JPH03218829A - ポリオレフィン系多層延伸フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系多層延伸フィルム

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JPH03218829A
JPH03218829A JP2012496A JP1249690A JPH03218829A JP H03218829 A JPH03218829 A JP H03218829A JP 2012496 A JP2012496 A JP 2012496A JP 1249690 A JP1249690 A JP 1249690A JP H03218829 A JPH03218829 A JP H03218829A
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加畑 信
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は食品及び非食品等種々のアイテムを包装するた
めのポリオレフィン系多層延伸フィルムに関するもので
ある。更に詳しくは鋭利な突起物による破れ抵抗性及び
衝撃強度と腰強度が共に優れ、高速機械包装性にすぐれ
たポリオレフイン系多層延伸フィルムに関する。
[従来の技術] 近年、包装用フィルムはその素材が多様化してきている
。それに伴い、包装方法もフイルムの柔軟性とヒートシ
ール性あるいは自己密着性を利用したストレッチ包装、
ガスバリャー性を利用した真空包装やガス充填包装、熱
収縮性を利用した熱収縮包装等が行なわれるようになり
、又各種包装方法に対応した自動包装機も開発され高速
包装化が進みつつある。
このような状況の下で、従来はコストパフォーマンスの
優れたポリ塩化ビニル(以後PvCと略す)系フィルム
が、バリャー性が要求される分野を除いては広範囲に使
用されて来た。PvC系フィルムは可塑剤量を調節する
ことにより柔軟なものから硬質なものまでを製造するこ
とができ、自己密着性や低温収縮性等も優れているとい
う長所を備えているものの、近年は使用済みフィルムの
焼却時の塩素等による環境への影響や、可塑剤の内容物
(特に食品の場合)への移行が問題点として指摘されて
来ている。又、これ等は、樹脂の特性から、ヒートシー
ルができない、特に食品用では耐寒性に劣る等の欠点を
有している。このためPvC系フィルムと同等以上のコ
ストパフォーマンスをもつ非塩素系樹脂を用いた包装用
フイルムの開発が切望されている。
従来からも非塩素系樹脂による包装用フイルムの開発は
一部行なわれ、ボリブロピレン系収縮フィルム、ポリエ
チレン系収縮フイルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体
無延伸フイルム等が提案されているが、ほとんどのもの
は単層フイルムであり、厚み、性能、コスト等を考えた
コストノ<フォーマンスの点からPvC系フイルムの代
替となり得るレベルのフイルムとはなりえず、限られた
用途のみにしか使用されていない。そこで最近は、ボリ
マーブレンドや共押出による積層あるいは電子線照射等
による架橋処理等を利用したフイルムが種々提案されて
いる。
例えば特公昭59−38976号公報にはボリマーブレ
ントとしてはEVA ,エチレン−α−オレフイン共重
合体エラストマー ボリブロビレン等の3元混合組成物
が開示されている。この組成物は薄1/”tフィルム状
に加工した場合でも、従来のポリオレフィン系組成物に
比べ、延伸加工性も優れ、低温収縮性、耐熱性、ヒート
シール性、機械強度等に優れたフィルムが得られている
。しかしながら、包装の多様化(特に被包装物の種類、
形状等)と包装スピートの高速化が急速に進む現在、こ
れら組成物よりのフイルムでも物性か未だ不十分てあり
、特にフィルムの腰強度が弱いという問題がある。又、
ボリブロピレンのような硬質樹脂の組成比を増やし、腰
強度を大きくしようとすると、延伸性が低下し、厚み斑
が大きくなったり、引裂強度が低下し、被包装物に突起
物等があると破れ易くなったり、衝撃強度が低下して破
れ易くなったりするという問題を有している。
積層については、例えば、特開昭63−264349号
公報には極低密度ポリエチレンからなる内部芯層、線状
低密度ポリエチレンからなる層2個の隣接中間層、エチ
レン酢酸ビニル共重合体又は極低密度ポリエチレンから
なる2個の外層からなる5層のポリオレフインフイルム
が開示されている。このフィルムは従来のPvC系フイ
ルムの欠点であるヒートシール性はもちろん、酷使抵抗
性(破裂抵抗性及び引裂抵抗性)が優れかつ低モジュラ
ス(高柔軟性)という特性をもつものである。しかしな
がら包装の自動化が急速に進み、かつ高速度(例えは5
0〜100個/分)になると低モジュラスのフィルムは
逆に腰強度が不足し包装機でのフイルムの走行不良が発
生して、包装後の仕上りが悪くなったり、最悪の場合は
破れ等が発生したりするという問題を未だ残していた。
[発明が解決しようとする課題] 以上のことから、本発明の目的は、これらの問題点のな
い、すなわち、鋭利な突起物による破れ抵抗性及び衝撃
強度が大きくかつ腰強度が犬きレ1ため高速機械包装性
にすぐれ、又ヒートシール性、透明性、引張強度特性等
についても優れたポリオレフィン系多層延伸フイルムを
提供することにある。
[課題を解決するための手段コ 本発明に従えば、これら問題点は; 低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチル共重
合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、アイオノマ
ー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種の重合体
(A) 15〜45wt%と、 ビカット軟化点60℃以下の軟質エラストマー(B) 
5〜l5胃t%と、 23℃における密度が0.880 〜0.920g/c
m3、メルトインデックスが0.5〜5g/10分、示
差走査熱量計(DSC)による最高融点が110℃〜1
30℃であり、かつビカット軟化点が60℃〜95℃で
あるエチレンと炭素数4〜lOのα−オレフインとの共
重合体(C) 20〜55wt%と、 結晶性ボリブロピレン、結晶性ポリブテン−1のいずれ
か又はこれらの混合重合体(D) 10〜40wt%と
からなる混合組成物を含んだ層を奔毎央1崎少なくとも
1層有し、かつ該層の全層に対する厚み比率が30%以
上であるポリオレフイン系多層延伸フィルムによって解
決することができる。
以下、本発明を具体的に説明するがこれに限定されない
ものとする。
本発明の多層フィルムの少なくとも1層を構成する該(
A) , (B) , (C) . (D)からなる混
合組成物層に用いる重合体(A)は、低密度ポリエチレ
ン、EVA 、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合
体、アイオノマー樹脂のいずれか、又はこれらの少なく
とも2 f4ii以上からなる混合物である。
ここで低密度ポリエチレンとは、メルトインデックス(
以後MIと略する)0.2〜20、好ましくは0.5 
〜10、密度0.915 〜0.930g/cm3のも
ので、ビカット軟化点が95℃以上のものである。また
、重合体(C)以外のエチレンとα−オレフインとの共
重合体よりなる線状低密度ポリエチレンも含むものとす
る。
エチレン共重合体類はエチレン以外の単量体の量が2〜
12モル%, Mlが0.2〜lOのものである。
これらのうち、高圧法で製造された低密度ポリエチレン
、EV八が特に好ましい。又、これらはDSCによる融
解エネルギーより求めた結晶化度が40%以上、好まし
くは45〜65%である。本成分は添加剤を有効に含み
、かつ有効に表面へブリートアウトさせるために有効で
ある。
次にビカット軟化点60℃以下の軟質エラストマー(B
)  とは、1.2−ポリブタジエンまたはエチレンと
炭素数が3〜12のα−オレフィンから選ばれる一種又
はそれ以上のα−オレフィンとの軟質の共重合体のこと
を言い、好ましくは後者であり、また場合によっては後
者に更に少量の、ボリエン構造を有する炭化水素、例え
ばジシクロペンタジエン、1.4−へキサジエン、エチ
リデンーノルホルネン等を更に共重合させても良い。α
−オレフインとしては例えばプロピレン、ブテンー11
ヘキセン−1、4−メチルベンテン−1、オクテン−1
などであり、好ましくはプロピレン、ブテンー1である
共重合体中のエチレン含量は、20〜93モル%、好ま
しくは40〜90モル%、より好ましくは65〜88モ
ル%である。
これらの共重合体は、密度が0.900g/cm3以下
、好ましくは0.890g/cm3以下であり、ビカッ
ト軟化点[ASTMD 1525 (荷重1kgの値)
]が60℃以下であり、一般にゴム状の領域で実質的に
非晶質のものであって、前述A成分の低密度ポリエチレ
ンあるいは線状低密度ポリエチレン、又は後述C成分と
しての低度の結晶性を持つものとは区別される。ここで
実質的に非晶質とはDSC法による結晶化度10%以下
のものを言う。
好ましいのは、エチレンとブロビレン又はブテンー1の
共重合体で、又はこれらに少量のジエン構造を有する化
合物を共重合体として含む場合で、例えばバナジウム化
合物と有機アルミニウム化合物系の触媒で重合したラン
ダム共重合体でMIが0.1〜lO、好ましくは0.2
〜6の熱可塑性エラストマーである。
これらは、一般の非加硫ゴムのようにブロック状でなく
、しかもコールド・フローを起こさないペレット状で供
給され、単体でも押出加工できる程度の十分な熱可塑性
を有するものが好ましい。
また、重合体(C)はエチレンと炭素数4〜lOのα−
オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンとして
は、例えば、ブテンー1、ヘキセンl1ヘプテン−1.
 4−メチルベンテン−11オクテン1などであり、好
ましく4−メチルベンテン−1、ヘキセン−11オクテ
ンー1である。共重合体中のエチレン含量は85〜98
モル%、好ましくは90〜96モル%である。
これら共重合体の性質としては、23℃における密度が
0.880〜0.920g/cm3であり、好ましくは
0.89Q 〜0.915g/cm3、より好ましくは
0.900 〜0.!113g/cm3であり、また、
Mlは0.5 〜5 g710分が好ましい。また、こ
れら共重合体は、示差走査熱量計(DSC) による最
高融点が110〜130℃であり、かつビカット軟化点
が60〜95℃であって、成分(B)のようなゴム状の
領域で実質的に非晶質なものとははっきり区別されて、
低度の結晶性をもつものであり、これらは、通常10〜
50%、好ましくは15〜45%の結晶化度をもつもの
である。
好ましいのは、エチレンと4−メチルベンテン−1又は
オクテンー1との共重合体で、例えば、チタン化合物と
有機アルミニウム化合物系の触媒を用い、いわゆる中・
低圧法によって重合した低結晶性共重合体であり、通常
の線状低密度ボリエチレンと同等の最高融点を持ちなが
ら、ビカット軟化点が低く、60〜95℃の範囲にあっ
て、延伸加工等の成型性に優れたものである。これらに
は、例えばプラスチック・エンジニアリング第11巻、
P59〜62(“85)に記載されていようなVLDP
Eのごときものがある。
また、成分(D)の結晶性ボリブロビレン(PPと略す
る)、結晶性ポリブテン−1(PB−1と略する)とは
、アイソタクシテイの高い結晶性ボリマーである。
ボリブロビレンはプロピレンの単独重合体、又は、ブロ
ビレンと7モル%以下のエチレン又はα−才レフィンと
の共重合体を含むもので、VFRが0.5〜20のもの
である。
ポリブテン−1は、低分子量の液状、ワックス状のもの
と異なり、ブテンー1含量93モル%以上で、他のモノ
マーとの共重合体をも含む高分子量のものである。これ
らは、好まし《はビカット軟化点100℃以上の比較的
硬質の重合体である。
本発明の多層フイルムの少なくとも1層を構成する混合
組成物よりなる層は、以上の各成分の(A) , (B
) . (C) . (D)の混合組成よりなり、これ
らの量の範囲は、成分(A)が15〜45wt%であり
、好ましくは20〜40wt%、より好ましくは25〜
35wt%である。また、成分(B)の量の範囲は、5
〜15wt%であり、好ましくは10〜15wt%であ
る。また、成分(C)の量の範囲は、20〜55wt%
であり、好ましくは25〜45wt%であり、より好ま
しくは30〜40wt%である。また、成分(D)の量
の範囲は、10〜40wt%であり、好ましくは20〜
30胃t%である。
ここで低度の結晶性重合体成分である(C)の混合量が
20wt%より少ない場合は、混合物としての、相乗効
果を発揮できず、押出成型性、鋭利な突起物による破れ
抵抗性、衝撃強度特性、耐寒性、透明性等が低下する。
また、(C)の量が55wt%を越えても同様であり、
フィルムの腰強度及びシール特性等も低下するようにな
る。
成分(D)は、混合組成の引張強度、衝撃強度、耐熱性
、押出成型性、腰強度(弾性率)、ヒートシール温度範
囲を他の成分と共に相乗的に改良し、特に耐熱性、押出
成型性、腰強度(弾性率)、ヒートシール温度範囲等に
おける効果が大きい。これら効果は、混合量が10wt
%より少ない場合は、例えば延伸加工時及びダイ内での
流動特性による偏肉が大きくなる。また、ヒートシール
温度範囲、強度に対する改良の効果が小さくなり、耐熱
性も低下する。一方、(1))成分が40wt%より多
いと、押出成型性、透明性、耐寒性、衝撃強度等に劣っ
てくる。
また、成分(A)は、特定の低密度ポリエチレン、エチ
レン系共重合体よりなり、混合組成の押出成型性、ヒー
トシール性、透明性等を他の成分と共に相乗的に改良す
るものであり、特に、ヒートシール性、透明性等におけ
る効果が大きい。成分(A)の混合量が15wt%より
少ない場合は、押出成型性が悪くなり、フイルムに厚み
斑が生じたり、また、ヒートシール温度範囲、衝撃強度
に対する改良の効果が小さくなる。また、成分(A)の
混合量が45wt%より多くても同様であり、フィルム
の腰強度及びヒートシール特性等も低下するようになる
また、成分(B)の混合量が5wt%より少ない場合も
、混合物としての相乗効果を発揮しなくなり、押出成型
性、衝撃強度特性、透明性等が低下する。また、(B)
の混合量が15wt%より多くても同桜であり、フィル
ムの腰強度、ヒートシール特性、耐熱性等が低下するよ
うになる。
ここで成分(C)は、前述4成分(A) , (B) 
, (C) .(D)の混合体の中で最も量の多い成分
となることが好ましい。4成分の内、成分(A) と成
分(D)のみの混合では、混合性、相溶性が良くなく、
前述の相乗効果も期待し難い。また、成分(B) と成
分(D)及び成分(C)と成分(D)の混合は、相溶性
は若干改良されるものの、前述の相乗効果は期待し難く
、特に、フィルムの衝撃強度が未だ不十分である。また
、成分(A)と成分(B) と成分(D)の混合物、成
分(A)と成分(C)と成分(D)の混合物、成分(B
)  と成分(C)と成分(D)の混合物では、相溶性
や成型加工性は改良され、ある特定の組成で鋭利な突起
物に対する破れ抵抗性や衝撃強度あるいは腰強度も改良
されるが、すべての特性を同時に改良することはできず
、鋭利な突起物に対する破れ抵抗性や衝撃強度を改良し
ようとすると腰強度が低下し、腰強度を改良しようとす
ると鋭利な突起物に対する破れ抵抗性や衝撃強度が低下
してしまう。
しかしながら、成分(A)、成分(B)、成分(D)の
混合物に成分(C)を加えると、それらの欠点を著しく
改善し、相溶性、成型加工性が良く、鋭利な突起物に対
する破れ抵抗性及び衝撃強度と腰強度が同時に改良され
ると共に、フィルムの透明性、ヒートシール性、引張強
度等も改良することができる。
これらの理由は、混合体の各成分の結晶構造及び混合体
の分散状態あるいは配向状態等複雑な相互作用によるも
のと思われる。
例えは、成分(A)が主体の場合、上記各成分を混練能
力の優れた押出機で溶融混練押出を行いフィルムとした
場合、成分(A)に分散している成分(D)の内部か周
囲に、成分(B)が複雑に分散しかつ、分散している成
分(D)同士を成分(C)が連結するように分散して相
互作用をしている状態等が考えられる。
また、本発明の好ましい例として、本発明の該成分(A
)〜(D)からなる組成物層あるいは他の層に添加剤(
E) として常温液体で沸点200 t以上の非イオン
系界面活性剤を0.5〜5wt%、好ましくは0.8〜
3wt%を混合した場合、更に好ましい性質が相乗的に
付与できる。
コレラ非イオン系界面活性剤としては、例えばグリセリ
ン、ソルビトール、ペンタエリスリトール、ポリグリセ
リン等の多価アルコールとアルキル基の炭素数5〜13
の直鎖状飽和脂肪酸あるいはアルキル基の炭素数17〜
21の直鎖状不飽和脂肪酸とのエステル類など、例えば
、ジグリセリンモノオレート等.また、ポリオキシェチ
レンアルキルフェニルエーテル類、例えばポリオキシェ
チレンノニルエーテル又はボリオキシエチレンオクチル
フエニルエーテルなどがあり:まだ、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル類としてエチレンオキサイド3〜10
単位のボリオキシエチレンを付加した前述の脂肪酸との
エステルなどが好ましく、これらは、単独又は混合して
用いられる。
これらは、フィルムとした場合のプロツキング防止、帯
電防止、防曇効果を発揮し、包装用フィルムとして通し
たものである。また、これらの添加剤は、混合樹脂成分
中のどれかの成分に溶解しやすく、内層より表面層にこ
れらが徐々に浸透し、ブリードアウトしてくる等の効果
を発揮し、通常ポリオレフィン系のポリマーに見られが
ちな含有低分子を一度にはき出してしまい、表面がべと
つく等の問題もなく、また、表面が洗い流されても、効
果が持続する。
また、更に本発明の該成分(A)〜(D)よりなる組成
物層あるいは他の層に添加剤CF)として、脂環族飽和
炭化水素、ロジン類、石油樹脂、テルベン樹脂等を添加
しても良い。その好ましい範囲は、0.5〜10wt%
、より好ましくは1〜7wt%である。これらは、単独
又は混合して用いられ、前述の非イオン系界面活性剤と
併用すると、非イオン系界面活性剤のブリードスピード
を調整することかでき、効果の持続性を更に保持するこ
とができる。
又、本発明の多層フィルムに用いる該(A) , (B
) ,(C),(D)よりなる混合組成は他の樹脂と多
層押出した後に、高エネルギー線により架橋反応を起こ
させても良い。
本発明においては、該(A) , (B) , (C)
 , (D)よりなる混合組成物層を少なくとも1層含
む多層フィルムであることを特徴とするが、その他の層
は、該(A), (B), (C). (D)及び他に
ボリアミド(Ny)、ポリエステル(PEST)、エチ
レン−酢酸ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)
よりなる群より選ばれる少なくとも1種の重合体からな
る少なくとも1層よりなることが好ましい。
本発明における該(A), (B), (C), (D
)よりなる混合組成物層(以下C Amenという)は
全層の厚みに対する厚み比率が30%以上であり、好ま
し《は40%以上、更に好ましくは50%以上である。
厚み比率が30%未満になると上記混合組成物による特
徴(すなわち鋭利な突起物に対する破れ抵抗性及び衝撃
強度と腰強度を共に改良する効果)が小さくなる。なお
、C ABCDの全層の厚みに対する厚み比率とは、C
 ABCDが1層の場合は該層の厚み比率であり、C 
ABCDが2層以上の場合は該層の合計厚み比率である
又、層の組合せ方はC ARCDの片側に上記樹脂を配
した2層、例えばC ABCI1/ EV八,  C 
ABCD/ PP,C ABCD/ Ny, C AB
CD/ PEST等の組合せや、C ABCDを中間層
とした少なくとも3層、例えばEVA/C Aaco/
 EVA , pp/ C AISCD/ PP, N
y/ C A8CD/Ny, PEST/ C AII
CD/ PEST等の組合せがある。又、好ましくは上
記2層と3層構造を組合せた5層例えば EV八/ C
 ABCD/ pp/ C ABCD/ EVA  ,
   (EV八+  C成分) / C AIICD/
 ( PP+ PR) / C ABCD/ (EVA
+ C成分) ,  EV八/ C AIICD/ N
y/ C ABCD/ EVAの構成があげられる、こ
れ等の内、より好ましくは表層にEVAと該C成分を混
合したものであり、該C成分が20〜80wt%のもの
である。これらの構成はフィルムの鋭利な突起物による
破れ抵抗性及び衝撃強度と腰強度を共に改良し高速機械
包装性を改良する。又フィルムのシール性、透明性、耐
寒性等も改良する。又、該C ABCD組成物はその構
成樹脂の融点以下での延伸、すなわち冷間延伸が可能で
あり、この性質を利用して上記多層構成の原反を冷間延
伸し高配向を付与することもでき、この結果得られる多
層延伸フィルムには上記特性の他に更に収縮性能(特に
低温収縮性)をも付与することができる。又、固定下、
フリー下での熱処理により伸び応力(100%伸び時の
)  100〜500 g7cm巾の伸び応力を与えて
ストレッチ包装用フィルムとすることもできる。
本発明の多層フィルムの製造方法としては、中空グイか
らの溶融原反をグイ直下でインフレーションする方法、
Tダイにより溶融押出する方法、Tダイによる溶融押出
後テンターにより延伸する方法等種々の方法が可能であ
るが、好ましいのは上記の該C aseo層の冷間延伸
性を利用する方法である。以下、この方法で説明するが
これに限定されるものではない。
本発明の重合体の組合せからなる多層フィルムを製造す
る方法は、これに限定ざれるものではttいが1例をあ
げれば前述の重合体組成を数台の押出機により加熱溶融
し多層環状ダイから、例えば190℃〜280℃の押出
温度でもって押出し、直ちに液状冷媒により急冷固化さ
せてチューブ状原反とする。次にこの原反をそのまま又
は100℃以下の温度に加熱しかつ90℃以下の温度で
充分な内圧をかけてバブル状に膨張させてフィルムとす
る。
この時の最適な面積延伸倍率は温度により異なるが、通
常は5〜30倍であり、横方向の延伸倍率は通常は2〜
7倍である。更に配向成分を制御するため、バブルを折
りたたんだ後、加熱ロールや熱風等を用いて伸び応力を
変成するため、又は寸法安定性を付与するために自由な
条件下で熱処理を行っても良い。
また、原反段階で100κV〜IMVのエネルギーを持
つ電子線架橋装置で自由に、全層、表層、内層等異なっ
たレベルの架橋度に変成したものを延伸してもよい。
このようにして得られた本発明の多層オレフイン系フィ
ルムは、非塩素系樹脂を用いた包装用フィルムとしてP
vC系フィルムと同等以上の特性を有しており、特に鋭
利な突起物による破れ抵抗性及び衝撃強度と腰強度を共
に改良したオレフイン系フィルムとして今までにないも
のである。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書及び本文実施例中の測定、評価は以下の
方法によった。
(評価方法) ビカット軟化点(℃):^STMD 1525−58T
に準拠。
断面積1 mm2の平らな先端をもつ針に1,000 
gの一定荷重を加え、毎時50℃の速度で恒温油槽中で
温度上昇させ、針入深さが1mmに達した温度をビカッ
ト軟化点(℃)とした。
密度(g/cm3)  :八STMD 1505に準拠
柴山製作所精密度勾配管を用い23℃で測定した。
屯」【遅し弘一仁1):バーキンエルマー社製示差走査
熱量計MODEL DSC−2型を用いて厚み100μ
程度のフィルム試料につき測定。
試料を窒素気流下、150℃まで急速に加熱し、この温
度に5分間等温保持し、10℃/分の速度で50℃まで
冷却し、次いで10℃/分の速度で再加熱した時の吸熱
ピーク温度を最高融点とした。(以後M.P.と略す。
) 結晶化度二上記DSCによる融解熱ΔHを測定し、化学
便覧応用編(日本化学会編) P.838の表11. 
37の結晶成分の融解熱Δ}Inを用い、結晶化度(%
)=ΔH/ΔHnX 100より求めた。
メルトインデックス(g/10分):ASTMD 12
38−52Tに準拠。
温度190℃、押出荷重2160±10gの条件で、定
常的に押出される樹脂の重量を10分間当たりの押出し
ダラム数に換算して表した。(以後M.I.と略す。) ヘイズ(%)  : ASTMD 1003−52に準
拠して測定した。
引張強度(kg/+nm’) : ASTMD−882
に準拠して測定した。
腰強度(1%引張弾性率kg/mm2) : ASTM
D−882に準拠して測定した。
落錘衝撃強度(kg−cm)  : ASTMD 17
09−67に準拠して測定した。
エルメントルフ引裂強度(g): ASTMD 192
2−67に準拠して測定した。
ヒートシール範囲:バー・タイブシーラー(シール幅5
mm)の温度を変え、これにより好ましくシールされる
温度範囲を示したものである。
その下限は剥離して一定の強度にシールされない温度で
あり、上限は熱により溶けて切れてしまい一定のシール
強度とすることができない耐熱性を示す値である。
なお、バー押圧は1 kg/cm’で時間は適宜調整し
た。
突起物耐引裂性(g):フィルム固定枠を用いて、フィ
ルムのタテヨコ各々5%ストレッチしてフィルムをlo
cm角の枠に固定する。このフイルム中央面に垂直に直
径1.0mm ,先端のR  0.5mmの棒を100
0mm/minの速度で押し下げた時、棒が貫通するま
での最大荷重により表わす。
l!1jLl!=ストレッチ包装機(茨木精機@ SP
−600型)を用い包装速度を70個/minで100
個包装し、フィルムの破れ、仕上り不良(シワ)の発生
率により評価した。
包装性のランクは、 0 フィルム破れ、シワの発生がO/100個○   
   同   上      1〜57100  個△
      同   上      6〜20/100
  個X       同   上         
21/100  個である。
以下、実施例に使用した樹脂を記す。
a. : EVA[酢酸ビニル含量3.5モル%.M.
I. 2.01a2:低密度ポリエチレン(LDPE)
[M.I. 2.0 ,密度0. 918g/cm3、
M.P. 103℃]a3:エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体(EEA)  [アクリル酸エチル含量5.
0モル%、M.I!.5 ] a4:アイオノマー樹脂(■。)[エチレン−メタアク
リル酸共重合体Na中和タイプ、メタアクリル酸含量6
.6モル%、M.I. 1.0、中和度25%、ケン化
度50%] b1;エチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー
[α−オレフィンがブロビレンで15モル%含有、エチ
リデンノルボルネン2wt%をランダム共重合。M.I
. 0.45 、密度0.88g/cm’  ビカット
軟化点40℃以下] c1:低度な結晶性をもつエチレン−α−オレフィン共
重合体(VLDPE) [M.I. 3.3  密度0
 . 9 1 2g/cm3、ダウ・ケミカル社製アテ
イン4002]C2 : VLDPE [M.I. 2
.2 、密度0.910g/cm3、三井石油化学社製
ウルトゼックス102OL ]C3 : VLDPE 
[M.I. 3.6 、密度0.910g/cm3、三
井石油化学社製ウルトゼックス1030L ]ca :
 VLDPE [M.I. 1.0 ,密度0.912
g/cm3、ダウ・ケミカル社製アテイン4001] CS : VLDPE [M.I. 2.0 ,密度0
.9123/cm3、住友化学社製スミカセンーα−C
S2010]Ce: VLDPE [M.I. 1.0
 ,密度0.910g/cu+’、ユニオンカーバイド
社製ナックフレツクスDEFD−1064]d1:結晶
性ボリブロピレン(IPP)  [ホモボリマー、MF
R 3’.3 、ビカット軟化点153℃]d2:結晶
性ポリブテン−1(PB−1) [ブテンー1含量96
モル%、M.I. 1.0、密度0.905g/cm3
]d3:IPP[エチレンを5wt%共重合、MFR7
.01ビカット軟化点125℃] ei : Ny−6−66共重合体[融点200℃、密
度1.12g/cm3] e2:共重合ポリエステル[密度1.27g/cu+3
  ビカット軟化点82℃、実質的に非品性のもの]e
3:エチレン−ビニルアルコール共重合体[密度1.1
4、融点170℃、M.I. 5.8:エチレン含量4
0モル%コ 実施例1 中心層(第3層)の組成が結晶性ポリプロピレン(IP
P, d+) 、2つの最外層(第1.第5層)の組成
がエチレン−酢酸ビニル共重合体( EVA、at)、
2つの中間層(第2,第4層)の組成がEVA (al
) : 25@j%とエチレン−α−オレフィン共重合
体エラストマー( b+) 15wt%、結晶性エチレ
ン−α−オレフィン共重合体(VLDP E, c l
)40wt%、結晶性ポリプロピレン(d+) 20w
t%からなり、第1層〜5層の構成比が各々10、20
、40、20、10%である5層構成からなる厚み90
μの原反を3台の押出機(第l及び第5層: 32mm
φ、L/D=35のミキシングヘッド付スクリュー便用
押出機、第2及び第4層: 40mmφ、L/D=37
のミキシングヘッド付スクリュー便用押出機、第3層:
 32mmφ、L/D=25のスクリュー使用押出機)
と環状多層ダイ(150mmφ、スリット1 . 0m
m)より押出し、ダイ直下で液状冷媒を用いて急冷して
得た。この際、第1.第5層及び第2.第4層にはグリ
セリン脂肪酸エステル(グリセリンモノオレート)をそ
れぞれ1及び2%、押出機シリンダーより注入混合した
次に該原反を熱風にて60℃まで再加熱し、2組のピン
チロールで該原反をはさみ、ピンチロール問の速度差と
原反チューブ内にエアーを注入することによりタテ3.
0倍、ヨコ 3.5倍に冷間延伸した。次にピンチロー
ルで折りたたまれたフイルムを40℃の熱風を用いてヒ
ートセットし厚み11μのフィルムを得た。
得られたフィルムの特性は以下の通りであった。
ヘイズ:0.6%、落錘衝撃強度: 32kg−cm 
、引裂強度(タテ/ヨコ) : 15/10g、突起物
耐引裂性:280g,腰強度: 35kg/IIlm2
、引張強度(タテ/ヨコ) : 12.9/9.4kg
/mm2でシール温度範囲は100℃〜160℃と広い
ものであった。又、このフィルムを用いて包装評価を行
った所、破れやシワの発生は見られなかった。
実施例2 実施例1において、第1(第5)層及び第3層を表1の
ようにした以外は、実施例1と同様にして厚み11μの
フイルムを得た。
このフィルムの特性は、以下の通りであった。
ヘイズ:0.5%、落錘衝撃強度: 40kg−cm 
,弓裂強度(タテ/ヨコ):25/12g、突起物耐引
裂性: 310 g、腰強度: 40kg/mm”、引
張強度(タテ/ヨコ)  : 17. 3/ 10. 
9kg/mm2でシール温度範囲は110℃〜160゜
Cであった。又、このフィルムの包装評価は0で、破れ
やシワは発生せず、高速包装性に優れたものであった。
表1 実施例3〜l2 実施例1の第2層(第4層)の組成を表2のようにした
以外は実施例1と同様にして厚み11μのフィルムを得
た。このフィルムの特性は表3の通りであった。いずれ
のフィルムも製膜加工性は良く安定して製膜でき、偏肉
は小さく、落錘衝撃強度、引裂強度及び腰強度における
改良効果が大きい。又、突起物耐引裂性と腰強度あるい
は落錘衝撃強度と腰強度と言う通常は相反する特性が共
に改良されていることは本発明の特定の混合組成物層に
よってもたらされる他にはない効果であると言える。又
、各々シール温度範囲も広く100〜160℃でありシ
ール強度も強いものであった。更にこれらフィルムは包
装機での包装評価でも破れやシワの少ない優れた包装性
を示すものであった。
表 2 実施例13〜27 実施例1において第2層(第4層)の樹脂の組成比率を
表4のようにした以外は実施例1と同様にして厚み11
μのフィルムを得た。これらのフィルムは製膜加工性は
良く、偏肉は小さいものであった。これらのフィルムの
特性は表5の通りであった。この結果、いずれの組成比
の場合も製膜加工安定性は良く、偏肉は小さかった。
又、この組成比率の範囲内では突起物耐引裂性と腰強度
あるいは落錘衝撃強度と腰強度と言う通常は相反する特
性が共に優れたフィルムが得られることがわかる。又、
これらのフィルムはシール温度範囲も100〜160℃
と広く、シール強度も強いものであった。更にこれらフ
ィルムを用いて包装性を評価した結果、どのフィルムも
破れやシワの発生がないかあるいはあっても非常に少な
い優れた包装性を有していた。これらのことは本発明の
フィルムが、突起物による耐引裂性や落錘衝撃強度、腰
強度に優れその結果従来にない高速包装か可能なフィル
ムであることを示している。
実施例28〜30 実施例1において第3層の組成樹脂を表6のように変え
た以外は実施例1と同様にして厚み11μのフィルムを
得た。但し冷間延伸の温度(熱風による再加熱温度)は
実施例1に比べ30〜40℃高くしないと安定した延伸
ができなかった。
得られたフィルムの特性は表7に示す通りであった。い
ずれのフイルムも突起物耐引裂性と腰強度が同時に改良
されており、包装性評価(本実施例の場合のみシュリン
ク包装を行った)も優れていた。このように本発明のフ
ィルムはパリャー層を設けることにより従来にない高速
包装の可能なバリャーシュリンクフィルムとすることも
できることを示している。
表6 表7 本実施例の場合のみ、余裕率20%でのシュリンク包装
機(包装速度70個/IIlin)による評価を行フた
実施例31〜34 実施例1において、各層構成比を表8のようにした以外
は実施例1と同様にして厚み11μのフィルムを得た。
いずれのフィルムも製膜加工性は良く、偏肉は小さかっ
た。このフィルムの特性は表9に示す通りであフた。い
ずれのフィルムも突起物耐引裂性と腰強度が同時に優れ
、包装性も優れていた。但し実施例31と32のシール
温度範囲は100℃〜135℃と他ノフィルムノ10o
℃〜160℃に比べやや狭いものではあったが実用上問
題となるものではなかった。
表8 表9 (%) 実施例35 実施例3lの組成層構成の原反を実施例1と同様にして
作成し、その直後に沸騰キシレン不溶ゲル分率が原反全
体基準で20%となるようにエネルギー線として電子線
を照射した。得られた原反を実施例1と同様の条件で冷
間延伸し厚み11μのフィルムを得た。製膜加工安定性
は特に優れ、偏肉は非常に小さかった。得られたフィル
ムの特性は以下に示す通りであった。
ヘイズ・0.6%、落錘衝撃強度: :19kg−cm
 ,引裂強度(タテ/ヨコ): 23/15g、突起物
耐引裂性:310g、腰強度: 34kg/mm’。又
、このフイルムのシール温度範囲は130℃〜200℃
と開始温度が高温側ヘシフトしたものの温度範囲は広い
ものであった。又、このフィルムを用いて包装性評価し
た所、破れやシワの発生は少なく包装性に優れたフィル
ムであった。
比較例1〜10 実施例1において第2層(第4層)の組成を表10のよ
うに変えた以外は実施例1と同様にしてフィルムを製膜
し、得られた特性を表11に示す。
その結果、製膜安定性は、比較例7を除いて問題があり
、偏肉もあまり良いものではなかった。
特に、比較例1,2.3は混練が不均一であるため、フ
イルム全体の光学特性(特にヘイズ)が悪いものであっ
た。
又、比較例4,5,6.9はフイルムの腰強度が小さい
ため、取扱いが難しいものであった。
又、いずれのフイルムも包装性評価はΔ〜×で破れやシ
ワの多いものであった。
表10 比較例11〜20 実施例1において第2層(第4層)の組成を表12とし
た以外は実施例1と同様にして厚み11μのフィルムを
得た。このフィルムの特性は表13の通りであった。い
ずれのフイルムも製膜加工安定性は良かったが、偏肉が
大きく比較例13が特に大きかった。又、いずれのフイ
ルムも引裂強度や突起物耐引裂性が改良されると腰強度
が低下したり、腰強度が改良されると引裂強度が低下す
ると言う特性のものでしかな《、落錘衝撃強度は小さい
ものしか得られなかった。更にこれらのフイルムの包装
性はいずれもΔ〜×のレベルで実用にはならないもので
あった。
表12 比較例21〜23 実施例1において各層構成比を表14のようにした以外
は実施例1と同様にしてフィルムを製膜し、厚み11μ
のフィルムを得た。得られたフイルムの特性は表15に
示す通りであった。
いずれのフィルムも引裂強度の小さい、突起物耐引裂性
の小さいものでしかなく、落錘衝撃強度も小さかった。
又、比較例21. 22は腰強度も小さく取扱いに難し
いものであった。又、これらのフィルムの包装性はいず
れも×のレベルで、破れやシワ(特に破れ)が多く実用
に値しないものであった。
表14 表15 [発明の効果] 以上のように本発明のフイルムは、引裂強度、突起物に
よる耐引裂性と腰強度あるいは落錘衝撃強度と腰強度と
いう通常相反する特性が共に優れており、又加工条件を
変え、フィルムの配向度を調節することにより低収縮性
でストレッチ性をもたせたものから高収縮性のものまで
自由に製膜することができる。又、透明性やシール性、
引張強度等の特性にも優れており、種々のアイテムを高
速度で、破れやシワもなく包装できる従来にない非常に
有用なフィルムである.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
    合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
    −アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチ
    ル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、アイ
    オノマー樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種の
    重合体(A)15〜45wt%とビカット軟化点60℃
    以下の軟質エラストマー(B)5〜15wt%と23℃
    における密度が0.880〜0.920g/cm^3、
    メルトインデックスが0.5〜5g/10分、示差走査
    熱量計(DSC)による最高融点が110℃〜130℃
    でありかつビカット軟化点が60〜95℃であるエチレ
    ンと炭素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体(C
    )20〜55wt%と結晶性ポリプロピレン、結晶性ポ
    リブテン−1のいずれか又はこれらの混合重合体(D)
    10〜40wt%とからなる混合組成物を含んだ層を少
    なくとも一層有し、かつ該層の全層に対する厚み比率が
    30%以上であることを特徴とするポリオレフィン系多
    層延伸フィルム。
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