JPH0716072Y2 - ベーン型気体圧縮機 - Google Patents

ベーン型気体圧縮機

Info

Publication number
JPH0716072Y2
JPH0716072Y2 JP2182189U JP2182189U JPH0716072Y2 JP H0716072 Y2 JPH0716072 Y2 JP H0716072Y2 JP 2182189 U JP2182189 U JP 2182189U JP 2182189 U JP2182189 U JP 2182189U JP H0716072 Y2 JPH0716072 Y2 JP H0716072Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive shaft
control plate
pressure
gas compressor
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2182189U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02112992U (ja
Inventor
淳一 浅井
Original Assignee
セイコー精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セイコー精機株式会社 filed Critical セイコー精機株式会社
Priority to JP2182189U priority Critical patent/JPH0716072Y2/ja
Publication of JPH02112992U publication Critical patent/JPH02112992U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0716072Y2 publication Critical patent/JPH0716072Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、カークーラ等に用いられ、容量の調整が可
能なベーン型気体圧縮機に関する。
《従来の技術》 従来、この種のベーン型気体圧縮機は、圧縮量を可変に
するため、ケーシングを構成するサイドブロックとその
圧縮室との間に制御プレートを装着し、この制御プレー
トを回動させることにより、制御プレート面に形成され
たバイパス通路の、圧縮室側に開口される位置を変化さ
せて、圧縮室から吸入室へバイパスされる流量を調整す
る構造になっている。
この制御プレートを駆動する機構は、第4図に示すよう
に構成されている。
以下、第4図および第2図を参照しながら制御プレート
の駆動機構を説明する。
図に示すように、フロントヘッド12に内周円筒状の開口
30が穿設され、この開口30内に駆動軸31がスライド自在
に嵌合され、さらにこの駆動軸31は、先端31aが吸入室2
3内に臨み、また押圧バネ32のバネ圧により、常時後退
側に付勢されている。
一方、駆動軸31の後端31bは、空間部33内に潤滑油が供
給され、この潤滑油の圧力により、押圧バネ32のバネ圧
と逆方向に駆動軸31が付勢されている。空間部33へは、
圧縮ガスの吐出側で圧縮ガスより分離された潤滑油が、
油圧供給路35から連絡孔36を介して供給されている。
さらに、駆動軸31と制御プレート19との関係は、制御プ
レート19のフロントヘッド12に対向する側面に駆動ピン
37が突設形成され、この駆動ピン37はフロントサイドブ
ロック14に形成された弓形のガイド孔38を貫通して吸入
室23内にその先端が臨み、駆動軸31に形成された凹部39
内に駆動ピン37の先端が係合されている。
従って、駆動軸31の先端31aには、押圧バネ32のバネ圧
と吸入室23内の吸入圧とを加算した圧力が加わる。一
方、駆動軸31の後端31bには、空間部33内に供給される
潤滑油の圧力が加わる。その結果、上記両圧力の差圧に
より駆動軸31が開口30内を進退動作し、駆動ピン37を介
して制御プレート19を所定角度内で回転駆動させる。
さらに、吸入室23と空間部33との間には、油圧力を調節
するための油圧制御弁50が設けられている。この油圧制
御弁50は、空間部33と連通する通路51の途中にチャンバ
52を形成し、このチャンバ52内に配置したベローズ53の
可動端に突設した弁体55が、ベローズ53の膨張、収縮に
ともない油路58を開閉して、空間部33から低圧側の吸入
室23への潤滑油の通過量を調整するように構成されてい
る。
この制御プレート19の駆動機構は、駆動軸31の直線運動
が駆動ピン37を介して、制御プレート19の回動運動に変
換・伝達されるため、制御プレート19の回動にともな
い、駆動ピン37が駆動軸31の凹部39内を揺動する。この
揺動量は制御プレート19の回動角度と駆動ピン37の回動
半径によって決まり、凹部39の寸法もこの揺動量以上に
形成されなければならない。
そのため、凹部39が形成される駆動軸31の外径は、所定
の寸法以上となり、その分、駆動軸31の後端31bに加え
られる潤滑油の圧力も軸の断面積に比例した大きな値に
なる。またこの駆動軸31の推力に対抗する押圧バネ32も
強大なものでなければならない。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、このように構成されている従来の制御プ
レート19の駆動機構では、駆動ピン37の揺動量に応じた
外径からなる駆動軸31と、その軸径の断面積に比例した
軸を前進方向に付勢する力に応じて強大な押圧バネ32
を、ケーシングであるフロントヘッド12等に設けなけれ
ばならず、寸法上および部材強度等のために取付部外形
が大きくなり、ベーン型気体圧縮機自体の小型化の妨げ
になっていた。
この考案はこれらの課題を解消するためになされたもの
で、ベーン型気体圧縮機における制御プレートの駆動機
構を小型化することにより、取付部外形を小さくしてベ
ーン型気体圧縮機自体の小型化を可能にすることを目的
とする。
《課題を解決するための手段》 この考案は上記の目的を達成するためになされたもので
あり、圧縮量を調整するためシリンダ側部に回動自在に
装着した制御プレートと、この制御プレートの外側面に
突設した駆動ピンが係合される凹部を有し、先端が吸入
室内に臨むとともに、前記駆動ピンの回動軌跡とほぼ同
方向かつ摺動自在にケーシング部材内に配設した駆動軸
と、この駆動軸の先端側に設置され、上記駆動軸を後退
方向に付勢する押圧バネと、吐出室の圧力を駆動軸の後
端側空間部に伝達する供給路を備えたベーン型気体圧縮
機において、 上記ケーシング部材に摺動自在に嵌合する部分の駆動軸
径を、上記凹部を形成する部分の径よりも小さく形成し
たことを特徴とする。
《作用》 このように構成されたこの考案では、駆動軸の後端側空
間部に吐出室の圧力が油圧供給路を通過する潤滑油を介
して加えられると、駆動軸の後端側の軸径が先端の制御
プレート係合部よりも小さいため、軸の断面積に比例し
て発生する軸の前進方向推力が小さくなる。
その結果、この推力に対抗して駆動軸先端の吸入室側に
配置される押圧バネの弾発力が小さくなり、その分、押
圧バネ自体、およびその収納部を小型にすることができ
る。
《実施例》 次に、この考案に係るベーン型気体圧縮機の実施例を図
面に基づいて説明する。
第1図はこの考案に係るベーン型気体圧縮基の要部を示
し、第2図I-I線上の断面図であり、第2図はベーン型
気体圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。
第2図において、このベーン型気体圧縮機は圧縮機本体
10と、この本体10を機密に包囲する一端開口形のケーシ
ング11と、このケーシング11の開口端面に取り付けられ
たフロントヘッド12とを備えている。
圧縮機本体10は、内周がほぼ楕円筒状をしたシリンダブ
ロック13と、このシリンダブロック13の両側に取り付け
られたフロントサイドブロック14、およびリアサイドブ
ロック15とを有し、これらにより形成されたほぼ楕円筒
状のシリンダ室24内には、ロータ軸16と一体で、かつ周
囲にその半径方向に進退自在な5枚のベーン17を装着し
たロータ18が回転自在に配置されている。
また、上記フロントサイドブロック14の内面側に突設さ
れたボス部14aには、ほぼ円盤状の制御プレート19がス
ラストベアリング26を介して回動自在に嵌合されてい
る。このボス部14aと嵌合する制御プレート19の内周面
に形成された溝19a内にOリング41が装着されている。
この制御プレート19を駆動する機構は、第1図に示すよ
うに構成されている。図において、フロントヘッド12に
内周円筒状の開口30が穿設され、この開口30の下端に封
入されたプラグ6の円筒部6a内に駆動軸31がスライド自
在に嵌合され、この駆動軸31の先端31aが吸入室23内に
臨み、かつ押圧バネ32のバネ圧により、常時後退側に付
勢されている。
また、駆動軸31先端の一方の側面に凹部39が形成され、
この凹部39に、制御プレート19のフロントヘッド12に対
向する側面に突設された駆動ピン37の先端が係合されて
いる。また、この駆動ピン37は、フロントサイドブロッ
ク14に形成された弓形のガイド孔38を貫通して吸入室23
内にその先端が臨むようにして、駆動軸31に係合されて
いる。
一方、駆動軸31の先端は、係合された駆動ピン37の揺動
量に応じた凹部39を形成するために所定の外径寸法を必
要とするが、この先端部を除いた部分は、一段細く形成
されている。この小径部31cがプラグ6の円周部6aに摺
動自在に嵌合されることにより、駆動軸31の後部に形成
された空間部33内の油圧と、先端31aに設置されている
押圧バネ32のバネ圧と吸入室23内の圧力との釣り合いの
変化に応じてピストン動作をおこす。なお、この空間部
33へは、圧縮ガスまたは圧縮ガスの吐出側で圧縮ガスよ
り分離された潤滑油が、油圧供給路35から連絡孔36、連
通孔6bを介して供給される。
なお、空間部33と吸入室23との間には、油圧力を調節す
るための油圧制御弁50が設けられている。この油圧制御
弁50は、空間部33と連通する通路51の途中にチャンバ52
を形成し、このチャンバ52内に配置したベローズ53の可
動端に突設した弁体55が、ベローズ53の膨張、収縮にと
もない油路58を開閉して、空間部33から低圧側の吸入室
23への潤滑油の通過量を調整するように構成されてい
る。
この油圧制御弁50の動作により、空間部33内の油圧が増
減すると、駆動軸31の先端31aを加圧する吸入室23の圧
力と押圧バネ32の変位量に比例したバネ圧を加算した後
退方向推力と、空間部33の油圧により発生する前進方向
推力とが等しくなる位置まで駆動軸31が移動し、両者が
釣り合ったところで停止状態が保たれる。
このとき駆動軸31に係合されている制御プレート19も回
動されて、所望の圧縮量調整がなされる。
ここで駆動軸31に加えられる力関係をより詳しくみてみ
ると、駆動軸31の先端31aには、押圧バネ32の圧縮変位
に比例したバネ圧と、吸入室23内の吸入圧に凹部の外径
部の断面積を掛けて得られた押圧力とを加算した圧力が
加わる。一方、駆動軸31の後端31bには、空間部33内に
供給される潤滑油の圧力に小径部31cの断面積を掛けて
得られた押圧力が加わる。このように駆動軸31の後端に
発生する圧力は、駆動軸31のピストンに相当する摺動部
の断面積に左右される。
この実施例では、駆動軸31の摺動部を先端よりも細い小
径部31cに形成したことにより、上方からの推力の一部
となるバネ圧が相対的に小さくなる。そのため、押圧バ
ネ32のバネ定数を小さくして、小型の押圧バネに変更す
ることが可能になり、フロントヘッド12に形成される押
圧バネ32の収納部を小型に形成することができる。
次に、他の実施例を第3図により説明する。
この実施例は、駆動軸31および押圧バネ32を装着するた
めの開口30をフロントヘッド12に上部から穿設したもの
であり、この開口30の上端に封入されたプラグ6の先端
部に押圧バネ32を支承する軸部6cが突設されている。駆
動軸31の小径部31cは、開口30の上方からフロントヘッ
ド12に挿入され、他は第1図に示した実施例と同一に構
成されたものであり、同様の効果が得られる。
《考案の効果》 以上のように、この考案に係るベーン型気体圧縮機は、
圧縮量調整用の制御プレートを回動するための駆動軸の
摺動部を小径に構成したことにより、後端側空間部の圧
力から発生する軸の前進方向推力が駆動軸の断面積に比
例して小さくなり、そのため吸入室側に配置される押圧
バネの弾発力が小さくなり、その分、押圧バネ自体、お
よびその収納部を小型にすることができ、押圧バネが取
付けられるケーシング外形を小さくしてベーン型気体圧
縮機自体の小型軽量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図はこの考案に係るベーン型気体圧縮機の第1の
実施例を示し、第1図は第2図I-I線断面図、第2図は
同じく縦断面図、第3図は第2の実施例の断面図、第4
図は従来例を示す断面図である。 6……プラグ 6a……円筒部 10……圧縮機本体 12……フロントヘッド 13……シリンダブロック 19……制御プレート 23……吸入室 30……開口 31……駆動軸 31a……先端 31b……後端 31c……小径部 32……押圧バネ 33……空間部 35……油圧供給路 37……駆動ピン 39……凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮量を調整するためシリンダ側部に回動
    自在に装着した制御プレートと、この制御プレートの外
    側面に突設した駆動ピンが係合される凹部を有し、先端
    が吸入室内に臨むとともに、前記駆動ピンの回動軌跡と
    ほぼ同方向かつ摺動自在にケーシング部材内に配設した
    駆動軸と、この駆動軸の先端側に設置され、上記駆動軸
    を後退方向に付勢する押圧バネと、吐出室の圧力を駆動
    軸の後端側空間部に伝達する供給路を備えたベーン型気
    体圧縮機において、 上記ケーシング部材に摺動自在に嵌合する部分の駆動軸
    径を、上記凹部を形成する部分の径よりも小さく形成し
    たことを特徴とするベーン型気体圧縮機。
JP2182189U 1989-02-27 1989-02-27 ベーン型気体圧縮機 Expired - Lifetime JPH0716072Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2182189U JPH0716072Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 ベーン型気体圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2182189U JPH0716072Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 ベーン型気体圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02112992U JPH02112992U (ja) 1990-09-10
JPH0716072Y2 true JPH0716072Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=31239387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2182189U Expired - Lifetime JPH0716072Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 ベーン型気体圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0716072Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04203492A (ja) * 1990-11-30 1992-07-24 Seiko Seiki Co Ltd 可変容量型気体圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02112992U (ja) 1990-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3082417B2 (ja) 可変容量型圧縮機
US4886425A (en) Capacity control device of scroll-type fluid compressor
JPS6220688A (ja) ベ−ン型圧縮機
JPH05231353A (ja) 容量可変型スクロール圧縮機
JPS62129593A (ja) ベ−ン型圧縮機
JP4156494B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPH0569998B2 (ja)
JPH01271673A (ja) 可変容量式圧縮機における始動時の容量設定装置
JPH0716072Y2 (ja) ベーン型気体圧縮機
WO2004051088A1 (ja) 斜板容積可変室型流体機械
JP4061142B2 (ja) 可変目標調整器を備えた可変容量形ベーンポンプ
US4990063A (en) Control cylinder device in variable displacement compressor
JP3569759B2 (ja) 可変容量型斜板式液圧機械
JPH0442555Y2 (ja)
JPH0421033Y2 (ja)
JPH0474548B2 (ja)
JPH0712709Y2 (ja) 可変容量型気体圧縮機
JPH0442556Y2 (ja)
JPH0426712Y2 (ja)
JPH0426713Y2 (ja)
JPH0229265Y2 (ja)
JPS62265491A (ja) ベ−ン型圧縮機
JPH0248710Y2 (ja)
JPH0979155A (ja) 回転羽根圧縮機
JPH0716071Y2 (ja) 可変容量圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term