JPH03202466A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH03202466A
JPH03202466A JP34445989A JP34445989A JPH03202466A JP H03202466 A JPH03202466 A JP H03202466A JP 34445989 A JP34445989 A JP 34445989A JP 34445989 A JP34445989 A JP 34445989A JP H03202466 A JPH03202466 A JP H03202466A
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JP
Japan
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substrate
sputtering
target
shielding plates
magnetic
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JP34445989A
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Masahiro Takagi
高木 將宏
Fumio Fukazawa
深澤 文雄
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 非磁性基板上に、スパッタリング技術を用いて、下地膜
、磁性膜、保護膜の全部または一部をスパッタして、薄
膜型の磁気記録媒体を製造するスパッタリング装置に関
し、 スパッタ室の真空を破壊することなしに、外部から遮蔽
板を自由に制御可能とすることを目的とし、 スパッタ室中に、ターゲットおよび基板を内蔵し、基板
にスパッタリングを行なう装置であって、ターゲットと
基板との間に2枚の遮蔽板を配設し、 しかもそれぞれの遮蔽板を、ターゲットの中心線に対し
対称に配設し、両遮蔽板が、スパッタ室内に外部から挿
通された回転軸の回動によって、開閉ないし回動するよ
うに連動機構を介して連結されており、 前記回転軸が、スパッタ室の外部において回転操作でき
るようになっていること、 を特徴とする構成とする。
〔産業上の利用分野〕
磁気ディスク装置における記録媒体である磁気記録媒体
には、非磁性の円板に磁性塗料を塗布してなる塗膜型と
、Co−Nt−CrやCo−Pt 、酸化鉄などの磁性
金属または磁性金属酸化物を成膜してなる薄膜型がある
0本発明は、非磁性基板上に、スパッタリング技術を用
いて、下地膜、磁性膜、保護膜の全部または一部をスパ
ッタして、薄膜型の磁気記録媒体を製造するスパッタリ
ング装置に関する。
〔従来の技術〕
第5図は薄膜型磁気記録媒体の全容を示す断面図である
。1は例えばアルミニウムなどのような非磁性体からな
る基板(円板)であり、その上に下地層2、磁性膜3、
保護膜4の順に積層されている。
第6図は薄膜型磁気記録媒体の断面構造を示す図であり
、磁性膜3が磁性金属(Co−Ni−Cr)によって形
成されている。基vi1はアルミニウム基板にN1−P
をメツキしてなり、その表面にスパッタ法でCr層を形
成することで下地膜2としている。さらに、磁性M3と
してGo−Ni−Crを、また保護膜4としてカーボン
を、それぞれスパッタすることで成膜される。
磁性膜3としては、磁性金属(Co−Ni−Cr)のほ
かに、酸化鉄(r−FezOs)などが使用される。酸
化鉄の場合は、下地膜2は必要なく、基板はアルマイト
基板を用いる。
磁性膜などをスパッタリングするには、第7図〜第9図
に示すような方法が採られている。第7図は゛静止対向
型”と呼ばれる方法であり、基板1の両側にリング状の
ターゲット51.52が配置され、かつ基板1とリング
状ターゲット51.52との中心が一致している。その
ため、基板1は中心から半径方向に、同一条件でスパッ
タが行なわれるので、磁性膜の磁気特性が円周方向の全
周において均一となり、情報の記録/再生が正確に行な
われる。
第8図は、静止型のうち基板を回転させる方式であり、
基板1の両側にターゲット61.62が配設されている
。この方式は、ターゲット61.62が基板1の中心に
対し点対称になっていないため、基板1の円周方向に均
一な磁気特性が得られない。
そのため、基板1を回転させることで、被着条件を均一
化し、磁気特性の均一化を図っている。しかしながら、
基板1を回転可能に支持する摺動部からの発塵のために
欠陥を引き起こす恐れがあり、実用性に欠ける。
第9図は、同時に多数の基板1・・・にスパッタを行な
う方法であり、通過型ないしインライン方式と呼ばれて
いる。7は支持板であり、その各円形孔に基板1・・・
が挿入支持されている。そして支持板7が、ターゲット
61.62の間を移動する。この方法は、同時に多数の
基板に磁性膜のスパッタを行なうことができるが、各基
板1・・・において、その中心に対し点対称の条件でス
パッタが行なわれないため、円周方向において、磁気特
性が均一とならず、情報の記録/再生に支障を来してい
る。
第10図は、このインライン通過型のスパッタ方法にお
ける被着模様を示す図であり、(a)は平面図、(b)
は基板の側面図である。ターゲット61.62からは四
方六方にスパッタ粒子が飛散するため、基板lがターゲ
ット61と62との間を通過する際に、基板1がターゲ
ット61.62間に進入する最初と最後の時点において
は、矢印aL、 aRで示すように、基板1に対し斜め
方向から粒子が飛来し被着される。
つまり(ハ)に示すように、基板lの前後の領域1a、
1bにおいては、基板1に対し径方向に粒子が飛来し、
被着される。
ところが基板1の上下の領域IC% ldにおいては、
基板1に対し円周方向に粒子が飛来し、被着される。こ
のように基板1において、はぼ90度おきに被着条件が
変化するために、基板1の円周方向において、磁気特性
が不均一になるという問題がある。
そのためテクスチャーと称して、基板lの下地層2の成
膜前に、基板lの表面に円周方向の微細な傷をつけ、そ
の上に下地層2、磁性膜3を成膜することで、磁気特性
の改善を図ることが行なわれている。なお下地層2の上
にテクスチャー加工することもできる。
このようにテクスチャー処理を行なうことで、磁性膜中
の磁性体の磁化容易軸がテクスチャ一方向に配向され、
形状異方性による磁気特性が増加し、また媒体表面と磁
気ヘッドとの接触面積の減少による潤滑性の向上および
吸着の防止が可能となる。
〔テクスチャー加工方法〕
第11図はテクスチャー加工装置を示す斜視図である。
1は鏡面仕上げされた基板であり、200〜300rp
園で回転している基板l上に、ノズル8によって研摩剤
や冷却・潤滑剤を供給しながら、研摩テープ9を押しつ
けることで、基板lの表面に、円周方向の傷をつける。
このとき、研摩テープ9としては、アルミナ等の硬質粉
末を接着したテープを使用したり、あるいは幾つかの研
摩剤との併用により行なっている。
なお、研摩テープ9は、繰り出しロール10から繰り出
され、ガイドロール11、加圧ローラ12、ガイドロー
ル13、キャプスタン14・ピンチローラ15を経由し
て、巻取りロール16で巻き取られることで、常時新た
な面が基板1側に供給される。
このようにテクスチャー処理を行なった後、第5図、第
6図の下地層2、磁性膜3、保護膜4を形成する。この
とき、下地層2および磁性膜3の両方の膜厚を合わせて
も、2000〜3000人程度と薄いため、磁性膜3は
テクスチャー処理による凹凸に沿った薄い凹凸膜となり
、磁性体の配向が行なわれる。
このような従来のテクスチャー処理装置では、研摩テー
プによる場合も遊離砥粒によるテープ加工の場合も、テ
ープを加工面に加圧するローラー12は、第12図のよ
うに硬度40〜50度のゴム17を金属ローラー18に
ライニングしたものを使用し、研摩テープ9を加工面に
弾圧している。
〔発明が解決しようとする課題〕
このようにテクスチャー加工を行なった後に下地膜2や
磁性膜3をスパッタする際に、従来のスパッタリング装
置では、第13図に示すように、ターゲットから基板面
に垂直に粒子が飛来して堆積する成分が多いため、テク
スチャー溝19が次第に埋められていき、テクスチャー
加工の効果が低下していく、これに対し、第14図に示
すように、テクスチャー溝19に対し斜め方向からスパ
ッタできれば、テクスチャー溝19は埋められず、テク
スチャー山にスパッタ粒子が堆積して、テクスチャー山
が高くなるので、極めて有効である。
すなわち、第10図(a)、第14図に示す如く、基板
1が矢印a、で示すように、左向きに移動するものとす
ると、初めは実線矢印aRで示すように斜め左側からス
パッタ粒子が飛来して被着し、次に破線矢印aLで示す
ように斜め右側からスパッタ粒子が飛来して被着する。
その結果、垂直方向から飛来する粒子よりも斜めから飛
来する粒子が多いために、テクスチャー溝が浅くなるこ
とはなく、斜めスパッタが有効に作用する。
このようにスパッタ粒子を斜めから飛来させるために、
遮蔽板を設けて、斜め方向から飛来する粒子のみが基板
に到達するように、遮蔽板を用いることが試みられてい
る。
ところで、遮蔽板の傾きやスパッタ粒子が通過する開口
の大きさなどを微妙に変更し調節することで、スパッタ
粒子の飛来方向をより緻密に制御できるが、そのために
は、スパッタリング装置を開けて調節するので、真空を
破壊しなければならず、効率的でない。まして、所期の
特性が得られるように、遮蔽板を頻繁に微調節したりす
ることは不可能に近い。
サイズの異なる基板にスパッタする場合も、スパッタリ
ング装置の真空を破壊して、サイズや傾きの異なる遮蔽
板と交換しなければならない、という不便がある。
また、テクスチャー加工後の基板にインライン通過型の
装置でスパッタリングする場合に限らず、スパッタ粒子
の飛来方向を自由に制御したり、大きさや形状の異なる
物体にスパッタする場合は、スパッタリング装置の真空
を破壊することなしに、外部から遮蔽板の傾きや開口を
自由に制御できることが望ましい。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目   な
お、遮蔽板s1、s2は、直接回動軸Al、 A2に取
し・3″ツタ室の真空を破壊することなしに、外  り
付けずに、開閉式とし、回動輪によって開閉す部から遮
蔽板を自由に制御可能とすることにある。  る構造に
してもよい。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明によるスパッタリング装置の基本原理を
説明する模式平面図である。この図は、スパッタ室の内
部を示したものであり、スパッタ室21内に、ターゲッ
ト6と基Fi1が配設されている。ターゲット6と基板
1との間には、2枚の遮蔽板S1、S2が配設されてお
り、またターゲット6の中心線Cに対し、左右対称とな
るように配置されている。遮蔽板51. S2は、それ
ぞれ回動輪A1、A2に取り付けられている。回動軸A
1、A2は、スパッタ室の外部からスパッタ室21の内
部に挿通されており、スパッタ室の外部において、回転
操作できるにようになっている。
両回動軸A1、A2は、互いに連動するように、タイミ
ングヘルド20や歯車機構などで連結されている。
〔作用〕
基板1は、スパッタ粒子によって、スパッタ室の内部に
おいて回転しながら、あるいは回転しないで、ターゲッ
ト6の前で静止したり、または通過する。
そして、ターゲット6から飛来したスパッタ粒子が、基
板lに付着し、底膜が行なわれる。
本発明では、回動軸A1、A2の少なくとも片方を、ス
パッタ室の外部で回転操作すると、2枚の遮蔽板S1.
 S2が連動し、かつ常にターゲット6の中心線Cに対
し対称の状態で回動する。
そのため、少なくとも片方の回動輪AlまたはA2を、
スパッタ室の外部で回動操作すると、2枚の遮蔽板S1
、S2が、常に対称の状態で、回動する。
その結果、実線で示すように、7字状にあるいは破線で
示すようにハの字状に傾けることができ、さらに鎖線で
示すように基11に対し垂直に向けることもできる。
ところで、ターゲット6から飛来したスパッタ粒子は、
遮蔽板S1、S2の面と平行方向に飛来するものは容易
に基vi1まで到達できるが、遮蔽板S1、S2の面に
対し垂直方向に飛来するスパッタ粒子は、遮蔽板Sl、
 S2に遮られて、基vi1まで到達できない。結局、
遮蔽板51. S2の面に対する飛来角度の大きいスパ
ッタ粒子はど、遮蔽板S1、S2で遮られ、遮蔽板S1
、S2の面となす飛来角度の小さいスパッタ粒子はど、
基板1側に到達しやすい。
したがって、回動軸A1、A2を外部から操作して、遮
蔽板Sl、 S2の角度を対称状態で変えることにより
、基板】に入射して来るスパッタ粒子の角度を自由に選
択できる。つまり、磁気記録媒体において要求される特
性を満たすように、スパッタ粒子の基板1への入射角度
を選択できる。また、磁気記録媒体のサイズに応して、
あるいはインナー側とアウター側との膜厚調整のために
、基11への入射角度を選択することもできる。
遮蔽板51. S2が、回動式でなく、開閉式の場合は
、少なくとも一つの回動輪を外部から回動操作すること
で、2枚の遮蔽板S1、S2を開閉して、ターゲット6
と基板1との間の開口面積を自由に選択できる。その結
果、基板1への入射角度によって、基板1に到達できた
り、遮られたりすることになり、最終的に入射角度の大
きいスパッタ粒子がより大量に到達するか、入射角度の
小さいスパッタ粒子がより大量に到達するかによって、
回動式の遮蔽板S1、S2と同じ効果が得られる。
〔実施例〕
次に本発明によるスパッタリング装置が実際上どのよう
に具体化されるかを実施例で説明する。
第2図は本発明のスパッタリング装置が適用されるイン
ライン通過量のスパッタリング装置の平面図である。2
1はスパッタ室であり、その片側に仕込み室22と加熱
室23を有し、反対側に取り出し室24を有している。
スパッタ室21中は常時排気され、スパッタ雰囲気が維
持されているため、スバッタリングを行なうための基板
をスパッタ室21に供給するには、仕込み室22の扉d
1を開けて仕込み室22に送り込んだ後、該仕込み室2
2を充分排気してから、仕切り壁の扉d2を開けて、加
熱室23に送り込み、加熱した後、扉d3を開けてスパ
ッタ室21に送り込む、そしてスパッタ室21内を移動
して、ターゲット6からスパッタリングが行なわれた後
、出口側の仕切り壁の扉d4を開け、真空状態の取り出
し室24に移送し、該扉d4を閉じてから、出口の扉d
5を開けて、外部に取り出す。
スパッタ室21には、基板を保持している支持板7の通
路の両側に、Crターゲット6aSCo−Ni−Crタ
ーゲッ)6b、 Cターゲラt−6cの順に配設されて
いる。そのため、支持板7が矢印方向に進行していく間
に、両側のターゲットから、Cr、 Co−Ni−Cr
、Cの順にスパッタリングされ、Cr下地膜、Co−N
i−Cr磁性膜、C保護膜の順に底膜される。
Sl、G2が本発明による遮蔽板であり、外部から回動
軸を回動操作することによって、角度や開口面積を自由
に変えることができる。
第3図は遮蔽板を有する遮蔽機構の第一実施例であり、
(a)は遮蔽板を閉じた状態、(b)は遮蔽板を斜めに
した状態、(C)は2枚の遮蔽板の連動機構である。
25は基板の通路であり、基板を保持した支持板7が通
過する。基板通路25とターゲット6との間には、ター
ゲット6の中心線Cに対し、左右対称の位置に、垂直軸
A1、A2が配設され、スパッタ室の外から回動操作で
きるように、少なくとも片方の垂直軸が、スパッタ室の
外に突出している。
垂直軸A1、A2には、長方形の遮蔽板S1、G2が取
り付は固定されている。また垂直軸A1、A2には、ス
パッタ室の外部(スパッタ室内でも可)において、歯車
G1、G2が取り付けられており、かつ互いに噛み合っ
ている。そのため、片方の垂直軸A1またはA2が回転
すると、他方の垂直軸は逆向きに回動する。
なお、遮蔽板S1、G2の外側には、ターゲット6を囲
むように、カバー26.26を設け、ターゲットからス
パッタされた粒子が基板l以外に向けて飛散するのを防
止している。eはターゲット6におけるエロージゴン領
域である。
(a)に示すように、2枚の遮蔽板S1、G2は、片方
の遮蔽板S1が基板通路25と平行になっている場合は
、他方の遮蔽板S2も、基板通路25と平行となるよう
に配設されている。そのため、スパッタ室の外部から垂
直軸^lまたはA2が回動操作されると、2枚の遮蔽板
S1、G2は、互いに逆向きに回動する。
したがって、(a)の状態において、左側の回動輪AI
を時計方向に回動させると、左側の遮蔽板S1が同じ向
きに回動して、(b)図のように傾く。しかも、左側の
回動輪AIが時計方向に回動すると、右側の回動軸A2
は反時計方向に回動するため、右側の遮蔽板S2は、反
時計方向に回動し、中)図のように逆向きに傾く。その
結果、2枚の遮蔽板S1、G2がV字状に開いた状態と
なる。
回動軸Al、 A2をさらに回動させると、第1図にお
ける鎖線で示すように基板通路に対し垂直状態となり、
さらに回動させると、破線で示すように、ハの字状にな
る。すなわち、常にターゲット6の中心線Cに対し対称
の状態で、2枚の遮蔽板S1、G2が回動し、基板通路
に対する傾きを自由に変えることができる。
いま、回動軸AI、 A2を外部から回動操作すること
で、(a)図に示すように、2枚の遮蔽板S1、G2が
、基板通路に対し平行状態に設定されている場合は、遮
蔽板S1、G2によって、ターゲット6と基板通路との
間の開口が最も狭くなり、ターゲット6の中央部のみが
開口した状態となる。そのため、スパッタされた粒子は
、ターゲット6からあらゆる方向に飛散するにも係わら
ず、矢印a2で示すように、基板通路に対し垂直方向に
飛来した粒子のみが基板に到達し、被着される。矢印a
3で示すように、斜めから飛来する粒子も無いわけでは
ないが、開口がDlで示すように狭いため、矢印a2と
なす角度θが小さく、基板に対し垂直方向に近い粒子の
みが飛来し被着される。
これに対し、第1図に破線で示すように、ハの字状に傾
けると、矢印a3で示すように斜め方向から飛来する粒
子が遮られるため、斜め成分の粒子はさらに少なくなる
(b)図のように、2枚の遮蔽板S1、S2がV字状に
開くようにすると、遮蔽板Sl、 S2と平行方向に飛
来する粒子が基板に到達し易くなる。遮蔽板S1、S2
に対し角度をなして飛来する粒子は、該遮蔽板SL、 
S2に遮られ、基板に到達できない。そのため、遮蔽板
51. S2と平行方向の粒子がより大量に基板に飛来
し被着されるので、斜めスパッタが可能となる。斜めス
パッタの角度を変えたい場合は、スパッタ室の外から回
動輪A1またはA2を操作し、遮蔽板Sl、 S2の傾
き角度を変えるだけでよい。
なお、遮蔽板S1と32との連動機構は、歯車に限定さ
れず、例えば第1図に示すようにベルトをたすきがけに
したもの等でもよい。
第4図は本発明の別の実施例を示す平面図と背面図であ
る。この実施例では、2枚の遮蔽板S1、S2は、第3
図の(a)のように、基板通路に対し平行状態となって
いる。そして、回動動作するのでなく、開閉動作する。
すなわち、スパッタ室21中において、ターゲット6と
基板通路25との間に、2枚の遮蔽板S1、S2が配設
され、かつ基板通路に対し平行状態になっている。遮蔽
板S1、S2の下端には、互いに対向状態のラック28
.29を有し、両ラック28.29にピニオン30が噛
み合っている。ピニオン30の軸Aは、スパッタ室の外
部に突出し、外部で回動操作できるようになっている。
27.27はカバーである。
いま(a)図のように、回動軸Aを時計方向に回動操作
すると、ピニオン30の時計方向回動によって、ラック
28.29が逆向きに平行移動し、2枚の遮蔽板S1、
S2が互いに接近して、開口りが狭くなる。
そのため、第3図の(萄と同様な状態となり、基板通路
に対し垂直方向の成分がより大量に蟇仮に到達し被着さ
れる。
これに対し、い)図のうように、回動軸Aを反時計方向
に回動操作して、ピニオン30を反時計方向に回動させ
ると、遮蔽板5ISS2が開いして開口りが広くなる。
その結果、平面図に示すように、斜め方向から飛来する
成分が基板に到達し被着する。
結局、遮蔽板SL、 S2を開いて、開口りを大きくす
るほど、基板通路に対し垂直方向(矢印a2方向)とな
す角度θが大きくなるため、基板との傾斜角度αが小さ
くなり、斜めスパッタの効果がより大きくなる。
この開閉型のスパッタリング装置を、第2図のインライ
ン通過型の装置において、基板通路の両側に配設した場
合の斜めスパッタの効果を説明する。
第2図の仕込み室22、加熱室23、スパッタ室21を
、支持板7に支持された基板が通過する間に、該基板が
250°Cに加熱され、Crターゲット、Co−Ni−
CrターゲットおよびCターゲットの前を通過すること
で、基板の両面にCrからなる下地膜1500人、Co
−Ni−Crからなる磁性膜600人およびCからなる
保護膜350人が底膜された。
表、1は、前記のCrを1500人スパッタした際の結
果である。なお基板は、予めテクスチャー処理が行なわ
れた5インチN1−P基板を用い、Crターゲットのエ
ロージョンの大きさ: 360m+w×120mm1 支持板の搬送速度:  220m5/+win、ガス圧
: 5mTorr %で行なった。
表、1 表、1から明らかなように、遮蔽板Sl、 52間の開
口が14On+mの場合より、200−一に広げた場合
の方が、周方向の保磁力を1000e向上させることが
でき、角形比も改善された。
これは、開口を広げることで、斜めスパッタの効果によ
りCr粒子がテクスチャー溝に添って成長し、その上に
磁性膜であるCo−Ni−Crがスパッタされるために
、周方向の磁気特性が向上したことによる。また、開口
が拡がることで、スパッタレー)・が約2割向上した。
なお、遮蔽vi、s1、S2を同時に開閉動作させるた
めの連動機構は、ランク、ビニオン以外の機構を用いて
もよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、2枚の遮蔽板S1、S2
が、ターゲット6の中心線Cに対し対称となるように配
設されており、しかもスパッタ室の外部に突出した回動
輪を外部で回動操作することで2枚の遮蔽板Sl、 S
2が同期して開閉あるいは回動する。そのため、ターゲ
ット6と基板通路との間の開口の大きさや、遮蔽板Sl
、 S2の傾きを、スパッタ室の外部から容易に変更す
ることができ、斜めスパッタを行なう場合の、スパッタ
粒子の被着角度を外部から容易にかつきめ細かく制御で
き、磁気特性にすぐれた磁気記録媒体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるスパッタリング装置の基本原理を
説明する平面図、 第2図は本発明のスパッタリング装置に適しているイン
ライン通過型のスパッタリング装置を例示する平面図、 第3図は本発明の第一実施例(回動式)を示す図、 第4図は本発明の第二実施例(開閉式)を示す平面図と
背面図、 第5図は薄膜型磁気記録媒体の全容を示す断面図、 第6図は薄膜型磁気記録媒体の層構成を示す断面図、 第7図〜第9図は薄膜型磁気記録媒体の各種スパッタリ
ング方法を示す斜視図、 第10図はインライン通過型のスパッタリング方法にお
ける被着模様を示す図、 第11図は磁気記録媒体用基板のテクスチャー加工装置
を示す斜視図、 第12図は加圧ローラの断面図、 第13図は垂直スパッタ方法の作用を説明する図、第1
4図は斜めスパッタ粒子の作用を説明する図、である。 図において、1は非磁性の基板、6.61.62はター
ゲット、eはエロージゴン領域、7は支持板、19はテ
クスチャー溝、A1、A2は回動軸、Sl、S2は遮蔽
板、20は連動機構、21はスパッタ室、25は基板通
路、をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 スパッタ室中に、ターゲットおよび基板を内蔵し、基板
    にスパッタリングを行なう装置であって、ターゲット(
    6)と基板(1)との間に、2枚の遮蔽板(S1)(S
    2)を配設し、 しかもそれぞれの遮蔽板(S1)(S2)を、ターゲッ
    ト(6)の中心線(C)に対し対称に配設し、両遮蔽板
    (S1)(S2)が、スパッタ室(21)内に外部から
    挿通された回転軸の回動によって、開閉ないし回動する
    ように連動機構を介して連結されており、 前記回転軸が、スパッタ室(21)の外部において回転
    操作できるようになっていること、 を特徴とするスパッタリング装置。
JP34445989A 1989-12-28 1989-12-28 スパッタリング装置 Pending JPH03202466A (ja)

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JP34445989A JPH03202466A (ja) 1989-12-28 1989-12-28 スパッタリング装置

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JP34445989A JPH03202466A (ja) 1989-12-28 1989-12-28 スパッタリング装置

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