JPH03188181A - 粘着シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粘着シートに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、粘着シートは紙、不織布、繊維編織物、プラスチ
ックシート、プラスチック発泡体シート等の基材の片面
もしくは両面に粘着剤層を形成したものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の粘着シートでは基材が多孔性
の場合は基材の強度が充分ではなく粘着シートを剥離す
る際に粘着シートの破壊を生ずるおそれがあるし、その
上基材と粘着剤層との接着力が充分でなく、シたがって
粘着シートを物品の表面に貼着しそして剥離すると粘着
剤層が基材から剥離して該物品表面に転移し残存するお
それがある。このような粘着剤の移行を防止するには粘
着剤層の粘着力を犠牲にして凝集力を向上させなければ
ならない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、
多孔性基材に熱硬化性合成樹脂を含浸硬化させた基材の
片面もしくは両面に粘着剤層を形成した粘着シートを提
供するものである。

以下に本発明の詳細な説明する。

〔多孔性基材〕

本発明に用いられる多孔性基材としては紙、不織布、繊
維編織物、連続気泡を有するプラスチック発泡体シート
等の多孔質なシート状の基材である。上記基材のうち特
に好ましいのは熱硬化性合成樹脂が容易に含浸され強度
が大である不織布、繊維編織物である。

〔熱硬化性合成樹脂〕

本発明においては、上記多孔性基材に熱硬化性合成樹脂
が含浸されるが、該熱硬化性合成樹脂としては、例えば
尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン
樹脂、アルキルレゾルシン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等が例示される。上記熱
硬化性合成樹脂は二種以上混合されてもよい、また所望
なれば上記熱硬化性合成樹脂には天然ゴム、合成ゴム、
天然樹脂、熱可塑性合成樹脂、可塑剤、軟化剤、充填剤
、顔料、染料、防カビ剤、防腐剤等を添加してもよい。

〔基材の製造〕

本発明の基材を製造するには、上記多孔性基材に上記熱
硬化性合成樹脂を含浸させるのであるが。

上記熱硬化性合成樹脂を上記多孔性基材に含浸させるに
は上記多孔性基材を上記熱硬化性合成樹脂の浴に浸漬す
るか、あるいは上記多孔性基材表面に上記熱硬化性合成
樹脂の溶液をスプレーガン、ロールコータ−、ナイフコ
ーター等によって塗布する。上記熱硬化性合成樹脂は上
記多孔性基材に重量として５〜３００重量％程度含浸さ
れる。上記熱硬化性合成樹脂を含浸した上記多孔性基材
は例えば加熱したり、あるいは触媒を添加することによ
り含浸している熱硬化性合成樹脂を硬化させるとともに
乾燥する。更に本発明の基材の片面に粘着剤層を形成す
る場合には該基材の他の面にシリコン、弗素樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等
の離型性合成樹脂、ワックス、離型性ゴム等を塗布する
離型処理が施されてもよい。このようにして本発明の基
材が得らる。本発明の基材はシート状、テープ状等の形
状にされる。

〔粘着剤層〕

本発明の粘着シートは上記基材の片面もしくは両面に粘
着剤を塗布することによって得られる。

本発明に用いる粘着剤を例示すれば天然ゴム、スチレン
−ブタジェンゴム、スチレン−ブタジェンブロック共重
合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジェンゴム、イソプレンゴム、クロロ
プレンゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレンゴｔ１、ポ
リブテンゴム、プラントゴム等の天然もしくは合成ゴム
のラテックス、アクリル酸エステル系樹脂、メタクリル
酸エステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、プロピオン酸ビ
ニル系樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合体系樹脂、酢
酸ビニル−マレイン酸共重合体系樹脂、スチレン系樹脂
、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合体系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、塩化ビ
ニリデン系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂等のエマル
ジョンまたはラテックス、あるいはトルエン、キシレン
、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、セロソルブアセテート
、エタノール、イソプロパツール、ブタノール等の有機
溶剤の溶液であって常温で粘着性を示すものが用いられ
る。上記天然ゴムまたは合成ゴムおよび合成樹脂は二種
以上混合されてもよく、その場合には混合物として常温
で粘着性を示す配合であればよく、個々の天然ゴムまた
は合成ゴムもしくは合成樹脂が必ずしも常温で粘着性を
示す必要はない。更に上記天然ゴムまたは合成ゴムもし
くは合成樹脂にはジブチルフタレート、ジオクチルフタ
レート、トリクレジルホスフェイト、テルペンダイマー
等の可塑剤もしくは軟化剤が添加されてもよく、この場
合も可塑剤もしくは軟化剤の配合物が常温で粘着性を示
せばよく、個々の天然ゴムまたは合成ゴムおよび合成樹
脂が必ずしも常温で粘着性を示す必要はない。

更に本発明の粘着剤にはロジン、石油樹脂、クマロン樹
脂、ロジン誘導体、テルペン系樹脂、フェノール系樹脂
、アルキルフェノール系樹脂等の粘着付与剤、ニカワ、
ゼラチン、カゼイン、澱粉、変性澱粉、酸化澱粉、デキ
ストリン、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルセ
ルロース、ハイドロキシエチルセルロース、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリルア
ミド、ポリメタクリルアミド、ポリビニルメチルエーテ
ル、酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、スチレン−マレ
イン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸エステル部分鹸化物、ポリメタクリル酸エステル部分
鹸化物等の水溶性高分子、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等
の湿潤剤、タルク、ベントナイト、炭酸カルシウム等の
充填剤等が添加されてもよい。その他、顔料、染料や防
カビ剤、防腐剤等を添加してもよい。

上記粘着剤は通常上記多孔性基材の片面もしくは両面に
スプレーガン、ロールコータ−、ナイフコーター等によ
り通常固形分として５０〜３゜Ｏｇ　／　ｒｒ？程度の
割合で塗布され、塗布後は所望なれば加熱して水または
有機溶剤を除去する。このようにして本発明の粘着シー
トが得られるが、テープ状の粘着シートを得るにはシー
ト状基材に粘着剤を塗布した後テープ状にカットするか
、またはテープ状の基材に粘着剤を塗布する。そして本
発明の粘着シートは所望なれば粘着剤層表面を離型紙、
ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等の離型性
シートで保護する。

〔作用〕

多孔性基材に熱硬化性合成樹脂を含浸硬化させると、多
孔性基材は補強されかつ粘着剤層との接着力が格段に向
上する。

〔発明の効果〕

したがって本発明においては、粘着剤層の粘着性を犠牲
にすることなく、たとえ高温長時間の放置後であっても
粘着剤層の物品の表面への移行を防止出来るし、また粘
着シートを剥離する際に基材表面部分等の破壊も防止出
来る。

〔実施例〕

実施例１ 目付ｆ４０　ｇ　／　ｒｒｒのテープ状ポリエステル不
織布の片面に５０％レゾール型フェノール樹脂水溶液を
固形分換算で１５ｇ／％の塗布量で塗布した後、１７０
℃、１０分間熱処理して、該フェノール樹脂を硬化させ
て基材を作成した。該基材の片面に５０％アクリル系合
成樹脂エマルジョン９０重景部に５０％澱粉水溶液１０
重量部を添加混合したエマルジョン型粘着剤を固形分換
算で１５０ｇ　／　ｒｒｒの塗布量で塗布し乾燥させた
後、１７０℃、１０分間熱処理を行い片面粘着テープＡ
を作成した。

実施例２ 目付量３０　ｇ　／　ｒｄのテープ状クラフト紙を５０
％メチル化メチロールメラミン水溶液に１％塩化アンモ
ニウムを添加した浴に浸漬し、含浸率を１００％として
該クラフト紙に該浴液を含浸させ、その後８０℃、１０
分間熱処理して、該メチル化メチロールメラミンを硬化
させて基材を作成した。

該基材の片面に５０％天然ゴムラテックス系粘着剤を固
形分換算で１２０ｇ／ｎ（の塗布量で塗布し乾燥させた
後、１２０℃、１０分間熱処理を行い片面粘着テープＢ
を作成した。

実施例３ 厚さ２ＩＩＩ１１のテープ状ポリウレタン発泡体シート
を５０％尿素樹脂水溶液に浸漬し、含浸率を７０％とし
て該ポリウレタン発泡体シートに該尿素樹脂水溶液を含
浸させ、その後１５０℃、１０分間熱処理して、該尿素
樹脂を硬化させて基材を作成した。該基材の片面に５０
％ブチルゴム系粘着剤トルエン溶液を固形分換算で１５
０　ｇ　／　ｒｒｌ’の塗布量で塗布し１５０℃、５分
間熱処理を行い片面粘着テープＣを作成した。

比較例１〜３ 実施例１，２．３に使用した基材に代えて夫々熱硬化性
合成樹脂を含浸させないポリエステル不織布、クラフト
紙、ポリウレタン発泡体シートを基材として用い、他は
実施例１，２．．３と同様にして片面粘着テープＡ’、
Ｂ’、Ｃ’を作成した。

（試験） 上記実施例１，２．３および比較例１，２．３において
作成した各々２５ｍｍ巾の片面粘着テープＡ。

Ｂ、Ｃ，Ａ’、Ｂ’、Ｃ’をメラミン焼付塗装板に貼合
わせ１８０℃、１時間熱処理した後、室温（２０℃）ま
で冷却してから該粘着テープを１８０°剥離し、接着力
、再剥離性、テープの破損を調べた。

（以下余白）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多孔性基材に熱硬化性合成樹脂を含浸硬化させた基材の
   片面もしくは両面に粘着剤層を形成したことを特徴とす
   る粘着シート