JPH03203937A - 被覆層を有するラップフィルム用カートン - Google Patents

被覆層を有するラップフィルム用カートン

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JPH03203937A
JPH03203937A JP34451489A JP34451489A JPH03203937A JP H03203937 A JPH03203937 A JP H03203937A JP 34451489 A JP34451489 A JP 34451489A JP 34451489 A JP34451489 A JP 34451489A JP H03203937 A JPH03203937 A JP H03203937A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば、紙、プラスチック成形体、木工製品
等に被覆層を形成する際に利用される被覆用組成物と、
該被覆用組成物による被覆層を有するラップフィルム用
のカートンとに関するものである。
[従来の技術] 紙芯に巻き付けられている飲食品包装用の塩化ビニル系
樹脂フィルムを装填させるカートンは、第1図に示され
るように、接着剤に対して易剥離性を呈するオーバーコ
ート層1)を有する厚紙12で製函されているもので、
断面矩形状をなす箱形のカートン13からなり、下底部
14には、飲食品包装用の塩化ビニル系樹脂フィルムF
の切断刃Cが固定されている。
前記カートン13においては、そのl側壁部15と延設
部たるフラップ部16とが、スポット状の接着部S、で
接着された部分接着によって封止されている。
すなわち、前記接着部S1は、カートン13の1側壁部
15の所定部分に、オーバーコート層1)が存在しない
区画を予め形成しておき、l側壁部15に対して接当す
るフラップ部16の裏面に、紙の汎用接着剤である酢酸
ビニル系エマルジョンクイブの接着剤Sを帯筋状に塗布
し、フラップ部16の裏面たる紙層12と1側壁部15
とが、l側壁部15におけるオーバーコート層1)が存
在しない区画のみで強固に接着されている所謂部分接着
によって封止されている。
前記ラップフィルム用カートンは、フラップ部16と1
側壁部15とを固着しているスポット状の接着部S1の
上方において、フラップ部16に形成されている易破断
線Hな破断することによって開封される。
前記易破断線Hな利用するラップフィルム用カートンの
開封時には、オーバーコート層1)が存在しない区画の
スポット状の接着部S1では、第2図に明示されている
ように、カートン13の1側壁部15の表面にフラップ
部の1部が固着して残るようにして、カートン13の1
側壁部15とフラップ部16とが分離するか、あるいは
、第3図に示されるように、l側壁部15の紙層内での
破壊を生じ、フラップ部16の裏面に接着剤Sと1側壁
部15の厚紙12の1部とが付着した状態で、カートン
13の1側壁部15とフラップ部16とが分離する。
そして、オーバーコート層1)の存在しない区画をなす
スポット状の接着部S、以外で、しかも、接着剤Sが存
する部分では、フラップ部16の裏面に形成されている
接着剤Sとオーバーコート層1)との間が易剥離性であ
るため、第4図に示されるように、カートン13の1側
壁部15とフラップ部16とが、フラップ部16の裏面
に接着剤Sを付着させたままの状態で分離する。
[発明が解決しようとする課題] 前記開封機構によって開封されるカートン13は、紙の
汎用接着剤である酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接
着剤Sに対して易剥離性を呈するオーバーコート層を有
していることが必要とされるため、従来、ポリアミド系
樹脂を主体とするオーバープリンティング用ニスの塗工
層で形成されているが、このポリアミド系樹脂を主体と
するオーバーコート層1)は、カートン内に収容されて
いる塩化ビニル系樹脂フィルムFに含有されている可塑
剤、例えば、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、脂肪酸
エステル系可塑剤、高級脂肪酸等の可塑剤に対する耐性
が乏しい。
このため、カートン内に収容されている塩化ビニル系樹
脂フィルムFを、次々とカッターCで切断して使用する
途中で、塩化ビニル系樹脂フィルムFと接触するカート
ンの1側壁部15におけるオーバーコート層1)に対し
てフィルムFがブロッキング現象を生ずるだけでなく、
続いて、前述の可塑剤がオーバーコート層1)を浸透し
て該オーバーコート層1)の下の印刷絵柄層を軟化、溶
解させる結果、印刷絵柄層のインキがラップフィルムF
に転移するような欠点を有する。
これに対して、本第1〜第2の発明の被覆用組成物は、
塩化ビニル系樹脂に利用される可塑剤に対する耐性にお
いて優れた特性を有し、しかも、酢酸ビニル系エマルジ
ョンタイプの接着剤に対して易剥離性を呈し、さらには
、紙の表面に対しての密着性に優れた性質を有する皮膜
を形成し得るものであり、また、本箱3の発明は、前記
本第1〜第2の発明の被覆用組成物によるオーバーコー
ト層を有するラップフィルム用カートンで、塩化ビニル
系樹脂に利用される可塑剤に対する耐性において優れた
特性を有し、しかも、酢酸ビニル系エマルジョンタイプ
の接着剤に対して易剥離性を呈し、さらには、紙の表面
に対しての密着性においても優れた性質を有するオーバ
ーコート層を具備するラップフィルム用カートンを提供
するものである。
[課題を解決するための手段] 本箱1の発明の被覆用組成物は、セルロースアセテート
ブチレート30〜70重量部とアクノル系樹脂70〜3
0重量部との混合樹脂に対して、下記fi1式で表示さ
れるリン酸エステル化合物が、アクリル系樹脂の0.5
重量%以上で、かつ、前記混合樹脂100重量部に対し
て15重量部以下の範囲内で、添加、含有されている混
合組成物からなる。
また、本箱2の発明の被覆用組成物は、セルロースアセ
テートブチレート30〜70重量部とアクリル系樹脂7
0〜30重量部との混合樹脂に対して、下記(1)式ま
たは(2)式で表示されるリン酸エステル化合物が、ア
クリル系樹脂の0.5重量%以上で、かつ、前記混合樹
脂100重量部に対して15重量部以下の範囲内で、添
加、含有されており、また、塩化ビニル・酢酸ビニル・
ビニルアルコール共重合体が、前記セルロースアセテー
トブチレートとアクリル系樹脂とリン酸エステル化合物
との合計量100重量部に対して、5〜30重量部の範
囲内で混合されている混合組成物からなる。
さらに本箱3の発明のラップフィルム用カートンは、塩
化ビニル系樹脂フィルムによる飲食品用のラップフィル
ムを収容するためのカートンであって、前述の本箱1の
発明あるいは本箱2の発明の被覆用組成物によるオーバ
ーコート層が、表面に印刷絵柄層が付されている紙層の
前記印刷絵柄層面を全面被覆するようにして形成されて
いる。
OR’ OR’ ・・・・・・・・  (2) 前記構成からなる本各発明の被覆用組成物において、セ
ルロースアセテートブチレートは、塩化ビニル系樹脂の
可塑剤、例えば、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、脂
肪酸エステル系可塑剤、高級脂肪酸等の可塑剤に対して
は優れた耐性を有するものであるが、紙密着性に対する
性質を有さないに のため、本各発明の被覆用組成物においては、アクリル
系樹脂、例えば、(メタ)アクリル酸アルキル(例えば
、メチル、エチル、n−ブチル、ジ−ブチル、t−ブチ
ル、2−エチルヘキシル、ラウリル等)エステル重合体
や、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、スチ
レン、α・メチルスチレン、(メタ)アクリロニトリル
等との共重合体等によるアクリル系樹脂を混合すること
によって、紙との間に必要とされる紙密着性が維持され
る。
しかしながら、このアクリル系樹脂が添加されると、得
られる樹脂皮膜の酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接
着剤に対する易剥離性が低下する傾向を有する。
本発明の被覆用組成物においては、このアクリル系樹脂
の添加による酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤
に対する易剥離性の低下が、リン酸エステル化合物の添
加によって補償されるものであるが、該リン酸エステル
化合物の添加は、塩化ビニル樹脂の可塑剤に対する耐性
を低下させるものであることから、このリン酸エステル
化合物は、セルロースアセテートブチレートとアクリル
系樹脂との混合樹脂100重量部に対して15重量部な
超えては混合することができない。
したがって、セルロースアセテートブチレートとアクリ
ル系樹脂との混合樹脂においては、アクリル系樹脂が7
0重量%以下で混合されていることが必要である。
また、セルロースアセテートブチレートとアクリル系樹
脂との混合樹脂において、アクリル系樹脂の混合量が3
0重量%未溝の場合には、該アクリル系樹脂の混合によ
って奏される紙密着性の作用が十分ではな(なるので、
セルロースアセテートブチレートとアクリル系樹脂との
混合樹脂において、アクリル系樹脂は30重量%以上で
混合されていることが必要である。
なお、アクリル系樹脂を添加することによって生ずる酢
酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤に対する易剥離
性の低下を阻止するため添加されるリン酸エステル化合
物は下記(1)式または (2)式によって表示される
OR’ ・・・・・・・・  (1) OR’ ・・・・・・・・  (2) なお、前記リン酸エステル化合物の好適な具体例は、前
記(1)式において、 R=C+aHst  、 m= 10. R’ =水素
 からなるステアリルリン酸エステル化合物、同じく前
記(1)式において、R=C1aHss−m=7.R’
 =水素 からなるオレイルリン酸エステル化合物、前
記(2)式において、R” CJ+s−、m=4.R’
 =水素 からなるノニルフェニルリン酸エステル化合
物、同じく前記(2)式において、R=CJ+。−m 
== 9 、 R’ = CsH+s ・Cm)Inl
CHmCH*O)e −からなるジノニルフェニルリン
酸エステル化合物等である。
前述のリン酸エステル化合物の添加は、得られる樹脂皮
膜の滑り性を向上させる作用をも奏するが、前述の通り
、アクリル系樹脂を添加することによって発生する酢酸
ビニル系エマルジョンタイプの接着剤に対する易剥離性
の低下を阻止するものであることから、アクリル系樹脂
の添加量に応じて増量されることが好ましく、アクリル
系樹脂に対して0.5重量%以上の割合で添加されてい
れば、該リン酸エステル化合物の添加の効果が明白にな
る。
また、本箱2の発明の組成物中に利用される塩化ビニル
・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体は、得られる
皮膜に適度な可塑性をもたらすと同時に酢酸ビニル系エ
マルジョンタイプの接着剤に対する易剥離性を向上させ
る作用をも奏する。
しかしながら、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ
ール共重合体を大量に添加することは、得られる皮膜の
耐可塑剤性を低下させる要因となるので、セルロースア
セテートブチレートと、アクリル系樹脂と、前記(1)
式によるリン酸エステル化合物との合計量100重量部
に対して、30重量部以下で添加されなければならない
なお、前述の塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコー
ル共重合体の添加による皮膜の可塑性に対する作用、お
よび、酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤に対す
る易剥離性向上の作用は、セルロースアセテートブチレ
ートとアクリル系樹脂とリン酸エステル化合物との合計
量100重量部に対して、5重量部以上の割合で添加さ
れていれば、添加の効果が明らかになる。
本発明の被覆用組成物、すなわち、各種の物体に対する
皮膜形成用の組成物には、前述の組成成分に加えて、オ
ーバーコート層形成用の組成物中に通常添加される可塑
剤、例えば、クエン酸エステル、アジピン酸エステル、
トリメリット酸エステル、脂肪酸エステル等の可塑剤や
、適度の滑り性をもたらして耐摩擦性を向上させるポリ
エチレンワックス等を、本発明の被覆用組成物によって
得られる皮膜の特性が損なわれることのない範囲で、必
要に応じて適宜添加され得ることは勿論である。
なお、前記可塑剤は、組成物中の樹脂成分に対して2.
5〜25重量%程度、また、ポリエチレンワックスは組
成物中の樹脂成分に対して2.5〜25重重量%程度に
添加されることが好ましい。
[実施例] 以下、本発明の被覆用組成物及び該被覆用組成物による
被覆層を有するラップフィルム用カートンの具体的な構
成について、実施例を以って説明する。
実施例1 坪量350 g/m”の厚紙(コートボール紙)の表面
に、グラビア印刷による印刷をその全面に付し、次いで
、前記印刷面に、本発明の1実施例品である下記[1]
の組成からなるオーバーコート層形成用の塗工剤をグラ
ビア塗工によって塗布、乾燥し、厚さ3μのオーバーコ
ート層を形成し、塩化ビニル樹脂系フィルムからなるラ
ップフィルム用のカートン材[a]を得た。
オーバーコート    の 工  1 セルロースアセテートブチレート ・・・・・・・・8重量部 アクリル系樹脂・・・・・・・・9重量部(メタクリル
酸メチル) リン酸エステル化合物・・1重量部 (ポリオキシエチレンノニルフェニル エーテルのリン酸エステル) 可塑剤・・・・・・・・・・・・・・・・1重量部(ア
セチルクエン酸トリブチル) ポリエチレンワックス・・・・・1重量部トルエン  
  ・・・・・・・・22重量部メチルエチルケトン・
・・・・・12重量部酢酸エチル    ・・・・・・
26重量部イソプロピルアルコール 18重量部 実施例2 坪量350 g/がの厚紙(コートボール紙)の表面に
、グラビア印刷による印刷をその全面に付し、次いで、
前記印刷面に、本発明の1実施例品である下記[2]の
組成からなるオーバーコート層形成用の塗工剤をグラビ
ア法によって塗布、乾燥し、厚さ3μのオーバーコート
層を形成し、塩化ビニル系樹脂からなるラップフィルム
用のカートン材[b]を得た。
オーバーコート    の 工  2 セルロースアセテートブチレート ・・・・・・・・8重量部 アクリル系樹脂・・・・・・・・9重量部(メタクリル
酸メチル) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアル コール共重合体・・・・・・・・・2重量部リン酸エス
テル化合物・・・・1重量部(ポリオキシエチレンノニ
ルフェニル エーテルのリン酸エステル) 可塑剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・1重量部
(アセチルクエン酸トリブチル) ポリエチレンワックス・・・・・・1重量部トルエン 
   ・・・・・・・・22重量部メチルエチルケトン
・・・・・・12重量部酢酸エチル    ・・・・・
・26重量部イソプロピルアルコール ・・・・・・18重量部 比較例1 坪量350 gem”の厚紙(コートボール紙)の表面
に、グラビア印刷による印刷をその全面に付し、次いで
、前記印刷面に、比較のための下記[3]の組成からな
るオーバーコート層形成用の塗工剤を、グラビアコート
法によって塗布、乾燥し、厚さ3μのオーバーコート層
を形成し、厚紙[C]を得た。
オーバーコート     の 工  3ポリアミド樹脂
・・・・・・・・25重量部硝化綿    ・・・・・
・・・ 5重量部パラフィンワックス・・・・ 0.5
重量部ポリエチレンワックス・・・・・・1重量部トル
エン    ・・・・・・・・341量部酢酸エチル 
   ・・・・・・10重量部イソプロピルアルコール ・・・・・・25重量部 以上の実施例及び比較例で得られた厚紙[a]〜[C]
の各オーバーコート層に対して行なった試験結果を第1
表に示す。
なお、試験は、前記厚紙における各オーバーコート層に
おける塩化ビニル系樹脂用の可塑剤に対する耐可塑剤性
、酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤に対する易
剥離性。
および紙密着性の3種類であって、試験方法は下記の通
りである。
肚可1月上 市販の塩化ビニル系樹脂によるラップフィルム10枚を
重ね合わせたものを、2枚の厚紙で、該厚紙におけるオ
ーバーコート層面がラップフィルム面と接触するように
して挟み、その上方からl OOg/cm″の荷重を掛
けた状態で、40’C,90%RHの恒温恒湿槽内に2
時間放置した後、各厚紙におけるオーバーコート層面を
爪で引っ掻いたり、綿布で摩擦したりして、オーバーコ
ート層のニス落ちの状態を観察した。
ビニル    に  る 2枚の厚紙のオーバーコート層面と非コート層面とを酢
酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤で貼着し、乾燥
してから、オーバーコート層面と非コート層面とを引き
剥し、そのときの剥離の容易さを観察した。
歓盈1上 厚紙のオーバーコート層面に、18mm幅のセロファン
粘着テープ[ニチバン (株)製:セロテープ]を貼り
付け、直ちに剥離し、粘着テープに付着するニス落ちの
状態を観察した。
なお、第1表中 ○・・・・良好 △・・・・普通 ×・・・・不良を表
示する。
[発明の作用、効果] 本第1発明の被覆用組成物は、セルロースアセテートブ
チレートとアクリル系樹脂とによる作用で、塩化ビニル
樹脂用の可塑剤に対して良好な耐性が奏され、また、リ
ン酸エステル化合物によって、アクリル系樹脂の添加に
よって低下する酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着
剤に対しての易剥離性が高められ、また、アクリル系樹
脂の存在によって、セルロースアセテートブチレートで
は奏され得ない紙密着性が得られる。
また、本第2の発明の被覆用組成物は、前記本第1の発
明の被覆用組成物で得られる作用を損なうことなく、し
かも、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重
合体による可塑性の向上、及び、酢酸ビニル系エマルジ
ョンタイプの接着剤に対しての易剥離の向上の作用が奏
される。
したがって、本第1〜2の発明の被覆用組成物によって
形成される樹脂コート層には、塩化ビニル系樹脂に利用
される可塑剤に対する耐性と、紙の表面に対しての密着
性と、酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤に対す
る易剥離性とにおいて良好な性質が奏される。
また、本第3の発明は、前記本第1〜第2の発明の被覆
用組成物によるオーバーコート層を有するラップフィル
ム用カートンであって、塩化ビニル系樹脂に利用される
可塑剤に対する耐性と、紙の表面に対しての密着性と、
酢酸ビニル系エマルジョンタイプの接着剤に対して易剥
離性とにおいても優れた性質を示すオーバーコート層を
具備するものである。
したがって、カートン内に収容されている塩化ビニル系
樹脂フィルムFを、次々とカッターCで切断して使用す
る途中で、塩化ビニル系樹脂フィルムFと接触するカー
トンの1側壁部15におけるオーバーコート層1)に対
してフィルムFがブロッキング現象を生ずるようなこと
がなく、したがって、オーバーコート層1)の下の印刷
絵柄層のインキがラップフィルムFに転移するようなこ
とがないため、飲食品用のラップフィルムとして衛生面
で優れた作用を奏する。
さらに、前記カートンは、その表面のオーバーコート層
が、紙に対する密着性に優れた性質を有するので、耐擦
過性においても良好な性質が奏される。
また、カートンの開封の際には、カートンの1側壁部1
5の表面とフラップ部16の裏面との間の接着部で、し
かも、オーバーコート1)を介して接着されている部分
では、オーバーコート層1)が有する酢酸ビニル系エマ
ルジョンタイプの接着剤に対して易剥離作用によって、
オーバーコート層1)の表面にフラップ部16の裏面の
紙の1部が固着して残るようなことが無く、開封後には
側面の美麗なカートンが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、内部にラップフィルムが装填されているカー
トンの模型断面図、第2図は第1図に示されるカートン
を開封した際の接着部S、の分離状態の1例を示す模型
断面図、第3図は1図に示されるカートンを開封した際
の接着部Slの分離状態の別の例を示す模型断面図、第
4図は第1図に示されるカートンを開封した際の接着部
S、塩以外部分の接着剤塗布部の分離状態を示す模型断
面図である。 ■・・・・・オーバーコート層、 2・・・・・厚紙、 3・・・・・箱形のカートン、 4・・・・・箱形のカートン13の下底部、 F・・・・・飲食品包装用のラップフィルム、 C・・・・・ラップフィルム切断用の切断刃、 15・・・・・カートン13におけるl側壁部、 16・・・・・延設部たるフラップ部、Sl・・・・・
スポット状の接着部、 S・・・・・接着剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、セルロースアセテートブチレート30〜70重量部
    とアクリル系樹脂70〜30重量部との混合樹脂に対し
    て、下記(1)式または(2)式で表示されるリン酸エ
    ステル化合物が、アクリル系樹脂の0.5重量%以上で
    、かつ、前記混合樹脂100重量部に対して15重量部
    以下の範囲内で、添加、含有されていることを特徴とす
    る被覆用組成物。 2、セルロースアセテートブチレート30〜70重量部
    とアクリル系樹脂70〜30重量部との混合樹脂に対し
    て、下記(1)式または(2)式で表示されるリン酸エ
    ステル化合物が、アクリル系樹脂の0.5重量%以上で
    、かつ、前記混合樹脂100重量部に対して15重量部
    以下の範囲内で、添加、含有されており、しかも、塩化
    ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体が、前
    記セルロースアセテートブチレートとアクリル系樹脂と
    リン酸エステル化合物との合計量100重量部に対して
    5〜30重量部の範囲内で添加されていることを特徴と
    する被覆用組成物。 3、表面に印刷絵柄層が付されている紙層の前記印刷絵
    柄層面が、特許請求の範囲第1項または第2項記載の被
    覆用組成物によるオー バーコート層で、全面被覆されていることを特徴とする
    ラップフィルム用カートン。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ・・・・・・・・(1) ▲数式、化学式、表等があります▼ ・・・・・・・・(2) 〔式中、 R・・・・炭素数1〜30の1価の脂肪族炭化水素基、 R^1・・・・水素、あるいは、式 R^2−(CH_2CH_2O)_n− または、式 R^2−C_6H_4−(CH_2CH_2O)_n−
    で表示されるポリオキシエチレン基で、R^2が、炭素
    数1〜30の1価の脂肪族炭化水素基からなるもの、 m、n・・・・1〜50の整数をそれぞれ表示する〕
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008156415A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Kansai Paint Co Ltd 被覆用樹脂組成物
JP2008156416A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Kansai Paint Co Ltd 被覆用樹脂組成物
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CN113548305A (zh) * 2021-07-19 2021-10-26 江苏盛维新材有限公司 一种离型纸生产存储中的防护装置

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