JPH0320596Y2 - - Google Patents

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JPH0320596Y2
JPH0320596Y2 JP7316186U JP7316186U JPH0320596Y2 JP H0320596 Y2 JPH0320596 Y2 JP H0320596Y2 JP 7316186 U JP7316186 U JP 7316186U JP 7316186 U JP7316186 U JP 7316186U JP H0320596 Y2 JPH0320596 Y2 JP H0320596Y2
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hole
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valve
mount
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はマウントに関し、特に、内部に2室
を形成するとともに、流体を充満し、両室間を連
通する通孔の開度を調整して両室間を流体が移動
する際に発生する流体抵抗力を調整し、振動に応
じた減衰効果を発揮するようにしたマウントに関
するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、内部を2室に区画するとともに、内部に
流体を充満し、両室間に開度調整可能な弁を設け
て、両室間を流通する流体の流体抵抗に応じて減
衰効果を得るようになつているマウントにあつて
は、第8図に示すように構成されている。
すなわち、第8図において、上下方向の通孔2
0が設けられた弁座21の両開口側に流体室2
2,23を形成し、かつ、振動を減衰するための
弾性体24,25がそれぞれ取付けられ、一方の
弾性体24の上面には振動発生源または被伝達部
のいずれか一方に取付けるための取付け板26が
設けられ、また、他方の弾性体25の下面には振
動発生源または被伝達部のいずれか他方に取付け
るための取付け板27が設けられている。
そして、前記弁座21の中央部には、前記通孔
20と直交する向きの断面円状の弁体挿入孔28
が穿設されて、この弁体挿入孔28内には中央部
に貫通孔29が設けられた弁体30が挿入され
て、その先端部が支持されるとともに、弁体30
の後端部は、先端部が前記弁座21の前記弁体挿
入孔28内に嵌入している軸受け部材31によつ
て支持されており、この軸受け部材31の端部に
は回転駆動源であるモータ32が取付けられてい
て、そして、前記弁体30の後端は前記軸受け部
材31内において前記モータ32の回転軸と連結
されている。
前記弁体30は円柱状をなしているとともに、
それの軸線と直交する向きの貫通孔29が穿設さ
れ、これがモータ32の回転角度に応じて、前記
弁座21に穿設した弁体挿入孔28内を回転する
ので弁体30がモータ32によつてある回転角と
なつて、それに穿設された貫通孔29が弁座21
の通孔20内に開口した時に、両流体室22,2
3間を最大に連通し、また弁体30がある回転角
となつて、弁体30の貫通孔29が弁座21の通
孔20の内面によつて閉塞された際に両流体室2
2,23間の連通は阻止されるようになつてい
る。
そして、振動発生源とこの振動発生源に取付け
られる被取付け部との間に前記マウントが取付け
られるので、振動発生源から被取付け部への所望
の減衰効果を得るために、前記モータ32の回転
角を制御することで弁座21内に位置している弁
体30を回動して両流体室22,23間の連通状
態を最適なものとするようになつている。
しかしながら、上記のように構成されているマ
ウントにあつては、まず、弁体30に穿設した貫
通孔29の開孔面積が十分にとれないために、た
とえ、弁体30を回動して両流体室22,23の
連通を最大とした場合であつても、流体の移動に
対しては抵抗が生じてしまい、したがつて、低く
要求される動バネ定数を得ることができないとい
うことと、弁体30に、その軸線と直交する向き
に貫通孔29を穿設しているために、この貫通孔
29の軸線が弁座21の通孔20の軸線と直交す
る位置を回転角が0とした場合に、この回転角が
0の位置から回転角を次第に大きくしていつて所
定の回転角となるまでの間は連通が阻止されてし
まうので細かに両室間の連通を制御することがで
きないものであつた。
すなわち、第9図に示すように、回転角が0か
ら所定の回転角となるまでは両室間の流量、すな
わち、両室間を連通する通路の開度は0であり、
こののち回転角に応じて開度が順次増大し、90゜
で最大となり、こののちは、180゜に至るまでは0゜
〜90゜の場合と対称な大きさとなるものであり、
0゜から大きくした際の初期の部分と、180゜の回転
角に達する以前の後期の部分とは開度が0、すな
わち、流量が0の状態が発生してしまうという問
題点と、弁体に貫通孔を穿設しているので、最大
の流量であつてもこの貫通孔の大きさとなつてし
まい、大きな流量を得ることができず、したがつ
て、要求される低動バネ定数を得ることができな
いという問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、弁の回転角の大きさ
に応じて連続的に両室間に位置する通路の開度、
すなわち流量を変化させることができるととも
に、全開状態にあつては、同一寸法の弁体の場合
に比較して大きな流量を得ることができ、流体の
抵抗を小さく、すなわち、低動バネ定数を得るこ
とのできるマウントを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、振
動発生源と、被伝達部との間に設けられるマウン
トであつて、該マウントは、弁座と、該弁座の通
孔内に位置して、それを開閉する弁体とで区画さ
れる2つの流体室を有し、前記弁体は、前記弁座
の通孔に合致する形状をなすとともに、駆動源に
よつて、通孔の軸線方向に任意の回動状態に設定
可能であり、また、少なくとも一方の端面に、回
動方向を向き、かつ、長さの異なる複数の溝が穿
設され、弁座の通孔内に弁体が位置している所定
の回動状態にあつては、回動状態に応じて、前記
溝を介して両流体室が連通するようにしたもので
ある。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、
弁体の回動に応じて、連続的に流量を変化させる
ことができて細かな流量調整を行なうことがで
き、さらに、全開状態においては同一寸法の弁体
の場合と比較して大きな流量を得ることができ
て、流体の抵抗を少なく、すなわち、低動バネ定
数とすることができることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図にはこの考案によるマウントの要部であ
る弁座1および弁体2が示されていて、従来のも
のと同様に紙面の上方および下方には弾性体が取
付けられて2つの流体室が形成され、さらに、各
弾性体には取付け板が設けられている。
そして、この考案によるマウントの弁座1は、
円板状をなすとともに、中央部に方形状の通孔3
が穿設され、また、前記通孔3の中央部を貫通す
るように貫通孔4が穿設され、そして、前記貫通
孔4を囲むように弁座1の外周には駆動源である
モータ6の保持部5が設けられている。
そして、前記通孔3内には通孔3の形状と同一
であるとともに、わずかに小さくなつている弁体
2が位置し、前記弁座1の貫通孔4を貫通する軸
7は前記弁体2も貫通しており、先端が弁座1か
ら突出するとともに、後端は前記保持部5の内部
に突出して保持部5の内部に配設されたモータ6
の軸とダイレクトのゴムカツプリング8を介して
連結されている。
この場合、前記軸7の先端部と弁座1との間に
はシール部材9が位置し、また、軸7の後端は前
記保持部5の内部においてシール部材10が位置
しているので弁座1に穿設した通孔3の内部が貫
通孔4を介して外部と連通するのは確実に阻止さ
れている。
そして、前記弁座1と弁体2との第1図におけ
る−線に沿つて見た状態が第2図に示されて
いて、前記弁座1に穿設した通孔3は、その前記
軸7と平行する面が一定の曲率で形成されている
とともに、通孔3の内部に位置している弁体2も
通孔3の曲率に一致する曲率となつており、した
がつて、軸7の回動に応じて、弁体2は弁座1内
を回動して通孔3を開閉可能となつている。
さらに、前記弁体2の端面のうちの所定の曲率
で形成された面には、第3図に示すように複数の
溝11a〜11dが穿設され、この各溝11a〜
11dは中央部のものから両側に行くにしたがつ
て順次下方から始まり、また中央部11aのもの
はその上方がわずかに弁体2の上面から離れてい
る。
このような状態で溝11a〜11dが前記弁座
1の曲面に対向する弁体2の曲面に穿設されてい
る。
つぎに前記のものの作用について説明する。
上記のように構成されたマウントにあつては、
まず、弁座1に対して弁体2が第2図の実線で示
す状態のときは中央部の溝11aも弁体2の左右
側、すなわち、両流体室を連通していないので両
流体室は閉塞されている。
そして、この時点の弁体2の回転角を0゜とし、
この状態からモータ6によつて軸7を介して弁体
2をわずかに回転すると、中央の溝11aを介し
て両流体室が連通し、この時、溝11aはその上
面を弁座1で閉塞されているのでオリフイスとな
るものであり、このようにオリフイスを介しての
連通状態は、弁体2がさらに回動して中央の溝1
1aの両外側の溝11bが両流体室を連通するま
では同一、すなわち、中央の溝11aのみの連通
状態となり、外側の溝11bが連通した際にはそ
の溝(オリフイス)に相当する連通状態が前記中
央の溝11aの連通状態に加えられ、このように
してさらに回転するとその両側の溝の連通状態が
順次加えられ、そして、第2図の一点鎖線で示す
状態に弁体が回動すると、溝11a〜11dを介
して両流体室が連通する状態が解除され、弁体2
自体が弁座1の通孔3を開放することとなるので
弁体2の回動に応じて順次両流体室の連通状態が
大きくなり、そして、弁体2が90゜回動した時点
で最大の連通状態、すなわち、最大の流量を得る
ことができ、この時は弁座1の通孔3に対して弁
体2の厚みだけが閉塞する状態となつているので
大きな開口状態となるものである。
こののち、前記弁体2がさらに回転して弁体2
が弁座1の通孔3の内部に位置した際には先程と
は逆にすべての溝11a〜11dを介して両流体
室が連通し、さらに回動すると、順次連通する溝
が少なくなり、そして、最初の状態から180゜回動
した際には弁体2によつて弁座1の通孔3が閉塞
され、両流体室の連通が阻止されることとなる。
そして、上記の弁体2の回転角と両流体室の連
通状態、すなわち、流量との関係は第4図に示す
ようになつていて、溝11a〜11dを介して両
流体室が連通している場合は段階的となるととも
に、弁体が弁座の貫通孔から外れた場合には滑ら
かに変化するものである。
また、前記弁体2の曲面に設けた溝を第5図に
示すように構成した場合にあつても弁体2が弁座
1の通孔3内に位置している場合における弁体2
の回転時には各溝はオリフイスとして作用して両
流体室を段階的に連通するので、回転角と流量と
の関係は第4図に示すような状態となるものであ
り、この段階的な状態は溝の位置ならびに形状に
よつて任意に変更できるものである。
また、第6図に示すような溝にすれば弁体2が
回転を開始した直後から両流体室の連通状態は連
続的に変化し、したがつて、第7図の実線に示す
ような状態となるものである。
そして、第7図には前記従来の回転角と流量と
の関係、すなわち、第9図に示すものとの比較が
示してあり、従来のものの関係は破線で示してい
るが、従来のものにあつては弁体に穿設した孔に
最大流量が依存しているので大きな流量を得るこ
とができず、さらに弁体の回動の初期および回動
の後期には連通が阻止されている状態が発生した
が、この考案によるものの場合には弁体が少しで
も回動すれば直ちに連通が開始するので従来のも
のと比較して阻止されている状態は非常にわずか
であり、さらに、最大流量も大きなものを得るこ
とができ、したがつて、両流体室を流れる流体の
抵抗が小さいので低動バネ定数となるものであ
る。
そして、取付け板に取付けられた振動発生源、
たとえば、エンジンの回転数に応じて、モータに
よつて回転角を設定すればマウントの必要特性
(主としてダンピング、減衰力)を得ることがで
きるものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
回転角に応じて、連続的に開口状態を変更するこ
とができるので、回転角の小さい範囲であつても
細かな制御ができて、所望の減衰効果を得ること
ができるとともに、同一寸法の弁体と比較して、
流路を大きく開口することができ、要求される低
動バネ定数に近づけることができるなどのすぐれ
た効果を有するものである
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるマウントの弁座と弁体
との関係を示す図、第2図は第1図の−線に
沿つてみた図、第3図は弁体の側面に穿設した溝
を示す図、第4図は弁体の回転角と流量との関係
を示す図、第5図は第3図のものの他の実施例を
示す図、第6図はさらに他の実施例を示す図、第
7図は第6図に示す実施例の場合の回転角と流量
との関係を示す図、第8図は従来のものを示す全
体概略図、第9図は第8図のものの回転角と流量
との関係を示す図である。 1,21……弁座、2,30……弁体、3,2
0……通孔、4,29……貫通孔、5……保持
部、6,32……モータ、7……軸、8……ゴム
カツプリング、9,10……シール部材、11a
〜11d……溝、22,23……流体室、24,
25……弾性体、26,27……取付け板、28
……弁体挿入孔、31……軸受け部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 振動発生源と、被伝達部との間に設けられる
    マウントであつて、該マウントは、弁座と、該
    弁座の通孔内に位置して、それを開閉する弁体
    とで区画される2つの流体室を有し、前記弁体
    は、前記弁座の通孔に合致する形状をなすとと
    もに、駆動源によつて、通孔の軸線方向に任意
    の回動状態に設定可能であり、また、少なくと
    も一方の端面に、回動方向を向き、かつ、長さ
    の異なる複数の溝が穿設され、弁座の通孔内に
    弁体が位置している所定の回動状態にあつて
    は、回動状態に応じて、前記溝を介して両流体
    室が連通することを特徴とするマウント。 (2) 前記弁座の通孔は方形状をなし、該通孔内に
    架設した軸は外方に延びて駆動源と連結され、
    また弁体は、前記通孔と合致した形状をなすと
    ともに、前記軸が貫通し、これにより、通孔内
    を開閉可能であり、さらに、前記弁体の、前記
    軸と平行する両側面には、中央部から両側に至
    るにつれて順次短かくなつている複数の溝が穿
    設されるとともに、弁体の他面に開口し、ま
    た、中央部の溝は、弁体の一面よりわずかに他
    面側から設けられている実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のマウント。 (3) 前記長さが異なる複数の溝は、一面側から他
    面に開口するまでの間に、互いに平行であると
    ともに、方向が異なる部分が連続することで形
    成されている実用新案登録請求の範囲第1項ま
    たは第2項のうちいずれか1項に記載のマウン
    ト。 (4) 前記長さが異なる複数の溝は、弁体の他面で
    開口する矢羽根状に形成される実用新案登録請
    求の範囲第1項または第2項のうちいずれか1
    項に記載のマウント。
JP7316186U 1986-05-15 1986-05-15 Expired JPH0320596Y2 (ja)

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JP7316186U JPH0320596Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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JP7316186U JPH0320596Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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JPS62184239U JPS62184239U (ja) 1987-11-24
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JP7316186U Expired JPH0320596Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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