JPH026359Y2 - - Google Patents

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JPH026359Y2
JPH026359Y2 JP1982021216U JP2121682U JPH026359Y2 JP H026359 Y2 JPH026359 Y2 JP H026359Y2 JP 1982021216 U JP1982021216 U JP 1982021216U JP 2121682 U JP2121682 U JP 2121682U JP H026359 Y2 JPH026359 Y2 JP H026359Y2
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tube
electrode
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liquid
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、イオン濃度測定用電極と比較電極と
を一体化したイオン濃度測定用複合電極、詳しく
は、その比較電極部分をダブルジヤンクシヨン型
に構成したダブルジヤンクシヨン型イオン濃度測
定用複合電極に関する。
第3図に示すのは、従来最もよく使用されてい
るイオン濃度測定用複合電極であつて、比較用内
部液aと外部被測定液(図示せず)との液絡部b
をただひとつだけ有するシングルジヤンクシヨン
型のものである。かかる型式のものは、図示のよ
うに内管c及び外管dを有する比較的単純な二重
管構造の一体的ガラス管eにて構成できるので、
製造が容易でかつ安価であるという利点を有する
反面、以下のような欠点がある。即ち、前記比較
用内部液aとしては濃KCl溶液を、そして、比較
用内極fとしてはAg−AgCl電極が用いられるこ
とから、AgCl+KCl→K〔AgCl2〕なる反応によ
つて錯体が造られることにより、比較用内部液a
中にはAgClが多量に溶解している(一般によく
使用される3.33M−KCl溶液ではAgClの溶解度は
15℃で1g/以上である)のに対し、水に対す
るAgClの溶解度は15℃で0.001g/程度と極め
て小さいため、イオン濃度測定を行なうべく図示
のシングルジヤンクシヨン型の複合電極を被測定
液(一般にKCl濃度は非常に低いのが普通であ
る)内に浸すと、液絡部bにおいて、多量の
AgClが溶け込んでいる比較用内部液aが、殆ど
AgClを溶解することができない被測定液と接す
るため、この部分にAgClが析出し、この結果液
絡部bに目詰りが生じて、液間電位の発生や液絡
抵抗の上昇という不都合な事態が発生し、比較電
極の機能が損なわれてしまうのである。また、比
較用内極f周囲の比較用内部液aと被測定液とが
直接に接するため、被測定液が比較用内部液a内
に浸入して、比較用内部液aが希釈されて起電力
が変化したり、或は、被測定液中に有害成分が存
在する場合には比較用内極fが損傷を受けたりす
ることによつても、比較電極の機能が損なわれる
ことがある。
かかる欠点を解消するために開発されたのが第
4図に示すダブルジヤンクシヨン型のイオン濃度
測定用複合電極である。これは、実開昭55−
40383号公報に開示されているもので、中央の管
gで測定用電極を、そして、夫々ひとつずつの液
絡部j,kを有する外側の管hと中間の管iとで
ダブルジヤンクシヨン型の比較電極を構成したも
のであり、全体としては同心円状三重管構造を有
するガラス管lで構成されているものである。か
かる型式のものでは、ふたつの液絡部j,kを設
けることにより、比較用内極m周りの比較用内部
液n′と被測定液(図示せず)に直接的に接する比
較用内部液n″とをほぼ完全に近い分離状態に区画
してあるので、前述のシングルジヤンクシヨン型
のものにおける欠点を完全に解消できるようにな
つた。しかしながら、かかる機能的に優れたダブ
ルジヤンクシヨン型のものにおいてもなお次の点
で大きな改良の余地があつた。
即ち、上記同心円状三重管構造のガラス管lは
構造が極めて複雑であつて、それを一体的に形成
するのは極めて困難であり、また、前記実開昭55
−40383号公報から知られるように、二重管構造
の一体的ガラス管の中央に別のガラス管をすり合
わせ嵌合させるという手段をとる場合にも、両者
の製作精度として非常に高いものが要求されなお
容易には製造できるものでは無く、また、製造コ
ストも相当高価につくという欠点がある。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであ
つて、その目的は、製造が容易かつ安価にできる
ように、極めて簡素な構成を有するダブルジヤン
クシヨン型イオン濃度測定用複合電極を提供する
ことにある。
上記目的を達成すべく、本考案によるダブルジ
ヤンクシヨン型イオン濃度測定用複合電極は、比
較用内部液給入用口部と第1液絡部とを有する外
管と、この外管の中央部に当該外管との間に所定
間隔を隔てて位置するとともに、先端に応答膜を
有し、かつ、内部に測定用内極と測定用内部液と
が封入されている測定用内管とを二重管構造に形
成し、前記比較用内部液給入用口部より上方に前
記外管と内管との間の空間を上下に区画するパツ
キンを当該外管と内管との間に設け、前記パツキ
ンに、第2液絡部を有し、かつ、上端が開口した
比較電極用細管を、その上端開口が当該パツキン
の上方に開放されるように吊り下げ状態に固定す
るとともに、前記比較電極用細管内には、比較用
内部液と比較用内極とを設け、さらに、前記外管
には、前記パツキンを設けた位置よりも上方の位
置に、前記比較電極用細管内への比較用内部液給
入用口部を形成してある。
上記特徴構成によれば、下記のような優れた効
果が発揮される。
即ち、従来のように円心円状三重管構造のガラ
ス管により構成するのでは無く、製造容易な二重
管構造の一体的ガラス管に対して、その内部にこ
れとは別体の細管をパツキンを介して付加的に固
定するだけの簡素な構成を採用したから、つまり
より端的に換言すれば、従来のシングルジヤンク
シヨン型のものに独立的な細管とそのためのパツ
キンを付加するだけにほぼ等しい構造改良を施す
のみの極めて簡素な構成を有するものであるから
優れた機能を発揮し得るダブルジヤンクシヨン型
イオン濃度測定用複合電極を、極めて容易かつ安
価に製造し得るものにできたのである。
そして、上記特徴的構成によれば、比較用内極
を比較電極用細管内に設けてあるので、この比較
用内極と、測定電極用内管内の測定用内極とを互
いに近づけた状態に設けることができ、従つて、
測定に際し複合電極を被検液に浸漬した場合、測
定用内極と比較用内極とが同じ温度環境の下に置
かれることになり、温度環境の差に起因する誤差
が生じたりすることがない。
以下、本考案をダブルジヤンクシヨン型PH測定
用複合電極に適用した実施例を第1図、第2図に
基づいて説明する。
外管1と、その外管1の中央部にその外管1と
は所定間隔Lを隔てる状態で位置させた測定電極
用内管2とを同心円状二重管構造の一体的ガラス
管3に形成し、この一体的ガラス管3の上端部に
はその上端部を閉鎖するとともに前記内管2を水
密状態に支持する充填剤4を設けてある。前記外
管1はその周部に、外側比較用内部液5を給入す
るためのキヤツプ6付き口部7、及び、第1液絡
部8を備えている。前記内管2はその下方先端部
にガラス応答膜9を有し、かつ、その内部にはリ
ード線10付き測定用内極11と測定用内部液1
2が封入されている。前記一体的ガラス管3の前
記口部7よりも上方位置には弾性材から成る環状
のパツキン13がその弾性を利用して固定的に設
けられ、このパツキン13には、リード線17,
18付き温度補償電極14及び比較電極用細管1
5が吊り下げ状態で固定されている。これら温度
補償用電極14及び比較電極用細管15は、共
に、前記外管1と内管2との間隔長さよりも小径
であつて、両管1,2の間に設けられている。前
記比較電極用細管15はその底部に第2液絡部1
6を有し、かつ、その内部にはリード線19付き
比較用内極20を備えている。前記上端充填剤4
とパツキン13との間の空間Sには前記比較電極
用細管15の上端部が開口しており、また、前記
空間Sの周壁部には前記比較電極用細管15内へ
比較用内部液21を給入するためのキヤツプ22
付き口部23が形成され、前記空間Sが比較用内
部液21の補給タンクに形成されている。図中、
24はシールキヤツプ、25はキヤツプ、そし
て、25はケーブルである。なお本考案において
は種々の変形が可能である。実施例においては、
PH電極で示したが、種々のイオン電極に置き換え
る事ができる。外管1及び内管2は、ガラス管の
他、合成樹脂製でもよく、その場合は接着剤や、
Oリングパツキング等でシール又は固定される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るダブルジヤンクシヨン型イ
オン濃度測定用複合電極の実施の態様を例示し、
第1図は縦断側面図、第2図は要部の横断拡大平
面図、そして、第3図および第4図は従来例を説
明するための縦断側面図である。 1……外管、2……測定電極用内管、3……二
重管構造の一体的ガラス管、5……比較用内部
液、7……給入用口部、8……第1液絡部、9…
…ガラス応答膜、11……測定用内極、12……
測定用内部液、13……パツキン、15……比較
電極用細管、16……第2液絡部、20……比較
用内極、21……比較用内部液、23……給入用
口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 比較用内部液給入用口部と第1液絡部とを有す
    る外管と、この外管の中央部に当該外管との間に
    所定間隔を隔てて位置するとともに、先端に応答
    膜を有し、かつ、内部に測定用内極と測定用内部
    液とが封入されている測定用内管とを二重管構造
    に形成し、前記比較用内部液給入用口部より上方
    に前記外管と内管との間の空間を上下に区画する
    パツキンを当該外管と内管との間に設け、前記パ
    ツキンに、第2液絡部を有し、かつ、上端が開口
    した比較電極用細管を、その上端開口が当該パツ
    キンの上方に開放されるように吊り下げ状態に固
    定するとともに、前記比較電極用細管内には、比
    較用内部液と比較用内極とを設け、さらに、前記
    外管には、前記パツキンを設けた位置よりも上方
    の位置に、前記比較電極用細管内への比較用内部
    液給入用口部を形成してあることを特徴とするダ
    ブルジヤンクシヨン型イオン濃度測定用複合電
    極。
JP2121682U 1982-02-15 1982-02-15 ダブルジヤンクシヨン型イオン濃度測定用複合電極 Granted JPS58123358U (ja)

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JP2121682U JPS58123358U (ja) 1982-02-15 1982-02-15 ダブルジヤンクシヨン型イオン濃度測定用複合電極

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JP2121682U JPS58123358U (ja) 1982-02-15 1982-02-15 ダブルジヤンクシヨン型イオン濃度測定用複合電極

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Publication Number Publication Date
JPS58123358U JPS58123358U (ja) 1983-08-22
JPH026359Y2 true JPH026359Y2 (ja) 1990-02-15

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ID=30033346

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6113962Y2 (ja) * 1979-10-31 1986-04-30

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JPS58123358U (ja) 1983-08-22

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