JPH03215578A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH03215578A
JPH03215578A JP2010519A JP1051990A JPH03215578A JP H03215578 A JPH03215578 A JP H03215578A JP 2010519 A JP2010519 A JP 2010519A JP 1051990 A JP1051990 A JP 1051990A JP H03215578 A JPH03215578 A JP H03215578A
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JP
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polymer particles
weight
crosslinked polymer
particle size
average particle
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JP2010519A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Matsubara
松原 義朗
Kishio Shibafuji
柴藤 岸夫
Toru Imai
徹 今井
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高外観塗料組成物に関するものであり、さらに
詳しくは粒径か10〜100nmと非常に細かく且つ内
部架橋度の高い粒子と粒径か101〜500nmて内部
架橋度の低い粒子を特定量含有する塗料組成物に関する
ものである。
(従来の技術) 近年、自動車塗料の耐久性は格段の進歩を遂げ、高度な
性能か得られるようになってきたか、それに伴い塗装外
観性の高品質化がより強く要求されてきている。
かかる要求に対し、垂直塗装部位のタレ止め作用、アル
ミなどの金属や無機質の扁平顔料の配向調整作用等の塗
料の流動調節を目的としてNADやミクロゲル等の架橋
重合体粒子(以下、単に粒子と略すこともある)を塗料
中に添加する方法か提案されている(例えば特開昭53
−133233号公報、特開昭60−250%7号公報
、特開昭60−243161号公報、特開昭60−94
1.75号公報等)。塗料中に架橋重合体粒子を添加す
ることにより、タレ止め作用が期待され、結果として厚
膜塗装か可能になる。またアルミニウム顔料などを均一
に配向させることにより塗膜肌の平滑化を達成でき、高
外観品質の塗膜を得ることかできる。
(発明か解決しようとする課題) 上記先行技術で、特開昭53−133233号公報には
非極性溶媒中で両親媒性分散安定剤の存在下、ビニル型
単量体を重合析出させて得られる架橋重合体粒子(NA
D)を用いて塗料のタレ防止やメタリック塗料の金属顔
料を均質に配向させる方法か開示されているが、塗料用
樹脂の分子量か小さい場合等のように低粘度な塗料系で
はタレ防止や金属顔料の配向は不充分であった。
また、特開昭6C1250%7号公報、特開昭60−2
43161号公報、特開昭60−94175号公報は乳
化重合法により得られる重合体粒子(ミクロゲル)を同
様に塗料のタレ防止やメタリック塗料の金属顔料を均質
に配向させるために使用している。しかしながら、これ
らの方法では、塗膜表面に架橋重合体粒子の流動調整作
用の過剰効果と思われる微小な波長の凹凸か見られ、こ
のために外観性か著しく低下するといったことかあった
。また、塗料を塗装する際、例えば2コート1ベーク塗
料のベースコート塗料では、レベリング性とアミルニウ
ム顔料の配同性を調整するために、またトップコート塗
料では、レベリング性とタレ性の調整をするために、塗
料の塗出量、スプレーガンから被塗物までの距離、溶剤
組成、霧化圧等で適切な条件を塗装環境に応じて設定す
る必要かあるか、上記のミクロゲルを使用した場合はこ
れら作業性の幅か狭くなる傾向かあった。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、このような問題点を解決する方法につい
て鋭意研究した結果、粒径かlO〜100nmの範囲内
で架橋度の高い架橋重合体粒子と、粒径が101〜50
0nmの範囲内で架橋度の低い架橋重合体粒子とを塗料
中に併用することにより、塗膜の流動調整作用と高外観
性の両立を達成できる二とを見出し、本発明を完成させ
るに至った。
すなわち、ポリ才−ル樹脂30〜90重量%,および水
酸基と反応し得る架橋剤lO〜70重量%からなる樹脂
固形分混合物100重量部に対して、lO〜100nm
の平均粒径を有する架橋重合体粒子と101〜500n
mの平均粒径を有する架橋重合体粒子を総量で5〜30
重量部の範囲内で併用することを特徴とする組成物で、
10〜100nmの平均粒径を有する架橋重合体粒子は
30〜80重量%の単官能および20〜70重量%の多
官能ビニル型単量体の乳化重合生成物であり、101〜
500nmの平均粒径を有する架橋重合体粒子は70〜
99重量%の単官能および1〜30重量%の多官能ビニ
ル型単量体のソープフリ乳化重合生成物、あるいは70
〜99重量%の単官能および1〜30重量94の多官能
ビニル型単量体の非水系分散重合生成物もしくはエポキ
シ基、カルホキシル基等相互に架橋構造を形成すること
のできる官能基を有した単官能ビニル型単量体1〜30
重量%を含有する非水系分散重合生成物からなるもので
ある。
本発明に用いる架橋重合体粒子は平均粒径l〜100n
m 、好ましくは2 0 〜70nmと101〜500
nm好ましくは200〜400nmの2種類のものを併
用しているか、10〜100nmの平均粒径を有する架
橋重合体粒子は粒径か極めて小さい粒子であるため、粒
子表面積か大きく水素結合力に基つくと考えられる粒子
間相互作用か有効に働くことかでき、タレ止めや金属顔
料の配同等、流動調整作用に優れる。
一方、101〜500nmの平均粒径を有する架橋重合
体粒子は、内部架橋度が低いため、単体での流動調整作
用よりもむしろ、平均粒径10〜100nmの架橋重合
体粒子を配合することによって生じる塗膜表面の微小の
凹凸、塗装作業性の低下などの不具合点を塗料の流動調
整作用を損なうことなく改善することかできる。
従って、本発明の架橋重合体粒子を含有する塗料組成物
では、優れた流動調節機能を持ちあわせ厚膜塗装か可能
であり、しかも塗膜表面の肌荒れや微小な凹凸を生じな
いために高外観品質の塗膜を得ることかできる。
内部架橋度の高い架橋重合体粒子で平均粒径が10nm
未満の粒子は工業的に製造か難しく、また100nmを
越える場合は、全粒子での表面積か小さくなるため流動
調整作用に乏しくなる。
一方、内部架橋度の高い架橋重合体粒子で平均粒径がI
00nm未満の場合は内部架橋度の高い架橋重合体粒子
と併用した場合、塗膜表面の微小な凹凸を打ち消す能力
に欠け、また500nmを越える場合は粒子そのものか
表面の凹凸となってしまう。
次に、本発明に使用する架橋重合体粒子につき以下説明
する。
■.10〜loOnmの平均粒径を有する架橋重合体粒
子(a)の調製 単官能ビニル型単量体と多官能ビニル型単量体の混合物
を界面活性剤の存在下、水中で乳化重合させる。
上記の乳化重合において架橋重合体粒子を形成するのに
用いられる単官能ビニル型単量体としては、例えば下記
のものか示される。
(1)(メタ)アクリル酸エステル 01〜CI8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸
エステル、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、n−プロビル(メタ)アクリ
レート、iSO−プロビル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)
アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート
、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレ一ト、ステアリル(
メタ)アクリレート、(2)ビニル芳香族単量体 スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン (3)ヒドロキシ基含有ビニル型単量体2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ口ピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプ口ピル(メタ
)アクリレート、(4)カルボキシル基含有ビニル型単
量体(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マル酸 (5)その他 (メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルニトリル、
ジアセトンアルコール(メタ)アクリルアミド、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレ一ト、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロビ
ル(メタ)アクリルアミドなどかある。
また使用される多官能ビニル型単量体は1分子中に2個
以上のエチレン系不飽和二重結合を含み、水中での乳化
重合において、架橋重合体非水分散液を最終的に構成す
るような有機溶媒に不溶な架橋重合体粒子を形成せしめ
ることのできる化合物であればいかなるものであっても
良く、例えば、シビニルベンゼン、ジアリルフタレート
、ジアリルテレフタレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4ジプタンジオールジ(メタ)アクリレート、
■,3ジブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
■,6ヘキサンジ才一ルジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ−1,3−ジ(メタ)アクリロキシプロパン、2
,2ビス(4−((メタ)アクリロキシエトキシ)フエ
ニル〕プロパン、トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、テトラメチロールメタン1〜り(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトール1〜り(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリ1〜−ルトリ (メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリl・−ルテトラ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレート、テ1・ラメチロールメタンテトラ(メタ
)アクリレート、プレポリマーエポキシおよびウレタン
(メタ)アクリレートなどであるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
架橋重合体粒子を構成する単官能および多官能ビニル型
単量体の含有量は広範囲に変えることか可能である。用
いられる多官能ビニル型単量体の含有量は、架橋重合体
非水分散液および該分散液か添加される塗料を最終的に
構成するような有機溶剤に不溶な架橋重合体粒子を与え
れば良く、比較的広範囲で変えることか可能であるか、
多官能ビニル型単量体の含有量は、重合体粒子を構成す
る単官能ビニル型単量体と多官能ビニル型単量体の合計
重量の20〜70重量%、好ましくは25〜60重量%
までを構成するのか望ましい。多官能ビニル型単量体か
20重量%未満てある場合、タレ止め、金属顔料の配同
等、塗料の流動調整能力か不足するなとの問題点か生じ
る。また70重量%を越える場合には、乳化重合時にゲ
ル化しやすくなったり、未反応の炭素一炭素二重結合か
粒子表面に残りやすくなり、溶剤系へ転換する工程て凝
集あるいはゲル化しやすいといった問題か生しる。
本発明に用いる架橋重合体粒子はこれらのビニル型単量
体を用いて界面活性剤の存在下、乳化重合することで製
造することかできる。
ここで乳化重合に用いる界面活性剤としては、アニオン
系界面活性剤、カチ才ン系界面活性剤、非イオン系界面
活性剤、両性イオン系界面活性剤のいずれも使用可能で
ある。以下に適用可能な界面活性剤の代表的なものを例
示する。
(1)アニオン系界面活性剤 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸
ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジ
才クチルスルホコハク酸カリウム、ラウリルメチルタウ
リン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸カリウム。
(2)カチオン系界面活性剤 オクタデシルアミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢酸塩
、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサ
デシルトリメチルアンモニウムクロライド、テトラデシ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、オキシエ
チレンドデシルアミン。
(3)非イオン系界面活性剤 ポリオキシエチレン才レイルエーテル、ポリ才ギシエチ
レンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル。
(4)両性イオン界面活性剤 ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン
界面活性剤の使用Iは、使用する界面活性剤の乳化能ひ
いては生成する架橋重合体粒子の粒径に関係するもので
あり、水に対して0.02〜7重量%、好ましくは0.
05〜5重量%の範囲で乳化重合を行なうことによって
10〜l00nmの平均粒径の架橋重合体粒子を得るこ
とができる。
ここで界面活性剤の濃度か水に対し0.02%未満では
、十分な乳化能が発揮されずに平均粒径が目的とする範
囲よりも大きなものになる不具合が生じ、7重量%を越
える場合には、後の非水転換作業か困難になるか、ある
いはこれより得られた重合体非水分散液を添加した塗料
より得た塗膜の耐水性に悪影響を及ほす。
乳化重合に使用する重合開始剤としては、有機過酸化物
、無機過酸化物、アブ系重合開始剤およびレドッスク重
合開始剤などがある。有機過酸化物としては、例えばペ
ンゾイルペルオキシド、t−プチルペル才キシド、ジt
−プチルペルオキシド等があげられ、無機過酸化物とし
ては、例えば過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム、過酸化水素等か挙げられ、アゾ系重合
開始剤としては、例えば2,2  −アゾビス(2アミ
ノジプロパン)二塩酸塩、4,4′−アゾビス(4−シ
アノ吉草酸)等があげられ、レドックス重合開始剤とし
ては、例えば過酸化水素一第一鉄塩、過硫酸塩一酸性亜
硫酸ナトリウム、クメンヒドロベル才キシドー第一鉄塩
、ペンゾイルペル才キシドーN, N−ジメチルアニリ
ン等かあげられるか、本発明における乳化重合は、重合
開始剤の種類によって特に制限を受けるものではない。
このようにして架橋重合体粒子はラテックスの形態で得
られるか、溶剤型塗料に適用するには水分を除く必要か
ある。
これらの方法としては、噴霧乾燥による方法と非水分散
系に転換する方法の二通りがある。
ところか噴霧乾燥法では、乾燥の際に架橋重合体粒子か
凝巣しやすく、本発明の効果を発揮しにくくするため好
ましくない。
一方、非水分散系に転換する方法では、粒子凝集か起こ
りにくいためより好ましい方法と言える。
この方法としては、水系分散液に20゜Cにおける水の
溶解度か5重j1%以下の有機溶剤を加え、その後に有
機酸アミン塩を添加し静置することにより系は有機層と
水層の二層に分離する。
ここで使用される20゜Cにお1ナる水の溶解度が5重
量%以下である有機溶剤は、単一溶剤あるいは混合溶剤
いずれも使用可能であるが、単一溶剤系で使用する場合
はアルコール系溶剤あるいはケトン系溶剤を使用するの
か望ましく、他の溶剤、例えば脂肪族溶剤や芳香族溶剤
等の非極性溶剤を単独で用いた場合には架橋重合体粒子
が凝集することがあるため好ましくない。単一の溶剤系
として使用可能な20゜Cにおける水の溶解度が5重量
%以下のアルコール系溶剤としては例えば2−エチルl
−ブチルアルコール、3−へブチルアルコール、■一才
クチルアルコール、2−オクチルアルコール、2エチル
ヘキシルアルコール、■一ノニルアルコール、3,5.
5−トリメチル−1−ヘキシルアルコール、1一デシル
アルコール、1ーウンデシルアルコール、■−ドデシル
アルコールなどがあり、ケトン系溶剤としては例えば、
メチルn−プロビルケトン、メチルイソプロビルケトン
、ジエチルケトン、メチルn−プチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、メチルn−ペンチルケトン、ジn−プ
ロビルケトン、ジイソブチルケトン、エチルn−プチル
ケトンなどがあるか、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、またこれらの溶剤を単独でなく2種以上を任
意の割合で混合して用いることもできる。
2種以上の溶剤を混合して用いる場合には、アルコール
系溶剤、あるいはケトン系溶剤のうち少なくとも一つを
含み、20゜Cにおける水の溶解度が5重量%以下にな
るように溶剤組成を調整すれば良く、この際使用するこ
とのできる溶剤として、アルコール系溶剤としては前述
のアルコール系溶剤以外に、例えばn−ブチルアルコー
ル、n−ペンチルアルコール、n−ヘキシルアルコール
、seC−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコー
ル、2−ペンチルアルコール、3−ペンチルアルコール
、2メチル−1−ブチルアルコール、4−メチル−2−
ペンチルアルコール等があり、ケトン系溶剤としては前
述のケトン系溶剤以外にメチルエチルケトンかある。ア
ルコール系溶剤、ケトン系溶剤以外の有機溶剤としては
、脂肪族系溶剤、芳香族系溶剤、エステル系溶剤を用い
ることが可能であり、脂肪族系溶剤としては例えば、n
−ペンタン、n−へキサン、n−へブタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等
がある。芳香族系溶剤としては例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等がある。エステル系溶剤としては、例え
ば酢酸エチル、酢酸n−プロビル、酢酸iso−プロビ
ル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル、酢酸sec
−ブチル等があるか、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
添加する有機酸アミン塩に使用される有機塩としては、
有機カルボン酸類、有機スルホン酸類、有機リン酸類等
がある。かかる例として、有機カルボン酸類としては、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸等があり、有機スルホン酸類
としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等があ
り、有機リン酸類としては、モノメチルリン酸、モノエ
チルリン酸、ジメチルリン酸、ジエチルリン酸等がある
一方、アミンとしては、1級アミン、2級アミン、3級
アミンのいずれも使用可能であり、かかる例として、1
級アミンとしては、モノエチルアミン、iso−プロビ
ルアミン、n−プチルアミン等があり、2級アミンとし
ては、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノール
アミン等があり、3級アミンとしては、トリエチルアミ
ン、トリプロビルアミン、ジメチルエタノールアミン、
ピリジン等かあるか、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
上記の有機酸とアミンとの組合せからなる有機酸アミン
塩は所定量の有機酸とアミンを常温で混合することによ
り容易に製造される。
上記の非水分散系に転換する方法によると、架橋重合体
粒子は添加された有機酸アミン塩により、粒子表面に存
在する界面活性剤の電気二重層形成による水中での電気
的安定化か阻害され、有機層に分散される。分離した水
を除去した後、有機溶剤中に存在する残留水分は、該有
機溶剤層に、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オ
ルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル等のオルトカルボン
酸エステルを加えた後加温して分解するか、常圧下で共
沸蒸留を行なうか、あるいは760 mmHg未満にお
いて50〜100゜Cの範囲の温度で減圧脱水を行なう
ことにより完全除去することができる。
ここで、架橋重合体粒子を非水分散系に転換する際、粒
子表面に固定されている界面活性剤を、塩基性または酸
性触媒下で加水分解し粒子表面より除去することも可能
である。
かかる加水分解処理により分断除去可能な界面活性剤と
してはエステル基含有界面活性剤か特に好ましく、アニ
才ン系界面活性剤として例えばアルキル硫酸エステル塩
、モノアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸エ
ステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩および次
式で示されるスルホン酸化合物のNa塩またはK塩また
はアミン塩等があげられ単独もしくは2種以上の混合物
として用いられる。
0 1l R,。−0−C−CH2SO3H (ここで、R10は炭素数12〜18のアルキル基てあ
る。)ここで、アルキル硫酸エステル塩としては例えば
、ラウリル硫酸ナトリウム、2−エチルヘキシル硫酸ナ
トリウム:モノアルキルスルホコハク酸エステル塩とし
ては例えば、ヘキシルスルホコハク酸ナトリウム:ジア
ルキルスルホコハク酸エステル塩としては例えばジヘキ
シルスルホコハク酸ナトリウム、ジ2−エチルへキシル
スルホコハク酸ナトリウム;アルキルエーテル硫酸塩と
しては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル硫
酸ナトリウム;ポリ才キシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸塩としては例えば、ポリオキシェチレンオク
チルフェニルエーテル硫酸ナトリウムアルキルリン酸エ
ステル塩としては、例えばラウリルリン酸カリウム:ア
ルキルエーテルリン酸エステル塩としては例えば、ポリ
オキシエチレンラウリルリン酸カリウムなとかあり、単
独もしくは2種以上の混合物として用いられる。
また、カチ才ン系界面活性剤としては例えば次式で示さ
れる化合物をあげることかできる。
0 11 Rl1− 0−C−CH2N O(CH3)3CI O
(ここで、R1+は炭素数12〜I8のアルキル基であ
る。)そのような粒子は、粒子表面が非イオン性である
ため塗膜性能に何ら悪影響を及ぼさず、かつ顔料系に用
いても粒子表面電荷に起因する粒子凝集を全く起こさな
いため、高品質塗膜を得るにはより有利な方法である。
II. 101〜500nmの平均粒径を有する架橋重
合体粒子(b)−1の調製(ソープフリー乳化重合法に
よる)。
単官能ビニル型単量体と多官能ビニル型単量体の混合物
をソープフリー乳化重合させる。
上記のソープフリー乳化重合において架橋重合体粒子を
形成するのに用いられる単官能ビニル型単量体、多官能
ビニル型単量体は前述の10〜100nmの平均粒径を
有する架橋重合体粒子の調製て挙げた例と全く同じもの
か使用できる。
ただし、用いられる多官能ビニル型単量体の含有量は、
架橋重合体非水分散液及び該分散液か添加される塗料を
最終的に構成するような有機溶剤に不溶な架橋重合体粒
子を与えればよく、比較的広範囲で変えることかできる
が、多官能ビニル型単量体の含有量は重合体粒子を構成
する単官能ビニル型単量体と多官能ビニル型単量体の合
計重量の1〜30重量%、好ましくは3〜30重量%ま
でを構成するのか望ましい。多官能ビニル型単量体か1
%未満である場合、有機溶剤中に転換後、溶解すること
かある。また30重量%を越える場合には、平均粒径l
O〜100nmの架橋重合体粒子を配合することによっ
て生じる、塗膜の微小肌の凹凸、塗装作業性の低下など
の不具合点を改善することかできず、外観か低下してし
まう。
そして本発明に用いる架橋重合体粒子はこれらのビニル
型単量体を用いてソープフリー乳化重合することで製造
できる。
さらに重合開始剤、非水系への転換方法、使用できる有
機溶剤についても前述の平均粒径lO〜100nmの架
橋重合体粒子の調製で挙げた例と同様にできる。
I. 101〜500nmの平均粒径を有する架橋重合
体粒子(bi2の調製(非水分散重合法による)ビニル
型単景体は溶解するか、生成した重合体は溶解しない溶
剤中で、その溶剤に可溶な分散安定剤存在下、単官能ビ
ニル型単量体、場合により多官能ビニル型単量体の混合
物を非水分散重合させる。この時、生成した重合体粒子
が溶剤中、あるいは塗料中で溶解しないよう粒子内部で
架橋させる必要かあるがこの方法として、多官能ビニル
型単量体を使用する方法と、不飽和二重結合以外で新た
な結合を作る方法の二つがある。使用できる多官能ビニ
ル型単量体としては、■の10〜100nmの平均粒径
を有する架橋重合体粒子の調製で挙げた例と全く同じで
ある。一方不飽和二重結合以外で新たな結合を作る方法
としては単官能ビニル型単量体で分子構造中に例えばカ
ルボキシル基を持つ化合物とエポキシ基を持つ化合物を
相互反応系として使用する方法が挙げられる。単官能ビ
ニル型単量体で分子構造中にカルボキシル基を持つ化合
物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、単官能ビニル
型単量体で分子構造中にエポキシ基を持つ例としてはグ
リシジル(メタ)アクリレートかある。
これら架橋にあずかる多官能ビニル型単量体あるいはカ
ルボキシル基含有、エポキシ基含有単官能ビニル型単量
体の量は、架橋重合体非水分散液及び該分散液か添加さ
れる塗料を最終的に構成するような有機溶剤に不溶な架
橋重合体粒子を与えればよく、比較的広範囲で変えるこ
とかできるか、重合体粒子を構成するビニル型単量体の
1〜30重量%、好ましくは3〜30重量%までを構成
するのか望ましい。多官能ビニル型単I体あるいはカル
ボキシル基含有、エポキシ基含有単官能ビニル型単量体
か1%末満てある場合は粒子成分か溶解することかある
ため不適当てあり、また30重量%を越える場合には平
均粒径10〜100nmの架橋重合体粒子を配合するこ
とによって生じる塗膜の微小肌の凹凸、塗装作業性の低
下などを改善することかできず、外観が低下してしまう
また、非水分散重合に用いる分散安定剤は、非水分散重
合に使用する溶剤に可溶で、生成してくる粒子成分を安
定して分散できるものであり、単官能ビニル型単量体を
別途重合することによって作成することができるか、こ
の際、架橋重合体微粒子を構成するビニル型単量体より
も低極性なものを選ばなければ粒子の溶解や凝集等が起
こり易くなる。単官能ビニル型単量体は■の10〜10
0nmの平均粒径を有する架橋重合体粒子の調製で挙げ
た例と同じものを使用できる。
分散安定剤成分は、非水分散重合体粒子および分散安定
剤総量の5〜60重量%の範囲内で用いられる。ここで
分散安定剤成分か5重量%未満の場合、得られる分散重
合体粒子の安定性が不充分となり、粒子成分か凝集する
ため、また60重量945を越える場合は粒子成分の形
成が不十分となる。
非水分散重合に用いられる有機溶剤としては、たとえば
n−へキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
、エチルシクロヘキサン、n−へブタン、n−オクタン
、ミネラルスピリット等の脂肪族炭化水素類、ベンセン
、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化
水素類、メチルアルコール、エチルアルコール、プロビ
ルアルコール、イソプロビルアルコール、ブチルアルコ
ール、イソブチルアルコール等のアルコール類、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸プロビル、酢酸イソプロビル、
酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸セロソルブ等のエス
テル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、
イソホロン等のケl−ン類か挙げられ、非水分散重合体
粒子の分散安定剤成分を溶解し、粒子成分に不溶性を示
すものであればいかなるものでも適宜選択することがで
き、もちろん2種以上の有機溶剤であっても何らさしつ
かえない。
本発明の塗料組成物に用いる2種の架橋重合体粒子は、
ポリオール樹脂と水酸基と反応し得る架橋剤から成る樹
脂固形分混合物100重量部に対して、粒子総量で5〜
30重量部の範囲内で併用される。ここで粒子か5重量
%未満の場合、流動調節作用か不十分となるため、また
30重量部を越える場合、却って塗膜表面の凹凸か大き
くなることかあるため好ましくない。さらに、併用添加
される2種の架橋重合体粒子の混合比は、特に限定され
るものではないか、塗膜の流動調節作用および平滑化作
用の両方を保持するためには、小粒径粒子(a)、大粒
径粒子(b)の両者がいずれも粒子総量中の少なくとも
20重量%以上にあることか望ましい。
一方、本発明の塗料組成物において、ポリ才一ル樹脂と
水酸基と反応し得る架橋剤の混合比は、前者が30〜9
0重量%に対し後者は10〜70重量%の範囲内にある
ことか好ましい。ここで、ポリオール樹脂が30重量9
45未満の場合、塗膜の耐薬品性か低下し、90重量%
を越える場合、耐水性か低下するため好ましくない。
本発明の塗料組成物を塗料化するには、これら各成分を
通常の塗料製造に用いられる分散機器、例えばボールミ
ル、サンドミル、アトライター等により通常の添加方法
で混合して塗料化することかできる。このとき必要に応
じて、顔料、染料、ガラスフレーク、アルミニウムフレ
ーク等の着色剤の他、塗料に通常用いられる添加剤、例
えば顔料分散剤、粘度調節剤、レベリング剤、硬化触媒
、ゲル化防止剤、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤などを
加えることもできる。
以上のようにして得られた塗料は、通常の塗装方法、例
えばエアスプレー塗り、エアレススプレー塗り、静電塗
り、浸し塗りなどによって通常の被塗物、例えば通常の
下塗り塗装を行った金属やその他の無機材料、プラスチ
ックやその他の有機材料に2コート塗装し、60−18
0℃の温度で20〜60分間乾燥することにより優れた
2コート1ベークもしくは2コート2ベーク塗膜か得ら
れる。
(発明の効果) 以上のように、本発明の塗料組成物では、2コ−ト塗装
系において粒径か非常に小さく、内部架橋度の高い粒子
と、粒径か比較的小さく、内部架橋度の小さい粒子とを
組合せることによって、(A)ベースコートについては
扁平顔料などを均一に配向させ塗膜肌を平滑にすること
か可能となり、 (B)クリヤーコートについては、優れたタレ止め効果
のために厚膜塗装が可能になる。しかも塗膜表面の微小
な凹凸を生じさせずにすむ。
よって最終的に、扁平顔料などが均一に配向した、塗膜
肌か平滑で優れたツヤ感を有する高外観塗膜を得ること
ができる。
次に、実施例、比較例によって本発明をさらに詳細に説
明する。なお例中、部は重量部、%は重量%である。
アクリル樹脂の製造 製造例■〜■ 還流冷却器、撹拌機、滴下ロート、温度計を取り付けた
4つロフラスコにメチルアミルケトン66.7部を仕込
み、撹拌しながら150゜Cまて加熱を行った。次いて
第1表に示す単量体成分と重合開始剤の混合物100部
を150゜Cの下で一定の添加速度で2時間かけて滴下
した。滴下終了後、さらに2時間150 ’Cの温度で
保ったところで反応を終了し、それぞれ第1表に示す特
性値のアクリル樹脂溶液■〜■を得た。
ポリエステル樹脂の製造 製造例■ 還流冷却器を付けた水分定量受器、撹拌機および窒素ガ
ス導入管を取り付けた4つロフラスコに第2表記載の単
量体組成物100部を仕込み、撹拌しながら4時間かけ
て230゜Cまで昇温し縮合反応を行い、さらに230
゜Cの温度を3時間保ち脱水縮合反応を継続した。その
後、フラスコ内にキシレン5.0部を添加し溶剤存在下
の縮合反応に切り換え、反応を続けた。樹脂酸価か5ま
で低下したところで反応を終了し冷却した。冷却後、キ
シレンを61.7部加え、均一になるように撹拌し、第
2表に示す特性値のポリエステル樹脂溶液を得た。
第 2 表 架橋重合体粒子の製造 製造例A (a)架橋重合体粒子の水系分散液の製造撹拌装置、還
流冷却器、滴下ロート(2本)、窒素導入管および温度
計を備えたフラスコに界面活性剤水溶液を仕込み、窒素
気流下80゜Cに昇温し重合開始剤水溶液−1を加えた
。再び80゜Cに昇渇した後、フラスコ内の混合物を8
0±2゜Cに保ちながらビニル型単量体混合物を3時間
かけて滴下した。該弔量体混合物の滴下中、滴下開始1
時間後から重合開始剤水溶液−2を2時間かけて滴下し
た。ビニル型単量体混合物および重合開始剤水溶液−2
の滴下終了後、さらに80゜Cで2時間重合を行なうこ
とによって第3表に示す特性値をもつ架橋重合体微粒子
の水系分散液A1を得た。
(b)架橋重合体微粒子の非水分散液の製造(a)で得
られた架橋重合体粒子の水系分散液A1の500部にメ
チルイソブチルケトン200部および3規定N a O
 H水溶液22.7部を仕込み85゜Cまで昇温し、8
5±2゜Cで3時間加水分解を行った。次いで温度を8
0゜Cまで下げ、3規定塩酸水溶液を22.7部加えて
中和した後、粒子分散安定化樹脂としてアクリル樹脂の
製造例Aで得られたアクリル樹脂八の溶液71.4部を
加え、10分間撹拌した後、酢酸トリエチルアミン塩の
20%水溶液(後出)25部を加えて直ちに撹拌を止め
静置すると、架橋重合体粒子の分散した有機層が上層に
、下方には水層が分離したので下層を除去した。
残った架橋重合体粒子の分散した有機層に脱イオン水2
00部を加え、撹拌下70゜Cまで昇温し、70゜Cに
至った時点で酢酸トリエチルアミン塩の20%水溶液を
12.5部加え、直ちに撹拌を止め静置した。
再度、架橋重合体粒子が分散した有機層が上層に水層が
下層に分離したので下層を除去した。残った有機層中に
は、カールフィンシャー水分計により2.6重量%の水
分が残存していた。
次いで有機層の温度を50’Cまで冷却し、オルトギ酸
メチル70部で滴下ロ一トより30分間かけて滴下した
後、50゜Cで30分間反応を続け、残存水を分解した
。その後キシレン120部を加え還流冷却器とフラスコ
の間に新たにディーンスタークトランプを装着し、還流
冷却器上部とアスピレーターを結合し、加熱撹拌下フラ
スコ内を減圧状態とし、300±100 mml{g、
80±10゜Cの条件下で分散液の加熱残分(以下同)
が40%になるまで溶剤を留去することによって、架橋
重合体非水分散液A2を得た。得られた非水分散液の特
性値を第3表に示す。
(酢酸トリエチルアミン塩20%水溶液の製法)脱イオ
ン水80部に酢酸7.5部を溶解しておき、ここに室温
撹拌下でトリエチルアミン12.5部を30分間で添加
することにより調製した。
製造例B−D,H (a)架橋重合体粒子の水系分散液の製造第3表B−D
,Hに示す乳化重合組成を用い、製造例A (a)と同
様の操作を行なうことによって、第3表に示す特性値を
もつ架橋重合体粒子の水系分散液Bl−DI,Hlをそ
れぞれ得た。
(ロ)架橋重合体粒子の非水分散液の製造B (a)〜
D(a),  H(a)で得られた架橋重合体粒子の水
系分散液81〜DI,Hlをそれぞれ用い、また粒子分
散安定化樹脂として第3表に示す樹脂をそれぞれ用いる
ほかは、製造例A(b)と同様の手法を用いることによ
って第3表に示す特性値をもつ架橋重合体粒子の非水分
散液B2〜D2,H2をそれぞれ得た。
製造例E (a)架橋重合体粒子の水系分散液の製造第3表に示す
ソープフリー乳化重合組成を用い、製造例A (a)と
同様の操作を行なうことによって第3表に示す特性値を
もつ架橋重合体粒子の水系分散液Elを得た。
(ハ)架橋重合体粒子の非水分散液の製造(a)で得ら
れた架橋重合体粒子の水系分散液1.500部にメチル
イソブチルケトン200部を仕込み、70゜Cまで昇温
した。次いで酢酸トリエチルアミンの20%水溶液30
.0部を加え静置すると架橋重合体粒子の分散した有機
層が上層に、下層には水層が分離したので下層を除去し
た。
残った架橋重合体粒子の分散した有機層に粒子分散安定
化樹脂としてアクリル樹脂の製造例1で得られたアクリ
ル樹脂■の溶液71.4部を加え撹拌した。この有機層
中には、カールフィッシャー水分計により2.1重量%
の水分が残存していた。
次いで有機層の温度を50’Cまで冷却し、オルトギ酸
メチル70部を滴下ロ一トより30分間かけて滴下した
後、50″Cで30分間反応を続け残存水を分解した。
その後キシレン120部を加え還流冷却管とフラスコの
間にディーンスタークトラップを付け、還流冷却管とア
スピレーターを結合し、加熱撹拌下フラスコ内を減圧状
態とし、300±100 mmHg、80±10’Cの
条件下で分散液の不揮発分が50%になるまで溶剤を留
去することにより架橋重合体非水分散液E2を得た。得
られた非水系分散液の特性値を第3表に示す。
製造例F−G、■ (a)架橋重合体粒子の水系分散液の製造第3表F−G
,Iに示すソープフリー乳化重合組成を用い、製造例E
 (a)と同様の操作を行なうことによって第3表に示
す特性値をもつ架橋重合体粒子の水系分散液F1〜G+
、Itを得た。
ル)架橋重合体粒子の非水分散液の製造F (a)〜G
(a),  I(a)で得られた架橋重合体粒子の水系
分散液F I”Gr 、I 1をそれぞれ用い、また粒
子分散安定化樹脂として第3表に示す樹脂をそれぞれ用
いる他は製造例E(b)と同様の手法を用いること6こ
よって第3表に示す特性値をもつ架橋重合体粒子の非水
分散液F2〜GZ,12をそれぞれ得た。
製造例、J (a)分散安定剤の製造 4つ口スラスコに撹拌機、還流冷却器、温度計および滴
下ロ一トを取り付け、85.0部のキシレンおよび15
.0部のミネラルスピリットを入れ、撹拌しなから95
゜Cに加熱した。次いで、95゜Cの温度で下記組成の
混合物を一定の添加速度で2時間かけて添加し、更に2
時間95゜Cを保つことによって不揮発分50%の分散
安定剤溶液を得た。
2−エチルへキシルメタクリレート64.6部n−プチ
ルメタクリレート      20.0部2−ヒドロキ
シプ口ビルメタ クリレート14.4部 し−プチルペルオキシ−2エチル ヘキサノエート1.0部 (b)非水分散重合体粒子の製造(b−2粒子)4つ口
スラスコに撹拌機、還流冷却器、温度計および滴下ロ一
トを取り付け、前記(a)の分散安定剤溶?a 4 8
 . 0部、キシレン26.5部およびミネラルスビリ
ン}26.5部を加え、撹拌しながら昇温し、95゜C
に加熱した。次いで、95゜Cの温度で下記組成の混合
物を一定速度で4時間かけて滴下し、更に2時間95゜
Cを保つことによって不揮発分40%で、透明感のある
非水分散重合体粒子J2を得た。得られたJ2の粘度は
120 cp、酢酸nブチル中での平均粒径は329r
+mであった。
メチルメタクリレート        25.4部アク
リロニトリル           7.2部グリシジ
ルメタクリレート       2.2部アクリル酸 
             1.1部キシレン    
          6.2部ミネラルスピリット  
         6.2部L−プチルベルオキシ−2
−エチル ヘキサノエート            0.7部(注
1)界面活性剤水溶液 ラビゾールB90:日本油脂■製、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウムの商 品名、有効分90% シントレンキス L10O : 日本油脂a@製、ラウリル硫酸ナトリウ
ムの商品名、有効分 100% (注2)ビニル型単量体混合物 多官能ビニル型単量体 DVB :  ジビニルヘンゼン(有効分60%、残リ
40%はエチルビニルベンゼン) DEGDM : ジエチレングリコールジメタクリレト EGDM :  エチレングリコールジメタクリレト 単官能ビニル型単量体 BMへ:  n−フ゛チノレメタクリレートBA:n−
プチルアクリレート EA:   エチルアクリレート 1{PMA :  2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ー}・ (注3)アクリル樹脂I〜■て得られた各種樹脂溶液 (注4 ) JIS−K 5400 8.2加熱残分に
よる。
(注5)ブルックフィールド型粘度計にて測定、60r
pm , 20゜C (注6)パシフィックサイエンティフィック社製゛ナイ
コンブ、モデル370”(商品名)にて水、酢酸nブチ
ルて希釈して測定した。
(注7)三菱化成工業(掬製、KF−05型水分計によ
り測定。
実施例l (1)ベースコート用塗料の作製 アクリル樹脂の製造例■て得られた アクリル樹脂溶液I メラミン樹脂(加熱残分60045、ユーバン220、
三井東圧相社製、商品名)架橋重合体粒子の製造例Aで 得られた非水系分散液A2 346. 6部 ].82.0部 260. 3 部 架橋重合体粒子の製造例Eで 得られた非水系分散液E2130.3部アルミニウム顔
料く加熱残分65χ、 アルミペースト7160N ,東洋アルミニウム■社製
、商品名)80.8部 上記組成の塗料をシンナー(トルエン/キシレン/ n
−ブチルアルコール−5/3/2重量比)で塗装粘度(
フォード力ノブNo. 4、20゛Cで14秒)に希釈
することによって作成した。
(2)クリャコート用塗料の作成 アクリル樹脂の製造例■で得られた アクリル樹脂溶液1         456.5部メ
ラミン樹脂(加熱残分60%、ユー ハン220、三井東圧■社製、商品名) 223.1部
架橋重合体粒子の製造例Aで 得られた非水系分散液At      159.7部架
橋重合体粒子の製造例Eで 得られた非水系分散液E z      159.7部
レベリング剤(モンサンド社製、 商品名モダフロー)1.0部 −h 記m成の塗料をシンナー(トルエン/キシレン/
n−ブチルアルコール−4/4/2重量比)で塗装粘度
(フォードカンブNO.4、20゜Cで25秒)に希釈
することによってクリヤーコート塗料を作成した。
(3)塗膜の作製 リン酸亜鉛処理軟鋼板に、カチオン電着塗料(商品名ア
クアNo. 4200日本油脂■社製)を乾燥膜厚20
llmとなるように電着塗装し、175゜Cで25分間
焼き付け、さらに中塗塗料(商品名エピコNo1500
シーラー、日本油脂■社製)を乾燥膜厚40μmとなる
ようにエアースプレー塗装し、140゜Cで30分間焼
付けた試験板を用意した。この試験板に、前記(1)の
ベースコート用塗料をインターハル1分30秒、2ステ
ージで乾燥膜厚20μmになるようにエアスプレー塗装
した。3分間垂直に立てたままセンティングした後、前
記(2)のクリヤーコート用塗料をエアスプレー塗装し
、140゜Cの温度で30分間垂直に立てたまま焼き付
けたところ、アルミ配同性およびタレ止め効果に優れ、
平滑で高いシャ感を有する高外観塗膜が得られた。また
、第4表Cこ示すように優れた塗膜外観データ、塗膜性
能を得た。
実施例2〜9 (1)ヘースコ− 1−用塗料の作製 第4表に示した原料組成の混合物を、実施例1(1)と
同様の操作を行なうことによって、各ヘースコート用塗
料を作製した。
(2)クリヤーコート用塗料の作製 第4表乙こ示した原料組成の混合物を、実施例1(2)
と同様の操作を行なうことによーって、各クリャコート
用塗料を作製した。
(3)塗膜の作製 得られた各塗料(+). (2)を用いて、実施例1(
3)と同様の操作を行なうことによって、実施例2〜9
のいずれの場合もアルミ配向性およびタレ止め′効果に
優れ、平滑で高いツヤ感を有する高外観塗膜か得られた
。また、第4表に示すように優れた塗膜外観データ、塗
膜性能を得た。
(注1)ポリオー樹脂:前出アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂の製造例参照 (注2)ユーハン220:メラミン樹脂、三井東圧■製
、商品名、固形分60%、 コロネートEH: イソシアネート樹脂、日本ポリウレ
タン■製 商品名、固形分60χ。
(注3)、(注4):前出、架橋東合体粒子の製造例参
昭 (注5)東洋アルミニウム■製、商品名(注6)モンサ
ンド社製 商品名モダフロ−(}主7)p一トノレエン
スルホン酸10%キシレンン容液 (注8)ボリオール樹脂と硬化剤の固形分総量に対する
架橋重合体粒子の固形分量(重量比)(注9)良好:ア
ルミニウム顔料の配同性にムラが全く認められない。
やや不良:アルミニウム顔料の配向性にややムラが認め
られる。
不良:アルミニウム顔料の配同性にムラが顕著に認めら
れる。
(注10)クリヤーのタレが発生する直前の膜厚(注1
1) 20度−20度鏡面光沢値(注12)塗膜鮮映性
を示す値(ハンター社ドリゴン変角光沢計D47R−6
Fにより測定)D/1値の高い塗膜ほど鮮映性に優れる
(注13)塗膜表面の凹凸の度合を表わす値(東京精密
■製、サーフコム554八によりカントオフ値0.8m
m、クリヤー膜厚40μmの部分を測定した時の中心線
平均粗さ)数値の小さい塗膜ほど表面が平滑。
(注14)、 (注15)クリヤー塗装後、100゜C
で垂直に立てたまま30分間焼き付けた。
比較例1〜4 (1)ヘースコート用塗料の作製 第5表に示した原料組成の混合物を、実施例1(1)と
同様の操作を行なうことによって、各ヘースコート用塗
料を作製した。
(2)クリヤーコート用塗料の作製 第5表に示した原料組成の混合物を、実施例1(2)と
同様の操作を行なうことによって、各クリャコート用塗
料を作製した。
(3)塗膜の作製 得られた各塗料(]), (2)を用いて、実施例1(
3)と同様の操作を行ったが、第5表から明らかなよう
に比較例1〜4では良好な外観を有する塗膜が得られな
かった。比較例1では粒径の小さい方の架橋重合体粒子
の多官能ビニル基千ノマーの含有量が20重量%よりも
少ない場合で、塗着した塗料の流動調整作用が十分でな
く、ヘースコート塗料ではアルミムラが著しく目立ち、
クリヤーコート塗料ではタレ限界膜厚が小さなものにな
って比較例2では粒径の大きい方の架橋重合体粒子の多
官能ビニル基モノマーの含有量が30重〒%よりも多い
場合で、塗膜表面に微小な凹凸が目立つ不具合が生した
。比較例3では粒径の小さい方の架橋重合体粒子の含有
量がポリオール樹脂と硬化剤の量に対して30%を越え
る場合で、塗膜表面に微小な凹凸が目立つ不具合が生し
た。比較例4では粒径の大きい方の架橋重合体粒子の含
有量がボリオールと硬化剤の量に対し30%を越える場
合であり、へ一スコート塗料ではアルミ配向ムラが著し
く目立ち、クリヤーコート塗料ではタレやすくなるとい
った不具合が見られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリオール樹脂30〜90重量%、および水酸基と
    反応し得る架橋剤10〜70重量%からなる樹脂固形分
    混合物100重量部に対して、10〜100nmの平均
    粒径を有する架橋重合体粒子(a)と101〜500n
    mの平均粒径を有する架橋重合体粒子(b)を総量で5
    〜30重量部の範囲内で併用することを特徴とする塗料
    組成物。 2、ポリオール樹脂がアクリル樹脂、アルキド樹脂およ
    びポリエステル樹脂である請求項1記載の塗料組成物。 3、水酸基と反応し得る架橋剤がアミノ樹脂またはポリ
    イソシアネート化合物である請求項1記載の塗料組成物
    。 4、10〜100nmの平均粒径を有する架橋重合体粒
    子(a)が30〜80重量%の単官能および20〜70
    重量%の多官能ビニル型単量体の乳化重合生成物である
    ことを特徴とする請求項1記載の塗料組成物。 5、101〜500nmの平均粒径を有する架橋重合体
    粒子(b)が70〜99重量%の単官能および1〜30
    重量%の多官能ビニル型単量体のソープフリー乳化重合
    生成物または非水分散重合生成物であることを特徴とす
    る請求項1記載の塗料組成物。 6、101〜500nmの平均粒径を有する架橋重合体
    粒子(b)が該粒子内部で相互に反応し得る官能基を有
    する単官能ビニル型単量体1〜30重量%を含む単官能
    ビニル型単量体の非水分散重合生成物であることを特徴
    とする請求項1記載の塗料組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5586799B2 (ja) * 2012-02-10 2014-09-10 関西ペイント株式会社 塗料組成物

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