JPH0321920A - 液晶表示素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は液晶表示素子に関し、より詳細には、液晶表
示素子の液晶分子配向膜に関する。

（口〉従来の技術 液晶を表示素子として利用するためには、液晶セルの液
晶分子を予め特定の方向に揃えておく必要がある。この
ための処理を配向処理と称し、例えばツイストネマテイ
ック液晶表示素子では液晶分子の長軸方向が２枚のガラ
ス基板の間で９０度ねじれるようになされている。この
ように配向することにより、液晶セルに電圧印加がない
どきには、入射直線偏光が液晶セルを通過ずる間に偏光
面が９０度回転して第２の直交偏光フィルタを透過し、
あるいは液晶セルに閾値以上の電圧が印加されると、液
晶分子が電界方向に並ぶホメ才ト口ビック配列となって
ねじれが解消され、それに入射する直線偏光の偏光面の
回転がなぐなるため第２の直交偏光フィルタを透過しな
いという表示動作を行わせることが可能となる。

従来、この配向処理として、（１）ＳｉＯｔ　，　Ｔ１
０２等の酸化物、Ａｕの薄膜材料を真空蒸着する方法、
（２）ポリビニルアルコール，ポリイミドの溶液を塗付
してガラス基板上に薄い有機高分子膜を形成し、さらに
高分子膜面を脱脂綿，ガーゼ，ダイヤモンドペースト等
で一方向にラビング処理する方法が知られている。

第１の方法はバスあるいは透明電極形成後のガラス基板
を真空状態にする必要があるため、電極浮きが生ずる欠
点、および形成される配向膜の表面が微妙で傷つき易い
ため取り扱いに注意を要する欠点を有している。そこで
、今日では主に第２の方法が採用されているが、第２の
方法はラビング処理による布カス、ゴミ残りあるいは異
物によって傷が発生し易い欠点および静電気により電極
破壊を生じ易い欠点を有している。また、絶縁性有機高
分子膜を使用するため、液晶中の不純物イオンが有機高
分子膜表面に集まると有機高分子膜の誘電率が低下し、
また電気二重層を形成するために、液晶に印加される実
効電圧を低下させ、素子のスレショールド電圧を上昇さ
せ、さらに素子のコントラストを低下させる欠点を有し
ている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、
ラビング処理なしで良好な液晶分子配向能を呈し、さら
に電気二重層が形成されない有機高分子膜を備える液晶
表示素子を提供することにある。

（二〉課題を解決するための手段 この発明は、縞状透明電極が形成された一対の基板間に
液晶を充填する液晶表示素子において、透明電極の長さ
方向に透明導電性フィラメントが配列される有機高分子
膜を基板表面に形成した点を特徴とする。

（＊）作用 導電性フィラメントは有機高分子膜をその長さ方向に分
子的に連続とし、その直角方向に不連続とすることによ
って直接並びに間接に液晶分子に整列された物理化学的
な力を作用させると共に、有機高分子膜厚方向に導電性
を付与し、イオン集中を阻止するよう、および電気二重
層が形成されないよう作用する。

（へ）実施例 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。

図面において、符号（１）　，　（２）はガラスあるい
はポリエステルフィルムにより形成される基板および対
極基板、（３）　，　（４）はＩＴＯ等により縞状に形
成され、互いに直交する透明電極パターンであって、当
然のことながら、図面上方の透明電極パターン（３）と
しては単一の電極パターンの断面が示されている。（５
〉は有機高分子膜であって、図面上方の基板（１）に図
示されていないのは作図上の問題である。（６）　，　
（７）は透明導電性フィラメン１・（２〜３μｍφ）、
（８）は液晶である。

透明導電性フィラメント（７）　，　（８）は透明なボ
リマーアロイ、Ｂｒ一等のアクセブターをドーブしたポ
リイソチアナフテンに代表される透明導電性ボノマーあ
るいは透明なパイロボリマー等から生成されるものであ
る。図面には、透明導電性フィラメン｝−　（７）　，
　（８）が有機高分子膜（６）内部の液晶（９）との境
界部に配置される様子が示されているが、透明電極（３
）　，　（４）の部位以外に配置される透明導電性フィ
ラメントは液晶分子の配向に寄与すれば足りるものであ
って、有機高分子膜（６）の分子的不連続性を介して間
接的に液晶の配向を制御するため、有機高分子膜内部に
、あるい吐有機高分子膜（６〉内部の基板（１）　．　
（２）との境界部に配置されても差し支えない。透明電
極（３）　，　（４）の部位に配置される透明導電性フ
ィラメントが液晶分子の配向およびイオン放電，電気二
重層の除去に寄与することは説明を要しないであろう。

図示するような有機高分子膜の構造は、複数の透明導電
性フィラメントを同時に位置決めすることができる繊維
ホルダーにより透明導電性フィラメントを基板に配列し
た後、有機高分子材料を塗付することによって、あるい
は透明導電性フィラメントと有機高分子材料の混合物の
塗付に際して塗付面を高速で移動させることによって、
さらには塗付に際して静電植毛の原理を応用することに
よって可能となる。

（ト）発明の効果 以上述べたようにこの発明によれば、ラビング処理なし
で良好な液晶分子配向能を呈するため、ラビング処理時
の布カス、ゴミ残りあるいは異物による傷が回避される
と共に静電気による電極破壊が回避され、さらに有機高
分子膜が導電性を呈するため、電気二重層による表示素
子のスレショールド電圧の上昇、素子のフントラストの
低下が防止される等顕著な効果を奏する液晶表示素子を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係る液晶表示素子の断面図である。 （１）・・・基板、　（２〉・・・対極基板、　（３）
　，　（４）・・・透明電極パターン、　（５）・・・
有機高分子膜、　（６〉，（７〉・・・透明導電性フィ
ラメント、　（８）・・・液晶。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）縞状透明電極を形成した一対の基板間に液晶を充
   填する液晶表示素子において、前記透明電極の長さ方向
   に透明導電性フィラメントが配列される有機高分子膜を
   基板表面に形成した点を特徴とする液晶表示素子。