JPH03177348A - セメント混和材及びポリマーセメント組成物 - Google Patents

セメント混和材及びポリマーセメント組成物

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JPH03177348A
JPH03177348A JP1315748A JP31574889A JPH03177348A JP H03177348 A JPH03177348 A JP H03177348A JP 1315748 A JP1315748 A JP 1315748A JP 31574889 A JP31574889 A JP 31574889A JP H03177348 A JPH03177348 A JP H03177348A
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小笠原 真樹
Etsuro Sakai
悦郎 坂井
Tomohiro Kaneko
知弘 金子
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は流動性の改善されたセメント混和材及びそれを
用いたポリマーセメント組成物に関し、特に、密実な耐
久性の優れたコンクリート、補修材、床材、防水材、接
着材及び建材等多岐にわたって使用されるセメント混和
材及びポリマーセメント組成物に関する。
(従来の技術及びその課題) 近年、コンクリート構造物の耐久性が問題となってきて
おり信頼性を有する補修材等が要望されている。即ち、
コンクリート構造物において、(1)コンクリート表面
からの炭酸ガスの侵入による中性化により、コンクリー
ト内部のpHが低下し鉄筋が腐食する。
(2)コンクリート外部から内部への塩素イオンの侵入
により鉄筋が腐食する。
(3)骨材中のシリカが、セメントから溶出するアルカ
リと膨張反応を起こす。
(4)骨材に海砂を使用した場合、鉄筋が腐食する。
等の理由によりコンクリートの耐久性が低下するという
課題があった。
これらの課題、特に、(1)と(2)の課題を解決する
ために、鉄筋の腐食した部分のコンクリートをはつり落
とし、鉄筋の防錆処理を行なった後、コンクリートとの
付着を計るため、種々のポリマー例えばアクリル系、酢
酸ビニル系、塩化ビニリデン系、塩化ビニル系、スチレ
ンブタジェン系及びクロロプレン系等のポリマーを用い
た補修用ボリマーセメントを注型するなどの工法が検討
されてきた。
ポリマーを用いる理由は、コンクリートとの接着強度を
向上させるため、薄層補修部分のひび割れを防止するた
め及び補修モルタルの曲げ強度を向上させ、かつ、弾性
を付与させるため等である。
しかしながら、従来の種々のポリマーセメントでは流動
性を確保するためには水セメント比を高くする必要があ
り、生成した硬化体組織は粗なものとなるため、補修用
として要求される、有害ガスや塩素イオンの透過速度が
大きく、コンクリート内部の鉄筋の腐食を充分防止でき
ないという課題があった。
また、従来よりコンクリートの耐久性を高めるために水
セメント比を低減させ、かつ、流動性を確保する混和剤
として減水剤が知られている。
即ち、減水剤とは、流動性をそこなわず、水セメント比
を低減させ、有害ガスや塩素イオンの透過を防止し、コ
ンクリートの耐久性を改善するためのセメント混和剤で
、特に効果のあるものとして、β−ナフタレンスルホン
酸ソーダが検討されてきた。
また、コンクリートの耐久性を向上する方法としてβ−
ナフタレンスルホン酸ソーダの利用により低水セメント
比とすることがなされている。
しかしながら、ひび割れが生じた場合には、耐久性とい
う面で劣るという課題があり、ひび割れの生じにくいコ
ンクリートの提供が望まれていた。
このようなことから接着強度が良好で、ひび割れ抵抗性
を有するものとしてポリマーエマルジョンの添加が従来
より検討されているが、β−ナフタレンスルホン酸ソー
ダを添加′して、水セメント比を低くした場合に流動性
を確保することは非常に困難であるという課題があった
本発明者らは、以上の課題を解決すべく種々検討した結
果、特定の組成の分散剤や特定の合成樹脂エマルジョン
及び/又は合成ゴムラテックスを使用することにより、
流動性の改善されたポリマーセメント組成物が提供でき
る知見を得て本発明を完成するに至った。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物を主成分とする分散剤と、乳化安定剤として界面活性
剤を使用した合成樹脂エマルジョン及び/又は合成ゴム
ラテックスを主成分とするセメント混和材であり、さら
に、このセメント混和材と水硬性物質とを主成分とする
ポリマーセメント組成物である。
以下本発明について詳しく説明する。
本発明で使用する分散剤は、一般には高性能減水剤と呼
ばれているもののひとつで、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物を主成分とするものである。
ここでいうナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物とは
アルキル基を含んでいる、いわゆる、アルキルナフタレ
ンスルホン酸ホルマリン縮合物である。
これらは他の、例えば、メラミンスルホン酸ホルムアル
デヒド縮合物の塩や、高分子量リグニンスルホン酸塩及
びポリカルボン酸塩等の高性能分散剤に比べて分散力が
優れ経済的でもある。
なお、本発明で使用するナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物にその他各種の高性能分散剤を組み合わせるこ
とは可能である。
このナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物は一般には
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム
塩として使用するが、これら塩としてはβ−ナフタレン
スルホン酸ソーダやβ−ナフタレンスルホン酸カルシウ
ム等が挙げられ、市販品としては、電気化学工業■製部
品名「デンカFT −500Jや第一工業製薬味製商品
名「セルフロー110PJなどがある。
また、分散剤は粉体で添加されるほか、液体で添加され
ることも当然可能である。
分散剤は、水硬性物質100重量部に対し、0.15〜
5重量部となるように使用することが一般的である。水
対水硬性物質比にもよるが、本発明でも同様の添加量が
好ましく、0.15〜3重量部がさらに好ましい。0.
15重量部未満では良好な流動性を得ることが難しく、
5重量部を越えてもより以上の流動性は得られにくい傾
向がある。
ここでいう、水硬性物質とは、セメント質物質を主成分
とするものである。
セメント質物質としては普通・早強・超早強及び白色等
の各種ポルトランドセメント、超速硬セメント及びアル
逅ナセメント等が用いられる。
超速硬セメントとしては小野田セメント■製商品名「ジ
ェットセメン目や電気化学工業■製部品名「デンカスー
パーセメント」などが挙げられる。
アルミナセメントとしては電気化学工業■製部品名「デ
ンカアルミナセメント1号]や「デンカアルミナセメン
ト2号Jなどが挙げられる。
また、中庸熱セメント、高炉セメント及びフライアンシ
ュセメント等の低発熱セメント並びに耐硫酸塩セメント
等も使用でき、さらには、適当な養生方法を用いれば水
酸化カルシウムや酸化カルシウムなども使用可能である
。また、高炉スラグやフライアッシュを通常の混合セメ
ント以上に含有したものの使用も可能であり、高硫酸塩
スラグセメントや改良高炉セメントなどの使用も考えら
れる。
セメント質物質の粒径は、通常5〜30μmのものが使
用されているが、水硬性を有するものであれば勿論これ
より小さいもの、あるいは大きいものも使用できること
はいうまでもない。
また、水硬性物質として、セメント質物質と、通常セメ
ントコンクリートに用いられている象、硬材、膨張材、
高強度混和材その他各種の化学混和剤を併用することも
可能である。
急硬材としては電気化学工業■製部品名「デンカナトご
ツクJや「デンカコスミックJが、膨張材としては電気
化学工業■製部品名「デンカCS^#20Jが、さらに
、高強度混和材としては電気化学工業■製部品名「デン
カΣ−1000Jなどが挙げられる。
また、本発明では、セメント質物質に無機質の超微粉を
組み合わせ、水硬性物質として、より低水セメント比と
した複合材料も有効である。
ここで使用する超微粉とはセメント質物質より1オーダ
ー、好ましくは2オーダー小さい粒子であり、さらに好
ましくは平均粒径が1μm以下のものである。
超微粉の成分的な制限は特にないが、水に対して易溶性
のものは適当でない、また、その製造方法は液相、気相
、粉砕及び分級又はそれらの組み合わせなどいずれの方
法でも良く、特に制限されるものではないが、経済性の
面からは粉砕、分級によって製造されるものや、副生酸
物として気相によって製造されるものでシリコン、含シ
リコン合金及びジルコニア等の製造時の副産物であるシ
リカ質ダスト(シリカヒユーム)やシリカダストなどが
有効である。
その他、炭酸カルシウム、シリカゲル、オパール質珪石
、酸化チタン、酸化アルミエウム、酸化ジルコニウム、
各種ガラス、ベントナイト等の粘土鉱物やその仮焼物、
非晶質アルミノシリケート、酸化クロム、活性炭、高炉
スラグ及びフライアッシュ等の超微粉の使用が可能であ
る。
超微粉の使用量は混線物の流動性、緻密性及び高強度特
性の面からセメント質物質100体積部に対し、5〜1
00体積部が好ましく、より好ましくは10〜50体積
部である。5体積部未満では超微粉を加えない場合に比
べて、混練物の良好な流動性を得ることは難しく、50
体積部を超えるとやはり超微粉を加えない場合に比べて
、良好な流動性を得ることは難しく、かつ、表面の耐摩
耗性や強度特性も不充分となる。なお、耐久性を改善す
る場合には5体積部未満でも若干の効果は現われる。
アルごナセメントを水硬性物質として使用する場合は硬
化調整剤として、各種硫酸塩、硝酸塩及び炭酸塩等、そ
の他、リチウム塩やCaCl□などの無機塩、Ca (
OH) z、ホウ砂及びホウ酸等の無機物並びにクエン
酸、トリポリリン酸、ピロリン酸、酒石酸及びグルコン
酸等の有機酸又はそれらの塩のうち、一種又は二種以上
を使用することが好ましい。
硬化調整剤の使用量は、水硬性物質100重量部に対し
て0.005〜2重量部が好ましい。
次に本発明の構成要件の一つである合成樹脂エマルジョ
ン及び/又は合成ゴムラテックスについて説明する。
本発明の合成樹脂エマルジョン及び/又は合成ゴムラテ
ックスとは乳化安定剤として界面活性剤を使用したもの
である。
本発明でいう、合成樹脂エマルジョンとはビニルポリマ
ーを示し、アクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン
系及び塩化ビニル系等が挙げられる。また、これらを単
独又は二種以上を共重合することは当然可能である。
共重合体の具体例としては、例えば、塩化ビニJデン(
PVDC)/ブチルアクリレート(BA)共重合体、エ
チレン(E)/酢酸ビニル(VAc)共重合体(IEV
A)及び酢酸ビニル/バーサチック酸ビニル(Veov
a) 共重合体等が挙げられる。
これらのうち、コンクリートとの接着力の面から、特に
酢酸ビニル系の使用が好ましい。
また、酢酸ビニル系合成樹脂に耐候性、耐アルカリ性及
び耐水性を向上させるため、他のコモノマーを共重合さ
せることは好ましい。
これらのコモノマーとしては、エチレン及びアクリロニ
トリル・メタクリレートリルなどのシアノ化ビニルモノ
マー、アクリル酸・メタクリル酸・イタコン酸・クロト
ン酸などの不飽和カルボン酸モノマー、メチルアクリレ
ート・エチルアクリレート・ブチルアクリレート・ヘキ
シルアクリレート・シクロヘキシルアクリレート・オク
チルアクリレート・ヒドロキシエチルアクリレート・グ
リシジルアクリレートなどのアクリル酸エステルモノマ
ー、メチルメタクリレート・エチルメタクリレート・ブ
チルメタクリレート・ヒドロキシエチルメタクリレート
・グリシジルアクリレートなどのメタクリル酸エステル
モノマー、メチルビニルエーテル・エチルビニルエーテ
ル・ブチルビニルエーテル・フェニルビニルエーテルな
どのビニルエーテルモノマー、アクリルアミド・メタク
リルアミドなどのアミド系モノマー、マレイミド・N−
メチルマレイミド・N−エチルマレイミド・N−プロピ
ルマレイミド・N−フェニルマレイミド・Nトルイルマ
レイミドなどのマレイミド系モノマー、塩化ビニル・塩
化ビニリデンなどのハロゲン化オレフィンモノマー、及
び、ジビニルベンゼン・エチレングリコールジメタクリ
レート・1.3−ブチレングリコールジメタクリレート
・1,4−ブチレングリコールジメタクリレート・プロ
ピレングリコールジメタクリレート・ポリエチレングリ
コールジメタクリレート・ポリプロピレングリコールジ
メタクリレート・エチレングリコールジアクリレート・
ポリエチレングリコールジアクリレート・シアヌル酸ト
リアリル・イソシアヌル酸トリアリル・トリメチロール
プロパントリメタクリレート・アリルアクリレート・ア
リルメタクリレートなどの多官能性ビニルモノマーなど
が挙げられる。
これら共重合性モノマーの使用量は、酢酸ビニルとコモ
ノマーの合計100重量部に対して、50重量部までで
ある。前記重量部を越えると、酢酸ビニルが本来有する
優れた接着性が得られにくくなる。
なお、これら共重合性モノマーを組み合わせて酢酸ビニ
ルに共重合することも可能である。
また、合成ゴムラテックスとはジエンモノマーから合成
された合成ゴム質であり、スチレンノブクジエン共重合
体(SB)、アクリロニトリル/ブタジェン共重合体(
NB)、メチルメタクリレート/ブタジェン共重合体(
MB)、ポリブタジェン及びポリクロロプレン等が挙げ
られる。
通常、合成樹脂エマルジョン及び/又は合成ゴムラテッ
クスを乳化重合により製造する際、乳化安定剤として、
保護コロイドとして作用するポリビニルアルコール(P
VA)やヒドロキシエチルセルロース(HEc)などの
水溶性高分子を単独又は界面活性剤と併用により用いる
が、本発明のようにナフタレンスルホン酸ホルマリン縮
合物を併用する場合はこれら水溶性高分子を乳化安定剤
として用いると流動性に悪影響をおよぼす。
これら流動性に悪影響をおよぼす原因は詳細は定かでな
いが、水溶性高分子とナフタレンスルホン酸ホルマリン
縮合物の複合体生成による増粘作用が原因と思われる。
これら流動性に悪影響を与える水溶性高分子としてはカ
ルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロー
スUC) 、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキ
シプロピルセルロース(RPC)等のセルロース誘導体
、グアーガム、アラビアゴム、アカシアガム、トラガン
トガム、タマリンド種子、ゼラチン、ポリアクリルアミ
ド及びポリビニルアルコール等が挙げられる。
本発明においては乳化安定剤として界面活性剤を使用す
るが、その他重合過程で形成される水溶性オリゴマーが
乳化安定剤として働くため、重合開始剤を高濃度で使用
することも有効である。
乳化安定剤として使用する界面活性剤として、アニオン
性、カチオン性及びノニオン性のものが挙げられる。
アニオン性としては、ビニルスルホン酸ソーダ、スチレ
ンスルホン酸ソーダ、2−スルホエチルメタクリレート
ソーダ、アリルアルキルスルホコハク酸ソーダ、高級ア
ルコール硫酸エステルソーブ塩及びポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩
等が挙げられる。
カチオン性としては、2−アミノエチルメタクリレート
塩酸塩や2−ヒドロキシ−3−トリメチルアミノプロピ
ルメタクリレートクロライド等が挙げられる。
また、ノニオン性としては、ポリオキシエチレン縮合体
、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル及
びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙
げられる。
界面活性剤の使用量は合成樹脂エマルジョン及び/又は
合成ゴムラテックスの固形分100重量部に対して、o
、t−io重量部程度である。O01重債部上満では乳
化重合を行なうことは困難であり、10重量部を越える
場合はこれら合成樹脂エマルジョン及び/又は合成ゴム
ラテックスの耐候性、耐アルカリ性及び耐水性等に悪影
響をおよぼす傾向がある。
重合開始剤としては過硫酸カリウムなどの過硫酸塩、過
酸化水素及び各種有機過酸化物、カルボキシル基を有す
る4、4゛−アゾビスーシアノバレリックアシッド及び
アミノ基を有する2、2”−アゾビスイソブチルアミデ
イン塩等が挙げられる。
このようにして得られた合成樹脂エマルジョン及び/又
は合成ゴムラテックスの粒径は0.05〜5μm程度で
ある。
以上のようにして得られた本発明の合成樹脂エマルジョ
ン及び/又は合成ゴムラテックスは、水硬性物質100
重量部に対して、固形分として4〜150重量部となる
ように使用することが可能である。4重量部未満では充
分な接着力が得られず、150重量部を越えるて添加し
ても、接着力はこれ以上増加せず、表面の摩耗性や強度
特性さらには耐候性も不十分なものとなる傾向がある。
合成樹脂エマルジョンを水硬性物質に添加すると気泡が
連行され、その後生成する硬化体の強度や緻密性が低下
することがある、その場合は、これらに消泡剤を組み合
わせて使用することは好ましい。
消泡剤はごま油などの油脂系、ステアリン酸などの脂肪
酸系、オクチルアルコールなどのアルコール系、ソルビ
タン脂肪酸エステルなどの多価アルコールと脂肪酸の部
分エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
エーテル、パラフィン及びシリコーン系等が挙げられる
市販品としては、東芝シリコーン■製商品名rTSA 
732J (シリコーン系)、三洋化成工業■製商品名
「カラリン302J (アルコール系〉、東邦化学■製
部品名「プロナール502J (ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンエーテル系)及び花王■製商品名「
アンチホームE −20J等が挙げられる。
これら消泡剤の使用量は、合成樹脂エマルジョン及び/
又は合成ゴムラテックスの固形分100重量部に対し、
l〜5重量部程度が好ましい。
なお、練り混ぜる水量は本発明の趣旨からして水硬性物
質に対して低いほど好ましい。
合成樹脂エマルジョン及び/又は合成ゴムラテックスは
大量の水を含有するため、これらを単独又は水硬性物質
及び/又はナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を主
成分とする分散剤とともに乾燥した粉体を混和材として
用いることも可能である。
水硬性物質としてセメント質物質と超微粉を用い、分散
剤を水硬性物質100重量部に対して1〜3重量部使用
した場合には、非常に良好な流動性を確保する面から、
水量を水硬性物質100重量部に対して45重量部以下
とすることが好ましく、30重量部以下とすることがよ
り好ましい。水量が45重量部以下であることにより強
度や緻密性は一層改善され、塩素イオンの拡散係数や透
水係数なども著しく小さな値となる。
本発明においては、前記の各種材料より大きな粒径を持
つ骨材を併用することが可能である。
骨材とは、100μmを越える粒径のもので、一般の砂
、砂利及び軽量骨材等も使用可能であり、モース硬度6
以上又はヌープ圧子硬度700kgf/mm2以上の基
準で選定された硬質骨材を使用することももちろん可能
である。また、それ以外にガラスや金属などを骨材とし
て用いることも可能である。
骨材の使用量は、通常水硬性物質100重量部に対して
、1,000重量部程度迄が好ましい。ただし、プレバ
ノクドエ法やポストパック工法などの特殊な工法におい
てはこの限りではない。
前記材料の練り混ぜ方法や投入順序には、均一に混練さ
れれば、特に制限はなく、混練物は流し込みやコテ塗り
などにより使用される。
さらに、本発明では前記材料を鉄骨や鉄筋などの補強材
や繊維などと組み合わせることもでき、引張りや曲げな
どの補強をすることが可能である。
繊維の例としては、鋳鉄のびびり切削法による繊維、ス
チール繊維及びステンレス繊維等の金属繊維、石綿やセ
ラミックファイバー、ポリプロピレンなどの合成繊維、
アルミナ繊維などの各種天然又は合成鉱物繊維、炭素繊
維及びガラス繊維等が挙げられる。
また、補強材として従来より用いられている鋼棒やアル
ミナ繊維の成形体などを用いることも可能であり、特に
、大型のものにはこれら補強材がしばしば必要となる。
このようにして得られたポリマーセメント組成物を混練
した混練物の養生は特に制限されるものではないが、初
期に湿潤養生、引き続き乾燥養生することが好ましい。
以上の方法により製造した本発明のポリマーセメント組
成物の混練物の用途は耐久生コンクリート構造物あるい
はコンクリート構造物の層剥離部分のグラウトや腐食し
た鉄筋の防錆コーティング等の補修材、道路などの舗装
材、床材や屋根スラブなどの防水材、タイル用などの接
着剤、化粧仕上げ材、化学工場床材、耐酸タイルの目地
材などの防食材及びデツキカバーリング材等多岐にわた
る。
(実施例) 以下実施例により本発明を更に説明する。
実施例1 塩化ビニリデン(PVDC)とn−ブチルアクリレート
(n−BA)の共重合体の合成樹脂エマルジョンを用い
て、表〜lに示す配合でポリマーセメント組成物を混練
した。結果を表−1に併記する。
〈使用材料〉 セメントI:小野田セメント■製商品名[小野田白色セ
メントJ、比重3.14 骨材   :ひさご産業■製部品名「7号珪砂]消泡剤
  ;東芝シリコーン■製商品名rTsA 132J分
散剤  :第一工業製薬味製商品名「セルフロIIPJ 合成樹脂エマルジゴン:東亜合成化学■製商品名「アロ
ンD −9070J 乳化剤はIRよりポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルと同定された。
さらに、”C−NMRとGPC測定も行なったが、PV
A、HEC及びMC等の水溶性高分子は検出されなかっ
た。
実施例2 表−2に示す組成で製造したエチレン(E)と酢酸ビニ
ル(VAc)共重合体の合成樹脂エマルジョンを用いて
、表−2に示す配合に、さらに、水硬性物質100重量
部に対し、硬化調整剤0.2重量部を添加し、モルタル
を混練した。結果を表−2に併記する。
〈使用材料〉 セメント■:電気化学工業■製商品名「デンカアル4ナ
セメント1号]、比重3.10 超微粉  ニジリカヒユーム(TE旧こよる平均粒径0
.2μm〉、比重2.2 硬化調整剤:硫酸ナトリウム、試薬−級乳化剤  :ノ
ニオン系界面活性剤;花王■製商品名「エマルアン98
5]主威分ポリオ主成エチレンアルキルしェニルエ ーテル :PVA、電気化学工業■製商品名「デンカポバールB
−17J : HEC,フジケミカル■製商品名rAH5FJ 骨材、消泡剤及び分散剤は実施例1と同様く合成樹脂エ
マルジョン製造条件〉 ステンレス製オートクレーブに、水、VAc及び乳化安
定剤を仕込み、攪拌しながら温度60’Cに昇温し、エ
チレンを所定量圧入した。次いで過硫酸アンモニウムを
添加して、重合を開始し、残存モノマーが0.5%以下
となるまで重合を行ない、冷却してエマルジョンを得た
実施例3 表−3に示す組成のE/VAc/ 2エチルへキシルア
クリレート(2EHA)共重合体合成樹脂エマルジョン
を製造し、表−3に示す配合でポリマーセメント組成物
を滌練した。結果を表−3に併記する。
く合成樹脂エマルジョン製造条件〉 ステンレス製オートクレーブに、水、VAc、2E11
A及び乳化安定剤を、表−3に示す組成で仕込んだこと
以外は、実施例2と同様に行った。
(発明の効果) 本発明のセメント混和材及びポリマーセメント組成物は
、水セメント比を低くしても流動性を損うことがなく、
これにより緻密性、圧縮強度や付着強度に優れ、耐久性
も向上する効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を主成分
    とする分散剤と、乳化安定剤として界面活性剤を使用し
    た合成樹脂エマルジョン及び/又は合成ゴムラテックス
    とを主成分とするセメント混和材。
  2. (2)水硬性物質と請求項1記載のセメント混和材を主
    成分とするポリマーセメント組成物。
JP31574889A 1989-12-05 1989-12-05 セメント混和材及びポリマーセメント組成物 Expired - Lifetime JP3014108B2 (ja)

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