JPH03178505A - 推進コイルの絶縁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば、磁気ｉｆ上式鉄道における軌道に設
置される推進コイルの絶縁装置に関する。

（従来の技術） 一般に、磁気浮上式鉄道における軌道に使用されるコイ
ルは、大別して車上側コイルと地上側コイルに分けられ
る。前者の車上側コイルは超電導コイルであり、後者の
地上側コイルは推進コイルと浮上案内コイルである。

上記推進コイルは導体を矩形若しくはレーストラック状
（楕円形）に巻回した大形のコイルであり、しかも、十
数ＫＶクラスの電位が加わる絶縁コイルである。又、こ
の推進コイルには、車両が通過する際の電磁力による機
械的ストレス、屋外に晒されることによる環境的なスト
レス及び高電圧印加による電気的ストレスが常に加えら
れるため、安全性や信頼性のある高度の絶縁度が望まれ
ている。

従来、この種の磁気浮上式鉄道における軌道に設置され
る推進コイルは、機械的に構成に優れ、塵埃や汚損に対
しても強く、しかも、電気的特性にも優れた絶縁手段と
して、テープ巻き樹脂含浸手段や注型樹脂モールド手段
が採用されている。

（発明が解決しようとする課ＷＩＪ） しかしながら、上述したテープ巻き樹脂含浸手段や注型
樹脂モールド手段では、大形で高速な量産性の要求され
る推進コイルの製造手段には、次のような問題点がある
。

即ち、前者のテープ巻き樹脂含浸手段は、電圧的ストレ
ス又は機械的な強度を保持するために、被含浸性の絶縁
テープ材料を少なくとも約５＋ｕ＋以上の厚さのコイル
巻きにより圭色縁層を形成し、しかる後、この絶縁層の
外周に樹脂落ち防止用のワニス塗布等のシール層を形成
している。さらに、このシール層の上に材質的な強度を
図るために、無溶剤合成レジンを用いて真空加圧含浸処
理を施し、しかる後、加熱硬化して絶縁層を完成してい
る。

特に、上記テープ巻き樹脂含浸手段における含浸処理の
際、その絶縁層には、ボイドを含まない緻密にして均一
な構成が要求される関係上、高真空度にして高圧容器の
能力を光体する含浸タンク中で少なくとも約４時間以上
の時間をかけて含浸処理を施すようになっている。さら
に、含浸後の硬化に際しても、含浸樹脂の性能発揮を図
るために、高温度の下で約１０時間以上の加熱硬化手段
を必要としている。

このように上記テープ巻き樹脂含浸手段は、絶縁性の良
好にして品質の向上を図ることができるけれども、大掛
かりな機城設備を必要とするばかりでなく、多くの絶縁
材料を使用し、しかも、製造工程に長持間を要し、コス
ト高になる等の問題がある。

又一方、後者の注型樹脂モールド手段は、絶縁テープや
シート等の絶縁材料を含まず、コイルのすべてが注型樹
脂のみで構成される。

即ち、注型樹脂モールド手段は、注型用の金型にコイル
を収納し、この金型ごとコイルを約８゜乃至１２０℃程
度に予熱し、溶解脱泡した注型樹脂を真空又は常圧にて
静かに金型内に規定量注入して加圧しながら加熱硬化す
る。

一般に、この種の加熱硬化手段は、離型効率を高めるた
めに、−次、二次硬化に分けられる。この−次硬化は金
型内で数ｎ！ｊ間だけ掛けて行われ、一定の硬度に達す
ると、注型樹脂に包まれたコイルを金型中より取出して
、加熱乾燥炉の中で約１０乃至２４時間程度の二次硬化
が施される。

このように上述した注型樹脂モールド手段は、コイルの
すべての機械的な構成を注型樹脂のみに依存するため、
コイルと注型樹脂の熱膨脹、つまり、推進コイルの通電
ヒートサイクルによる亀裂（クラック）及び電磁振動に
よる亀裂が入り易くなり、これに起因して、この亀裂に
水分や塵埃等が浸入して、推進コイルとしての絶縁性能
を失い、火災光上等の事故を誘発するおそれかある。

そこで、上記事故を防止するために、注型樹脂に中にシ
リカ等の粉末を充填剤として混入し、コイルの熱膨脹差
を少なくするようにしているけれども、これを完全に防
止することは困難である。

又一方、上述した注型樹脂モールド手段は、トラックレ
ース状の大形の金型を使用する関係上、分割した金型を
使用するため、分割した接合面に樹脂の漏れによるパリ
を生じて品質の向上を図ることが困難である。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、テープ巻き樹脂含浸手段や注型樹脂モールド手段によ
らずに、しかも、金型を使用することなく、室温で短時
間で品質の向上を図り、亀裂の発生を防止し、安全性や
信・照性のある推進コイルの絶縁装置を提供することを
目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段とその作用）本発明は、磁
気ｌ乎上式鉄道における軌道に設置される推進コイルに
おいて、断面がＵ字状をなす絶縁容器内にコイルを上下
左右の各絶縁スペーサを介して設け、上記絶線容器の開
口部に注入口を有する蓋体を設け、上記紀縁容器山に半
固体絶録剤を充填し、テープ巻き樹脂含浸手段や注型樹
脂モールド手段によらずに、しかも、金型を使用するこ
となく、室温で短ｎ、ｒ間て製造して品質の向上を図り
、長間に亘って亀裂の発生を防止しするようにしたもの
である。

（実施例） 以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

第１図において、符号１は、断面がＵ字状をなす絶縁容
器であって、この絶縁容器１内には、口出しターミナル
（図示されず）を備えたコイル２がガラス繊維材で強化
したプラスチック材による上下の各絶縁スペーサ３ａ、
３ｂ及び左右の各絶縁スペーサ４．５を介して設けられ
ており、上記絶縁容器１の開口部１ａには、注入口６を
有する蓋体７が各取付は部材８で着脱自在に取付けられ
ている。又、上紀絶繰容器１１ノツには、半固体絶縁剤
（シリコーンゲル剤）９が上記ｌ＋人口６から減圧状態
で充填されている。

特に、上記半固体絶縁剤９は、例えば、シリコーンゲル
剤を使用することが望ましく、このシリコーンゲル剤は
、第２図のグラフに示されるようこ、絶縁抵抗と吸湿時
間との関係から明らかなように、シリコーンゲル剤によ
る絶縁抵抗は吸湿時間が長くても変化なく耐温性が得ら
れるものである。

なお、上記上下の各絶縁スペーサ３ａ、３ｂ及び左右の
各絶縁スペーサ４．５は、電磁振動による位置ずれを防
止すると共にシリコーンゲル剤による半固体絶縁剤９の
節減を図るようになっている。又、上記左右の各絶縁ス
ペーサ４．５は、各一対をなす絶縁スペーサ４ａ、４ｂ
と５　ａ　ｓ　５　ｂとで構成されており、上記コイル
２の組立て時、上記左右の各絶縁スペーサ４．５は、コ
イル幅の調整をできるようになっている。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、磁気浮上式鉄道にお
ける軌道に設置される推進コイルにおいて、断面がＵ字
状をなす絶縁容器内にコイルを上下左右の各絶縁スペー
サを介して設け、上記絶縁容器の開口部に注入口を有す
る蓋体を設け、上記絶縁容器内に半固体絶縁剤を充填し
であるので、従来のテープ巻き樹脂含浸手段や注型樹脂
モールド手段によらずに、しかも、金型を使用すること
なく、室温で短時間に製造できるばかりでなく、量産に
よる省力化を図り、しかも、亀裂の発生を防止して良好
な品質の向上を図ることができると共に、安全性や信頼
性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の推進コイルの絶縁装置の断面図、第
２図は、本発明に使用されるシリコーンゲル剤の絶縁抵
抗と吸湿時間との関係を示すグラフである。 １・・・絶縁容器、２・・コイル、３ａｓ　３ｂ、４．
５・・・絶縁スペーサ、６・・・注入口、７・・・蓋体
、９・・・半固体絶縁剤（シリコーンゲル剤）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気浮上式鉄道における軌道に設置される推進コイルに
   おいて、断面がＵ字状をなす絶縁容器内にコイルを上下
   左右の各絶縁スペーサを介して設け、上記絶縁容器の開
   口部に注入口を有する蓋体を設け、絶縁容器内に半固体
   絶縁剤を充填したことを特徴とする推進コイルの絶縁装
   置。