JPH03191772A - 食品等の保存性副原料 - Google Patents

食品等の保存性副原料

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JPH03191772A
JPH03191772A JP1328289A JP32828989A JPH03191772A JP H03191772 A JPH03191772 A JP H03191772A JP 1328289 A JP1328289 A JP 1328289A JP 32828989 A JP32828989 A JP 32828989A JP H03191772 A JPH03191772 A JP H03191772A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、白甘藷(シモン)を含む食品等の保存性副原
料に関し、特に食品全般に利用され、更には動物用飼料
にも応用され得る広い利用範囲を有し、主原料との併用
により製品の保存性を著しく向上させる副原料に関する
ものである。
(従来の技術) 食品が生産されてから消費者によフて摂取されるまでに
様々に変質する。その変質の原因は、微生物によるもの
、酸素による酸化反応によるもの、酵素による自己消化
によるもの、生物活性によるもの、成分間の化学反応に
よるもの、成分の散逸によるもの、成分の物理的化学的
変化によるものなど多くのものがある。その変質はこれ
らの原因が個々的に作用するのではなく、複数以上の要
因がからみあって生ずるものであるが、食品−般の保存
において、最も問題となる重要な変質の原因は、微生物
すなわちrかび1による腐敗と、酸化反応による変敗で
ある。
前者の防止に関しては、食品によっては、有効な侵入阻
止手段を請することが困難な場合があり、その防止が可
能なのは、缶詰、冷凍、乾燥、加熱など種々の手段を行
なう場合に限られる。
後者の酸化反応の防止に関しては、効果的な実用技術が
開発されているとはいいがたい。これは、微生物の場合
にはその侵入を完全に防止できるとしても、酸素など気
体の場合はこれを一旦除去しても、分子状態の酸素など
の再侵入を完全に防止することは困難だからである。
食品において問題となる酸素の反応による変質の本体は
、食品に含まれる脂質が酸化されることによるものであ
る。一般的に食品殊に植物性食品においては脂質はわず
かじか含まれていないが、その植物性食品の脂質は不飽
和脂肪酸であるため、酸化、酸敗し易く、しかも、連鎖
的に酸化が進行するとアスコルビン酸などの成分及び色
素、香り成分まで変質、酸敗してしまうなど種々の不利
をもたらす、この結果、食品が酸化すると不快な匂いが
発生したり、粘度が増したり変色したりするのである。
従来このようなカビの繁殖や脂質の酸化などを阻止する
ため、殺菌剤または防腐剤および抗酸化剤が広く使用さ
れているが、それらの剤は有機化合物であることが多く
、人体に無害ではなく、内臓疾患その他身体への悪影響
の可能性が指摘され特に発癌性ないし催奇性が認められ
るものがあり、許容使用量が決められている。しかし、
許容使用量内であるからといって経年的な使用を行なえ
ば、人体中への残留などの悪影響があり、人はもちろん
、家畜においても、不必要な摂取はなるべく避けること
が望まれるものである。
さて、本発明の原料として用いる白甘藷(シモン)は、
芋類の原種であり、かつて中南米のインディオの間で秘
薬として用いられていたものであり、その品種改良が行
なわれ、発見者の名シモンを採って命名され、近年日本
に持ち込まれ、栽培されるようになったものである。そ
の含有成分として現在確認されているものは、ビタミン
A1ビタミンB1%B2、B6、C%E%P%に1ニコ
チン酸、パントテン酸、ポルフィリン、葉酸、葉緑素、
カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウムなどがあり、
滋養成分に富むものの、通常の甘藷、例えば、農林1.
2号あるいは直系に比して澱粉量及び糖度が少ないため
、最近まで充分な利用がなされてはおらず、むしろ放置
されていたのが現状であった。
しかし、本発明者の努力により、特許第1516489
号により酒の原料として利用できるまでに至っているが
、もともとこの白甘藷は畑地に限らず、米作休耕田にお
ける組数栽培も可能なうえ、繁殖性も旺盛であり塊根部
はもとより茎葉部の利用拡大による生産性の向上により
、米の代替栽培作物になる可能性も充分にあり、また滋
養分に富むところから更にこの利用価値が開拓されるな
らば、農業従事者にとって発明となるはずである。
(発明が解決しようとしている問題点)本発明は以上の
点に鑑み、防腐剤および抗酸化剤などの化学合成品を使
用せず、従来から無害であることが確認されているもの
の充分な利用がなされていない天然品の性質を利用し、
その含有成分の効果効能を最大限に引ぎ出すことにより
、食品の品質に最も係わりの深い酸化による脂質の変敗
と、カビによる腐敗を効果的に防止する保存性の高い副
原材料を提供しようとするものであり、その要旨とする
ところは、白甘藷(シモン)を相乗剤で処理し乾燥させ
て成る食品等の保存性副原料である。
ここに食品等とは、パン、菓子、穀類調整食品、−類な
ど小麦その他の穀類を主原料とする食品、豆腐及びその
二次加工品、みそ、醤油の調味品、醸造酒、蒸留酒、畜
肉を原料とするハム、ソーセージ、魚肉を原料とするす
り身及びかまぼこ、さつま揚げなどの練り製品など、食
品全般を含み、更に、食品等とは家畜や養魚などの動物
用飼料を含むものと解されねばならない。このように、
本発明に係る副原料とは、かかる広い範囲の食品等の主
原料に対する概念である。
本発明で使用される白甘藷(シモン)は、比較的澱粉量
及び糖度が少ないが、ビタミンA1ビタミンBl、B2
.B6、C,E、P、に、ニコチン酸、パントテン酸、
葉酸、ポルフィリン、葉緑素、カルシウム、カリウム、
鉄、マグネシウムなどを含むものである。
かかる白甘藷(シモン)を、後述の通り、相乗剤との併
合使用することにより、極めて優れた酸化防止効果及び
防腐殺菌効果が見られるところをみると、定かではない
が、白甘藷(シモン)中には、それ自体防腐効果を有し
且つ抗酸化作用を有する微量成分、または相乗剤との相
互作用で効果を奏する何らかの有効な微量成分が含まれ
ている可能性があり、更には含有成分相互が相乗剤との
上記効果を奏する上で適当な配合比となっているものと
推定される。
また白甘藷(シモン)は塊根部だけでなく、茎葉部も含
む。両者の間には木質的な成分の相違はなく、後者にお
いて特に葉緑素、葉酸が多量に含まれ、また植物繊維が
多い特徴を有し、製品化後、前者は淡黄色に呈色させ、
後者は緑色に呈色させる作用がある。塊根部と茎葉部は
、適宜の比率で混合して使用してもよいが、色彩に特徴
を有する製品の場合には、使い分ける。
これを調整するには、白甘藷(シモン)を、収穫後塊根
部及び茎葉部に分類し、水にてよく洗浄し脱水機により
水切りしたのち、塊根部については5〜6mm  茎葉
部については 長さ2〜3c+nに裁断して使用される
本発明においては、かかる白甘藷(シモン)を相乗剤で
処理する。ここに相乗剤とは、それ自体には抗酸化効力
を有するかまたは極めて弱い抗酸化性を示すにすぎない
が、酸化防止剤と併用することにより著しく酸化防止効
果を高めるものをいうが、具体的には、クエン酸、酒石
酸、アスコルビン酸、その他の有機酸である。本発明で
は、それらが単体でまたは2種以上の混合溶液として使
用される。溶剤は蒸留水が好ましい。更に相乗剤中に蜂
蜜を加えることも有効である。
天然に存在する抗酸化剤としては、トコフェロール、β
−カロチン、アスコルビン酸などが認められており、事
実、白甘藷(シモン)には、トコフェロール、β−カロ
チン、アスコルビン酸が含まれているので、相乗剤との
併合使用することにより、酸化防止効果が期待されるの
は当然である。
しかし、本発明では、優れた酸化防止効果が認められた
だけでなく、高い防腐殺菌効果が確認されており、白甘
藷(シモン)には上記抗酸化物質だけでなく、自ら殺菌
効果を有し且つ相乗剤との相互作用で強力に抗酸化効果
を奏する何らかの有効な微量有効成分が含まれているも
のと推定される。
かかる相乗剤による処理とは、適宜の大きさに裁断し且
つ乾燥した白甘藷(シモン)に直接振り掛けたり、水槽
中で浸漬したり、噴霧することにより行なわれ、かくし
て、相乗剤は白甘藷(シモン)によくなじませられる。
望ましくは、白甘藷(シモン)を乾燥して製粉機などで
粉末にし、その粉末に相乗剤をrgInするのがよい。
なお乾燥には、天日乾燥、加熱乾燥、凍結乾燥が含まれ
る。
更に、白甘藷(シモン)の乾燥と相乗剤の噴霧は、複数
回繰り返すことが望ましく、例えば、乾燥、製粉機によ
る粉末化、相乗剤溶液の噴nの工程を2度以上反復して
行ないその都度粉末の微小化を図るとよい。
以上の副原料は、主として、食品に使用されるものであ
るが、場合によっては、家畜用あるいは養魚用の飼料に
加えられて使用される。特に家畜の飼料に混合されて使
用される場合には、白甘藷(シモン)の粉末にするより
、顆粒状その他の形状に加工するなど、家畜が食べ易い
適宜の大きさに形成して家畜用飼料の副原料とする。
(効果) 本発明に係る保存性副原料を食品等の主原料に加えて製
造することにより、その製品は、酸化やカビの発生も遅
くなり、これを使用しない製品に比して2〜3倍も可食
期間を延長することが可能となり、しかも、天然品の白
甘藷(シモン)と天然品に等しい相乗剤だけしか使用し
ていないので、安全性に富み且つ栄養価においてもそん
色のない食品を提供することにより、白甘藷(シモン)
の滋養成分を有効に活用出来るものである。
ち、裁断機で、塊根部を厚さ5〜b 長さ約2〜3C謹に細片化し、凍結乾燥した。次に、第
1表の成分の相乗剤溶液を噴霧して浸潤させ凍結乾燥後
製粉機で20メツシュ程度の粗粉末とした。この粗粉末
に更に相乗剤溶液を噴霧して浸潤させ凍結乾燥後製粉機
で200メツシユの微粉末としおなじく浸潤乾燥製粉を
もう1度繰り返し、180〜220℃で加熱殺菌して副
原料Aと副原料Bを得た。
(実施例) 第1実施例(本発明に係る副原料) まず、本発明に係る保存性副原料を、白甘藷(シモン)
の塊根部と茎葉部とに分け、下記の方法で調整し実施し
た。以下では、白甘藷の塊根部を副原料A、白甘藷の茎
葉部を副原料Bとする。
第1表 相乗剤の成分表(100g当り) 副原料の調整法 白甘藷(シモン)を塊根部と茎葉部に分類し、水でよく
洗浄し、脱水機で水切りを行なったの以上を蒸留水で溶
解し相乗剤溶液を得た。
第2実施例(食パン) 以上の方法で得た副原料を以下のパンの製法で実施した
。製法は直捏法を採用した。
まず、原料の小麦粉、強、力粉700 g、早強カ粉3
00gと本発明に係る副原料A200gを混和し篩に通
し、酵母20gを仕込み水(35℃微温水)約20%で
溶解し、また砂糖及び食塩を36℃の温水とした仕込み
本釣50%にて溶解した。
仕込みは、ミキサーに水、砂糖と食塩の水溶液を入れ、
これに小麦粉(副原料Aを含む)700gと酵母溶液を
加え、混和した。これに、残りの小麦粉500gと仕込
み本釣30%を徐々に加え低速で3分間その後高速で3
分間混捏し、最後に、ショートニング40gを加え低速
で2分間その後高速で4分間生地が滑らかになるまで混
捏した。
捏ね上げた生地を発行槽に移し表面を平らにして薄くオ
イルを塗り室温26〜27℃、湿度75%の醗酵室で醗
酵を行なった。約2時間後3倍に膨張したところで、ガ
ス抜きを行なった。
次いで、再び醗酵室で約50分間第2の醗酵を行ない前
と同様にガス抜きを行なった。
この生地を450gに計量分割し寝かし箱の下に小麦粉
を敷いて、ねかし温度28〜30℃、湿度75〜85%
で約20分間ねかし、膨張した生地を延ばし、t−1、
転がし、円筒状に仕上げパン型に詰めた。
その整形した生地を温度35〜37℃、湿度85〜90
%のはいるで約60分間ねかし、製品の大きさの約80
%程度になるまで膨張し醗酵した生地を温度180〜1
90℃のオーブンに入れ約50分間で焼き上げた。
焼き上げたパンは、少し冷えてから型から取り出し中心
温度が30℃ぐらいになるまで放冷した。以上の工程に
より、本発明に係る副原料とともに製造された食パンを
得、そのうち2本を市販の食パン2本と比較した。
すなわち、双方の食パン2本を準備し1本を3等分に分
割しそれぞれ6個を準備した。
これを室温約25℃、湿度的80%の室内に並べ放置し
て変質を調べた。市販の食パンは防腐剤が入っていると
思われるが、3日目には不快臭と共にカビの発生が認め
られ、7日目には全体にカビがまんえんし、完全に変色
し腐ったが、本発明に係る副原料とともに製造された食
パンは、7日目になって初めてカビの発生が認められ、
166日目ほぼカビが全体にまんえんした。また、6日
目までは、ロープ及び酸敗臭も認められず、本発明に係
る副原料とともに製造された食パンの抗菌効果及び酸化
防止効果は通常の2倍あることが確認された。
更に、成分比較をしたところ下記の通り、本発明に係る
副原料とともに製造された食パンのほうが高い栄養価を
示すものであることが確認された。
第2表 食パンの成分比較表 また第3表の配合に基づき中種法で食パンを同じく製造
しその保存性テストを行なったが、直捏法と同一の結果
が得られた。
第3表 中種性原料配合表(単位g) 第3実施例(うどん) 小麦粉7.5kg及び実施例1で調整した本発明に係る
副原料A2.5kgを混和し篩にかけ、ミキサーで毎分
60〜100回転で混捏しながら、食塩水を少量ずつ加
え10分間混合した。捏和した原料をしばらく放置しね
かし終った原料を再び捏和し粗整機にかけて粗めん帯と
した。
これを2枚合わせて複合機で厚さ1 cmぐらいのめん
帯にして木の軸に巻き取り、熟成させた。再び2枚に合
わせ複合機にかけてからのばし機にかけ厚さ3m+aの
めん帯にした。そのめん帯を切り出しロールで2mぐら
いの長さに切り、更に30cmぐらいに切って本発明に
係る生うどん麺を製造した。
これに対し比較試料として、同様な方法で本発明に係る
保存性副原料を加えずに、生うどん麺を製造した。
双方のうどん玉10個をポリエチレン袋に入れ約20度
の室温で放置して、変質状態を調べたところ、本発明に
係る副原料を使用したうどんは、3日間カビの発生、腐
敗臭、酸負臭などの現象は一切認められなかったのに対
し、本発明に係る副原料を使用しなかったうどんは、2
4時間でネトが発生し2日目にはカビ、腐敗臭が認めら
れ、4日目には、腐敗黄変しカビは全体にまんえんした
以上のように本発明に係る生うどん麺は、市販めんに比
べ2倍以上の保存性があることを確認した。
344実施例(豆腐) 主原料の大豆を水洗いし、その3倍の水を12時間浸漬
し、膨張した大豆に、第1実施例で示された副原料Bを
主原料に対し20重量%を混合しタラインダーで主原料
の2倍量の水を加えながら摩砕した。更に原料の10倍
になるように水を加え、泡消し剤を添加し、煮釜にて5
分で100℃まで上げ、約4分同温度に置いた。これを
圧搾機で圧搾し、豆乳と豆腐かすに分け、豆腐かすは煮
釜中で2〜3分煮沸し再び圧搾し前回の豆乳に加えた。
その豆乳が75℃の温度になったところで予めぬるま湯
で大豆重量の3%の量の凝固剤を溶かしたものを加え、
7〜8回かきまぜ、rかい」を逆転し豆乳を静止させ、
約10分間放置した。そこで、上部の豆腐渇をすくい、
下の凝固物に上からすだれと板を当て、重石を載せ、約
30分間圧搾し、途中で豆腐の整形をしたあと水槽中で
豆腐を取り出し、冷却後、これを市販の大きさに切り製
品とした。かかる豆腐の成分の比較を第4表に示す。
第4表 豆腐の成分比較表 本発明に係る副原料Bを使用した豆腐は、組織が緻密で
、緑色に呈色し、食感は口当りがやわらかで、保存性に
ついては、本発明品と市販品を10個づつ準備し別々の
ポリエチレン容器に水とともに入れこれを室温22℃で
放置し観察したところ、市販品は、2日で異臭と共に表
面の黄変が開始され可食性を失ったが、本発明品は、5
日目になり初めて黄変が始まり、本発明に係る副原料を
使用しない豆腐に比して少なくとも2倍以上長く保存さ
れることが確認された。
また、がんもどき、油揚げについて本発明品と市販品を
20℃の室内に放置し観察したところ、市販品は36時
間で表面に粘性物質が認められ、不快臭を発し可食性を
失ったが、本発明品は3日目になりはじめて酸化による
味覚の変化が現れたが、少なくとも市販品に比べ2倍以
上の保存性が確認された。
次に、凍豆腐についても常法で製造し市販品との保存性
テストを行なったが、共に乾燥品なので、カビの発生に
ついては確認されなかったが、脂質の酸化による変色及
び味覚の変化は、市販品では約8ケ月を過ぎて始まった
が、本発明品は1年間を経過したが未だ酸化による変質
は確認されていない。
第5実施例(ソーセージ) 畜肉を原料とするソーセージの製造において先ず塩せき
した主原料の畜肉に対し、補助材料を練り合わせの際、
副原料としてA5%を加え本発明に係るソーセージを得
た。
本発明品と市販のソーセージ(10℃保存指定製品)を
20℃の室内に放置し、保存性を観察したところ市販の
ソーセージは7日間で腐敗して可食性を失ったが本発明
品は18日間の可食性を有し保存性も2倍以上であった
尚、ハンバーグ製品類についても同様の効果が確認され
た。
第6実施例(かまぼこ) かまぼこの製造については、主原料の魚肉に対し副原料
としてA10%を加え撞かい機にてからずりを行ない、
食塩を加え荒ずりをし、更にその他制原料、調味料等を
加えて本ずつを約50分間行ない、かまぼこ原料のすり
身を製造し、あとの工程は常法に従い本発明に係るかま
ぼこ製品を得た。
かくして製造された本発明品と市販かまぼこの保存性に
ついて比較した結果は次の通りである。
22℃の室内に本発明品と市販かまぼこを各5本放置し
、保存性について調べたが、市販かまぼこは24〜30
時間でネトが発生し40時間で可食性を失ったが、本発
明品は75時間を経過しても風味、味覚に変わりはなく
2倍以上の保存性が確認された。
第7実施例(味噌) 味噌醸造において、まず、主原料の大豆を蒸煮して広げ
、35℃になるまで放冷したものに、主原料の大豆に対
し20重量%の副原料Aを振りかけ、混和した後、米こ
うじと食塩を混合しこれに種みそを加え良く攪拌して味
噌すり機を通してすりつぶし、醸造用の仕込み桶に入れ
、隙間のないように押し固め、表塩を振り、仕込み原料
重量の約20%の重石を均等に加重するように載せ、冷
暗所に放置して保存熟成を行なった。使用した食塩は、
炒煎し通常使用料の約80%を使用した。
かくして製造された本発明品と市販の味噌を比較した結
果は次の通りである。
本発明に係る味噌と市販の防腐剤無添加の味噌を25℃
の室内に放置し、変質状態を調べたところ、市販の味噌
は2ケ月でカビの発生が認められ3ケ月で表面全体にま
んえんしたが、本発明品は3ケ月を過ぎても品質その他
に変化もなく、また、6ケ月を過ぎても香り、味覚に変
わりはなく、カビの発生も見られず市販味噌の2倍以上
の保存性が確認された。
尚、成分の比較を第5表に示す。
第5表 本製法による味噌と市販味噌の成分表 (試料100g当たり) い、本発明にかかる醤油製品を得た。
かかる本発明品と市販の醤油の保存性を調べた結果は次
の通りである。
本発明品と合成保存料無添加の市販醤油を常温に放置し
比較したところ、市販醤油は3ケ月間で表面にカビの発
生が認められ6ケ月で変質したが、本発明に係る醤油は
1年経過したがカビの発生も見られず、また風味、味覚
に変わりもなく、2倍以上の保存性が確認された。
第8実施例(醤油) 醤油製造において、蒸煮し放冷した主原料の大豆と小麦
に対し、15重量%の副原料Aをよく振りかけたのち、
炒煎した割砕小麦を混合しその後種こうじを散布して均
等にかき混ぜ、これを直ちにこうじぶたに盛り込み、あ
との工程は常法に従軍9実施例(ビール) ビールの製造工程において、まず、粉細した麦芽を糖化
槽に仕込み、約50℃で麦芽中のプロテアーゼによる蛋
白分解を行ない、次いで主原料の麦芽に対し、20重量
%の副原料Bを、米、でんぷんのかゆと共に加え80’
Cまで加熱糖化し、その糖化液を麦汁ろ過機で清澄な麦
汁とし、その麦汁にホップを加えて煮沸を行ない沈殿禮
で5℃に冷却し、醗酵タンク内にてビール酵母を加え8
〜10℃で約10日間主醗酵させ、更に、貯蔵タンりに
移し、0〜1℃で1ケ月間、後醗酵を行ないビール飲料
を得た。尚、副原料Bを使用したことにより、製品は鮮
明なグリーンを呈した。保存性については下記の通りで
ある。
本発明に係る熱処理をしない生ビール63316木と、
市販生ビール6木を室温25℃にて放置したところ、市
販ビールは4ケ月目にはビール特有の風味がなくなりア
ルコール分だけとなった。
本発明に係るビールは、10ケ月を過ぎても製造時と同
様香気、味覚に変わりはなく、発泡性も良く、2倍以上
の保存性が確認された。
尚、酸化防止剤、保存料を無添加の市販清酒と本発明品
番2本を常温に放置し保存性を調べた結果、市販清酒は
6ケ月で白濁し変質したが、本発明品は1年経過しても
品質に変わりはなく2倍以上の保存性が確認された。
第10実施例(飼料) 刈り採られたアルファルファを主体とする飼料150k
gに対し副原料Bを30kgを混ぜ、ツイロ内に3ケ月
放置し、同量の副原料を含まないものと比較した。
副原料を含まないものは3ケ月で全体にカビが発生し、
発酵により異臭を発していたが、本発明に係る飼料は、
5ケ月を経過してもサイロ詰めを行った時と同じ状態に
保持され、カビ、異臭の発生は見られなかった。
本発明に係る飼料の効果を調べるため、本発明品を10
頭の乳牛に1日当たり給与量3kgを通常飼料と混合し
給与したところ、7日間を過ぎた頃より従来の飼料で飼
育している乳牛に比べ、泌乳量が増えはじめ2ケ月後に
は、通常飼料飼育中の約6割増の搾乳量となった。尚、
体重もそれぞれ20〜30kg増え、毛並みにもつやが
出るのが判然と確認された。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)白甘藷(シモン)を相乗剤で処理し乾燥させて成
    る食品等の保存性副原料
  2. (2)白甘藷(シモン)を乾燥粉末にしこれを相乗剤で
    浸潤処理しさらに細かく乾燥粉末にした特許請求の範囲
    第1項記載の食品等の保存性副原料
  3. (3)白甘藷(シモン)塊根部または茎葉部のいずれか
    から成る乾燥粉末である特許請求の範囲第1項記載の食
    品等の保存性副原料
  4. (4)白甘藷(シモン)塊根部と茎葉部とを適宜の割合
    で混合して成る乾燥粉末である特許請求の範囲第1項記
    載の食品等の保存性副原料
  5. (5)相乗剤がクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの複数
    の有機酸を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の食品等の保存性副原料
  6. (6)相乗剤中に蜂蜜が加えられていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の食品等の保存性副原料
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FR2681766A1 (fr) * 1991-09-03 1993-04-02 Kusano Keigo Substance auxiliaire de conservation pour aliments.
JPH06217676A (ja) * 1993-01-26 1994-08-09 Kumamoto Seifun Kk パン類の製造法
ES2097068A1 (es) * 1991-09-19 1997-03-16 Keigo Kusano Procedimiento de obtencion de un material auxiliar conservante para productos alimenticios.

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KR101900942B1 (ko) * 2015-12-28 2018-09-21 주식회사 서울식연 시트러스 추출물 또는 자몽종자 추출물을 함유하는 항균 조성물, 및 이를 포함하는 애완동물 위생용 제제

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