JPH0319639Y2 - - Google Patents

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JPH0319639Y2
JPH0319639Y2 JP11775485U JP11775485U JPH0319639Y2 JP H0319639 Y2 JPH0319639 Y2 JP H0319639Y2 JP 11775485 U JP11775485 U JP 11775485U JP 11775485 U JP11775485 U JP 11775485U JP H0319639 Y2 JPH0319639 Y2 JP H0319639Y2
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shaft
flange
handle
hole
vacuum container
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は真空容器に関し、特に開閉可能なふた
を有する真空容器の締付機構の構造に関する。
〔従来技術とその問題点〕
開閉可能なふたを有する真空容器は、通常ふた
を閉じて真空容器本体(以下単に容器本体とい
う)に締め付けるための締付機構を持つている。
第2図は、従来の真空容器の断面図である。
第2図において、201aは容器本体、201b
は真空容器のふたである。容器本体201aには
蝶番201cが、そしてふた201bには蝶番受
け201dが付いており、蝶番軸201eを支点
としてふた201bが開閉できる構造となつてい
る、一点鎖線内が締付機構部201fであり、こ
れによりふた201bを容器本体201aのフラ
ンジ201gに締め付けることができる。
第3図は第2図の締付機構部201fの部分拡
大断面図である。
第3図において、202は雌ねじ部205の付
いた機構本体であり、203が雄ねじ部206の
付いた段付き中空円筒形のハンドル、また204
は機構本体202とハンドル203とフランジ2
01gの貫通孔を通る段付きシヤフトである。シ
ヤフト204のハンドル203側の先端部には、
シヤフト204を手で回転させることが出来る取
つ手としてシヤフト軸Xと垂直にピン207が打
ち込まれており、またシヤフト204のハンドル
側の一部にはハンドル203の推力をシヤフト2
04に伝達するため段部208が形成されてい
る。
また、シヤフト204とハンドル203の段部
との間の隙間には、シヤフト204をハンドル2
03側に押し続けるための圧縮ばね209が設け
られており、機構本体202よりフランジ201
g側のシヤフト部には、シヤフト204が圧縮ば
ね209によつて抜けてしまうのを防ぐために止
め輪210が取付けられている。シヤフト204
のフランジ201g側の先端部にはピン211が
シヤフト軸Xと垂直に打ち込まれており、フラン
ジ201gにはシヤフト204とピン211とが
通り抜けられるような長穴部を有する貫通孔21
2が設られている。
第4図は、第3図のフランジ201gの長穴部
212A周辺のA方向矢視図である。
第4図において、フランジ201gに設けられた
長穴部212Aを通り抜けるシヤフト204先端
のピン211は、シヤフト204を90°回転する
ことにより長穴部212A周囲に設けられたくぼ
み213に嵌合し、シヤフト204を固定する。
上記第3図及び第4図における真空容器はふた
201bを締め付けた状態であり、以下にその締
め付け操作について説明する。
実際に締付機構部を操作して締め付けるには、
ふた201bを閉じシヤフト204及びピン21
1を長穴部212Aを有する貫通孔212に通
し、ピン207を用いてシヤフト204を回転さ
せ、ピン211をくぼみ213内に固定する。こ
の状態が締付機構部の仮止め状態である。仮止め
状態からハンドル203を回転させることによつ
てシヤフト204の段部208をハンドル203
側に押し、これによつてピン211が押され、容
器本体201aのフランジ201gがふた201
bに締め付けられる。ふた201bを開ける場合
は閉じる場合の逆の操作を行なう。
しかしながら、従来の真空容器の締付機構では、
締付解放状態においてシヤフト204が自由に回
転してしまい、また締付動作時においても、ピン
211をくほみに合わせる作業等の時間的な無駄
も多く、非常に不便であるという欠点を有してい
た。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、上記欠点を除去し、真空容器
のふたの開閉が容易でかつ容器本体に締め付ける
作業の効率が向上可能な真空容器を提供すること
にある。
〔考案の構成〕
本考案の真空容器は、フランジを有する真空容
器本体と、このフランジに設けられた長穴部を有
する貫通孔と、貫通孔の周囲に設けられたくぼみ
と、前記フランジの貫通孔に位置整合する貫通孔
とこの貫通孔の回りに形成された雌ねじ部とを有
し前記フランジに真空容器のふたを押える機構本
体と、段付き中空円筒形でかつ前記機構本体の雌
ねじ部に螺合する雄ねじ部を有するハンドルと、
前記ハンドルと機構本体とフランジの貫通孔を通
る段付きシヤフトと、シヤフトの第1の段部と前
記ハンドルの段部との間の隙間に設けられた圧縮
ばねと、前記シヤフトの第2の段部と前記ハンド
ルの端部とが接触する面に対してハンドル側のシ
ヤフト部分に設けられた回転用取つ手と、前記シ
ヤフトのフランジ側の端部にかつシヤフト軸に垂
直に設けられたピンと、前記機構本体とフランジ
との間で前記シヤフトに取付けられた止め具とを
含む真空容器であつて、前記機構本体に接する前
記シヤフトの表面には複数個の溝が設けられてお
り、前記機構本体にはシヤフト軸に対して垂直方
向にねじ穴が貫通しており、このねじ穴に前記シ
ヤフト表面の溝に接する鋼球と圧縮ばねとが挿入
され、圧縮ばねの外側には押えねじが螺合されて
いるものである。
〔作用〕
本考案は、上述の構成すなわち、ふたを容器本
体に締め付けるための締付機構部を、機構本体、
ハンドル、シヤフト、圧縮ばね、鋼球等から成る
構造としたのでふたを閉じて容器本体に締め付け
気密性を保持する作用を有する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
第1図は、本考案の一実施例の断面図であり、
真空容器の締付機構部により、ふたと容器本体と
締め付けた状態を示している。
第1図において101aがフランジ101gを
有する容器本体、101bが真空容器のふたであ
る。102が雌ねじ部105の付いた機構本体で
あり、103が雄ねじ部106の付いた段付き中
空円筒形のハンドル、また104は機構本体10
2とハンドル103とフランジ101gの貫通孔
を通る段付きシヤフトである。シヤフト104の
ハンドル側の先端には、シヤフト104を手で回
転させることが出来る取つ手としてシヤフト軸X
と垂直にピン107が打ち込まれており、またシ
ヤフト104のハンドル側の一部にはハンドル1
03の推力をシヤフト104に伝達するため段部
108が形成されている。また、シヤフト104
とハンドル103の段部との間の隙間には、シヤ
フト104をハンドル103側に押し続けるため
の圧縮ばね109が設けられており、機構本体1
02よりフランジ101g側のシヤフト部には、
シヤフト104が圧縮ばね109によつて抜けて
しまうのを防ぐために止め輪110が取付けられ
ている。シヤフト104のフランジ101g側の
先端部にはピン111がシヤフト軸Xと垂直に打
ち込まれており、フランジ101gには、シヤフ
ト104とピン111とが通り抜けられるような
形状の長穴部を有する貫通孔112があけてあ
り、長穴部と直角方向にピン111が固定される
くぼみ113が設けられている。そして、機構本
体104に接する部分のシヤフト104の表面に
はシヤフト軸Xに垂直方向に90°の間隔をおいて
4箇所に溝114が設けられており、更に機構本
体102にはシヤフト軸に対して垂直方向にねじ
穴115があいており、このねじ穴115中に鋼
球116、圧縮ばね117を入れて押さえねじ1
18によつてねじ止めされている。この為シヤフ
ト104を回転させた時にシヤフト104が鋼球
116に押されて90°ずつ一時的に静止する。
上記、第1図における実施例は、真空容器のふ
た101bを締め付けた状態であり、以下にその
締め付け操作について説明する。
実際に締付機構部を操作して締め付けるには、
ふた101bを閉じシヤフト104及びピン11
1を長穴部を有する貫通孔に通し、ピン107を
用いてシヤフト104の溝114に鋼球116が
入るまで回転させ、ピン111をくぼみに固定す
る。この状態が締付機構の仮止め状態である。仮
止め状態からハンドル103を回転させることに
よつてシヤフト104の段部108をハンドル1
03側に押し、これによつてピ111が押され、
容器本体101aのフランジ101gがふた10
1bに締め付けられる。ふた101bを開ける場
合は閉じる場合の逆の操作を行なう。
尚、上記説明においては、シヤフトを回転させ
る為の取つ手としてピンを、そしてシヤフトの止
め具として止め輪を用いたが、これらに限定され
るものではなく、同様の作用を有する他のもので
あつてもよい。
〔考案の効果〕
従来の真空容器では真空容器のふとを閉じて容
器本体に締め付けるための締付機構部が解放状態
にあるとき、シヤフトが自由に回転してしまい、
また締付動作時においてもシヤフト先端のピンを
フランジのくぼみに合わせる作業等の時間的な無
駄も多く、非常に不便であつた。これに対し本考
案による真空容器では、シヤフトに溝を設け、鋼
球と圧縮ばねによつてこの溝を押さえているた
め、シヤフトがむやみに回転せず締付機構部の締
付及び解放状態それぞれについてシヤフトの回転
が固定されるため、ピンをくぼみに合わせる作業
等の時間的な無駄も少なくなるほど、本考案によ
る効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は
従来の真空容器の断面図、第3図は第2図の締付
機構部の拡大断面図、第4図は第3図の真空容器
本体の長穴部周辺の矢視図である。 101a,201a……容器本体、101b,
201b……ふた、101g,201g……フラ
ンジ、102,202……機構本体、103,2
03……ハンドル、104,204……シヤフ
ト、105,205……雌ねじ部、106,20
6……雄ねじ部、107,207……ピン、10
8,208……段部、109,209……圧縮ば
ね、110,210……止め輪、111,211
……ピン、112,212……貫通孔、113,
213……くぼみ、114……溝、115……ね
じ穴、116……鋼球、117……圧縮ばね、1
18……押さえねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジを有する真空容器本体と、該フランジ
    に設けられた長穴部を有する貫通孔と、該貫通孔
    の周囲に設けられたくぼみと、前記フランジの貫
    通孔に位置整合する貫通孔と該貫通孔の回りに形
    成された雌ねじ部とを有し前記フランジに真空容
    器のふたを押える機構本体と、段付き中空円筒形
    でかつ前記機構本体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ
    部を有するハンドルと、前記ハンドルと機構本体
    とフランジの貫通孔を通る段付きシヤフトと、該
    シヤフトの第1の段部と前記ハンドルの段部との
    間の隙間に設けられた圧縮ばねと、前記シヤフト
    の第2の段部と前記ハンドルの端部とが接触する
    面に対してハンドル側のシヤフト部分に設けられ
    た回転用取つ手と、前記シヤフトのフランジ側の
    端部にかつシヤフト軸に垂直に設けられたピンと
    前記機構本体とフランジとの間で前記シヤフトに
    取付けられた止め具とを含む真空容器において、
    前記機構本体に接する前記シヤフトの表面には複
    数個の溝が設けられており、前記機構本体にはシ
    ヤフト軸に対して垂直方向にねじ穴が貫通してお
    り該ねじ穴に前記シヤフト表面の溝に接する鋼球
    と圧縮ばねとが挿入され、該圧縮ばねの外側には
    押えねじが螺合されていることを特徴とする真空
    容器。
JP11775485U 1985-07-31 1985-07-31 Expired JPH0319639Y2 (ja)

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JPS6225368U JPS6225368U (ja) 1987-02-16
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