JPH0320103B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は電話機のハンドセツトをオンフツクし
た状態で自動的にダイヤル発信できる自動ダイヤ
ル発信機能を備えたフアクシミリ装置に関する。

(ロ) 従来技術 最近のフアクシミリ装置では、特開昭58−
51669号公報に示されているように通信先の電話
番号を予め記憶しておき、電話機のハンドセツト
をフツクオフしなくても自動的にダイヤル発信
し、受信側のフアクシミリ装置の応答の確認で自
動的に送信を開始するよう構成されている。とこ
ろがこの場合、受信側のフアクシミリ装置が自動
受信モードに設定されていれば、送信側からの発
呼に応答することができ自動的に送信が行なわれ
るけれども、手動受信モードに設定されている場
合、送信側からの発呼で受信側の電話機のベルが
鳴動することになり、受信側の人が電話機のハン
ドセツトを取り上げ応答したとしても、送信側は
オンフツク状態でハンドセツトを取り上げずに発
信している為、送信側の人には受信側で応答して
いることが分からないと共に、受信側の人もハン
ドセツトを取り上げたものの何の応答もない為、
奇異に感じしばらくしてハンドセツトを戻してし
まう事が多く、回線が切れてしまい通信が出来な
いという問題があつた。

(ハ) 発明の目的 本発明は上述の点に鑑みなされたもので、送信
側の電話機のオンフツク状態での自動ダイヤル発
信に受信側が電話機のハンドセツトで応答した場
合には、送信側のフアクシミリ装置に於いて電話
呼出しをするよう構成したフアクシミリ装置を提
供するものである。

(ニ) 発明の構成 本発明は電話機がオンフツク状態で自動ダイヤ
ル発信し電話回線の極性の反転検出で受信側の応
答を検出した後、所定期間受信側フアクシミリ装
置よりの制御信号があるか否か監視し、制御信号
が検出されない場合受信側が電話機で応答してい
ると判断し、送信側フアクシミリ装置で電話呼出
しの報知音を発生するよう構成したものである。

(ホ) 実施例 以下本発明の実施例を図面と共に説明する。

第１図は本発明のフアクシミリ装置の構成を示
すブロツク図で、１はフアクシミリ装置全体を制
御する制御回路で、マイクロプロセツサ構成され
ており、処理プログラムが記憶されたプログラム
メモリ２のプログラムに従つて各部を制御してい
る。又制御回路１では読み取つた送信原稿データ
の信号処理及び受信した信号の処理も併せて行な
つている。３は送信原稿を光学的に読み取り、読
み取つた白黒データを電気信号に変換して制御回
路１に供給する読取部で、原稿移送機構、レンズ
機構、照明機構及びイメージセンサ等で構成され
ている。４は受信信号に基づき制御回路１の制御
の下にサーマルヘツド等の記録ヘツドを駆動し印
字を行なう記録部で、記録紙及び記録紙移送機構
と記録ヘツドで構成されている。５は送信キー、
受信キー、モードキー、あるいはテンキー等で構
成されているキーボードで、キー信号を取り込ん
だ制御回路１はキー信号に応じてプログラムメモ
リ２のプログラムに従い制御する。６はキーボー
ド５より入力された通信先の電話番号データを複
数個記憶する記憶装置で、制御回路１によりデー
タの書込み及び読出しが制御されている。７は自
動ダイヤル発信回路で、記憶装置６に記憶されて
いる電話番号データに基づきダイヤルパルス信号
あるいはダイヤルトーン信号を発生し、電話回線
Ｌとフアクシミリ装置を接続する回線接続回路８
を介して電話回線Ｌにダイヤル発信を行なう。又
回線接続回路８はフアクシミリ装置と電話機９と
の切換えを行なつている。１０は報知音を発生す
るスピーカである。

次に斯る構成よりなる本発明の動作につき第２
図のフローチヤート図と共に説明する。

先ず使用に先立ち主要な通信先の電話番号デー
タを、キーボード５により入力し予め記憶装置６
に記憶させておく。そして送信する際は送信原稿
をセツトした後、電話機のハンドセツトをオンフ
ツクした状態でキーボード５より記憶装置６に記
憶している電話番号を選択するようキー操作を行
なうと、制御回路１は記憶装置６から該当する電
話番号データを読み出すと共に、回線接続回路８
により電話回線を接続した後、自動ダイヤル発信
回路７を駆動し、読み出した電話番号データに基
づきダイヤル発信を行なう。ダイヤル発信終了後
制御回路１は、回線接続回路８で電話回線の極性
の反転の有無を監視することにより、相手が応答
したか否かを40秒間検出しており、40秒経過して
も応答しない場合「不応答」と表示し回線を切断
する。しかし40秒以内に相手が応答し、電話回線
を極性の反転を検出した場合、制御回路１は
CCITTの規格に定められた非音声端末であるこ
とを指示する呼出し音のCNG（Calling Tone）
信号を送出しながら、相手から制御信号が返送さ
れてくるか否かを30秒間監視しており、相手フア
クシミリ装置が自動受信モードに設定されていれ
ば制御信号が送られてくるので、制御回路１は送
信モードに設定し原稿を読み取り符号化処理して
電話回線Ｌに送信する。

ところが、相手フアクシミリ装置が手動受信モ
ードに設定されている場合、着呼で相手フアクシ
ミリ装置側の電話機が鳴動することにより、ハン
ドセツトを取り上げ応答すると、制御回路１は
CNG信号を送出してから30秒経過したか否か監
視しており、30秒経過した場合制御回路１は続け
て電話回線Ｌの極性が再び反転したか否か監視
し、相手がハンドセツトを取り上げたけれども何
の応答もないということでハンドセツトを戻した
場合には、交信不良と表示し電話回線を切断す
る。しかし相手の人がまだハンドセツトを持ち上
げたままの場合には、制御回路１はスピーカ１０
より報知音を出し送信側の人に相手の人が電話機
で応答していることを知らせる。そこで報知音に
着付した送信側の人が電話機９のハンドセツトを
取り上げ応答すると、受信側の人と通話すること
ができ、これから送信する旨を伝え受信モードに
設定してもらうことにより送信を開始することが
できる。かくして自動ダイヤル発信を行ない相手
が電話機で応答した場合でも送信側で知ることが
でき送信を行なうことができる。

尚相手が応答してから30秒間制御信号の有無を
監視するのは、フアクシミリ装置に音声応答装置
が接続されている場合、音声応答に30秒程度必要
とする為である。又相手が電話機で応答している
ことの報知は、音のみでなくランプの点滅等によ
り報知するよう構成することも可能である。

(ヘ) 発明の効果 上述の如く本発明のフアクシミリ装置は、自動
ダイヤル発信機能を備え電話機のハンドセツトを
取り上げなくても発信することができるよう構成
されると共に、相手のフアクシミリ装置が手動受
信モード設定されており電話機で応答があつた場
合には、送信側で電話呼出しを行なうよう構成
し、電話機による通話の後通信するよう構成した
もので、実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のフアクシミリ装置の構成を示
すブロツク図、第２図は第１図の動作状態を説明
するフローチヤート図である。 １……制御回路、２……プログラムメモリ、３
……読取部、４……記録部、５……キーボード、
６……記憶装置、７……自動ダイヤル発信回路、
８……回線接続回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 通信先の電話番号データを記憶する記憶装置
   と、該記憶装置より読み出した電話番号データに
   基づき自動的にダイヤル発信を行なう自動ダイヤ
   ル発信回路を備え、電話機のハンドセツトのオン
   フツク状態で受信側に自動的にダイヤル発信する
   フアクシミリ装置に於いて、自動ダイヤル発信に
   対する受信側の応答を検出する手段と、応答した
   受信側が自動受信モードか手動受信モードかを受
   信側よりの制御信号の有無で検出する手段と、該
   手段により受信側が自動受信モードであることを
   検出すると送信処理を行ない、一方手動受信モー
   ドであり電話機で応答していることを検出すると
   報知手段を駆動し送信側で電話呼出しを行なうよ
   う制御する制御手段で構成したことを特徴とする
   フアクシミリ装置。