JP6045512B2 - 加熱補助部材 - Google Patents

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本発明は、被加熱物を電子レンジで加熱する際にその被加熱物に焦げ目やクリスピー感を付与するための加熱補助部材に関するものである。
電子レンジを用いて食品を加熱調理する方法が種々提案されている。例えば、特許文献1には、紙でできた容器の底面に発熱体が取り付けられた電子レンジ用包装容器が開示されている。この電子レンジ用包装容器は、その内部にピザやお好み焼きなどの被加熱物を収容し、これを電子レンジにて加熱して使用される。すると、電子レンジの誘電加熱により発熱体が発熱し、この発熱によって被加熱物に焦げ目を付け、できたてのようなクリスピーな食感を付与することができる。
特開2008−289692号公報
しかしながら、上記容器は、ピザやお好み焼きのような底面に焦げ目が付いていればよいような被加熱物には適しているが、例えば、魚や肉などのような両面に焦げ目をつけたほうがおいしそうに見える被加熱物には対応していなかった。
そこで、本発明は、被加熱物の両面に同時に焦げ目を付けることができる加熱補助部材を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱補助部材は、マイクロ波の照射による誘電加熱が可能な導電性物質層を有する第1発熱体及び第2発熱体と、前記第1発熱体が積層された第1支持部と、前記第2発熱体が積層された第2支持部と、を備え、前記第1支持部と前記第2支持部とが、1回の屈曲により、前記第1発熱体と前記第2発熱体とが対向して位置するとともに、前記第1発熱体上に載置された被加熱物前記第2発熱体が接触するように、連結されており、前記第1支持部の端部及び前記第2支持部の端部に、相互に係合して前記第2支持体に形成された前記第2発熱体が被加熱物上に接触した状態を維持する係合部が形成されている
この加熱補助部材を使用して被加熱物を電子レンジにて加熱すると、被加熱物は、第1発熱体を介して第1支持部上に載置されているため、その底面に焦げ目が付く。そして、第1支持部と第2支持部とは、屈曲可能に連結されるなどして、第1支持部上の第1発熱体に載置された被加熱物を第2支持部上の第2発熱体が接触することができるように構成されているため、被加熱物の上面にも焦げ目を付与することができる。このように上記加熱補助部材を使用することで、被加熱物の両面に同時に焦げ目を付与することができる。また、両面同時に加熱することができるので、裏返す作業を行わなくてよく、被加熱物が崩れる心配がない。また、第1支持部と第2支持部とは連結されているため、電子レンジ内で加熱中に第2支持部に支持された第2発熱体が被加熱物上から滑り落ちるなどといったことを防止することができる。また、このように加熱補助部材を使用して魚などに焦げ目を付けることで、グリルなどで魚を焼くのに比べて煙の発生を低減することができる。なお、上記被加熱物とは、例えば、魚や肉、加熱調理後の冷めた食品、いわゆる冷凍食品、穀類、生野菜、鶏肉などを含む概念であるが、焦げ目を付けることが特に要望されている切り身の魚や、切り身の魚と同程度の大きさの生肉であることが好ましい。また、下ごしらえした鶏肉をこの加熱補助部材で加熱することで唐揚げを作ることもできる。また、第2支持部に形成された第2発熱体が被加熱物上に接触した状態を確実に維持することができるので、被加熱物との接触面積を増加させて表面全体に焦げ目を付与することができ、さらには、第1発熱体と第2発熱体の接触を効果的に防止することも可能とする。
上記加熱補助部材は種々の構成をとることができるが、例えば、第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方は、被加熱物の形状に沿うように構成されていることが好ましく、例えば、第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方に、被加熱物の形状に沿うよう少なくとも1つの折り目を形成することが好ましい。この構成によれば、例えば魚を三枚におろした皮側のように、被加熱物が曲面を有しているとき、折り目が曲面に沿うことで、より被加熱物の表面に広範囲に接触することができる。なお、この折り目は、折曲線と切り抜き部とから構成することもできる。
また、第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方に、その外周縁部に前記発熱体が形成されていない領域を設けることが好ましい。この各支持部の外周縁部は、もう一方の支持部と接触しやすいので、この外周縁部を露出させる、すなわち、この外周縁部に発熱体を形成しない領域を設けることで、第1支持部に形成された第1発熱体と、第2支持部に形成された第2発熱体とが接触することにより生じる過加熱を未然に防止することができる。
また、第1支持部及び第2支持部のうち少なくとも一方は、加熱することによって被加熱物から出た油分や水分を吸収する材質で形成されていることが好ましい。この構成によれば、加熱されることで被加熱物から出た油分や水分によって電子レンジ内が汚れるのを防止することができる。なお、このような油分や水分を吸収する材質としては、特に限定されるものではないが、例えば、紙、不織布、織布、スポンジ、ウレタン等を挙げることができる。
また、第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方は、第1発熱体と第2発熱体との接触を防ぐよう、突起部が形成されていることが好ましい。このように第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方に突起部を形成して第1発熱体と第2発熱体との接触を防ぐことで、過加熱を防止することができる。
また、第1支持部は、当該第1支持部上に載置された被加熱物を囲むように少なくとも一部に壁部が形成されていてもよい。この壁部によって、加熱されることにより被加熱物から出た油分や水分が電子レンジ内に広がることを防止できる。また、この壁部によって、第1支持部と第2支持部とが接触しにくくなり、未然に過加熱を防ぐことができる。この壁部を、当該第1支持部の外周縁部全周にわたって形成する事で、より確実に油分や水分が電子レンジ内に広がることを防止することができる。また、この壁部を、被加熱物からの油分を吸収する材質で形成することでよりその効果はさらに補強される。
また、加熱補助部材を箱や袋などの外装容器に収容する際は、第1支持部、第2支持部、を連結部で折り曲げた状態で、かつ第1支持部及び第2支持部を折り目から折り畳み、外装容器内にするのが好ましい。これによれば、第1支持部や第2支持部、連結部は折れ曲がった状態でくせがつくため、電子レンジによる調理時に、より広い面積で被加熱物に接触することができる。
本発明によれば、被加熱物の両面に焦げ目を付けることのできる加熱補助部材を提供することができる。
図1は本発明に係る加熱補助部材の実施形態を示す平面図である。 図2は本発明に係る加熱補助部材の実施形態を示す底面図である。 図3は本実施形態に係る発熱体の層構成を示す断面図である。 図4は本実施形態に係る加熱補助部材の折り畳んだ状態を示す平面図である。 図5は本実施形態に係る補助加熱部材の使用状態を示す斜視図である。 図6は別の実施形態に係る加熱補助部材の一部を示す平面図(a)及びこのA−A線断面図である。 図7は本発明に係る加熱補助部材のさらに別の実施形態を示す平面図である。 図8は本発明に係る加熱補助部材のさらに別の実施形態を示す平面図である。 図9は本発明に係る加熱補助部材のさらに別の実施形態を示す底面図である。 図10はフラップを有する加熱補助部材の実施形態を示す平面図である。 図11は袋状に形成された加熱補助部材の被加熱物を入れる前の実施形態を示す斜視図である。 図12は袋状に形成された加熱補助部材の被加熱物を入れた実施形態を示す斜視図である。 図13は袋状に形成された加熱補助部材の展開図である。 図14は袋状に形成された加熱補助部材の被加熱物を入れた別の実施形態を示す斜視図である。 図15は複数の被加熱物を載置しやすいように設計された加熱補助部材の実施形態を示す平面図である。 図16は実施例における調理後の鯖を示す写真である。 図17は比較例における調理後の鯖を示す写真である。
以下、本発明に係る加熱補助部材の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、加熱補助部材1は、第1発熱体4が形成された第1支持部2と、第2発熱体5が形成された第2支持部3と、第1支持部2と第2支持部3とを連結する連結部6と、を備えている。
第1及び第2支持部2,3は、後述する第1及び第2発熱体4,5の支持体として機能するものであり、第1支持部2と第2支持部3とはほぼ同一の形状・大きさに形成されている。第1及び第2支持部2,3は、当該第1及び第2支持部2,3が谷折り可能となるよう、その中央に折り目21,31が形成されている。なお、図2に示すように、この折り目21,31は、切り抜き部211、311と折曲線212、312とによって構成されており、その中央部には円形部213,313が形成されている。このように、折り目21,31の少なくとも一部を切り抜き部211,311とすることによって、折曲線212,312だけで形成する場合に比べ、加熱使用時に第1支持部2と第2支持部3が広がった状態に戻ろうとするのをより効果的に防止することが可能となる。また、第1及び第2支持部2,3は、紙、不織布、織布、スポンジ、ウレタンなどによって形成することができるが、この中でも特に、被加熱物Fからの油分や水分を吸収するという観点からは紙、不織布、織布などによって形成することが好ましく、また、加熱補助部材1を使い捨てにするという観点からは、紙、不織布などによって形成することが好ましい。
連結部6は、図1に示すように、第1支持部2の左端と、第2支持部3の右端とを2カ所において連結しており、各連結部6は所定間隔をあけて連結体62として形成されている。この各連結体62は、その中央に折り目61が形成されており、この折り目61に沿って連結体62が谷折りとなるよう屈曲可能となっている。この連結体62を屈曲させることによって、第2支持部3が第1支持部2に近づき第2支持部3に形成された第2発熱体を被加熱物Fと接触させるよう構成されている。連結体62の長さ、すなわち、第1支持部2と第2支持部3との間隔は、第1及び第2支持部2,3によって挟持する被加熱物Fによっても変わってくるが、例えば、被加熱物Fが切り身魚や切り落としの肉片の場合は5〜50mmとすることが好ましく、ブロック肉や厚切りパン、魚や鰯、鯵などの魚丸ごと1匹の場合は15〜100mmとすることが好ましい。この範囲内とすることで、被加熱物Fに対して加熱補助部材1をフィットさせることができる。なお、この連結体62の材質としては、特に限定されるものではないが、紙、不織布等を挙げることができる。
そして、第1支持部2上には第1発熱体4が,第2支持部3上には第2発熱体5が形成されている。各発熱体4,5は、電子レンジの電磁波、特にマイクロ波を照射することで、被加熱物Fに焦げ目を付けることができる程度まで発熱し、具体的には約170〜250℃まで発熱するように構成されている。この各発熱体4,5は種々の構成をとることができるが、少なくともアルミニウムやニッケル、金、銀、亜鉛、白金などからなる金属薄膜を有したものであって、例えば、図3に示すように、紙、接着剤、アルミニウム蒸着層、及びPETからなる層構成のものを使用することができる。このような発熱体4,5の具体例としては、例えば、凸版印刷株式会社製のサセプター(登録商標)が商用的には入手可能である。この各発熱体4,5は、シート状であって、第1発熱体4と第2発熱体5とはほぼ同一の形状・大きさとなっており、これらの大きさは各支持部2,3よりも一回り小さい寸法に形成されている。そして、各発熱体4,5は、接着剤などによって支持部2,3の中央部に接着されることなどによって支持されている。これにより、各支持部2,3の外周縁部は発熱体4,5によって覆われておらず露出した領域を設けている。
次に、上述した加熱補助部材の使用方法を説明する。
まず、加熱補助部材1は、使用前においては、図4に示したように、第1及び第2支持部2、3が折り目21、31にて谷折り方向に折り曲げられ、さらに各連結体62も折り目61にて谷折り方向に折り曲げられた状態で袋状、箱状の包装容器(図示しない)内に収容されている。
このように包装容器内に収容された加熱補助部材1を包装容器から取り出し、加熱補助部材1を図1のように広げる。そして、被加熱物Fを第1支持部2の第1発熱体4上に載置する。そして、図5に示すように、連結体62を折り目61に沿って屈曲させて、第2支持部3を被加熱物Fの上に被せる。このとき、被加熱物Fの上面には第2発熱体5が接触している。また、第2支持部3が折り目31に沿って折れ曲がっているため、被加熱物Fに対してより広い面積で接触している。また、加熱補助部材1は、第2支持部3や連結体62が折れ曲がった状態で包装容器に収容されていたため、この連結体62と第2支持部3の折れ曲がった状態でくせが付いている。これにより、図5のように第1支持部2と第2支持部3とで被加熱物Fを挟持した状態から、図1のような第1支持部2と第2支持部3とが広がった状態へと戻ってしまうことを防止することができる。
このように、被加熱物Fを第1及び第2支持部2,3で挟持した状態、すなわち、被加熱物Fの下面に第1発熱体4を接触させ、被加熱物Fの上面に第2発熱体5を接触させた状態で、電子レンジを使用して誘電加熱を行う。これにより、被加熱物F自体が誘電加熱により加熱されるとともに、第1及び第2発熱体4,5が誘電加熱されて約170〜250℃まで発熱し、被加熱物の発熱体と接触している面を約160〜210℃まで加熱する。これにより被加熱物Fの底面及び上面に同時に焦げ目が付く。なお、第1発熱体4と第2発熱体5とが接触すると過加熱となる可能性があるが、第1支持部2と第2支持部3との互いに接触しやすい部分である外周縁部は露出している、すなわち発熱体4、5が形成されていないため、第1発熱体4と第2発熱体5とは接触することがなく、過加熱を確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、図6に示すように、第1支持部2の外周縁部において、第1発熱体4の周囲を囲むように壁部7を形成することができる。このように壁部7を形成することによって、加熱することで被加熱物Fから出てくる油分や水分を壁部7によって堰き止め、電子レンジ内が汚れることを防止することができる。なお、この壁部7は、特に限定されるものではないが、例えば、紙、不織布、織布、スポンジ、ウレタン等によって形成することができ、また、油分や水分を吸収するような材質である紙、不織布、織布、スポンジ、ウレタン等からも形成することができる。なお、この壁部7の高さは、被加熱物Fによっても変わってくるが、油分や水分を堰き止めることができつつ被加熱物Fにフィットすることができるという観点から、約5mm以下とすることが好ましい。
また、上記実施形態では各支持部2,3に形成された折り目21,31は一本ずつであるが、特にこの折り目21,31の本数は限定されるものではなく、二本以上とすることもできる。この折り目21,31の本数を多くすることで、曲面や凹凸面等を有し平坦ではない被加熱物Fにも各発熱体4,5を確実に接触させることができる。
また、上記実施形態では、第1支持部2及び第2支持部3は、平面視が矩形状となっていたが、特にこの形状に限定されるものではなく、平面視を円形状などといったように、対象とする被加熱物Fに合わせた形状とすることができる。
また、上記実施形態では、各支持部2,3の外周縁部が露出しているが、発熱体4,5を支持部2,3と同じ大きさとし、支持部2,3の外周縁部が露出しないように構成することもできる。また、図7に示すように、互いに接触しやすい端部である、第1支持部2の右端部や第2支持部3の左端部のうち少なくともどちらか一方のみを露出させることもできる。
また、図8に示すように、各支持部2,3の4隅に突起部8を形成することもできる。例えば、この突起部8は各支持部2,3の裏面から凸状に押し込んで形成することができる。この突起部8を形成することで、各支持部2,3に支持された発熱体4,5同士が接触することを防止することができる。なお、この突起部8は、発熱体4,5が接触しないのであれば、その形成される位置や数は特に限定されない。
また、上記実施形態では、連結部6を介して第1支持部2と第2支持部3とが連結しているが、連結部6を省き、第1支持部2と第2支持部3とを直接連結することもできる。また、連結体62の数は特に限定されず、例えば図9に示すように3つの連結体62によって第1支持部2と第2支持部3とを連結することもできる。
また、第1支持部2と第2支持部3とによって被加熱物Fを挟持した状態を保持するよう、第1支持部2と第2支持部3とを係合させる係合部を第1支持部2や第2支持部3の少なくともどちらか一方に形成することもできる。なお、この係合部は、特に限定されるものではないが、例えば、図9に示すような、第2支持部3に形成された切欠部32と、第1支持部2に切込み23を入れることによって形成された係止部22と、によって構成することができる。この係止部22を切欠部32に係止させることで、第1支持部2と第2支持部3とで被加熱物Fを挟持した状態を維持することができる。また、これとは逆の構成、すなわち、第1支持部2に切欠部を形成し、第2支持部に係止部を形成することもできるが、被加熱物を積載した後の係止めの作業性が良く、加熱時の係止めの外れも起こりにくいという観点から、第1支持部2に係止部22を第2支持部3に切欠部32を形成することが好ましい。なお、これら係止部22や切欠部32の数は特に限定されるものではなく、複数形成してもよい(図10参照)。特に加熱補助部材1のサイズが大きくなると、(例えば図14など)より確実に第1支持部2と第2支持部3とを係合させるために、複数の係合部を形成することが好ましい。また、この切欠部32を囲むように折り目33を形成してもよい。この折り目33を形成することで、第2支持部2の折り目33で囲われた領域が、第2支持部2のその他の部分に対して多少異なる動きをすることができる、すなわち、遊びを持たせることができる。これによって、電子レンジで被加熱物Fを加熱中に、挿入部22と切欠部32との係合が外れることを防止することができる。
また、図9に示すように、第2支持部3の4隅に切込み34を形成してもよい。この切込み34を形成することによって、第2支持部3自体の動きに遊びを持たせて、被加熱物Fの加熱中に第2支持部3が被加熱物Fを挟持した状態から開いた状態に戻ってしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1発熱体4と第2発熱体5の大きさや形状を同一としていたが、特にこれに限定されるものではなく、第1発熱体4と第2発熱体5の大きさや形状を異なるものにすることもできる。例えば、第2発熱体5の幅(図1左右方向)を第1発熱体4の幅よりも短くすることによって、第1発熱体4と第2発熱体5とが接触しにくくするように構成することができる。なお、特に限定されるものではないが、このときの第2発熱体5の幅は、第1発熱体4の幅よりも約5mmほど短くすることができる。
また、図10に示すように、第2支持部3の上側外周縁部及び下側外周縁部にフラップ9を形成することができる。この各フラップ9は、切込み35及び折り目36によって画定されており、折り目36に沿って谷折りさせることができるように構成されている。そして、連結部6によって折り曲げて第1支持部2の上方に第2支持部3が配置されるような被加熱物Fを挟持する状態とした場合に、フラップ9を第1支持部2を向くように約90度折り曲げることで、第1支持部2と第2支持部3との間に形成される隙間をフラップ9によって埋めることができる。これにより、加熱中に被加熱物Fから油や水などが飛散した場合であっても、フラップ9によってこの油や水を受け止めて電子レンジ内が汚れることを防止することができる。なお、このフラップ9は、同様の方法で第1支持部2に形成することもできるし、各支持部2,3両方に形成することもできる。また、図10では、折り目36はミシン目によって形成されているが、フラップ9を谷折りさせることができれば特にミシン目に限定されるものではなく、例えば折曲線などによって形成することもできる。
また、各支持部2,3の四隅をそれぞれ囲むように円弧状の折り目37を形成することもできる(図10)。これにより、加熱時に各支持部2,3が変形して反り返るのを防止することができる。なお、第1支持部2は被加熱物Fが載置されることで反り返りはあまり発生しないため、図10に示すように、第2支持部3のみに折り目37を形成することが効率的である。
また、上記実施形態では、第1支持部2と第2支持部3とは、展開した状態(図1など)と、第1支持部2の上方に第2支持部3が配置される状態(図5)との、2つの状態をとることができたが、展開した状態にならないような形態、すなわち、常に第1支持部2の上方に第2支持部3が配置されている形態を採用することもできる。このような例としては、図11及び図12に示すような、袋状の加熱補助部材1を挙げることができる。この袋状の加熱補助部材1は、第1の発熱体4を支持する第1支持部2と、第2の発熱体5を支持する第2支持部3と、を備えている。第1支持部2と第2支持部3とは、1辺の外周縁を残して、残りの3辺の外周縁同士が連結されることで袋状を形成している。なお、この連結されていない部分は、被加熱物Fを加熱補助部材1内に入れるための開口部10を形成している。また、図13はこの袋状の加熱補助部材1を展開した図であるが、図13に示すように、各発熱体4,5は、互いに接触して過加熱となることを防止するため、支持部2,3の外周縁部には形成されていないことが好ましい。なお、第1支持部2に、袋状を形成するためののりしろ部24が形成されているが、第2支持部3にのりしろ部24が形成されていてもよい。
被加熱物Fを加熱補助部材1の内部に入れていない状態(図11)では、第1支持部2と第2支持部3との間の距離は、被加熱物Fの厚さよりも小さいことが好ましい。そして、図12に示すように、被加熱物Fを加熱補助部材1の内部に入れて、第1発熱体4上に被加熱物Fを載置すると、各発熱体4,5が被加熱物Fに接触した状態を保持したまま、第2支持部3が第1支持部2から離間する方向に移動する。このように、加熱補助部材1を袋状にした場合であっても、被加熱物Fの上下面に発熱体4,5を接触させることができるため、被加熱物Fの両面に同時に焦げ目を付けることができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、上記変形例は、展開した状態にならない加熱補助部材1であっても上記実施形態と同様の効果を得ることができることを示す一例であり、少なくとも外周縁の一部が連結されていれば加熱補助部材1を袋状にすることには特に限定されない。例えば、図12の開口部10が形成された外周縁部の反対側の外周縁部も連結させないことによって開口部10をもう一つ形成して筒状の加熱補助部材とすることができる。なお、加熱補助部材1を袋状にすることは、被加熱物Fから出る油や水が電子レンジ内に流れ出たり飛散したりすることを防止できるという効果を奏する点から好ましい。また、矩形状に限定されるものでもなく、種々の形状を採用することができる。また、図14に示すように、第1支持部2と第2支持部3との連結部分に伸縮部11を形成することもでき、この伸縮部11は、例えば連結部分を一旦内側に折り曲げて蛇腹状にすることで形成することができる。このように伸縮部11を形成することで、被加熱物Fを加熱補助部材1内に入れた際に、第2支持部3全体が第1支持部2に対して実質的に平行状態を保持したまま上方に移動することができるため、各発熱体4,5を被加熱部Fの全面に均等に接触させることができる。
また、図15に示すように、各支持部2,3及び各発熱体4,5を、被加熱物Fを複数載置可能なサイズとすることもできる。これにより、同時に複数の被加熱物Fを加熱することが可能となる。この場合は、上述した実施形態と同様に1つの支持部2,3につき1つの発熱体4,5が貼られていてもよいし、その他にも、1つの支持部2,3につき2つ以上の発熱体4,5が貼られていてもよい。
また、上記各実施形態における加熱補助部材1は、複数回使用することができる。
また、上記各実施形態の各支持部2,3に形成された折り目21,31は、省略することができる。
図1示す加熱補助部材1を用いて、鯖の切り身の塩焼きを調理した実施例を示す。なお、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
図5に示すように鯖の切り身(約80g)を加熱補助部材1で挟持し、これを電子レンジ(東芝社製形式ER−G3)を用いて600Wで2分間加熱した。この調理後の写真を図16に示す。なお、この加熱補助部材1は、第1及び第2発熱体4,5として、凸版印刷株式会社製のサセプターを使用した。
比較例として、図1に示す加熱補助部材1を用いるが、鯖の上面側に発熱体5を接触させない状態(すなわち第1支持部2と第2支持部3とを開いた図1の状態)で調理した。なお、その他は上記実施例と同じ条件とした。この調理後の鯖の写真を図17に示す。
図16から分かるように、実施例に示す鯖の切り身の塩焼きは、上下両面に焦げ目がついており、見た目にもおいしそうに焼けている。また、上面側の皮がこんがり焼けており、クリスピーな食感を感じることができる。また表面が高温でしっかり焼けているため、内部には十分な肉汁が残っていた。
これに対して、比較例に示す鯖の切り身の塩焼きは、図17から分かるように上面すなわち鯖の皮が青々しく、見た目に生々しい。また、電子レンジで調理することで内部まで熱が通っているが、肉汁が逃げており食感がサパサパしていた。
1 加熱補助部材
2 第1支持部
21 折り目
3 第2支持部
31 折り目
4 第1発熱体
5 第2発熱体
6 連結部
7 壁部
8 突起部

Claims (8)

  1. マイクロ波の照射による誘電加熱が可能な導電性物質層を有する第1発熱体及び第2発熱体と、
    前記第1発熱体が積層された第1支持部と、
    前記第2発熱体が積層された第2支持部と、を備えた加熱補助部材であって、
    前記第1支持部と前記第2支持部とが、1回の屈曲により、前記第1発熱体と前記第2発熱体とが対向して位置するとともに、前記第1発熱体上に載置された被加熱物に前記第2発熱体が接触するように、連結されており、
    前記第1支持部の端部及び前記第2支持部の端部に、相互に係合して前記第2支持体に形成された前記第2発熱体が被加熱物上に接触した状態を維持する係合部が形成されており、
    前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方に、少なくとも1つの折り目が形成されている、加熱補助部材。
  2. 前記折り目は、折曲線と切り抜き部とから構成されている、請求項に記載の加熱補助部材。
  3. 前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方の外周縁部に、発熱体を形成しない領域を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱補助部材。
  4. 前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方は、油分及び/又は水分が吸収可能である、請求項1〜のいずれかに記載の加熱補助部材。
  5. 前記第1支持部及び前記第2支持部の少なくとも一方に、前記第1発熱体と前記第2発熱体との接触を防ぐよう、突起部が形成された、請求項1〜のいずれかに記載の加熱補助部材。
  6. 前記第1支持部は、前記第1発熱体の周囲の一部に壁部が形成されている、請求項1〜のいずれかに記載の加熱補助部材。
  7. 前記第1支持部は、前記第1発熱体の周囲を取り囲む壁部が形成されている、請求項1〜のいずれかに記載の加熱補助部材。
  8. 前記係合部は、前記第2支持部に形成された切欠部と、前記第1支持部に切込みを入れることによって形成された係止部とから構成されている、請求項1〜のいずれかに記載の加熱補助部材。
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