JPH03218323A - 中枢性疾患治療剤 - Google Patents

中枢性疾患治療剤

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JPH03218323A
JPH03218323A JP2310306A JP31030690A JPH03218323A JP H03218323 A JPH03218323 A JP H03218323A JP 2310306 A JP2310306 A JP 2310306A JP 31030690 A JP31030690 A JP 31030690A JP H03218323 A JPH03218323 A JP H03218323A
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trh
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Akinobu Nagaoka
永岡 明伸
Naohisa Fukuda
尚久 福田
Tairyo Ogawa
泰亮 小川
Hiroaki Okada
弘晃 岡田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業」一の利用分野 本発明は中枢性疾患治療剤に関する。
旭米鬼辣迷 近年、老齢人口の増加と共に老人性痴呆症の患者数はま
すます増加する傾向にあり、社会的にも非常に重要な問
題となってきている。すなわち、1)患者数か増加の一
途をたどっていること、2)発症の原因が不明であり、
的確な治療薬または治療法がなく難治であること、など
の理由により多くの関心を集めている。
老人性痴呆の臨床症状は場所、時間、人に対する見当識
障害や記憶障害に加え、意欲低下、情緒1 障害、うつ的症状や行動異常などであり、それは多岐に
わたっている。これまでの老人性痴呆の治療薬としては
、向精神薬(主として抗不安薬、抗うつ薬)、脳循環代
謝改善薬などが繁用されているが、必ずしも満足できる
効果は得られていない。
また、小脳脊髄変性症に関してはサイロトロピン遊離ホ
ルモン(TRH)が有効であるとの報告はあるか(祖父
江逸郎:臨床神経、+7:791799.1977)投
与量も多く、連日の投与を必要とし、必ずしも満足でき
る効果は得られていない。さらに、多くの副作用が発現
する。
発明が解決しようとする課題 老人性痴呆や小脳脊髄変性症はその原因が不明のために
的確な治療薬または治療方法がなく、中枢神経系の機能
異常であるとして、脳内の代謝あるいは神経伝達機能の
調整剤が用いられてはいるが、諸症状とくに記憶障害の
改善には結び付いていない。一般に薬物は血液脳関門を
通過しにくく、はっきりした効果をえるには多くの投与
量を必要とする。このため、脳以外の組織に作用し、副
作2 用が避けにくい。それゆえ、副作用が少なく、かつ、僅
かの投与量で有効性を発揮する薬物が求められてきた。
本発明者らは、TRHおよびそのアナログを含有する徐
放性製剤について検討を加えて来たか(Er’−A.−
0256726公報参照)、これらの徐放製剤により極
微量の投与で痴呆モデル動物の病状が顕著に改善、治療
され、また脳機能を賦活するという知見を得た。これに
もとづいてさらに研究した結果、本発明を完成した。
課題を解決するための手段 本発明は、T R H作用を有するオリゴベプチドを投
与後持続的に体内に放出しうる老人性痴呆もしくは小脳
脊髄変性症治療用オリゴペブチド含有製剤を提供するも
のである。
上記TRH作用を有するオリゴペプチドとして、例えば
式 3 [式中、Xは4,5または6員複素環基を、Yはイミダ
ゾール−4−イル,4−ヒドロキシフエニルまたはイソ
ブロビルを、R ’, R ’は同一または異なって水
素もしくは低級アルキルを、R3は水素または置換基を
有していてもよいアラルキルを、Zはメチレンまたは硫
黄原子を示す]で表わされる化合物が挙げられる。
Xで示される4,5.6員複素環基は窒素,酸素または
(および)硫黄原子を有していてもよく、例などが挙げ
られる。
R’およびR2で表わされる低級アルキルとしては、C
1−3アルキル(例、メチル,エチル,プロビルイソブ
ロビル)が挙げられる。
R3で表わされる置換基を有していてもよいア4 ラルキルとしては、フエニルC +−tアルキルなと例
えば3,4−ジヒドロキシフェニルエチルが挙げられる
化合物(I)は2〜4のアミノ酸または誘導体もしくは
類似体からなる場合が好ましい。
化合物(1)に包含される化合物として、ビロG Iu
−H is − P roN H ?(T R H),
 a−プチロラクトン力ルボニルーH is − P 
roN H ,(D N1417),オロチル−H i
s−P roN H z(C G3509),2−メチ
ルテトラヒドロチアジン−3オン−5−イルカルポニル
−H is − P roN I−T 2(CG−37
03),ピロGlu−Tyr−ProNH,(Ro  
1 0 2 92 8),ビo G lu−H is 
− P roN H(3.4−ジヒドロヰンフェニルエ
チル)(RolO9430).ピoGlu−His−(
3+4−ジヒドロキシフェニルエチルアミノ力ルボニル
)(Rol08802),ピロー2−アミノアジビルー
His−チアゾリジン−4−カルボアミド(MK−77
1),ピロー2−アミノアジビル−Leu−ProNH
2(RGH−2202).ピo G lu − H i
s − (3−モノ5 メチル)ProNH=(RX74355),ピロGlu
His−(3.3−ジメチル)ProNH,(RX77
368),アゼチジノン−4−イルカルボニル−His
ProNH.(YM−14673)など[これらの化合
物ノ性状についてはニューロファーマコ口シー( Ne
uropharmocology ). 2 0 . 
9 4 7  9 5 7(1 9 8 1)および同
誌,23,339−348(1984),ブレーン・リ
サーチ・レビュー(Brain  Research 
 Reviews). 4 + 3 8 9  4 0
 3(1982),ブレーン・リサーチ(Brain 
Research),ん且6,228−235(+ 9
89),アルツナイムφフオルシュング(^rznei
m  Forsch. / DrugRes.),39
.297  298(] 989).EP−A123,
444公報参照]が挙げられる。
とりわけ化合物(1)としてT R H , D N1
 4 1. 7,CG−3 5 0 9が好ましい。
上記化合物は遊離体でも、あるいはその塩でもよい。と
りわけ、遊離体またはpKa /I以十の弱酸の塩が好
ましい。
本発明における上記オリゴベプチドを含有し、6 それらを持続的に放出する製剤としては通常の徐放性製
剤であればよく、その形態、投与ルートには関係なく用
いることができる。通常1週間以上の放出期間を有する
徐放性製剤を用いるが、1回の投与では1週間以上持続
的に薬物を放出しなくともそれらを頻回投与することて
同様の効果が得られれば、そのような製剤でもよい。し
かし、1回の投与では少なくとも24時間以上の持続的
な放出をする製剤か好ましく、より好ましくは1回の投
与で2日以上の持続的な放出をする製剤がよい。
このように持続的にTRHまたはその活性をもつ物質を
放出する製剤としては注射剤または埋め込み剤か挙げら
れる。薬物を高分子マトリソクス中に分散した埋め込み
剤、それらを粉砕するかあるいは初めからマイクロスフ
ェアーもしくはマイクロカプセルとした注射剤か一般的
な製剤である。
使用する高分子としては生体内分解性あるいは生体内溶
解性のものがよく、(1)ポリ乳酸、ポリ乳酸・グリコ
ール酸、ボリンアノアクリレート、ポ7 リカプロラクトン、ポリオルトエステル、ポリリンコ酸
、ボリーβ−ヒドロキシ酪酸、ポリオルソカーボネート
、無水マレイン酸系共重合物等の合成高分子、(2)ア
ルブミン、ポリアミノ酸、コラーゲン、ゼラチン等の蛋
白質、(3)ポリアクリルスターチ、分解性スターチ、
デキストラン、およびその誘導体、メチルセルロース、
エチルセルロース、ヒドロキシブロビルセルロース、ア
セチルセルロース、ニトロセルロース等の糖類等カ挙ケ
られる。
これらの徐放性製剤の製造方法としては通常用いられる
方法でよい。薬物は高分子マトリックス中に均一に分散
あるいは溶解したものがよく、薬物および高分子を適当
な溶剤に均一に溶解し、溶剤を除去して成形した埋め込
み剤を調製する方法、あるいは薬物の水溶液を高分子の
非水溶媒を均一に混合または乳化し、溶媒および水を除
去した埋め込み剤を調製する方法が挙げられる。これら
の埋め込み剤を粉砕して注射剤を調製することもできる
。マイクロスフェアーの調製方法は相分離法、8 液中乾燥法(溶媒除去法)、コアセルベーション法等の
調製方法が挙げられる。他の徐放性製剤としては経皮投
与剤が挙げられる。経皮投与剤としてはいわゆるパッチ
剤あるいは軟膏剤いずれでもよいが、パッチ剤の方が長
期間持続的に薬物を放出するには好ましい。経皮投与剤
は従来から報告されている方法で調製される。使用され
る製剤基剤としては、T R Hまたはその活性をもつ
物質を溶解または分散させやすい。プロピレングリコー
ル、ソルビ1・−ル液、グリセリン、ポリエチレングリ
コール等の多価アルコール類、オリーブ油等の植物油、
スクワレン、ラノリン等の動物油、流動パラフィン、ワ
セリン等の鉱物油、その他の油脂、脂肪酸エステル等が
用いられる。このとき、経皮吸収の促進剤を使用しても
よい。促進剤としては脂肪アルコール、脂肪酸のアルカ
リ金属塩、脂肪属モノアミン、エイゾン、等が挙げられ
る。
薬物の投与量は薬物の活性の度合いによって異なるが、
基本的な投与形態を1週間の徐放剤とした場合、1回の
投与量が0.3 5〜3 5mg(0.09 07〜0 . 7 mg/ kg体重)で十分な効果が
期待できる。後の実験結果に示すように、このような持
続的な剤形とすることで投与量は水溶液の連日投与より
も低減できかつ、水溶液の連日投与では得られなかった
有効性が得られた。この場合1回の投与量か0.0 5
 〜5mg(0.0 0 1 〜0. 1mg/kg体
重)でも十分な効果が期待できる。一般的にTRHの水
溶液の連日投与では1回の投与量が1〜4mgを1日2
回投与されているので、1週間の投与量としては14 
〜56mg(0.28 〜1.12mg/kg体重)に
相当し、この投与量では副作用が多数出現し、かつ効果
も必ずしも満足できるものではなかったと報告されてい
る(高人田直彦他、゛゜神経ペブチドの基礎と臨床“(
祖父江逸郎編),厚生省新薬開発研究出版、266頁〜
272頁,1986年,祖父江逸郎、神経内利治療3 
(4 ), 3 0 3〜309(1986乃本発明の
ように投与量が低減すれば副作用も当然低減することが
期待できる。
製剤中の薬物含量はとくに規定はなく、持続的に長期間
にわたり放出すれば含量の高いはと好まl0 しい。一般に徐放性製剤は投与初期(0.5〜24時間
)に含有している薬物をその後の放出量に比較して、よ
り多く放出する(初期バーストと称される)。この初期
ハース1・が多いと副作用を引き起こすことが懸念され
、投与6時間までの放出量は3mg以下とするのが好ま
しい。このため製剤中の薬物含量は好まし《は0.1〜
50%(W/W)、より好ましくは1〜20%(W/W
)で用いられる。
本発明においては乳酸および(または)グリコール酸の
ポモボリマーまたはコポリマーを用いてマイクロスフェ
ア−(マイクロカプセルとも称する)とし、水に野濁さ
せて皮下投与することにより優れた活性を得ることがで
きる。
作用および実施例 以下に、本発明を実験例および実施例によりさらに具体
的に説明するが、これらが本発明の範囲を制限するもの
でないことは言うまでもない。
実験例1 シクロヘキシイミドを投与し、健忘状態となったマウス
に実施例2の製剤およびTRH水溶液を投与して治療効
果を比較した。
(実験方法) 雄性マウス(C 5 7 B L系、5週令)を用い、
蛋白合成阻害薬シクロヘキシイミド(6 0 mg/ 
kg)を皮下投与して誘発される記憶障害モデルを作製
した。記憶障害は受動的回避学習試験法を用いて評価し
た。すなわち、明暗2室からなる装置を用い、最初は明
室にマウスを入れ、マウスが暗所を好む習性を利用し、
暗室に移動したときその2室の間のドアーを締め、電気
ショックを床から与える(獲得試行)。この獲得試行の
30分前にシクロヘキシイミドを投与した。その翌日、
再びマウスを明家に入れ、暗室へ移行するまでの時間を
測定した(テスト試行)。正常マウスは前日の電気ショ
ックをよく記憶していたがシクロヘキシイミド投与マウ
スはそれを想起できず、短潜時で再び暗室へ移動した。
この記憶障害に対する実施例2のT R Hマイクロカ
プセルをTRHとして0.008  00 4 , 0
 . 2 mg/ kg/ dayの投与量でテスト試
行9日前に1回皮下投与した。また、比較のためTR■
{の水溶液を0 . 2 mg/ kg/ dayの投
与量で毎日1回9日間連続皮下投与した。この両群につ
いて受動的回避学習試験を行った。
(結  果) 表−1に示すように正常マウスのテスト試行時の潜時は
300秒(観察時間5分)であったのに対し、シクロヘ
キシイミド処置群の潜時は著しく短縮し平均17.4秒
であった。この健忘に対しTRHマイクロカプセル持続
性製剤投与群では投与量に比例した改善か認められ、潜
時は延長した。
0 . 0 4 mg/ kg/ day以上の投与で
統計的に有意差を認めた。一方、TRH水溶液の連日皮
下投与群ではTRHとして0 . 2 mg/ kg/
 day投与にもかかわらず潜時は全く延長されなかっ
た。
以上のように、TRHを持続的に放出する製剤は本健忘
症モデルの記憶障害に対し、極めて少量で有効性を示す
ことが判明した。
13 表 1 シクロヘキシイミド誘発健忘に対する 正常対照n丁 300 健忘群 17.4 健忘±TRHマイクロカプセル (TRHとして 0. 008 mg/kg/day)
17 9 健忘+T R Hマイクロカプセル (T R l−1として 0. 04  mg/kg/
(lay)2779 健忘+TRHマイクロカプセル (T R Hとして 0.2  mg/kg/day)
53 28 健忘+TRH水溶液 18.0 使用動物数二一群 10匹 ’ : p<0.0 1  (健忘群と比較)実験例2 ベントバルビタール睡眠短縮作用(脳機能賦活作用) (実験方法) 試料としては実施例2のT R Hマイクロカプセル持
続性製剤を用いた。
I4 (+.)TRHマイクロカプセルの投与:実施例2のT
RHマイクロカプセルを水性分散媒に分散し、TRHと
して0.05,0.2,0.5mg/kg/dayの投
与量で雄性ラ,4(JCL:Wistar、7週令)の
背部皮下に注射した。その後、4,11,18.25日
にペントハ゛ルビタール3 0 mg/ kgを尾静脈
内に投与し、立ち直り反射( righting  r
eflex )の消失時間を睡眠時間として測定した。
対照群には分散媒を投与した。
(2)TRH水溶液の投与: TRH酒石酸塩水溶液を
”I’ R Hとして3, 1 0, 2 0. 5 
0mg/kgを」二記と同様のラット皮下に投与し、立
ち直り反射の消失時間を測定した。対照群には生理食塩
液を投与した。
(結  果) 表−2、3に示すようにT R Hマイクロカプセル持
続性製剤を投与した場合、0.05,0.2mg/ k
g/ day投与ては投与4,l1日後、0 . 5 
mg/kg/day投与ては投与4,II,18日後に
おいてl5 有意な睡眠時間の短縮が認められた。薬物の放出が終了
した25日後にはこれらの作用は消失した。
一方、T R H酒石酸塩水溶液の投与では用量依存的
に睡眠時間は短縮され、10mg/kg以上の用量で有
意の作用が認められた。以」二の結果から、TRHマイ
クロカプセル持続性製剤は極めて低用量でベントバルビ
タールによる睡眠時間を短縮し、最小有効量で比較する
と水溶液投与の約1/200の用量で作用が発現した。
(以下余白) 16 l7 表 3 ベントバルビタール睡眠時間の短縮 に対するT R H水溶液の効果 3  Illg/kg 10mg/kg 20mg/kg 70.6  (4.2) 58.6  (2.5)” 56.0  (CO)” p<0.05 ”’p<0.001  (対照群との比較)実験例3 老化促進モデルマウス(SAM)のプラス迷路における
低不安様行動(警戒心低下)に対する作用(実験方法) 8カ月令雄性SAM−R/1(正常対照マウス)および
SAM−P/8(老化促進マウス)のプラス迷路におけ
る探索行動におよぼすT R Hの作用を実施例2で得
たマイクロカプセル持続性製剤を水性分散媒に分散して
の単回皮下投与またはT R H18 水溶液の反復皮下投与て検討し、両者の作用を比較した
。実験はマイクロカプセル製剤の作用と水溶液反復投与
の作用の2度にわけてそれぞれ別々のマウスを一群lO
匹づつ使用し、実施した。
マイクロカプセルは0.05,0.2mg/kg/da
yの投与量を背側顕部皮下に投与した。SAM−R/l
対照群およびSAM−P/8対照群には分散媒を皮下投
与した。一方、TRH水溶液は0.050 . 2 m
g/ kgを毎日午前10〜11時の間に背側頭部に皮
下投与した。対照群には生理食塩液を投与した。なお、
プラス迷路実験はマイクロカプセルおよび反復投与開始
6日後に水溶液投与の30分後に実施した。
高架式プラス迷路装置は床から50cmの高さに設置さ
れた十字型の4本のアーム(1 0 X 5 0C[I
)からなり、向かい合う2本のアームは中央プラントホ
ーム側を除く3面を高さ50cmの壁で囲まれた遮蔽ア
ームで、他の2本は全く壁のない開放アームとした。マ
ウスを中央のプラントホームに置いた後、5分間の探索
行動を観察し、遮蔽アームへの進入回数を測定した。
(結  果) 表−4に示すように、分散媒または生理食塩液を投与し
たSAM−P/8対照群はSAM−R/1対照群に比べ
有意な開放アーム進入率の増加を示した。この進入率の
増加は持続性マイクロカプセルの0.05,0.2mg
/kg/day投与により有意かつ著明に抑制された。
一方、水溶液の反復投与では有意な作用は認められず、
高用量投与群でわずかに抑制の傾向が認められる程度で
あった。
SAM−P/8における開放アーム進入率の増大はP/
8系における不安低下(警戒心の低下)によるものと推
定され、この不安低下様行動はTRH持続性製剤の投与
により著明に緩解されることが明らかとなった。
表 4 老化促進モデルマウス(SAM)のプラス迷路での%開
放アーム 動物   薬 物      用  量   進入率(
平均(標準誤差)) SAM−R/1分散媒      22.2 (3.6
)SAM−1〕/8分散媒      40.0 (1
.2)”SAM−P/8  7イク口カプセル 0. 
05 mg/kg/day  28. 2 (3. 0
)”SAM−R/1生食 SAM−P/8生食 SAM−P/8  T R H水溶液 20. 6 (2. Il!) 33. 6 (3. 1)” 0. 05 mg/kg/day  32. 7 (2
. 9)”使用動物数・一群10匹,  生食:生理食
塩液:’  : p<0.05:  “ゝp<0. 0
1  (SAM−R/1対照群との比較)” : p<
0.01  (SAM−P/8対照群との比較)実験例
4 Rolling  mouse  Nagoya(遺伝
性運動失調モデル動物)における作用 (実験方法) Rolling  mouse  Nagoya(雄1
0匹、雌5匹、体重15 5〜34.0g)を用いた。
実施例2の21 T R HマイクロカプセルをT R Hとして0.0
50 . 2 mg/ kg/ dayの用量で水性分
散媒に分散して皮下投与した。投与後、2,9および1
6日にマウスを高さ10cm、直径5cmの金属性円筒
にのせ、その上に滞留する時間を3分おきに4回測定し
、その平均値を求めた。対照群には分散媒のみを投与し
た。また、比較として”l” R I1 酒石酸塩水溶
i1kをT R Hとして3.10mg/kgを単回皮
下投与し、投与後10分から3分おきに4回測定し、そ
の平均値を求めた。
(結  果) 表−5に示すように、T R Hマイクロカプセルの0
 . 0 5 mg/ kg/ day投与では投与後
2日において、また0 . 2 mg/ kg/ da
y投与では投与後2および9日においてそれぞれ対照群
に比し有意な滞留時間の延長が認められた。この作用は
薬物放出の終了した16日後には消失した。TRHfi
石酸塩水溶液の投与の結果を表−6に示す。用いた2用
量でいずれも有意な滞留時間の延長が認められたが、T
RHマイクロカプセルの約60倍の用量を22 要した。
23 24 表 6 Rolling mouse Nagoya(遺伝性運
動失調モデル動物)分散媒(対照群’)       
     12.9 (1.6)T R H水溶液  
 3+ng/kg     2 0. 3 (2. 5
)”実施例I TR8250mgを水0.625dに溶解した(A液)
。ポリ乳酸グリコール酸(乳酸/グリコール酸一75/
25、重量平均分子量14000、以下p LGA(7
 5/2 5)− 1 4 0 0 0のように表示す
る)5gを塩化メチレン6.25dに溶解スる(B液)
。A液をB液に小型ホモジナイザ−(ポリトロン、キ不
マチカ社、スイス)で攪拌しつつ加えW/Oエマルショ
ンを得た。これを18℃に冷却した後、18゜Cの0,
25%ポリビニルアルコール(PVA)水溶液125O
d中に注入し、タービンホモミキサーを使用してW/O
/Wエマルションとした。この後、W/O/Wエマルシ
ョン液を緩25 く攪拌しつつ塩化メチレンを揮散させ、内部のW/Oエ
マルションを固化させたのち、遠心分離機で固形分を捕
集し、TRHを封入したマイクロカプセルを得た。これ
をさらに凍結乾燥し、脱溶媒および脱水がより完全に行
なわれた粉末を得たく取込み率100%〈)。得られた
マイクロカプセルのin vitroおよびラット皮下
に投与した後のinvivoにおけるTRHの放出性(
溶出液中または投与部位に残存するマイクロカプセル中
の薬物残存量を測定)を検討した。その結果を表−7に
示す。
マイクロカプセルからTRHはin vitro in
 vivoともに4週にわたる持続した放出を示した。
表−7  in vitroおよびin vivo放出
性invitro   94.5   82.2   
59.0   44.6   7.8実施例2 実施例1と同様な方法でPLGA(75/25)1 4
. 0 0 0の替わりにPLGA(75/25)26 10000を用いて2週間にわたりTRHを放出する持
続性マイクロカプセル製剤を得た(取込み率100%〈
)。
実施例3 実施例1と同様の方法でTRHに替わりCG3509を
用いて4週間にわたりCG−3509を放出する持続性
マイクロカプセル製剤を得た(取込み率94 5%)。
実施例4 PLGA(75/25)−10000の50mgをジオ
キサン171112に溶解し、T R Hの10mgを
溶解した50μeの水溶液を添加した。混懸液が得られ
た。これをトレーに流し込み、窒素気流下で溶媒を揮散
させた。得られたフィルムを減圧乾燥して残存する溶媒
および水を完全に留去し、2週間にわたりTRHを持続
性に放出するフィルム状製剤が得られた(取込み率10
0%)。
実施例5 実施例4で得たフィルムを粉砕して170メ,ソユのふ
るいで篩過し、約2週間にわたりT R Hを放出する
微粒子製剤を得た。
実施例6 TRH酒石酸塩1.0mgをプロピレングリコール17
0mgおよびオレイン酸30mgの混液に溶解し、これ
を厚さ2mm多孔質セラミックスに吸収させた。この片
面をアルミフォイルで覆い24時間持続的にTRHを経
皮的に体内に吸収させる製剤を得た。
発明の効果 本発明の徐放性製剤は、極微量のオリゴベプチドによっ
て、老人性痴呆および小脳脊髄変性症に著効を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. TRH作用を有するオリゴペプチドを投与後持続的に体
    内に放出しうる老人性痴呆もしくは小脳脊髄変性症治療
    用オリゴペプチド含有製剤。
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