JPH03176057A

JPH03176057A - 病臥者用浴槽

Info

Publication number: JPH03176057A
Application number: JP31506389A
Authority: JP
Inventors: Matsutaro Ogawa; 小川　松太郎
Original assignee: Paramount Bed Co Ltd
Current assignee: Paramount Bed Co Ltd
Priority date: 1989-12-04
Filing date: 1989-12-04
Publication date: 1991-07-31
Also published as: JPH0426863B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は患者、特に長期療養中の重症患者の入浴に適し
た病臥者用浴槽に関するものである。

（従来の技術）例えば、長期療養中の重症患者は長期間のベツド生活の
ため、褥唐が発生しやすく、身体は垢等で汚れ、患者自
身は勿論、介助者、家族にとっても稍神的にも肉体的に
も大きな負担となり、治癒の妨げとなるため、定期的に
患者を入浴させるようにしている。

そのため、病院、病棟では多くの患者を一度に入浴させ
ることができる特殊浴槽によって行っている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、前記したような特殊浴槽はスペース上と
、費用的な問題により完備している所は少なく、数人の
介助者によって、患者を入浴させることが行われ、大変
な負担となっている。

そのため、現実的には、入浴の代わりに清浄綿等で身体
を拭くことで済まされることが多い。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ベ
ツドから患者を移乗し、浴室に搬送して、浴室にて入浴
、身体洗浄、洗髪等を介助者１人で行うことができると
いう、特殊設備のいらない、低コストな簡便性を有する
浴槽を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）前記した課題を解決するために、本発明は、患者が仰臥
状態にて入浴するための浴槽に、患者の頭部を支持する
第１の帯状体を架け渡すと共に、前記第１帯状体に近接
して第２の帯状体を架け渡し、患者の背中を保持する背
当て板を前記第２帯状体に係着し、前記背当て板によっ
て前記浴槽を頭部を洗浄する側と胴体部を洗浄する側と
に仕切るようにしたものである。

また、本発明において、前記背当て板は、硬質な板体か
らなる芯材を緩衝材にて挾み込むと共に、軟質樹脂シー
トによって包被する構成とし、前記背当て板の周辺部の
うち、１辺に前記第２帯状体に係着するための面ファス
ナーを設けた突出シートと、他辺には浴槽の側部および
底部と密接するためのシール用シートを設けるようにし
たものである。

また、前記第１、第２帯状体、背当て板は着脱自在に構
成するようにしたものである。

さらに、浴槽は、折たたみ可能に構成し、移送寝台上に
設けたものである。

（作用）本発明によれば、介助者は患者をベツドから移送用寝台
に移乗させる。この際、浴槽は折たたんだ状態にあり、
介助者は浴室までこの移送用寝台を運搬する。そして、
介助者は所定の操作手段により浴槽を組み立て、次いで
、第１．第２帯状体、背当て板を装着する。前記背当て
板は第１帯状体に面ファスナーを設けた突出シートによ
って、係着されると共に、シール用シートによって浴槽
の側部および底部と密接される。

そして、前記浴槽内に注湯され、患者は温水に浸かるこ
とになる。この場合、前記浴槽は前記背当て板のシール
用シートによって仕切られているため、洗髪による垢、
抜毛等が胴体部を洗浄する側に廻り込んで、身体に付着
することが抑制される。

（実施例）次に、本発明にかかる病臥者用浴槽について、ｌ実施例
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説明する。

第１図において、参照符号ｌは病臥者用浴槽の設けられ
た移送用寝台（ストレッチャー）を示し、この移送用寝
台ｌは、台車２と、この台車２に取付けられた床部昇降
機構３と、床部昇降機構３によって支持される床部４と
、この床部４に取付けられた浴槽５とから実質的に構成
される。

前記浴１５は、前記床部４上のマツトレス６に塩化ビニ
ル等の合成樹脂シート７を箱枠の形状に形成し、この合
成樹脂シート７の上端部に支持枠体８を取付けたもので
ある。前記浴槽５は、通常、前記床部４上に折たたまれ
ており、前記支持枠体８を介助者が上方に引き上げる際
に、取付けられた昇降補助機構９を補助力として、支持
枠体８を保持することで、浴槽として形成される。

前記昇降補助機構９は、前記床部４の頭部側、脚部側の
両側部に支持リンク１０．　ＩＩを設けたもので、前記
支持リンク１０の１端部は、前記支持枠体８の頭部側、
脚部側近傍に支持リンク取付金具１２を介して取付けら
れ、他端部は頭部側、脚部側の支持リンクＩＯを互いに
連動するための支持リンク連動軸１３が設けられる。こ
の支持リンク連動軸１３は所定の駆動源により、軸方向
に伸退勤する動作をなす。前記支持リンクＩＩの一端部
は床部４に設けられた固定部材１４に軸着され、他端部
は前記支持リンク１０の略中央部に軸着される。

前記浴槽５は、第２図に示すように、底部１５の両端部
近傍の略中央部には、排水口＋６ａ、＋６ｂが設けられ
る。そして、前記支持枠体８には、患者の頭部を支持す
る第１の帯状体１７が架け渡され。

前記第１帯状体１７に近接して第２の帯状体１８が架け
渡され、前記第２帯状体１８に患者の背中を保持する背
当て板１９が係着されている。

次に、前記第１帯状体１７、前記第２帯状体１８、背当
て板Ｉ９について、第３．４図を参照しながら祥述する
。

第３図に示すように、前記第１帯状体１７は両端部に係
止フック２０を有しており、支持枠体８に着脱可能に架
け渡される。第２帯状体１８も同様に係止フック２１が
設けられる。前記第２帯状体１８は第１帯状体１７に近
接して設けられ、第１帯状体１７および第２帯状体１８
によって、患者のうなじを支えるようになっている。そ
して、背当て板１９は１辺が前記第２帯状体１８に係着
し、他辺は浴槽の側面および底部１５に密接される。こ
の場合、前記背当て板１９は、前記底部１９の密接面は
浴槽５の中央寄りになるように傾斜配設される。

１１；１記青当て板１９は、第４図ａに示すように、硬
質な板体からなる芯材２２を緩衝材２３にて挾み込み、
軟質樹脂シート２４によって包被する構成とされる。

そして、第４図すに示すように前記背当て板１９の周辺
部のうち、１辺に前記第２帯状体１８に係着するための
面ファスナー２５を設けた突出シート２６と、他辺には
浴槽の側部および底部１５に密接するためのシール用シ
ート２７が形成されている。なお、前記突出シート２６
およびシール用シート２７はが１記軟質樹脂シート２３
によって一体的に形成してもよい。

本発明にかかる病臥者用浴槽５は以上のように構成され
るものであり、次に、その作用を説明する。

介助者は患者をベツドから移送用寝台に移乗させる。こ
の際、浴槽５は折たたんだ状態にあり、介助者は浴室ま
でこの移送用寝台ｌを運搬する。

そして、介助者は浴槽５の支持枠体８に取付けられた昇
降補助機構９を操作することで、浴槽５として形成され
る。

すなわち、介助者は支持枠体８を１方の手で引き上げる
ようにし、他方の手で所定の操作手段を操作する。これ
によって、支持リンク連動軸１３は所定の駆動源、例え
ば、ガススプリングにより、軸方向に突出する動作をな
す、支持リンク連動軸１３が突出動作することによって
、支持リンク１ｏ、１１は前記支持枠体８を上方に付勢
し、保持する。

以上のようにして、浴槽５は容易に形成される。

次いで、介助者は第１１第２帯状体１７．１８、背当て
板１９を装着する。第１、第２帯状体１７．１８は支持
枠体８に係止フック２ｏ、２１によって係止される。こ
のとき、前記第１、第２帯状体１７．１８は患者のうな
じに当接するように間隔をとり係止される。前記背当て
板１９は第２帯状体１８に面フアスナ−２５を設けた突
出シート２６を介して係着されると共に、シール用シー
ト２７によって浴槽５の側部および底部１５に密接され
る。この場合、背当て板１９と底部１５の密接点は浴槽
５の中央寄りになるようにして背当て板１９を傾斜させ
、背当て板１９によって、患者のｆｙ中は保持される。

そして、前記浴槽５内に注湯され、患者は温水に浸かる
ことになる。この場合、前記浴槽５は前記背当て板１９
のシール用シート２７によって仕切られているため、洗
髪による垢、抜毛等が胴体部を洗浄する側に廻り込んで
、身体に付着することが抑制される。入浴、洗髪が終わ
ったら、洗髪側の温水は排水口１６ａから、身体側の温
水は排水口！６ｂからそれぞれ排水される。そして、介
助者は浴槽５を折たたみ、移送用寝台ｌを病室に運んで
、ベツドに患者を移乗させる。このように、介助者１人
によって難なく患者の入浴、ｆｌｃｇｌを行うことがで
きる。なお、本実施例においては、浴槽５を移送用寝台
ｌ上に設けたが、例えば、浴室にががる折たたみ式の浴
槽５を設け、患者を移送用寝台１を乗せて前記浴室に運
ぶようにしてもよい。いずれにしても、高価な入浴設備
を設けなくても、容易に患者を適宜入浴させることが可
能となる。

（発明の効果）本発明によれば、患者が仰臥状態にて入浴するための浴
槽に、患者の頭部を支持する第１の帯状体を架け渡すと
共に、前記第１帯状体に近接して第２の帯状体を架け渡
し、患者の背中を保持する背当て板を前記第２帯状体に
係着し、前記背当て板によって前記浴槽を頭部を洗浄す
る側と胴体部を洗浄する側とに仕切るようにした。この
ため、洗髪による垢、抜毛等が胴体部を洗浄する側に廻
り込んで、身体に付着することが抑制され、患者に不快
な思いをさせることもない。さらに、この浴槽を折たた
み式とし、移送寝台に設けたため、介助者は一人で入浴
をさせることができ、負担なく、しかも高価な設備を設
ける必要がなく、患者、特に長期療養中の重症患者の入
浴に適した浴槽となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる病臥者用浴槽の設けられた移送
寝台のｌ実施例を示す側面図、第２図は第１図に示す病
臥者用浴槽の平面図、第３図、第４図ａおよび第４図す
はは第１図に示す病臥者用浴槽の要部説明図、第５図は本発明にかかる病臥者用浴槽の作用説明図であ
る。１・・・移送用寝台、２・・・台車、３・・・床部昇降
機構、４・・・床部、５・・・浴槽、６・・・マツトレ
ス、７・・・合成樹脂シート、８・・・支持枠体、９・
・・昇降補助機構、１０．１１・・・支持リンク、１２
・・・支持リング取付金具、１３・・・支持リンク連動
軸、１５・・・底部、１６ａ、１６ｂ・・・排水口、１
７・・・第１帯状体、１８・・・第２帯状体、１９・・
・背当て板、２０．２１・・・係止フック、２２・・・
芯材、２３・・・緩衝材、２４・・・軟質樹脂シート、
２５・・・面フアスナ−２６・・・突出シート、２７・
・・シール用シート出　願　人　　パラマウントベツド
株式会社第図傳図第図第改

Claims

【特許請求の範囲】

（１）患者が仰臥状態にて入浴するための浴槽に、患者
の頭部を支持する第１の帯状体を架け渡すと共に、前記
第１帯状体に近接して第２の帯状体を架け渡し、患者の
背中を保持する背当て板を前記第２帯状体に係着し、前
記背当て板によって前記浴槽を頭部を洗浄する側と胴体
部を洗浄する側とに仕切ることを特徴とする病臥者用浴
槽。
（２）請求項１記載の背当て板は、硬質な板体からなる
芯材を緩衝材にて挾み込むと共に、軟質樹脂シートによ
って包被する構成とし、前記背当て板の周辺部のうち、
１辺に前記第２帯状体に係着するための面ファスナーを
設けた突出シートと、他辺には浴槽の側部および底部と
密接するためのシール用シートを設けることを特徴とす
る病臥者用浴槽。
（３）請求項１または２記載の第１、第２帯状体、背当
て板を着脱自在に構成することを特徴とする病臥者用浴
槽。
（４）請求項１ないし３記載の浴槽は、折たたみ可能に
構成し、移送寝台上に設けることを特徴とする病臥者用
浴槽。