JPH03217849A - 加熱定着用トナー - Google Patents

加熱定着用トナー

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JPH03217849A
JPH03217849A JP2012500A JP1250090A JPH03217849A JP H03217849 A JPH03217849 A JP H03217849A JP 2012500 A JP2012500 A JP 2012500A JP 1250090 A JP1250090 A JP 1250090A JP H03217849 A JPH03217849 A JP H03217849A
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resin
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Takaaki Kamitaki
隆晃 上滝
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下條 稔
Yoshihiko Hyozu
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真、静電記録、静電印刷などに於る静電
荷像を現像する為のモノカラー複写機からフルカラー複
写機に至る迄の加熱定着用トナーに関するものである。
[従来の技術] 従来、電子写真法としては米国特許第2,297,69
1号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭
43−24748号公報等に記載されている如く、多数
の方法が知られているが、一般には光導電性物質を利用
し、種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、
次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙
等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力或い
は溶剤蒸気などにより定着し複写物を得るものである。
上述の最終工程であるトナー像を紙などのシートに定着
する工程に関しては種々の方法や技術が開発されている
。現在最も一般的な方法は加熱ローラーによる圧着加熱
方式である。
加熱ローラーによる圧着加熱方式はトナーに対し離型性
を有する材料で表面を形成した加熱ローラーの表面に被
定着シートのトナー像面を加圧下で接触しながら通過せ
しめることにより定着を行なうものである。この方法は
加熱ローラー表面と被定着シートのトナー像とが加圧下
で接触するため、トナー像を被定着シート上に融看する
際の熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行なうこ
とができ、高速度電子写真複写機において非常に有効で
ある。しかしながら、上記方法では、加熱ローラー表面
とトナー像とが溶融状態で加圧下で接触するためにトナ
ー像の一部が定着ローラー表面に付着・転移し、次の被
定着シートにこれが再転移して所謂オフセット現象を生
じ、被定着シートを汚すことがある。加熱定着ローラー
表面に対してトナーか付着しないようにすることが加熱
ローラ一定着方式の必須条件の1つとされている。
即ち、定着温度領域の広い耐オフセット性の高いトナー
用バインダー樹脂の開発が望まれているのが現状である
また、2色カラー複写機やフルカラー複写機の検討及び
実用化も多くなされている。例えば「電子写真学会誌」
Vol 22, No.1 (1983)や「電子写真
学会誌」Vol 25, No.1, P.52 (1
986) (Dごとく色再現性、階調再現性の報告もあ
る。
しかしテレビ、写真、カラー印刷物のように実物と直ち
に対比されることはなく、また、実物よりも美<シ<加
工されたカラー画像を見なれた人々にとっては、現在実
用化されているフルカラー電子写真画像は必ずしも満足
しつるものとはなっていない。
フルカラー電子写真法では、複数回の現像を行い、同一
支持体上に色の異なる数種のトナー層の重ね合せを必要
とするカラー電子写真法ではカラートナー用バインダー
樹脂が持つべき必要な条件としては下記の事項が挙げら
れる。
(1)定着したトナーは、光に対して乱反射して、色再
現を妨げることのないように、トナー粒子の形が判別出
来ないほどのほぼ完全溶融に近い状態となることが必要
である。
(2)そのトナー層の下にある異なった色調のトナー層
を妨げない透明性を有するバインダー樹脂でなければな
らない。
この様にモノカラー複写機用では、定着温度領域の広い
耐オフセット性の高いトナー用バインダー樹脂の開発が
望まれ、フルカラー複写機用としては、定着温度領域が
広いだけではなく、樹脂の透明性と、定着されたときに
定着面がフラットになることが要求されている。
さらに近年に於ではモノカラーからフルカラー複写機に
至る迄、高速化及び加熱ローラーのヒートアップタイム
の短縮化、消費電力の低減化等多くのことが要求されて
いる。
これらのことを満足させる為には、低温定着が可能で且
つ前述した様に、定着領域が広く、透明性にすぐれ、定
着されたときに定着面がフラットになるようなトナー用
バインダー樹脂が必要である。
ここで圧力定着トナーを用いる方法も考えられるが、こ
の方法では、3色又は4色重ね合わせて色再現をするフ
ルカラー用トナーとして用いた場合、結着樹脂がとけな
い為、混色性が悪く、くすんだ彩度の落ちた画像となる
。従って定着工程に於では、結着樹脂が溶融し混色でき
る程度の熱を与えなければならない。
低温定着化という目的だけでトナー用バインダー樹脂の
溶融粘度を下げることは可能である。
例えば樹脂の分子量や、ガラス転移点を下げる方法が挙
げられるが、この方法ではトナーの保存安定性が悪くな
り、トナー同士がプロツキングしたり、現像ドラム等に
融着するなどの現象を引き起こす。
また、従来ビニル系重合体の定着温度を拡げる目的では
特開昭58−14148号公報、特開昭58−7294
8号公報、特開昭59−174855〜6号公報、特開
昭60−123855号公報、特公昭52−3304〜
5号公報、特公昭57−52574号公報、特公昭58
−8505号公報などでオフセット防止剤を用いる方法
が開示されているが、これらは補助的であり、特にモノ
カラートナー用としてはトナーの透明性が損なわれ、フ
ルカラートナーとして用いた場合、混色性が悪くなる。
また、特開昭56−158340号公報、特開昭58−
86558号公報、特開昭58−203453号公報、
特開昭59−88748号公報、特開昭59−2263
58号公報、特開昭60−45259号公報、特開昭6
0−45261号公報、特開昭60−48568号公報
、特公昭60−2411号公報などでは、低分子量成分
と高分子量成分を有するトナー用結着樹脂が開示されて
いる。これらの樹脂を用いることにより、定着温度をあ
る程度拡げることは可能になったが、ゲルなどの高分子
量成分が存在することにより、粉砕性の低下や熱混練時
の溶融粘度が高くなりすぎることによる問題があり、又
、特にフルカラートナーとして用いると定着されたとき
の定着面の平滑性が損なわれ、従って、混色性が悪くな
る。
即ち、低温で定着させること、定着温度領域を拡げるこ
と、且つトナー特性である保存安定性、流動性、耐久性
、透明性、定着面の平滑性を、同時に満足することは極
めて難しい。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的はこれらの問題点を改良した新規な加熱定
着用トナーを提供することにある。
即ち、本発明の目的は低温定着が可能で、且つ定着温度
領域が広い加熱定着用トナーを提供することにある。
さらに別の目的は、保存安定性及び流動性にすぐれ、凝
集をおこさず耐衝撃性にもすぐれている加熱定着用トナ
ーを提供することにある。
さらに別の目的は、帯電特性が良好でしかも使用中に常
に安定した荷電性を有し、鮮明でカブリのない画像の得
られる加熱定着用トナーを提供することにある。
さらに別の目的はフルカラートナーとして用いた場合に
は、定着したトナーは光に対し乱反射して色再現を妨げ
ることのないように平滑な定着面を形成することのでき
る加熱定着用トナーを提供することにある。
さらに別の目的は、フルカラートナーとして用いた場合
には、そのトナー層の下にある異なった色調のトナー層
を妨げない混色性を有する加熱定着用トナーを提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段及び作用]ビニル系モノマ
ーから合成される重合体又は、該重合体の混合物を含有
する結着樹脂を含むトナーにおいて、該結着樹脂として
カルボキシル基を含有する(ABA)n型ブロック共重
合体(n=1〜20)を含有することにより本発明の目
的は達成される。ここで、該ブロック共重合体を構成す
るA又はBはスチレン系及びアクリル系モノマーから合
成されるコポリマーであり、該ブロック共重合体は25
〜95℃の間に少なくとも2点以上のガラス転移点を有
する樹脂を用いる。
この理由を本発明者らは以下に述べることによるもので
あることを把握した。
一般的に、ブロック共重合体は、いわゆる海・島構造を
とることが知られている。当然多い成分が海であり少な
い成分が島である。従ってABA型のブロック共重合体
に於ではAが海でBが島を形成する。
かかるブロックボリマーとして例えば特公昭57−65
85号公報においては圧力定着トナー用樹脂としてA成
分のガラス転移点が20℃より小の軟質重合体で、B成
分のガラス転穆点が50℃より大の粘り強い重合体であ
るABA型ブロック共重合体を用いる方法が開示されて
いる。
今日、現在最も一般的な定着方法は加熱方式である。特
に、加熱ローラーによる圧着加熱方式はトナーに対し離
型性を有する材料で表面を形成した熱ローラーの表面に
被定着シートのトナー像面を加圧下で接触しながら通過
せしめることにより定着を行うものである。この方法は
熱ローラーの表面と被定着シートのトナー像とが加圧下
で接触するため、トナー像を被定着シート上に融着する
際の熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行うこと
ができ、電子写真複写機において非常に有効である。
しかしながら定着時の熱により機内が昇温する場合があ
る。この為にトナーが保存中にプロツキングするという
好ましくない現象が起こり得る場合があり、ブロッキン
グに対しても要求が厳しくなってきている。かかる加熱
定着において、ガラス転穆点が20℃より小の軟質重合
体をA成分に有する樹脂を用いて得られたトナーは装置
内でプロツキングし易く、その結果粉体の流動性が劣り
良好な画像を得ることが難しい。
更に、加熱定着において記載されているように定着は可
能であるが、ガラス転移点が20℃より小の軟質重合体
が海・島構造の海の部分を占めている為、高温オフセッ
トが発生し易く、従って熱ローラ一定着用としては定着
温度領域が狭いものとなってしまう。
そこで本発明者らは、鋭危研究の結果、(ABA)n型
ブロック共重合体(n=1〜20)の海・島構造におい
て、この海と島をある特定の構成にすることにより、前
述した諸々の問題を生じない低温定着性にすぐれたトナ
ーを発明するに至った。
つまり海・島構造において、海であるAセグメントで耐
プロツキング性、耐高温オフセット性を持たせ、Bセグ
メントで低温定着性を付与するものである。即ち、機能
分離する目的でAセグメント、Bセグメントのモノマー
組成比を変え、Aセグメント及びBセグメントはそれぞ
れ異なったガラス転移点(TgA. TgB)を有し2
5℃≦Tga <Tgp.≦95℃とするものである。
かかる構成により、低温定着性にすぐれたトナーが得ら
れるのは、Aセグメントを海としBセグメントを島とす
る構造により、一般的にプロツキング性に弱い低温定着
性を有するBセグメントが島として個々に存在するため
に、耐プロッキング性に対しては連続相の海であるAセ
グメントにより達成される。
一方、定着時の加熱時においてはBセグメントの作用に
より低温定着性が与えられる。
ここにおいて、AセグメントとBセグメントはお互いが
連結している為に、例えばポリマーブレンドのような各
々が別々に存在する場合と異なり、AセグメントとBセ
グメントがお互いに作用しあうことにより、Aセグメン
トの耐高温オフセット性とBセグメントの低温定着性が
両立するものと推定される。
本発明者らは、本発明の目的を更に満足させるために鋭
意検討の結果、カルボキシル基を含有するビニル系モノ
マーを共重合させることにより更に良好な結果が得られ
ることを見い出した。
即ち、海.島構造による効果と併せて、カルボキシル基
を含有するビニル系モノマーを共重合させることにより
結着樹脂の極性が大きくなり、その結果、紙への親和性
が向上し、定着性が向上するものである。そのために結
着樹脂のTg(ガラス転移点)も高めることが可能とな
り、耐ブロック性に対しても更に改善されるものである
またかかる結着樹脂により、金属化合物とカルボキシル
基との架橋反応を利用することも可能となり、熱溶融時
の粘度をコントロールすることができ、定着性、オフセ
ット性を更に改善することもでとる。
ここにおいてTgaが25℃より低いとTgAを高くし
てもプロツキングを起こし、またTgAが95℃をこえ
ると、トナーの定着性が悪くなることによる。
さらにブロック共重合体におけるA,Bのガラス転移点
(TgA. Tga)は前述した様に25℃≦TgB<
TgA≦95℃であることが望ましく、30℃≦Tga
<TgA≦90℃であることがより望ましい。更に好ま
しくはTgAとTgaは10℃以上離れていることが好
ましい。
本発明に於るトナーは、一成分系にも二成分系にも用い
ることができ、二成分系トナーではモノカラーからフル
カラー用まで広範にわたり適用で診る。
しかし、本発明のトナー特性を充分に発揮させる為に、
フルカラー用として用いる場合には、結着樹脂として用
いられる、(ABA)n型ブロ・ンク共重合体及び/又
はビニル系モノマーから合成される重合体又は該重合体
の混合物の数平均分子量(Mn)が、1500 〜30
000好ましくは2500〜20000、重量平均分子
量( M w)が4000〜50000好ましくは60
00〜35000であることが望ましい。また、一成分
系或いはモノカラー用として用いる場合には結着樹脂の
数平均分子量( M n)が2500〜40000好ま
しくは3500〜20000、重量平均分子量( M 
w)が20000〜500000好ましくは35000
〜350000であることが望ましい。
また、(ABA)n型ブロック共重合体のくり返し数n
は1〜20であることが望ましい。これは、nが20を
越えると、ランダム或いは交互共重合体と同様になり、
ブロック共重合体の特性が失なわれる為である。従って
、分子量が低いフルカラー用では、より好ましくはn=
1〜1oの範囲にあり、分子量が高い一成分系或いはモ
ノカラー用として用いる場合にはn=1〜l5であるこ
とが前述したブロック共重合体の特性を発揮するという
ことでより望ましい。
本発明に用いられる結着樹脂には、(ABA)n型ブロ
ック共重合体が含有されていれば良いが該ブロック共重
合体の特性をより効果的に発揮させるには、結着樹脂中
に該ブロック共重合体が少なくとも30wt%以上、好
ましくは50wt%以上含有されていることが望ましい
また、結着樹脂中のブロック共重合体以外のビニル系モ
ノマーから合成される重合体もしくは該重合体の混合物
のガラス転移点は、ブロック共重合体の特性を発揮させ
る為に、45℃〜85℃好ましくは55〜70℃である
ことが望ましい。
なお、加熱定着方式とは加熱により定着される方法を意
味し、例えば熱ローラーによる圧着加熱方式、加熱体に
対向圧接しかつフィルムを介して記録体を該加熱体に密
着させて定着する方法等がある。
本発明に用いられる(ABA)n型ブロック共重合体を
構成するA又はBのコポリマーは以下のスチレン系及び
アクリル系モノマー及びカルボキシル基を含有するビニ
ルモノマーから合成される。
スチレン系モノマーとしては例えば、スチレン、0−メ
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−フェニルスチレン、p一エチルスチレン、2.
4−ジメチルスチレン、p−n−プチルスチレン、p−
tert−プチルスチレン, p−n−へキシルスチレ
ン、p−n−オクチルスチレン、p−n一ノニルスチレ
ン、p−n−デシルスチレン、I’−n−ドデシルスチ
レン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、3
.4−ジクロルスチレン、m一二トロスチレン、0−ニ
トロスチレン、p−ニトロスチレン、等のスチレン話導
体が挙げられる。
アクリル系モノマーとしては、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸プロビル、アクリル酸n−オクチル
、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル
、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル
、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類が挙
げられる。
本発明に用いられるカルボキシル基を含有するビニルモ
ノマーとしては、アクリル酸、メタリクル酸、クロトン
酸、イタコン酸、ケイヒ酸、無水マレイン酸、フマール
酸、マレイン酸及びそれらのメチル、エチル、ブチル、
2エチルへキシルモノエステルがあり、これらの1種又
は2種以上が用いられる。これらの中で特に重合体の吸
湿性を考慮するとメタクリル酸、無水マレイン酸、ケイ
ヒ酸が好ましい。
以上のようなモノマーはABA型ブロックボリマーに対
し1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%共重合す
ればよい。また、A,Bのいずれか一方に共重合する場
合、またはA,Bいずれにも共重合する場合のどちらで
もよい。A,Bのいずれにも共重合する場合にはA,H
の添加量を異なるようにしても同量用いてもよい。他に
、その他のモノマーを共重合することを妨げない。
またAのコポリマー中の千ノマ一組成比はスチレン系/
アクリル系= 9872〜3 5/6 5好ましくは9
5/5〜45/65の範囲にあり、Bのコポリマー中の
千ノマ一組成比はスチレン系/アクリル系=95/5〜
3 0/7 0好ましくは90/10〜40/60の範
囲にあることが望ましい。但し、本発明に影響を与えな
い範囲でその他モノマーを共重合することも良い。
一方、カルポキシル基と金属化合物を熱などによって反
応させ架橋させる場合に使用する反応性の金属化合物と
しては、次の金属イオンを含むものが使用できる。適当
な1価金属イオンには、Na”, Li”, Cs”,
 Ag”, Hg”, Cu+などがあり、2価の金属
イオンには、Be”, Mg2+, Ca”, 1g2
+Sn24  Pb”  pe2”  CO24  N
i2*  Zn2+などである。また、3価のイオンと
しては、Ap3“ S c 3 +Fe3″″ Co3
 +  N i 3 +  C r3 4  Y 3な
どがある。上記のような金属イオンを含む化合物のうち
でも分解性のものほど、良好な結果を与える。これは分
解性のものの方が熱分解によって化合物中の金属イオン
がより容易に重合体中のカルボキシル基と結合しやすい
ためと推察される。
反応性金属化合物のうちでも有機金属化合物が重合体と
の相溶性や分散性に優れ、金属化合物との反応による架
橋が重合体中でより均一に進むので、より優れた結果を
与える。
上記のような反応性の有機金属化合物のうちでも、特に
気化性や昇華性に富む有機化合物を配位子や対イオンと
して含有するものが有用である。
金属イオンと配位子や対イオンを形成する有機化合物の
うちで上記のような性質を有するものとしては、例えば
、サリチル酸、サリチルアミド、サリチルアミン、サリ
チルアルデヒド、サリチロサリチル酸、ジターシャリブ
チルサリチル酸、などのサリチル酸及びその誘導体、例
えば、アセチルアセトン、プロビオンアセトン、などの
β−ジケトン類、例えば、酢酸塩やプロビオン酸などの
低分子カルボン酸塩などがある。
また、該金属錯体にトナー粒子の荷電制御性をもたすこ
とも可能である。このような金属錯体としては次に示し
た一般式[1]で表わされるアゾ系金属錯体がある。
[I] (式中Mは配位中心金属を表わし、 配位数6の Cr, Go, Ni, Mn, Fe等があげられる
。Arはアリール基であり、フェニル基、ナフチル基な
どがあげられ、置換基を有していてもよい。この場合の
置換基としては、ニトロ基、ハロゲン基、カルボキシル
基、アニリド基および炭素数l〜l8のアルキル基、ア
ルコキシ基などがある。X, X’, Y. Y’は−
0−, −CO−, −N}I−, −NR−  ( 
Rは炭素数1〜4のアルキル基)である。K@は水素、
ナトリウム、カリウム、アンモニウム、脂肪族アンモニ
ウムを示す。) 次に該錯体の具体例を示す。
(以下余白) あるいは次の一般式[ IIコ に示した塩基性有機 酸金属錯体も本発明に使用できる。
[ H ] (式中、 Mは配位中心金属を表わし、 配位数6 のCr, Go, Ni. Mn, Feなどがあげられる。
A は、 暎耳 (アルキル基等の置換基を有していて (Xは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基)R ルキル又はアルケニル基)を表わす。Y0は水素、ナト
リウム、カリウム、アンモニウム、脂肪族アンモニウム
等があげられる。Zは−0−あるいは0 11 C−O−である。) 次に該錯体の具体例を示す。
錯体[+1]−1 錯体 [+1] 2 錯体 [11]−3 錯体 [11] 4 錯体 [11]−5 錯体 [+1]−6 n 0 錯体 [+1コ ー7 錯体 [11]−8 錯体 [!■] 9 錯体 [+1] −10 これらの金属錯体は、単独でもあるいは2種以上組み合
わせて用いることが可能である。
また、該金属錯体のトナー粒子への添加量は、トナーバ
インダーの種類、キャリア併用か否か、あるいはトナー
を着色する顔料、さらには該金属錯体のバインダーに対
する反応性によっても異なるが、未反応のものも含めて
、バインダー100重量%に対し、0.01〜20重量
%、好ましくは0.1〜10重量%である。
また、上記金属錯体は、バインダーと溶融混練時に反応
させることにより、バインダー合成時に添加する場合と
比べて、分解・反応性に富み、かつバインダーとの相溶
性あるいはバインダーへの分散性にすぐれ、トナーとし
て安定な帯電性が得られるといった利点がある。
また、本発明に混合して用いられる結着樹脂を構成する
ビニル系モノマーとして以下のものが挙げられる。
例えば、スチレン、0−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−フエニルスチレン、
p一エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−
n−プチルスチレン、p−tert−プチルスチレン、
p−n−へキシルスチレン、p−n−才クチルスチレン
、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、
p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p
クロルスチレン、3.4−ジクロルスチレン、I一二ト
ロスチレン、0−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン
、等のスチレン誘導体と、エチレン、プロピレン、ブチ
レン、イソブチレンなどのエチレン及び不飽和モノオレ
フィン類;ブタジエン、イソブレンなどの不飽和ジオレ
フィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、
フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、
ブロビオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエス
テル類;メタクリル酸及びメタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸プロビル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−
オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−
エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル
酸フェニル、などのα−メチレン脂肪族モノカルポン酸
エステル類;アクリル酸及びアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸プロビル、アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、
アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類;マレ
イン酸、マレイン酸ハーフエステル;ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニ
ルへキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどの
ビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカル
バゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリド
ンなとのN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アク
リロニトリル、メタクリ口ニトリル、アクリルアミドな
どのアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体;アク口レ
イン類などを1種又は2種以上使用して重合させたもの
が用いられる。
また(ABA)n型ブロック共重合体を合成する方法と
しては、特開昭63−278910号公報、特開昭64
−6013号公報、特開昭84−26619号公報など
で開示されている、ジチオカーバメート基を有する重合
開始剤を用いてラジカル重合性ビニルモノマーを光によ
り塊状重合又は溶液重合させる方法が挙げられる。ビニ
ル系モノマーから合成される重合体は、通常一般に知ら
れている方法、例えば開始剤として過酸化物を用いて溶
液又は懸濁重合で得る方法などが挙げられる。
本発明に於る電子写真用トナーは一成分系,二成分系ト
ナーどちらにでも適用でぎる。従って、本発明のトナー
を一成分トナーとして用いるために、磁性粉を含有せし
めても良い。このような磁性粉としては、磁場の中に置
かれて磁化される物質が用いられ、鉄、コバルト、ニッ
ケルなどの強磁性金属の粉末もしくはマグネタイト、ヘ
マタイト、フエライトなどの合金や化合物がある。
この磁性粉の含有量はトナー重量に対して15〜70重
量%である。
また一成分,二成分トナーに問わず着色剤としては、カ
ーボンブラック、チタンホワイトやその他あらゆる顔料
及び/又は染料を用いることができる。
例えば、本発明のトナーを磁性カラートナーとして使用
する場合には、染料としては、C.I.ダイレクトレッ
ド1、c.r.ダイレクトレッド4、C.I.アシッド
レッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モー
ダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1 、C
.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブル−9
、C.I.アシッドブル−15、C.I.ベーシックブ
ルー3、C.I.ベーシックブルー5、c.r.モーダ
ントブル−7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I
.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン
6等がある。顔料としては、黄鉛、カドミウムイエロー
 ミネラルファストイエロー ネーブルイエロー ナフ
トールイエローS,バンザイエロー01パーマネントイ
エローNCG ,タートラジンレーキ、赤口黄鉛、モリ
ブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR ,ビラ
ゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG1カドミウムレ
ッド、パーマネントレッド4R,  ウオッチングレッ
ドカルシウム塩、エオシンレーキ、ブリリアントカーミ
ン3B、マンガン紫、ファストバイオレットB1メチル
バイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー アルカリ
ブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニ
ンブルー ファーストスカイブルーインダンスレンブル
ーBC,クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリ
ーンB1マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエロ
ーグリーンG等がある。
また、本発明のトナーを二成分フルカラー用トナーとし
て使用する場合には、次の様なものが挙げられる。
マゼンタ用着色顔料としてはC.I.ビグメントレット
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9
, 10, 11, 12,13, 14, 15, 
1[i, 17, 18, 19, 21, 22, 
23, 30,31. 32, 37, 38, 39
, 40, 41, 48, 49, 50, 51,
52, 53, 54. 55, 57, 58, 8
0, 63, 64, 68, 81,83, 87,
 88, 89, 90, 112, 114, 12
2, 123, 163,202, 206, 207
, 209. C.I.ビグメントバイオレット19,
 C.I.バットレッド1, 2, 10, 13, 
15, 23,29. 35などが挙げられる。
顔料単独使用でもかまわないが、染料と顔料と併用して
その鮮明度を向上させた方がフルカラー画像の画質の点
からより好ましい。
マゼンタ用染料としては、C.I.ソルベントレッド1
, 3, 8, 23, 24, 25, 27, 3
0, 49, 81, 82,83, 84, 100
, 109, 121 ; C.I.ディスバースレッ
ド9、(:.I.ソルベントバイオレット8,.13.
 14,21, 27 . C.I.ディスバースバイ
オレット1などの油溶染料、c.r.ベーシックレッド
1, 2, 9, 12.13, 14, 15, 1
7, 18, 22, 23, 24, 27, 29
, 32,34, 35, 36, 37, 38, 
39, 40. C.I.ベーシックバイオレット1,
 3, 7, 10, 14. 15, 21, 25
, 26,27. 28などの塩基性染料が挙げられる
シアン用着色顔料としては、C.I.ビグメントブルー
2. 3, 15, 16, 17. C.I.バット
ブルー6:C.I.アシッドブル−45又は(1)式で
示される構造を有するフタ口シアニン骨格にフタルイミ
ドメチル基を1〜5個置換した銅フタ口シアニン顔料な
どである。
U n=1  〜 5 イエロー用着色顔料としてはc.r.ピグメントイ工口
−1. 2, 3, 4, 5, 6, 7, 10.
 11, 12. 1314, 15, 16,  1
7, 23, 65. 73, 83; C.I.バッ
トイエロー1, 3. 20などが挙げられる。
着色剤の使用量は結着樹脂100重量部に対して、0.
1〜60重量部好ましくは0.5〜50重量部である。
また、本発明に於るトナーは、負帯電性,正帯電性を限
定するものではないが、負?電性トナーをつくる場合は
、特に負荷電特性を安定化させる目的で荷電制御剤を添
加することが好ましい。負荷電制御剤としては例えばア
ルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えば、ジーターシ
ャリープチルサリチル酸のクロム錯体又は亜鉛錯体)の
如き有機金属錯体が挙げられる。
正帯電性のトナーをつくる場合には、正帯電性を示す荷
電制御剤として、ニグロシンやトリフェニルメタン系化
合物、ローダミン系染料、ポリビニルビリジンなどを用
いてもかまわない。また、カラートナーをつくる場合に
於では、正帯電性を示すメタクリル酸ジメチルアミノメ
チルなどの含アミノカルボン酸エステル類をモノマーと
して0.1 〜40 mob%好ましくは1 〜30 
mof!%含有させた結着樹脂を用いるか、あるいは、
トナーの色調に影響を与えない無色又は淡色の正荷電制
御剤を用いてもかまわない。正荷電制御剤としては、例
えば構造式(A) , (B)で示される四級アンモニ
ウム塩などが挙げられる。
構造式(A) 構造式(B) 構造式(A) 及び(B) で示される四級アンモニウ ム塩の中でも構造式(A)−1, −2 構造式(B)−1 で 表わされる正荷電制御剤を使用することが、環境 依存の少ない良好な帯電性を示すことから好ましい。
構造式(A)−1 構造式(A)−2 構造式(B)−1 また正′lIlF電性トナーに於て結着樹脂の樹脂成分
として、正帯電特性を示す、メタクリル酸ジメチルアミ
ノメチルなどの含アミノカルボン酸エステル類を用いる
場合、正荷電制御剤又は負荷電制御剤を必要に応じて使
用する。
負!電性トナーの場合、負荷電制御剤の使用量は、結着
樹脂100重量部に対して、0.1〜15重量部好まし
くは0.5〜IQ重量部が望ましい。
正%F電性トナーに於で樹脂成分として正帯電特性を示
すメタクリル酸ジメチルアミノメチルなどの含アミノカ
ルボン酸エステル類を用いない場合は、正荷電制御剤を
結着樹脂100重量部に対して0.1〜15重量部、好
ましくは、0.5〜lO重量部使用することが望ましい
。また含アミノカルボン酸エステル類を用いる場合は、
環境依存性の少ない良好な帯電性をもたせる目的で必要
に応じて、正荷電制御剤及び,′又は負荷電制御剤を結
着樹脂100重量部に対して0〜lO重量部好ましくは
O〜8重量部用いることが望ましい。
さらに本発明に於るトナーに於で、トナーの流動性を向
上させる目的で、流動性向上剤を添加してもかまわない
本発明に用いられる流動向上剤としては、着色剤含有樹
脂粒子に添加することにより、流動性が添加前後を比較
すると増加し得るものであれば、どのようなものでも使
用可能である。
例えばフッ素系樹脂粉末、すなわちフッ化ビニリデン微
粉末、ポリテトラフルオ口エチレン微粉末など;又は脂
肪酸金属塩、すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸鉛など;又は金属酸化物、す
なわち酸化亜鉛粉末など:又は微粉末シリカ、すなわち
湿式製法シリカ、乾式製法シリカ、それらシリカにシラ
ンカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコンオ
イルなどにより表面処理を施した処理シリカなどがある
好ましい流動向上剤としては、ケイ素ハロゲン化合物の
蒸気相酸化により生成された微粉体であり、いわゆる乾
式法シリカ又はヒュームドシリカと称されるもので、従
来公知の技術によって製造されるものである。例えば四
塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における熱分解酸化反応を
利用するもので、基礎となる反応式は次の様なものであ
る。
SiCj’4+ 2 H2+ 02→St(h+ 4 
HCf!また、この製造工程において、例えば塩化アル
ミニウム又は塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物を
ケイ素ハロゲン化合物と共に用いる事によってシリカと
他の金属酸化物の複合微粉体を得る事も可能であり、そ
れらも包含する。
その粒径は平均の一次粒径として、0.001〜2μの
範囲内である事が望ましく、特に好ましくは、0.00
2〜0.2μの範囲内のシリカ微粉体を使用するのが良
い。
本発明に用いられるケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化
により生成された市販のシリカ微粉体としては、例えば
以下の様な商品名で市販されているものがある。
AEROSIL              130(
日本アエロジル社)200 300 380 TT600 MOX170 MOX  80 0Oκ 84 Ca−0−SiL ( CABOT Co.社) M−  5 MS−  7 MS−75 1{S−  5 EH−  5 Wacker  HDK  N  20(WACKER
−CHEMIE GMBH社)V15 N20E T30 T40 D−C  Fine  Silica (ダウコーニングGo.社) Fransol ( Fransil社) さらには、該ケイ素ハロゲン化合物の気相酸化により生
成されたシリカ微粉体に疎水化処理した処理シリカ微粉
体を用いることがより好ましい。
該処理シリカ微粉体において、メタノール滴定試験によ
って測定された疎水化度が30〜80の範囲の値を示す
ようにシリカ微粉体を処理したものが特に好ましい。
疎水化方法としてはシリカ微粉体と反応、あるいは物理
吸着する有機ケイ素化合物などで化学的に処理すること
によって付与される。
好ましい方法としては、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相
酸化により生成されたシリカ微粉体を有機ケイ素化合物
で処理する。
その様な有機ケイ素化合物の例は、ヘキサメチルジシラ
ザン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、ト
リメチルエトキシシラン、ジメチルジク口ルシラン、メ
チルトリクロルシラン、アリルジメチルク口ルシラン、
アリルフエニルジク口ルシラン、ベンジルジメチルクロ
ルシラン、プロムメチルジメチルクロルシラン、α−ク
ロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリク
ロルシラン、クロルメチルジメチルク口ルシラン、トリ
オルガノシリルメルカブタン、トリメチルシリルメルカ
ブタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメ
チルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、
ヘキサメチルジシロキサン、1.3−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン、1.3−ジフェニルテトラメチルジ
シロキサンおよび1分子当り2から12個のシロキサン
単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のSt
に結合した水酸基を含有するジメチルボリシロキサン等
がある。これらは1種あるいは2種以上の混合物で用い
られる。
その処理シリカ微粉体の粒径としては0.003〜0,
1 μの範囲のものを使用することが好ましい。
市販品としては、タラノックスー500(タルコ社) 
、AEROSIL R−972  (日本アエロジル社
)などがある。
また、正帯電性トナーについては、その流動性を向上さ
せるたけでなく、環境依存の小さい良好な帯電性を得る
為、正帯電性のシリカ微粒子を用いてもかまわない。
この様な正帯電性のシリカ微粒子を得るためには、アミ
ノ基を含有するカップリング剤ないしはシリコーンオイ
ルで処理するのが良い。そのような処理剤としては例え
ば HJC}l2cl{2cH2si (QC}13) 3
82NC82Cl{2Cl{2St (QC21{5)
 .CH3 HJC}I2CH2CH2Si (OCH3) 2CH
3 thNCH2CH2NHCH2CfhClhSi (Q
C}+3) 2H2NCONHCH2CthCIl2S
i (OC2H5) 3LNCLCHJ}lcthe8
2c}l2si (OCR3) s82NCI{2cl
{J}ICI{2C}IJ}IC}12CH2CHzS
i (OCH3) 383C20COC}l2c}l2
NHc82c}l2cH2si (OCH3) 3}]
sC20COClbC}I2NHC}I2C}IJI{
CH2[;H2CH2Si (OCH3) 3H3CO
COCH2CH2NHCH2C}l2NHcH2cll
2cH2si (OCR3) 3H5C2 \ N−CH2GHz(JhSi (OCH3)3/ 85C2 HOCH2CH2 \ ?H2GO) 3sic}l2cH2cH2−N}IC
}I2(}l2CO)3SiCH2C82CH2−Nl
{C}12(H5C20)3SiCH2CH2CH2\ N}I {■5C20) 3SiCH2C}I,Cf{2/}1
2CN}lcH2cH2cH2sj (OC2HS)3
H2N (CH2CH2NH) 2C}I2C}I2C
}I2Si (OC+43) 3H3C−N}ICON
I{C3HsSi (OC+{3)3な〈のアミノシラ
ンカップリング剤がある。
シリコンオイルとしては一般に次式の側鎖にアミノ基を
有する部分構造を具備してぃるアミノ変性シリコーンオ
イルなどが用いられる。
(ここで、R1は水素、アルキル基、アリール基、又は
アルコキシ基を表わし、R2はアルキレン基、フエニレ
ン基を表わし、R3, R4は水素、アルキル基或いは
アリール基を表わす。ただし、上記アルキル基、アリー
ル基、アルキレン基、フェニレン基はアミンを含有して
いても良いし、また帯電性を損ねない範囲でハロゲン等
の置換基を有していても良い。m及びnは正の整数を示
す。)そのようなアミノ基を有するシリコーンオイルと
しては例えば以下のものがある。
SF8417 (トーレ・シリコーン社製) KF393   (信越化学社製) κF857   (信越化学社製) κF880   (信越化学社製) KF861   (信越化学社製) KF862   (信越化学社製) KF864   (信越化学社製) KF8δ5  (信越化学社製9 KF369   (信越化学社製) KF383   (信越化学社製) X−22−31i80  (信越化学社製)X−22−
380D  (信越化学社製)X−22−380IC 
(信越化学社製)X−22−3810B (信越化学社
製)1200 60 70 250 3500 750 1700 90 20 20 90 2300 3500 l300 3500 360 830 7600 2000 1900 3800 4400 320 320 8800 3800 3800 1700 なお、アミン当量とは、アミン1個あたりの当量(g/
eqiv)で、分子量を1分子あたりのアミン数で割っ
た値である。
これらのアミノ基を含有するカップリング剤ないしはシ
リコーンオイルで処理したシリカ微粒子を、さらに前記
した有機ケイ素化合物により疎水化処理して用いること
が好ましい。
本発明に於るトナーを二成分トナーに用いる場合はその
効果を充分に発揮し得る為にその現像時に用いるキャリ
アも重要な役割を果たす。
本発明に使用されるキャリアとしては、例えば表面酸化
または未酸化の鉄、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マ
ンガン、クロム、希土類等の金属及びそれらの合金また
は酸化物及びフエライトなどが使用できる。又その製造
方法として特別な制約はない。
又、上記キャリアの表面を樹脂等で被覆する系は、前述
のJ/B現像法において特に好ましい。その方法として
は、樹脂等の被覆材を溶剤中に溶解もしくは懸濁せしめ
て塗布しキャリアに付着せしめる方法、車に粉体で混合
する方法等、従来公知の方法がいずれも適用できる。
キャリア表面への固着物質としてはトナー材料により異
なるが、例えばポリテトラフル才口エチレン、モノクロ
ロトリフル才口エチレン重合体、ボリフッ化ビニリデン
、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ジターシャーリ
ープチルサリチル酸の金属錯体、スチレン系樹脂、アク
リル系樹脂、ボリアシド、ポリビニルブチラール、ニグ
ロシン、アミノアクリレート樹脂、塩基性染料及びその
レーキ、シリカ微粉末、アルミナ微粉末などを単独或は
複数で用いるのが適当であるが、必ずしもこれに制約さ
れない。
上記化合物の処理量は、キャリアが前記条件を満足する
よう適宜決定すれば良いが、一般には総量で本発明のキ
ャリアに対し0.1〜30重量%(好ましくは0.5〜
20重量%)が望ましい。
これらキャリアの平均粒径は10〜100μ、好ましく
は20〜70μを有することが好ましい。
特に好ましい態様としては、Cu−Zn−Feの3元系
のフエライトであり、その表面をフッ素系樹脂とスチレ
ン系樹脂の如き樹脂の組み合せ、例えばボリフッ化ビニ
リデンとスチレンーメチルメタアクリレート樹脂;ボリ
テトラフルオ口エチレンとスチレンーメチルメタアクリ
レート樹脂、フッ素系共重合体とスチレン系共重合体;
などを90 :’10〜20 : 80、好ましくは7
0:30〜3〇二70の比率の混合物としたもので、0
.Ol〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%コーテ
ィングし、250メッシュバス、400メッシュオンの
キャリア粒子が70重量%以上ある上記平均粒径を有す
るコートフエライトキャリアであるものが挙げられる。
該フッ素系共重合体としてはフッ化ビニリデンーテトラ
フルオ口エチレン共重合体(10:90〜90:10)
が例示され、スチレン系共重合体としてはスチレンーア
クリル酸2−エチルヘキシル(20:80〜80:20
),スチレンーアクリル酸2−エチルヘキシンーメタク
リル酸メチル(20〜60:5〜30:10〜50)が
例示される。
上記コートフェライトキャリアは粒径分布がシャープで
あり、本発明のトナーに対し好ましい摩擦帯電性が得ら
れ、さらに電子写真特性を向上させる効果がある。
本発明に於るトナーと混合して二成分現像剤を調製する
場合、その混合比率は現像剤中のトrナー濃度として、
21重量%〜15重量%、好まJくは4重量%〜13重
量%にすると通常良好な結果が得られる。トナー濃度が
2%以下では画像濃度が低く実用不可となり、15%以
上ではカブリや機内飛散を増加せしめ、現像剤の耐用寿
命を短める。
以下に本発明に於る測定法について述べる。
・ガラス転移温度Tgの測定 本発明に於では、示差熱分析測定装置( DSC測定装
置) , DSC−7  (パーキンエルマー社製)を
用い測定する。
測定試料は5〜20mg,好ましくは10mgを精密に
秤量する。
これをアルミバン中に入れ、リファレンスとして空のア
ルミバンを用い、測定温度範囲30℃〜200℃の間で
、昇温速度10℃/minで常温常温下で測定を行う。
この昇温過程で、温度40〜100℃の範囲におけるメ
インピークの吸熱ピークが得られる。
このときの吸熱ピークが出る前と出た後のベースライン
の中間点の線と示差熱曲線との交点を本発明に於るガラ
ス転移温度Tgとする。
・分子量の測定 本発明において、GPC  (ゲルパーミエーションク
口マトグラフィ)によるクロマトグラムの分子量は次の
条件で測定される。
すなわち、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定
化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHF
  (テトラヒド口フラン)を毎分1mρの流速で流し
、試料濃度として0.05〜0.6重量%に調整した樹
脂のT}IF試料溶液を50〜200μρ注入して測定
する。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分
子量分布を、数種の単分散ボリスチレン標準試料により
作製された検量線の対数値とカウント数との関係から算
出した。検量線作成用の標準ボリスチレン試料としては
、例えば、Pressure Chemical Co
.製あるいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6 x 
102, 2.1x 103,4 x 1031.75
x  10’   5.1x  10’   l.1x
  105  3.9x  1058.6 x 105
,2 x 106, 4.48 x 106のものを用
い、少なくともlO点程度の標準ボリスチレン試料を用
いるのが適当である。また、検出器にはRI(屈折率)
検出器を用いる。
なお、カラムとしては、103〜2×106の分子量領
域を適確に測定するために、市販のポリスチレンゲル力
ラムを複数組合せるのが良く、例えば、Waters社
製のμ−styragel 500, 103. 10
’105の組合せや、昭和電工社製のshodex K
F−80Mや、KF−801, 803, 804, 
805の組合せ、κA−802 ,803, 804,
 805の組合せ、あるいは東洋曹達製のTSKgel
 GIOOOH, G2000H, G2500H, 
G3000HG400011, G5000H, G6
000H, G7000}1, GM}Iの組合せが好
ましい。
[実施例コ 以下、実施例をもって本発明を詳細に説明する。尚、部
は全て重量部を示す。
樹脂製造例1 1段目の重合 をガラス製反応容器に入れ、器内を充分窒素置換した後
密栓し反応器から15cm離れた所に400 Wの紫外
線ランプを置き15時間反応した。
反応後一部採取し、GPCにより分子量を測定したとこ
ろ、数平均分子量(Mn) 3700 、重量平均分子
量( M w) 7900なるものが得られた。またガ
ラス転移点(Tg)は40℃であった。
この後さらに次の様にして二段目の重合を行いABA型
ブロック共重合体を得た。
これらを混合溶解させたのち、前記と同一の条件で15
時間紫外線照射して重合を行なわせた。
反応後、ヘキサンを用いてこの共重合体を再沈精製し、
減圧乾燥した。この共重合体のGPCによるMnは14
000 、.Mwは32000であり、Tgは42℃と
66℃の2点が観測された。ここで得られた、ABA型
ブロック共重合体を樹脂Aとする。
樹脂製造例2 1段目の重合 をガラス製反応容器に入れ、 器内を充分窒素置換 した後密栓し反応器から15cm離れた所に400Wの
紫外線ランプを置き15時間反応した。
反応後一部採取し、GPCにより分子量を測定したとこ
ろ、数平均分子量(Mn) 3900 、重量平均分子
量( M w) 8000なるものが得られた。またガ
ラス転移点(Tg)は41℃であった。
この後さらに次の様にして二段目の重合を行いABA型
ブロック共重合体を得た。
これらを混合溶解させたのち、前記と同一の条件で15
時間紫外線照射して重合を行なわせた。
反応後、ヘキサンを用いてこの共重合体を再沈精製し、
減圧乾燥した。この共重合体のGPCによるMnは13
000 , Mwは27000であり、Tgは41℃と
65℃の2点が観測された。ここで得られた、ABA型
ブロック共重合体を樹脂Bとする。
樹脂製造例3 1段目の重合 をガラス製反応容器に入れ、器内を充分窒素置換した後
密栓し反応器から15cm離れた所に400Wの紫外線
ランプを置齢15時間反応した。
反応後一部採取し、GPCにより分子量を測定したとこ
ろ、数平均分子量(Mn) 4300 、重量平均分子
量( M w) 8700なるものが得られた。またガ
ラス転移点(Tg)は43℃であった。
この後さらに次の様にして二段目の重合を行いABA型
ブロック共重合体を得た。
これらを混合溶解させたのち、前記と同一の条件で15
時間紫外線照射して重合を行なわせた。
反応後、ヘキサンを用いてこの共重合体を再沈精製し、
減圧乾燥した。この共重合体のGPCによるMnは15
000 、Mwは34000であり、Tgは43℃と6
8℃の2点が観測された。ここで得られた、ABA型ブ
ロック共重合体を樹脂Cとする。
以下、樹脂D,E及び比較例1樹脂Fを、開始剤量、ス
チレン/アクリルn−ブチル比を変え合成した。
(以下余白) 樹脂製造比較例2, 3 を用いて、一般に知られている溶液重合にてMn120
00 , Mw 29000 、Tg 55℃のランダ
ム共重合体を得た。ここで得られたランダム共重合体を
樹脂G(比較例2)とする。
またペンゾイルバーオキシドの量を5gに減らして同様
の反応を行い、Mn 20000 、Mw 70000
、Tg 62℃のランダム共重合体を得た。ここで得ら
れた樹脂をH(比較例3)とする。
実施例1 をロールミルにより溶融混練し、冷却後、粗粉砕,微粉
砕,分級し、さらに流動向上剤としてへキサメチルジシ
ラザンで処理したシリカ微粉末を分級品100部に対し
て0.5部、酸化アルミニウム微粉末を0.2部を外添
添加してトナーとした。
キャリアとしては、スチレンーアクリル2−エチルヘキ
シルーメタクリル酸メチル(共重合重量比50 : 2
0 : 30)を0,5重量%コーティングしたCu−
Zn−Fe系フエライトキャリア(平均粒径45μI,
250メッシュバス400メッシュオン87重量%)を
用い、トナー濃度が6.0重量%になるよう現像剤を調
製した。
これらの現像剤及びトナーを用いてキヤノン製フルカラ
ー複写機CLC−500で現像転写させただけの未定着
画像を得、これを外部定着機にて定着テストした。
その結果、混色可能な定着温度領域は120〜200℃
であった。
これらの現像剤及びトナーを用いてCLC−500で画
出し試験を行った。
その結果、単色モードで1.0万枚の耐刷後でも定着ロ
ールへのオフセットは全くなく、カブリのないオリジナ
ル力ラーチャートを忠実に再現するフルカラー画像が得
られた。又複写機内のトナーの搬送性は良好で安定した
画像濃度が得られた。
OHPフィルムを使用した場合もトナーの透過性は非常
に好ましいものであった。
また45℃の熱風乾燥器に3日放置して、トナーのブロ
ッキング状態を観察したが変化は全く見られず、良好な
流動性を有していた。
実施例2.3及び比較例1.2 樹脂をB,C,F,Gに変えた以外は実施例1と同様に
行い、次表,の結果を得た。
(以下余白) 実施例4 をロールミルにより溶融混練し、冷却後、粗粉砕,ra
粉砕,分級し、さらにこの分級品100部に対して流動
向上剤として正荷電性疎水化処理乾式シリカ0.6部を
外添添加して一成分系磁性トナーとした。
このトナーでキヤノン製複写機NP−4835を用いて
未定着画像を得、これを外部定着機にて定着テストした
。その結果、定着可能領域は115〜210℃であった
。さらにこのトナー及び複写機を用いて画出し試験を行
った。その結果、1万枚の耐刷後でも定着ロールへのオ
フセットは全くなく、カブリやとびちりのない良好な画
像が得られた。
また実施例1と同様に耐ブロッキング性を見たが良好で
あった。
施例5及び比較例3 樹脂をE,Hに変えた以外は実施例4と同様に行い、次
表の結果を得た。
[発明の効果] 本発明によれば、結着樹脂として特定のABA型のブロ
ック共重合体を用い、Aセグメントの耐高温オフセット
性とBセグメントの低温定着性とが両立し得、加熱定着
方式に好適なトナーである。特に、カルボキシル基を含
有するビニル系モノマーを共重合させているために、紙
への親和力が向上し、 より定着性の向上が図れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ビニル系モノマーから合成される重合体又は、該重
    合体の混合物を含有する結着樹脂を含むトナーにおいて
    、該結着樹脂としてカルボキシル基を含有する(ABA
    )_n型ブロック共重合体(n=1〜20)を含有する
    ことを特徴とする加熱定着用トナー。 2)(ABA)_n型ブロック共重合体を構成するA又
    はBが、スチレン、アクリル系モノマー及びカルボキシ
    ル基を含有するビニル系モノマーから合成されるコポリ
    マーであることを特徴とする請求項(1)に記載の加熱
    定着用トナー。 3)(ABA)_n型ブロック共重合体が25〜95℃
    の間に、少なくとも2点以上のガラス転移点を有するこ
    とを特徴とする請求項(1)又は(2)に記載の加熱定
    着用トナー。
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