JPH03208847A

JPH03208847A - 無機質板の押出成形方法

Info

Publication number: JPH03208847A
Application number: JP217490A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Sanuki; 郁夫讃岐
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1990-01-08
Filing date: 1990-01-08
Publication date: 1991-09-12
Anticipated expiration: 2012-01-22
Also published as: JP2574182B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は無機質板の押出成形方法に関し、詳しくは無
石綿配合の無機質板の押出成形方法の改良に関する。

〔従来の技術〕

従来、繊維補強セメントにより成形した壁板等の建材が
非常に広く使用されている。

そして、これら繊維補強セメント建材の製造方法として
押出成形方法が広〈実施されている。

この繊維補強セメント建材補強繊維として石綿が非常に
有効である事は広く知られているが、石綿は発癌性物質
である事から使用の制限ないしは廃止が強（要請され、
石綿代替繊維が種々模索されていると共に、現段階では
パルプ繊維、合成樹脂繊維が有効であるとして広（使用
されつつある。

〔従来技術の問題点〕

しかしながら、何れの繊維を使用するにしても、建材を
押出成形による場合、成形品の組織が緻密となるので、
得られた製品が非常に重く、かつ硬質となり、建材とし
て要求される鋸切断、釘打に対応する加工性が非常に悪
く、また押出壁板などにあっては、端部に沿った位置に
釘打ちすると、端欠けが生じ、釘による止着そのものが
実施出来なくなるといった、建材として致命的な欠点を
呈する場合があった。

特に、石綿の使用を全廃した場合、その補強効果が得ら
れなく成るので上記欠点はさらに顕著化する一方、無機質板材の軽量化を図ると共に加工性の付与を
目的としてセメント配合物に軽量骨材を添加することが
特開昭５９−１３１４０５号に開示されているが、この
方法によっても、軽量骨材の表面露出などに起因して、
表面の平滑性が悪く、また押出抵抗の軽減も充分にされ
ず、さらには、養生硬化後の製品の釘打性に於いても充
分に満足なものが得られないという問題があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は上記の問題点に鑑み、無石綿配合の配合物で
押出成形しても、押出性が良（表面平滑性に冨み、また
得られた製品の釘打性も良好な無機質板の押出成形方法
を得ることを目的としてなされたものである。

〔課題を解決するに至った技術〕即ち、この発明の無機質板の押出成形方法は、セメント
１０〜６０重量％と、比較的粒度の揃った、粘土鉱物、
滑石等の不純物を５〜１５％含有した珪石粉１０〜７０
重量％と、バルブ等の補強繊維１〜ｌＯ重量％、メチル
セルロース等の押出助剤とからなる配合物１００重量％
に対し、外割でパーライト等の無機質発泡体もしくは合
成樹脂発泡粒子等の軽量骨材をｌＯ〜５０容積％添加し
て乾式均一混合した後、適当量の水を加えて混練し、所
定の形状に押出成形したのち、オートクレーブ養生を行
うことを特徴とするものである。

〔作用〕

この発明のセメントとしては、各種のポルトランドセメ
ント、高炉セメント、フライアッシュセメント等が使用
可能で特に限定はしない。

軽量骨材は板材の軽量化と同時に釘打性の改良に用いら
れる。軽量骨材としては人工軽量骨材の他に発泡スチロ
ール等も使用可能である。この軽量骨材をセメント配合
物１００重量部に対し、１０〜５０容積％混入するのは
、板材のコーナ一部３ｃｍ以内での釘打性を確保するた
めであり、１０容積％より少ないと、釘打性の改良が図
られず、逆に５０容積％より多くなると、マトリックス
の結合強度が不十分となり建材としての強度が得られな
くなるからである。

この軽量骨材の添加量は、軽量骨材の種類によって変動
があるが、例えばパーライトの場合は、３０〜５０容積
％必要であり、スチレン樹脂発泡ビーズの場合は、１０
〜３０容積％が必要となる。

珪石粉は５ｉＯｔ以外の成分、長石、雲母、炭酸カルシ
ウム、粘土鉱物、滑石等の不純物を５〜１５％含有した
ものが用いられる。不純物として上記粘土鉱物、滑石を
含むものを使用するのは、これら不純物の粘性と偏平形
状等の形状特性から押出抵抗の軽減化が期待できるから
で、これらの含有量の多いものが好ましく、粘土鉱物、
滑石等の含有量が５％未満では、押出抵抗の増大に依り
表面平滑性と釘打性が低下するからであり、１５％より
多いと強度低下を生じる。

珪石粉の比較的粒度の揃ったものとは、粒度分布が平均
粒子径が中心集中しており、左右対象となるものをいい
、特に正規分布しているものがよい。

バルブ等の補強繊維としては、木材バルブ、古紙バルブ
、石綿繊維以外の鉱物繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ポ
リプロピレン繊維等の合成繊維が使用できる。これらの
繊維を単独あるいは、組合わせて使用することも出来る
。

〔実施例〕

次に、この発明の詳細な説明する。

セメントとしてポルトランドセメント、珪石粉として粒
径１２ミクロンのものでＳｉ０ｇ以外に粘土鉱物、滑石
等を夫々表１に示すものを表示の割合で添加し均一混合
した。

表１中パルプは叩解処理を行ったもの、軽量骨材として
は、発泡ポリスチレンビーズとパーライトを使用し、押
出助剤にはメチルセルロースを使用した。

表１に表示した割合で均一混合したものに更に水を添加
して混練し、押出機により押出成形し、押出板厚１０ｓ
＋ｍのものを得た。

次いで、これを圧力８　ｋｇ／１ｆｆｌ、温度１７８℃
、１２時間の条件でオートクレーブ養生を行った。

このものについて押出成形時の表面状態及び押出圧力と
して、押出機に要求された電流（アンペア）を測定する
と共に、製品の釘打性を測定した。

結果は表１の下段に示した通りである。

なお、表１中Ａ、Ｂは第１図（イ）、（ロ）に示したよ
うに、添加される粉体の粒度分布を示しＡは第１図（イ
）に示す広範囲の粒度分布を持つもの。

Ｂは第１図（ロ）に示すように粒度が集中した正規分布
したものを示す。

表面状態の評価は、 ◎・・・表面が非常に平滑、○・・・表面平滑、鱗状の
ささくれの発生を示す。

釘打性の評価は ■・・・良好、○・・・良、×・・・不良である。

Δ・・・一部釘打性はコーナ部分３ｃｍ　Ｘ３ｃｍの位置に釘を打ち
込んだ時のクランク発生状況を見た。

（効果〕この発明は、以上説明したように、石綿を使用すること
なく、パルプ繊維等を補強繊維として粘土鉱物、滑石等
を含有した珪石粉を添加したものであるから表面の平滑
性、押出圧力の低下により押出し易い成形法であり、軽
量骨材を含有しているから釘打性の優れた等の効果のあ
る無機質板を製造出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）（ロ）は実施例に用いた珪石粉の７　ｊ団［’ｉ）／２叫崖）１２ミクロンｌ？ミクＯノ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）セメント１０〜６０重量％と、比較的粒度の揃っ
た粘土鉱物、滑石等の不純物を５〜１５％含有した珪石
粉１０〜７０重量％と、パルプ等の補強繊維１〜１０重
量％、メチルセルロース等の押出助剤とからなる配合物
１００重量％に対し、外割でパーライト等の無機質発泡
体もしくは合成樹脂発泡粒子等の軽量骨材を１０〜５０
容積％添加して乾式均一混合した後、適当量の水を加え
て混練し、所定の形状に押出成形したのち、オートクレ
ーブ養生を行うことを特徴とする無機質板の押出成形方
法。