JPH03186656A - 自動変速機の直結クラッチ制御装置 - Google Patents

自動変速機の直結クラッチ制御装置

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JPH03186656A
JPH03186656A JP32684389A JP32684389A JPH03186656A JP H03186656 A JPH03186656 A JP H03186656A JP 32684389 A JP32684389 A JP 32684389A JP 32684389 A JP32684389 A JP 32684389A JP H03186656 A JPH03186656 A JP H03186656A
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JP
Japan
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fuel
volatility
vehicle speed
engine
clutch
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Application number
JP32684389A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Ogita
荻田 保
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動変速機の直結クラッチ制御装置に係り、特
に、エンジンの燃料の揮発性を考慮して直結クラッチを
切り換えるようにした制御装置に関するものである。
従来の技術 自動車の自動変速機は、一般に、トルクコンバータ等の
流体式伝動装置と、遊星歯車装置や可変プーリ等の変速
機構とを備えて構成され、エンジンからの出力を流体式
伝動装置を介して変速機構に伝達するとともに、その変
速機構により変速比を有段若しくは無段階で変更するよ
うになっている。そして、かかる自動変速機の一種に、
上記変速機構をエンジンに選択的に直結する直結クラッ
チを有するものがある。かかる直結クラッチは燃費串間
上等を目的として設けられ、通常、エンジンの作動状態
が安定する自動車の高速走行時に係合させられるように
、自動車の車速に応じて切換え制御されるようになって
いる。
ところで、上記エンジンの作動状態はその燃料の種類、
例えばガソリンエンジンの場合にはオクタン価によって
も変動するため、オクタン価に応じて上記直結クラッチ
の切換え車速を変更することが考えられている。すなわ
ち、ハイオクタンガソリンの場合にはノッキングが発生
し難くなるため、直結クラッチを比較的低い車速から係
合させることが可能となり、燃費率を一層向上させるこ
とができるのである。特開昭63−203961号公報
に記載されている制御装置はその一例である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、エンジンの作動状態は燃料の揮発性、す
なわち低沸点成分が多いか否かなどによっても変動し、
低沸点成分が少なく揮発性の低い重質燃料においては、
吸気管やエンジンのシリンダ壁面への燃料の付着量が多
くなるとともに、その付着状態は不安定であるため、サ
イクル開缶の空燃比が乱れて加速時に空燃比「大」、減
速時に空燃比「小」となる傾向が顕著となり、エンジン
の作動状態が損なわれる。このため、直結クラッチの保
合時にサージを生じたり、保合状態において緩加速した
際に車体が振動したりするなどの問題があった。
これに対し、重質燃料を前提として直結クラッチの切換
え車速を予め高めに設定しておくことが考えられるが、
低沸点成分が多くて揮発性が高い軽質燃料を使用した場
合、換言すれば空燃比の乱れがなく比較的低車速におい
てもエンジンが安定して作動する場合に、燃費率の著し
い損失を招いてしまうのである。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その
目的とするところは、燃料の揮発性の相違に起因するサ
ージや振動等の発生、或いは燃費率の損失を防止するこ
とにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためには、燃料の揮発性に応じて
直結クラッチの切換え車速を定めるようにすれば良く、
本発明は、エンジンの出力を変速機構に伝達する流体式
伝動装置と、その変速機構をエンジンに選択的に直結す
る直結クラッチとを備えた自動車の自動変速機において
、その自動車の車速か所定の切換え車速以上であること
を条件として前記直結クラッチを係合させる直結クラッ
チ制御装置であって、(a)前記エンジンの燃料の揮発
性を検出する揮発性検出手段と、(b)前記燃料の揮発
性が低い場合にはその揮発性が高い場合に比較して前記
直結クラッチが高車速側で保合状態となるように、前記
揮発性検出手段により検出された揮発性に応じて前記切
換え車速を設定する設定手段とを有することを特徴とす
る。
ここで、上記設定手段は、揮発性の程度によって段階的
或いは連続的に予め定められた切換え車速を実際の揮発
性に応じて設定するものでも、予め一定の揮発性を基準
として定められた切換え車速を実際の揮発性に応じて変
更するものでも良い。
作用 このような直結クラッチ制御装置によれば、揮発性検出
手段によって燃料の実際の揮発性が検出され、その揮発
性が低い場合には比較的高車速側、すなわち空燃比の乱
れが少なくなってエンジンが安定して作動する状態で直
結クラッチが係合させられるように、設定手段によって
切換え車速が設定される。このため、空燃比が乱れてエ
ンジンの作動状態が不安定な車速領域においては、未だ
直結クラッチが係合されず、流体式伝動装置を介してエ
ンジン出力が変速機構へ伝達されることとなり、そのエ
ンジンの振動が流体式伝動装置によって良好に吸収され
、サージや振動等の発生が防止される。
一方、揮発性検出手段によって検出された燃料の揮発性
が高い場合には、比較的低車速側で直結クラッチが係合
させられるように設定手段によって切換え車速が設定さ
れるため、流体式伝動装置による動力伝達損失が低減さ
れて、燃費率が向上させられる。この場合に、揮発性の
高い燃料は空燃比の乱れが少なく、比較的低車速からエ
ンジンが安定して作動させられ、振動等を発生すること
がないため、直結クラッチでエンジンと変速機構とを直
結しても、サージや振動等を生じる恐れはないのである
発明の効果 このように、本発明の直結クラッチ制御装置によれば、
揮発性の低い燃料の場合には比較的高車速側で直結クラ
ッチが係合させられ、サージや振動等の発生が防止され
るとともに、揮発性の高い燃料の場合には比較的低車速
側から直結クラッチが係合させられ、燃費率の向上が図
られるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、電子制御式燃料噴射装置の構成国であり、電
子制御ユニット40には、吸気温センサ42、スロット
ルポジションセンサ44.バキュームセンサ461回転
角センサ48.水温センサ50.02センサ52.燃料
温センサ54.ベーパ流量センサ56.車速センサ58
からそれぞれ検出信号が供給されるようになっている。
吸気温センサ42はエアクリーナ60から吸入された吸
入空気温度を検出するものであり、スロットルポジショ
ンセンサ44はスロットル弁62の開度を検出するもの
であり、バキュームセンサ46はサージタンク64内の
吸気管圧力を検出するものであり、回転角センサ48は
エンジン66の回転数およびクランク角度を検出するも
のであり、水温センサ50はエンジン66の冷却水温度
を検出するものであり、02センサ52は排気ガス中の
酸素濃度を検出するものであり、燃料温センサ54は燃
料タンク68内の燃料(この実施例ではガソリン)70
の温度を検出するものであり、ベーパ流量センサ56は
燃料タンク68に接続されるとともに気液分離器72を
介して大気に開放されている開放通路74内の蒸気の流
量を羽根車75の回転によって検出するものであり、車
速センサ58は自動車の車速を検出するものである。上
記気液分離器72は、燃料タンク68内の内圧上昇を防
止するためのもので、蒸気と液体燃料とを分離して蒸気
のみを大気に逃がすようになっている。
電子制御ユニット40は、第2図のブロック線図に示さ
れているように、MPU、RAM、ROM等を有するマ
イクロコンピュータを含んで構成されており、上記各セ
ンサから供給される信号を予め定められたプログラムに
従って演算処理することにより、燃料噴射弁76、点火
装置78.ISCバルブ80.パージコントロールバル
ブ82゜および自動変速機84の作動を制御する。燃料
噴射弁76は、図示しない燃料ポンプによって前記燃料
タンク68から供給されるガソリン70を吸気管内に噴
射するもので、前記スロットルポジションセンサ44.
バキュームセンサ46.水温センサ50などから供給さ
れる信号に基づいてその噴射時期および噴射量が制御さ
れる。点火装置78は、ディストリビュータ86に接続
されたイグニッションコイルの一次電流を開閉して点火
プラグ88の点火時期を調整するもので、前記スロット
ルポジションセンサ44.バキュームセンサ46、回転
角センサ48などから供給される信号に基づいて制御さ
れる。ISCバルブ80は、前記スロットル弁62と並
列に設けられたバイパス通路90に設けられ、そのバイ
パス通路90を流通する空気量によりアイドル回転数を
調整するもので、スロットルポジションセンサ441回
転角センサ48.車速センサ58などから供給される信
号に基づいて制御される。パージコントロールバルブ8
2は、吸気管に開口するパージ通路92に設けられてそ
のパージ通路92を開閉するもので、バキュームセンサ
469回転角センサ48.水温センサ50などから供給
される信号に基づいて制御される。
また、自動変速機84は、例えば第3図に示されている
ように構成され、前記スロットルポジションセンサ44
.水温センサ50.燃料温センサ54、ベーパ流量セン
サ56.および車速センサ58から供給される信号に基
づいて制御される。
この自動変速機84は、流体式伝動装置としてのトルク
コンバータ10および遊星歯車式の変速機構12を備え
ており、トルクコンバータlOは、そのポンプ羽根車1
0aに前記エンジン66の出力軸16が連結されている
一方、従動側のタービン羽根車10bに変速機構12の
人力細工8が連結され、一方向クラッチを介して位置固
定の部材に係合させられたステータ羽根車10cと組み
合わされることにより、流体エネルギーに変換したエン
ジン66の回転トルクを増幅して上記変速機構12に伝
達する。かかるトルクコンバータ10にはL/U (ロ
ックアツプ)クラッチCLが設けられ、図示しない油圧
アクチュエータによって係合させられることにより、入
力軸18を出力軸16に選択的に直結する。このL/U
クラッチC1は直結クラッチに相当する。
上記変速機構12は、同軸上に配設された3つのシング
ルビニオン型の遊星歯車装置20,22゜24と前記入
力軸18と出力軸26とを備えており、出力軸26は図
示しない差動歯車装置を介して車両の駆動輪に連結され
ている。遊星歯車装置20.22.24の構成要素の一
部は互いに一体的に連結されており、一部は3つのクラ
ッチCC,,C3によって互いに選択的に連結されるよ
うになっており、一部は4つのブレーキB、、B。
B:+、B4によってハウジング28に選択的に連結さ
れるようになっており、一部は3つの一方向りラッチF
+ 、Fz 、F3によってその回転方向により相互に
若しくはハウジング28と係合させられるようになって
いる。
上記クラッチC,,C2,C3、ブレーキBl。
Bz、Ba、B4は、例えば多板式のクラッチや1本ま
たは巻付は方向が反対の2本のバンドを備えたバンドブ
レーキ等にて構成され、それぞれ油圧アクチュエータに
よって作動させられるようになっており、これにより、
第4図に示されているように変速比(人力軸18の回転
速度/出力軸26の回転速度)がそれぞれ異なる前進4
段・後進1段の変速段が得られる。かかる第4図は、各
シフトレンジにおける変速段と、その変速段を成立させ
る際のクラッチ、ブレーキ、および一方向クラッチの作
動状態を示したもので、変速段の「1sJ 、  ’2
nd」、  「3rd」、  ro/D Jは、それぞ
れ前進側の第1変速段、第2変速段、第3変速段。
0/D (オーバドライブ)変速段を表しており、第1
変速段からO/D変速段に向かうに従って変速比は順次
小さくなる。rRevJは後進変速段を表している。ま
た、クラッチおよびブレーキの欄の「○」は保合状態で
無印は非保合状態を表しており、一方向クラッチの欄の
「Δ」はエンジンドライ7時に保合状態となることを表
しており、無印は非保合状態を表している。
なお、上記トルクコンバータlOおよび変速機構12は
、軸線に対して対称的に構成されているため、第3図に
おいては軸線の下側を省略して示しである。
前記L/UクラッチC4およびクラッチC1,CtCl
、ブレーキBl、B2.B3.Baの各油圧アクチュエ
ータは、油圧制御装置30によってその作動状態が切り
換えられるようになっている。
油圧制御装置30は、前記電子制御ユニット40から供
給される信号に従って励磁される3つのソレノイドNo
、1. No、2. k3により制御されるようになっ
ており、前記スロットルポジションセンサ44および車
速センサ58からの信号に基づいて、予め定められた変
速シフトパターンに従ってツレメイドNo、 1および
No、 2の励磁状態が変更されることにより、前記前
進4段の変速段が適宜切り換えられる。また、前記スロ
ットルポジションセンサ44、水温センサ50.燃料温
センサ54.ベーパ流量センサ56.および車速センサ
58からの信号に基づいてソレノイド111f13が励
磁されることにより、L/llクラッチCLが保合させ
られて変速機構12の入力軸18がエンジンの出力軸1
6に直結される。
以下、上記L/CIクラッチCLの保合および解放を切
り換える制御について、第5図のフローチャートを参照
しつつ具体的に説明する。
先ず、ステップSlにおいては、前記燃料温センサ54
およびベーパ流量センサ56から供給される信号、すな
わちガソリン70の温度と開放通路74内を流通する蒸
気の流量に基づいて、予め定められたデータマツプや演
算式等によりガソリン70の燃料性状が検知される。こ
れは、例えば第6図の各ステップに従って実行され、ス
テップR1において流量計測時間Tが予め定められた−
定時間to  (例えば10秒程度)以上になったか否
かが判断され、一定時間L0を経過すると、次のステッ
プR2において上記流量計測時間Tがリセットされて新
たに計時が開始される。また、ステップR3では、ベー
パ流量センサ56の検出信号に基づいて計数された羽根
車75の回転数Nが変数αにセットされ、ステップR4
において回転数Nがリセットされるとともに新たに計数
が開始される。したがって、上記変数αにセットされる
回転数Nは、前記一定時間t0内における羽根車75の
回転数であり、解放通路74内を流通するガソリン蒸気
の流量に比例した値となる。
続くステップR5では、燃料温センサ54から供給され
る検出信号が表すガソリン70の温度THに基づいて、
予め定められたデータマツプや演算式等により燃料温補
正係数kが算出される。これは、揮発性が同じであって
も温度が低いと蒸気発生量は高温の時より少なくなるこ
とから、このような燃料温度の相違による蒸気発生量の
違いを補正するために、燃料温度が低くなる程燃料温補
正係数にの値が大きくなるように設定される。そして、
ステップR6では上記一定時間t0当たりのベーパ流量
に対応する変数αを燃料温補正係数にで補正した値k・
αに基づいて、予め定められたデータマツプや演算式な
どから燃料性状を表す燃料性状係数Aが求められる。
上記燃料性状係数Aはガソリン70のベーパ流量に対応
しているため、第7図に示されているように、係数Aの
値が小さいとガソリン70は低沸点成分が少なくて揮発
性が低い重質燃料であり、係数への値が大きいとガソリ
ン70は低沸点成分が多くて揮発性が高い軽質燃料であ
ることを示している。
なお、上記データマツプや演算式は実験などによって定
められ、電子制御ユニット40のROM等に予め記憶さ
れている。また、本実施例では、電子制御ユニット40
による一例の信号処理ロジックのうち上記ステップS1
を実行する部分、および前記燃料温センサ54.ベーパ
流量センサ56を含んで揮発性検出手段が構成されてい
る。
第5図に戻って、上記ステップ31においてガソリン7
0の実際の燃料性状(揮発性)が検知されると、次にス
テップS2が実行され、ガソリン70が軽質燃料か否か
、すなわち前記燃料性状係数Aが予め定められた一定値
Ax以上であるか否かが判断され、一定値AX以上であ
る場合には続いてステップS3が実行される。ステップ
S3においては、前記L/UクラッチCLを係合させる
か否かの判定基準となるロックアツプ車速V0として予
め定められた車速X (kn+/h)が設定される。電
子制御ユニット40には、予めROM等に3種類の車速
X、Y、Zが記憶されており、上記車速Xは最も遅い車
速で例えば60 (km/h)程度である。
上記ロックアツプ車速v0は切換え車速に相当する。
ステップS3において車速Xがロックアツプ車速V0と
して設定されると、次にステップS4が実行され、車両
の運転状態がロックアツプ条件を満たしているか否かが
判断される。このロックアツプ条件には上記ロックアツ
プ車速Xも含まれており、車速センサ58から供給され
る信号が表す実際の車速がその車速X以上で、且つスロ
ットルポジションセンサ44や水温センサ50からの信
号が表すスロットル弁62の開度や冷却水温度等に関す
る他の条件を満たしている場合には、ステップS5にお
いてロックアツプを行う旨の判定が為され、前記油圧制
御装置30のソレノイドNO,3を励磁させる信号が出
力されて前記L/UクラッチCLが係合させられる。ロ
ックアツプ条件としては、上記車速やスロットル弁開度
、冷却水温度の他、例えばL/UクラッチCtの切換え
後の経過時間、変速機構12の変速段切換えとのタイミ
ング。
ブレーキ操作の有無などが挙げられるが、少なくとも車
速に関する条件を含んでおれば良い。
一方、前記ステップS2における判断がNoの場合、す
なわち使用ガソリン70が軽質燃料でない場合には、次
にステップS6が実行され、ガソリン70が重質燃料か
否か、すなわち前記燃料性状係数Aが予め定められた一
定値AV以下であるか否かが判断される。この一定値A
vは前記一定値Axより小さい値であり、係数Aがその
一定値A、以下である場合には続いてステップS7が実
行され、前記ロックアツプ車速■。として予め定められ
た車速Y (km/h)が設定される。この車速Yは、
前記予め記憶された3種類の車速x、y、zの中では最
も速い車速で例えば80 (kn+/h)程度である。
その後、ステップS8が実行され、前記ステップS4と
同様にして車速かロックアツプ車速7以上であることを
含むロックアツプ条件を満たしているか否かが判断され
、満たしている場合にはステップS9においてロックア
ツプを行う旨の判定が為され、前記油圧制御装置30の
ソレノイドNo、 3を励磁させる信号が出力されてL
/UクラッチCLが係合させられる。
また、上記ステップS6における判断がNOの場合、す
なわち使用ガソリン70が軽質燃料でも重質燃料でもな
く、係数Aが前記一定値A1とAxとの間の値である場
合には、次にステップSIOが実行され、前記ロックア
ツプ車速■。として予め定められた車速Z (km/h
)が設定される。この車速Zは、前記予め記憶された3
種類の車速x、 y。
Zの中では車速Xより速く且つ車速Yより遅い速度で、
例えば70 (km/h)程度である。そして、ステッ
プ311において、前記ステップS4,3Bと同様にし
て車速かロックアツプ車速2以上であることを含むロッ
クアツプ条件を満たしているか否かが判断され、満たし
ている場合にはステップSI2においてロックアツプを
行う旨の判定が為され、前記油圧制御装置30のソレノ
イドN013を励磁させる信号が出力されてL/Uクラ
ッチCLが係合させられる。
本実施例では、電子制御ユニット40による一連の信号
処理ロジックのうち、上記ステップ32゜S3,36.
S7.およびSIOを実行する部分が設定手段に相当す
る。
したがって、かかる電子制御ユニット40によれば、使
用ガソリン70が揮発性の低い重質燃料の場合には、空
燃比の乱れが少なくなってエンジン66が安定して作動
する比較的高車速側でL/UクラッチCtが係合させら
れるようになる。これにより、空燃比が乱れてエンジン
66の作動状態が不安定な車速領域においては未だL/
UクラッチCLが係合されず、トルクコンバータ10を
介してエンジン出力が変速機構12へ伝達されることと
なり、燃費率は低下するものの、エンジン66の振動が
トルクコンバータ10によって良好に吸収され、サージ
や振動等の発生が防止される。
また、使用ガソリン70が揮発性の高い軽質燃料の場合
には、比較的低車速側でL/UクラッチCLが係合させ
られるため、トルクコンバータ10による動力伝達損失
が低減されて、燃費率が一層向上させられる。この場合
に、揮発性の高い軽質燃料は空燃比の乱れが少なく、比
較的低車速からエンジン66が安定して作動させられ、
振動等を発生することがないため、L/UクラッチCL
でエンジン66と変速機構12とを直結しても、サージ
や振動等を生じる恐れはないのである。
このように、本実施例のL/Uクラッチ制御装置によれ
ば、揮発性の低い重質燃料の場合には比較的高車速側で
L/UクラッチCLが係合させられ、サージや振動等の
発生が防止されるとともに、揮発性の高い軽質燃料の場
合には比較的低車速側からL/IJクラッチCLが係合
させられ、燃費率の向上が図られるのである。
なお、上剥では予め定められた3種類の車速X。
Y、Zの中から揮発性に応じて1つの車速かロックアツ
プ車速v0として設定され、変速段とは無関係にL/U
クラッチCLを係合させるようになっているが、例えば
、第8図に示されているように、自動車の車速およびス
ロットル弁開度をパラメータとして予め設定されたL/
U切換えデータを用いて、変速段毎にL/υクラッチC
4の作動状態に応じて極め細かくロックアツプ車速■。
を設定することもできる。
具体的に説明すると、例えば現在0/D変速段でL/1
1クラッチCLが保合状態である場合には、0/D変速
段のON→OFF切換えライン(破線)およびスロット
ル弁開度から基準車速V。FFを求め、その基準車速V
。FFを使用ガソリン70の揮発性に応じて補正するこ
とにより、ロックアツプ条件となるロックアツプ車速■
。を決定するのである。
また、現在0/D変速段でL/Uクラ゛ツチCLが解放
状態である場合には、0/D変速段の○FF→ON切換
えライン(実線)およびスロットル弁開度から基準車速
■。Nを求め、その基準車速V。Hを使用ガソリン70
の揮発性に応じて補正することにより、上記ロックアツ
プ車速■。を決定するのである。上記補正は、揮発性が
高い場合には基準車速VOFF 、  VONよりもロ
ックアツプ車速V。が低車速側となるように定められ、
揮発性が低い場合には基準車速■。FF +  VON
よりもロックアツプ車速■oが高車速側となるように定
められる。なお、第8図の基準車速■。FF +  V
ONは、O/D変速段でスロットル弁開度が約60%の
場合である。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明した
が、本発明は更に別の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では燃料温センサ54およびヘーパ
流量センサ56を用いてガソリン70の温度と蒸気の流
量から燃料性状を検出するようになっているが、運転変
化に対する燃焼状態変化の応答速度の相違により検出す
る手段(特開昭6366436号公報)、吸入空気と燃
料との混合前後の温度差に基づいて使用燃料の性状を検
出する手段(実開昭62−59740号公報、実開昭6
2−59742号公報)、燃料の比重を検出する手段(
特開昭62−147036号公報)、燃料温度と燃料タ
ンク内の圧力の上昇時間から求めた燃料の蒸発のし易さ
(リード蒸気圧、RVP)により燃料性状を検出する手
段(実開昭62−116144号公報)、燃料タンク内
の圧力を検出する手段など、良く知られた他の手段を採
用することもできる。
また、前記第5図のフローチャートでは、ガソリン70
の揮発性に応してロックアツプ車速■。
が3段階で設定されるようになっているが、2段階或い
は4段階以上でロックアツプ車速V0を設定するように
しても良く、例えば前記ステップS2、S3,34.3
5を省略し、ステップ31に続いてステップ36以下を
実行させるようにしても差支えない。
また、上記第5図のフローチャートではL/Uクラッチ
CLの係合および解放が一定のロックアツプ車速■。に
基づいて判断されるが、第8図のように保合時と解放時
とで異なるロックアツプ車速が設定されるようにするこ
ともできる。
また、前記実施例では電子制御式燃料噴射装置の電子制
御ユニット40によってL/UクラッチCt。
の切換えを含む自動変速機84の作動が制御されるよう
になっているが、燃料噴射装置とは別個の自動変速機用
電子制御ユニットを設けることも可能である。なお、エ
ンジン66の制御方式や制御内容は適宜変更でき、キャ
ブレター式のエンジンを搭載した自動車の自動変速機に
も本発明は適用され得る。
また、前記実施例の自動変速機84は遊星歯車代の変速
機構12を備えているが、他の有段変速機構や可変ブー
り等による無段変速機構を有する自動変速機にも本発明
は適用され得る。変速機構12の構成や変速段の数につ
いても適宜変更できる。
また、前記実施例では流体式伝動装置としてトルクコン
バータ10が用いられているが、フルードカップリング
等を採用することもできる。
また、前記第8図のL/U切換えデータは一例であり、
切換えラインが曲線や屈曲線等であったり、スロットル
弁開度以外の走行状態をパラメータとする切換えデータ
を採用したりすることもできる。
また、上記第8図のL/U切換えデータでは第2変速段
、第3変速段、およびO/D変速段においてL/υクラ
ッチCLが係合させられるようになっているが、第3変
速段およびO/D変速段若しくは0/D変速段のみでL
/UクラッチCLを係合させるようにしても差支えない
その他−々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基
づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である直結クラッチ制御装置
を備えた自動変速機を含む電子制御式燃料噴射装置の構
成を説明する図である。第2図は第1図の装置における
電子制御ユニットの構成を示すブロック線図である。第
3図は第1図の装置における自動変速機の構成を説明す
る図である。 第4図は第3図の自動変速機の変速段およびその変速段
を成立させる際の各係合要素の保合状態を示す図である
。第5図は第3図の直結クラッチの切換え制御に関する
作動を説明するフローチャートである。第6図は第5図
のフローチャートの31において燃料性状を検知する際
の一具体例を説明するフローチャートである。第7図は
第6図のフローチャートに従って求められた燃料性状係
数Aと燃料性状との関係を示す図表である。第8図は第
5図とは別の態様により直結クラッチを切換え制御する
際に用いられるL/U切換えデータの一例を示す図であ
る。 lO:トルクコンバータ(流体式伝動装置)12:変速
機構    40:電子制御ユニット54:燃料1セン
サ  56:ベーバ流量センサ66:エンジン    
70:ガソリン84:自動変速機 CL  :  t、/uクラッチ(直結クラッチ)Vo
 :ロツタアップ車速(切換え車速)Sl:揮発性検出
手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 エンジンの出力を変速機構に伝達する流体式伝動装置と
    、該変速機構をエンジンに選択的に直結する直結クラッ
    チとを備えた自動車の自動変速機において、該自動車の
    車速が所定の切換え車速以上であることを条件として前
    記直結クラッチを係合させる直結クラッチ制御装置であ
    って、 前記エンジンの燃料の揮発性を検出する揮発性検出手段
    と、 前記燃料の揮発性が低い場合には該揮発性が高い場合に
    比較して前記直結クラッチが高車速側で係合状態となる
    ように、前記揮発性検出手段により検出された揮発性に
    応じて前記切換え車速を設定する設定手段と を有することを特徴とする自動変速機の直結クラッチ制
    御装置。
JP32684389A 1989-12-16 1989-12-16 自動変速機の直結クラッチ制御装置 Pending JPH03186656A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1363004A2 (en) * 2002-05-17 2003-11-19 Delphi Technologies, Inc. Method and apparatus for determining an approximation for fuel volatility on-board a vehicle
JP2011006065A (ja) * 2010-08-11 2011-01-13 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置の制御装置

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EP1363004A3 (en) * 2002-05-17 2006-08-30 Delphi Technologies, Inc. Method and apparatus for determining an approximation for fuel volatility on-board a vehicle
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