JPH0645659Y2 - 内燃機関の電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

内燃機関の電磁式燃料噴射弁

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JPH0645659Y2
JPH0645659Y2 JP4858289U JP4858289U JPH0645659Y2 JP H0645659 Y2 JPH0645659 Y2 JP H0645659Y2 JP 4858289 U JP4858289 U JP 4858289U JP 4858289 U JP4858289 U JP 4858289U JP H0645659 Y2 JPH0645659 Y2 JP H0645659Y2
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JP
Japan
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injection valve
fuel injection
plate
opening
fuel
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Inventor
秀夫 加藤
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ガソリン機関等の内燃機関に用いられる電
磁式燃料噴射弁、特にプレートオリフィスタイプの燃料
噴射弁に関する。
従来の技術 例えばガソリン機関の燃料噴射弁としては、先端にピン
トル部を備えたニードルによって単一の噴孔を開閉する
ようにした所謂ピントルタイプのものが多く使用されて
いる。
これに対し、近年、SAEペーパー870124「ボッシュ・イ
ンジェクタ・ニューデペロプメント」において、板状の
プレートオリフィスを用いたプレートオリフィスタイプ
の燃料噴射弁が提案されている。これは、ニードルが開
閉する開口部の前面に、複数の噴孔が貫通形成されたプ
レートオリフィスを配設し、各噴孔を通して複数条の噴
霧を形成し得るようにしたものであり、各噴孔を外側に
僅かに傾斜させることによって、全体として広く拡散し
た燃料噴射を行うことが可能であり、また2方向に分け
て傾斜させれば吸気2弁式機関等に好適な2方向噴射が
可能である。
ここで上記プレートオリフィスにおける噴孔の形成は、
通常、プレスを用いた打ち抜きによって行われており、
燃料の噴射方向に沿って、つまりプレートオリフィスの
内側面から外側面へ向けてプレス加工されている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、噴孔をプレートオリフィスに対し傾斜さ
せた状態でプレス加工すると、ポンチの出口側となる部
分で周面の一方に破断面が生じてしまう。すなわち、第
5図に示すように、ステンレススチール板等からなるプ
レートオリフィス21に、燃料の噴射方向に沿って矢印方
向に噴孔22をプレスで打ち抜いたとすると、加工始めの
部分つまりA部では非常にきれいなせん断面となるが、
加工終了近くの部分つまりB部では粗い破断面となる。
そして、この破断面(B部)は、第6図に噴孔22内周面
の展開形状を示すように、ポンチの通過に際して外側と
なる位置(第5図の左側)に部分的に生じ、これと180
°異なる部分(第5図の右側)では全体がきれいなせん
断面となる。
従って、燃料が上記噴孔22から噴出する際に、噴孔22の
出口部分で、滑らかなせん断面に沿って流れ出る第5図
右側部分の燃料の流速と、粗い破断面に沿って流れ出る
第5図左側部分の燃料の流速とが大きく異なり、この結
果、実際に生じる噴霧が第7図のように噴孔22の軸線l
に対し曲がってしまうとともに、不必要に拡散してしま
う。すなわち、噴霧の方向性が非常に悪いものとなる。
課題を解決するための手段 この考案は、先端中心部に開口部を有し、かつこの開口
部上流側に着座面が形成されたボディと、このボディ先
端面に配設され、上記開口部を閉塞するとともに、噴孔
がプレート面に対し傾斜して貫通形成された板状のプレ
ートオリフィスと、上記ボディ中心部に摺動可能に嵌合
し、上記着座面に着座するとともに、ソレノイドによっ
てリフトするニードルとを備えてなる内燃機関の電磁式
燃料噴射弁において、上記噴孔が、プレートオリフィス
の外側面から内側面へ向けてプレス加工されていること
を特徴としている。
作用 上記のように噴孔がプレートオリフィスの外側面から内
側面へ向けてプレス加工されているものでは、破断面が
プレートオリフィスの内側面部分つまり噴孔の上流側に
生じ、噴霧の方向性を左右する噴孔出口側では全周に亙
って滑らかなせん断面となる。そのため、噴孔の出口近
傍を流れる燃料の流速は断面の各部で均一なものとな
り、噴霧の方向性は良好なものとなる。
実施例 第1図は、この考案に係る電磁式燃料噴射弁の全体的構
成を示す断面図である。
同図において、1は、内部に円筒条のソレノイド2を備
えるとともに、側面に燃料入口3が設けられた噴射弁ホ
ルダ、4はこの噴射弁ホルダ1の基端に取り付けられ、
かつコネクタ部5を備えたキャップ、6は上記噴射弁ホ
ルダ1の先端に保持されたボディ、7はこのボディ6と
上記噴射弁ホルダ1との間に介装されたストッパであ
る。
上記ボディ6は、先端中心部に比較的大きな開口部8を
有し、かつこの開口部8上流側に円錐形の着座面9が形
成されている。
上記ボディ6の中心部にはニードル10が摺動可能に嵌合
している。このニードル10は、噴射弁ホルダ1内に配設
したコイルスプリング11によって常時図下方に付勢され
ており、先端部が上記着座面9に着座して開口部8をシ
ールしているとともに、上記ソレノイド2が励磁される
と上方にリフトするようになっている。尚、このニード
ル10の摺動ストロークは、上記ストッパ7によって一定
量に規制されている。
そして、上記ボディ6の先端部に筒状をなすプロテクタ
12が嵌合固定されており、かつこのプロテクタ12とボデ
ィ6先端面との間に、板状のプレートオリフィス13が挾
持固定されている。このプレートオリフィス13は、上記
ボディ6の開口部8を閉塞するようにボディ6先端面に
沿って配設されたものであって、かつ第2図に示すよう
に、開口部8と連通した例えば4個の噴孔14を備えてい
る。
上記の噴孔14は、それぞれ正方形の頂点に位置するよう
に配置されており、かつ燃料噴射弁の中心軸を中心とし
て2個づつ左右に僅かに傾斜して貫通形成されている。
また左側の2個ならびに右側の2個が、それぞれ互いに
僅かに内側に傾斜している。従って、ニードル10がリフ
トすると、開口部8から各噴孔14を通して燃料が噴射さ
れ、2条づつ2方向へ向けて噴霧が形成されるととも
に、各2状の噴霧が互いに衝突し、燃料が微粒化,拡散
されるようになっている。
ここで上記プレートオリフィス13は、例えば板厚が0.2
〜0.3mm程度のSUS304等のステンレススチール板からな
り、これに直径0.24〜0.34mm程度の噴孔14がプレスにて
打ち抜かれている。そして、特にそのプレス加工は、第
3図の矢印に示すように、プレートオリフィス13の外側
面13aから内側面13bへ向けて行われている。
そのため、噴孔14の出口側部分(A部)は全周に亙って
きれいなせん断面となり、上流側の一部(B部)が粗い
破断面となる。
従って、燃料が噴孔14から噴出する際に、噴孔14の出口
側部分(A部)を流れる燃料の流速は断面の各部で均一
なものとなり、流速差や流れの乱れによる方向性の悪化
がない。換言すれば、燃料の流れが乱れる破断面を噴孔
14の上流側に位置させることにより、破断面の影響が非
常に小さくなり、噴孔14の軸線lに正しく沿った方向に
噴霧を形成することができる(第4図参照)。すなわ
ち、噴霧の方向性が非常に良好なものとなる。また、こ
の結果、燃料噴射弁全体としては、左右各2条の噴霧が
互いに確実に衝突することになり、この衝突による燃料
の微粒化,拡散が一層良好なものとなる。
尚、上記のように噴孔14を複数個有するものでは、1個
つづ順次プレス加工される。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る内燃機関
の電磁式燃料噴射弁によれば、噴孔をプレス加工してな
るプレートオリフィスタイプのものにおいて、燃料噴霧
の方向性を大幅に改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る燃料噴射弁の一実施例を示す断
面図、第2図はそのプレートオリフィスの平面図、第3
図は第2図のIII−III線に沿った拡大断面図、第4図は
この実施例における噴射パターンを示す説明図、第5図
は従来における噴孔部分の拡大断面図、第6図はその内
周面の展開図、第7図はこの従来例における噴射パター
ンを示す説明図である。 6…ボディ、8…開口部、10…ニードル、13…プレート
オリフィス、14…噴孔、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端中心部に開口部を有し、かつこの開口
    部上流側に着座面が形成されたボディと、このボディ先
    端面に配設され、上記開口部を閉塞するとともに、噴孔
    がプレート面に対し傾斜して貫通形成された板状のプレ
    ートオリフィスと、上記ボディ中心部に摺動可能に嵌合
    し、上記着座面に着座するとともに、ソレノイドによっ
    てリフトするニードルとを備えてなる内燃機関の電磁式
    燃料噴射弁において、上記噴孔が、プレートオリフィス
    の外側面から内側面へ向けてプレス加工されていること
    を特徴とする内燃機関の電磁式燃料噴射弁。
JP4858289U 1989-04-25 1989-04-25 内燃機関の電磁式燃料噴射弁 Expired - Lifetime JPH0645659Y2 (ja)

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JPH02139361U JPH02139361U (ja) 1990-11-21
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