JPH03194163A - 燃料噴射弁用プレートオリフィスの製造方法 - Google Patents

燃料噴射弁用プレートオリフィスの製造方法

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JPH03194163A JP33267289A JP33267289A JPH03194163A JP H03194163 A JPH03194163 A JP H03194163A JP 33267289 A JP33267289 A JP 33267289A JP 33267289 A JP33267289 A JP 33267289A JP H03194163 A JPH03194163 A JP H03194163A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、内燃機関用の燃料噴射弁用プレートオリフィ
スの製造方法に関する。
〈従来の技術〉 内燃機関の燃料噴射弁としては、先端にビントル部を備
えたニードルバルブによって、単一の噴孔を開閉するよ
うにした所謂ビントルクイブのものが多く使用されてい
る。
これに対し、近年、プレートオリフィスを用いた燃料噴
射弁が提案されている(実開昭64−44362号公報
参照)。
これは、ニードルバルブが開閉する開口部の前面に、板
状で複数の噴孔が貫通形成されたプレートオリフィスを
配設し、複数条の噴霧を形成し得るようにしたものであ
る。
これら各噴孔を外側に僅かに傾斜させることによって、
全体として広く拡散した燃料噴射を行うことが可能であ
り、また、2方向に分けて傾斜させれば吸気2弁弐機関
等に好適な2方向噴射が可能である。
ここで、上記プレートオリフィスにおける噴孔の形成は
、通常、プレスを用いた打ち抜きによって行われており
、燃料の噴射方向に沿って、つまり、プレートオリフィ
スの上流側(内側面)から下流側(外側面)へ向けてプ
レス加工されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来のプレートオリフィスの
製造方法においては、板状体に対し傾斜した噴孔を形成
するために、ポンチを板状体に対して、斜めに作用させ
ると、ポンチの出口側となる部分で周面の一側に破断面
が生じてしまう。
即ち、第4図に示すように、プレートオリフィス21に
なるステンレススチール板等からなる板状体に、燃料の
噴射方向(A矢印)に沿ってB矢印の方向に噴孔22を
プレスで打ち抜くと、ポンチの出口側の部分(図で下部
)の−側では、粗い破断面(C箇所)となる。
そして、この破断面は、ポンチの通過に際して、外側と
なる位置(第4図の右側)に部分的に生じ、これに対向
する他側の部分(第4図の左側)では、きれいなせん断
面となる。
従って、燃料が噴孔22から噴出する際に、噴孔22の
下流部分で、粗い破断面(−例)に沿って流れ出る燃料
の流速と、滑らかなせん断面(他側)に沿って流れ出る
燃料の流速とが大きく異なり、この結果、実際に生じる
噴霧が噴孔22の軸線!に対し曲がってしまうと共に、
不必要に拡散してしまい、噴霧の方向性が非常に悪いも
のとなるという問題点があった。
そこで、噴孔22の打ち抜きの方向を逆にして、つまり
、板状体の下流側から噴孔22を打ち抜くようにする方
法が考えられた。
しかし、噴孔22のポンチの入口側の開口部周縁にはダ
レ(アール)を生じるので、上記のように板状体の下流
側から噴孔22を打ち抜くようにすると、第5図に示す
ように、ダレ(図示D)が噴孔22の下流側に位置し、
これによって、方向性が損なわれるという不都合があり
、尚、改善の余地があった。
また、上記の方法、つまり噴孔22を板状体の下流側か
ら打ち抜き加工して形成する方法によって形成されたプ
レートオリフィス21を使用した燃料噴射弁に噴霧の方
向性をもたせるためには、板状体の厚みを厚くするのも
一法であるが、板厚が厚くなるとポンチの劣化が早くな
り、更に、噴孔の角度を深くできない等の不都合がある
ので、コスト面及び工作上において不利となる。
本考案は、このような従来の問題点に鑑み、板厚を厚く
することなく、噴霧の方向性が良い燃料噴射弁用プレー
トオリフィスの製造方法を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するため、本発明は、板状でこれを斜
めに貫通する噴孔を有し、燃料噴射弁のバルブボディに
おけるバルブの着座面下流に形成された開口部を閉塞す
るように配置されるプレートオリフィスの製造に際し、
板状体に噴孔を燃料流れ方向下流側から打ち抜き加工し
た後、板状体の下流側の噴孔開口面を研磨又は研削によ
り一定の厚さ分除去するようにする方法とする。
〈作用〉 上記の方法においては、板状体に噴孔を下流側から打ち
抜き加工した後、板状体の下流側の噴孔開口面を一定の
厚さ分除去するようにしたので、良好な形状の噴孔を形
成することができる。
もって、噴射方向性を向上させることができる。
つまり、打ち抜き加工の方向を従来と逆にすることによ
り、打ち抜き終わり側に生じる破断面を、噴出性状に殆
ど無関係の噴孔上流に生じるようにでき、また、板状体
の下流側の噴孔開口面を一定の厚さ分除去することによ
り、打ち抜き始め側に生じるダレを取り除くことができ
る。
尚、ダレの部分の厚さは、薄いので、研磨又は研削によ
り、除去する厚さ分は、薄くてよく、もって、従来に比
して、板状体を特に厚くする必要はない。
〈実施例〉 以下に本発明の一実施例を第1図〜第3図に基づいて説
明する。
第2図を参照し、燃料噴射弁の全体の構成を説明する。
ホルダ1は、内部に円筒状のソレノイド2を備えると共
に、側面に燃料人口3が設けられている。
キャップ4は、ホルダ1の基端に取付けられており、−
側に、コネクタ部5を備えている。
バルブボディ6は、ホルダ1の先端に保持されており、
バルブボディ6とホルダ1との間にストツバ7を介装し
ている。
バルブボディ6の、先端中心には、比較的大きな開口部
8が形成されており、開口部8上流側には、後述するニ
ードルバルブ10が着座する円錐状の着座面9が形成さ
れている。
ニードルバルブ10は、バルブボディ6の中心部に、摺
動可能に嵌合されており、ホルダ1内に配設したコイル
スプリング11によって常時は、図で下方に付勢されて
おり、ニードルバルブ10の先端部が着座面9に着座し
て開口部8をシールする一方、ソレノイド2が励磁され
ると上方にリフトして開口部8を開口するようになって
いる。
尚、このニードルバルブ10の摺動ストロークは、着座
面9とストッパ7とによ、って、一定量に規制されてい
る。
そして、バルブボディ6の先端部に筒状をなすプロテク
タ12が嵌合固定されており、プロテクタ12とバルブ
ボディ6先端面との間に、板状のプレートオリフィス1
3が挟持固定されている。
プレートオリフィス13は、バルブボディ6の開口部8
を閉塞するようにバルブボディ6先端面に沿って配設さ
れたもので、第3図に示すように、開口部8と燃料噴射
弁の下流外部とを連通ずる複数の噴孔14を備えている
ここで、プレートオリフィス13は、例えば、板厚が0
.2〜0.3mm程度の5US304等のステンレスス
チール板からなり、これに直径0.24〜0.34mm
程度の噴孔14がプレスにて打ち抜かれている。
そして、噴孔14のプレス加工は、第1図のB矢印に示
すように、プレートオリフィス13の下流側から上流側
へ向けて行われている。
もって、破断面C(深さは板厚の約20%)は、プレー
トオリフィス13の上流側に生じる。
そして、プレス圧入の際のダレD(深さは約10μm)
が、噴孔14の下流側(ポンチの入口側)に生じるので
、プレス加工の後、板状体の下流側の噴孔14の開口面
、つまりダレDのある面を研磨して、ダレDを削り取る
ようにする。
以上説明した構成を取り入れることにより、燃料が噴孔
14から噴出する際に、破断面及びダレの影響を受ける
ことなく、噴孔14の軸線lに正しく沿った方向に噴霧
を形成することができる。
即ち、噴霧の方向性が非常に良好なものとなる。
また、プレートオリフィスに4個の噴孔を形成し、それ
ぞれ2条ずつの噴射燃料を互いに衝突させることにより
、噴霧化を促進させるタイプの衝突2方同型の燃料噴射
弁に使用した場合、方向性が高いので、良好に噴霧化さ
せることができる。
尚、破断面は、板厚の20%にも及んで生じるが、ダレ
は、10μmに過ぎないので、研磨等により除去するの
は、破断面よりダレの方が、容易である。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によると、板状体に噴孔を
下流側よりプレス加工して形成した後に、板状体の下流
側の噴孔開口面を研磨することにより、噴射燃料の噴霧
の方向性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例を示すプレートオリフィ
スの製造工程を示す図、第2図は燃料噴射弁の全体図、
第3図はプレートオリフィスの断面図、第4図及び第5
図は従来の問題点を示す部分断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 板状でこれを斜めに貫通する噴孔を有し、燃料噴射弁の
    バルブボディにおけるバルブの着座面下流に形成された
    開口部を閉塞するように配置されるプレートオリフィス
    の製造に際し、板状体に噴孔を燃料流れ方向下流側から
    打ち抜き加工した後、板状体の下流側の噴孔開口面を研
    磨又は研削により一定の厚さ分除去するようにしたこと
    を特徴とする燃料噴射弁用プレートオリフィスの製造方
    法。
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