JPH0321642B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0321642B2
JPH0321642B2 JP58042863A JP4286383A JPH0321642B2 JP H0321642 B2 JPH0321642 B2 JP H0321642B2 JP 58042863 A JP58042863 A JP 58042863A JP 4286383 A JP4286383 A JP 4286383A JP H0321642 B2 JPH0321642 B2 JP H0321642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
oil
spinning
guiding surface
narrowest part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58042863A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59168110A (ja
Inventor
Satoshi Akita
Masami Tani
Koki Akakabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP4286383A priority Critical patent/JPS59168110A/ja
Publication of JPS59168110A publication Critical patent/JPS59168110A/ja
Publication of JPH0321642B2 publication Critical patent/JPH0321642B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、繊維の油剤付与装置に関するもので
あり、その目的とするところは多本数原糸からな
る糸条の高速紡糸設備において毛羽や単糸切れの
発生を防いで安定して均質な糸条を得ることにあ
る。 一般に、合成繊維は、その紡糸設備において該
繊維の損傷を防ぐための油剤をそのまま、あるい
は水に分散した状態でその表面に付着させる。 従来、この油剤付与の装置としては、油剤の入
つた浴槽にローラーの一部が浸漬される状態で回
転させてローラー表面に油剤を付着させ、この表
面に接して繊維を走行させることにより繊維に油
剤を付与するものが一般的であるが、この場合、
通常、糸条とオイリングローラーの表面との相対
位置を調整するために該オイリングローラーの上
下に種々の集束ガイドを設けている。この種の油
剤付与装置においては、原糸本数が増して数百か
ら数千になると繊維のローラーに接する片面だけ
が給油されローラーに接していない面との間に給
油状態のアンバランスが生じる。これを解決する
ためにローラーを二段にしたり、両面から給油す
るなどの工夫がされているが、構造が複雑になる
ばかりでなく、使用上も多くの不便がある。 その上、紡糸速度を上昇せしめ、3000m/min
以上の高速紡糸になると糸条の走行に伴なつて発
生する随伴気流によつてローラー表面に形成され
た油膜が乱され糸条への油剤の付着むらを起こし
たり、ローラー上部に設けた収束ガイドには紡糸
された糸条が油剤付与以前に接触するため、この
状態では糸条とガイドとの摩擦係数が大きく、こ
のため白粉や毛羽が発生するばかりでなく、単糸
切れ等が発生し、操業性が著しく悪化する。 本発明者らは、かかる欠点を解消することを目
的として鋭意研究の結果、上記の欠点を取り除く
ためには糸条に油剤付与するまでは集束ガイドを
使用しないこと、又油剤付与は紡糸原糸1本ずつ
に直接行なうことが重要であることを見い出し、
本発明に到達したものである。 すなわち本発明は、原糸本数が数百から数千と
いつた多本数原糸の引取り処理において、あるい
は紡糸原糸の引取り速度が3000m/min以上とい
つた高速紡糸の引取り処理において、特にその効
果が発揮できるものである。なお、本発明はこれ
らの場合に限られず広範に適用可能なものであ
る。 すなわち本発明は、熱可塑性重合体の紡糸原糸
を紡糸ノズル下方で集束と油剤付与を行う装置に
おいて、紡糸原糸の導糸面を先細り状でかつ円形
閉ループを形成するようにし、該導糸面の原糸の
集束部となる最くびれ部の口径D[単位:ミリメ
ートル]を原糸デニールdr、本数fとの間で 3≦D≦3×10-2×dr1/2×f を満足するようにし、該導糸面の原糸の集束部と
なる最くびれ部の上方位置の導糸面全周から溢流
液を流下させるように構成した油剤付与部とそれ
に引続く下方位置に、ガス流の噴出により駆動さ
れるエゼクターで構成される引取部を設けた閉ル
ープ状油剤付与装置である。本発明によつて多本
数原糸の取引り、あるいはおよびその高速紡糸に
おいて、白粉や毛羽の発生を防ぎ、又単糸切れ等
による操業性の悪化をも解決することが可能とな
つた。 次に本発明の構成要件を具体的かつ詳細に述べ
る。第1図は本発明で用いる好ましい油剤付与装
置の1実施態様を示す該略図である。 第1図中Xは油剤付与装置、Yは紡出糸状であ
る。油剤は油剤入口1から油剤付与装置Xに導入
され油剤溜め2に入る。油剤を外部から定量供給
すると、やがてスリツト3から連続的に溢流す
る。この溢流液は油剤流下面4に沿つて下降す
る。一方、紡出糸条Yは油剤付与装置Xの最くび
れ部5にむかつて逆円錐状(先細り状)となりこ
の最くびれ部5で油剤流下面4に沿つて流下して
くる油剤と合流し、油剤付与と集束が行なわれ
る。 本発明で特に重要なことは、集束が行なわれる
最くびれ部5が完全に閉ループを形成しているこ
と、及び最くびれ部5が常に油剤で濡れているこ
とである。 本装置においては、紡出糸条Yは最くびれ部5
に向つてしぼられていると同時に紡糸糸条Yの内
部に発生している随伴気流が外へしぼり出されよ
うとするために紡出糸条Yを構成する各々のフイ
ラメントには外向きの力がかかり、すべてのフイ
ラメントが最くびれ部5の壁面に直接接すること
となり、油剤の付着むらに関する従来からの問題
点を完全に解決することができたものである。 又、白粉、毛羽の発生や単糸切れ等の問題を解
決するために、たとえば特公昭41−282号や特公
昭57−55805号に示されるような集束と油剤付与
を同時に行なうという発想は古くからあつたが、
糸条を該装置へ導糸するために必らず糸条の流れ
方向に平行なスリツトを設けており、結局U字
状、V字状又はC字状の油剤付与装置にとどまら
ざるを得なかつた。このため尚付着むらの問題が
末解決であつた。本発明による油剤付与装置は完
全に閉ループを形成しており、これにより従来の
ものの欠点を解決したものである。 本装置において糸条の導糸方法について具体的
に述べる。 すなわち第1図において圧縮空気は圧縮空気入
口6から油剤付与装置Xに導入され空気溜め7に
導かれる。 空気溜め7に導かれた圧縮空気は環状をなした
ノズル8からはげしく吹き出し、これに伴なつて
最くびれ部5を通して上部の空気を吸い込む。こ
のエゼクター作用により口金から落下してくる紡
出糸条Yを吸引し、導糸が完了する。上記の説明
から明らかなように圧縮空気入口6、空気溜め7
及びノズル8の設備は導糸のためのものであつ
て、最初に導糸が完了すれば圧縮空気の供給は以
後不要となる。この場合特に重要なことは環状を
なしたノズル8の直径は糸条の油剤付与部となる
最くびれ部5の直径よりも大きいため運転中は何
ら障害とならないことである。 第1図は本発明の望ましい1実施態様を示した
ものであるが、上述の油剤付与部分とエゼクター
部分とは必らずしも一体となつている必要はな
く、前者に引続く下方位置に十分接近した位置に
後者を配すれば同様に効果が得られることは明白
である。 又、エゼクターの駆動流体は操作性の面からみ
て圧縮空気が望ましいが、窒素ガスや蒸気等、他
のガスを用いても同様の効果が得られる。 更に第1図における最くびれ部5の形状は製作
上の簡便さから円形で、最くびれ部5の口径をD
[単位:3ミリメートル]、単糸デニールをdr、フ
イラメント本数をfとすると 3≦D≦3×10-2×dr1/2×f ……(1) を満足しなければならない。Dが3より小さくな
ると導糸が困難となり、逆に(1)式で示される上限
値より大きくなると相隣り合うフイラメント間の
間隔が広がりすぎ油剤の飛散が起こり、付着率が
低下する。従来のC形状あるいはV形状等の油剤
付与装置においては、油剤むらのない原糸本数は
せいぜい数十本であるが、本発明による油剤付与
装置はむしろ70本以上、特にステープルの場合の
ように原糸本数が数百から数千本の場合に、有用
であり、また紡糸速度が3000m/min以上で特に
有用なものであるが、原糸本数が数十本といつた
長繊維の紡糸の場合でも、あるいは紡糸速度が
3000m/min以下の場合でも適用できることはい
うまでもない。 尚、本油剤付与装置の最くびれ部5を構成する
部品は、耐摩耗性を有するセラミツクが望まし
い。金属の場合には紡出糸条Yとの接触部をセラ
ミツクコーテイングすることが望ましい。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。 実施例 固有粘度0.63(フエノール/テトラクロルエタ
ン=1/1の混合溶媒中30℃で測定)のポリエチ
レンテレフタレートを紡糸温度295℃で溶融紡糸
し、第1図に示す油剤付与装置によつて濃度10%
の水性油剤エマルジヨンを糸条重量に対し油剤固
形分として約0.6%付着するよう油剤の定量供給
を行ない、取引装置を経てトウ缶に収納した。紡
糸速度を4000m/minとしてフイラメント本数f
と紡糸原糸デニールdrを変化させて油剤付与装置
の最くびれ部5の直径Dを種々とりかえて行なつ
たテスト結果を第2図a,b,c,dに示した。
〇印は引取つた糸条の任意の位置で100mサンプ
リングし毛羽及び単糸切れがなく油剤の付着率が
95%以上のものをあらわしている。線分αより上
側の領域では油剤の飛散が起こり糸条への付着率
が低下していた。又線分βは最くびれ部5の直径
Dが3ミリメートルである場合を示し、これより
小さい領域では導糸作業が不可能か又は困難であ
つた。×印は上記の2つの状況のうちどれかが起
こつた場合をあらわしている。 比較例 前記実施例と同様な条件で、油剤付与装置とし
てオイリングローラーを使用した場合と第1図に
示す装置を使用した場合について紡糸速度を変化
させた時の油剤付着率を第1表に示した。第1表
においてオイリングローラーの場合は紡糸速度が
1000m/minの時油剤付着量が約0.6%になるよ
うに回転数を調整し、この時の付着率を100%と
した。又、第1図に示した装置を用いた場合は油
剤の定量供給を行なつて糸条への付着量から付着
率を求めた。この表から紡糸速度の上昇について
オイリングローラーでは急速に油剤付与が困難に
なることがわる。
【表】 以上、本発明による油剤付与装置は、熱可塑性
重合体の紡糸設備において高速下でしかも多本数
原糸の場合に、特に、きわめて安定した油剤付与
を行なうことができ、白粉、毛羽の発生や単糸切
れもなく、後工程に供しても極めて優れた工程通
過性を有し、産業上著しく重要である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる好ましい油剤付与装置
の1実施態様を示す概略図で、 X:油剤付与装置、Y:紡出糸条、1:油剤入
口、2:油剤溜め、3:スリツト、4:油剤流下
面、5:最くびれ部、6:圧縮空気入口、7:空
気溜め、8:ノズルである。又、第2図a,b,
c,dは紡糸速度を4000m/minとした時の第1
図における最くびれ部5の孔径Dと紡出糸条Yの
単糸デニールdrを変化させた場合の結果を示した
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性重合体の紡糸原糸を紡糸ノズル下方
    で集束と油剤付与を行う装置において、紡糸原糸
    の導糸面を先細り状でかつ円形閉ループを形成す
    るようにし、該導糸面の原糸の集束部となる最く
    びれ部の口径D[単位:ミリメートル]を原糸デ
    ニールdr、本数fとの間で 3≦D≦3×10-2×dr1/2×f を満足するようにし、該導糸面の原糸の集束部と
    なる最くびれ部の上方位置の導糸面全周から溢流
    液を流下させるように構成した油剤付与部とそれ
    に引続く下方位置に、ガス流の噴出により駆動さ
    れるエゼクターで構成される引取部を設けた閉ル
    ープ状油剤付与装置。 2 式3≦D≦3×10-2×dr1/2×fのfが70本以
    上である、多本数原糸の使用に満足するよう構成
    されてなる特許請求の範囲第1項記載の閉ループ
    状油剤付与装置。
JP4286383A 1983-03-14 1983-03-14 繊維の油剤付与装置 Granted JPS59168110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4286383A JPS59168110A (ja) 1983-03-14 1983-03-14 繊維の油剤付与装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4286383A JPS59168110A (ja) 1983-03-14 1983-03-14 繊維の油剤付与装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59168110A JPS59168110A (ja) 1984-09-21
JPH0321642B2 true JPH0321642B2 (ja) 1991-03-25

Family

ID=12647865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4286383A Granted JPS59168110A (ja) 1983-03-14 1983-03-14 繊維の油剤付与装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59168110A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62231067A (ja) * 1986-03-31 1987-10-09 東燃料株式会社 油剤付与装置
CN111962170B (zh) * 2020-08-21 2021-07-13 江苏恒宇纺织集团有限公司 一种聚酯纤维材料制备工艺

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4112728Y1 (ja) * 1964-10-28 1966-06-16

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4112728Y1 (ja) * 1964-10-28 1966-06-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59168110A (ja) 1984-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6449938B1 (en) Advanced finish nozzle system
JP2523476B2 (ja) 均一な品質を有するポリマ−フラットヤ−ンの製造方法
US3681039A (en) Apparatus and method of removing excess liquid coating from glass filaments
US3407784A (en) Apparatus for applying finishing to yarns
JPH0321642B2 (ja)
KR910006400B1 (ko) 마찰식 정방기용 로울러
JP4190900B2 (ja) アセテートトウ糸条への油剤付与方法及び油剤付与装置
JP3842891B2 (ja) 油剤付与装置
JPS59168112A (ja) 合成繊維の溶融紡糸方法
JP2667380B2 (ja) 給油ガイド
JPH06346312A (ja) 油剤付与方法
KR100270256B1 (ko) 합성 섬유용 유제 급유장치
KR790001918B1 (ko) 사도겸용(絲道兼用)의 사조(絲條)의 액체처리장치
JPS5812855Y2 (ja) 油剤付与装置
JPS6128010A (ja) 高速製糸方法
JPH0910659A (ja) 油剤付与ガイド
JP2004300582A (ja) 繊維用油剤付与ガイド装置および油剤付与方法
JP2588631B2 (ja) 油剤付与方法
JPH05230707A (ja) 紡糸装置
KR880000371B1 (ko) 플랫사의 제조방법
JPS59130307A (ja) 紡糸引取方法
TW593804B (en) Melt spinning apparatus for spinning continuous polymeric filaments
JPS61275412A (ja) 計量給油装置
JPH06228813A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS60246808A (ja) 合成繊維の製造方法