JPH03174356A - 射出成形用ジルコニア組成物及びその焼結体 - Google Patents

射出成形用ジルコニア組成物及びその焼結体

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JPH03174356A
JPH03174356A JP2258700A JP25870090A JPH03174356A JP H03174356 A JPH03174356 A JP H03174356A JP 2258700 A JP2258700 A JP 2258700A JP 25870090 A JP25870090 A JP 25870090A JP H03174356 A JPH03174356 A JP H03174356A
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    • C04B35/01Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
    • C04B35/48Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on zirconium or hafnium oxides, zirconates, zircon or hafnates
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は流動性、保形性を改善した射出成形用ジルコニ
ア組成物及び、該組成物より得た、強度、白色透明性、
平滑性に優れたジルコニア焼結体に関する。
〔従来の技術〕
ジルコニア焼結体の製造方法の一つに、これを射出成形
により製造する方法が知られている。この射出成形では
ジルコニア粉末と有機バインダーとからなる混練物を成
形用組成物とし、これを金型に射出して所定のグリーン
成形品を形成した後、脱脂焼結することによりジルコニ
ア成形体が製造される。従ってこの製造方法では金型に
容易に射出充填できるように成形用組成物に適度な流動
性を付与することが大切であり、さらに、金型からの脱
型時のグリーン強度が大きく、即ち、保形性が良好な組
成物とすることが大切である。
従来、このジルコニア粉末を含むセラミックス成形用組
成物に流動性を付与し、且つ脱脂性、保形性の良好な有
機バインダーとして、−aにつぎのようなものが使用さ
れている。
(イ)パラフィン類等の炭化水素系ワックス(ロ)フタ
ール酸エステル系のジオクチルフタレート、ジブチルフ
タレート、ジエチルフタレート、アジピン酸エステル系
のジオクチルアジペート、ジブチルアジペート等の可塑
剤 (ハ)脂肪族アごン等の解膠剤 (ニ)カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、
非イオン系界面活性剤などの分散剤(ホ)鉱油、桐油、
椰子油などの油 (へ)脂肪酸、脂肪酸エステル、アルコール等のその他
低分子量化合物 (ト)ポリアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等の熱可塑性樹脂しかし、上記の種々の有機バ
インダーをジルコニア粉末に添加し、混練して成形用組
成物を得ても、上記の流動性、保形性、脱脂性を良好に
調和させることは非常に困難であった。
すなわち、保形性の良好な成形用組成物にすると、流動
性や脱脂性が劣り、流動性の良好な成形用組成物にする
と、脱脂性や保形性に問題が出てくる。更にジルコニア
粉の種類が変わると上記バインダーの適合組成が大幅に
変化する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、従来の射出成形用ジルコニア組戒物はそ
の流動性、保形性、脱脂性を改善し、これらを調和させ
ているが、従来のジルコニア粉末では流動性、保形性、
脱脂性をうまく調和させることは非常に困難であり、か
つ限界があり、良好な焼結体が得られない。
本発明は、有機バインダーが少なくても良好な流動性、
保形性、脱脂性を有する射出成形用ジルコニア組戒物を
提供することを目的とし〜更に該組成物を焼結すること
からなる、強度、白色透明性、平滑性に優れた高密度の
ジルコニア焼結体を提供することを目的とする。
本発明者等は、良好な流動性、保形性、脱脂性を付与し
て、容易に射出成形を行い得るジルコニア粉末について
鋭意研究を行った結果、ジルコニア粉末として、イツト
リアを2〜10モル%固溶し、BET法比表面積が12
m2/g以下で、かつ平均粒子径と咳比表面積との積が
3μm’m!/g以下であるものを用いることにより、
上記目的を効果的に達成されることを知見した。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明はジルコニア粉末と有機バインダーの混練
物からなり、射出成形後、脱脂、焼結しジルコニア焼結
体を形成する射出底形用ジルコニア組底物において、ジ
ルコニア粉末が、イツトリアを2〜10モル%固溶し、
BET法比表面積が12m2/g以下で、かつ平均粒子
径と該比表面積との積が3μm−m2/g以下であるこ
とを特徴とする射出底形用ジルコニア組成物に関する。
また、本発明はジルコニア粉末と有機バインダーを混練
し、射出成形後、脱脂、焼結して形成するジルコニア焼
結体において、ジルコニア焼結体が、イツトリアを2〜
10モル%固溶し、BET法比表面積が12m2/g以
下で、かつ平均粒子径と該比表面積との積が3μm−m
2/g以下のジルコニア粉末を使用し、焼結体の密度が
6.0g/cm”以上であることを特徴とするジルコニ
ア焼結体に関する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
平均粒子径が大きいジルコニア粉末は一般的には、焼結
性に劣るため、緻密な焼結体が得られない、従って、平
均粒子径は小さい方が好ましいが、BET法比表面積が
大きくなりすぎない範囲でなければならない。BET法
比表面積が12m”/gを越えると、バインダーの添加
量が多くなり、焼成後の収縮変形が大きくなるので好ま
しくない。
粒子の形状については、球状ではなく、かつ凝集粒が多
くなればなるほど粒子同志のからみ合いが増して流動性
が低下する。また、角ばった部分が混練機内部の摩耗損
傷を増加させ、混練物中の不純物を増加させることにな
る。従って、粒子の形状は真球に近ければ近い程良い。
以上述べたように、射出成形に最適なジルコニア粉末を
得ることは、BET法比表面積と平均粒子種および粒子
の形状の最適なバランスを求めることである。
本発明者等は最適なバランスを表す量として、平均粒子
径とBET法比表面積との積が適していることを見出し
た。そして、射出成形に最適なジルコニア粉末は上記し
たように、BET法比表面積が12m!/g以下で、か
つ平均粒子径と該比表面積との積が3μm−m2/g以
下のジルコニア粉末である。ここで、平均粒子径は遠心
沈降法で測定した値である。ジルコニア粉末の形状が真
球と仮定した場合に、平均粒子径と比表面積の積はおお
よそ1μm−m2/gとなる。平均粒子径と比表面積の
積が1μm−m”/Hに近い程、粒子形状が真球に近く
、凝集が少ないジルコニア粒子となる。その積は3μm
−m2/g以下が好ましい。
より好ましいジルコニアの平均粒子径は、0.05〜0
.5μm、特に0.1〜0.4μmである。より好まし
いBET法比表面積は3〜l 2 m t/ g %特
に5〜10m2/gである。より好ましい平均粒子径と
BET法比表面積のとの積は1〜3μm・m2/g、特
に1〜2.5μm−m2/gである。
上記ジルコニア粉末は、イツトリアを2〜10モル%、
好ましくは2〜8モル%固溶しているものである。イツ
トリアの固溶量が2モル%未満だと強度の低下や、安定
した熱膨張を示さなくなる等の問題がある。イツトリア
の固溶量が10モル%を越えると、強度が低くなり、ま
た高温における導電率が低下するので固体電解質として
の性能が低下して好ましくない。
この様なジルコニア粉末は、特公昭61−43286号
、特開昭61−97134、特開昭63−185821
号公報に記載の方法等で得たものが使用可能である。
有機バインダーとしては、セラミックスの射出成形に用
いられる下記のものが使用可能である。
(イ)パラフィン類等の炭化水素系ワックス(ロ)フタ
ール酸エステル系のジオクチルフタレート、ジブチルフ
タレート、ジエチルフタレート、アジピン酸エステル系
のジオクチルアジペート、ジブチルアジペート等の可塑
剤 (ハ)脂肪族アミン等の解膠剤 (ニ)カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、
非イオン系界面活性剤などの分散剤(ホ)鉱油、桐油、
椰子油などの油 (へ)脂肪酸、脂肪酸エステル、アルコール等のその他
低分子量化合物 (ト)ポリアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等の熱可塑性樹脂これらの中で、好ましくは、
ポリアクリル系バインダー、ポリアミド系バインダー、
ワックス系バインダー、ポリオレフィン系バインダー、
ポリ酢酸ビニル系バインダー等が挙げられる。
有機バインダーの配合量は、ジルコニア粉末100重量
部に対し、5〜30重量部、より好ましくは10〜20
重量部である。
前記ジルコニア粉末と有機バインダーの混練方法は、通
常の混練方法で良いが、加圧ニーグーを用い、90−1
80℃で30分〜5時間混練するのが好ましい、この際
に、ブラベンダー平衡トルク値が一定になるようにジル
コニア粉末に有機バインダーを配合しジルコニア組成物
を得ることができる。
尚、ジルコニア組成物中には、必要に応じて、他の添加
剤、例えばシランカップリング剤、チタネートカップリ
ング剤、あるいは粘土、シリカ、アルごす、チタニア等
の焼結助剤、遷移金属化合物、稀土類金属化合物等の着
色成分等も配合し得る。
上記ジルコニア組成物は、これを常法によりベレット化
し、所望の形状に射出成形する。射出成形は公知の方法
によって行うことができ、公知の射出成形機を用いるこ
とができる。また、射出成形用金型も通常の射出成形用
のものを用いることができる。射出成形条件としては、
射出成形物の形状、射出成形機の能力によって条件は異
なるが、射出圧力100〜2000kg/cm” 、射
出速度0.1〜10cm/秒、金型温度10〜70°C
1シリンダー温度100〜180℃とすることができる
脱脂方法としては、成形体を昇温速度5〜I50°C/
時間で、室温から500 ’Cまで加熱して、有機バイ
ンダーを分解除去する方法が採用し得る。
この場合、脱脂処理時間はバインダーの性質にもよるが
、5〜100時間、より好ましくは10〜40時間であ
る。尚、脱脂時の加熱雰囲気は、通常は大気中であるが
、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性雰囲気でも良い
し、また前記ガスの加圧雰囲気でも良い。
焼結は1300〜1600°Cより好ましくは1350
〜1500″Cで0.2〜10時間、より好ましくは1
〜4時間で行うことができる。焼結雰囲気は大気中とす
ることもできるが、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活
性雰囲気でも良い。
このようにして得た本発明の射出成形用ジルコニア組戒
物とジルコニア焼結体は、以下のような特徴がある。
バインダー量が少ないことから、射出成形体(グリーン
)から脱脂焼成後の焼結体への焼成収縮率が小さくなり
、製品の金型設計が容易になり、複雑な形状の部品も射
出成形できる。
更に、ジルコニアの射出成形の最大の問題点である脱脂
工程に長時間を要するということであったが、バインダ
ー量が少ないことから、脱脂が容易とな、す、脱脂時間
を短縮することができる特徴がある。更に、バインダー
量が少ない分だけ、製造コストも低減できる。
脱脂後に焼成することにより得られた焼結体は、バイン
ダー量が少ないことから組織が緻密となり、焼成収縮率
が小さいことから、製品の寸法精度が向上し、また焼結
密度が高<(6,0g/cm’以上)、理論密度に近い
製品が得られる。更に、白色透明感があり、表面平滑性
、光沢が著しく良い特徴がある。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説
明する。
実施例1 遠心沈降法で測定した平均粒子径が0.2μmでBET
法比表面積が9m2/g、平均粒子径と比表面積の積が
1.8μm−m ” / gであるジルコニア粉末(特
開昭63−185821号公報に記載の方法で製造)1
00重量部に対して、有機バインダーとしてポリアクリ
ル系バインダー(第一工業製薬社製 商品名 セラモI
B−27)18重量部を加圧ニーダに入れ150″Cで
1時間混練し射出底形用組底物を得た。ブラベンダー混
練平衡トルク値は1300g−mであった。この組成物
をペレタイザーによりペレット化し、これから、長さ6
0mm、−辺の長さ5mmの断面正方形のテストピース
を下記の条件で射出成形して、脱脂、焼結して焼結体を
得た。
成形条件 射出圧力 790kg/cm” 射出速度 3cm/秒 金型温度 30″C シリンダー温度 160 ’C 脱脂条件 温度 20〜500 ’C 昇温速度 10〜20’C/時間 脱脂処理時間 24時間 焼成条件 大気中 1500″C2時間 得られた焼結体の外観は、白色で、表面平滑性光沢、透
明感が非常に良好であり、密度は6.09 g/cm’
と高く、収縮率は23.3%であった。
比較例1 遠心沈降法で測定した平均粒子径が0.55μmでBE
T法比表面積が6m2/g、平均粒子径と比表面積の積
が3.3μm−m2/gであるジルコニア粉末を用い、
実施例1と同じ有機バインダーを用い、実施例1と同様
に加圧ニーダに入れ150℃で1時間混練した。この際
に、実施例1と同じブラベンダー混線平衡トルク値が同
じ(1300g−m)になるように有機バインダーを添
加した。この場合の有機バインダーの配合量はジルコニ
ア粉末100重量部に対して20重量部で、実施例1の
時と比較して配合量が多くなった。得られた射出底形用
組底物を用いて、脱脂以外は実施例1と同様にして射出
成形して、脱脂、焼結して焼結体を得た。着色した原因
は、ジルコニア粉末とバインダーの混練時に混練機内壁
が削られて混入した影響である。
脱脂条件 温度 20〜500°C 昇温速度 10〜20″C/時間 脱脂処理時間 30時間 得られた焼結体の外観は、薄茶色で、表面平滑性光沢、
透明感が実施例1の時と比較して劣っていた。密度は6
.04g/cm3であり、収縮率は23.7%であり、
実施例1より収縮率が大きい。
実施例2 実施例1で用いた有機バインダーをポリアミド系バイン
ダー(三相化学社製 商品名 サンマイドPW−8)を
用いた以外は実施例1と同様に行った。ブラベンダー混
練平衡トルク値を実施例1と同じになるようにした。こ
の場合の有機バインダーの量はジルコニア粉末100重
量部に対して17重量部であった。
得られた射出成形用組成物を用いて、脱脂以外は実施例
1と同様にして射出成形して、脱脂、焼結して焼結体を
得た。
脱脂条件 温度 20〜500″C 昇温速度  5〜b 脱脂処理時間 80時間 得られた焼結体の外観は、白色で、表面平滑性、光沢、
透明感が非常に良好であり、密度は6.09g/cm3
、収縮率は21.1%であった。
比較例2 比較例1で用いたのと同じジルコニア粉末を使用し、有
機バインダーは実施例2と同じものを使用し、実施例1
と同様に行った。この際に、実施例1と同じブラベンダ
ー混練平衡トルク値が同じ(1300g−m)になるよ
うに有機バインダーを添加した。この場合の有機バイン
ダーの配合量はジルコニア粉末100重量部に対して1
9重量部で、実施例2の時と比較して配合量が多くなっ
た。
得られた射出底形用組成物を用いて、脱脂以外は実施例
2と同様にして射出成形して、脱脂、焼結して焼結体を
得た。
脱脂条件 温度 20〜500°C 昇温速度  5〜10″C/時間 脱脂処理時間 90時間 得られた焼結体の外観は、白色で、表面平滑性光沢、透
明感が実施例2の時と比較して劣っていた。密度は6.
05g/cm″であり、収縮率は22.2%であり、実
施例2の時と比較し収縮率は大きい。
比較例3 遠心沈降法で測定した平均粒子径が0.24μmで、B
ET法比法面表面積7.4m2/g、平均粒子径と比表
面積の積が4.18のジルコニア粉末を用い、実施例1
と同じ有機バインダーを用い、実施例1と同様に加圧ニ
ーグーに入れ150″c1時間混練した。この際に、実
施例1と同じブラベンダー混練平衡トルク値が同じ(1
300g−m)になるように有機バインダーを添加した
。この場合の有機バインダーの配合量はジルコニア粉末
100重量部に対して23重量部で、実施例1の時と比
較して配合量がかなり多くなった。
得られた射出成形用m放物を用いて、脱脂以外実施例1
と同様にして射出成形して、脱脂、焼結して焼結体を得
た。
脱脂条件 温度 20〜500 ’C 昇温速度 10〜20°C/時間 脱脂処理時間 40時間 得られた焼結体の外観は、白色であるが、表面平滑性、
光沢、透明感が実施例1の時と比較して劣っていた。密
度は6.06g/cm’であり、収縮率は25.3%で
あった。バインダー量が多いので、実施例1と比較する
と収縮率は大きい。
実施例3 遠心沈降法で測定した平均粒子径が0.33μmでBE
T法比法面表面積、5m2/g、平均粒子径と比表面積
の積が2.15μm−m ” / gであるジルコニア
粉末(特開昭63−97134号公報に記載の方法で製
造)100重量部に対して、実施例1と同じ有機バイン
ダー16重量部を加圧ニーダに入れ130°Cで1時間
混練し射出成形用組成物を得た。得られた射出成形用組
成物を長さ58mm、IImが5 X 4 mmのテス
トビー入用金型を使用して下記の条件で射出成形して、
脱脂、焼結して焼結体を得た。
成形条件 射出圧力 790kg/cm2 射出速度 3cm/秒 金型温度 30°C シリンダー温度 140°C 脱脂条件 温度 20〜500°C 昇温速度 10〜b 脱脂処理時間 24時間 焼成条件 大気中 1450’c2時間 得られた焼結体の外観は、白色で、表面平滑性光沢、透
明感が非常に良好であり、密度は6.09g/cm3、
収縮率は20.7%であった。JIS:R16,01に
準じてテストピースの曲げ強度を測定したところ、平均
値として1100MPaの高い強度が得られた。
実施例4 遠心沈降法で測定した平均粒子径が0.27μmでBE
T法比表面積が9.2m2/g、平均粒子径と比表面積
の積が2.48μm−m2/gであるジルコニア粉末(
特開昭63−185821号公報に記載の方法で製造)
100重量部を用い、実施例1と同じ有機バインダー1
6重量部を用いて、実施例3と同様に加圧ニーダーで混
練して射出成形用組成物を得た。当該組成物を実施例3
と同じ金型を用いて下記の条件で射出成形して、実施例
3と同様に脱脂、焼結して焼結体を得た。
成形条件 射出圧力 790kg/cm” 射出速度 3cm/秒 金型温度 30℃ シリンダー温度 160°C 得られた焼結体の外観は、白色で、表面平滑性光沢、透
明感が非常に良好であり、密度は6.09g / Cm
 ’ 、収縮率は20.7%であった。JIS:R16
01に準じてテストピースの曲げ強度を測定したところ
、平均値として1090MPaの高い強度が得られた。
比較例4 遠心沈降法で測定した平均粒子径が0.63μmでBE
T法比表面積が5.5m!/g、平均粒子径と比表面積
の積が3.5μm−m!/gであるジルコニア粉末を用
い、実施例1と同じ有機バインダー16重量部を用いて
、実施例1と同様に加圧ニーダーに入れ140°Cで2
時間混練した。得られた射出成形用組成物を用いて実施
例3と同じ条件で射出成形して、実施例3と同条件で脱
脂、焼結して焼結体を得た。
得られた焼結体の外観は、わずかに茶色に着色しており
、透明感は無かった。密度は5.96g/Cm″、収縮
率20,5%であった。実施例4と同様にしてテストピ
ースの曲げ強度を測定したところ、平均値として550
MPaの曲げ強度であった。茶色の着色原因は、ジルコ
ニア粉末とバインダーの混練時に混練機内壁が削られて
混入した鉄分の影響である。
比較例5 脱脂時間以外は比較例4と同様にして、焼結体を得た。
脱脂時間は48時間とした。
得られた焼結体の外観は、わずかに茶色に着色しており
、透明感は無かった。密度は6.OOg/cm”であっ
た、実施例4と同様にしてテストピースの曲げ強度を測
定したところ、平均値として1050MPaの曲げ強度
であった。
実施例5 実施例4で使用したものと同じジルコニア粉末を用い、
ジルコニア粉末100重量部に対して以下のバインダー
を用いた。
アクリル樹脂 (三菱レーヨン社製 BR105)   5重量部エチ
レン−酢ビ共重合体 (東ソー社製 ウルトラセン633)  4重量部パラ
フィンワックス (試薬1級)  5重量部ジブチルフ
タレート (試薬1級)   2重量部実施例4と同様
に、上記バインダーを加圧ニーダに入れ、I 30 ’
Cで1時間混練し射出成形用組成物を得た。当該組成物
を実施例4と同条件で射出成形して、実施例3と同様に
脱脂、焼結して焼結体を得た。
得られた焼結体の外観は、白色で、表面平滑性光沢、透
明感が非常に良好であり、密度は6.09g7cm”、
収縮率20.5%であった。実施例4と同様にしてテス
トピースの曲げ強度を測定したところ、平均値として1
085MPaの高い強度が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジルコニア粉末と有機バインダーの混練物からな
    り、射出成形後、脱脂、焼結しジルコニア焼結体を形成
    する射出成形用ジルコニア組成物において、ジルコニア
    粉末が、イットリアを2〜10モル%固溶し、BET法
    比表面積が12m^2/g以下で、かつ平均粒子径と該
    比表面積との積が3μm・m^2/g以下であることを
    特徴とする射出成形用ジルコニア組成物。
  2. (2)ジルコニア粉末と有機バインダーを混練し、射出
    成形後、脱脂、焼結して形成するジルコニア焼結体にお
    いて、ジルコニア焼結体が、イットリアを2〜10モル
    %固溶し、BET法比表面積が12m^2/g以下で、
    かつ平均粒子径と該比表面積との積が3μm・m^2/
    g以下のジルコニア粉末を使用し、焼結体の密度が6.
    0g/cm^3以上であることを特徴とするジルコニア
    焼結体。
JP02258700A 1989-09-29 1990-09-27 射出成形用ジルコニア組成物及びその焼結体 Expired - Lifetime JP3047444B2 (ja)

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JP25410189 1989-09-29
JP1-254101 1989-09-29

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JPH03174356A true JPH03174356A (ja) 1991-07-29
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