JPH03215364A - 溶融金属用セラミックス焼結体および製造方法 - Google Patents

溶融金属用セラミックス焼結体および製造方法

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JPH03215364A
JPH03215364A JP2008131A JP813190A JPH03215364A JP H03215364 A JPH03215364 A JP H03215364A JP 2008131 A JP2008131 A JP 2008131A JP 813190 A JP813190 A JP 813190A JP H03215364 A JPH03215364 A JP H03215364A
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章弘 新保
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は,溶融金属、特に溶鋼に対する耐二ロージョン
性・耐食性●難濡れ性に優れたBNを含む酸窒化アルミ
ニウム系セラミックス焼結体に関するものである. 従来の技術 近年、融金属用セラミックスは、ノズル等への適用が検
討されている.その一例として,酸窒化アルミニウムと
炭素成分を配合したセラミックス(特開昭81〜 10
1454)が提案されている.ここで、酸窒化アルミニ
ウムは良好な耐食性拳耐火性・耐熱性も兼ね備えた物質
であるが,炭素成分が溶鋼へ溶解し易いという問題があ
る.そこで,般に溶融金属に対し難濡れ性●難溶解性を
有するBNを添加することが考えられる. 例えば、BNに1.0〜50%のAINを含有させ、耐
二ロージ重ン性に優れた溶融金属用セラミックス(特開
昭84−65072)が提案されている.しかしBN系
セラミックスは、BN自身難焼結材であることから、密
度の低いセラミックス焼結体となる欠点がある. したがって、高密度と耐二ロージョン性・耐食性・難濡
れ性を有する溶融金属用セラミックス焼結体として活か
すためには、BNを添加●緻密化処理した酸窒化アルミ
ニウム系セラミックス焼結体が必要である. 発明が解決しようとする課題 本発明は、かかる現状技術の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、溶融金属に対し難濡れ
性を示し、耐エロージ曹ン性●耐熱衝撃性に優れた,し
かも、加圧焼結品または常圧焼結品いずれも低気孔率を
実現できる、新しい酸窒化アルミニウム系セラミックス
焼結体を提供することにある. 課題を解決するための手段 本発明はかかる状況に鑑みなされたものである.その要
旨とするところは、 ■BN 0.1 〜30wt%、Y2o3、Ce02(
1)うち一種以上1〜l5wt%で、残部をAlNとA
l2Os (1) % /l/此1二1〜1:2.85
とする酸窒化アルミニウムからなる焼結体であること. ■また、上記組成のものにさらに、ZrO2、MgOの
うち一種以上0.1〜5wt%からなり、残部をAI!
NとAQ−2O3+7) モ/L,比1 : 1〜1 
:2.85とする酸窒化アルミニウムからなる焼結体で
あること.■上記手段■あるいは■の組成となるように
配合しそれぞれ、水系または非水系において混練成形す
る.その後窒素雰囲気中1850℃〜1950”Oで1
時間以上保持して焼結体を得ること, ■さらに、上記■組成に、金属粉Ti. Zrのうち一
種以上0.1〜5wt%配合し、上記■の製造方法によ
り、残部をAlNとAl2O3のモル比1:I N1:
2.85とする酸窒化アルミニウムからなる焼結体を得
ること. ■得られたセラミックス焼結体は、密度が高く,それぞ
れ溶融金属に対し、優れた難濡れ性,耐二ロージ厘ン性
、耐熱衝撃性および強度を有することを特徴としている
.すなわち、これらのセラミックス焼結体は、耐二ロー
ジ賃ン性を要求される溶融金属ノズルに適用可能であり
、特に0.3腸鵬以上のノズル穴径でも閉塞がなく、連
続使用可能を特徴とする. 作用 本発明の溶融金属用セラミックス焼結体の主成分となる
酸窒化アルミニウムは、スピネル構造を有しており、機
械的強度はもとより、良好な耐火性・耐熱性さらに溶融
金属に対し優れた耐食性を示し、ことに還元性雰囲気中
で安定して使用できる.この酸窒化アルミニウムの主成
分のAtNとAl2O3の成分比は、熱処理により酸窒
化アルミニウムとなる組成比で、モル比は1:1〜1:
2J5である. さらに本発明では、0.1〜30wt%のBNを添加す
る.ここで、BN添加量が0.1wt%未満であるとセ
ラミックス焼結体へのBN効果がなくなり、30wt%
超であるとセラミックス焼結体の緻密化を阻害する. すなわち、そのBN効果とは、BNは極めて反応性に乏
しいの−で溶融金属との濡れ性が悪く、また低熱膨張性
とそれによる高耐熱衝撃性を有するという効果である.
しかし、BNを酸窒化アルミニウムに添加する欠点とし
て、BN自身が有する低強度●難焼結性が、大きく酸窒
化アルミニウム系セラミックスの緻密化を阻害すること
が挙げられる.そこで本発明は、焼結性向上の目的で、
製造方法と第1種、第2種そして第3種焼結助剤を使用
することを特徴とする. 最初の製造方法については,配合した粉体の混練成形時
に,非水系か水系で行う二種類に分ける.すなわち、非
水系(例えばアセトン)で混線を行う場合は、AQNの
性質を損なうことはない.なぜなら、AlNは水分と反
応しやすく、M(OH)3とNH3を生成し、MW本来
の性質を失ってしまうからである. 一方、水系で混線を行う場合は、AlNが水と反応しな
い処理がなされていれば良い.例えば、UN粉に代わり
、AlN本来の性質を持ち、かつ水に対し安定なポリタ
イプ構造(21R)の粉体を混線に使用すれば、水系で
混線可能である.また、製造方法の熱処理条件は、粉体
中の窒素成分が熱分解●消失を防ぐ目的で、窒素雰囲気
中で熱処理を行い、さらに酸窒化アルミニウム生成と焼
結助剤による緻密化のため、1850℃〜1850℃を
1時間以上保持する. 次に、焼結助剤の作用について説明する.第1種焼結助
剤として、Y2O3あるいはCe02を使用する.この
助剤は、酸窒化アルミニウムの成分であるAl2O3と
AlNおよび酸窒化アルミニウムとBNの焼結助剤とし
て作用する.第一種焼結助剤配合量は、lwt%未満で
あると焼結助剤の効果はなく、逆に15wt%超である
と得られるセラミックス焼結体の特性を変化させる. 次に,第2種焼結助剤としてのZrO2とMgOは、、
これらの材料自身が溶融金属に対し難濡れ性を有してい
るため、ノズル適用時は耐閉塞性として作用し、かつ焼
結助剤としてセラミックス焼結体の緻密化をはかり、耐
エロージョン性を助長する作用を持つ.第二種焼結助剤
配合量は、0. lwt%未満であると焼結助剤の効果
はなく、逆に5wt%超であると得られるセラミックス
焼結体の機械的強度を著しく劣化させる. 最後に第3種焼結助剤のTi. Zrは,活性金属のた
めBHの焼結助剤として作用し、焼結時にBNと反応し
て、TiB2、TiNあるいはZrB2とZrNをBN
粒子間に生成し、BN同士の焼結を促進する.第三種焼
結助剤配合量は、0.1 wt%未満であると焼結助剤
の効果はなく、逆に5wt%超であるとBN粒子間にT
i, Zr粒として残り、得られるセラミックス焼結体
の機械的強度を著しく劣化させる. 以上の酸窒化アルミニウムと各焼結助剤の有する作用に
より、焼結体を緻密化し、さらに溶融金属用セラミック
ス焼結体として優れた性質を示す.例えば、第1図の溶
融金属ノズルlにおいて、毎秒0.1〜5mの溶鋼3を
通過させる場合、酸窒化アルミニウムの有する耐食性・
耐熱性、BHの有する難濡れ性、さらに各種焼結助剤で
緻密化することによる耐エロージョン性●橡械的強さで
、エロージョンがなく、かつ穴の閉塞を示さない.実施
例 以下,本発明を実施例に基づいて,さらに詳細に説明す
る. 実施例! MW粉末(平均粒径1.8ILm以下)、 U2O3粉
末(平均粒径1.O gm以下)を用い、モル比をl:
0.5 .  1 : 1,  1 :1.5.  1
 :1.8、1 : 2.65、1:3の6種類とし、
それにBN粉末(平均粒径3.5 pm)を10、2O
、30wt%、更に第一種焼結助剤Y2O3(平均粒径
3.0 〜5.0 pm)あるいはCe02(平均粒径
1.0 〜10.0 1Lm)を、4、6、8wt%と
し,焼結した第一種焼結助剤含有のセラミックス焼結体
の相対密度、低炭素鋼との濡れ性を調査した. 濡れ性の調査は、接触角を1気圧の窒素ガス中で測定し
た.表1にそれぞれの焼結体の構成比と相対密度、接触
角を示す.表1より, AiNとAl2O3のモル比が
酸窒化アルミニウム組成となるl:l〜1 : 2.8
5範囲の場合、低炭素鋼に対する難ぬれ性を示すことが
認められる.また,焼結助剤Y2O3あるいはCe02
の焼結体緻密化効果も認められる.実施例2 AlN粉末(平均粒径1.8ILm以下).AIhOs
粉末(平均粒径1.O pm以下)を用い、モル比を!
=1.5、t : t.eの2種類とし、BN粉末(平
均粒径3.5 pm) 10wt%、更に第一種焼結助
剤のY2O3(平均粒径3.0〜5.0終m)を6wt
%,第二種焼結助剤のZrO2(平均粒径0.4 pm
) . MgO  (平均粒径0.3終m)を0.1.
1、2wt%とし、焼結したセラミックス焼結体を実施
例1と同様に、相対密度ならびに低炭素鋼との濡れ性を
調査した.表2にそれらの構成比と相対密度●接触角を
示す.表2より、第二種焼結助剤の作用により、さらに
焼結体が緻密化し、低炭素鋼に対し難濡れ性の酸窒化ア
ルミニウム焼結体が得られることが認められる. 実施例3 AIIN粉末(平均粒径1.8ILm以下)、Al2O
3粉末(平均粒径I.θμm以下)を用い、モル比をl
:0−5.1:1.5,1:3とし、BN粉末(平均粒
径3.5 #Lm) 10wt%、更に第一種焼結助剤
のY2(}3(平均粒径3.0〜5.0pm)を6wt
%、第二種焼結助剤のZrO2 (平均粒径0.4 p
m)を1ないし2%+1%、第三種焼結助剤のZr(平
均粒径10.Ogm)あるいは丁i(平均粒径10.O
pm)を0.5ないしl賛t%配合し、焼結したセラミ
ックス焼結体を実施例lと同様に、相対密度ならびに低
炭素鋼との濡れ性を調査した. 表3にそれらの成分の組成と相対密度●接触角を示す.
表3よりAlNとAl2O3のモル比が酸窒化アルミニ
ウム組成となる1 : 1.5の場合、酸窒化アルミニ
ウムと各種焼結助剤の作用で緻密化と難濡れ性を示すこ
とが認められる.しかし、酸窒化アルミニウム組成比か
らはずれる1:0.5あるいは1:3の場合、焼結助剤
を配合しても難濡れ性を示す結果は認められない. 実施例4 構成比を表1に示すサンプル番号2あるいは7とする、
第一種焼結助剤含有のセラミックス焼結体を、溶融金属
用ノズルとして、セラミックス焼結体の耐二ロージョン
性の耐熱性・耐閉塞性等を評価した. サンプル番号2は、比較サンプルとして使用した.この
サンプルは、MWとAl2O3のモル比がl:0.5 
と酸窒化アルミニウム組成でなく,シかも密度が低い材
料である. 一方サンプル番号7は、MWとAl2O3のモル比が1
 : 1.5と酸窒化アルミニウム組成で、80%以上
の相対密度の材料である. その評価方法は、上記セラミックス焼結体を、第1図に
示す溶融金属用ノズルのノズル部形状に加工し、坩堝の
底に装着した.ノズル形状は,φ10X 5 tmmと
し、ノズル穴径は、0.3 , 1.0、3.0 . 
5.0 amの4種とした.第1図の溶融金属用ノズル
は、一般に坩堝部に溶融金属をため、ノズル穴から急速
に溶融金属を噴出させ、金属箔●金属粉末φ金属ファイ
バーを作製するための物である。
実験条件は、溶融金属を溶鋼とし、湯面とノズルとの距
離が一定となるように鴻を継ぎ足しながら、l■/se
+:の流速で5分間ノズル穴部を通過させた.特に、第
一種焼結助剤含有酸窒化アルミニウムであるサンプル番
号7において、4種の穴径のノズルとも、亀裂−閉塞は
なくエロージ、ンもほとんど認められなかった.それぞ
れの穴径の変化量を表4に示す. (以下余白) 表1 表2 表 3 表4 発明の効果 本発明により、各種焼結助剤の作用で焼結体の緻密化が
向上し,溶融金属に対する耐二ロージョン性・耐熱性・
耐閉塞性が優れた酸窒化アルミニウム系セラミックス焼
結体が得られた.また本発明の酸窒化アルミニウム系セ
ラミックス焼結体を、溶融金属用ノズルに適用すること
により,ノズルの高寿命化が可能となった.本発明の酸
窒化アルミニウム系セラミックス焼結体は、溶融金属用
ノズルに限定されるものではなく、溶融金属と接触する
その他の部材に適用が可能である.
【図面の簡単な説明】
第1図は溶融金属用ノズルを示す説明図である.1●●
●ノズル部、2●●●坩堝部、3●●●溶鋼.

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)BN0.1〜30wt%、Y_2O_3、CeO
    _2のうち一種以上1〜15wt%で、残部が酸窒化ア
    ルミニウムから成り、酸窒化アルミニウム成分のAlN
    とAl_2O_3のモル比が1:1〜1:2.65であ
    ることを特徴とする溶融金属用セラミックス焼結体。
  2. (2)BH0.1〜30wt%、Y_2O_3、CeO
    _2のうち一種以上1〜15wt%、ZrO_2、Mg
    Oのうち一種以上0.1〜5wt%で、残部が酸窒化ア
    ルミニウムから成り、酸窒化アルミニウム成分のAlN
    とAl_2O_3のモル比が1:1〜1:2.65であ
    ることを特徴とする溶融金属用セラミックス焼結体。
  3. (3)特許請求の範囲第1項又は第2項の組成となるよ
    うに化合物を配合し、非水系または水系に於て、混練し
    成形後、窒素雰囲気中1850℃〜1950℃で1時間
    以上保持して焼結することを特徴とする溶融金属用セラ
    ミックス焼結体の製造方法。
  4. (4)BN0.1〜30wt%、Y_2O_3、CeO
    _2のうち一種以上1〜15wt%、ZrO_2、Mg
    Oのうち一種以上0.1〜5wt%、Ti、Zrのうち
    一種以上0.1〜5wt%、残部が酸窒化アルミニウム
    から成り、酸窒化アルミニウム成分のAlNとAl_2
    O_3のモル比が1:1〜1:2.65となるよう配合
    し、特許請求の範囲第3項記載の製造方法により、溶融
    金属用セラミックス焼結体を製造する方法。
  5. (5)特許請求の範囲第1項又は第2項記載の融金属用
    セラミックス焼結体、あるいは特許請求の範囲第4項記
    載の製造方法で得られた溶融金属用セラミックス焼結体
    からなることを特徴とする溶融金属用ノズル。
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