JPH0462020B2 - - Google Patents

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JPH0462020B2
JPH0462020B2 JP59127465A JP12746584A JPH0462020B2 JP H0462020 B2 JPH0462020 B2 JP H0462020B2 JP 59127465 A JP59127465 A JP 59127465A JP 12746584 A JP12746584 A JP 12746584A JP H0462020 B2 JPH0462020 B2 JP H0462020B2
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electrode
carbon
solution
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internal
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Sadaichi Murai
Shohei Tamura
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Publication of JPH0462020B2 publication Critical patent/JPH0462020B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/4035Combination of a single ion-sensing electrode and a single reference electrode

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  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、PH及び各種イオン濃度を測定するカ
ーボン電極を備えたPH及びイオン濃度測定用電極
の製造方法に関するものである。 (従来の技術) 従来一般に使用されているPH及びイオン濃度測
定用電極としてガラス電極と共に使用される比較
電極は、第6図に示すように支持管51内に内部
電極52を装置すると共に、塩化加里溶液53を
充填し、更に支持管51下部に液絡部54を設
け、且支持管51の上方部に塩化加里溶液53を
補充するための補充口55を設けて形成してあ
る。 また、ガラス電極と比較電極とを一体に結合し
た複合電極は、第7図に示すように下部にPH感応
ガラス56を一体に溶着したガラス電極支持管5
7の外周に比較電極支持管58を間隔を置いて溶
着周設して支持管59が形成され、且該支持管5
9の上方部に支持板60を設置してガラス電極支
持管57の上端部を保持固定し、更に支持板60
に夫々比較電極の内部電極61及びガラス電極の
内部電極62の上端を固定すると共に、比較電極
支持管58に塩化加里溶液63を充填し、且ガラ
ス電極支持管57にガラス電極の内部溶液64を
充填し、且比較電極支持管58の上部に塩化加里
溶液63の補充口65を設け、下部に液絡部66
を設けて形成されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記のような構成の比較電極及
び複合電極には次のような問題点があつて、PH及
びイオン濃度を正確に測定ができなかつた。即
ち、 (1) 液絡部より塩化加里溶液が流出しながら測定
するため、それが被測定溶液に混入し、そのPH
値に変化を起すこともあり、また化学反応を起
すこともある。 (2) 塩化加里溶液が液絡部を通じて被測定溶液に
接触する部分において液絡部電位差が生じる。
もともと比較電極及び複合電極としては液絡部
電位差が無いこと、或は被測定溶液の濃度の変
化に対しても、液絡部電位差が変化しないこと
が望ましい。しかし被測定溶液の濃度が上る
(例えば酸性度が強くなる)と、液絡部の電位
差が大きくなる傾向がある。例えば一般に25℃
において中性標準液6.865PHとフタル酸標準液
4.008PHにて標準較正を行い、修酸塩標準液
1.679PHを測定した場合、およそ0.04〜0.06PH以
上の起電力誤差が出てくる。 (3) 液絡部から塩化加里溶液が被測定溶液中に流
出するため、液絡部電位の安定に時間がかか
る。 (4) 一般に測定時において塩化加里溶液の補充孔
を開ける必要があり、一気圧で測定しなければ
ならない。そのため圧力の高い(又は低い)溶
液をそのまま測定すれば、被測定溶液が液絡部
を通じて塩化加里溶液中に逆流する。それによ
り液絡部電位差が変動することはいうまでもな
く、また圧力が低ければ塩化加里溶液の流出が
非常に早くなる。 (5) 最近は公害の理由で内部電極に水銀を用いる
甘汞電極の代りに、銀−塩化銀(Ag−AgCl)
電極を用いるようになつたが、銀−塩化銀は塩
化加里溶液、即ち高濃度の塩素イオン溶液によ
り溶出し、液絡部を詰まらせ、そのため当然な
がら液絡部の電位差が変動する。 (6) 塩化加里溶液が流出するため、当然補充を要
する。補充を怠ると塩化加里溶液だけが流出し
てなくなり、液絡部の液間電位差が変動した
り、又溶液全体が流出し、被測定溶液が液絡部
を通じて逆流する。従つて液間電位差が変動す
ることはいうまでもない。これは特に工業用の
時に多く起る。 (7) 塩化加里溶液の補充口は支持管の上方部に設
けられていて、補充口の下まで塩化加里溶液が
入つており、比較電極は言わば水の棒に近い。
従つて、被測定溶液の容器(ビーカー)が開放
型で、比較電極が水の棒であると、被測定溶液
と比較電極とを精密に恒温槽により温度を一定
にすることはできない。 以上の通りPHおよびイオン濃度測定用電極であ
る比較電極及び複合電極は問題点が多いのにもか
かわらず、それに代わるべき新規なPHおよびイオ
ン濃度測定用電極が提供されていなかつた。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点に着目して
なれたもので、従来の塩化加里溶液を液絡部より
流出させるタイプのものと異なり、活性化処理を
施したカーボン電極を使用して、塩化加里溶液を
流出させることなく、PHおよびイオン濃度の測定
をなし上記問題点を解決するPHおよびイオン濃度
測定用電極を得るための製造方法を提供すること
を目的とする。 上記の目的を達成するため、本発明は過塩素酸
と硝酸と水との混酸でグラフアイトを煮沸し、水
洗い後泥状グラフアイトとし、更にこの泥状グラ
フアイトに四塩化炭素を加え、塩素と窒素よりな
る混合ガスを通過させつつ加熱して後、窒素ガス
のみを用いて更に加熱後冷却してカーボン微粉末
を得る第1工程と、第1工程によつて得られたカ
ーボン微粉末にフツ素を含むオレフインの重合で
得られる合成樹脂であるフツ素樹脂(例えば商品
名テフロン「デユポン社の登録商標」等)の粉末
またはプラスチツク粉末を混合し、この混合物を
ロールプレスし、または型に圧入して所定の厚さ
に成型後冷却してカーボンシートまたはカーボン
棒を得る第2工程と、第2工程によつて得られた
カーボンシート2枚またはカーボン棒2本を各々
極として稀硫酸溶液中で電解することにより活性
化処理を施してカーボン電極を得る第3工程とに
より製造されたカーボン電極を、内部電極及び内
部溶液を備えた比較電極の支持管または複合電極
の比較電極部の支持管に穿設された開口部を閉塞
するよう装着する第4工程と、を具備することを
特徴としている。 (作用) 次に、本発明の作用を説明する。 前記第1〜第3工程によつて得られたカーボン
電極を使用した比較電極と従来タイプの比較電極
(塩化加里溶液と液絡部とにより成るもの)とを
特性面に於いて対比してみる。 従来測定せんとする溶液のPH値はガラス電極と
従来タイプの比較電極(塩化加里溶液と液絡部と
よりなるもの)間において起電力E1は理論的に E1=(PHi−PHx)α+Eas+Ej+ΔEr ……(1) で表されている。 PHi……ガラス電極の内部溶液のPH値、一般にPH
7.00である。 PHx……被測定溶液のPH値 α……0.1983T(mV/PH)、αはNernstの係数、
Tは絶対温度である。 Eas……ガラス電極の真の不斉電位差 Ej……比較電極と被測定溶液間の液間電位差 ΔEr……ガラス電極の内部電極と比較電極の内部
電極間の電位差 (1)式で明らから様にガラス電極の起電力は、Ej
がなければ、Nernstの係数に近い電位勾配
(mV/PH)を示すものである。 これに対して、本発明方法により製造されたカ
ーボン電極を比較電極としたPH及びイオン濃度測
定用電極においては、(第1図または第2図)、前
記比較電極とガラス電極間の起電力E2は E2=(PHi−PHx)α+Eas−{(PHi′−PHx)β+Ea
s′−ΔEr′}……(2) で表わされる。 PHi……ガラス電極の内部溶液のPH値、一般にPH
7.00である PHx……被測定溶液のPH値 α……0.1983T(mV/PH)、αはNernstの係数、
Tは絶対温度である Eas……ガラス電極の真の不斉電位差 PHi′……カーボン電極をもつた比較電極の内部溶
液のPH、一般にPH7.00でガラス電極の内部溶液と
同じものが望ましい。 β……カーボン電極の起電力(mV/PH)で各PH
値において殆んど0に近いものである。 Eas′……カーボン電極をもつた比較電極の真の不
斉電位差 ΔEr′……カーボン電極をもつた比較電極の内部
電極とガラス電極の内部電極との電位差 今不斉電位差EasとEas′は極めて少いものであ
り、又当然変化も少い。また、ガラス電極の内部
溶液PHiとカーボン電極をもつた比較電極の内部
溶液PHi′は同様なものを用いるので、これによる
電位差は殆んどない。更にガラス電極とカーボン
電極をもつた比較電極の内部電極との電位差
ΔEr′も極めて少ないものである。即ち、内部溶
液と内部電極とも同様なものを用いるのであるか
ら少ない上に更に打消しになるためである。 以上の通りであるから、ガラス電極とカーボン
電極をもつた比較電極間の起電力E2は E2=(PHi−PHx)α……と考えてよくNernstの
係数に近い理想的な電極の組合せとなる。 次に各PH値を25℃において前記第1図に示すカ
ーボン電極をもつた比較電極を用いて測定した結
果は、第1表に示す如くであつて極めて安定なよ
い結果を与えている。
【表】 第1表中、 は25℃における標準液のPH値 は中性標準液6.865PHとフタル酸標準液4.008
PHとで標準較正を行い、これを0.000PHとし(実
測では6.865PHと4.008間の起電力は1PHにつき
58.62mVであつた)、各PH値における差を示す。 上述のように前記工程によつて得られた活性化
されたカーボン電極を使用した比較電極は、PHお
よびイオン溶液濃度に対してその起電力がほとん
ど変化がなく、また膜抵抗は数10Ω以下である。
従つて、従来タイプの塩化加里溶液と液絡部を有
する比較電極の液絡部抵抗は1〜10kΩであるた
め、この従来タイプの比較電極に代えて、前記工
程によつて得られたカーボン電極を使用した比較
電極を使用できることが裏付けられた。 そして、前記工程により製造されたカーボン電
極を比較電極の支持管または複合電極の比較電極
部の支持管に穿設された開口部に装着すれば、内
部溶液が流出することなく、従つて内部溶液が被
測定溶液に混入することがない。 (実施例) 本発明の実施例を図に就いて詳細に説明する。 本発明は新規な方法によつて得られたカーボン
電極をPH及びイオン濃度測定用電極である比較電
極または複合電極の比較電極部の支持管に穿設さ
れた開口部に装着している。前記カーボン電極は
次のような工程で製造される。 本発明電極に使用するカーボン電極を製造する
ための第1工程としては先ずグラホイル等の市販
グラフアイトを、過塩素酸を1、硝酸(HNO3
を3、水を3の割合とした混酸と共に、特に限定
する必要はないが好ましくは2〜3時間煮沸させ
た後、充分撹拌、水洗いして泥状にする。次にこ
の泥状グラフアイトに等容量の四塩化炭素
(CCl4)を加え、石英ボートに入れ、塩素(Cl2
ガス1と窒素(N2)ガス10の容量の割合の混合
ガスを通過させながら、グラフアイトを特に限定
する必要はないが、好ましくは500℃位で凡そ2
〜3時間加熱する。この加熱後、窒素ガスのみを
通過させ、更に加熱温度を上げ、特に限定する必
要はないが好ましくは700〜900℃で5〜20分間加
熱した後冷却してカーボン微粉末を得て第1工程
を完了する。 次に第2工程としては第1工程によつて得られ
たカーボン微粉末にテフロン(登録商標)粉末又
は六弗化プロピレン等の耐化学性、耐熱性、防水
性のあるプラスチツク粉末を、特に限定する必要
はないが好ましくは5〜10%混合して、この混合
物を常温〜300℃の温度でロールプレスをし、ま
たは型に圧入して所定の厚さに成型後冷却してカ
ーボンシートまたはカーボン棒を得る。これによ
つて第2工程を完了する。 第3工程は、第2工程によつて得られたカーボ
ンシート又は棒を比較電極用カーボン電極に形成
する工程である。すなわち、前記第2工程によつ
て得られたカーボンシート2枚またはカーボン棒
2本を各々極として、1〜1.5Nの稀硫酸
(H2SO4)中で、特に限定する必要はないが好ま
しくは100μA〜2mA/cm2で直流電解を行い、5
〜10分毎に極性を切換えて、同様の条件で直流電
解を2〜10回繰返し、然る後水洗いして表面の洗
浄と活性化を行い、比較電極用カーボン電極を形
成するのである。 そして、第1図は第1実施例を示し、前記方法
によつて得られたカーボン電極のうち膜状のもの
をPH及びイオン濃度測定用電極である比較電極の
支持管に装着したものである。すなわち、第1図
に示す比較電極Aは、薄いガラスまたはプラスチ
ツク製の支持管1の下方側に開口部2を穿設し、
且該開口部2に前記方法により製造されたカーボ
ン電極3を熱圧縮性チユーブ4により固着して内
部溶液5がもれないようにすると共に、カーボン
電極3の内部溶液5及び内部電極6に接触できる
ようにして形成されている。なお、図中7は内部
電極6の支持部であつて支持管1に固定されてお
り、また8はリード線であつて内部電極6に接続
され、キヤツプ9を経て外部へ起電力を取り出す
ものである。 また、第2図は第2実施例を示し、前記方法に
よつて得られたカーボン電極のうち棒状のものを
PH及びイオン濃度測定用電極である比較電極の支
持管に装着したものである。すなわち、第2図に
示す比較電極A′は、薄いガラスまたはプラスチ
ツク製の支持管1の下方側に開口部2を穿設し、
且該開口部2に前記方法により製造された短かい
カーボン電極3′を接着材4′により固着して形成
され、その他の構成は第1図のものと全く同一で
ある。 第3図は第3実施例を示し、前記工程によつて
得られたカーボン電極を、PH及びイオン濃度測定
用電極である熱遮断手段を設けた比較電極の支持
管に装着したものである。 一般に、ガラス電極と比較電極との組合せによ
り正確に被測定溶液のPH及びイオン濃度を測定す
るには、両電極及び被測定溶液の温度を一定にす
ることが好ましい。 何故なら、ガラス電極、比較電極ともに、精密
に温度を一定にする必要があることは、前記公式
(1)のガラス電極のNernstの係数でも明らかであ
る。ガラス電極の内部電極及び内部溶液も同様に
温度で電位が変化する。と同時に比較電極も内部
電極、塩化加里溶液及び液絡部も温度で電位が変
化することが明らかであるからである。 従来、室温内の測定でも、恒温槽内の測定であ
つても、ビーカー内の被測定溶液の上部が開放さ
れているために、被測定溶液内に浸漬された比較
電極の検出部分と、被測定溶液上の突出した上方
部分とは同一温度とはならず、徐々にその温度が
変化して比較電極の内部溶液の温度を一定に保つ
ことができず、正確なPH及びイオン濃度の測定は
不可能である。 この温度を一定に保つようにしたのが第3実施
例であり、この第3実施例の比較電極A″は薄い
ガラスまたはプラスチツク製品の支持管1の下方
側に開口部2を穿設し、且該開口部2に前記工程
により製造されたカーボン電極3を熱圧縮性チユ
ーブ4により固着すると共に、支持管1の下方部
に支持板10を固定して内部電極6の上方部を密
嵌固定し、支持板10下方の空隙部に内部溶液5
を充填して検出手段となるカーボン電極3、内部
溶液5及び内部電極6を支持板10の下方部に装
置する一方、熱遮断手段として支持板10上方の
空隙部にプラスチツク発泡材等の熱遮断材11を
充填し、或いは空隙部を真空とし、更に内部電極
6に接続された内部電極線12を出来るだけ細い
線にして、検出部分からの熱伝導を小としてリー
ド線8に接続してキヤツプ9を経て外部へ内部電
極6の起電力を取り出すようにして形成されてい
る。 これにより比較電極の検出手段を装置して支持
管1の下方部分を被測定溶液に浸漬すれば、被測
定溶液外へ突出した支持管1部分の温度変化は熱
遮断材11、或いは真空部分により内部溶液6部
分へ伝導せず、従つて内部溶液6と被測定溶液と
の温度を一定に保つてPH及びイオン濃度の正確な
測定が可能である。 第4図は第4実施例を示し、前記方法によつて
得られたカーボン電極をPH及びイオン濃度測定用
電極である複合電極の比較電極部の支持管に装着
したものである。 複合電極は、ガラス電極、比較電極及び温度検
出素子とを一体にまとめて形成されたものをい
い、以下第4図の複合電極Bに就いて説明する
と、支持管1は薄いガラス製支持管1′と、該ガ
ラス製支持管1′の上方にプラスチツク装支持管
1″を嵌着して形成されている。ガラス製支持管
1′は下部にPH感応ガラス13を一体に溶着した
ガラス電極支持管14の外周に比較電極支持管1
5を間隔を置いて溶着周設して形成されており、
且ガラス製支持管1′の上方部には支持板10が
設けられていて、ガラス電極支持管14の上端部
を密嵌固定している。そして比較電極支持管15
の一方には開口部2が穿設され、該開口部2に前
記工程によつて得られたカーボン電極3が熱圧縮
性チユーブ4により固着され、また比較電極支持
管15の他方には小孔16を穿設して温度検出素
子17を嵌着して露出させ、更に前記支持板10
には比較電極用の内部電極6、ガラス電極用の内
部電極18及び温度検出素子17の各上端部を密
嵌固定すると共に、前記各比較電極支持管15及
びガラス電極支持管14内に夫々内部溶液5,1
9を充填して検出手段となるカーボン電極3、内
部溶液5,19及び内部電極6,18を支持板1
0の下方部に装置する一方、熱遮断手段として支
持板10上方の空隙部にプラスチツク発泡材等の
熱遮断材11を充填し、或いは空隙部を真空と
し、更に各内部電極6,18に接続された内部電
極線12及び温度検出素子17に接続された接続
線20を出来るだけ細い線にして検出部分からの
熱伝導を小としてリード線8に接続して、キヤツ
プ9を経て外部へ内部電極6,18の起電力を取
り出すように形成されている。 上記構成より成る複合電極Bは開放型ビーカー
に入れられた被測定溶液内へ検出部分である下方
部のみを浸漬することによつて、前記第3実施例
で述べたような熱遮断手段の作用により各内部溶
液5,19と被測定溶液の温度を一定に保つこと
ができ、従つてPH及びイオン濃度の正確な測定が
可能となるのである。 第4図に示す複合電極Bは開放型ビーカーに入
れられた被測定溶液のPH及びイオン濃度の測定に
適するが、第5図に示すものは前記複合電極Bを
封入型ビーカーに入れられた被測定溶液の測定に
使用している状態を示すものである。すなわち、
第5図は前記複合電極Bを用いて外部にほとんど
熱が通らないように各電極と被測定溶液を封入し
て測定する装置である。この目的を達成するた
め、前記複合電極Bには更にプラスチツク製支持
管1″の下方部に後述の封入型ビーカー25の首
部26の内周壁に摺接する第1のOリング21を
周設すると共に、プラスチツク製支持管1″の第
1のOリング21下方より上端近くまでガス逃げ
道用のガス排出管22をプラスチツク製支持管
1″の内周壁に沿つて装置して、その上下端を開
口して上方の開口部に蓋23を嵌合できるように
構成する必要がある。第5図中、24は封入型ビ
ーカー25に入れられた被測定溶液であり、封入
型ビーカー25の首部26には複合電極Bのプラ
スチツク製支持管1″より稍径大の貫通孔27を
有するキヤツプ28が螺着されていて、該キヤツ
プ28を螺合して行くに従い首部26上に装置さ
れた第2のOリング29を押圧してその径を少な
らしめるようにしてある。また30はスターラ3
1上にプラスチツク発泡材により形成された防震
台兼用の熱絶縁物32を介して載置された恒温槽
で、該恒温槽30内には槽水33が入れられ、恒
温槽30の上部開口部には複合電極Bのプラスチ
ツク製支持管1″の外周に密着してこれを貫挿す
る透孔34を有する蓋体35が被冠してあり、更
に36は封入型ビーカー25に入れられた回転子
で、該回転子36はスターラ31によつて回転す
るように構成されている。 而して、封入型ビーカー25の被測定溶液24
のPH及びイオン濃度を測定するには、複合電極B
を封入型ビーカー25内にキヤツプ28を貫挿し
て挿入し、複合電極Bの先方部の検出部分を被測
定溶液24に浸漬すると共に、ガス排出管22の
下方の開口部を被測定溶液24の液面より上面に
位置せしめ、キヤツプ28を螺合すると第2のO
リング29が押圧されて首部26内周面に密着
し、且第1のOリング21も首部26内周面に密
着しているので封入型ビーカー25は完全に密閉
される。そして、複合電極Bが被測定溶液24の
中に浸漬されることによつて、被測定溶液24の
液面レベルが上がると同時に、封入型ビーカー2
5内のガス圧(空気または不活発性ガスのガス
圧)が上がるが、このガス圧はガス排出管22を
通して蓋23を取去つた上部開口部よりガスが放
出されるので常気圧となる。そして、この密閉さ
れ封入型ビーカー25を恒温槽30の槽水33の
中に浸漬すると共に、恒温槽30よりの熱放散を
防ぐため複合電極Bに密嵌固定した蓋体35を恒
温槽30上に被冠固定し、スターラ31によつて
回転子36を回転せしめて被測定溶液24を撹拌
してPH及びイオン濃度を測定する。この際、恒温
槽30自体の温度制御で、また複合電極Bの温度
検出素子17の検出で温度制御をするにしても、
精密に温度制御ができ、且PH及びイオン濃度の正
確な測定が可能である。 (発明の効果) 本発明は上述のようであるから、従来タイプの
比較電極に代えて、前記第1〜第3工程によつて
得られたカーボン電極を比較電極または複合電極
の比較電極部に用いることができるので、塩化加
里溶液が流出することなく、その結果塩化加里溶
液が被測定液に混入せず、PH値に変化を起すこと
もなく、また塩化加里溶液の補充が不要となるの
で、正確にPHおよびイオン濃度を測定することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す縦断面図、
第2図は同第2実施例を示す縦断面図、第3図は
同第3実施例を示す縦断面図、第4図は同第4実
施例を示す縦断面図、第5図は第4実施例に示し
た複合電極の使用例を示す縦断面図、第6図は従
来の比較電極の縦断面図、第7図は従来の複合電
極の縦断面図である。 図中、A,A′,A″は比較電極、Bは複合電極、
1は支持管、2は開口部、3,3′はカーボン電
極、5は内部溶液、6は内部電極、10は支持
板、11は熱遮断材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 過塩素酸と硝酸と水との混酸でグラフアイト
    を煮沸し、水洗い後泥状グラフアイトとし、更に
    この泥状グラフアイトに四塩化炭素を加え、塩素
    と窒素よりなる混合ガスを通過させつつ加熱して
    後、窒素ガスのみを用いて更に加熱後冷却してカ
    ーボン微粉末を得る第1工程と、第1工程によつ
    て得られたカーボン微粉末にフツ素樹脂またはプ
    ラスチツク粉末を混合し、この混合物をロールプ
    レスし、または型に圧入して所定の厚さに成型後
    冷却してカーボンシートまたはカーボン棒を得る
    第2工程と、第2工程によつて得られたカーボン
    シート2枚またはカーボン棒2本を各々極として
    稀硫酸溶液中で電解することにより活性化処理を
    施してカーボン電極を得る第3工程と、第3工程
    によつて得られたカーボン電極により、内部電極
    及び内部溶液を備えた比較電極の支持管または複
    合電極の比較電極部の支持管に穿設された開口部
    を閉塞するよう装着する第4工程と、を具備する
    ことを特徴とするカーボン電極を備えたPHおよび
    イオン濃度測定用電極の製造方法。
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