JPH03210126A - きのこの人工栽培方法 - Google Patents

きのこの人工栽培方法

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JPH03210126A
JPH03210126A JP2002581A JP258190A JPH03210126A JP H03210126 A JPH03210126 A JP H03210126A JP 2002581 A JP2002581 A JP 2002581A JP 258190 A JP258190 A JP 258190A JP H03210126 A JPH03210126 A JP H03210126A
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mushrooms
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克彦 日下部
Tomo Maruyama
丸山 伴
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由己太 河野
Susumu Matsui
侑 松井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は培養基を改良したきのこの人工栽培方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、きのこの栽培はコナラ、クヌギ、ブナ等の原木を
利用したほだ水栽培がほとんどであり、そのため気象条
件により収穫が左右されることが多く、また、最近では
ほだ水栽培においては原木又は原木切出しのための労働
力が不足していること等によって原木の入手が困難にな
りつつある。更に、はだ水栽培では栽培期間が長いこと
、すなわち種菌の接種からきのこの収穫までに1年半〜
2年も要することにより、生産コストが相当高くつくの
が実状である。
しかるに、近年、エノキタケ、ヒラタケ、シロタモギタ
ケ、ナメコ等において、鋸屑に米糠を配合した培養基を
用い、瓶又は箱で栽培を行う菌床人工栽培方法が確立さ
れ、−年を通して、四季に関係なく安定してきのこが収
穫できるようになっている。すなわち、農家での副業的
性格が強く、小規模生産に頼っていたきのこの栽培が、
現在では企業が工業的スケールで大量に栽培でき、かつ
原料が入手しゃすい菌床人工栽培法に移りつつある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、菌床人工栽培法においても、きのこを大量に連
続栽培するには、いまだ収率も低く、かつ栽培期間がか
なり長いため、その生産コストは安価とはいえず、故に
今後これら生産性の改善が切望されている。
本発明の目的は、上記現状にかんがみ、高収量できのこ
を人工栽培する方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明はきのこの栽培方法に関す
る発明であって、きのこの人工栽培において、Al2O
3及びSiO□を下記式〔I〕 :(A1203) X
(S102) +     ・・ [I](式中、Xは
1以上の数を示す)で表される重量比で含有する化合物
(以下化合物Iと略す)の少なくとも1種を人工培養基
に含有させることを特徴とする。
本発明者らは、きのこの人工栽培における従来法の欠点
を改善するため、鋸屑培養基を用いて、種々の栽培実験
を行い、鋭意検討を重ねた結果、既にアルミニウム及び
/又はアルミニウム化合物を培養基に添加することによ
り、きのこを高収量で栽培できることを見出し、該栽培
方法の特許を出願した(特願昭63−267237号)
。このうち、比較的安価であった3ケイ酸アルミニウム
及び9ケイ酸アルミニウムについて類縁化合物の検討を
更に進めた。3ケイ酸アルミニウムのAl2O3と51
02の組成比は重量比で約(A1203) 1(Si0
2) r、 sであり、9ケイ酸アルミニウムの場合で
約(A1203) l (S102) 5.3である。
一方、A1.0.と5102の組成比が、重量比で(A
1203) t (Si02) 1.2から(A12D
3) r (SiO2) s、 sまでの化合物のきの
こ人工培養基への添加効果は特開昭64−34216号
公報に開示されている。本発明者らはAl2O3と51
02の組成比の異なる化合物の研究を鋭意行い、AIJ
s/ 5iDzの組成比が1以上の化合物Iにおいて、
より少量の添加で、3ケイ酸アルミニウム及び9ケイ酸
アルミニウムと同等以上の収量性が得られることを発見
し、本発明を完成した。
化合物Iは、一般に水酸化アルミニウム、硫酸アルミニ
ウム、ミョウバン、シリカゾル、シリカゲル、ケイ酸ナ
トリウム等を原料として合成される化合物であり、Xの
比率は、反応温度及び反応時間によって変えられる。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明に用いられるきのこの人工培養基は、通常、鋸屑
、ふすま、もみがら等の炭素源と米糠、大豆粕などの窒
素源の混合物に水を適当量加え、これを瓶又は箱に圧詰
めして調製するのが適当である。炭素源として鋸屑を用
いる場合、鋸屑は乾物重量として培地全乾物量の20〜
90%の範囲で使用することができるが、使用量は窒素
源として用いる培地成分によって変動する。−例として
窒素源に米糠を用いる場合、鋸屑は乾物重量として培地
全乾物量の20〜90%の範囲で使用し、残余に米糠を
用いれば良いが、好ましくは鋸屑と米糠を重量比l:l
で混合した混合物に水を加えて、水分含有率を60〜6
5%に調整したものを、広口瓶に圧詰して調製すること
が望ましい。
また、鋸屑としては広葉樹鋸屑あるいは針葉樹鋸屑をそ
れぞれ単独で用いてもよいが、混合して使用してもよい
次に化合物Iと鋸屑との混合比率は、ケイ酸アルミニウ
ムの組成によって異なるが、例として組成比が(A12
03) l (Si02) lの場合は重量比で、1〜
20:100、好ましくは6〜15 : 100が最も
よい。また(A1203) s (SiO2) lの場
合は重量比で、1〜20:100、好ましくは3〜15
:100が最もよい。また(A1203) s (Si
02) +の場合は重量比で、1〜20:100、好ま
しくは1〜10:100が最もよい。しかしながら、こ
れらの化合物の添加量は上記の数値によって特に制約さ
れるものではない。また化合物Iは単独で用いても良い
が2種類以上を混合して使用しても良い。なお本発明で
使用される化合物Iは無水物でも含水物でも良い。また
不可避不純物を含有しても良い。
本発明で使用されるきのこは人工栽培できるきのこであ
り、例えば、エノキタケ、ヒラタケ、シロタモギタケ、
ナメコ等が挙げられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は以下
の実施例の範囲のみに限定されるものではない。
実施例1 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)5
0g、米糠100gをよく混合し、これに、Al2O3
及び5102を約(A1203) r (SiO2) 
rの重量比で含有する化合物含水物〔協和化学■製:分
析値、A1.03 : 30.0%、5i02: 34
.2%〕を0、工、3.6.10.15又は20g添加
し水分含有率を63%に調整したものをプラスチツク製
850rd広口瓶に圧詰めした。
各々の中央に直径約1 cm程度の穴を開け、打栓後、
120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフィラム 
ウルマリウム(M−8171株、FERM  BP−1
415)の鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度2
5℃、湿度55%の条件下で30日間培養しく菌まわし
工程)、更に30日間培養を続けて熟成させた。次に、
栓を外して培養基の上部から約1 cm程度菌かきをし
て菌糸層を除いたのち、水道水的20rnlを添加して
充分に吸水させた。4時間放置後上部に残った水を取除
いて、温度15℃、湿度95%、照度20ルツクスの条
件下で1o日間培養して子実体原基を形成させ、更に照
度を200ルツクスに上げて、15日間培養を続け、約
(A1203) t (Si02) rの重量比を有す
るケイ酸アルミニウムが子実体収量に及ぼす影響につい
て検討した。結果を第1表に示す。
第  1  表 第1表で明らかなように、人工培養基に、約(A120
3) r (SiOa) rの重量比を有する化合物を
添加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M
−8171株、FERM  BP−1415)の収量が
無添加のコントロールと較べ飛躍的に増大した。また最
大収量を得た添加量は、10(g/瓶)と、3ケイ酸ア
ルミニウムの11.7(g/瓶)、あるいは9ケイ酸ア
ルミニウムの25(g/瓶)より少量でかつ大きな効果
を得ている。
実施例2 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)5
0g、米糠100gをよく混合し、これに、Al2O3
及び5i02を約(A1203) 3(S102) r
の重量比で含有する化合物含水物〔協和化学■製:分析
値、AlaOs : 42.8%、5i02: 15.
4%〕を0.1.3.6.10,15又は20g添加し
水分含有率を63%に調整したものをプラスチック製8
50rIT1広口瓶に圧詰めした。各々の中央に直径約
1 cm程度の穴を開け、打栓後、120℃で90分間
殺菌した。冷却後、リオフィラム ウルマリウム(M−
8171株、FERM  BP−1415)の鋸屑種菌
を常法ど$り植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の
条件下で30日間培養しく菌まわし工程)、更に30日
間培養を続けて熟成させた。次に、栓を外して培養基の
上部から約1 cm程度菌かきをして菌糸層を除いたの
ち、水道水的20−を添加して充分に吸水させた。4時
間放置後上部に残った水を取除いて、温度15℃、湿度
95%、照度20ルツクスの条件下で10日間培養して
子実体原基を形成させ、更に照度を200ルツクスに上
げて、15日間培養を続け、約(A120s) s (
sio2)lの重量比を有する化合物が子実体収量に及
ぼす影響について検討した。結果を第2表に示す。
第 2 表 第2表で明らかなように、人工培養基に、約(Al2O
3) 3 (Sl(+2) lの重量比を有する化合物
を添加することにより、リオフィラム ウルマリウム(
M−8171株、FERM  BP−1415)の収量
が無添加のコントロールと較べ飛躍的に増大した。また
最大収量を得た添加量は、6 (g/瓶)と、3ケイ酸
アルミニウムの11.7(g/瓶)、あるいは9ケイ酸
アルミニウムの25(g/瓶)より少量でかつ大きな効
果を得ている。
実施例3 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)5
0g、米糠100gをよく混合し、これに、Al2O3
及び5102を約(A1203) s (SiOz) 
の重量比で含有する化合物含水物〔協和化学側製:分析
値、Al2O3: 45.2%、5102 : l 1
.1%〕を0.1.3.6.10.15又は20g添加
し水分含有率を63%に調整したものをプラスチック製
85〇−広口瓶に圧詰めした。各々の中央に直径約1 
cm程度の穴を開け、打栓後、120℃で90分間殺菌
した。冷却後、リオフィラム ウルマリウム(M−81
71株、FERM  BP−1415)の鋸屑種菌を常
法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の条件
下で30日間培養しく菌まわし工程)、更に30日間培
養を続けて熟成させた。次に、栓を外して培養基の上部
から約1 cm程度菌かきをして菌糸層を除いたのち、
水道末的20rdを添加して充分に吸水させた。4時間
放置抜上部に残った水を取除いて、温度15℃、湿度9
5%、照度20ルツクスの条件下で1o日間培養して子
実体原基を形成させ、更に照度を200ルツクスに上げ
て、15日間培養を続け、約(A1203) s (S
iO2) rの重量比を有する化合物が子実体収量に及
ぼす影響について検討した。結果を第3表に示す。
第  3  表 第3表で明らかなように、人工培養基に、約(Al2O
3) s (S102) 1の重量比を有する化合物を
添加することにより、リオフィラム ウルマリウム(M
−8171株、FERM  BP−1415)の収量が
無添加のコントロールと較べ飛躍的に増大した。また最
大収量を得た添加量は、6 (g/瓶)と、3ケイ酸ア
ルミニウムの11.7(’g/瓶)、あるいは9ケイ酸
アルミニウム<7)25 (g/瓶)より少量でかつ大
きな効果を得ている。
実施例4 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ材)5
0g、米糠100gをよ(混合し、これに、Al2O,
及び5102を約(AlaOs) s (SiO2) 
rの重量比で含有する化合物含水物〔協和化学■製:分
析値、A12[13: 45.2%、5i02: 11
.1%〕を0.1.3.6.10.15又は2’Og添
加し水分含有率を63%に調整したものをプラスチック
製850−広口瓶に圧詰めした。
各々の中央に直径約1 cm程度の穴を開け、打栓後、
120℃で90分間殺菌した。冷却後、ヒラタケの鋸屑
種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55
%の条件下で30日間培養した。次に、栓を外して培養
基の上部から約1 cm程度菌かきをして菌糸層を除い
たのち、水道水的20−を添加して充分に吸水させた。
4時間放置後上部に残った水を取除いて、温度15℃、
湿度95%、照度20ルツクスの条件下で4日間培養し
て子実体原基を形成させ、更に照度を200ルツクスに
上げて、lO日間培養を続け、約(A1203) S 
(SIO□)1の重量比を有する化合物が子実体収量に
及ぼす影響について検討した。結果を第4表に示す。
第 表 第4表で明らかなように、人工培養基に、約(A120
3) s (Sins’) rの重量比を有する化合物
を添加することにより、ヒラタケの収量が無添加のコン
トロールと較べ飛躍的に増大した。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したとおり、本発明による栽培方法によ
れば、きのこを高収率で得ることが可能となった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、きのこの人工栽培において、Al_2O_3及びS
    iO_2を下記式〔 I 〕: (Al_2O_3)_x(SiO_2)_1・・・〔
    I 〕(式中、xは1以上の数を示す)で表される重量比
    で含有する化合物の少なくとも1種を人工培養基に含有
    させることを特徴とするきのこの人工栽培方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0952201A1 (en) * 1998-04-24 1999-10-27 Createrra Inc. Organic compost modifier and modified organic compost modified by the same
JP2003070353A (ja) * 2001-09-04 2003-03-11 Denki Kagaku Kogyo Kk きのこの人工培養基及びそれを用いたきのこの人工栽培方法
JP2003070352A (ja) * 2001-09-04 2003-03-11 Denki Kagaku Kogyo Kk きのこの人工培養基及びそれを用いたきのこの人工栽培方法

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JP4570295B2 (ja) * 2001-09-04 2010-10-27 電気化学工業株式会社 きのこの人工培養基及びそれを用いたきのこの人工栽培方法
JP4570296B2 (ja) * 2001-09-04 2010-10-27 電気化学工業株式会社 きのこの人工培養基及びそれを用いたきのこの人工栽培方法

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