JPH0318942Y2 - - Google Patents

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JPH0318942Y2
JPH0318942Y2 JP2475983U JP2475983U JPH0318942Y2 JP H0318942 Y2 JPH0318942 Y2 JP H0318942Y2 JP 2475983 U JP2475983 U JP 2475983U JP 2475983 U JP2475983 U JP 2475983U JP H0318942 Y2 JPH0318942 Y2 JP H0318942Y2
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electrode
outer tube
glass
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hydrofluoric acid
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、PH測定用複合電極、特に被測定液が
高濃度のフツ酸を含む場合に好適なPH測定用複合
電極に関するものである。
数1000ppmのような高濃度のフツ酸を含む溶液の
PHを測定する場合、従来のガラス製PH測定電極を
用いるときは、ガラス管より成る外管、ガラスの
摺り合せ構造より成るスリーブ型液絡部等がフツ
酸によつて侵食され、又、液絡部が多孔質セラミ
ツクより成る場合にもこの液絡部自体及び電極外
管への液絡部の固着部がフツ酸によつて侵食さ
れ、何れの場合にも短期間で使用不能なる。
PH測定用電極としてアンチモン電極を用いると
きは、短期間で電極表面に酸化被膜を生じて機能
が劣下するに到る。そして高濃度のフツ酸液のPH
値は一般に1PHないし2PHであるため酸化被膜の
形成に因る機能劣化に伴つて実際のPH値と測定値
との間の直線性が失われる欠点があるため現在は
ほとんど使用されていない。
本考案は、簡単な構成で、フツ酸に侵食される
ことなく、長期間に亘つて安定正確な測定を行い
得るPH測定用複合電極を実現することを目的とす
る。
第1図は、本考案の一実施例を示す一部断面を
有する側面図で、1は比較電極側の外管で、テト
ラフルオロエチレン樹脂より成り、その下部を他
孔質テトラフルオロエチレン樹脂より成る液絡部
1aに形成してある。以下、テトラフルオロエチ
レン樹脂(商品名テフロン樹脂)をテフロンと略
記する。上記のような外管1を形成するには、例
えばテフロン粉末と乾燥した塩化カリウム粉末と
の混合体を成型用金型に適宜高さまで充てんし、
その上にテフロン粉末のみを充てんして加圧焼成
した後、機械加工を施して所要形状となし、これ
を水に浸して塩化カルウムを溶解除去することに
より非多孔質テフロンより成る外管1の下部を多
孔質テフロンより成る液絡部1aに形成すること
が出来る。1bは外管1の底部1cのほぼ中心に
穿つた円形孔、1dは後述するガラス膜の保護用
突出部、1eは後述する袋ナツトと係合するリン
グ状突起、1fは後述する。リングを保持するた
めのリング状の溝、2は比較電極側の内部液の注
入口、3はその開閉栓である。尚、図には外管1
を上部外管と下部外管に分割し、上部外管の下端
部と下部外管の上端部とをら合せしめて上下一体
に形成した場合を例示してあるが、これは前記機
械加工及び電極の組立を容易ならしめるためであ
つて、上下に分割することなく最初から全体が一
体をなす外管を形成してもよいこと勿論である。
4は比較電極側の内極、5はその引出線で、外管
1の上端を密閉する電極キヤツプ6から水密を保
つて外部に引出される。7は比較電極側の内部
液、8はガラス電極側の外管で、比較電極側の外
管1の内部にほぼ同軸状に挿入してある。9は耐
フツ酸性PH感応ガラス膜で、外管8の下端によう
着等の手段により一体に取付け、比較電極側の外
管1の底壁1cの中心部に穿つた円形孔1bから
外部に突出せしめてある。10は円形孔1bの内
周面とガラス膜9及び外管8のよう着部の外周面
との間に介装したパツキングで、例えばいわゆる
バイトンゴム(FPM)のような耐フツ酸性材料
より成る。11はガラス電極側の内極、12はそ
の引出線で、外管8の密封上端部を水密を保つて
貫通し、電極キヤツプ6から水密を保つて外部に
引出される。
13はガラス電極側の内部液である。
このように構成した本案複合電極においては、
比較電極の液絡部1aを多孔質テフロンを以て形
成し、ガラス電極におけるガラス膜9を耐フツ酸
性PH感応ガラス膜を以て形成してあるため、被測
定液が高濃度のフツ酸を含む場合でも液絡部1a
及びガラス膜9がフツ酸により侵食されることな
く、表面に酸化被膜を生ずることもない。
ガラス電極側の外管8は耐フツ酸性材質ではな
いが、この外管8は耐フツ酸性のテフロンより成
る比較電極側の外管1内に設けられ、外管1の底
壁1cに穿つた円形孔1bの内周面と外管1及び
ガラス膜9のよう着部分の外周面との間は耐フツ
酸性パツキング10によつて水密に保たれている
ので、この部分から比較電極の内部液7が漏出す
ることなく、逆に被測定液が比較電極内に漏入す
ることもないから外管8がフツ酸に侵食されるお
それはない。
このように本案複合電極においては被測定液に
直接接触する部分はすべて耐フツ酸性材質を以て
形成してあるから、被測定液が高濃度のフツ酸を
含む場合においても長期に亘つて安定正確にPH測
定を行うことが可能であるが、比較電極側の内部
液の量が比較的少いため、しばしば内部液を補充
する必要があり、保守を困難ならしめることとな
る。
第2図は、このような欠点をも除き得るように
構成した一例を示す一部断面を有する側面図で、
14は内容積の大なる筒状の電極ホルダで、その
開口下端部から第1図に示した複合電極の上半部
を挿入し、複合電極における外管1のリング状突
起1と電極ホルダ14の下端部とを袋ナツト15
によつて一体に結合してある。16は外管1の外
周に設けたリング状の溝1fに嵌入せしめたOリ
ングで、このOリングにより電極ホルダ14の下
端部と外管1間を水密に保つてある。17はホル
ダキヤツプで、電極ホルダ14の頂部を密封する
と共に複合電極における比較電極側の内極及びガ
ラス電極側の内極の各引出線を水密に保つて導出
する。18は空気の圧入口、19は圧力ゲージ
で、他の符号は第1図と同様である。尚、第2図
示の場合には、複合電極における比較電極側内部
液の注入口2の栓3を取外して注入口2を開口状
態に保ち、複合電極における比較電極側の外管1
内と電極ホルダ14内とを連通せしめると共に、
外管1内及び電極ホルダ14内に内部液7を注入
してある。
今、適当なポンプを用いて圧入口18から適当
な圧力を以て空気を電極ホルダ14内に圧入する
と、この空気圧により外管1内の内部液が液絡部
1aから漏出し、この漏出による内部液の減少分
は電極ホルダ14内の内部液によつて補充される
ので極めて長期に亘つてPH測定を連続して行うこ
とが出来る。又、被測定液の導電率が比較的低い
場合、或は被測定液の流速が速く液絡部1aに汚
れが付着し易い場合等には圧入口18から送込ま
れる空気の圧力を適当に高めることにより液絡部
1aから内部液の流出量を大ならしめて電気的接
続を良好ならしめると共に汚れの付着を有効に防
ぐことが出来る。
第3図に示したものは、第2図示の例のように
空気の圧入用ポンプを用いることなく、電極ホル
ダ14及び外管1内における内部液のヘツド圧に
よつて液絡部1aから内部液を漏出せしめるもの
で、それだけ全体の構成を簡潔ならしめることが
出来る。 第4図示のものは、比較電極側の外管
1内に内部液として例えばゲル状の塩化カリウム
を充てんし、注入口2を栓3によつて閉じた状態
に保つたもので、この場合にはゲル状の塩化カリ
ウムのイオン成分により液絡部1aを介して被測
定液との電気的接触を保ち内部液が消耗すること
がないから内部液の補充の必要がなく、又、空気
の圧入用ポンプの必要もないので保守並に構成を
容易簡潔ならしめる得る。尚、第4図示のもの
は、被測定液の導電率が比較的高く、流速が遅く
て汚れの付着のおそれの小なる場合のPH測定に好
適で、又、電極ホルダ14と組合せることなく複
合電極を単独で用いても上記と同様の効果を呈せ
しめ得るが、例えば水深の比較的深い個所におけ
るPH測定等の場合には、比較的軸長の長い電極ホ
ルダ14と組合せることにより、所要深さの個所
に複合電極を安定確実に支持せしめることが出来
る。尚、第3図及び第4図における他の符号は、
第1図及び第2図と同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す図、第2図
ないし第4図は、本案複合電極を電極ホルダと組
合せて使用する例を示す図で、1及び8……外
管、1a……液絡部、1b……円形孔、1c……
外管の底壁、1d……保護用突出部、1e……リ
ング状突起、1f……リング状溝、2……内部液
の注入口、3……開閉栓、4及び11……内極、
5及び12……引出線、6……電極キヤツプ、7
及び13……内部液、9……ガラス膜、10……
パツキング、14……電極ホルダ、15……袋ナ
ツト、16……Oリング、17……ホルダキヤツ
プ、18……空気の圧入口、19……圧力ゲージ
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. テトラフルオロエチレン樹脂より成る有底筒体
    の下部を多孔質液絡部に形成した比較電極側外管
    と、この比較電極側外管の上部側壁に穿つた内部
    液の注入口及びその開閉栓と、前記比較電極側外
    管内に注入した内部液と、前記比較電極側外管内
    に設けた比較電極側内極及びその引出線と、前記
    比較電極側外管内にほぼ同軸状に設け、頂部を密
    閉したガラス電極側外管と、このガラス電極側外
    管の下端部に固着され、前記比較電極側外管の底
    部に穿つた孔隙から外部に露出せしめられた耐フ
    ツ酸性PH感応ガラス膜と、この耐フツ酸性PH感応
    ガラス膜の固着部の外周面と前記比較電極側外管
    の底部に穿つた孔隙の内周面との間に介装した耐
    フツ酸性パツキングと、前記ガラス電極側外管内
    に注入した内部液と、前記ガラス電極側外管内に
    設けたガラス電極側内極と、前記ガラス電極側外
    管の密封頂部から水密を保つて引出される前記ガ
    ラス電極側内極の引出線と、前記比較電極側外管
    の頂部を密封すると共に、前記比較電極側内極及
    びガラス電極側内極の各引出線を水密を保持して
    導出する電極キヤツプとより成ることを特徴とす
    るPH測定用複合電極。
JP2475983U 1983-02-21 1983-02-21 Ph測定用複合電極 Granted JPS59131055U (ja)

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JPS59131055U JPS59131055U (ja) 1984-09-03
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