゛アクリロニトリル31.7部、ア
クリル酸メチル1.6部とする以外は実施例1 [コア
層の重合)と同様に行った。このポリマーの物性は表−
1に示した。
Eシード重合] ここにアクリロニトリル483部、アクリル酸メチル1
8.4部とする以外は実施例1 [シード重合1と同様
の方法で重合を行った。このポリマーの物性は表−1に
示した。
[実施例6] [コア層の重合] 重合の時間を1時間30分とする以外は実施例1 [コ
ア層の重合]と同様の操作を行った。こののポリマーの
物性を表−1に示した。
[シード重合1 実施例1 [シード重合1と同様の操作を行い、重合し
た。このポリマーの物性を表−1に示した。
[比較例1] [コア層の重合] 下記成分からなる混合物をステンレス製反応器に仕込み
、反応器内を窒素で充分置換した後、撹拌下60℃で1
時間、重合を行った。
水                        
147.65部アクリロニトリル          
25部アクリル酸メチル          8.33
部過硫酸ナトリウム          0.04部エ
チレンジアミン四酢酸−カリウム   0.04部モノ
ゲンY −1000,64部 n−ドデシルメルカプタン       0.83部こ
のときのポリマーの物性を表−Iに示した。
[シード重合] ここに下記成分からなる混合物を3時間かけて連続的に
滴下した。
水                        
  82.05部アクリロニトリル         
 50部アクリル酸メチル          16.
67部n−ドデシルメルカプタン       1.6
7部過硫酸ナトリウム          0.02部
エチレンジアミン四酢酸−カリウム   0.02部モ
ノゲンY−100、0,36部 滴下を終了した後、60℃でさらに4時間重合を行った
。得られたエマルジョンの転化率等の物性を表−1に示
した。実施例1と同様の操作を行い、ポリマーのチップ
を得た。このポリマーの物性を表−1に示した。
[比較例21 [コア層の重合] アクリロニトリル26.67部、アクリル酸メチル6.
67部、n−ドデンルメル力ブタン1.39部とする以
外は比較例1 [コア層の重合]と同様にした。このポ
リマーの物性を表−1に示した。
[シード重合1 アクリロニトリル53.33部、アクリル酸メチル13
.33部、n−ドデシルメルカプタン2゜78部とする
以外は比較例1 [シード重合]と同様にした。このポ
リマーの物性を表−1に示した。
[比較例3] [コア層の重合1 アクリロニトリル25部、アクリル酸メチル8゜33部
、重合時間を1時間30分とする以外は実施例1 [コ
ア層の重合]と同様に行った。このポリマーの物性を表
−1に示した。
[シード重合コ アクリロニトリル50部、アクリル酸メチル16.67
部とする以外は実施例1 [シード重合]と同様の操作
を行った。このポリマーの物性を表1に示した。
[比較例4] [コア層重合] アクリロニトリル26.67部、アクリル酸メチル6.
67部、重合時間を1時間30分とする以外は、実施例
1 [コア層の重合]と同様に行った。このポリマーの
物性を表−1に示した。
[シード重合] アクリロニトリル53.33部、アクリル酸メチル13
.33部とする以外は実施例1 Eシード重合1と同様
の操作を行った。このポリマーの物性を表−1に示した
[比較例5] 実施例4 [シードポリマーの重合]で得られたエマル
ジョン58.2部と比較例1と同様にして得られたエマ
ルジョン333゜3部に混合し、残存モノマーを除去し
た後実施例1と同様の操作を行い、ポリマーのチップを
得た。このポリマーの物性を表−1に示した。
[実施例7] 実施例1のチップを用い射出成形し曲げ弾性率、曲げ強
度測定用試料片を得た。またT型ダイを有する押出機に
て180℃で溶融成形し、厚さ300μmのシートを作
成し、このシート成形物をテンター二軸延伸機を用いて
延伸温度105℃にて縦、横の各方向に同時2軸延伸し
、厚さ約50μmの2軸延伸フイルムを得た。曲げ弾性
率、曲げ強度及びフィルムの引張強伸度の測定を行った
この結果を表−2に示した。
[比較例6] 比較例2と同様にしてポリマーを得ること以外は、実施
例7と同様に行った。この結果を表−2に示した。
[比較例71 比較例5と同様にしてポリマーを得ること以外は、実施
例7と同様に行った。この結果を表−2に示した。
(発明の効果〉 以上によりニトリル系重合体組成物、成形品はポリマー
中のニトリル含有量が高く、還元粘度が高い範囲におい
ても熱溶融流動性、熱成形加工性が良好であり、かつガ
スバリア性、フィルムの引張り伸度、成形物の曲げ強度
が優れており、実用上極めて有用である。また本発明方
法は工業的に容易でかつ、実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1.2.3図は、本発明のコアシェル型重合体粒子の
模式図を示し、A、Bはそれぞれコア層の高ニトリル共
重合体、シェル層の低ニトリル共重合体を示す。C,D
はコア層とシェル層の間の中間層の低ニトリル共重合体
を示し、Cのポリマー中AN組成はコア層の組成からシ
ェル層の組成まで勾配を有し、コア層に近い程高ニトリ
ル組成となる。又りのポリマー中AN組成はコア層とシ
ェル層の中間組成で常に一定組成である。第4.5.6
図は上記コアシェル型重合体粒子1.2.3の中心から
の距離とポリマー中AN組成との関係を示す模式図であ
り、aXb、cはそれぞれコア層、中間層およびシェル
層の半径を示し、X1Y、Zはそれぞれのポリマー中A
N組成を表わす。 第7.8図は、コアシェル型重合体粒子より溶融成形さ
れた組成物又は成形品を示し、又第9図は組成物のGP
C分析による分子量分布曲線を示す。Aは上記コア層よ
りなる高ニトリル共重合体を、B′は上記中間層及びシ
ェル層よりなる低ニトリル共重合体(B、C,D)を示
す。 手続補正書 第9図 ケ+量+t’p酉課 平成3年3月12日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)下記式(a) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・(a) ここで、R^1は水素又はメチル基である、で表わされ
    る重合単位(a)と下記式(b)▲数式、化学式、表等
    があります▼・・・・・(b) ここで、R^2は水素又はメチル基であり、そしてR^
    3は炭素数1〜6のアルキル基である で表わされる重合単位(b)からなり、且つこれらの重
    合単位(a)と(b)の合計に対し重合単位(a)の割
    合が50〜85重量%を占める低ニトリル共重合体の重
    合体マトリックス中に、 (B)上記式(a)の重合単位からなるか又は上記式(
    a)の重合単位と上記式(b)の重合単位からなり且つ
    これらの重合単位(a)と(b)の合計に対し重合単位
    (a)の割合が少なくとも86重量%を占める高ニトリ
    ル共重合体又は重合単位(a)の単独重合体の微粒子が
    実質的に均一に分散してなる、 ことを特徴とするニトリル系重合体組成物。 2、請求項第1項記載のニトリル系重合体組成物におい
    て、低ニトリル共重合体の重合体マトリックスと高ニト
    リル共重合体の微粒子との間に中間層が存在し、該中間
    層は重合単位(a)と(b)の合計に対する重合単位(
    a)の割合が50〜85重量%を占め且つ前記重合体マ
    トリックスより重合単位(a)の割合が大きいことを特
    徴とするニトリル系重合体組成物。 3、中間層の重合単位(a)の割合が高ニトリル共重合
    体の微粒子に近い程大きいことを特徴とする請求項第2
    項記載の重合体組成物。 4、高ニトリル共重合体を形成する上記式(a)の重合
    単位がアクリロニトリルよりなる重合単位である請求項
    第1及び2項に記載の重合体組成物。 5、高ニトリル共重合体を形成する上記式(b)の重合
    単位がアクリル酸メチルよりなる重合単位である請求項
    第1及び2項に記載の重合体組成物。 6、低ニトリル共重合体を形成する上記(a)の重合単
    位がアクリロニトリルよりなる重合単位でありそして上
    記式(b)の重合単位がアクリル酸メチルよりなる重合
    単位である請求項第1及び2項に記載の重合体組成物。 7、高ニトリル共重合体が重合体組成物の2〜40重量
    %を占める請求項第1及び2項に記載の重合体組成物。 8、高ニトリル共重合体がジメチルホルムアミド中、3
    0℃で測定した還元粘度が0.5〜50dl/gの範囲
    にある請求項第1及び2項に記載の重合体組成物。 9、高ニトリル共重合体のメルトインデックス値が2g
    /10分以下である請求項第1及び2項に記載の重合体
    組成物。 10、重合体組成物がジメチルホルムアミド中、30℃
    で測定した還元粘度が0.3〜5dl/gの範囲にある
    請求項第1及び2項に記載の重合体組成物。 11、重合体組成物のメルトインデックス値が2〜50
    g/10分の範囲にある請求項第1及び2項に記載の重
    合体組成物。 12、高ニトリル共重合体の重合単位(a)の含有量が
    低ニトリル共重合体の重合単位(a)の含有量よりも少
    なくとも2重量%多い請求項第1項に記載の重合体組成
    物。 13、請求項第1及び2項に記載の重合体組成物から溶
    融成形された成形品。 14、上記成形品がフィルム、シート又は容器である請
    求項第13項の成形品。 15、成形品がフィルムでありそして少なくとも一軸延
    伸されている請求項第13項の成形品。 16、高ニトリル共重合体の微粒子が低ニトリル重合体
    の重合体マトリックス中に、一方向に長く伸びた形ある
    いは平面状に広がった形で分散しているフィルム又はボ
    トルである請求項第13項の成形品。 17、高ニトリル共重合体の重合単位(a)の含有量が
    低ニトリル共重合体の重合単位(a)の含有量よりも少
    なくとも2重量%多い請求項第13項の成形品。 18、(A)下記式(a′) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・(a′) ここで、R^1は水素又はメチル基である、で表わされ
    る単量体からなるか又は単量体(a′)と下記式(b′
    ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・(b′) ここで、R^2は水素又はメチル基であり、そしてR^
    3は炭素数1〜6のアルキル基である で表わされる単量体を重合して、単量体(a′)と(b
    ′)成分の合計に対し単量体(a′)成分の割合が少な
    くとも86重量%を占める高ニトリル共重合体からなる
    コア層重合体を得、そして (B)該コア層重合体の存在下に上記式 (a′)及び(b′)の単量体を重合して、単量体(a
    ′)と(b′)成分の合計に対し単量体(a′)成分の
    割合が50〜85重量%を占める低ニトリル共重合体か
    らなるシェル層重合体を得、次いで (C)上記コアシェル型重合体粒子を溶融 成形することを特徴とする重合体組成物の製造法。 19、(A′)請求項第18項記載の製造法において、
    コア層重合体を得る重合工程(A)が完結する前に、上
    記式(a′)及び(b′)の単量体を連続的に又は分割
    して添加し重合することにより、単量体(a′)と(b
    ′)成分の合計に対し単量体(a′)成分の割合が50
    〜85重量%を占め、且つ後記シェル層重合体より重合
    体(a′)成分の割合が大きい中間層を有するコア層重
    合体を得、そして (B′)該中間層を有するコア層重合体の 存在下に上記式(a′)及び(b′)の単量体を重合し
    て、単量体(a′)と(b′)成分の合計に対し単量体
    (a′)成分の割合が50〜85重量%を占める低ニト
    リル共重合体からなるシェル層重合体を得、次いで(C
    ′)上記コアシェル型多層重合体粒子 を溶融成形する ことを特徴とする重合体組成物の製造法。 20、コア層の重合体を形成する上記式(a′)の単量
    体がアクリロニトリルである請求項第18及び19項に
    記載の重合体組成物の製造法。 21、コア層の重合体を形成する上記式(b′)の単量
    体がアクリル酸メチルである請求項第18及び19項に
    記載の重合体組成物の製造法。 22、シェル層の重合体を形成する上記式(a′)の単
    量体がアクリロニトリルでありそして上記式(b′)の
    単量体がアクリル酸メチルである請求項第18及び19
    項に記載の重合体組成物の製造法。 23、コア層一次粒子の平均粒径が0.02〜0.8μ
    mの範囲にある請求項第18項に記載の重合体組成物の
    製造法。 24、コア層の高ニトリル共重合体が重合体組成物の2
    〜40重量%を占める請求項第18及び19項に記載の
    重合体組成物の製造法。 25、コア層の高ニトリル共重合体がジメチルホルムア
    ミド中、30℃で測定した還元粘度が0.5〜50dl
    /gの範囲にある請求項第18及び19項に記載の重合
    体組成物の製造法。 26、コア層の高ニトリル共重合体のメルトインデック
    ス値が2g/10分以下である請求項第18及び19項
    に記載の重合体組成物の製造法。 27、重合体組成物がジメチルホルムアミド中、30℃
    で測定した還元粘度が0.3〜5dl/gの範囲にある
    請求項第18及び19項に記載の重合体組成物の製造法
    。 28、重合体組成物のメルトインデックス値が2〜50
    g/10分の範囲にある請求項第18及び19項に記載
    の重合体組成物の製造法。 29、コア層の重合体の単量体(a′)成分の含有量が
    シェル層の重合体の単量体(a′)成分の含有量よりも
    少なくとも2重量%多い請求項第18項に記載の重合体
    組成物の製造法。
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