JPH03206027A - 乳清中の低分子物質を有効成分とする浴用剤 - Google Patents

乳清中の低分子物質を有効成分とする浴用剤

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JPH03206027A
JPH03206027A JP34233589A JP34233589A JPH03206027A JP H03206027 A JPH03206027 A JP H03206027A JP 34233589 A JP34233589 A JP 34233589A JP 34233589 A JP34233589 A JP 34233589A JP H03206027 A JPH03206027 A JP H03206027A
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邦雄 安藤
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は乳清に含まれる牛乳の芳香底分およびミネラル
、有機酸類、水熔性ビタミン類、核酸塩基などの非蛋白
態窒素化合物を有効戊分とする新規な浴用剤に関する。
「従来の技術」 西欧では昔から牛乳または乳清風呂は、保健および美容
に優れた効果があり、贅沢の代名詞になっていた。一方
、皮膚の物質透過能を利用した薬物の製剤化が盛んに研
究され、ニトログリセリンのように一部の薬物について
は、既に実用化されるようになってきた。牛乳風呂は薬
物の経皮吸収療法の先駆ともいえる方法で、■皮膚を通
ずる栄養成分、特に微量栄養成分の補給、■全身的に牛
乳中の低分子威分を吸収させると同時に、皮膚に乳脂肪
および乳蛋白の保水性薄膜をつくり、皮膚の老化を防ぐ
効果があることは間違いない。
しかし、牛乳および乳清風呂には下記のような欠点があ
った。
(1)高価なこと。
(2)保存が難しく一般家庭では使えないこと。
(3)廃液のBODが著しく高いこと。
ここで述べる乳清は、牛乳からチーズを製造する際に副
生ずる液状物であって、乳糖、乳清蛋白、ミネラル、水
溶性ビタミン類、非蛋白態窒素化合物などを成分として
いる。しかし、腐敗しやすいこと、食品としては風味が
悪いことなどの理由から、その一部が家畜の飼料として
利用されているほかは、長らく確たる用途もなく廃棄さ
れてきた。
しかし近年、ようやくその貴重な有効威分を活用すべく
、進歩の著しい膜技術を応用して乳清蛋白を回収し、食
品素材として利用する道が開かれ、且つ乳糖を分離して
医薬および醗酵原料として利用するようになってきたが
、その残余の部分は依然として利用されないままに放棄
されている。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は乳清の有効利用を図ると共に、その中に含まれ
ている牛乳の香気成分ならびに微量栄養素を活用し、牛
乳ないし乳清風呂の欠点を克服した浴用剤を提供するこ
とを目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本発明者らは長年にわたって乳清の膜処理技術を研究し
た結果、乳清を限外濾過して得た透過液(パー尖エイト
)から、価値の高い乳糖を回収し残りの母液に極く少量
の牛乳脂肪球皮II% (MFGM)あるいは該牛乳脂
肪球皮膜(MFGM)を含むハクーミルクを添加して粉
末化することにより前記目的を達底できる浴用剤を得る
ことを見出し、本発明を完或するに至った。
即ち、本発明は乳清中に含まれている香気収分と微量栄
養素を有効成分とする浴用剤を提供するものであり、更
に具体的には乳清を限外濾過してバーミエイトを得た後
、これを濃縮し、更に該戒中の乳糖を析出せしめて分離
した後の母液に、少量の牛乳脂肪球皮膜またはそれを含
むハターξルクを添加して粉末化してなる浴用剤である
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の原料となる乳清は、牛乳からチーズを製造する
際に副生ずる液体であるスイートホエイ、または脱脂乳
からカゼインを分離した残渣である酸ホエイである。
乳清は乳糖を主要成分とし、他に乳清蛋白、ミネラル類
、有機酸類、水熔性ビタミン類、非蛋白態窒素化合物お
よび複雑な組戒を持つ牛乳香気威分が含まれている。浴
用剤にはこれら全てを用いることもできるが、このうち
乳清蛋白には食品用途があり、また、乳糖にも同様に医
薬および醗酵原料としての用途があるので、他に用途が
あるものは分離して用いることが、浴用剤としての有効
威分を濃縮するうえからも望ましいことである。
そこでまず平型、キャピラリー型ないしスバイラル型限
外濾過機を用い、乳清蛋白を分離する。
この際得られる濾過液がパーミエイトである。限外濾過
はコロイド粒子を濾別するのに用いられる限外濾過膜を
装着した濾過器を用いて行うことができるが、乳清から
蛋白質を分離するためには分画分子量2万程度のものが
望ましく、膜の材質としてはボリスルフォン系の中空糸
が好適である。
バーミエイトは乳糖を主威分とし、他に牛乳ミネラル、
有機酸類、水熔性ビタさン類、非蛋白態窒素化合物およ
び牛乳の香気成分を含んでいる。
このままでも勿論、浴用剤になるが、大量の乳糖が下水
に排出され、BODが上昇するため公害を引き起こす可
能性も無視できない。したがって、浴用剤としては、パ
ーミエイトからできるかぎり乳糖を除去した母岐を用い
るほうか好ましい。
乳糖を分離するためには、まず濃縮してから行うのが効
率的である。この際、牛乳底分が熱で変化しやすいので
、減圧下で濃縮を行うのが好ましい。この蒸発濃縮は通
常の真空蒸発器を用いて行うことができ、乳糖の濃度が
50%を越えるところまで行う。
次に、濃縮されたパーミエイトを約30℃程度まで冷却
した後、微細な乳糖結晶を種として添加し、更に約15
℃程度に冷却して静置すると、過飽和状態で溶けている
乳糖が結晶化し、析出して《るのでこれを分離する。
分離は種々の方法で行えるが、遠心分離脱水機で行うの
が便利である。尚、析出した乳糖を分離した残りの母液
には、牛乳中に含まれる低分子化合物および各種の微量
栄養素が豊富に残存しているので、保健の観点からそれ
自体が理想的な浴用剤になりうる。
最後に、母液の粉末化を行う。粉末化は母液を通常の円
筒型、サイクロン型、横型などの頃霧乾燥機を用いて噴
霧乾燥することで可能である。しかし、このようにして
粉末化した母液は、水を撥く性質があり、浴槽中で熔解
するためには長時間が必要である。この水を撥く性質を
水と馴染みやずい性質に変えるためには、跣浄クリーム
から乳脂肪を分離する際に副生ずる牛乳脂肪球皮膜、あ
るいはクリームからハターを製造する際に副生ずるハタ
ーミルクの添加が著しく効果的である。これらの添加量
は脂肪球皮膜の場合で粉末化した母液の0.01%程度
、ハターミルクの場合でも1%程度を添加すれば充分で
ある。また、牛乳脂肪球皮11Q (milk fat
 globule membrane  : MFGM
)は、牛乳の脂肪球の界面層であり、主として脂質と蛋
白質で構成される構造リボ蛋白質である。
次に、II!¥霧乾燥した粉末の組成の代表例を表−1
に示す。
表−1に示した噴霧乾燥した母l&粉末の絹成はチーズ
製造条件、膜処理条件および結晶化させる条件などによ
って変動し得るが、約30%の仄分、約40%の乳糖、
約lO%のグルコース、ガラクト−スなどの単糖類およ
び約12%の非蛋白態窒素化合物を含んでいる。
「発明の効果」 本発明によって得られる浴用剤は、一般の浴用剤と異な
り、全てが牛乳由来の天然物であるという特徴を有して
いる。而も水に僅かな量を熔解しただけで、牛乳を希釈
した場合と類似した白濁液を与え、加温すると牛乳様の
好ましい香気が立ち上る。
また、濃縮された牛乳中の微量栄養素が皮膚から吸収さ
れるので、美容に加え保健の目的にも最適である。
更にまた、本発明の浴用剤には種々の添加物、例えば香
料、賦形剤、壜量刑、他の天然或分、例えばハーブエキ
スなども添加することができる。
加えて、牛乳脂肪球皮膜またはハターミルクを添加して
母演を粉末化してなるものであるから、浴槽中における
熔解が早く、入れればすくに熔けるものである。
〔実施例 1〕 新鮮なチーズホエイ1トンを、分画分子量2万の限外濾
過膜を装着した濾過機で圧力5 kg / cm 2で
躍外濾過し、透過戒0,8トンが得られた。得られた透
過液を/&量が1/10になるまで濃縮した。
このようにして濃縮された戒の乳糖濃度は約50%であ
り、全固形分は約58重量%であった。この濃縮液を3
0℃まで冷却した後、少量の乳糖を種として添加し、1
5℃で10時間静置した。析出した乳糖を遠心脱水機で
分離し、冷水で洗浄すると33kgの結晶乳糖が得られ
た。遠心脱水の過程で分離された母/&に結晶洗浄水を
加えた合計は、約50kgであった。この母液にさらに
等量の結晶洗浄水と新鮮なハターミルク5lを加えて混
合し、噴霧乾燥したところ、145kgの本発明の浴用
剤を得た。この浴用剤成分の分析値を表−2に示す。
〔実施例 2〕 実施例1で得られた粉末16kgをかき混ぜながら蒸溜
水0.5/をスプレイして湿り気を与えた後、練合機に
かけて充分に練り合わせた。次いで、2m/m  (1
6〜18mesh)のネソトを備えた押し出し造粒機に
かけて顆粒化し、流動乾燥機で温度70℃、25分間乾
燥した。
〔実施例 3〕 実施例2で得られた顆粒100gを入浴適温に加温した
約100/の温湯に投入した。顆粒は直ちにl容解し、 白濁し牛乳様の芳香が立ち上るようになる。
この顆粒の温湯に対する添加量は、 0.01〜1.0 %の範囲にある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  乳清を限外濾過して得たパーミエイトを濃縮した後、
    該パーミエイト中の乳糖を析出せしめて分離し、更に該
    乳糖を分離した母液を少量の牛乳脂肪球皮膜またはそれ
    を含むバターミルクを添加して粉末化してなる乳清中の
    低分子物質を有効成分とする浴用剤。
JP34233589A 1989-12-30 1989-12-30 乳清中の低分子物質を有効成分とする浴用剤 Expired - Lifetime JP2838559B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083835A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Omu Milk Products Co Ltd 機能性生体水

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JP2010083835A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Omu Milk Products Co Ltd 機能性生体水

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