JPH03212566A - 柱梁一体型ユニット組立装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、地上にて柱梁一体型ユニットを先組みする
ための組立装置に関する。

「従来の技術」 一般に事務所ビルやマンション等の建物の構造例として
は、ＲＣ（鉄筋コンクリート）構造物、５ＲＣ（鉄骨鉄
筋コンクリート）構造物がある。かがる建物を施工する
場合には、通常の手段としては、柱、梁等の部材を構築
作業現場に運搬して仮置きしておき、基礎を構築してか
ら、その上に柱及び梁を組み立てて躯体を下階から上階
へ向けて構築していくようにしている。したがって、高
所階においては各部材をクレーン等の手段を用いて揚重
し、高所の作業現場にて各部材を取り付け、このように
して建物の躯体全体を徐々に構築していき、その一方で
は外壁、配管、内装等の各種工事を別途に行いながら、
建物を施工していくようにしている。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記−殻内な構築方法によれば、柱と梁
、その他の躯体との構築を各々別途の作業工程により行
うようにしているため、作業工程及び作業時間が増加す
る傾向にあった。

つまり、上記構築方法は、柱と梁を各部材単位で高所の
作業階に揚重してから、現場において部材取付けを行う
ようにしているため、全体作業時間のうち、揚重時間の
占める割合が大きく、以下のような不具合が生じている
。すなわち、高所での取付は作業時間と部材の揚重時間
とのバランスが崩れ、部材を揚重している間、現場ある
いは地上での待ち時間が長くなり、無駄なコスト増加に
つながる問題がある。このような傾向は特に高層ビル、
超高層ビルを構築する場合に、より一層強いものであっ
た。

また、特に高層ビルの現場作業においては、高所である
がゆえに危険作業を伴い、作業の慎重を期すうえで、部
材の揚重時間が一層長くなるとともに、部材の取り付は
作業時間が余計にがかる傾向にある。

そこで、本出願人は部材の揚重時間及び部材の取り付は
作業時間を減らす手段として柱、梁の部材を予めユニッ
ト化することを考えたが、かがる手段においては、ユニ
ット化による有利性をより発揮させるために柱、梁の各
部材の組み立て作業性を良好なものとすることが望まし
い。

この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、柱梁一
体型ユニットの組み立て作業性を良好なも並びｌこ工期
短縮を図ることのできる柱梁一体型ユニット組立装置を
提供することを目的としている。

「課題を解決するための手段」 この発明は、所定数の柱及び柱間に架設される梁を一体
Ｉこ組み立てて構成する柱梁一体型ユニットの組立装置
であって、前記所定数の柱をそれぞれ建入れしてそれら
を垂直に保持する柱建入れ装置と、建入れされた各社の
うち隣合う柱相互に梁の両端をそれぞれ連結する梁連結
装置とを具備することを特徴としている。

「作用」 この発明の柱梁一体型ユニットの組立装置においては、
地上において、クレーン等で揚重した４つの柱を柱建入
れ装置にそのまま建入れし、建入れした柱に対しては柱
相互に梁連結装置により梁の両端を連結し、これにより
柱梁一体型ユニットか容易に先組みされ、柱梁一体型ユ
ニットの組み立て作業性が良好となるものである。

「実施例」 以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について説
明する。

第１図ないし第３図はこの発明の一実施例を示すもので
、第１図は定点組立方式によって柱梁−体型ユニットを
先組みする工程を示す現場作業図、第２図は作業階にお
いて柱梁一体型ユニットを取り付ける工程を示す現場作
業図を示している。これらの図において、符号ｌは柱梁
一体型ユニット、符号２は柱梁一体型ユニット組立装置
である。

柱梁一体型ユニット１は、所定高さ（この実施例では約
４メートル）を有する所定数の柱３・・・（この実施例
では４本）と、これら柱３．３間に架設される梁４・・
・を一体に組＾立てることにより主要構成されている。

柱３は、鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート
造のＰＣ柱であり、所定間隔（約１２〜１４メートル）
をおいて互いに平行に配設され、これら４つの柱３・・
・は互いに平面視四角形を形成している。かかる柱３Ｉ
こ対しては、鉄骨製の大梁４の両端が隣合う各社３．３
相互に連結され、また相対する一方の大’ｊ！：４．４
間には小梁５が架設され、これにより柱梁一体型ユニッ
ト１が一体な剛体として構成されている。

なお、柱３の前記大梁４の延長上には柱梁一体型ユニツ
ｌ−１の設置場所に応じて所定数の突き出し梁６・・・
が取付けられるようになっている。

このような柱梁一体型ユニット１を組み立てるｔ；めの
柱梁一体型ユニット組立装置２は、第１図に示すように
、４つの柱３・・・をそれぞれ建入れしてこれらを垂直
に保持する４つの柱建入れ装置１０・・・と、建入れさ
れた各社３・・・のうち隣合う柱３．３相互に大梁４の
両端を連結する４つの梁連結装置１１・・・とを具備す
る構成とされている。

この柱梁一体型ユニット組立装置２を詳述すると、地上
の作業ヤード１２の一部に平面視矩形状の基礎部１３が
構築され、基礎部１３の四隅には互いに正方形を形成す
る位置に柱建入れ装置１０・・・がそれぞれ設けられて
いる。各々の柱建入れ装置１０・・・は、基礎部１３の
上面から所定深さ穿設された凹形の柱建入れ部１４と、
この柱建入れ部１４に建入れされた柱３を垂直に保持す
る建入れ調整装置１５とから構成されている。建入れ調
整装置１５は、柱建入れ郁１４内において柱３の建入れ
部分１６の基端側を前後左右いずれかに押圧することに
より柱３の傾きを修正する装置であり、傾斜する柱３の
一側面に対し面一に当てるコロ装置１７を上下に複数設
け、かかる上下のコロ装置１７・・・を油圧シリンダ等
により各々前後に移動させ、これに基づき柱３の傾きを
調整可能としている。かかる建入れ調整装置１５は柱３
の一側面のみならず、柱３の傾きを３６０度方向へ対し
て修正可能なように他側面についても設けられている。

なお、建入れ調整装置１５としては、たとえば第２図に
示すようなスパン調整装置なる装置も適用できる。この
スパン調整装置１８は、建入れされた４つの柱３・・・
の中央に配置されるシリンダ装置１９と、このシリンダ
装置１９がら茶柱３・・・に向って対角線上を伸縮する
ロッド２ｏ・・・と、これらのロッド２０・・・の先端
に設けられ柱３に対し定着可能な定着部２１とから構成
されている。

したがって、かかるスパン調整装置１８を基礎部１３の
中央に配して定着部２１を茶柱３・・・に定着させ、こ
の形で茶柱３・・・に対して各々のロッド２０・・・を
伸縮させることにより柱３の傾きを調整することができ
る。

梁連結装置１１は、建入れされた１つの柱３に対して２
つの大梁４．４の端部を自動締結するもので、建入れさ
れた柱３の周囲に設けられた円周軌道２２と、この円周
軌道２２に沿って周回可能なボルト締付はロボット２３
とから構成されている。ボルト締付はロボット２３は、
柱３の側面に設けた連結プレートに対し大梁４の端部を
両側から接合するボルト締付部２５と、ボルト締付部２
５を昇降させる昇降ロッド２６と、昇降ロッド２６とと
もに円周軌道２２上を走行する走行部２４とから構成゛
されている。かかる梁連結装置１１は、１つの柱３につ
いて、その−側面に大梁４の端部をポルト締結した後、
昇降ロッド２６によりボルト締付部２５を下げて大梁４
を回避しつつ隣りの大梁４に移動し、この大梁４の端部
を柱３の他側面にポルト締結するようになっている。

また、基礎部１３上面の茶柱３の中央には小梁取付は装
置３０が設けられている。この小梁取付は装置３０は、
作業ヤード１２の小梁ユニット組立ライン３１から柱梁
一体型ユニット組立装置２に移送される小梁ユニット３
２（後述する）を、茶柱３に組み付けられた大梁４に対
して取り付ける装置である。

かかる小梁ユニット取付は装置３０は、基礎部１３の上
面中央において小梁ユニット３２の移送方向に延びる２
条のレール３３，３３と、レール３３．３３上を走行す
る台車３４と、この台車３４から昇降可能かつ回転可能
に支持された円形テーブル３５とから構成されている。

そして、円形テーブル３５に小梁ユニット３２を載せて
これを大梁４の所定位置Ｉこボルト締結又は溶接手段等
により組み付けるようになっている。

次に、柱梁一体型ユニット組立装置２を用いて柱梁一体
型ユニットｌを組立てる手順並びに作用について説明す
る。

第１図に示す作業ヤード１２において、その−方には柱
梁一体型ユニット組立ラインが、他方には小梁ユニット
組立ラインが形成され、同時進行の形で作業が進められ
る。

柱梁一体型ユニット組立装置２においては、まず、作業
台１３の４箇所の柱建入れ部１４・・・に柱３が１本ず
つ建入れされる。

ついで、梁連結装置１１により、建入れされた茶柱３・
・・に対し各大梁４・・・を組み付ける。この場合、ボ
ルト取付はロボット２３を駆動して大梁４の端部を柱３
の一側面の連結プレートにボルト接合し、一方の大梁４
の取付けが終わったら、梁連結装置１１を円周軌道２２
上を９０度移動させてもう一方の大梁４の端部を同じ柱
３に対して取り付ける。この時、各４つの柱３・・・に
ついて全て鉛直となるように建入れ調整装置１５により
柱３の傾きを修正しつつ、大梁４の取付けを行う。

このようにして各４つの梁連結装置１１・・・を用いて
４つの柱３・・・に大梁４・・・を組み付け、柱粱一体
型ユニットｌを完成させる。

一方、小梁ユニット組立ライン３１においては、小梁ユ
ニット３２の組立が行なわれる。小梁ユニット３２は、
１折り畳まれた状態の昇降架台４４のテーブル４５上に
おいて、小梁５・・・同士が互いに組み立てられ、その
上面にデツキプレート取付装置４６を用いてデツキプレ
ート４７・・・が取り付けられ、これにより小梁ユニッ
ト３２ができあがる。

このようにして組み立てられた小梁ユニット３２は小梁
ユニット用クレーン４７の走行うレーン４８により吊り
上げられて柱梁一体型ユニット組立ラインに移送され、
小梁取付装置３０の円形テーブル３５に降ろされる。そ
して、円形テーブル３５自体か調整されて小梁ユニット
３２が位置決めされ、大梁４．４相互に取り付けられる
。

このようにしてできた柱梁一体型ユニット１に対しては
、第１図に示すタワークレーン４９先端の吊り治具４１
の四隅のクランプ４２・・・に各４つの柱３・・・の係
止具４３が玉掛けされ、柱建入れ部１４から一斉に柱３
・・・を引き上げなから柱梁一体型ユニットｌを吊り上
げ、構築途中の構築物にの設置場所に移送し、躯体の一
部として既設の柱梁一体型ユニット１の上端に対し接合
する。

この場合、接合すべき柱３．３同士の精度を確保するた
め、スパン調整装置１８を合わせて用いるのが好ましい
。柱梁一体型ユニット１を吊り上げる前に、各社４・・
・に対してスパン調整装置１８をセットし、この状態で
柱梁一体型ユニット１を吊り上げ、所定の設置場所にお
いて、スパン調整装置１８により柱スパンを調整しつつ
各４つの柱３・・・の位置決めを行い、これにより既設
の各社３・・・の上端に柱３を降ろして互いに接合する
。

これにより、柱梁一体型ユニット１の設置を終わり、玉
外しを行い、次の柱梁一体型ユニット１に備える。

この実施例によれば、地上の作業ヤード１２において、
柱梁一体型ユニット組立装置２を用いて柱梁一体型ユニ
ットｌを先組みし、この柱梁一体型ユニット１をクレー
ン４９にて吊り上げ、作業階で取り付けるようにしてい
るから、部材単位で揚重する場合に比較してブロック化
して揚重することにより揚重時間を短縮することができ
、これによりクレーン及び作業者の手持ちがなくなる結
果、地上での先組み作業と作業階での取付は作業の時間
のバランスを取り、作業の平準化を図ることができる。

したがって、作業時間の短縮及び工期の短縮を図ること
ができる。

また、この実施例の柱梁一体型ユニット組立装置２によ
れば、クレーン４０及び吊り治具４１を用いて各４つの
柱３・・・を柱建入れＩ！　１４・・・に容易に建入れ
し、かつ建入れ調整装置１５により柱３．３相互の位置
決めを確実に行うことができ、さらにはこの位置決めさ
れた柱３に対しては梁連結装置１１を用いて大梁４・・
・をそれぞれ容易に取り付けることができ、これにより
、寸法精度の高い柱梁一体型ユニット１を地上において
先組みすることができる。

また、柱梁一体型ユニット１に対しては、小梁組立ライ
ンにて組み立てた小梁ユニット３２を柱梁一体型ユニッ
ト組立装置２へ移送し、これを小梁ユニット取付は装置
３０により連続して大梁４に取り付けることができる。

以上説明した実施例は、地上先組みの組み立て方式とし
て、上述したように、小梁ユニット組立ライン及び柱梁
一体型ユニット組立ラインにおいて、同時進行の形で各
組立作業を行うと共に、小梁ユニット３２を柱梁一体を
ユニット１に取り付けて柱梁一体型ユニット１を完成さ
せる定点組立方式を採用したものである。

その他の組み立て方式としては、第３図に示すような流
れ作業方式もある。この流れ作業方式は、柱梁一体型ユ
ニット組立ライン５０に沿って柱ストックヤード５１、
大梁ストックヤード５２、小梁ストックヤード５３が順
次配置されたものである。そして、柱ストックヤード５
１、大梁ストックヤード５２から柱３、大梁４が順次柱
梁一体型ユニット組立ライン５０にそれぞれ供給される
と共に、供給された柱３、大梁４が互いに組み立てられ
、さらに組み立てられた未完成ユニット５４が順次組立
ライン上を先方へ送られ、小梁ストックヤード５３から
供給された小梁５、デツキプレート４７、設備等が組み
付けられ、完成ユニット５５として先方へ送られ、躯体
工事現場へ揚重されることになる。

「発明の効果」 以上、詳細に説明したように、この発明は、所定数の柱
及び柱間に架設する梁を一体に組み立てて構成する柱梁
一体型ユニットの組立装置であって、前記所定数の柱を
それぞれ建入れしてそれらを垂直に保持する柱建入れ装
置と、建入れされた多柱のうち隣合う柱相互に梁の両端
をそれぞれ連結する梁連結装置とを具備する構成とした
ので、地上において柱梁一体型ユニットを容易かつ安全
確実に先組みできる。これにより一体な柱梁一体型ユニ
ットを作業階へ揚重することで単位部材当たりの揚重時
間を短くし、地上での先組み作業及び作業階での取付は
作業の平準化を図ることができる。これにより、作業時
間の短縮、工期短縮を有効に図ることができる効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの発明の一実施例を示すもので
、第１図は定点組立方式による地上での柱梁一体型ユニ
ットの先組み工程を示す図、第２図は作業階での柱梁一
体型ユニットの取付は工程を示す現場作業図、第３図は
流れ作業による先組み工程を示す概略図である。 ・・・・・・柱梁一体型ユニット、 ・・・・・・柱梁一体型ユニット取付装置、・・・・・
・柱、４・・・・・・梁（大梁）、０・・・・・・柱建
入れ装置、 １・・・・・・梁連結装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 所定数の柱及び柱間に架設される梁を一体に組み立てて
   構成する柱梁一体型ユニットの組立装置において、前記
   所定数の柱をそれぞれ建入れしてそれらを垂直に保持す
   る柱建入れ装置と、建入れされた各柱のうち隣合う柱相
   互に梁の両端をそれぞれ連結する梁連結装置とを具備し
   てなることを特徴とする柱梁一体型ユニット組立装置。