JPH026360Y2 - - Google Patents

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JPH026360Y2
JPH026360Y2 JP1982076496U JP7649682U JPH026360Y2 JP H026360 Y2 JPH026360 Y2 JP H026360Y2 JP 1982076496 U JP1982076496 U JP 1982076496U JP 7649682 U JP7649682 U JP 7649682U JP H026360 Y2 JPH026360 Y2 JP H026360Y2
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electrode
liquid
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internal liquid
tube
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、イオン濃度測定用のガラス電極と比
較電極とを一体化したイオン濃度測定用複合電極
に関する。
イオン濃度測定用複合電極として、比較電極内
極を備えた管内の比較電極内部液と外部被検液と
を、1個の液絡部を介して液絡させるシングルジ
ヤンクシヨン型のものと、更にもう1個の中間液
絡部を介して液絡させる、例えば実開昭55−
40383号公報に開示されたダブルジヤンクシヨン
型のものとがある。
而して、シングルジヤンクシヨン型のものは、
構造が簡単で従つて製造容易かつ安価である反
面、次の如き欠点を伴う。
即ち前記比較電極内部液として濃KCl溶液が、
かつ、比較電極内極としてAg−AgCl電極が用い
られることから、 AgCl+KCl→K〔AgCl2〕 なる反応によつて錯体や造られ、そして、内部
液中にはAgClが多量に溶解しているのに対し、
被検液に対するAgClの溶解度は、例えば被検液
が水である場合に15℃で0.001g/l程度と極めて
小さいために、イオン濃度測定に際して、多量の
AgClが溶け込んでいる内部液と殆んどAgClを溶
解することができない被検液とが液絡部において
接し、この液絡部においてAgClが析出する結果、
液絡部が目詰りを起し、液間電位の発生や液絡抵
抗の上昇という不都合な事態を生じて比較電極の
機能が損なわれてしまうものである。
更に、比較電極内極の周囲の内部液に被検液が
混入するために、内部液が希釈されて起電力が変
化したり、被検液中に有害成分が存在する場合に
は比較電極内極が損傷を受けたりし、このことに
よつても比較電極内極の機能低下を伴うこととな
る。
一方、ダブルジヤンクシヨン型のものにおいて
は、直列的に2個の液絡部を備えるものであるか
ら、その2個の液絡部間における液層が、比較電
極内極を備えた室内の内部液と外部被検液をほぼ
完全に近い状態で区画することとなり、シングル
ジヤンクシヨン型のものにおける上記欠点を完全
に解消し得る利点を有する。
しかしながら、前記実開昭55−40383号公報か
らも窺えるように、外管と内管を一体化させた構
造の二重管に、更に別の管を前記内管の内部にす
り合わせ嵌合させるので、両者の製作精度として
非常に高いものが要求され、全体の構造が複雑で
あると共に製造コストが高くつく欠点がある。
本考案においては、シングルジヤンクシヨン型
のものと変りない簡単な構造で、製造が容易かつ
安価なものでありながら、実質的にダブルジヤン
クシヨン型のものと同等の効果を得ることのでき
るイオン濃度測定用複合電極を提供することを目
的としており、上部側に比較電極内部液の給入用
口部を備え、かつ、下部側に第1液絡部を備えた
外管と、下部側に応答膜を有し、かつ、内部に内
極と内部液を備えたガラス電極用内管とを、両者
間に上方を開放した空間を形成する状態で二重管
に形成し、前記給入用口部よりも上方において前
記空間をパツキンにより閉塞する一方、下部側に
第2液絡部を有し、かつ、内部に比較電極内極を
備えた比較電極用細管を、前記パツキンによつて
液密状に保持させる状態で前記空間内に配置し、
さらに、前記比較電極用細管に、前記比較電極内
部液のレベルよりも上方において大気開放する孔
と、この孔より下方位置に前記比較電極内部液の
毛管現象を生じさせる手段とを設けたが上位にな
るようにして設けたことを特徴としている。
而して、内部液給入口部を通して二重管による
空間に比較電極内部液を供給すると、その内部液
は、細管に形成した孔によるエアー抜き作用によ
つて第2液絡部から細管の内部にまで供給され、
この状態は即ち、比較電極内極を備えた室内の内
部液と外部被検液とが、前記空間に供給された内
部液層によつて完全に区画された状態であり、取
りも直さずダブルジヤンクシヨンの構造と等価の
ものとなつている。
また、比較電極用細管には、前記孔よりも下方
に比較電極内部液の毛管現象を生じさせる手段を
設けてあるので、前記供給によつて細管内に充填
された内部液は、前記細管と外管との間の空間に
充填された内部液のレベルが下がつても、そのレ
ベルは下がらず、従つて、細管内の内部液が前記
空間内へ流出するといつたことが防止されるので
ある。
つまり、上述のように、比較電極用細管の上方
に、大気開放用の孔と、比較電極内部液の毛管現
象を生じさせる手段とを設けていることにより、
前記細管内に内部液を充填しやすく、一方、細管
内に一旦充填された内部液は容易に外部に流出し
ないのである。
このように、構成的にも機能的にもダブルジヤ
ンクシヨン構造のものでありながら、その実体
は、従来のように三重管構造の構成をとるのでは
なく、製造容易な構造の二重管に対してその空間
内に、該二重管とは別体の細管を単純に1個のパ
ツキンのみによつて付加的に保持させる簡素な構
造のものとなつており、言い換えれば、従来のシ
ングルジヤンクシヨン型のものに、別個の細管と
それを保持する1個のパツキンを付加しただけ
の、極めて簡単な改造によつて、ダブルジヤンク
シヨン型のものと変らない優れた機能を発揮し得
るイオン濃度測定用の複合電極を、製造容易かつ
安価に提供できるに至つたものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図において、1は上部側に比較電極内部液
の給入用口部3(通常は図外のゴムキヤツプ等で
封じられる。)を形成したガラス製の外管で、下
部側には多孔性セラミツクス等で封じた第1液絡
部4を備えさせてある。
2は下部側に応答膜5を有しかつ内部に内極6
と内部液を備えたガラス電極用内管で、該内管2
を外管1の内部に位置させてその両者1,2の下
端側どうしを溶融封着することによつて、両者
1,2間に上方を開放する空間Pを有する二重管
Aを構成してある。
7は前記内部液給入用口部3よりも上方におい
て前記空間Pを閉塞するパツキン、8はその内部
液に比較電極内極9を備えかつ上部に大気開放用
の孔aと、この孔aの下方に比較電極内部液の毛
管現象を生じさせる手段bとを形成したガラス製
の比較電極細管、10は温度補償電極11を内蔵
したガラス管であつて、これら細管8とガラス管
10は前記空間P内に配置されるものであり、か
つ前記パツキン7に形成された孔に密嵌保持され
る。
前記細管8の下部側には綿花や多孔性セラミツ
クス等で封じられた第2液絡部12が設けられ、
そして前記大気開放用の孔aは、前記パツキン7
よりも下方でかつ内部液の最高レベルよりも上方
位置に設けられていて、前記空間Pに供給された
内部液は、ヘツド差を基にして前記第2液絡部1
2を通して細管8の内部にも供給される。
13はシールキヤツプ、14はキヤツプであ
る。
第2図イ、ロ、ハは夫々前記手段bの構成例を
示し、同図イに示すものは、比較電極内極9に接
続されたリード線15の一部を、前記孔aよりも
やや下方においてコイル状にしたものであり、同
図ロに示すものは、綿花やスポンジ等の充填物1
6を孔aのやや下方に充填させたものであり、そ
して同図ハに示すものは、孔aのやや下方に絞り
17を設けたものであつて、何れも内部液の毛管
現象を孔aのやや下方に生じさせ、空間P内の内
部液レベルが下がつても細管8内の内部液レベル
が下がらないようにしたものである。
例えば同図ハの構成において、絞り17の径を
0.5mm程度に設定すると毛管上昇高さは約6cmと
なり、空間P内の内部液レベルが6cm下がつても
細管8内の内部液レベルは変化せず、空間P内へ
の内部液の流出は起らない。
特に同図ロの構成においては、充填物16の種
類や詰め具合によつて毛管上昇高さを加減するこ
とができ、好都合である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るイオン濃度測定用複合電極
の実施例を示し、第1図は全体縦断面図、第2図
イ、ロ、ハは夫々比較電極用細管に設けられる比
較電極内部液の毛管現象を生じさせる手段の構成
例を示す断面図である。 1……外管、2……内管、3……内部液給入用
口部、4……第1液絡部、5……応答膜、6……
内極、7……パツキン、8……比較電極用細管、
9……比較電極内極、12……第2液絡部、a…
…孔、b……比較電極内部液の毛管現象を生じさ
せる手段、A……二重管、P……空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部側に比較電極内部液の給入用口部を備え、
    かつ、下部側に第1液絡部を備えた外管と、下部
    側に応答膜を有し、かつ、内部に内極と内部液を
    備えたガラス電極用内管とを、両者間に上方を開
    放した空間を形成する状態で二重管に形成し、前
    記給入用口部よりも上方において前記空間をパツ
    キンにより閉塞する一方、下部側に第2液絡部を
    有し、かつ、内部に比較電極内極を備えた比較電
    極用細管を、前記パツキンによつて液密状に保持
    させる状態で前記空間内に配置し、さらに、前記
    比較電極用細管に、前記比較電極内部液のレベル
    よりも上方において大気開放する孔と、この孔よ
    り下方位置に前記比較電極内部液の毛管現象を生
    じさせる手段とを設けたことを特徴とするイオン
    濃度測定用複合電極。
JP7649682U 1982-05-25 1982-05-25 イオン濃度測定用複合電極 Granted JPS58178669U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7649682U JPS58178669U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 イオン濃度測定用複合電極

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JP7649682U JPS58178669U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 イオン濃度測定用複合電極

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Publication Number Publication Date
JPS58178669U JPS58178669U (ja) 1983-11-29
JPH026360Y2 true JPH026360Y2 (ja) 1990-02-15

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ID=30085810

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JP7649682U Granted JPS58178669U (ja) 1982-05-25 1982-05-25 イオン濃度測定用複合電極

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55165262U (ja) * 1979-05-16 1980-11-27

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Publication number Publication date
JPS58178669U (ja) 1983-11-29

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