JP2627922B2 - 窒化ケイ素焼結体 - Google Patents
窒化ケイ素焼結体Info
- Publication number
- JP2627922B2 JP2627922B2 JP63128021A JP12802188A JP2627922B2 JP 2627922 B2 JP2627922 B2 JP 2627922B2 JP 63128021 A JP63128021 A JP 63128021A JP 12802188 A JP12802188 A JP 12802188A JP 2627922 B2 JP2627922 B2 JP 2627922B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sintered body
- silicon nitride
- nitride sintered
- zro
- terms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
- C04B35/58—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides
- C04B35/584—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明窒化ケイ素焼結体は、エンジン部品、ダイス等
の熱間加工用工具、化学プラント用部品などのように耐
酸化性の要求される産業用部材に好適に利用される。
の熱間加工用工具、化学プラント用部品などのように耐
酸化性の要求される産業用部材に好適に利用される。
「従来の技術」 窒化ケイ素焼結耐の機械的特性を向上させるために添
加される副成分としては、特公昭60−16388号公報及び
特公昭60−20346号公報においてMgO及びZrO2が知られて
おり、特開昭60−77174号公報においてMgO・Al2O3スピ
ネル及び部分安定化ZrO2が知られている。
加される副成分としては、特公昭60−16388号公報及び
特公昭60−20346号公報においてMgO及びZrO2が知られて
おり、特開昭60−77174号公報においてMgO・Al2O3スピ
ネル及び部分安定化ZrO2が知られている。
一方、窒化ケイ素とは異質であるが、耐酸化性に優れ
たセラミック材料としては、アルミナ焼結体及び炭化ケ
イ素焼結体が周知である。
たセラミック材料としては、アルミナ焼結体及び炭化ケ
イ素焼結体が周知である。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、上記各公報記載の窒化ケイ素焼結体は、いず
れも強度、靭性については改善されているものの、これ
ら機械的特性に加えて近年要請されている中、高温環境
下での耐酸化性については、未だ不十分である。かとい
ってアルミナ焼結体や炭化ケイ素焼結体は窒化ケイ素焼
結体に比して本質的に強度、靭性等に劣る。
れも強度、靭性については改善されているものの、これ
ら機械的特性に加えて近年要請されている中、高温環境
下での耐酸化性については、未だ不十分である。かとい
ってアルミナ焼結体や炭化ケイ素焼結体は窒化ケイ素焼
結体に比して本質的に強度、靭性等に劣る。
そこで本発明者等は、かかる要請に応じるべく鋭意研
究の結果、上記各種窒化ケイ素焼結体中のZrの一部がZr
OXNYCZで表わされる結晶粒子になっており、この結晶粒
子が800℃〜1000℃の酸化雰囲気に曝されるとZrO2に酸
化されて体積増加を伴い、焼結体に亀裂を生ぜしめるこ
と、並びに焼結体の製造過程でZrOXNYCZが生成するのを
防止しうる副成分及びZrOXNYCZが生成したとしてもそれ
が酸化雰囲気に曝されるのを防止しうる副成分が存在す
ることの見い出した。
究の結果、上記各種窒化ケイ素焼結体中のZrの一部がZr
OXNYCZで表わされる結晶粒子になっており、この結晶粒
子が800℃〜1000℃の酸化雰囲気に曝されるとZrO2に酸
化されて体積増加を伴い、焼結体に亀裂を生ぜしめるこ
と、並びに焼結体の製造過程でZrOXNYCZが生成するのを
防止しうる副成分及びZrOXNYCZが生成したとしてもそれ
が酸化雰囲気に曝されるのを防止しうる副成分が存在す
ることの見い出した。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたもので、強
度、靭性及び耐酸化性に優れた窒化ケイ素焼結耐を提供
することを目的とする。
度、靭性及び耐酸化性に優れた窒化ケイ素焼結耐を提供
することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 その第一の手段は、焼結体の重量組成を、MgをMgO換
算で1〜10%と、ZrをZrO2換算で1〜10%と、V及びCr
のうち一種以上(以下「A成分」という)をそれらの酸
化物換算で0.5〜5.0%と、残部Si3N4及び不可避不純物
とで構成するところにある。
算で1〜10%と、ZrをZrO2換算で1〜10%と、V及びCr
のうち一種以上(以下「A成分」という)をそれらの酸
化物換算で0.5〜5.0%と、残部Si3N4及び不可避不純物
とで構成するところにある。
同じく第二の手段は、第一の手段のA成分に代えて、
Ca,Sr,Ga及びInのうち少なくともGaまたInを含む一種以
上(以下「B成分」という)をそれらの酸化物換算で0.
5〜5.0%含有せしめるところにある。
Ca,Sr,Ga及びInのうち少なくともGaまたInを含む一種以
上(以下「B成分」という)をそれらの酸化物換算で0.
5〜5.0%含有せしめるところにある。
なお、ここで酸化物換算とは、VにあってはV2O5で、
CrにあってはCr2O3で、CaにあってはCaOで、Srにあって
はSrOで、GaにあってはGa2O3で、InにあってはIn2O3で
換算することを示す。
CrにあってはCr2O3で、CaにあってはCaOで、Srにあって
はSrOで、GaにあってはGa2O3で、InにあってはIn2O3で
換算することを示す。
「作用」 Mg及びZrは、Si,N及びOと相まって焼成過程でSi3N4
粒子間に液相を生成して緻密化に寄与するとともに、降
温過程でガラス化してSi3N4粒子を結合させる。但し、
いずれの一種でも酸化物換算でその含有量が1%に満た
ないと緻密化せず、他方いずれか一種が10%を超えると
粒界相が過剰となり、高靭性及び高強度が得られなくな
る。
粒子間に液相を生成して緻密化に寄与するとともに、降
温過程でガラス化してSi3N4粒子を結合させる。但し、
いずれの一種でも酸化物換算でその含有量が1%に満た
ないと緻密化せず、他方いずれか一種が10%を超えると
粒界相が過剰となり、高靭性及び高強度が得られなくな
る。
A成分は、酸化物の形態で他の原料とともに配合すれ
ば、焼成過程において自身が還元又は窒化される際に、
Zrに酸素を供給する酸化剤として作用し、ZrOXNYCZの生
成を抑制し、代わって酸化雰囲気に対して安定なZrO2を
存在させる。但し、A成分が0.5%に満たないとその作
用に乏しく、5%を超えると粒界相が過剰となり、高靭
性及び高強度が得られなくなる。
ば、焼成過程において自身が還元又は窒化される際に、
Zrに酸素を供給する酸化剤として作用し、ZrOXNYCZの生
成を抑制し、代わって酸化雰囲気に対して安定なZrO2を
存在させる。但し、A成分が0.5%に満たないとその作
用に乏しく、5%を超えると粒界相が過剰となり、高靭
性及び高強度が得られなくなる。
B成分は、その一部はMg及びZrと同様の作用を奏する
が、他部はそれらのケイ酸化合物となるか又は焼結体が
高温酸化雰囲気に曝された場合に焼結体表面にSiO2が生
成するのを容易にする。そして上記のケイ酸加工物又は
SiO2は外気中の酸素が焼結体内部に侵入するのを防止す
る。但し、B成分が0.5%に満たないとその作用に乏し
く、5%を超えると粒界相が過剰となり、高靭性及び高
強度が得られなくなる。
が、他部はそれらのケイ酸化合物となるか又は焼結体が
高温酸化雰囲気に曝された場合に焼結体表面にSiO2が生
成するのを容易にする。そして上記のケイ酸加工物又は
SiO2は外気中の酸素が焼結体内部に侵入するのを防止す
る。但し、B成分が0.5%に満たないとその作用に乏し
く、5%を超えると粒界相が過剰となり、高靭性及び高
強度が得られなくなる。
本発明焼結体は、例えば個々に単独焼成すれば酸化物
となりうるMg化合物、Zr化合物、A成分化合物又はB成
分化合物、並びにSi3N4粉末を混合し、成形後、窒素雰
囲気中又は不活性雰囲気中1500〜1900℃で焼成すること
によって得られる。焼成はガス圧焼結が望ましいが、こ
れに限定されることはない。
となりうるMg化合物、Zr化合物、A成分化合物又はB成
分化合物、並びにSi3N4粉末を混合し、成形後、窒素雰
囲気中又は不活性雰囲気中1500〜1900℃で焼成すること
によって得られる。焼成はガス圧焼結が望ましいが、こ
れに限定されることはない。
「実施例」 第1表に示すBET比表面積のSi3N4粉末(平均粒径0.7
μm)、炭酸マグネシウムMgCO3粉末(以下「粉末」を
略す)、二酸化ジルコニウムZrO2、五酸化バナジウムV2
O5、酸化クロムCr2O3、炭酸カルシウムCaCO3、炭酸スト
ロンチウムSrCO3、酸化ガリウムGa2O3及び酸化インジウ
ムIn2O3を第2表に示す重量組成で秤量し、Si3N4焼結体
製のポットミル及び球石を用いて16時間湿式混合し、乾
燥し、1.5ton/cm2の圧力で金型プレスした後、第2表に
示す条件で焼成することによって窒化ケイ素焼結体No.1
〜No.12を製造した。
μm)、炭酸マグネシウムMgCO3粉末(以下「粉末」を
略す)、二酸化ジルコニウムZrO2、五酸化バナジウムV2
O5、酸化クロムCr2O3、炭酸カルシウムCaCO3、炭酸スト
ロンチウムSrCO3、酸化ガリウムGa2O3及び酸化インジウ
ムIn2O3を第2表に示す重量組成で秤量し、Si3N4焼結体
製のポットミル及び球石を用いて16時間湿式混合し、乾
燥し、1.5ton/cm2の圧力で金型プレスした後、第2表に
示す条件で焼成することによって窒化ケイ素焼結体No.1
〜No.12を製造した。
焼結体No.1〜No.12についてJIS R1601による室温抗折
力、IM法による破壊靭性値並びに大気中800℃又は1000
℃で100時間保持した後の酸化増量をそれぞれ測定した
結果を第2表に併記した。
力、IM法による破壊靭性値並びに大気中800℃又は1000
℃で100時間保持した後の酸化増量をそれぞれ測定した
結果を第2表に併記した。
第2表の通り、焼結体No.9はA成分もB成分も含有し
ていないため、依然として酸化増量が大きく、焼結体N
o.10〜No.12はA成分又はB成分の含有量が過剰のた
め、強度及び靭性に劣っていた。
ていないため、依然として酸化増量が大きく、焼結体N
o.10〜No.12はA成分又はB成分の含有量が過剰のた
め、強度及び靭性に劣っていた。
これに対して本発明焼結体No.1〜No.8は、高強度及び
高靭性を維持しつつ、酸化増量の少ないものであった。
高靭性を維持しつつ、酸化増量の少ないものであった。
「発明の効果」 前記利用分野における窒化ケイ素焼結体の寿命を延ば
すことができる。
すことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】重量基準で、MgをMgO換算で1〜10%と、Z
rをZrO2換算で1〜10%と、V及びCrのうち一種以上を
それらの酸化物換算で0.5〜5.0%と、残部Si3N4及び不
可避不純物とからなる窒化ケイ素焼結体。 - 【請求項2】重量基準で、MgをMgO換算で1〜10%と、Z
rをZrO2換算で1〜10%と、Ca,Sr,Ga及びInのうち少な
くともGaまたはInを含む一種以上をそれらの酸化物換算
で0.5〜5.0%と、残部Si3N4及び不可避不純物とからな
る窒化ケイ素焼結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63128021A JP2627922B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 窒化ケイ素焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63128021A JP2627922B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 窒化ケイ素焼結体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8177415A Division JPH09183668A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 窒化ケイ素焼結体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01298070A JPH01298070A (ja) | 1989-12-01 |
JP2627922B2 true JP2627922B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=14974526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63128021A Expired - Fee Related JP2627922B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 窒化ケイ素焼結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627922B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59146981A (ja) * | 1983-02-09 | 1984-08-23 | 日本碍子株式会社 | 窒化珪素焼結体およびその製造法 |
JP2603950B2 (ja) * | 1987-06-30 | 1997-04-23 | 東芝セラミックス株式会社 | 高強度・高耐食性セラミックスの製造方法 |
-
1988
- 1988-05-25 JP JP63128021A patent/JP2627922B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01298070A (ja) | 1989-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07277814A (ja) | アルミナ基セラミックス焼結体 | |
JPS6168373A (ja) | 窒化珪素焼結体およびその製造法 | |
JP2627922B2 (ja) | 窒化ケイ素焼結体 | |
SE459494B (sv) | Saett vid framstaellning av keramiska kompositer innehaallande kiseloxynitrid och zirkoniumoxid | |
JPH07215758A (ja) | ジルコニア質焼結体 | |
JPH0274564A (ja) | 窒化珪素焼結体 | |
JPH02500267A (ja) | セラミツク材料 | |
JPS63270360A (ja) | 高密度酸窒化ケイ素焼結体とその製造法 | |
JP2627797B2 (ja) | 切削工具用窒化ケイ素焼結体及びその製造方法 | |
JP5111736B2 (ja) | 窒化ケイ素材料およびその製造方法 | |
JPH035371A (ja) | Si↓3N↓4焼結体の製造方法 | |
JPH09183668A (ja) | 窒化ケイ素焼結体 | |
JPS6316359B2 (ja) | ||
JPH10279360A (ja) | 窒化珪素質構造部品およびその製造方法 | |
JP3547942B2 (ja) | セラミックス複合部材およびその製造方法 | |
JPH0283266A (ja) | AlN焼結体の製造方法 | |
JPH03237059A (ja) | 高強度を有する超塑性変形性酸化ジルコニウム系セラミックス | |
JPH0469105B2 (ja) | ||
JPS644990B2 (ja) | ||
JPH0517210A (ja) | アルミナ基複合焼結体の製造方法及びアルミナ基複合焼結体 | |
JPH0577625B2 (ja) | ||
JP2671539B2 (ja) | 窒化珪素焼結体の製造方法 | |
JP3012027B2 (ja) | リン酸系焼結体およびその製造方法 | |
JPH0633170B2 (ja) | 窒化珪素質焼結体及びその製造法 | |
JPH0577624B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |