JPH03213554A - 極細長繊維不織布の製造方法 - Google Patents

極細長繊維不織布の製造方法

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JPH03213554A
JPH03213554A JP799190A JP799190A JPH03213554A JP H03213554 A JPH03213554 A JP H03213554A JP 799190 A JP799190 A JP 799190A JP 799190 A JP799190 A JP 799190A JP H03213554 A JPH03213554 A JP H03213554A
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長岡 孝一
Yoshiki Miyahara
宮原 芳基
Fumio Matsuoka
文夫 松岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、極細長繊維からなる不織布の製造方法に関し
、さらに詳しくは、繊細な表面形態と緻密な構造を有す
る極細長繊維からなる不織布の製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来から、不織布は、衣料用、産業資材用、土木建築資
材用、農芸園芸資材用、生活関連資材用あるいは医療衛
生材用等1種々の用途に使用されている。中でも、長繊
維からなる不織布は、短繊維からなる不織布に対し9強
力が高く、シかも生産性に優れるため、広く使用されて
いる。この長繊維からなる不織布において1表面が繊細
で、かつ緻密な構造を有する不織布を得る試みが数多く
なされてきた。例えば、特公昭44−24699号公報
特公昭52−30629号公報及び特公昭62−413
16号公報には、シートに化学薬品処理を施して繊維を
構成する重合体の一部を溶解させること、あるいは溶解
除去することにより細繊度の繊維から構成される不織布
を得る方法が開示されている。また。
特公平1i7585号公報及び特公平1−47586号
公報には、シートを高圧水流により処理し繊維を割繊し
て極細繊維とするとともに繊維に3次元的交絡を施すこ
とにより極細繊維からなる不織布を得る方法が開示され
ており、特公平1−47579号公報3− には、不織布を水洗処理して水溶性成分を除去すること
により極細繊維からなる不織布を得る方法が開示されて
いる。しかしながら、これらの不織布の製造方法には、
生産工程が複雑であり、しかも重合体を除去する必要が
あるため、製造コストが高くなるという問題がある。さ
らに、特公昭5310169号公報には、シートをパフ
掛けして繊維を割繊することにより極細繊維からなる不
織布を得る方法が開示されているが、この製造方法には
構成繊維が部分的に損傷を受けるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記問題を解決し、繊細な表面形態と緻密な
構造を有する極細長繊維からなる不織布を効率よく製造
することができる方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するた約の手段) 本発明者らは、前記問題を解決すべく鋭意検討の結果2
本発明に到達した。すなわち1本発明は。
重合体成分Aと、前記重合体成分へに対し非相溶性で、
かつ前記重合体成分Aの融点より30〜150℃高い融
点を有する重合体成分Bからなる2個以上の凸レンズ状
横断面を有するセグメントとから構成され、繊維軸に垂
直な横断面における重合体成分已による凸レンズ状部分
での曲率半径R6及びR31円弧の弧長し。及びLlが
下記(1)及び(2)式を満足する分割型2成分複合長
繊維を溶融複合紡出し、紡出された前記分割型2成分複
合長繊維をエアーサッカからなる引取り手段により引取
り。
,ウエブコンベア等の捕集面上に堆積させてウェブとし
、ウェブを2個以上のロールからなる高線圧力のロール
群で処理することによって前記高融点の重合体成分Bか
らなる繊維を前記複合長繊維から少なくとも一部剥離さ
せて割繊長繊維とし、前記低融点の重合体成分Aからな
る繊維により繊維間を少なくとも部分的に接着すること
を特徴とする極細長繊維不織布の製造方法を要旨とする
ものである。
R+/Ro<1   ・          ■1<L
l/LO≦3          ■[R,:重合体成
分Aと接していない円弧の曲率半径、R1:重合体成分
Aと接している円弧の曲率半径+LO’重合体成分Aと
接していない円弧の弧長+L+’重合体成分Aと接して
いる円弧の弧長〕 次に9本発明の詳細な説明する。
本発明にいう非相溶性の重合体成分A及びBとは、いず
れも繊維形成能を有し1通常の溶融紡糸装置を使用して
溶融紡出することができるものである。重合体成分A及
びBの組合せとしては9例えば、ポリエステル系とポリ
アミド系、ポリエステル系とポリオレフィン系、ポリア
ミド系とポリオレフィン系等が挙げられ、ポリエステル
系重合体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートあるいはそれらを主成分とする
共重合ポリエステル等のポリエステルが、ポリアミド系
としては、ナイロン6、ナイロン46゜ナイロン66、
ナイロン610あるいはそれらを主成分とする共重合ナ
イロン等のポリアミドが、ポリオレフィン系としては、
ポリプロピレン、高密6 度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン/
プロピレン共重合体等のポリオレフィンが挙げられる。
また1重合体A及びBには、各々。
通常の艶消剤、熱安定剤、顔料あるいは重合体の結晶化
促進剤等の添加剤を添加してもよい。
本発明の極細長繊維不織布の製造方法は、まず。
前記重合体成分Aと、前記重合体成分Aに対し非相溶性
で、かつ前記重合体成分Aの融点より30〜150℃高
い融点を有する重合体成分Bからなる2個以上の凸レン
ズ状横断面を有するセグメントとから構成される分割型
2成分複合長繊維を1通常の溶融複合紡糸装置を使用し
て溶融複合紡糸する。
紡糸口金装置としては、溶融した重合体成分Aの導入孔
の外周部から溶融した重合体成分Bが2個以」二誘導さ
れる構造の複合紡糸口金装置を使用する。重合体成分A
が重合体成分Bを分割する数すなわち前記重合体成分B
からなる凸レンズ状横断面を有するセグメントの数は、
2個以上、多いほど極細繊維を得ることができて好まし
いが、多過ぎると重合体成分Bのみから構成されるセグ
メント同士が接着した横断面構造となり、後工程で割繊
・剥離することができなくなるという問題が生じるため
1通常、16個程度までとするのがよい。
また、前記重合体成分Bからなるセグメントは。
凸レンズ状の横断面を有することが必要であり。
この場合9重合体成分Bのみからなるセグメントが重合
体成分Aと接触する接触周長が比較的短くなるため、後
工程で分割型2成分複合長繊維を割繊するときに割繊性
が向上する。
次に、紡出された分割型2成分複合長繊維をエアーサッ
カ等の引取り手段により引取り、,ウエブコンベア等の
捕集面上に堆積させ、ウェブを高線圧力の加熱された表
面平滑なロール群で処理することによって高融点の重合
体成分Bからなるセグメントを複合長繊維から剥離させ
て割繊長繊維とし、それと同時に、低融点の重合体成分
Aからなる繊維により繊維間を少なくとも部分的に接着
する。また、ウェブを高線圧力の非加熱の表面平滑なロ
ール群で処理し、−旦、高融点の重合体成分Bからなる
セグメントを複合長繊維から剥離させて割繊長繊維とし
2次いで、加熱ロールで低融点の重合体成分Aからなる
繊維により繊維間を少なくとも部分的に接着してもよい
。表面平滑な加熱ロールに代わり、加熱されたエンボス
ロールを使用することもできる。ウェブを加熱されたエ
ンボスロールを使用し、低融点の重合体成分Aからなる
繊維により繊維間を少なくとも部分的に接着して不織布
を得1次いで、不織布を高線圧力の表面平滑なロール群
で処理することによって高融点の重合体成分Bからなる
セグメントを複合長繊維から剥離させて割繊長繊維とし
てもよい。なお、得られた不織布に、不織布の柔軟性を
向上させるための柔軟加工を施してもよい。
本発明にいう重合体成分Bは9重合体成分Aの融点より
30〜150℃高い融点を有することが必要である。本
発明にいう重合体の融点とは、パーキンエルマ社製示差
熱量計DS(,2型を使用し。
同装置のマニュアルに従い、試料量を約5 mg、走査
速度を20℃/分として測定して得られるDSC曲線か
ら求めたものである。重合体成分Bと重合一 体成分Aとの融点差が30℃未満であると、ウェブを加
熱ロールで熱接着するときに不織布が熱収縮して寸法安
定性が低下して不織布の風合いが悪くなったり、熱接着
時の接着温度域が狭くなり温度制御が困難となる等の問
題を生じるため、好ましくない。前記融点差が、150
℃を超えると、低融点の重合体成分Aの熱劣化が促進す
るた必、好ましくない。なお、ウェブを低融点の重合体
成分Aの融点以上の表面温度の加熱ロールで熱接着する
と。
得られる不織布はフィルム状あるいは表面の硬いものと
なるたお、好ましくない。
ウェブ化には、溶融紡出された繊維束を冷却し。
延伸して得られる延伸長繊維あるいは高速紡糸法により
得られる高配向未延伸長繊維を使用することができる。
紡糸からウェブ化までを連続工程としてもよく、また、
別途製造した延伸長繊維あるいは高配向未延伸長繊維か
らウェブを作成してもよい。ウェブは、これらの長繊維
をエアーサッカ等の引取り手段により引取り、帯電装置
により強制的に帯電させて繊維を開繊し、移動するウェ
ブ=10 コンベア等の捕集面上に堆積させることにより作成する
本発明にいう高線圧力のロール群とは、2個以上のロー
ルから構成されるものであり1通常、1対のロールから
多段式の計10個のロールまでを使用することができる
。ロール数が多過ぎると設備投資費が高くなり、好まし
くない。ロール群の線圧力は、高融点の重合体成分Bか
らなるセグメントを複合長繊維から剥離させて割繊長繊
維とするに重要な要因であり、剪断、伸長、圧縮等の応
力により前記重合体成分Bからなるセグメントを剥離す
る。この線圧力は、複合長繊維の割繊性にもよるが2通
常、少なくとも20kg/cm程度とするのが好ましい
。20kg/am未満であると前記重合体成分Bからな
るセグメントを十分剥離することができず、好ましくな
い。
次に1本発明にいう分割型2成分複合長繊維に関して、
説明する。
第1図は1本発明にいう分割型2成分複合長繊維の構造
を説明するための横断面図、第2,3゜4及び5図は9
本発明の構成要件を満足する分割型2成分複合長繊維の
例を示す横断面図である。
第1図において、Ro及びR1は分割型2成分複合長繊
維の繊維軸に垂直な横断面における重合体成分Bによる
凸レンズ状部分での曲率半径であり。
Roは重合体成分Aと接していない円弧の曲率半径+R
Iは重合体成分Aと接している円弧の曲率半径、Lo及
びL+は前記凸レンズ状部分での円弧の弧長でありl 
 LOは重合体成分Aと接していない円弧の弧長、L+
は重合体成分Aと接している円弧の弧長である。R,及
びR1は繊維断面を1000倍に拡大して撮影した断面
写真を基にし、それぞれの円弧の弧長の90%以上が包
含されるような仮想円弧を想定して求めたものである。
また。
Lo及びLlは同拡大断面写真より実測して求めたもの
である。
本発明にいう分割型2成分複合長繊維は、第11 < 
L (/ L o≦3         ■このR,/
RoがR1/Ro≧1であるとL1/L、は自ずとL 
l / L O≦1となるが、この場合には1選択する
重合体成分Aと重合体成分Bによっては紡糸工程あるい
は延伸工程で前記重合体成分Aと重合体成分Bとが剥離
してしまい、紡糸工程あるいは延伸工程で断糸等の不都
合が生じ。
ウェブ化するときに繊維の開繊性が低下して均一なウェ
ブを得ることができず、好ましくない。R1/R,がR
,/R,≧1であるとL l / L Oは自ずと1 
< L 1/ L oとなるが、この場合には1選択す
る重合体成分Aと重合体成分Bによっては紡糸工程ある
いは延伸工程で前記重合体成分Aと重合体成分Bとが剥
離することがなく、ウェブ化するときに繊維の開繊性が
良好で均一なウェブを得ることができる。しかしながら
、R1/RaがR1/ Ro < 1であってもL +
 / L oがL+ /Lo >3であると、ウェブあ
るいは不織布を高線圧力の表面平滑なロール群で処理し
て重合体成分Aと重合体成分Bとを剥離し割繊すること
が困難となる13 ので、好ましくない。
本発明の方法により得られる極細長繊維不織布は1重合
体酸分Bのみからなる割繊長繊維の割繊割合が少なくと
も30%のものである。この割繊割合とは+RO及びR
,、Lo及びL +が前記(1)及び(2)式を満足す
る分割型2成分複合長繊維と、前記分割型2成分複合長
繊維の分割により発現した前記重合体成分Bのみから構
成される割繊長繊維とから構成される不織布の任意の1
0個所を選び、不織布の断面を100倍に拡大して断面
写真を撮影し。
次いで、10枚の断面写真中、複合長繊維から剥離して
いる重合体成分Bのセグメント総数ど存在する重合体成
分Bのセグメント総数とを求め、存在する重合体成分B
のセグメント総数に対する剥離している重合体成分Bの
セグメン)、lit数の比(%)を表すものである。
本発明の方法により得られる極細長繊維不織布は、繊細
な表面と緻密な構造を有するものであることから、前記
割繊割合が少なくとも30%であることが好ましい。こ
の割繊割合が30%未満である4 と、繊細な表面を有する不織布を得ることができない。
また、前記複合長繊維の分割により発現した前記重合体
成分Bのみから構成される割繊長繊維は。
単糸繊度が0.8デニール以下のものであることが好ま
しい。前記割繊割合が30%以上であっても。
重合体成分Bからなる前記割繊長繊維の単糸繊度が0.
8デニールを超えると、繊細な表面と緻密な構造を有す
る不織布を得ることが困難となり、この単糸繊度が小さ
いほど、繊細な表面と緻密な構造を有する不織布を得る
ことができる。
本発明にいう分割型2成分複合長繊維において。
重合体成分Bからなる凸レンズ状横断面を有するセグメ
ントの数は、2個以上であることが必要である。このセ
グメントの数が1個であると、紡糸条件あるいは延伸条
件によっては複合長繊維に捲縮が生じ、ウェブ化すると
きに繊維の開繊性が低下して均一なウェブを得ることが
できない。
本発明の方法においては1組み合わせる重合体の種類9
重合体の複合化、紡糸条件、延伸条件、剥離割繊条件、
接着条件あるいは柔軟加工等の後加工条件を種々選択す
ることにより、使用目的に応じた極細長繊維不織布を製
造することができる。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。な
お、実施例における各種特性は次の方法により測定した
固有粘度:フェノールと四塩化エタンの等重量混合溶液
を溶媒とし、温度20℃で測定した。
メルトインデックス:ASTM  D 1238 E法
により測定した。
融点:パーキンエルマ社製示差走査熱量計DSC−2型
を使用し、試料量を約5 mg+走査速度20り/分で
測定して得られたDSC曲線から求めた。
不織布のタテ及びヨコ方向の引張強カニ幅が3cm、長
さが10cmの測定試料片を準備し、JIS  L10
96に記載のストリップ法により測定した。
実施例1 融点が128℃、メルトインデックス値が80g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、融点が258
℃、固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレート
重合体を重合体成分Bとし、複合紡糸孔を200孔有す
る紡糸口金を通して分割型2成分複合長繊維を溶融紡出
した。溶融紡糸に際し1重合体成分Aの溶融温度を23
0℃、単孔吐出量を0.60g/分1重合体成分Bの溶
融温度を285℃、単孔吐出量を0.60 g /分〔
成分Aと成分Bの比(重量比)は1対1〕とした。紡出
された長繊維糸条を冷却した後、紡糸口金下120 c
mの位置に配設された8個のエアーサッカにフィラメン
ト25本ずつ通して吸引・延伸し、 3100m/分の
速度で引取り、帯電装置により強制的に帯電させて繊維
を開繊し。
移動する,ウエブコンベア面上に堆積させ、ウェブを得
た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第3
図に示したように1重合体成分Aと9重合体成分Bから
なる6個の凸レンズ状横断面を有するセグメントとから
構成されるものであった。
繊維断面を1000倍に拡大して撮影した断面写真を基
にし、前記6個の円弧の90%以上が包含される7− ような仮想円弧を想定し+ RO+  R1I Lo及
びLlを求め、R1/Ro及びり、/Loを算出したと
ころ、R+/Roは0.3 、  L、 /L、は1.
6であった。また、  この複合長繊維は割繊しておら
ず、ウェブは均一なものであった。
次に、得られたウェブに加熱された表面平滑な多段式6
個のロールからなるロール群を使用して割繊・熱接着処
理を2回施して不織布を得た。この処理条件は、加熱ロ
ール群の表面温度を115℃。
線圧力を200kg/cmとした。
得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方向の
引張強力が5.2 kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が3.8 kg/ 3 cmであった。不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍に拡
大して断面写真を撮影し9次いで、10枚の断面写真中
、複合長繊維から剥離している重合体成分Bのセグメン
ト総数と存在する重合体成分Bのセグメント総数とを求
め1割繊割合を求めたところ、80%であった。また、
前記複合長繊維の分割により発現した重合体成分Bのみ
から構成される割繊長繊維の繊8 度を求めたところ、OJ1デニールと極めて細いもので
あった。そして、この不織布は、繊細な表面形態と緻密
な構造を有するものであった。
比較例1 融点が125℃、メルトインデックス値が100g/1
0分のポリエチレン重合体を重合体成分Aとした以外は
実施例1と同様にして9分割型2成分複分の速度で引取
り、帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊し、
移動する,ウエブコンベア面上に堆積させ、ウェブを得
た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第6
図に示したように9重合体酸分Aと1重合体酸分Bから
なる6個の凸レンズ状横断面を有するセグメントとから
構成されるものであった。
繊維断面を撮影した断面写真を基にし、前記6個の円弧
の90%以上が包含されるような仮想円弧を想定し+ 
Ro + R+ +  La及びLlを求め、R/R,
及びり、/LOを算出したところ、R1/R,は0.3
 、  Ll /L、は3.2であった。また。
この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブは均一なもの
であった。
次に、実施例1と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑なロール群を使用して割繊・熱接着処理を
2回施して不織布を得た。
得られた不織布は、その割繊割合が11%と極めて低く
、繊細な表面形態と緻密な構造を有しないものであった
実施例2 融点が128℃、メルトインデックス値が80g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、融点が258
℃、固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレート
重合体を重合体成分Bとし、複合紡糸孔を625孔有す
る紡糸口金を通して分割型2成分複合長繊維を溶融紡出
した。溶融紡糸に際し9重合体酸分Aの溶融温度を23
0℃、単孔吐出量を0.20g/分2重合体成分Bの溶
融温度を285℃、単孔吐出量を0.20 g /分〔
成分Aと成分Bの比(重量比)は1対1〕とした。紡出
された長繊維糸条を冷却した後9表面温度が75℃の加
熱ローラ群により250m/分の速度で引取り、この加
熱ローラ群と表面温度が90℃の加熱ローラ群との間で
倍率を4.0として延伸した。延伸繊維糸条を25個の
エアーサツカにフィラメント25本ずつ通して吸引し、
帯電装置により強制的に帯電させて繊維を開繊し、移動
する,ウエブコンベア面上に堆積させ、ウェブを得た。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第4
図に示したようなものであった。繊維断面を1000倍
に拡大して撮影した断面写真を基にし。
R1/Ro及びり、/L、を求めたところl R1/R
,は0.3.  Ll /L、は1.7であった。また
この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブは均一なもの
であった。
次に、得られたウェブに加熱された表面平滑な多段式6
個のロールからなるロール群を使用して割繊・熱接着処
理を2回施して不織布を得た。この処理条件は、加熱ロ
ール群の表面温度を115℃。
線圧力を200kg/cmとした。
1− 得られた不織布は、目付けが50g/m’、タテ方向の
引張強力が7.0 kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が5.2 kg/ 3 cmであった。不織布
の任意の10個所を選び、不織布の断面を100倍に拡
大して断面写真を撮影し1割繊割合を求めたところ、9
0%であった。また1重合体酸分Bのみから構成される
割繊長繊維の繊度を求めたところ、0.23デニールと
極めて細いものであった。そして、この不織布は、繊細
な表面形態と緻密な構造を有するものであった。
比較例2 融点が132℃、メルトインデックス値が40g/10
分のポリエチレン重合体を重合体成分A、その溶融温度
を232℃とした以外は実施例2と同様にして2分割型
2成分複合長繊維を溶融紡出し、冷して吸引し、帯電装
置により強制的に帯電させて繊維を開繊し、移動する,
ウエブコンベア面上に堆積させ、ウェブを得た。
2 延伸するに際し、延伸ローラ上で複合長繊維が剥離割繊
し、この割繊長繊維が延伸ローラに巻付くというトラブ
ルが生じた。そして、得られたウェブは、均一性に劣る
ものであった。
得られた分割型2成分複合長繊維の横断面形状は、第7
図に示したようなものであった。繊維断面を1000倍
に拡大して撮影した断面写真を基にし。
RI / RO及びL+/I−oを求めたところ、R1
/ROは1.2.L、/Loは0.8であった。また。
この複合長繊維は割繊しておらず、ウェブは均一なもの
であった。
次に、実施例2と同様にして、得られたウェブに加熱さ
れた表面平滑なロール群を使用して割繊・熱接着処理を
2回施して不織布を得た。
得られた不織布は、その割繊割合が95%と高く。
繊細な表面形態を有するものの、均一性が劣り。
しかも目付は斑を有するものであった。
実施例3 実施例2で得られた不織布に加熱された表面平滑なエン
ボスロールを使用してエンボス処理を施した。この処理
条件は、加熱エンボスロールノ表面温度を120℃、線
圧力を30kg/cmとした。
得られた不織布は、目付けが55g/m’、タテ方向の
引張強力が10.7kg/ 3 cm、  ヨコ方向の
引張強力が7.9 kg/ 3 cmで、繊細な表面形
態と緻密な構造を有するものであった。
比較例3 実施例1で得られたウェブに加熱された表面平滑な1対
のロールを使用して割繊・熱接着処理を2回施した。こ
の処理条件は、加熱ロール対の表面温度を115℃、線
圧力を10kg/cmとした。
得られた不織布は、その割繊割合が5.3%と極めて低
く、繊細な表面形態と緻密な構造を有しないものであっ
た。
(発明の効果) 本発明の極細長繊維不織布の製造方法によれば。
分割型2成分複合長繊維と、前記分割型2成分複合長繊
維の分割により発現した割繊長繊維とから構成され1強
力に優れ、極めて均一性が高<、シかも繊細な表面形態
と緻密な構造を有する不織布を低コストで効率よく製造
することができる。
そして、得られた不織布は、バッグや封筒用素材として
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明にいう分割型2成分複合長繊維の構造
を説明するための横断面図、第2.3゜4及び5図は1
本発明の構成要件を満足する分割型2成分複合長繊維の
例を示す横断面図、第6及び7図は1本発明の構成要件
を満足しない分割型2成分複合長繊維の例を示す横断面
図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合体成分Aと,前記重合体成分Aに対し非相溶
    性で,かつ前記重合体成分Aの融点より30〜150℃
    高い融点を有する重合体成分Bからなる2個以上の凸レ
    ンズ状横断面を有するセグメントとから構成され,繊維
    軸に垂直な横断面における重合体成分Bによる凸レンズ
    状部分での曲率半径R_0及びR_1,円弧の弧長L_
    0及びL_1が下記(1)及び(2)式を満足する分割
    型2成分複合長繊維を溶融複合紡出し,紡出された前記
    分割型2成分複合長繊維をエアーサツカからなる引取り
    手段により引取り,ウエブコンベア等の捕集面上に堆積
    させてウエブとし,ウエブを2個以上のロールからなる
    高線圧力のロール群で処理することによって前記高融点
    の重合体成分Bからなる繊維を前記複合長繊維から少な
    くとも一部剥離させて割繊長繊維とし,前記低融点の重
    合体成分Aからなる繊維により繊維間を少なくとも部分
    的に接着することを特徴とする極細長繊維不織布の製造
    方法。 R_1/R_0<1…(1) 1<L_1/L_0≦3…(2) 〔R_0:重合体成分Aと接していない円弧の曲率半径
    ,R_1:重合体成分Aと接している円弧の曲率半径,
    L_0:重合体成分Aと接していない円弧の弧長,L_
    1:重合体成分Aと接している円弧の弧長〕
  2. (2)分割型2成分複合長繊維の分割により発現した高
    融点の重合体成分Bのみから構成される割繊長繊維が,
    単糸繊度が0.8デニール以下の極細長繊維である請求
    項1記載の極細長繊維不織布の製造方法。
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