JPH03200871A - ベアリングリテーナー用ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ベアリングリテーナー用ポリアミド樹脂組成物

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JPH03200871A
JPH03200871A JP8520290A JP8520290A JPH03200871A JP H03200871 A JPH03200871 A JP H03200871A JP 8520290 A JP8520290 A JP 8520290A JP 8520290 A JP8520290 A JP 8520290A JP H03200871 A JPH03200871 A JP H03200871A
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JP
Japan
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dicarboxylic acid
component units
polyamide
acid component
resin composition
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JP8520290A
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Fumitoshi Ikejiri
池尻 文利
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ベアリングリテーナ−用ポリアミド樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは、高温度下での耐潤滑油性に
優れ、高温下での使用に耐える耐熱性ベアリングリテー
ナ−を提供し得るようなベアリングリテーナ−用ポリア
ミド樹脂組成物に関する。
発明の技術的背景 従来、玉軸受(ボールベアリング)、円すいころ軸受(
テーパーベアリング)などの軸受のリテーナ−(保持器
)には、ガラス繊維で強化したナイロン66等のガラス
繊維強化ポリアミド、金属などが広く使用されている。
これらの軸受には、ギアオイル、グリースなどの潤滑油
が用いられることが多いため、リテーナ−用のナイロン
66として、耐潤滑油安定剤を配合したいわゆる耐ホツ
トオイル銘柄のナイロン66が用いられてきた。
しかしながら、上記のような耐ホツトオイル銘柄のナイ
ロン66を用いたガラス繊維強化ポリアミド製リテーナ
−は、高温度下でギアオイル、グリースなどの潤滑油に
より劣化す・るため、高温度下での使用ができないとい
う問題点があった。
なお、特開昭63−199925号公報には、ナイロン
66などのポリアミド樹脂、ポリブタジェンゴムなどの
正ラストマー5〜20重量%およびガラス繊維、炭素繊
維などの強化繊維5〜30重量%からなる円すいころ軸
受の保持器材料が開示されている。また同公報には、こ
のような保持器材料を用いれば、寸法変化が小さくて、
損傷しにくく、しかも軽量で長寿命の保持器を得ること
ができる旨記載されている。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、高温度下での耐潤滑油性に優
れ、高温度下での使用に耐える耐熱性ベアリングリテー
ナ−が得られるようなベアリングリテーナ−用ポリアミ
ド樹脂組成物を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリアミド樹脂組
成物は、テレフタル酸成分単位30〜100モル%と、
テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位0〜7
0モル%および/または脂肪族ジカルボン酸成分単位0
〜70モル%とからなるジカルボン酸成分単位(a)と
、脂肪族アルキレンジアミン成分単位および/または脂
環族アルキレンジアミン成分単位(b)とからなる芳香
族ポリアミド(A):100重量部と、 無機繊維(B):5〜200重量部 とからなることを特徴としている。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリアミド
樹脂組成物について具体的に説明する。
本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリアミド樹脂組
成物は、芳香族ポリアミド(A)と、無機繊維(B)と
から構成されている。
芳香族ポリアミド(A) 本発明で用いられる芳香族ポリアミド(A)は、テレフ
タル酸成分単位を主成分単位とする芳香族ジカルボン酸
成分単位(a)と、アルキレンジアミン成分単位(b)
とから構成されている。
この芳香族ポリアミド(A)は、濃硫酸中30℃の温度
で測定した極限粘度[η]が通常、0.5〜3.Od/
/g、好ましくは0.8〜1.5dl/gの範囲である
ことが望ましい。
上記のような芳香族ジカルボン酸成分単位(a)には、
テレフタル酸成分単位に加えて、その他の芳香族ジカル
ボン酸成分単位および/または脂肪族ジカルボン酸成分
単位が含まれていてもよい。
このようなその他の芳香族ジカルボン酸成分単位の具体
例としては、イソフタル酸、フタル酸、2−メチルテレ
フタル酸、ナフタリンジカルボン酸などから誘導される
成分単位が挙げられ、これらの内では、イソフタル酸成
分単位またはナフタリンジカルボン酸成分単位が好まし
く、特にイソフタル酸成分単位が好ましい。
また上記の脂肪族ジカルボン酸成分単位の具体例として
は、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸
などの炭素数4〜20の脂肪族カルボン酸から誘導され
る成分単位が挙げられ、これらの内ではアジピン酸成分
単位が特に好ましい。
なお、芳香族ジカルボン酸成分単位には、上記のテレフ
タル酸成分単位と、その他の芳香族ジカルボン酸成分単
位および/または脂肪族ジカルボン酸成分単位とに加え
て、少量のトリメリット酸、ピロメリット酸なとの三塩
基性以上の多価カルボン酸から誘導される成分単位が含
まれていてもよい。
上記の芳香族ポリアミド(A)を構成する芳香族ジカル
ボン酸成分単位(a)には、全ジカルボン酸成分単位1
00モル%中テレフタル酸成分単位は、通常、30〜1
00モル%、好ましくは40〜80モル%の量で、テレ
フタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単位は
、通常、0〜70モル%、好ましくは20〜60モル%
の量で含まれている。脂肪族ジカルボン酸成分単位は、
テレフタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単
位に代えて使用する場合には通常、0〜70モル%、好
ましくは40〜80モル%の量で含まれている。但し、
テレフタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単
位と、脂肪族ジカルボン酸成分単位との両者が含まれる
ときは、その合計が、通常0〜70モル%、好ましくは
20〜70モル%となるような量で含まれていることが
望ましい。これらのジカルボン酸成分単位の合計量は1
00モル%である。テレフタル酸成分単位が上記のよう
な範囲内の量で含まれる芳香族ポリアミド(A)を用い
ると、得られるポリアミド組成物の熱変形温度などの耐
熱性、引張強度、耐摩耗性などの機械的特性、耐薬品性
、耐水性などの化学的特性が向上するとともに、高温度
下での耐潤滑油性が向上するようになるので好ましい。
本発明で用いられる芳香族ポリアミド(A)は、上記の
ような芳香族ジカルボン酸成分単位(a)と、脂肪族ア
ルキレンジアミン成分単位および/または脂環族アルキ
レンジアミン成分単位(b)とから構成される。
この脂肪族アルキレンジアミン成分単位のうちでは、炭
素数が4〜25の直鎖状あるいは分枝を有する鎖状のア
ルキレンジアミン成分単位が好ましく、さらに好ましく
は炭素数が6〜18の直鎖状あるいは分枝を有する鎖状
のアルキレンジアミン成分単位が望ましい。
このような脂肪族系ジアミン成分単位としては、具体的
には、たとえば、 6−シアミツヘキサン、 7−ジアミノへブタン、 8−ジアミノオクタン、 9−ジアミノノナン、1.10−ジアミノデカン、11
−ジアミノウンデカン、 12−ジアミノドデカン等の直鎖状アルキレンジアミン
から誘導される成分単位; および、 4−ジアミノ−1,1−ジメチルブタン1.4−ジアミ
ノ−1−エチルブタン、 4−ジアミノ−1,2−ジメチルブタン、4−ジアミノ
−1,3−ジメチルブタン、4−ジアミノ−1,4−ジ
メチルブタン、4−ジアミノ−2,3−ジメチルブタン
1.2−ジアミノ−1−ブチルエタン、 6−ジアミツー2.5−ジメチルヘキサン、6−ジアミ
ツー2.4−ジメチルヘキサン、6−ジアミツー3,3
−ジメチルヘキサン、6−ジアミツー2.2−ジメチル
ヘキサン、6−ジアミツー2,2.4− トリメチルヘ
キサン1.6−ジアミツー2.4.4−  )リメチル
ヘキサン、7−ジアミツー2.3−ジメチルへブタン1
.7−ジアミツー2.4−ジメチルへブタン1.7−ジ
アミツー2.5−ジメチルへブタン、7−ジアミツー2
.2−ジメチルへブタン、8−ジアミノ−1,3−ジメ
チルオクタン1.8−ジアミノ−1,4−ジメチルオク
タン、8−ジアミノ−2,4−ジメチルオクタン1.8
−ジアミノ−3,4−ジメチルオクタン1、トノアミノ
−4,5−ジメチルオクタン1.8−ジアミノ−2,2
−ジメチルオクタン1.8−ジアミノ−3,3−ジメチ
ルオクタン1、トジアミノー4.4−ジメチルオクタン
1.6−ジアミツー2.4−ジエチルヘキサン、9−ジ
アミノ−5−メチルノナン等の分枝を有する鎖状のアル
キレンジアミンから誘導される成分単位を挙げることが
できる。
このような直鎖状あるいは分枝を有する鎖状のアルキレ
ンジアミン成分単位のうちでは、直鎖状のアルキレンジ
アミン成分単位が好ましく、とくに1.6−シアミツヘ
キサン、1.8−ジアミノオクタン、1.10−ジアミ
ノデカン、I、+2−ジアミノドデカン等の直鎖状アル
キレンジアミンのうちの1種あるいは2種以上の化合物
から誘導される成分単位が好ましいく、さらに好ましく
は、I、10−ジアミノデカン成分単位が好ましい。
脂環族ジアミン成分単位は、通常、炭素原子数が6〜2
5程度であり1.かつ少なくとも1個の脂環族炭化水素
環を含むジアミンから誘導される成分単位である。
このような脂環族ジアミン成分単位としては、具体的に
は、たとえば、 1.3−ジアミノシクロヘキサン、 !、4−ジアミノシクロヘキサン、 1.3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1.4
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジ
アミン、 ピペラジン、 2.5−ジメチルピペラジン、 ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−
アミノシクロヘキシル)プロパン、4.4′−ジアミノ
−3,3′−ジメチルジシクロヘキシルプロパン、 4.4′−ジアミノ−33′−ジメチルジシクロヘキシ
ルメタン、 4.4′−ジアミノ−33′−ジメチル−551−ジメ
チルジシクロヘキシルメタン、 4.4′−ジアミノ−3,3′−ジメチル−5,5′−
ジメチルジシクロヘキシルプロパン、 α−α′−ビス(4−アミノシクロヘキシルhp−ジイ
ソプロピルベンゼン、 α−α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)1−ジイ
ソプロピルベンゼン、 α−α゛−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−1,4
−シクロヘキサン、 α−α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−1,3
−シクロヘキサンなどの脂環族ジアミンから誘導される
成分単位を挙げることができる。
これらの脂環族ジアミン成分単位のうちでは、ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン、ビス(4アミノシクロヘ
キシル)メタン、4.4’−ジアミノ3.3′−ジメチ
ルジシクロヘキシルメタンが好ましく、特にビス(4−
アミノシクロヘキシル)メタン、1.3−ビス(アミノ
シクロヘキシル)メタン、1.3−ビス(アミノメチル
)シクロヘキサン等の脂環族ジアミンから誘導される成
分単位が好ましい。
上記のような芳香族ポリアミド(A)は、従来公知の種
々の方法により製造することができる。
たとえば、芳香族ジカルボン酸をハライドにし、直鎖脂
肪族アルキレンジアミンと均一溶液中で重縮合させる溶
液法、極性溶媒中に溶解した芳香族ジカルボン酸のハラ
イドと非極性溶媒中に溶解した直鎖脂肪族アルキレンジ
アミンとを界面で縮合させる界面法などによって芳香族
ポリアミド(A)を製造することができる。また、溶融
重合法あるいは固相重合法により、上記のような芳香族
ポリアミド(A)を製造することもできる。
無機繊維(B) 本発・明で用いられる無機繊維(B)としては、具体的
には、ガラス繊維、カーボン繊維、ホウ素繊維、セラミ
ック繊維、石綿繊維、ステンレススチール繊維などの繊
維状の無機系化合物が挙げられる。
これらの無機繊維(B)の内では、ガラス繊維が好まし
く用いられる。
これらの無機繊維は、2種以上混合して使用することも
できる。また、これらの無機繊維をシランカップリング
剤あるいはチタンカップリング剤などで処理して使用す
ることもできる。
本発明で用いられる無機繊維(B)は、径が5〜15μ
m1好ましくは6〜13μmであり、長さが好ましくは
2〜10−1特に好ましくは3〜6ffiI+である。
本発明においては、無機繊維(B)は、芳香族ポリアミ
ド(A)100重量部に対して5〜200重量部、好ま
しくは5〜150重量部、さらに好ましくは10〜10
0重量部の量で用いられる。
このような無機繊維(B)を上記範囲内の量で用いると
、ポリアミド樹脂組成物から得られる成形体の引張強度
、曲げ強度、曲げ7弾性率などの機械的特性、熱変形温
度などの耐熱特性、耐水性などの物理的化学的特性が向
上するとともに、吸湿対する寸法安定性が向上する。
本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリアミド樹脂組
成物は、上記のように芳香族ポリアミド(A)と無機繊
維(B)とを必須の構成成゛分とするが、これらの必須
成分の他に必要に応じて、無機充填剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光保護剤、耐熱安定剤、亜燐酸塩安定剤、
過酸化物分解剤、塩基性補助剤、増核剤、可塑剤、潤滑
剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料などを含んでいて
もよい。
上記の無機充填剤としては、粉末状、粒状、板状、スト
ランド状、クロス状、マット状を有する種々の充填剤な
どを挙げることができ、具体的には、シリカ、アルミナ
、シリカアルミナ、タルク、ケイソウ土、クレー、カオ
リン、石英、ガラス、マイカ、グラファイト、二硫化モ
リブデン、セラコラ、ベンガラ、二酸化チタン、酸化亜
鉛、アルミニウム、銅、ステンレスなどの粉状、板状の
無機系化合物などが挙げられる。
これらの無機充填剤は、2種以上混合して使用すること
もできる。また、これらの無機充填剤をシランカップリ
ング剤あるいはチタンカップリング剤などで処理して使
用することもできる。
前記無機充填剤のうち、粉末状の無機充填剤としては、
具体的には、シリカ、シリカアルミナ、アルミナ、二酸
化チタン、グラファイト、二硫化モリブデン、ポリテト
ラフルオロエチレンなどを挙げることができ、特にグラ
ファイト、二硫化モリブデンまたはポリテトラフルオロ
エチレンを使用すると本発明に係るポリアミド樹脂組成
物から得られる成形体の動摩擦係数、テーパー摩耗、限
界PV値などの耐摩耗性が向上するようになるので好ま
しい。
このような粉末状の無機充填剤の平均粒径は、通常、0
.1mμ〜200μm1好ましくは1mμ〜100μm
の範囲にあることが望ましい。
平均粒径がこのような範囲にあると、ポリアミド樹脂組
成物の耐摩耗性が著しく向上してくるので好ましい。
このような粉末状の無機充填剤は、芳香族ポリアミド(
A)100重量部に対して、通常、200重量部以下の
量で、好ましくは150重量部以下の量で、特に好まし
くは10〜100重量部の量で、含まれていることが望
ましい。
本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリアミド樹脂組
成物は、前記ポリアミド樹脂組成物の各構成成分を溶融
状態に維持しながら充填剤を配合するなどの方法により
調製することができる。この際、押出機、ニーダ−など
を用いることができる。
上記のような本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリ
アミド樹脂組成物は、通常の溶融成形法、たとえば圧縮
成形法、射出成形法または押出し成形法などによって成
形することができる。
発明の効果 本発明に係るベアリングリテーナ−用ポリアミド樹脂組
成物は、テレフタル酸成分単位を主成分単位として含有
するジカルボン酸成分単位(a)および特定のアルキレ
ンジアミン成分単位(b)からなる芳香族ポリアミド(
A)と、無機繊維(B)とを含んでなるので、成形時の
流動性が良く、この組成物を用いれば引張強度、曲げ強
度、耐熱性、耐水性に優れるとともに、高温度下での耐
潤滑油性に優れ、高温度下での使用に耐えるベアリング
リテーナ−が得られる。また、本発明に係るベアリング
リテーナ−用ポリアミド樹脂組成物から得られるベアリ
ングリテーナ−は、従来のナイロン66を用いたガラス
繊維強化ポリアミド製ベアリングリテーナ−と比較して
、吸湿に対する寸法安定性に優れ、軸受部品および軸の
組込みが容易である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 [芳香族ポリアミドの合成] 1.6−ジアミツヘキサン254g (2,19M)、
テレフタル酸247g (1,49M) 、イソフタル
酸106g (0,64M)と触媒として次亜リン酸ナ
トリウム0.45g (4,25X10−3M)とイオ
ン交換水148 mlを1.Olの反応器に仕込み、窒
素置換後250℃、35kg/alで1時間反応を行な
った。反応終了後反応器より約10kg/al低く設定
した圧力の受器へ抜き出し、極限粘度[η]が0.10
dJ/g (濃硫酸、30℃)のポリアミド545gを
得た。
次いで、このポリアミドを乾燥した後、二軸押出機を用
いてシリンダー設定温度330℃で溶融重合して極限粘
度[η]が1.1dl/g(濃硫酸、30℃)の芳香族
ポリアミドを得た。
この芳香族ポリアミド中のテレフタル酸成分単位のモル
%は71%であり、融点は320℃であった。
[ポリアミド樹脂組成物の製造] ベント付二軸押出機[■池貝鉄鋼製、型番PCIJ45
]を用いて、上記の芳香族ポリアミド75重量部と、径
13μmのガラス繊維[日東紡績■製、品番C5−6P
A−473S] 25重量部をベント部より供給して3
30℃で造粒した。
このようにして得られたポリアミド樹脂組成物のペレッ
トを射出成形機[東芝機械製、l5−50)を用いて、
下記の条件で試験片を射出成形した。
[射出成形条件] シリンダー温度(℃): 290/310/320/330 射出圧力(kg/cj)  : 1次72次=1000/800 金型温度(℃):120 上記試験片について、耐潤滑油性、曲げ特性、耐熱性お
よび耐水性を下記の方法に従って評価した。
[評価方法] (1)耐潤滑油性 ASTM 063Bに準じてASTMタイプ■、2M厚
の試験片を用い、引張スピード20−7分の条件で引張
試験を行なって引張強度を求める。
この引張試験では、150℃のギアオイル[出光興産■
製、出光ギアオイルHE 90S]に200時間、50
0時間、および1000時間浸漬した試験片を用いる。
また各試験片のギアオイル浸漬前後の重量を測定し、重
量変化率を求める。(2)曲げ特性 ASTM 0790に準じてサイズ3.2mmX12.
7mmX127mmの試験片を用い、曲げ試験を行なっ
て曲げ強度と曲げ弾性率を求める。
(3)耐熱性 耐熱性の評価は熱変形温度で行なう。
熱変形温度は、^STM−D−648に準じて、18.
6kg/−の曲げ応力を加えられたサイズ6.4m+a
X12、 7mmX 127mwの試験片を毎分2℃で
昇温させ、たわみ量が0.254maに到達した時の温
度とする。
(4)耐水性 耐水性の評価は吸水率で行なう。
吸水率は、^STM−D−570に準じて、厚さ3.2
mの試験片を23℃および100℃の水中に24時間放
置して水分量を測定し求める。
評価結果を表1、第1図および第2図に示す。
比較例1 実施例1において、芳香族ポリアミドの代わりに、ガラ
ス繊維含有量25%のポリヘキサメチレンアジパミド[
BASF製、品番A3HG5]を用い、射出成形条件を
下記のようにした以外は、実施例1と同様にして、ポリ
アミド樹脂組成物さらには試験片を得、得られた試験片
について上記物性を評価した。
[射出成形条件] シリンダー温度(℃): 240/260/270/280 金型温度(℃)ニア0 評価結果を表1、第1図および第2図に示す。
なお、ギアオイル浸漬時間が500時間を超えた試験片
は、劣化が著しく重量測定を行なうことができなかった
実施例2 実施例・lにおいて用いたポリアミド樹脂に代えて、下
記の芳香族ポリアミドを用いた以外は実施例1のと同様
とした。
結果を表1に示す。
[芳香族ポリアミドの合成] 1.6−ジアミツヘキサン255.6g (2,2M)
、テレフタル酸(TA)109.6g (0,66M)
、アジピン酸(AA)225.1g (1,54M)と
触媒として次亜リン酸ナトリウム0.47g(4,4X
IO’M )とイオン交換水146m1を1、Olの反
応器に仕込み、窒素置換後250℃、35kg/adで
1時間反応を行なった。反応終了後反応器より約10k
g/al低く設定した圧力の受器へ抜き出し、極限粘度
[η]が0. 15 dA’ 7g(濃硫酸、30℃)
のポリアミド510gを得た。
次いで、このポリアミドを乾燥した後、二軸押出機を用
いてシリンダー設定温度345℃で溶融重合して極限粘
度[η]が1.41cl/g (濃硫酸、30℃)の芳
香族ポリアミドを得た。
この芳香族ポリアミド中のテレフタル酸成分単位のモ、
ル%は30%であり、融点は276℃、ガラス転移温度
は70℃であった。
(註)上記の物性値は、ギアオイル浸漬前の試験片につ
いて試験をして求めた値である。
第1図および第2図より、実施例1のポリアミド樹脂組
成物から得た試験片は、比較例1のポリアミド樹脂組成
物から得た試験片と比較して、高温ギアオイル浸漬後の
引張強度低下および重量変化が小さく、耐潤滑油性(耐
ギアオイル性)に優れていることが理解される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1の試験片および比較例1の試験片に
ついて、試験片の150℃ギアオイル浸漬時間と試験片
の重量変化率との関係を表わしたグラフであり、第2図
は、実施例1の試験片および比較例1の試験片について
、試験片の150℃ギアオイル浸漬時間と引張強度との
関係を表わしたグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)テレフタル酸成分単位30〜100モル%と、テレ
    フタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位0〜70モ
    ル%および/または脂肪族ジカルボン酸成分単位0〜7
    0モル%とからなるジカルボン酸成分単位(a)と、 脂肪族アルキレンジアミン成分単位および/または脂環
    族アルキレンジアミン成分単位(b)とからなる芳香族
    ポリアミド(A):100重量部と、 無機繊維(B):5〜200重量部 とからなることを特徴とするベアリングリテーナー用ポ
    リアミド樹脂組成物。
JP8520290A 1989-07-10 1990-03-30 ベアリングリテーナー用ポリアミド樹脂組成物 Pending JPH03200871A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03143957A (ja) * 1989-10-27 1991-06-19 Mitsui Petrochem Ind Ltd 転がり軸受用保持器
JP6066028B1 (ja) * 2015-08-27 2017-01-25 三菱瓦斯化学株式会社 長繊維強化複合材料および成形品
WO2017033746A1 (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 三菱瓦斯化学株式会社 長繊維強化複合材料および成形品

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