JPH0321321Y2 - - Google Patents

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JPH0321321Y2
JPH0321321Y2 JP1984088580U JP8858084U JPH0321321Y2 JP H0321321 Y2 JPH0321321 Y2 JP H0321321Y2 JP 1984088580 U JP1984088580 U JP 1984088580U JP 8858084 U JP8858084 U JP 8858084U JP H0321321 Y2 JPH0321321 Y2 JP H0321321Y2
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JP
Japan
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cable
operating
brake lever
floor tunnel
floor
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JP1984088580U
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のパーキングブレーキ装置
において、操作レバーの操作力を後輪のブレーキ
本体に伝達するために、両端をそれぞれ操作レバ
ーおよびブレーキ本体に連結されて配索される、
パーキングブレーキ操作ケーブルの配索構造に関
する。
【従来の技術およびその問題点】
一般に自動車におけるパーキングブレーキ装置
は、たとえば、実開昭58−82978号公報に示され
ているように、ブレーキレバーと後輪のブレーキ
本体とを、アウタ筒とこれに挿通されたインナケ
ーブルとからなる二重ケーブルで連結し、ブレー
キレバーの操作力をこの二重ケーブルを介してブ
レーキ本体に伝達するようになつている。 ところで、ブレーキレバーは室内に配されてい
るため、上記操作ケーブルは、フロアパネルを貫
通して車外側のブレーキ本体に配索さるのである
が、従来、この操作ケーブルの配索構造として
は、フロアトンネル上の所定位置に配置されるブ
レーキレバーからフロアトンネル上を這わせるな
どしたのち、リヤシート載置部を形成するために
段上げされるフロアパネルの縦壁部を貫通して車
外側に配索するという構造を採用するのが一般で
あつた。 このような従来のパーキングブレーキ操作ケー
ブルの配索構造では、次のような問題点があつ
た。 第一に、ブレーキレバーから延びる室内側の操
作ケーブルは、フロアトンネル上ををフロアパネ
ルの縦壁部、すなわち、リヤシートに着座する乗
員の足下まで沿わせていたため、たとえフロアカ
ーペツトを敷設するにせよ、操作ケーブルがリヤ
シートの乗員の足に引つ掛つたり、また、リヤシ
ートの乗員により踏まれるため、寿命が短くなる
といつたことがあつた。なお、こうした問題を解
決するためには、フロアトンネル上を沿わせた操
作ケーブルを覆うカバーを取付けることが考えら
れるが、このようにすると、ねじ止め等の作業工
程が増えるとともに、部品点数が増加し、かつ、
車体重量の増加を招く。 第二に、上記フロアパネルの縦壁部の裏側に
は、通常フユーエルタンクが位置するのである
が、デツドスペースの有効利用、およびフユーエ
ルタンクの容量増加の要請から、通常上記縦壁部
とこれの裏側に位置するフユーエルタンクとの隙
間はきわめて小さく、したがつて、縦壁部を貫通
して車外側に出た操作ケーブルは、急激に屈曲さ
せながらフユーエルタンクを取り巻くようにして
後車輪まで配索されなければならず、配索作業が
非常に厄介であるとともに、アウタ筒に対するイ
ンナケーブルの摺動抵抗が大きくなり、レバー操
作に大きな操作力を必要とするとともに、ケーブ
ルの寿命が短縮される。
【考案の目的】
この考案は、上記のような事情のもとで考え出
されたもので、その目的は、リヤシートに着座す
る乗員の足下の邪魔にならず、かつリヤシートの
乗員に踏まれることがなく、しかも、車外貫通後
の後輪への配索をきわめて容易なものとすること
ができるパーキングブレーキ操作ケーブルの配索
構造を提供することである。
【目的を達成するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案では次の技
術的手段を講じている。 すなわち、本考案のパーキングブレーキ操作ケ
ーブルの配索構造は、フロアパネルの中央部に形
成されたフロアトンネルの上面における、ブレー
キレバー取付け部の後方近傍に、一段高い段部を
設けるとともに、この段部の前面を傾斜部とする
一方、左右の後輪のブレーキ本体にそれぞれの一
端を連結した2本の操作ケーブルを、上記傾斜部
を貫通させて室内の上記フロアトンネル上に導入
し、かつ、これら2本の操作ケーブルを、車室内
のフロアトンネル上においてイコライザを介して
上記ブレーキレバーに連結したことを特徴とす
る。
【考案の作用・効果】
本考案におけるパーキングブレーキ操作ケーブ
ルの配索構造おいては、フロアトンネルの上面に
取付けられるブレーキレバーの直ぐ後方に一段高
い段部を設けてその前面に傾斜部を設け、この傾
斜部からブレーキレバーに一端をつなげられた操
作ケーブルを車外側に貫通させている。したがつ
て、たとえば、水平状のフロアトンネル上面を貫
通させることに比して、ケーブルを曲げることな
く、しかも、ブレーキレバーの直ぐ後方から車室
外に導出配索することができる。また、ブレーキ
レバーの直ぐ後方で車外側に導出され、リヤシー
トに着座する乗員の足下の床下を後車輪まで配索
されることになるので、従来のように、パーキン
グブレーキ操作ケーブルがリヤシートに着座する
乗員の足下の邪魔になるといつたこともない。さ
らに、本考案での操作ケーブルは、従来に比して
かなり前方で車外側に出されるので、車外側に出
された部位からフロアパネルの縦壁の裏側に位置
するフユーエルタンクまでに空間的な余裕が相当
でき、従来のようにフロアパネルの縦壁部を貫通
させられたのち急激に屈曲させねばならないとい
うこともなく、車外側のフロアパネルの下方を緩
やかに曲げながら、容易に後輪のブレーキ本体ま
での配索を行なうことができる。本考案では、操
作ケーブルを急激に曲げる必要がないことから、
アウター筒に対するインナーケーブルの摺動抵抗
も少なくなり、このため、パーキングブレーキレ
バーの操作性が向上するとともに、操作ケーブル
自体の寿命も延長される。 また、本考案において、操作ケーブルを貫通さ
せるべき傾斜部は、ブレーキレバーが設けられる
フロアトンネルに、一段高い段部を設けることに
より形成しているので、フロアトンネルの内部空
間を損なうことは全くなく、したがつて、このフ
ロアトンネル内に排気管あるいはプロペラシヤフ
トを配設する場合のスペース上の問題は全くな
い。 さらに、左右の後輪のブレーキ本体に連結され
る2本の操作ケーブルは、上記傾斜部を貫通して
車室内のフロアトンネル上に導入されたのち、イ
コライザによつて連結されているので、このイコ
ライザは、車室側に配置されることとなり、した
がつて、低温時においてイコライザが凍結するこ
とによりパーキングブレーキ操作に支障をきたす
といつた問題も回避される。
【実施例の説明】
以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ具
体的に説明する。 自動車のフロアパネルは、通常、2枚ないし3
枚のパネルを前後方向につなげて構成され、第1
図には、前端がダツシユパネルに接続されるフロ
ントフロアパネル1と、このフロントフロアパネ
ル1の後端から段上げさせつつ接続されたリヤフ
ロアパネル2が示してある。上記フロントフロア
パネル1は、室内前端部からリヤシートの前まで
のフロアを形成し、その車幅方向中央部には、膨
出状のフロアトンネル3が形成される。フロント
フロアパネル1から段上げされたリヤフロアパネ
ル2上には、リヤシート(図示略)が載置され
る。 本考案では、フロアトンネル3の後部上面、詳
しくは、ブレーキレバー6aが設けられる部位の
後方部であつて、リヤフロアパネル2の縦壁部2
aから相当離れた部位に、上記フロアパネル3の
上面に対し一段高い段部を設けることによりこの
段部の前面に前方下向きに傾斜する傾斜部4aが
形成される。すなわち、第1図に示されているよ
うに、フロアトンネル3上におけるブレーキレバ
ー取付け部のすぐ後方に、ある幅を有し、かつ比
較的急な前斜面4a′とこの前斜面4a′の頂部から
後方にのびる略水平部4bとを有する側面視略山
形の膨出部4を形成し、これの前斜面4a′を前記
傾斜部4aとしている。また、上記膨出部4の裏
面には、前斜面4aの裏側に若干離れて位置する
斜面部5aが上記膨出部4と協働して閉断面構造
部を構成する補強板5が溶接され、パーキングブ
レーキレバー6aあるいはシートベルトアンカ6
bが取付けられるフロアトンネル3のこの部の補
強を図つている。また、上記膨出部4の前斜面4
a′およびこれの裏側に位置する補強板5の傾斜部
5aには、後記するパーキングブレーキ操作ケー
ブル7を貫通させるための孔13,13が、それ
ぞれ左右一対ずつ開けられている。 パーキングブレーキレバー6aに直接接続され
たロツドないしケーブル10の後端部には、イコ
ライザ11を介して、アウタ筒9にインナーケー
ブル8を挿通してなる左右二本の操作ケーブル7
のインナーケーブル8,8が連結され、操作レバ
ー6aの操作力が二本のケーブルを介して左右の
後輪のブレーキ本体(図示略)に分離伝達される
ようになつている。なお、上記インナーケーブル
8,8に套挿されるアウタ筒9の端部は、押え板
12によりフロアパネル1に固定されている。こ
うして一端がパーキングブレーキレバー6aに連
結された上記2本の操作ケーブル7は、ブレーキ
レバー6aの直ぐ後方においてフロアトンネル3
上に形成された傾斜部4aに開けられた孔13,
13および補強板5の傾斜部5Aに開けられた孔
13,13を貫通して車外側に導出され、その後
第3図によく表れているように左右の後輪のブレ
ーキ本体(図示略)まで配索される。なお、操作
ケーブル7を貫通されるための孔13には、ゴム
などで形成したパツキング13aを嵌合固定し、
これに操作ケーブル7のアウタ筒9を密着保持さ
せるようにしておくと、車外の水、泥、あるいは
音が車室内に侵入するのを効果的に阻止すること
ができるとともに、アウタ筒が孔13の縁で傷付
くといつたことを防止できるので好都合である。 第2図から明らかなように、本考案では、一端
をブレーキレバー6aに連結された操作ケーブル
7は、ブレーキレバー6aの直ぐ後方、換言する
とリヤフロアパネル2の縦壁2aの相当前方にお
いて、傾斜部4を貫通して車外側に導出されてい
るので、ケーブル7を大きく曲げることなく、ほ
ぼ直線状のまま車外に導出させることができる。
また、段上げされたリヤフロアパネル2上に載置
されるリヤシートに着座する乗員の足下には、操
作ケーブル7が露出することもないので、操作ケ
ーブル7が乗員の足に引つ掛つたり、また、踏ま
れて損傷したりすることがない。さらに、操作ケ
ーブル7は、第2図および第3図から明らかなよ
うに、フユーエルタンク14の相当前方で車外側
に導出されているので、緩やかに曲げながら左右
の後輪まで配索することができ、配索の作業性が
向上するとともに、アウタ筒9に対するインナー
ケーブル8の摺動抵抗も小さく、軽いレバー操作
で確実にブレーキを作動させることができ、ま
た、ケーブルの寿命も延長される。また、本考案
においては、2本の操作ケーブルを車室内に貫通
させる上記傾斜部は、フロアトンネル上のブレー
キレバー取付け部のすぐ後方に、フロアトンネル
より一段高い段部を設けることによりその段部の
前面によつて形成しているので、たとえば、フロ
アトンネルの一部をへこませて上記傾斜部を形成
する場合に比較し、フロアトンネルの内部空間を
損ねることが全くフロアトンネル内にプロペラシ
ヤフトや排気管を配置する場合のスペース上の問
題が生じることもない。さらに、2本の操作ケー
ブルは、上記傾斜部を貫通して車室内に導入され
たのち、この車室内においてイコライザを介して
ブレーキレバーに連結されているので、イコライ
ザが車室外に配置される場合に比較して、極低温
時にイコライザが凍結してパーキングレバー操作
に支障をきたすといつた問題も生じ得ない。 なお、本考案の範囲は上述した実施例に限定さ
れないことはもちろんである、とくに、操作ケー
ブルを貫通させるための傾斜部としては、ほぼ垂
直に近いものから、ほぼ水平に近いものまで、必
要に応じて種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のパーキングブレーキ操作ケー
ブルの配索構造の一例をフロアパネル上部から見
た斜視図、第2図は第1図の−線に沿う拡大
断面図、第3図は第1図に示すものの要部を抽出
して示す平面図である。 1……フロアパネル、3……フロアトンネル、
4a……傾斜部、6a……ブレーキレバー、7…
…操作ケーブル、8……インナケーブル、9……
アウタ筒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フロアパネルの中央部に形成されたフロアトン
    ネルの上面における、ブレーキレバー取付け部の
    後方近傍に、一段高い段部を設けるとともに、こ
    の段部の前面を傾斜部とする一方、左右の後輪の
    ブレーキ本体にそれぞれの一端を連結した2本の
    操作ケーブルを、上記傾斜部を貫設させて室内の
    上記フロアトンネル上に導入し、かつ、これら2
    本の操作ケーブルを、車室内のフロアトンネル上
    においてイコライザを介して上記ブレーキレバー
    に連結したことを特徴とする、パーキングブレー
    キ操作ケーブルの配索構造。
JP8858084U 1984-06-13 1984-06-13 パ−キングブレ−キ操作ケ−ブルの配索構造 Granted JPS613163U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8858084U JPS613163U (ja) 1984-06-13 1984-06-13 パ−キングブレ−キ操作ケ−ブルの配索構造

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8858084U JPS613163U (ja) 1984-06-13 1984-06-13 パ−キングブレ−キ操作ケ−ブルの配索構造

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Publication Number Publication Date
JPS613163U JPS613163U (ja) 1986-01-10
JPH0321321Y2 true JPH0321321Y2 (ja) 1991-05-09

Family

ID=30641856

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JP8858084U Granted JPS613163U (ja) 1984-06-13 1984-06-13 パ−キングブレ−キ操作ケ−ブルの配索構造

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4823090A (en) * 1987-10-02 1989-04-18 Tektronix, Inc. Digital signal synthesis using low frequency sampling clock
JP3606016B2 (ja) * 1997-08-11 2005-01-05 日産自動車株式会社 パーキングブレーキレバーの取付構造
JP3772561B2 (ja) * 1998-12-11 2006-05-10 スズキ株式会社 パーキングブレーキケーブル配索部構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60110163U (ja) * 1983-12-29 1985-07-26 スズキ株式会社 パ−キングブレ−キケ−ブルの配索構造

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JPS613163U (ja) 1986-01-10

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