JPH03197534A - 成形樹脂用骨材 - Google Patents

成形樹脂用骨材

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JPH03197534A
JPH03197534A JP33504389A JP33504389A JPH03197534A JP H03197534 A JPH03197534 A JP H03197534A JP 33504389 A JP33504389 A JP 33504389A JP 33504389 A JP33504389 A JP 33504389A JP H03197534 A JPH03197534 A JP H03197534A
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resin
amino acids
molding
gelatin
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JP33504389A
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Sadao Nishibori
貞夫 西堀
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AIN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は形成される樹脂の成形品、シート、フィルム
、皮膜、塗膜、接着剤層等の改質ないしは、これらの成
形品等を多孔質構造とするのに用いる骨材の提供に関す
る。
[従来の技術] 天然樹脂ないしは合成樹脂材の改質の手段として、これ
らの素材中にゼラチン等の改質材を配合することが種々
試みられており、その改質材の配合量に見合う特性か、
これらの樹脂成形品にもたらされていた。
かよる改質材の一つであるゼラチンを用いた改質例とし
ては合成ゴムに微量のゼラチンを配合して耐候性と摩擦
抵抗とを増すようにしたものがある。
又、合成樹脂材にゼラチンを配合することによって静電
気の帯電されない電子機器類等のハウジングを形成する
ことが試みられている。
更に、合成樹脂塗料や、合成樹脂コーテイング液等にゼ
ラチンを配合して、吸湿性があり肌触りの良好な塗膜や
積層皮膜を各種物品の表面又は基布面に形成することが
試みられている。
又、吸湿性に優れ、肌触り感が良く、しかも静電気の帯
電されることのない合成樹脂シートや合成樹脂フィルム
をゼラチン粉を含むカレンダーロール成形、押出し成形
、インフレーション成形等の適宜の方法で成形すること
が試みられており、特に離型紙の面にゼラチン粉を含む
合成樹脂塗液をナイフコーティング成形等の方法で塗布
して得たラミネートフィルムを基布等の面に添着するこ
とによって前記の特性を有する皮革様シート類の成形を
なしていた。
このように塗膜あるいは皮膜ないしはフィルム等にゼラ
チン粉を含ませることで、形成された塗膜あるいは皮膜
ないしはフィルム等に特有の吸湿性をもたらすと共に、
水分を含むゼラチン粉によって、塗膜あるいは皮膜ない
しはフィルム等にしっとりとした特有の肌触り感をもた
らし、接触面でのカサつき感を無くすことが試みられて
いた。
又、溶出骨材としてのゼラチン粉等を配合用いることに
着眼し、骨材としてのゼラチンを配合して合成樹脂成形
品、塗膜、皮膜ないしはフィルム等を作り、しかもこれ
らに含められている骨材としてのゼラチン粉を取り除く
ことによって、これらの合成樹脂成形品、塗膜、皮膜な
いしはフィルム等の面に微細な孔を設け、適度の吸放湿
ないしは通気の機能を、これらのフィルム等にもたらす
と共に、柔かい肌触りと、艶消し様の風合いとをもたら
すようにしていた。
このようにゴム弾性材を含む天然樹脂ないしは合成樹脂
材に配合されて、これらの素材のもつ機能的特性を改良
し、又は成形品の構造的特性を改良するのに用いられる
骨材は、その骨材の粒径がより微細であるほど、これら
の骨材のもたらす特性が相対的に良好となる傾向にある
ことから本発明者は、骨材としてのゼラチン粉が極力微
細となるように粉砕して用いていた。
[発明が解決しようとする課題] して得た合成樹脂成形品、塗膜、皮膜ないしはフィルム
等から、これらに含まれている骨材を水、湯、有機溶剤
等を用いて溶出又は抜き出すことによって、合成樹脂成
形品、塗膜、皮膜ないしはフィルム等の面に微細な孔を
形成することが試みられている。
このような混入骨材を樹脂の成形後に抜き出すことによ
って成形品等の面に微細な孔を形成する手段としては、
一般に成形樹脂の素材特性を損ねない目的等から、主と
して無機質系の水に溶解し易い炭酸ナトリウム、炭酸カ
ルシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、砂糖等の
粉末が用いられている。しかしながら、かSる無機質系
の骨材では、この骨材の完全な溶出が難しく骨材自体が
成形樹脂中に残留する不都合があると共に、形成される
孔の内壁に滑らかさが無く、しかも成形樹脂の肉質部内
に取り込まれた骨材が溶出されない不都合を有していた
そこで本発明者は、骨材としてゼラチンをか\る成形樹
脂の改質材ないしは樹脂成形品等の面を多孔質構造とす
るのに用いられる骨材としてのゼラチンは、極端に湿り
易く、しかも水分を含むことによって粘いゾル状となり
、粉砕不能の状態となることが多く、実用上多くの問題
があった。又、水分を取り除いて粉砕をしようとした場
合、この粉砕工程中でゼラチン自体が弾性のあるゲルを
形成し、これ又粉砕に不適当の状態になることが多く、
微粉状に粉砕して用いるのに不都合であった。
か\る点から本発明者は、ゼラチンをジメチルホルムア
ミド等の有機溶剤を粉砕媒体とする湿式粉砕の方法で粉
砕して用いることを試みた。
しかしながら粘いゾル又は弾性のあるゲルの状態のいず
れかにありがちなゼラチンをホールミル等により磨砕の
方法で粉砕することは、粉砕そのものが難しく、長時間
に亘った粉砕処理を必要とする割に未粉砕のゼラチン粉
が残留し易く、一般に未粉砕のゼラチン粉と過粉砕のゼ
ラチン粉とが互に混合し合った状態の粉砕粉となる傾向
を有し、均一の粒径からなるゼラチンの粉砕粉を得るこ
とができない不都合があった。
又、粉砕対象物であるゼラチンがゾル状とならないよう
に充分な乾燥条件を作り、その条件の下でゼラチンの粉
砕をなすべく、本発明者はドライエアーを用いたジェッ
トミルによるゼラチンの粉砕を試みた。
しかしながらジェットミルによる粉砕では、その粉砕の
過程でのゼラチンのゲル化を生し易く、このゲル化に伴
ってゼラチン自体に特有の弾性かもたらされること\な
り、シェツトミルによる衝撃粉砕の効率が極端に悪く、
又借かなエアー中の湿度によっても粉砕ゼラチン粉相互
が准看し合ったり、ジェットミルの周壁に結着する等の
不都合があり、実用に供し得る微細粉状のゼラチン粉を
得ることかできなかった。
膜、塗膜、接着剤層等から取り除かれて、この成形品等
に多孔質構造をもたらす微粉末としている。
[作用] 本発明にか\る成形樹脂用骨材は、アミノ酸粉末として
の吸放湿性を持つことから形成される樹脂成形品等に特
有の吸湿機能と肌触り感とをもたらす。
又、骨材であるアミノ酸を、その平均分子量が200よ
りも小さい範囲で用意したことから、骨材であるアミノ
酸のポリペプチド結合が無く、微細な骨材の容易な粉砕
形成と、この骨材の樹脂成形品等からの抜き出しが容易
である。
[実施例] 以下本発明にか\る典型的な成形樹脂用骨材の一実施例
を説明する。
こ\で用いられる骨材は、各種の樹脂中に安定に取り込
まれると共に、この骨材の取り込まれた樹脂の本来的な
性質をそこなうこと本発明にかSる成形樹脂用骨材は、
従前において開発された骨材としてのゼラチン粉の特性
をそのま\残しながら、均一の粒径に揃え易く、しかも
微細な粒径とすることのできる骨材を提供し、吸湿性が
あり肌触り感の良好な樹脂成形品等の安価な提供と、微
細な多孔質構造をもつ樹脂成形品等の安価な提供とを目
的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明ににか\る成形樹脂用骨材は叙上の目的を達成す
るものとして、請求項1の発明では、樹脂成形等に用い
られる成形樹脂に含められる骨材を、平均分子量が20
0よりも小さい範囲にあるアミノ酸の粉砕微粉末として
いる。
又、請求項2の発明では、樹脂成形等に用いられる成形
樹脂に含められる骨材を、平均分子量が200よりも小
さい範囲にあるアミノ酸の粉砕微粉末とし、しかもこの
骨材を形成された樹脂の成形品、シート、フィルム、皮
なく、成形された樹脂成形品に骨材固有の機能をもたら
すと共に、この樹脂成形品等から溶出その他の方法で抜
き出すことのできるアミノ酸を前提とし、このアミノ酸
の平均分子量が100〜200の範囲にあるようにした
後、これを目的とする粒径に到るまで粉砕する。
尚、こぎで用いられる分子量とは、C12原子の質量を
12とする単位であられした分子の質量のことであって
、平均分子量とは、プラス、マイナス15%前後の幅を
もつ平均値としての分子量であることを意味している。
この骨材の粉砕は、アミノ酸が湿気を帯びることのない
ようにドライエアーな用いた条件下でのジェットミルに
よる粉砕であっても良く、又ジメチルホルムアミド等の
有機溶剤を粉砕媒体とした湿式ボールミルで粉砕しても
良い。
この粉砕される骨材は、骨材の粉砕粒径が30ミクロン
(以下μmと表示する。)未満、20μm未満、10μ
m未満、5μm未満等のように一定の粒径より小さい範
囲に揃えられるようにして用いることもあり、又1〜5
μm、 3〜8μm、 5〜10μm、 8〜15μm
のように一定の幅内に粒径が揃えられるようにして用い
ることもあり、主として前者は湿式粉砕の方法で、後者
はジェットミルによる粉砕品として提供される。
こ\で用いられるアミノ酸は、例えば脱脂大豆、小麦蛋
白としてのグルテン、落花生油かす、菜種かす、綿実か
す、とうもろこし等に含まれる蛋白質ないしけ髪ケラチ
ン、羊毛ケラチン等を酵素、酸、アルカリで加水分解し
、ポリペプチド結合の無い状態として用意し、この加水
分解によって平均分子量が100〜200 とされたア
ミノ酸を粉砕することで目的とする粒径の骨材に形成し
て用いる。
又、前記以外の原料、例えば牛乳、鶏卵、魚、米、麦、
大豆等の穀類、各種の芋類等に含まれている蛋白質を酵
素、酸、アルカリで加水分解することによフて平均分子
量が1001 脆く粉砕し易いことから、いずれの粉砕方法でも短時間
に効率良く、しかも粒径の揃った微粉末としての骨材と
することができる。
実施例1 髪の油脂状物等の不純物を取り除いてケラチンとした後
、このケラチンを加水分解によって平均分子量が100
〜200のアミノ酸とする。
このアミノ酸の含有水分が、5重量%未満となるように
調整した後、アルビニ社製200AFGのカウンタージ
ェットミルで粉砕した。このカウンタージェットミルで
の粉砕は、粗粉相互が衝突して破断されるタイプのもの
であって、粉砕時のゲートのエアー圧を6 kg/cm
2とし、Ikgのエアー中に含まれる水分が0.002
kgよりも少ないエアーを用いて、分級機回転数を7.
0OOr、p、mとして用い、粉砕粉の粒径が10μm
以内となるようにセツティングをして粉砕をしたところ
、連続して108m以内の粒径に揃えられたアミノ酸の
粉砕粉〜20θのアミノ酸を得、このアミノ酸を粉砕す
ることで目的とする粒径の骨材として用いても良い。
更に、前記以外の原料、例えば各種の獣皮、獣骨に含ま
れているゼラチンを酵素、酸、アルカリで加水分解し、
平均分子量か100〜200のアミノ酸とした後、これ
を粉砕することで目的とする粒径の骨材として用いても
良い。
こ\で用いられるアミノ酸は、このアミノ酸の得られる
原料によって夫々組成を異にするものであるが、いずれ
の組成からなるアミノ酸であっても良く、その平均分子
量が100〜200となるように酸、アルカリ、酵素に
よる加水分解で調整した後、任意の方法で目的とする粒
径に到るまで粉砕して用いる。
このように加水分解によフてポリペプチド結合を無くし
たアミノ酸は、出発原料のゼラチン、ケラチン等の蛋白
質に認められていた弾性が極端になくなり、得られたア
ミノ酸は2 を得ることができた。
この粉砕により得られたアミノ酸の組成は、 アスパラギン酸 トレオニン セリン グルタミン酸 グリシン グリシン アラニン シスチン バリン メチオニン イソロイシン ロイシン チロシン フェニルアラニン リジン ヒスチジン アルギニン 732% 5.04% 17.13% 14.02% 14.09% 10.84% 6.01% 1.10% 4.77% 0.48% 1.59% 2.49% 0.76% 2.83% 2.07% 0.90% 8.56% てあって、ケラチンのもつ基本的な特性は何等損ねられ
ていないことが明らかとなった。
又、粉砕粉の平均粒子径を4,50μmに揃えることが
できた。
更に、平均粒子径の上限が8μmとなるようにセツティ
ングすることによって、粉砕粉の平均粒子径を370μ
mに揃えることができ、この粉砕時の上限を変更するこ
とによって得られる粉砕粉の平均粒子径の変更をなすこ
とができた。
又、この実施例では風量分級機による分級をジェットミ
ルの粉砕と併用していることから1μm未満の微細粉が
少なく、粉砕に伴う過粉砕部分が無く、夫々平均粒子径
の前後に揃った粒径の骨材を得ることができた。
比較例1 実施例1と同一の条件で、平均分子量が100.000
のゼラチン粗粉を粉砕した。
この粉砕で得られたゼラチン粉は、平均粒子径が881
μmと高く、しかも9μm以上の 5 した。この粉砕に用いられたボールミルは5.4℃の容
量をもち、3IIII11径のセラミックスホール2.
4℃が充填しである。
このボールミルに乾燥アミノ酸600g、ジメチルホル
ムアミド1200gを投入し、該ボールミル内を乾燥し
た雰囲気として粉砕をしたところ、極めて短時間に2μ
m未満の粒径のアミノ酸粉とされ、8μm以上の粒径の
アミノ酸粉の残溜がほとんど認められなかった。
この実施例2の粉砕に際して用いられたジメチルホルム
アミドに代えてメチルエチルケトン等の他の有機溶剤を
用いて同様のボールミルで粉砕をしたところ同様の粉砕
結果が得られた。
この粉砕により得られたアミノ酸の組成は、 アラニン      116.6 グリシン      335.0 バリン       21.9 0イシン       243 粒径からなる粉砕粉が粉砕粉全量の48.7重量%を占
めると共に、粉砕量が0.1kg/Hと極端に少なく実
用に不向きであった。又得られたゼラチン粉には部分的
に変成しているものがあった。
比較例2 ゼラチンを加水分解によって、その平均分子量が3,0
00となるように調整した後、このゼラチンを乾燥して
、実施例1と同一の条件で粉砕した。
この粉砕で得られたゼラチン粉は、平均粒子径が5.0
1μmと比較的小さく、−時間当りの処理量が5.0k
gであり、比較例1の不都合が大幅に改善されているも
の\量産面で尚、難が残されていた。
実施例2 牛骨から得られたゼラチンを加水分解し、平均分子量す
月00〜200のアミノ酸を得た後、これを乾燥し、含
有水分が6重量%未満となるように調整して湿式ボール
ミルで粉砕6 イソロイシン     1O18 プロリン       124.2 フエニルアラニン   14.0 チロシン       1.2 セリン       328 スレオニン      18.3 メチオニン      3,9 アルギニン      48.0 ヒスチジン      4,2 リジン        27.6 アスパラギン酸   46.7 グルタミン酸    72,6 ヒドロキシプロリン 93.3 ヒドロキシリジン   4.3 (1000残基当りの残基数で表示) であって、ゼラチンのもっていた基本的な特性が何等損
われていないことが明らかとなった。
比較例3 分子量100,000のゼラチン粗粉な、実施例2と同
一の条件で粉砕いた。
この粉砕で得られた粉砕粉のほとんどが2μmアンダー
のゼラチン粉であったが、 10μmよりも大きい粉砕
ゼラチン粉が、粉砕ゼラチン粉の全量中1.1重量%残
されていることが認められ、この粉砕粉を得るのに60
分間を費した。
又、この粉砕の続行によっても10μm以上の大きい粒
径のゼラチン粉の残溜が認められ、粉砕ゼラチン粉を一
定の範囲で取り揃えることが難かしく、しかも粉砕に要
する処理時間が長く、粉砕粉の量産には難があった。
か\る比較例に対して、前記の実施例で用いられたアミ
ノ酸は、もっとも安定して庶偏に入手し得るもの\典型
例であって、勅、植物等から取り出せるいかなるアミノ
酸であっても粉砕対象とすることができる。
又、前記実施例の粉砕方法は、アミノ酸粉砕に最適な粉
砕方法を示すものであるが他の構造のミルその他の粉砕
手段を用いることも9 ガン吹き等の種々の塗装方法によって各種の製品の表面
に塗布して用いることができる。
又、アミノ酸からなる骨材を配合されたコーテイング液
を基布面にコーティングしたり、基布をこのコーテイン
グ液に浸漬含浸して用いることができる。又、本実施例
で得たアミノ酸からなる骨材を含むコーテイング液を離
型紙にドクターナイフコート法等で塗布した後、この離
型紙の面に形成されたフィルムを基布面等に反転々写し
て用いることができる。
本実施例で得られたアミノ酸からなる骨材は、その粒径
が均一で、しかも一定の幅内で取り揃えられていること
から種々の用途に向けて、種々の方法で用いることが可
能である。
このようにしてアミノ酸からなる骨材を含んで形成され
た塗膜その他の成形品は、そのま\の状態で用いること
ができ、又この塗膜等に含まれているアミノ酸からなる
骨材を取できる。
このように粉砕されて粒径の揃えられたアミノ酸からな
る骨材は天然の樹脂ないしは合成樹脂等に配合されて種
々の用途に向けて用いられる。
又、この実施例で得られたアミノ酸からなる骨材を配合
して形成されるものは各種の成形方法により作り出され
る樹脂成形品(インジェクション成形、プロー成形、回
転成形、真空成形、プレス成形、スラッシュ成形その他
の成形方法にもとづく成形品)ないしは樹脂チューブ、
樹脂シート(押出し成形、カレンダロール成形その他の
成形方法にもとづく成形品)又は樹脂フィルム(インフ
レーシロン成形その他の方法にもとづくフィルム類)と
、塗装、コーティングの方法で成形される塗膜、コーテ
ィング皮膜、ラミネートフィルム及び接着剤等がある。
本実施例で得られたアミノ酸からなる骨材を配合された
塗料は刷毛塗り、ロール塗り、0 り除いた状態として用いる。
このアミノ酸からなる骨材の取り除きは、アミノ酸から
なる骨材を含んでいる成形品や、塗膜面や、皮膜、フィ
ルム等を水、渦中に漬は込んで、これらに含まれている
アミノ酸からなる骨材を膨潤させた状態で水、渦中に溶
かし出すことによってなす場合と、水に溶解し易く、し
かも分子量が80より小さい有機溶剤、好ましくは分子
量が60よりも小さいメチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ブチルアルコール、ペンチルアルコール、アセトン等に
漬は込み、これらの有機溶剤を充分に含浸せしめた後、
この有機溶剤を含浸している成形品等を水中に浸漬する
ことによって、これらの成形品等に含まれているアミノ
酸からなる骨材を取り除く場合とがある。
本実施例で得られたアミノ酸からなる骨材は叙上のよう
に種々の用途に向けて、種々の方法で用いることができ
、特に、塗膜、皮膜、接着剤層、コーティング層、ラミ
ネートフィルム又は薄いフィルム等に含められた場合に
、これらの塗膜、皮膜、接着剤層、コーティング層、ラ
ミネートフィルム又は薄いフィルム等から突き出して、
これらの塗膜等の表面を荒したり、これらの塗膜等にク
ラックを生じたりすることがなく、又こわらの塗膜等の
内部に深く埋没されることがなく、アミノ酸からなる骨
材特有の性状を、これらの塗III等にもたらすことが
できる。
又、このように概ね均一の粒径からなる骨材とされてい
ることから、塗膜等に概ね均一の分布密度をもって含め
ることが可能とされ、均一の分布密度でしかも塗膜等の
厚さの関係でもっとも理想的な1μm以上〜10μm未
満の粒子径のアミノ酸からなる骨材を含む塗膜等を得る
ことかできた。
このようなアミノ酸からなる骨材の粒径面での特徴は薄
い塗膜等に、もりとも効果的にアミノ酸のもつ特性をも
たらすのに都合が良3 このようにして得られた塗膜、皮膜、接着剤層、コーテ
ィング層、ラミネートフィルム又はフィルム等の面から
、この塗膜等に含まれているアミノ酸からなる骨材を水
、湯で溶出し、又は有機溶剤を用いて抜き出すことによ
って、これらの塗膜等の面に微細で概ね均一の孔径から
なる孔を設ける。
このように塗膜等に含まれているアミノ酸からなる骨材
を取り除いた場合、この塗膜等に特有の透湿性と通気性
とがもたらされると共に独特の艶消し状の風合いと、良
好な肌触り感とがもたらされ、塗膜等の面に皮革様の特
性をもたらすことができる。
モして、この塗膜等に設けられる孔は、この塗膜層から
取り除かれるアミノ酸からなる骨材の粒径が概ね均一で
あり、しかも塗膜等に概ね均一の分布密度で含まれてい
ることから、塗膜等に均一の分布密度、概ね均一の孔径
の孔として設けられる。この結果、形成される塗膜等が
アミノ酸からなる骨材の抜き出く、薄い塗膜等にアミノ
酸特有の吸放湿機能、独特の風合いと肌触り感とをもた
らすことができ、又、この骨材によって着色性が良好と
されると共に静電気の帯電が防止された樹脂成形品等と
することができる。
かよる点から各種の家具、建具、建築材料、身の回り用
品、自動車のステアリングホイールや操作用のグリップ
類等の表面に塗布する塗料に含めて用いたり、各種の樹
脂コーテング液ないしは樹脂ライニング液中に含めて合
成皮革材等の表面コーテング層を形成するのに用いるこ
とができる。又、ラミネートフィルム中に前記実施例の
アミノ酸からなる骨材を含ませておき、このフィルム基
布面等に転写することによって合成皮革材等を得るのに
用いたり、このフィルム自体を独立に用いたりすること
ができる。更にポリプロピレン等の粉末と混合して樹脂
成形をなすことによって各種の成形品を得るのに用いた
り接着剤に含ませて用いることができる。
 4 しに伴って生ずる大きすぎる孔や、孔の偏りによって脆
い部分を生ずることがない。又、アミノ酸からなる骨材
の抜き出しに伴って生ずる小さすぎる孔や、孔の偏りに
よって生ずる孔の無い部分の発生によって塗膜等に皮革
様の風合いの無い部分を生ずることを防ぐことができる
実施例3 ハンドル用のリム成形型の型面にシリコン系離型剤をス
プレーガンで5μm程度の厚さに吹付けた後、ポリウレ
ンタン樹脂皮膜層となる薄膜を該型面に形成した。
この薄膜は、固形分(不揮発分)が30重量%の乾式用
ウレタン樹脂溶液100重量部と、アミノ酸からなる骨
材21重量部を含むジメチルホルムアミドの骨材分散液
70重量部との混合液を用意し、この混合液を10〜2
0μmの膜厚となるようにリム成形型の型面にスプレー
ガンを用いて吹付は形成した。
こメで用いられたアミノ酸からなる骨材は実施例1で得
られた粉砕粉を用いた。
次いでリム成形型に鉄芯をセットして型締めを行なった
後、成形樹脂を該型内に注入した。
この注入成形樹脂は、ポリエーテル、架橋剤、触媒、発
泡剤の混合液からなるA液と、イソシアナートのB液と
をポンプを用いてミキシングヘッドに注入し、A液、B
液を衝突混合させた状態で成形型に注入して用いた。
次いで成形されたハンドルを100℃の熱水に30分間
浸漬して、渇洗い状態で取り出し、乾燥した。
このようにして成形されたハンドルは表面に数ミクロン
の微細な孔を無数に有し、しかも成形品表面に微細な凹
凸が形成された。
この結果、ハンドルを握った際にべとつき感が無くドラ
イな感覚があった。又、乾燥した冬季でもハンドル表面
がしっとりとした適度の接触抵抗をもった肌触り感があ
った。
又、ハンドル表面にある凹凸と、微細な孔7 す、ハンドル表面に微細な孔が無数に形成され、実施例
3のハンドル以上に優れた表面特性が成形ハンドルにも
たらされた。
尚、叙上におけるアミノ酸からなる骨材の除去は、水、
温水又は熱水中に前記の成形品等を浸漬して行なっても
良く、又、メチルアルコール等の有機溶剤を用いて成形
品等から、これに含まれているアミノ酸等の骨材の除去
をなしても良い。
特に、水、湯又は熱水を用いて前記の成形品等に含まれ
ているアミノ酸等の骨材の除去をなす場合、水よりは温
水、温水よりは熱水を用いた場合の除去効率が良く、一
般に温度が高い程アミノ酸からなる骨材の溶は出しが短
時間になされる傾向を示している。
そこで、成形品等の樹脂素材を損傷ないしは変質させな
い範囲で極力高い温水を用いた処理をなすのが良い。
次いで、水との溶解性が良く、しかも分子量の小さい有
機溶剤を用いて成形品等に含まとによりて光線が互に干
渉し合って、ソフトな艶消し状態とされた。
更に、アミノ酸からなる骨材の溶出に伴って表面皮膜層
が脆くなることもなく、耐摩耗性、引っ張り強さ等の表
面特性が純粋なポリウレタン樹脂皮膜に略近い値を示し
た。
実施例4 実施例3でリム成形されたハンドルを50%濃度のメチ
ルアルコール水溶液中に浸漬し、ハンドル表皮層の成形
合成樹脂剤を充分に膨潤させた。
次いで、このハンドルを水中に浸漬して、超音波振動を
付加しながら、ハンドル表面に手の押しもみ処理を施し
た。
更に、ハンドルに洗滌水を吹きつけて、ハンドルの表皮
層に含まれているメチルアルコールを取除いた後、脱水
、乾燥した。
このよう、にして得られたハンドルは、実施例3のハン
ドル以上に、ハンドルに含まれているアミノ酸からなる
骨材が取り除かれてお 8 れいるアミノ酸からなる骨材を取除く方法を用いる場合
、この有機溶剤によって成形品等が損傷されたり、変質
することのないように注意する。例えば成形品がポリウ
レタン樹脂からな改場合には、このポリウレタン樹脂を
溶解せず、しかも水との溶解性が良好で、分子量が略8
0よりも小さいメチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、アセト
ン等を用いるのが良い。
この有機溶剤を用いたアミノ酸からなる骨材の除去では
、先ず、この有機溶剤で成形品等を充分に膨潤させるこ
とSlこの膨潤された成形品等を水中に充分浸漬して、
この成形品等に含まれているアミノ酸からなる骨材を完
全に取り除くこと\、この成形品等に含まれている有機
溶剤を水洗等の手段で充分に取り除くことが必要である
比較例4 比較例1で得られたゼラチン粉を用いて、実施例3と同
一の条件でハンドルを形成し、この形成したハンドルか
ら、これに含まれているゼラチン粉の抜き出しをなした
こ\で、得られたハンドルでは、ゼラチン粉の全てが除
去されておらず、一部のゼラチン粉の残溜が認められ、
ハンドルに変色の生ずる危険があることから、ゼラチン
粉の除去を充分な時間をかけて行なう必要があった。
[効果] 本発明か\る成形樹脂用骨材は、アミノ酸特有の性状を
残した骨材であって、しかも破壊し易く、粒径の揃え易
い骨材を提供することによって、アミノ酸特有の性状を
有する骨材を含む各種の樹脂成形品、シート、フィルム
、皮膜、塗膜、接着剤層の廉価な形成を可能とし、吸放
湿性に優れ、肌触り感が良く、しかも静電気の帯電しな
い成形品等に応用し得るようにした。
又、これらの成形品等に含められる骨材が確実に、しか
も容易に除去されるものとし1 て、これらの成形品等の表面に微細な孔を確実、且つ容
易に形成し得るようにして透湿性に優れ、肌触り感が良
好で、しかも柔かい風合いの表面特性を、これらの成形
品等にもたらすようにした。
更に、粉砕提供される骨材が、粉砕し易く、しかも一定
の粒径に揃え易いことから、成形品表面にもたらされる
前記の骨材並びに微細孔による肌触り感、風合い等のバ
ラつきがなく均一の表面特性を有する成形品等を提供す
ることができる。
か\る点から、本発明にか\る成形樹脂用の骨材は、樹
脂成形品の全てと、シート類、フィルム類の成形に用い
ることができると共に、日常身の回りにある全ての製品
類の塗膜ないしは皮膜として、更には合成皮革生地の接
着剤等として用いることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、成形樹脂に含めて用いられる骨材であって、この骨
    材を、平均分子量が200よりも小さい範囲にあるアミ
    ノ酸の粉砕微粉末としたことを特徴とする成形樹脂用骨
    材。 2、成形樹脂に含めて用いられる骨材であって、この骨
    材を、平均分子量が200よりも小さい範囲にあるアミ
    ノ酸の粉砕微粉末とし、且つ形成された樹脂成形品、シ
    ート、フィルム、皮膜、塗膜、接着層等から取り除いて
    、この成形品等に多孔質構造をもたらす微粉末としたこ
    とを特徴とする成形樹脂用骨材。
JP33504389A 1989-08-16 1989-12-26 成形樹脂用骨材 Pending JPH03197534A (ja)

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JP33504389A JPH03197534A (ja) 1989-12-26 1989-12-26 成形樹脂用骨材
US07/550,893 US5225536A (en) 1989-08-16 1990-07-11 Particles of gelatin and amino acid to be blended in resins
CA002021381A CA2021381A1 (en) 1989-08-16 1990-07-17 Particles of gelatin and amino acid to be blended in resins
ES90402275T ES2020907A4 (es) 1989-08-16 1990-08-09 Particulas de gelatina y amino acido para ser mezclados en resinas
EP19900402275 EP0413627A3 (en) 1989-08-16 1990-08-09 Particles of gelatin and amino acid to be blended in resins
DE199090402275T DE413627T1 (de) 1989-08-16 1990-08-09 Teilchen von gelatine und aminosaeure welche mit harzen gemischt werden.
KR1019900012469A KR910004725A (ko) 1989-08-16 1990-08-13 수지에 배합하여 사용하는 제라틴입자 및 아미노산입자

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54137064A (en) * 1978-04-17 1979-10-24 Sekisui Chem Co Ltd Manufacture of porous membrane
JPH01102388A (ja) * 1987-10-16 1989-04-20 Japan Atom Energy Res Inst 薄膜放射線線量計素子

Patent Citations (2)

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